JP3082750B2 - 半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその製造方法

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JP3082750B2
JP3082750B2 JP10210668A JP21066898A JP3082750B2 JP 3082750 B2 JP3082750 B2 JP 3082750B2 JP 10210668 A JP10210668 A JP 10210668A JP 21066898 A JP21066898 A JP 21066898A JP 3082750 B2 JP3082750 B2 JP 3082750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置に
関し、特に、不揮発性記憶回路を有する半導体集積回路
装置に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気的消去が可能な読出専用の不揮発性
記憶回路(Electrically Erasable Programmable Read
Only Memory)の不揮発性メモリとして1素子型の不揮
発性メモリセルが提案されている。この不揮発性メモリ
セルはフローティングゲート電極(情報蓄積用ゲート電
極)及びコントロール電極(制御用ゲート電極)を有す
る電界効果トランジスタMISFETで構成されてい
る。このMISFETのソース領域はソース線に接続さ
れ、ドレイン領域はデータ線に接続されている。
【0003】前記不揮発性メモリセルは、フラッシュ
(Flush)型不揮発性メモリセルと称され、ホットエレ
クトロン書込み型でかつトンネル消去型で構成されてい
る。つまり、不揮発性メモリセルの情報書込み動作は、
ドレイン領域近傍の高電界でホットエレクトロンを発生
させ、このホットエレクトロンを情報蓄積用ゲート電極
に注入することにより行っている。一方、不揮発性メモ
リセルの情報消去動作は、情報蓄積用ゲート電極に蓄積
されたエレクトロンをソース領域に Fower-Nordheim ty
peのtunneling により放出することにより行っている。
【0004】このフラッシュ型不揮発性メモリセルで構
成されるEEPROMは、前述のように1素子型でセル
面積を縮小することができるので、大容量化を図ること
ができる特徴がある。
【0005】なお、前述のEEPROMについては、1
988年IEEE International Solid-State Circuit
s Conference pp132,133 and 330に記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前述のE
EPROMについて検討した結果、次のような問題点が
生じることを見出した。
【0007】すなわち、メモリセル間での消去特性のバ
ラツキが大きい。繰り返し書き換え可能な回数が比較的
少ないことにより、信頼性に劣るところがある、といっ
た問題があった。
【0008】消去特性は、フローティングゲート電極の
形状とくにその端部での形状に大きく依存する。消去時
にフローティングゲート電極とソース領域の間に印加さ
れる電界は108V/m以上にもなるが、その強度分布
は一様ではなく、いわゆるエッジ効果によって、ゲート
電極の端部、特にコーナー部に偏って集中する傾向があ
る。このため、ゲート電極のわずかな形状のバラツキが
消去特性に大きなバラツキをもたらす。
【0009】また、消去時の印加電界が特定箇所に偏っ
て集中すると、その集中箇所にて絶縁膜の破壊あるいは
劣化が生じやすくなる。このため、消去電圧の印加回数
すなわち書き換え繰り返し回数が低減する。
【0010】また、ソース領域はフローティングゲート
電極及びコントロールゲート電極に対してセルフアライ
メントのイオン打込みのプロセスで形成されるため、ソ
ース領域とフローティングゲート電極との重なり領域を
十分に大きくできない。その為に、プロセスのバラツキ
により消去特性の大きなバラツキが生じる。
【0011】さらに、上述のソース領域形成の為のヒ素
のイオン打込みは、半導体基板表面に設けられた絶縁
膜、例えば熱酸化膜を通して行われる。その際、フロー
ティングゲート電極端部の酸化膜にダングリングボンド
が生成される。このダングリングボンドに帰因して、フ
ローティングゲート電極とソース領域間にリーク電流が
流れ、フローティングゲート電極とソース領域間の耐圧
が低下し、書き換え繰り返し回数が低減する。また前述
のリーク電流によりメモリセル間の消去特性にバラツキ
が生じる。
【0012】本発明の目的は、記憶素子間での消去特性
のバラツキを小さくするとともに、繰り返し書き換え可
能な回数を多くして信頼性の高い不揮発性記憶素子を可
能にする、という技術を提供することにある。
【0013】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面
から明らかになるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれは、下記のと
おりである。
【0015】すなわち、消去電圧の印加時にソース領域
とフローティングゲート電極の端部との間に生じる電界
を緩和させる電界衝撃手段を備える、というものであ
る。
【0016】また、フローティングゲート電極を形成す
るための第1の導電層と、コントロールゲート電極を形
成するための第2の導伝層を形成し、ソース領域とドレ
イン領域の少なくとも一方を、コントロールゲート電極
をマスクとする自己整合によって形成した後、コントロ
ールゲート電極の側部を横方向に拡張するサイドウォー
ルスペーサを形成し、このサイドウォールスペーサとコ
ントロールゲート電極をマスクとする自己整合によって
フローティングゲート電極を形成する、というものであ
る。
【0017】さらに、フローティングゲート電極及びコ
ントロールゲート電極に対して自己整合的にソース領形
成の為のヒ素のイオン打込みを行った後に、熱酸化処理
をするというものである。
【0018】
【作用】上記した手段によれば、消去時の印加電界がフ
ローティングゲート電極の端部に集中することが回避さ
れるとともに、エレクトロンのトンネル放出がゲート電
極の端部から離れた平坦部分で行われるようになる。
【0019】これにより、メモリセル間での消去特性の
バラツキを小さくするとともに、繰り返し書き換え可能
な回数を多くして信頼性の高い不揮発性メモリセルを可
能にする、という目的が達成される。
【0020】また、上記した手段によれば、必要以上の
引き伸ばし拡散処理を無理に行なわなくても、自己整合
による微細加工技術を利用しながら、ソース領域あるい
はドレイン領域とフローティングゲートとの重なり面積
を大きくとることができる。
【0021】これにより、再現性および制御性にすぐ
れ、かつ自己整合による微細加工が可能なプロセスでも
って、消去特性のバラツキを小さくするとともに、繰り
返し書き換え可能な回数を多くして信頼性の高い不揮発
性メモリセルを可能にする、という目的が達成される。
【0022】さらに、上記した手段によれば、フローテ
ィングゲート電極端部とソース領域との間の絶縁膜中の
ダングリングボンドを減少させることができる。
【0023】これにより、フローティングゲート電極と
ソース領域間の耐圧の低下を防止でき、書き換え繰り返
し回数が増加するとともに、メモリセル間の消去特性の
バラツキを防止するという目的が達成される。
【0024】
【実施例】図1は、本発明を適用したFEPROMのメ
モリセルアレイ及び周辺回路の一部の等価回路図であ
り、図2はメモリセルアレイの一部の平面図である。
【0025】図1を用いて、EEPROMの概略を説明
する。
【0026】メモリセルQmは、フローティングゲート
電極とコントロールゲート電極を有するMISFETか
らなる。MISFETQmのコントロールゲート電極は
ワード線WLに接続される。MISFETQmのドレイ
ン領域はデータ線DLに接続され、MISFETQmの
ソース領域は接地電位線GLに接続される。データ線D
Lと接地線GLは互いに平行にされ、ワード線WLと交
わる方向に、形成される。つまり、メモリセルアレイ
は、メモリセルQm,ワード線WL,データ線DL及び
接地線GLからなる。
【0027】ワード線WLの一端は、ワード線選択回路
であるXデコーダX−DECに接続される。データ線D
Lの一端は、データ線DLの駆動回路DRに接続され、
その他端は、カラムスイッチ回路を構成するnチャネル
MISFETQcを通して入出力回路DOB及びDIB
に接続される。MISFETQcのゲート電極には、デ
ータ線選択回路であるYデコーダ,Y−DECの出力が
供給される。接地線GLには、pチャネルMISFET
QS1及びnチャネルMISFETQS2からなるCM
OSインバータ回路IVの出力が供給される。インバー
タ回路IVの入力端子つまりMISFETQS1とQS
2のゲート電極には、消去信号φ ̄Eが供給される。セ
ンスアンプ回路を含む出力回路DOBは、読出し動作に
おいて、選択されたデータ線DLに与えられた信号を増
幅し、入出力用外部端子I/Oに出力する。入力回路D
IBは、書込み動作において、外部端子に供給された信
号を、データ線DLに供給する。メモリセルアレイ以外
の回路、つまり、周辺回路は、インバータ回路IVのよ
うに、CMOS回路からなり、スタティック動作をす
る。
【0028】このEEPROMの書込み、読出し、消去
は、以下のようにされる。
【0029】インバータ回路IVは、信号φ ̄Eのハイ
レベルにより on したMISFETQS2を通して、情
報の書込み時及び読み出し動作において接地線GLに回
路の接地電位VSS例えば0Vを印可し、信号φ ̄Eの
ロウレベルにより on したMISFETQS1を通して
情報の消去時に消去電位VPP例えば12Vを印加す
る。情報の消去時、インバータ回路IVのVPPに例え
ば12Vを印加して、接地線GLを12Vにした状態で
全ワード線WLと全データ線DLは、信号φ ̄Eを受け
た回路X−DECとY−DECにより、ロウレベルとさ
れる。つまり、この実施例では、全メモリセルQmの内
容が一度に消去される。
【0030】書込み動作において、Y−DECにより選
択された一本のデータ線DLに、書込み回路DIBから
電源電位VCC(例えば5V)が供給される。これに先
立って、全てのデータ線DLは、駆動回路DRにより予
め回路の接地電位VSS(例えば0V)にプリチャージ
される。読出し動作において、全てのデータ線DLは、
駆動回路DRにより予め電源電位VCCにプリチャージ
される。この後、選択された一本のメモリセルQmの記
憶に従った電位が、データ線DLに現れる。
【0031】書込み動作において、選択された一本のワ
ード線WLに、デコーダX−DECから電源電圧VCC
以上の高電圧VPP(例えば12V)が供給される。読
出し動作において、選択された一本のワード線WLに、
デコーダX−DECから電源電圧VCC(又はそれ以
下)のハイレベル信号が印加される。メモリセルQmの
MISFETのしきい値がワード線WLの選択レベルよ
り低い場合、MISFETQmのオンにより、データ線
DLの電位が電位VCCから低下する。MISFETQ
mのしきい値かワード線WLの選択レベルより高い場
合、MISFETQmのオフにより、データ線DLはプ
リチャージレベルを保つ。
【0032】なお、書込み動作つまりホットキャリアの
注入は、ワード線WLに電位VPPかつデータ線DLに
電位VCCが印加された一つのメモリセルのみにおい
て、行なわれる。他のメモリセルにおいて、ホットキャ
リアは注入されない。
【0033】また、高電圧VPPは、外部端子から書込
み動作のときに供給されてもよく、また、内蔵された昇
圧回路によって電源電圧VCCから発生されてもよい。
【0034】図3は、本発明の第1の実施例であるEE
PROMのメモリセル及び周辺回路を構成するPチャン
ネル及びNチャンネルMISFETの断面図であり、メ
モリセル部は、図2のA−Aに沿う断面図である。
【0035】図3に示すように、EEPROMは単結晶
珪素からなるp−型半導体基板1で構成されている。フ
ラッシュ型不揮発性メモリセルQm及びNチャンネルM
ISFETQnの形成領域において、半導体基板1の主
面部にはp型ウエル領域3が設けられており、Pチャン
ネルMISFETQpの形成領域には、n型ウエル領域
2が設けられている。
【0036】素子形成領域間において、n型ウエル領域
2,p型ウエル領域3の夫々の主面上には素子分離用絶
縁膜4が設けられている。p型ウエル領域3の主面部に
は素子分離用絶縁膜4下においてp型チャネルストッパ
領域5が設けられている。
【0037】フラッシュ型不揮発性メモリ素子Qmは、
素子分離用絶縁膜4及びチャネルストッパ領域5で周囲
を規定された領域内において、p型ウエル領域3の主面
に構成されている。つまり、フラッシュ型不揮発性メモ
リ素子Qmは、p型ウエル領域3,第1ゲート絶縁膜
6,フローティングゲート電極7,第2ゲート絶縁膜
8,コントロールゲート電極9,ソース領域及びドレイ
ン領域で構成されている。このフラッシュ型不揮発性メ
モリ素子Qmは、nチャネル電界効果トランジスタで構
成され、1素子型で構成されている。
【0038】前記p型ウエル領域3はチャネル形成領域
として使用されている。
【0039】第1ゲート絶縁膜6はp型ウエル領域3の
表面を酸化して形成した酸化珪素膜で形成されている。
第1ゲート絶縁膜6は例えば100〜150〔Å〕程度
の膜厚で形成されている。
【0040】フローティングゲート電極7は例えばn型
不純物が導入された多結晶珪素膜で形成されている。
【0041】第2ゲート絶縁膜8は例えばフローティン
グゲート電極7(多結晶珪素膜)の表面を酸化した酸化
珪素膜で形成されている。第2ゲート絶縁膜8は例えば
200〜250〔Å〕程度の膜厚で形成されている。
【0042】コントロールゲート電極9は例えばn型不
純物が導入された多結晶珪素膜で形成されている。ま
た、コントロールゲート電極9は、W,Ta,Ti,M
o等の高融点金属膜若しくは高融点金属シリサイド膜の
単層、或は多結晶珪素膜上にそれらの金属膜を積層した
複合膜つまりポリサイドで形成してもよい。このコント
ロールゲート電極9は、そのゲート幅方向に隣接して配
置された他のフラッシュ型不揮発性メモリ素子Qmのコ
ントロールゲート電極9と一体に構成され、ワード線
(WL)を構成している。
【0043】ソース領域は高不純物濃度のn+型半導体
領域11及び低不純物濃度のn型半導体領域12で構成
されている。n型半導体領域12はn+型半導体領域1
1の外周に沿って設けられている。つまり、ソース領域
は所謂2重拡散構造で構成されている。高不純部濃度の
n+型半導体領域11は、主に、不純物濃度を高め、し
かも接合深さを深くするために構成されている。低不純
物濃度のn型半導体領域12は、主に、接合深さを深く
するために構成されている。つまり、ソース領域は、情
報消去動作時にコントロールゲート電極9との間に高電
圧が印加された場合、表面が空乏化しないようにn+型
半導体領域11で不純物濃度を高めている。また、ソー
ス領域は、高不純物濃度のn+型半導体領域11又は低
不純物濃度のn型半導体領域12又は両者により、チャ
ネル形成領域側への拡散量(拡散距離)を増加し、フロ
ーティングゲート電極7との重合面積(オーバラップ
量)を増加し、情報消去動作時のトンネル面積を増加し
ている。半導体領域11,12の夫々はゲート電極7及
び9に対して自己整合で形成されている。
【0044】前記ドレイン領域は高不純物濃度n+型半
導体領域14で構成されている。このn+型半導体領域
14はフローティングゲート電極7及びコントロールゲ
ート電極9に対して自己整合で形成されている。
【0045】前記ドレイン領域の外周に沿った半導体基
板1の主面部には高不純物濃度のp型半導体領域13が
設けられている。p型半導体領域13は、ドレイン領域
近傍の電界強度を高め、特に、情報書込み動作時に選択
状態のフラッシュ型不揮発性メモリ素子Qmにおけるホ
ットエレクトロンの発生を促進し、情報書込み効率を向
上できるように構成されている。
【0046】周辺回路は、NチャンネルMISFETQ
nとPチャンネルMISFETQpを直列接続したCM
OS回路で構成されている。NチャンネルMISFET
Qn,PチャンネルMISFETQpは各々、低不純物
濃度領域15(n),16(p)と高不純物濃度領域18
(n+),19(p+)からなるソース・ドレイン領域を有
するLDD(Lightly-Doped-Drain)構造となってい
る。この低不純物濃度領域15(n),16(p)は、各々
のゲート電極9に自己整合で形成されており、高不純物
濃度領域18(n+),19(p+)は、各々のゲート電極
9とその両端に設けられたサイドウォール17の両者に
対して自己整合で形成されている。さらに、これらのN
チャンネルMISFETQn,PチャンネルMISFE
TQpのゲート電極9は、フラッシュ型不揮発性メモリ
セルQmのコントロールゲート電極9と同層で形成され
ている。
【0047】このフラッシュ型不揮発性メモリセルQm
のドレイン領域であるn+型半導体領域14には、アル
ミニウム合金膜からなる配線23が接続されており、こ
の配線23はデータ線DLとして働く。
【0048】さらに、周辺回路を構成するNチャンネル
及びPチャンネルMISFETSQn,Qpのソース・
ドレイン領域にも必要に応じて配線23が接続されてい
る。配線23は層間絶縁膜20及び21上に延在し、層
間絶縁膜20及び21に形成された接続孔22を通して
p+型,n+型半導体領域に接続される。
【0049】図4に図3に示したフラッシュ型不揮発性
メモリセルQmの拡大図を示す。図3では明確になって
いないが、フローティングゲート電極7の両端部の下側
のコーナー部7Eは丸められている。このように、フロ
ーティングゲート電極7のコーナー部7Eを丸めた構造
にすることで、コーナー部での電界集中を防止すること
ができ、フローティングゲート電極7のエッジ部の絶縁
膜の絶縁破壊を防止でき、EEPROMの消去、書き込
み回数を増加することができる。
【0050】また、このようにコーナー部7Eを丸める
ための方法は、後述する。
【0051】次に、前記EEPROMの製造方法につい
て、図5乃至図19(各製造工程毎に示す概要部断面
図)を用いて簡単に説明する。
【0052】まず、p−型半導体基板1を用意する。
【0053】次に、pチャネルMISFETQpの形成
領域において、半導体基板1の主面部にn型ウエル領域
2を形成する。前記n型ウエル領域2は例えば1×10
13〜3×1013〔atoms/cm2〕程度の不純物、例えばp
+を100〜150KeVのエネルギーでイオン打込み
して形成する。この後、フラッシュ型不揮発性メモリ素
子Qm,nチャネルMISFETQnの夫々の形成領域
において、半導体基板1の主面部のn型ウエル領域2を
形成する領域以外の領域に、例えば5×1012〜1×1
013〔atoms/cm2〕程度の不純物、例えばBF2+を5
0〜70KeVのエネルギーでイオン打込みして、p型
ウエル領域3を形成する。
【0054】次に、n型ウエル領域2,p型ウエル領域
3の夫々の主面上に約6000〜8000Åの素子分離
用絶縁膜4を形成すると共に、p型ウエル領域3の主面
部にp型チャネルストッパ領域5を形成する。
【0055】次に、図5に示すように、半導体素子形成
領域において、n型ウエル領域2,p型ウエル領域3の
夫々の主面上に100〜150Å程度の第1ゲート絶縁
膜6を形成する。
【0056】次に、第1ゲート絶縁膜6上を含む基板全
面に導電膜7Aを2000〜3000Å程度に形成す
る。導電膜7Aは例えばCVD法で堆積した多結晶珪素
膜で形成する。この多結晶珪素膜にはn型不純物例えば
Pが導入され低抵抗化される。この後、図6に示すよう
に、導電膜7Aを所定の形状にパターニングする。導電
膜7Aはフラッシュ型不揮発性メモリセルQmの形成領
域だけに残存し、導電膜7Aはチャネル幅方向の寸法が
規定されている。
【0057】次に、フラッシュ型不揮発性メモリセルQ
mの形成領域において、導電型7Aの表面に第2ゲート
絶縁膜8を200〜250Å程度形成する。この工程と
実質的に同一製造工程により、nチャネルMISFET
Qnの形成領域のp型ウエル領域3、pチャネルMI
SFET Qpの形成領域のn型ウエル領域2の夫々の
主面上に第2ゲート絶縁膜8を形成する。この後、図7
に示すように、第2ゲート絶縁膜8上を含む基板全面に
導電膜9Aを1000〜1500Å程度形成する。導電
膜9Aは例えばCVD法で堆積した多結晶珪素膜で形成
する。この多結晶珪素膜にはn型不純物例えばPが導入
され低抵抗化される。
【0058】次に、フラッシュ型不揮発性メモリセルQ
mの形成領域において、導電膜9A,7Aの夫々を順次
パターンニングし、コントロールゲート電極9及びフロ
ーティングゲート電極7を形成する。このパターンニン
グはRIE等の異方性エッチングを用いた所謂重ね切り
技術で行う。この後、周辺回路素子の形成領域の導電膜
9Aにパターンニングを施し、コントロールゲート電極
9を形成する。ここで、このコントロールゲート電極9
はワード線WLと一体形成されるので、ワード線WLの
低抵抗化の為に多結晶珪素膜に換えて、Ta,Ti,
W,Mo等の高融点金属若しくはこれらの高融点金属シ
リサイド膜の単層、或いは多結晶珪素膜上に高融点金属
シリサイド膜を積層したポリサイド膜で形成してもよ
い。この後、基板前面に酸化処理を施し、図8に示すよ
うに、各ゲート電極7,9の夫々の表面を覆う絶縁膜1
0を半導体基板上で、70〜80Å程度形成する。
【0059】次に、フラッシュ型不揮発性メモリセルQ
mのソース領域の形成領域が開口された不純物導入用マ
スク30を形成する。不純物導入用マスク30は例えば
フォトレジスト膜で形成する。この後、図9に示すよう
に、前記不純物導入用マスク30を用い、ソース領域の
形成領域となるp型ウエル領域3の主面部にn型不純物
12nを導入する。n型不純物12nは、例えば1×1
014〜1×1015〔atoms/cm2〕程度の不純物濃度のP
イオンを用い、50〔KeV〕程度のエネルギのイオン
打込法で導入されている。このn型不純物12nは、フ
ローティングゲート電極7及びコントロールゲート電極
9に対して自己整合で導入される。
【0060】そして、前記不純物導入用マスク30を除
去する。
【0061】次に、フラッシュ型不揮発性メモリセルQ
mのドレイン領域の形成領域が開口された不純物導入用
マスク31を形成する。不純物導入用マスク31は例え
ばフォトレジスト膜で形成する。この後、図10に示す
ように、前記不純物導入用マスク31を用い、ドレイン
領域の形成領域となるp型ウエル領域3の主面部にp型
不純物13pを導入する。p型不純物13pは、例えば
5×1013〜1.5×1014〔atoms/cm2〕程度の不純物
濃度のBF2イオンを用い、60〔KeV〕程度のエネ
ルギのイオン打込法で導入されている。p型不純物13
pはフローティングゲート電極7及びコントロールゲー
ト電極9に対して自己整合で導入されている。そして、
前記不純物導入用マスク31を除去する。
【0062】次に、窒素ガス雰囲気中、約1000
〔℃〕の熱処理を施し、前記導入されたn型不純物12
n,p型不純物13pの夫々に引き伸ばし拡散を施す。
前記n型不純物12nの拡散により、n型半導体領域1
2を形成することができる。n型半導体領域12は約
0.5〔μm〕程度の深い接合深さで形成される。
【0063】前記p型不純物13pの拡散により、低不
純物濃度のp型半導体領域13を形成することができ
る。p型半導体領域13は約0.3〜0.5〔μm〕程度
の深い接合深さで形成される。
【0064】次に、フラッシュ型不揮発性メモリ素子Q
mの形成領域が開口された不純物導入用マスク32を形
成する。不純物導入用マスク32は例えばフォトレジス
ト膜で形成する。この後、図11に示すように、フラッ
シュ型不揮発性メモリセルQmのソース領域の形成領域
が開口された不純物導入用マスク32を用い、ソース領
域の形成領域となるp型ウエル3の主面部にn+型不純
物11n+を導入する。n+型不純物11n+は、例え
ば5×1015〜1×1016atoms/cm2のAsイオンを用
い、60KeV程度のエネルギーのイオン打込み法で導
入される。n+型不純物11n+はフローティングゲー
ト電極7及びコントロールゲート電極9に対して自己整
合で導入される。そして、前記不純物導入用マスク32
を除去する。
【0065】次に、図12に示すようにフラッシュ型不
揮発性メモリセルQmのドレイン領域の形成領域が開口
された不純物導入用マスク33を用い、ドレイン領域の
形成領域となるp型ウエル3の主面部にn+型不純物1
4n+を導入する。n+型不純物14n+は、例えば1
×1015〜5×1015atoms/cm2程度のAsイオンを6
0KeV程度のエネルギーのイオン打込み法で導入され
る。n+型不純物14n+はフローティングゲート電極
7及びコントロールゲート電極9に対して自己整合で導
入される。
【0066】ここで、n+型不純物11n+,14n+
を、別工程で導入する場合について説明したが、n+型
不純物11n+,14n+を等しい不純物濃度にする場
合には、同時に導入してもよい。
【0067】次に、窒素ガス雰囲気中、約1000℃の
熱処理を施し、前記導入されたn+型不純物11n+,
14n+の夫々を引き伸し拡散する。この熱処理によ
り、n型不純物領域11(n+),14(n+)は約
0.3μm程度の接合深さとなる。
【0068】次に図13に示すように、NチャンネルM
ISFET Qn形成領域を開口した不純物導入用マス
ク34を用いn型不純物15nをNチャンネルMISF
ETQnのゲート電極9の両端のp型ウエル3の主面部
にゲート電極9に対して自己整合で導入する。このn型
不純物15nは、例えば1×1013〜5×1013 atoms
/cm2 のpイオンを50KeV程度のエネルギーでイオ
ン打込みして導入する。
【0069】次に図14に示すように、PチャンネルM
ISFETQp形成領域を開口した不純物導入用マスク
35を用いp型不純物16pをPチャンネルMISFE
TQpのゲート電極9の両端のN型ウエル2の主面部に
ゲート電極9に対して自己整合で導入する。このp型不
純物16pは、例えば5×1012〜1×1013atoms/cm
2のBF2イオンを60KeV程度のエネルギーでイオン
打込みして導入する。
【0070】次に図15に示すように、表面の絶縁膜1
0をウェットエッチングで除去する。このエッチング液
は、例えばフッ酸と水の混合液であり、その混合比は
1:99である。この工程によりフラッシュ型不揮発性
メモリセルQmのソース・ドレイン領域表面の絶縁膜で
あり、n+型不純物11n+14n+のAsイオンのイ
オン打込みによってダングリングボンドが形成された絶
縁膜は除去される。
【0071】次に図16に示すように、約900℃の温
度の炉内で酸素を供給しながら約20分間酸化処理する
ことにより、新しい絶縁膜10′、例えば酸化膜をフラ
ッシュ型不揮発性メモリセルQmのソース・ドレイン領
域の表面に約400〜500Å形成する。この時フロー
ティングゲート電極7及びコントロール電極9の表面に
もほぼ同等の厚さの絶縁膜が形成される。
【0072】この酸化工程によりフラッシュ型不揮発性
メモリセルQmのフローティングゲート電極7の両端部
のコーナー部は、図4に示すように丸くなる。
【0073】また、この熱処理によりMISFETQ
n,Qpのn型不純物15n,p型不純物16pは引き
伸し拡散され両者とも約0.1〜0.2μm程度の接合深
さとなる。
【0074】次に図17に示すように、各ゲート電極
7,9の夫々の側壁にサイドウォールスペーサ17を形
成する。サイドウォールスペーサ17は、例えば基板全
面にCVD法で酸化珪素膜を堆積し、この堆積した膜厚
に相当する分基板全面にRIE等の異方性エッチングを
施すことにより形成することができる。
【0075】次に、前記異方性エッチングにより、n型
ウエル領域2,p型ウエル領域3等の主面が露出するの
で、酸化処理を施し、それらの表面を薄い酸化珪素膜で
被覆する。
【0076】さらに、図18に示すようにNチャンネル
MISFETQn部を開口した不純物導入用マスクを形
成し、ゲート電極9及びサイドウォール17に対して自
己整合でn+型不純物を導入する。このn+型不純物は
例えば5×1015〔atoms/cm2〕程度の高不純物濃度の
Asイオンを用い、60〔KeV〕程度のエネルギのイ
オン打込法で導入されている。
【0077】次に、pチャネルMISFETQpの形成
領域が開口された不純物導入用マスクを形成する。そし
て、この不純物導入用マスクを用いて、p型半導体領域
16の主面部にp型不純物19p+を導入する。前記p
型不純物は、例えば2×1015〔atoms/cm2〕程度の高
不純物濃度のBF2イオンを用い、60〔KeV〕程度
のエネルギのイオン打込法で導入されている。前記p+
型半導体領域19はゲート電極9及びサイドウォール1
7に対して自己整合で形成されている。
【0078】さらに、この後、約850℃のアニールを
施すことにより図19に示すようにn+型不純物18n
+,p型不純物19p+は引き伸し拡散され0.2〜0.
3μm程度の接合深さを有するn+型半導体領域18
(n+),p+型半導体領域19(p+)が形成され
る。
【0079】次に基板全面に層間絶縁膜20,21を形
成する。層間絶縁膜20は有機シランの熱分解で形成さ
れた厚さ1500Å程度の酸化膜であり、層間絶縁膜2
1は例えばCVD法で形成された厚さ5000〜600
0ÅのBPSG膜である。そして、前記層間絶縁膜2
0,21に接続孔22を形成し、層間絶縁膜21にグラ
スフローを施した後、前記図3に示すように配線23を
形成する。これらの一連の製造工程を施すことにより、
本実施例のEEPROMは完成する。なお、図示しない
が、配線23の上部にはパッシベーション膜が設けられ
るようになっている。
【0080】なお、本実施例では、図15,図16で説
明したように絶縁膜を除去した後に酸化を行い再度絶縁
膜を形成したが、必ずしも絶縁膜はエッチング除去する
必要はなく酸化処理を行えば良い。その理由は、イオン
打込みによって発生したダングリングボンドに酸化処理
によって酸素が供給されダングリングボンドがなくなる
か、又は減少する為と考えられる。
【0081】さらに、絶縁膜を一部除去した後に酸化を
行っても同様にリーク電流を防止又は抑制できる。
【0082】図20は本発明の第2の実施例によるフラ
ッシュ型不揮発性メモリセルの概略構成を示す。
【0083】上述した第1の実施例との相違点について
説明すると、同図に示す第2の実施例によるフラッシュ
型不揮発性メモリセルでは、フローティングゲート電極
7の端部の下のソース領域11の表面付近に低濃度領域
24を選択的に形成することによって、消去電圧の印加
時にソース領域11とフローティングゲート電極7の端
部との間に生じる電界を緩和させる電界緩衝手段が形成
されている。
【0084】つまり、フローティングゲート電極7の端
部の下のソース領域11の表面で空乏層が伸びやすくす
ることにより電界を緩和するものである。
【0085】この低濃度領域24は、ソース領域11内
での導電性付与不純物のドープ量を部分的に少なくする
か、あるいは図21に示すようにソース領域11の中に
p導電性付与不純物を0.15μm程度の深さで選択的
にイオン打込みすることによって形成される。
【0086】上述のような低濃度領域24を設けると、
消去時の印加電界によって、フローティングゲート電極
7の端部の下の低濃度領域24に部分的に大きな空乏層
の拡がりが生じるようになる。この空乏層の拡がりによ
って、フローティングゲート電極7の端部付近に電界が
集中する傾向が是正されるようになる。
【0087】これにより、上述した第1の実施例の場合
と同様に、比較的簡単な製造プロセスで得られる構造で
もって、記憶素子間での消去特性のバラツキを小さくす
るとともに、繰り返し書き換え可能な回数を多くするこ
とができるようになる。
【0088】図22は、本発明の第3の実施例であり、
第1の実施例とは、フラッシュ型不揮発性メモリセルQ
mの構造が異なる。周辺回路については、構造及び製法
とも同様である。
【0089】従って、第1の実施例の各部分に相当する
部分には、同じ符号をつけて表わす。
【0090】同図に示すフラッシュ型不揮発性メモリセ
ルは第1の実施例と同様にMISFETであって、半導
体基板1上に第1のゲート絶縁膜6を隔てて設けられた
フローティングゲート電極7と、このフローティングゲ
ート電極7上に第2のゲート絶縁膜8を隔てて設けられ
たコントロールゲート電極9と、上記フローティングゲ
ート電極7の下で互いに離間され、かつ上記フローティ
ングゲート電極7と部分的な重なりをもって形成された
ソース領域11,12およびドレイン領域14などによ
って形成される。
【0091】ここで、上記コントロールゲート電極9の
側部にはサイドウォールスペーサ17が設けられてい
る。このサイドウォールスペーサ17の端部を基準にし
て、上記フローティングゲート電極7が形成されてい
る。これにより、コントロールゲート電極9の側部はフ
ローティングゲート電極7の側部よりも後退して形成さ
れている。
【0092】このように、コントロールゲート電極9の
側部が上記フローティングゲート電極7の側部よりも内
側に後退して形成され、かつ上記ソース領域11,12
と上記ドレイン領域14の先端がそれぞれ、コントロー
ルゲート電極9の側部の下に達していることにより、ソ
ース領域11,12およびドレイン領域14とフローテ
ィングゲート電極7との間に比較的大きな重なり部分が
再現性良くかつ制御性良く形成されている。
【0093】この場合、フローティングゲート電極7の
寸法は、上記サイドウォールスペーサ17によって、コ
ントロールゲート電極9の寸法よりも、片側端部で0.
2〜0.3μm程大きく設定されている。
【0094】また、フラッシュ型不揮発性メモリセルQ
mの各層の膜厚については、第1の実施例と同様であ
る。
【0095】以上のように構成された不揮発性記憶素子
では、まず、ソース領域61およびドレイン領域62と
フローティングゲート電極3との重なり面積が確実に確
保されていることにより、消去時には、フローティング
ゲート電極3の側部の形状等の影響を回避して、安定な
トンネル電流を確保することができるようになる。これ
により、消去特性のバラツキを小さくすることができ
る。これとともに、端部への電界集中が緩和されること
によって、消去電圧を高くして消去速度を速めることが
できるようになる。
【0096】次に、上述した不揮発性記憶素子の製造方
法の一実施例を説明する。
【0097】図23から図30を用いて図22に示した
フラッシュ型不揮発性メモリセルの製造方法を示す。
【0098】第1実施例の図7と同様に半導体基板上に
多結晶珪素膜の導電膜9Aを形成する。
【0099】次に、図24に示すように、フラッシュ型
不揮発性メモリセルQmの形成領域において、導電膜9
A及び周辺回路を構成するNチャンネル,Pチャンネル
MISFETs形成領域の導電膜9Aをパターンニング
し、コントロールゲート電極及びNチャンネル,Pチャ
ンネルMISFETsのゲート電極を形成する。
【0100】次に表面を酸化処理し、絶縁膜10を形成
する。
【0101】次に図25から図28までの工程は、第1
の実施例の図9から図12に相当するので説明は省略す
る。但し、各イオン打込みは、コントロールゲート電極
9に対して自己整合的に、フローティングゲート電極形
成用の多結晶珪素膜を通して行われる。従ってイオン打
込みのエネルギーは、第1の実施例に比べて高くなけれ
ばならない。
【0102】例えば、n型不純物12nはp+を150
KeV程度,p型不純物13pはB+を50KeV程
度,n+型不純物11n+,14n+はAs+を250
KeV程度のエネルギーがイオン打込みして形成する。
この後第1実施例の図15,図16と同様の方法でn
型,p型不純物15n,16pをイオン打込みしてお
く。
【0103】次に、図29に示すように、第1実施例の
図17と同様にして、フラッシュ型不揮発性メモリセル
Qmのコントロールゲート電極9及びNチャンネル,P
チャンネルMISFETのゲート電極9の側部にサイド
ウォール17を形成する。
【0104】次に、図30に示すように、前述のコント
ロールゲート電極9及びサイドウォール17に対して自
己整合的にフローティングゲート電極7を加工する。
【0105】以下、第1実施例の図17以降のプロセス
と同様のプロセスにより本実施例のEEPROMは完成
する。
【0106】次に図31は、前述の第3の実施例の変形
例であり、フローティングゲート電極7とコントロール
ゲート電極9とが、ソース領域11,12側とドレイン
領域14側とで非対称になっている。この場合、フロー
ティングゲート電極7のソース領域11,12側は、上
述した実施例と同様に、サイドウォールスペーサ17に
よって、コントロールゲート電極9よりも0.2〜0.3
μm横へはみ出て形成されている。しかし、ドレイン領
域14側では、フローティングゲート電極7とコントロ
ールゲート電極9の各端部が略同一位置に揃えられてい
る。
【0107】このような非対称構造により、ソース領域
11,12とフローティングゲート電極7との重なりを
大きくして消去特性の向上を図ることができる一方、ド
レイン領域14とフローティングゲート電極7との重な
りを小さくして書込特性の向上を図ることが同時に可能
となる。
【0108】以上本発明者によってなされた発明をフラ
ッシュ型EEPROMに適用した実施例について説明し
たが、フラッシュ型EEPROM以外のEEPROM又
は、EEPROMを内蔵したマイコンにも適用できる。
【0109】例えば、図32において、25はP−型単
結晶シリコンからなる半導体基板(チップ)であり、周
辺に複数のボンディングパッド26が配置されている。
ボンディングパッド26の内側に入出力回路領域I/O
が設けられている。図32に示したマイコン用チップ2
5では、μ(マイクロ)ROM、CPU(中央処理装
置)、SCI(シリアル コミニケーション インター
フェイス)、A/D(アナログ−ディジタル変換)回
路、dual-RAM(デュアルポート Random Access Memo
ry)、RAM、ROM、タイマ1、タイマ2、タイマ3
のそれぞれを内蔵している。
【0110】上記μROM,ROM部又は及びROM部
に本発明のを適用することができる。
【0111】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0112】(1)フローティングゲート電極の端部の下
側のコーナーを丸めることにより、コーナー部に電界が
集中するのを防止することができ、フローティングゲー
ト電極の端部のゲート絶縁膜の破壊あるいは劣化を防止
できるので書き換えの回数を増加することができる。
【0113】(2)フローティングゲート電極の端部の下
側のコーナーを丸めることにより、コーナー部の電界集
中を防止できるので消去の際の電界がゲート絶縁膜にほ
ぼ均一にかかる為、ビット間の消去特性のバラツキを防
止することができる。また、フローティングゲート電極
の端部の形状にバラツキがあったとしても、消去の際の
トンネリングは端部よりもチャンネル側で起こる為、ビ
ット間の消去特性のバラツキを防止することができる。
【0114】(3)ソース領域形成の為の高濃度のAsイ
オンのイオン打込みの後に表面の酸化膜を除去してか
ら、酸化膜を付け直すことにより、フローティングゲー
ト電極とソース領域間のリーク電流を防止することがで
きるので、消去特性のバラツキを防止することができ
る。また、上述のイオン打込み後に酸化処理をすること
により、酸化膜中のダングリングボンドを減少させるこ
とができ、上記リーク電流を防止又は減少させることが
できる。
【0115】(4)ソース領域とフローティングゲート電
極との間の重なりを確実に得ることができるため、消去
特性のバラツキをなくすことができる。
【0116】(5)フローティングゲート電極下でのソー
ス領域の導電性付与物質の濃度を制御性良く高めること
ができるため、消去動作時に、半導体基板表面での反転
層の形成あるいは空乏層の拡がりによる影響を少なく
し、ゲート絶縁膜を介してのみ消去電界の印加が行われ
るようにしてトンネル電流を増大させ、これにより消去
特性とくに消去速度を高めさせることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のEEPROMのメモリセルアレイ部及
び周辺回路の一部の等価回路図。
【図2】メモリセルアレイ部の要部平面図。
【図3】メモリセル及び周辺回路用Nチャンネル,Pチ
ャンネルMISFETの断面図。
【図4】メモリセルのゲート部分の拡大図。
【図5】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図6】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図7】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図8】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図9】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図10】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図11】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図12】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図13】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図14】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図15】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図16】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図17】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図18】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図19】EEPROMの製造工程を示す断面図。
【図20】本発明の第2の実施例を示す断面図。
【図21】本発明の第2の実施例を示す断面図。
【図22】本発明の第3の実施例を示す断面図。
【図23】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図24】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図25】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図26】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図27】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図28】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図29】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図30】第3の実施例のEEPROMの製造工程を示
す断面図。
【図31】第3の実施例の変形例を示す断面図。
【図32】本発明のEEPROMを適用したマイクロコ
ンピュータチップのレイアウト図。
【符号の説明】
Qm…メモリセル、Qp,Qn…周辺回路用MISFE
T、1…半導体基板、4…素子分離用絶縁膜、6…第1
ゲート絶縁膜、7…フローティングゲート電極、8…第
2ゲート絶縁膜、9…コントロールゲート電極(メモリ
セル部)、ゲート電極(周辺回路部)、11,12…ソー
ス領域(メモリセル)、14…ドレイン領域(メモリセ
ル)、17…サイドウォール、20,21…層間絶縁
膜、23…配線、15,18…周辺回路用Nチャンネル
MISFETのソース・ドレイン領域、16,19…周
辺回路用pチャンネルMISFETのソース・ドレイン
領域、24…低濃度領域。
フロントページの続き (72)発明者 久米 均 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 山本 英明 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−23150(JP,A) 特開 昭62−276878(JP,A) 特開 昭62−131582(JP,A) 特開 平2−72671(JP,A) 特許2907863(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コントロールゲート電極と、フローティン
    グゲート電極と、上記2つのゲート電極の間に形成され
    た第2絶縁膜と、半導体基板と上記フローティングゲー
    ト電極との間に形成された第1絶縁膜と、上記半導体基
    板内に形成された第1導電型の第1及び第2半導体領域
    と、上記半導体基板内の上記第1及び第2半導体領域間
    に形成されるチャネル領域とからなるメモリセルを有
    し、 上記メモリセルは上記フローティングゲート電極と上記
    第1半導体領域との間でキャリアの放出を上記第1絶縁
    膜を通したトンネリングにより行なう半導体記憶装置の
    製造方法において、 半導体基板表面のメモリセル形成領域に第1絶縁膜を介
    在させて第1導電膜を形成する工程と、 上記第1導電膜上に第2絶縁膜を介在させて第2導電膜
    を形成する工程と、 上記第1及び第2導電膜をパターニングすることによ
    り、フローティングゲート電極及びコントロールゲート
    電極を形成する工程と、 第1半導体領域を形成するための不純物を、イオン打込
    みにより、上記フローティングゲート電極の一方の端部
    に対応する半導体基板表面上の領域に形成された第1酸
    化膜を通して半導体基板内に、上記フローティングゲー
    ト電極の一方の端部に対して自己整合的に導入する工程
    と、 上記不純物導入工程の後に、上記第1酸化膜を除去する
    工程と、 上記第1酸化膜除去工程の後に、上記半導体基板表面を
    酸化して、上記第1半導体領域上の半導体基板表面に第
    2酸化膜を形成する工程とを含むことを特徴とする半導
    体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】上記第2酸化膜形成工程は、上記フローテ
    ィングゲート電極のコーナー部の形状が丸くなるよう
    に、上記フローティングゲート電極のコーナー部におけ
    る上記第1絶縁膜の膜厚を、中央の部分の上記第1絶縁
    膜の膜厚より厚くする酸化であることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】上記第2酸化膜形成工程は、半導体基板表
    面を熱酸化することで上記第2酸化膜を形成することを
    特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】上記第1半導体領域の不純物濃度は、上記
    コントロールゲート電極と上記第1半導体領域との間に
    電圧を印加して上記フローティングゲート電極と上記第
    1半導体領域との間でキャリアをトンネリングにより放
    出する時、表面が空乏化しない濃度であることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】上記第1半導体領域及び第2半導体領域
    は、上記フローティングゲート電極の下部まで延在し、
    上記第1半導体領域の不純物濃度は、上記第1半導体領
    域の不純物濃度は、上記第2半導体領域の不純物濃度よ
    りも高いことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】上記フローティングゲート電極の一方の端
    部に対して自己整合的に不純物を導入して、第1導電型
    の第3半導体領域を形成する工程と、 上記フローティングゲート電極の他方の端部に対して自
    己整合的に不純物を導入して、第1導電型の第2半導体
    領域を形成する工程と、 上記フローティングゲート電極の他方の端部に対して自
    己整合的に不純物を導入して、第2導電型の第4半導体
    領域を形成する工程とを含み、 上記第3半導体領域の接合深さは上記第1半導体領域の
    接合深さよりも深く、 上記第3半導体領域の不純物濃度は上記第1半導体領域
    の不純物濃度よりも低く、 上記第4半導体領域の接合深さは上記第2半導体領域の
    接合深さよりも深く、 上記第1半導体領域は、上記フローティングゲート電極
    の下部まで延在し、 上記第1半導体領域の不純物濃度は、上記コントロール
    ゲート電極と上記第1半導体領域との間に電圧を印加し
    て上記フローティングゲート電極から上記第1半導体領
    域ヘキャリアをトンネリングにより放出する情報消去動
    作時、表面が空乏化しない濃度であり、 情報書込動作時、上記第2半導体領域はドレインとして
    作用することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】上記第2酸化膜形成工程の後に、上記コン
    トロールゲート電極及びフローティングゲート電極の両
    端部の側壁にサイドウォールスペーサを形成する工程を
    有することを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】さらに、上記半導体基板表面の周辺回路形
    成領域に、周辺回路を構成するMISFETのゲート電
    極を形成する工程と、 上記MISFETのゲート電極の一方の端部に対して自
    己整合的に不純物を導入して、ドレインとして作用する
    第1領域(15)を形成する工程と、 上記第2酸化膜形成工程の後に、上記コントロールゲー
    ト電極及びフローティングゲート電極の両端部に対して
    自己整合的に第1サイドウォールスペーサを形成すると
    ともに、上記MISFETのゲート電極の両端部に対し
    て自己整合的に第2サイドウォールスペーサを形成する
    工程と、 上記第2サイドウォールスペーサに対して自己整合的に
    不純物を導入して、ドレインとして作用する第2領域
    (18)を形成する工程とを含み、 上記第2領域の不純物濃度は上記第1領域の不純物濃度
    よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の半導体記
    憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】コントロールゲート電極と、フローティン
    グゲート電極と、上記2つのゲート電極の間に形成され
    た第2絶縁膜と、半導体基板と上記フローティングゲー
    ト電極との間に形成された第1絶緑膜と、上記半導体基
    板内に形成された第1導電型の第1及び第2半導体領域
    と、上記半導体基板内の上記第1及び第2半導体領域間
    に形成されるチャネル領域とからなるメモリセルを有
    し、 上記メモリセルは上記フローティングゲート電極と上記
    第1半導体領域との間でキャリアの放出を上記第1絶緑
    膜を通したトンネリングにより行なう半導体記憶装置の
    製造方法において、 半導体基板表面のメモリセル形成領域に第1絶縁膜を介
    在させて第1導電膜を形成する工程と、 上記第1導電膜上に第2絶緑膜を介在させて第2導電膜
    を形成する工程と、 上記第1及び第2導電膜をパターニングすることによ
    り、フローティングゲート電極及びコントロールゲート
    電極を形成する工程と、 第1半導体領域を形成するための不純物を、上記フロー
    ティングゲート電極の一方の端部に対して自己整合的に
    イオン打込みで、上記フローティングゲート電極の一方
    の端部に対応する半導体基板表面上の領域に形成された
    第1酸化膜を通して半導体基板内に導入する工程と、 上記不純物導入工程の後に、上記第1酸化膜の形成され
    ている半導体基板表面を熱酸化することで上記第l半導
    体領域上の半導体基板表面に第2酸化膜を形成する工程
    とを含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】上記第1半導体領域の不純物濃度は、上
    記コントロールゲート電極と上記第1半導体領域との間
    に電圧を印加して上記フローティングゲート電極と上記
    第1半導体領域との間でキャリアをトンネリングにより
    放出する時、表面が空乏化しない濃度であることを特徴
    とする請求項9に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】上記第1半導体領域及び第2半導体領域
    は、上記フローテイングゲート電極の下部まで延在し、 上記第1半導体領域の不純物濃度は、上記第2半導体領
    域の不純物濃度よりも高いことを特徴とする請求項9に
    記載の半導体記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】上記第2酸化膜形成工程の後に、上記コ
    ントロールゲート電極及びフローティングゲート電極の
    両端部の側壁にサイドウォールスペーサを形成する工程
    を有することを特徴とする請求項9に記載の半導体記憶
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】上記第2酸化膜形成工程は、上記フロー
    ティングゲート電極のコーナー部における上記第1絶縁
    膜の膜厚を、中央の部分の上記第1絶縁膜の膜厚より厚
    くする熱酸化であることを特徴とする請求項9に記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】コントロールゲート電極と、フローティ
    ングゲート電極と、上記2つのゲート電極の間に形成さ
    れた第2絶縁膜と、半導体基板表面のメモリセル形成領
    域と上記フローティングゲート電極との間に形成された
    第1絶縁膜と、上記半導体基板内に形成された第1導電
    型の第1及び第2半導体領域と、上記半導体基板内の上
    記第1及び第2半導体領域間に形成されるチャネル領域
    とからなるメモリセルを有し、 上記メモリセルは上記フローティングゲート電極と上記
    第1半導体領域との間のキャリアの放出を上記第1絶緑
    膜を通したトンネリングにより行なう半導体記憶装置の
    製造方法において、 メモリセル形成領域に第1絶縁膜を介在させてフローテ
    ィングゲート電極として作用する第1導電膜を形成する
    工程と、 第1半導体領域を形成するための不純物を、イオン打込
    みにより、上記第1導電膜の一方の端部に対応する半導
    体基板表面上の領域に形成された第1酸化膜を通して半
    導体基板内に、上記第1導電膜の一方の端部に対して自
    己整合的に導入する工程と、 上記不純物導入工程の後に、上記第1酸化膜を除去する
    工程と、 上記第1酸化膜除去工程の後に、上記半導体基板表面を
    熱酸化することで上記半導体領域上の半導体基板表面に
    第2酸化膜を形成することを特徴とする半導体記憶装置
    の製造方法。
  15. 【請求項15】上記第1半導体領域の不純物濃度は、上
    記第1導電膜と上記第1半導体領域との間に電圧を印加
    して上記第1導電膜と上記第1半導体領域との間でキャ
    リアをトンネリングにより放出する時、表面が空乏化し
    ない濃度であることを特徴とする請求項14に記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】上記第1半導体領域及び第2半導体領域
    は、上記フローティングゲート電極の下部まで延在し、 上記第1半導体領域の不純物濃度は、上記第2半導体領
    域の不純物濃度よりも高いことを特徴とする請求項14
    に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  17. 【請求項17】上記第2酸化膜形成工程は、上記第1導
    電膜の下の第1絶縁膜において、端部の上記第1絶縁膜
    の膜厚を中央の部分の上記第1絶緑膜の膜厚より厚くす
    る熱酸化であることを特徴とする請求項14に記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  18. 【請求項18】コントロールゲート電極と、フローティ
    ングゲート電極と、上記2つのゲート電極の間に形成さ
    れた第2絶縁膜と、半導体基板表面のメモリセル形成領
    域と上記フローティングゲート電極との間に形成された
    第1絶縁膜と、上記半導体基板内に形成された第1導電
    型の第1及び第2半導体領域と、上記半導体基板内の上
    記第1及び第2半導体領域間に形成されるチャネル領域
    とからなるメモリセルを有し、 上記メモリセルは上記フローティングゲート電極と上記
    第1半導体領域との間でキャリアの放出を上記第1絶緑
    膜を通したトンネリングにより行なう半導体記憶装置の
    製造方法において、 メモリセル形成領域に第1絶緑膜を介在させてフローテ
    ィングゲート電極として作用する第1導電膜を形成する
    工程と、 第1半導体領域を形成するための不純物を、イオン打込
    みにより、上記第1導電膜の一方の端部に対応する半導
    体基板表面上の領域に形成された第1酸化膜を通して半
    導体基板内に、上記第1導電膜の一方の端部に対して自
    己整合的に導入する工程と、 上記不純物導入工程の後に、上記第1酸化膜の形成され
    ている半導体基板表面を熱酸化することで上記第1半導
    体領域上の半導体基板表面に第2酸化膜を形成する工程
    とを含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  19. 【請求項19】上記第1半導体領域の不純物濃度は、上
    記第1導電膜と上記第1半導体領域との間に電庄を印加
    して上記第1導電膜と上記第1半導体領域との間でキャ
    リアをトンネリングにより放出する時、表面が空乏化し
    ない濃度であることを特徴とする請求項18に記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  20. 【請求項20】上記第1半導体領域及び第2半導体領域
    は、上記フローテインダゲート電極の下部まで延在し、 上記第1半導体領域の不純物濃度は、上記第2半導体領
    域の不純物濃度よりも高いことを特徴とする請求項18
    に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  21. 【請求項21】上記第2酸化膜形成工程は、上記第1導
    電膜の下の第1絶縁膜において、端部の上記第1絶縁膜
    の膜厚を、中央の部分の上記第1絶縁膜の膜厚より厚く
    する熱酸化であることを特徴とする請求項18に記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
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