JP2002231832A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2002231832A JP2001023973A JP2001023973A JP2002231832A JP 2002231832 A JP2002231832 A JP 2002231832A JP 2001023973 A JP2001023973 A JP 2001023973A JP 2001023973 A JP2001023973 A JP 2001023973A JP 2002231832 A JP2002231832 A JP 2002231832A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ書き込み特性、データ保持特性、読み
出しストレスに対する耐性などのメモリセルトランジス
タの様々な特性と、選択ゲートトランジスタのカットオ
フ特性とをともに良好にできる不揮発性半導体記憶装置
を提供すること。 【解決手段】 浮遊ゲート(5,11)と制御ゲート(14)との
積層構造を有するメモリセルトランジスタを含むメモリ
セルユニットと、ソース/ドレイン拡散層領域の一方(2
3)がビット線またはソース線に接続され、他方(24)がメ
モリセルユニットに接続された選択ゲートトランジスタ
とを具備する。そして、選択ゲートトランジスタのゲー
ト電極下で、この選択ゲートトランジスタのソース/ド
レイン拡散層領域(23,24)の形状を非対称とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に少なくとも
1つのメモリセルトランジスタを含むメモリセルユニッ
トと、このメモリセルユニットに接続された選択ゲート
トランジスタとを具備する不揮発性半導体記憶装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図28に、従来のNAND型半導体記憶
装置における、メモリセルトランジスタ及び選択ゲート
トランジスタのゲート長“L”方向の断面図を示す。
【0003】選択ゲートトランジスタのゲート電極間に
は、これらゲート電極に対して自己整合的に形成された
コンタクト孔34が形成されている。メモリセルトラン
ジスタのゲート側壁には、ホットキャリア特性を良くす
るため、TEOS膜29が堆積されている。
【0004】一方、選択ゲートトランジスタは、コンタ
クト孔34開口の際に、TEOS膜29がエッチングさ
れて、コンタクト埋め込み材とゲート電極がショートす
るのを防ぐために、コンタクト孔34を開口する前に、
ゲート側壁のTEOS膜29を剥離した構造となってい
る。メモリセルトランジスタと選択ゲートトランジスタ
のチャネル領域及びソース/ドレイン拡散層領域28に
対する不純物のイオン注入は同時に行われるため、チャ
ネル領域及びソース/ドレイン拡散層領域28の不純物
分布は、メモリセルトランジスタと選択ゲートトランジ
スタで同様になっている。
【0005】NAND型半導体記憶装置では、メモリセ
ルに“1”データを書き込む(浮遊ゲートに電子を注入
せず、消去時のしきい値を保つ)際、そのメモリセルト
ランジスタに接続された選択ゲートトランジスタを介し
て、ビット線から初期電位を充電し、選択ワード線には
書き込み電圧、非選択ワード線には転送電圧を印加し、
容量結合を利用してメモリセルトランジスタのチャネル
領域の電位を昇圧することにより、浮遊ゲート5、11
に電子が注入されないようにしている。このため、チャ
ネル領域の不純物濃度を下げることによりチャネル容量
が低下し、チャネル領域の電位が昇圧されやすくなり、
“1”データ書き込み特性が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メモリ
セルトランジスタと選択ゲートトランジスタのチャネル
領域の不純物分布が同じであるため、チャネル領域の不
純物濃度を下げることによって、選択ゲートトランジス
タのしきい値電圧が低下し、オフリーク電流が増加し
て、正常な動作ができなくなる事情があった。
【0007】この発明は上記事情に鑑みて為されたもの
で、その目的は、データ書き込み特性、データ保持特
性、読み出しストレスに対する耐性などのメモリセルト
ランジスタの様々な特性と、選択ゲートトランジスタの
カットオフ特性とをともに良好にできる不揮発性半導体
記憶装置およびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の態様に係る不揮発性半導体記憶装
置では、半導体基板上に形成された、電荷蓄積層と制御
ゲート層との積層構造を有する、少なくとも1つのメモ
リセルトランジスタを含むメモリセルユニットと、ソー
ス/ドレイン拡散層領域の一方がビット線またはソース
線に接続され、他方が前記メモリセルユニットに接続さ
れた選択ゲートトランジスタとを具備する。そして、前
記選択ゲートトランジスタのゲート電極下で、この選択
ゲートトランジスタのソース拡散層領域の形状とドレイ
ン拡散層領域の形状とが、非対称であることを特徴とし
ている。
【0009】このような第1の態様に係る不揮発性半導
体記憶装置によれば、選択ゲートトランジスタのソース
拡散層領域とドレイン拡散層領域との形状を非対称とし
たことにより、選択ゲートトランジスタの実効ゲート長
を長くすることができる。この結果、選択ゲートトラン
ジスタのショートチャネル効果が改善され、そのカット
オフ特性が向上する。さらに選択ゲートトランジスタの
ショートチャネル効果が改善されることから、メモリセ
ルトランジスタのチャネル領域の不純物濃度は、従来以
下に下げることも可能である。この結果、メモリセルト
ランジスタのデータ書き込み特性を向上できる。
【0010】また、この発明の第2の態様に係る不揮発
性半導体記憶装置では、半導体基板上に形成された、電
荷蓄積層と制御ゲート層との積層構造を有する、少なく
とも1つのメモリセルトランジスタを含むメモリセルユ
ニットと、ソース/ドレイン拡散層領域の一方がビット
線またはソース線に接続され、他方が前記メモリセルユ
ニットに接続された選択ゲートトランジスタとを具備す
る。そして、前記半導体基板とゲート絶縁膜との界面か
らの深さが等しい位置で、前記選択ゲートトランジスタ
のソース拡散層領域とドレイン拡散層領域との間のチャ
ネル領域に、不純物濃度が異なる領域があることを特徴
としている。
【0011】このような第2の態様に係る不揮発性半導
体記憶装置によれば、選択ゲートトランジスタのソース
拡散層領域とドレイン拡散層領域との間のチャネル領域
に、不純物濃度が異なる領域を有することにより、選択
ゲートトランジスタの実効ゲート長を長くすることがで
きる。よって、第1の態様に係る不揮発性半導体記憶装
置と同様の効果を得ることができる。
【0012】上記目的を達成するために、この発明の第
1の態様に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法で
は、半導体基板上に、第1導電型のチャネル領域を有す
るメモリセルトランジスタ及び選択ゲートトランジスタ
のゲート電極を形成する工程と、前記選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極の、前記メモリセルトランジスタに
対向する側とは反対側に開口を持つマスクを形成する工
程と、前記マスクの開口を介して前記半導体基板に第1
導電型の不純物を注入する工程とを具備することを特徴
としている。
【0013】このような第1の態様に係る不揮発性半導
体記憶装置の製造方法によれば、メモリセルトランジス
タに対向する側とは反対側に開口を持つマスクを形成
し、このマスクの開口を介して半導体基板にチャネル領
域と同じ導電型の不純物を注入する。これにより、上記
第1、第2の態様に係る不揮発性半導体記憶装置を製造
することができる。
【0014】また、この発明の第2の態様に係る不揮発
性半導体記憶装置の製造方法では、半導体基板上に、第
1導電型のチャネル領域を有するメモリセルトランジス
タ及び選択ゲートトランジスタのゲート電極を形成する
工程と、前記メモリセルトランジスタ及び前記選択ゲー
トトランジスタのゲート電極の側壁に第1の絶縁膜を形
成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜を
形成する工程と、前記選択ゲートトランジスタのゲート
電極の、前記メモリセルトランジスタに対向する側とは
反対側に開口を持つマスクを形成する工程と、前記マス
クの開口を介して前記第2の絶縁膜を除去する工程と、
前記マスクの開口を介して前記半導体基板に第1導電型
の不純物を注入する工程とを具備することを特徴として
いる。
【0015】このような第2の態様に係る不揮発性半導
体記憶装置の製造方法によれば、選択ゲートトランジス
タのゲート電極から第2の絶縁膜を除去するためのマス
クを利用して、このマスクの開口を介してチャネル領域
と同じ導電型の不純物を注入する。これにより、不純物
注入のためのマスク形成工程を増加させることなく、即
ち、製造コストの増加を伴うことなく、上記第1、第2
の態様に係る不揮発性半導体記憶装置を製造することが
できる。
【0016】また、この発明の第3の態様に係る不揮発
性半導体記憶装置の製造方法では、半導体基板上に、第
1導電型のチャネル領域を有するメモリセルトランジス
タ及び選択ゲートトランジスタのゲート電極を形成する
工程と、前記選択ゲートトランジスタのソース/ドレイ
ン拡散層領域に、前記選択ゲートトランジスタのゲート
電極に対して自己整合的にコンタクト孔を開口する工程
と、前記コンタクト孔を介して前記半導体基板に第1導
電型の不純物を注入する工程とを具備することを特徴と
している。
【0017】このような第3の態様に係る不揮発性半導
体記憶装置の製造方法によれば、自己整合的に形成され
たコンタクト孔を介してチャネル領域と同じ導電型の不
純物を注入する。これにより、不純物注入のためのマス
ク形成工程を増加させることなく、即ち、製造コストの
増加を伴うことなく、上記第1、第2の態様に係る不揮
発性半導体記憶装置を製造することができる。
【0018】また、この発明の第4の態様に係る不揮発
性半導体記憶装置の製造方法では、半導体基板上に、第
1導電型のチャネル領域を有するメモリセルトランジス
タ及び選択ゲートトランジスタのゲート電極を、前記選
択ゲートトランジスタのゲート電極間のスペースを、前
記メモリセルのトランジスタのゲート電極と前記選択ゲ
ートトランジスタのゲート電極間のスペースよりも広く
して形成する工程と、前記半導体基板に第1導電型の不
純物を、前記メモリセルトランジスタのゲート電極と選
択ゲートトランジスタのゲート電極との間には注入され
ず、前記選択ゲートトランジスタのゲート電極間に注入
される角度で注入する工程とを具備することを特徴とし
ている。
【0019】このような第4の態様に係る不揮発性半導
体記憶装置の製造方法によれば、チャネル領域と同じ導
電型の不純物を、メモリセルトランジスタのゲート電極
と選択ゲートトランジスタのゲート電極との間には注入
されず、選択ゲートトランジスタのゲート電極間に注入
される角度で注入する。これにより、不純物注入のため
のマスク形成工程を増加させることなく、即ち、製造コ
ストの増加を伴うことなく、上記第1、第2の態様に係
る不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわた
り、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0021】(第1の実施形態)本第1の実施形態は、
メモリセルユニットに接続された選択ゲートトランジス
タのビット線またはソース線コンタクト側にチャネルと
同じ導電型の不純物を注入することにより、選択ゲート
トランジスタのカットオフ特性を向上させたものであ
る。以下、第1の実施形態に係るNAND型不揮発性半
導体記憶装置をその製造方法とともに詳細に説明する。
【0022】まず、図1に示すように、p型シリコン基
板1の表面にバッファ酸化膜2を形成する。次いで、図
示はしないがレジストを塗布し、レジスト膜を形成す
る。次いで、このレジスト膜に、フォトリソグラフィ法
を用いてウェル及びチャネル領域に対応した開口部を開
口する。次いで、レジスト膜をマスクとして、n型不純
物、例えばリン(P)、p型不純物、例えばボロン
(B)をイオン注入し、p型シリコン基板1内に、n型
ウェル(図示せず)、及びp型ウェル・チャネル領域3
を形成する。この後、レジスト膜を除去する。
【0023】次に、図2に示すように、バッファ酸化膜
2を除去した後、トランジスタのゲート絶縁膜4を形成
する。このゲート絶縁膜4はシリコン酸化膜に限定され
るものではなく、シリコン酸窒化膜であっても良い。次
いで、ゲート電極(浮遊ゲート)の一部となるポリシリ
コン及びSTI(Shallow Trench Isolation)加工のマス
クとなる窒化シリコンを堆積し、ポリシリコン膜5及び
シリコン窒化膜6を形成する。次いで、レジスト膜7を
形成し、このレジスト膜7に、フォトリソグラフィ法を
用いて素子分離領域に対応した開口部を開口する。
【0024】次に、図3に示すように、レジスト膜7を
マスクとして、シリコン窒化膜6をエッチングする。次
いで、レジスト膜7を除去した後、シリコン窒化膜6を
マスクとして、ポリシリコン膜5、ゲート絶縁膜4、シ
リコン基板1を順次エッチング加工し、素子分離領域と
なるSTIの溝8を形成する。
【0025】次に、図4に示すように、STIの溝8の
表面に薄いシリコン酸化膜9を形成する。次いで、二酸
化シリコンを堆積し、STIの溝8をシリコン酸化膜1
0で埋め込む。次いで、シリコン酸化膜10の表面を、
CMP法を用いて平坦化した後、シリコン窒化膜6を除
去する。
【0026】次に、図5に示すように、ゲート電極(浮
遊ゲート)の一部となるポリシリコンを堆積し、ポリシ
リコン膜11を形成する。次いで、図示はしないがレジ
スト膜を形成し、このレジスト膜に、フォトリソグラフ
ィ法を用いて、ワード線に沿って並ぶメモリセルどうし
を分離するスリットに対応した開口部を開口する。次い
で、レジスト膜をマスクとして、ポリシリコン膜11を
エッチングし、スリット12を形成する。この後、レジ
スト膜を除去する。
【0027】次に、図6に示すように、二酸化シリコン
(O)/窒化シリコン(N)/二酸化シリコン(O)、
ポリシリコン/タングステンシリサイド(WSi)、及
び窒化シリコンを順次堆積する。このようにして、ON
O膜13、ゲート電極(制御ゲート)となるポリシリコ
ン/WSi積層膜14、及びゲート電極加工のマスクと
なるシリコン窒化膜15をそれぞれ形成する。
【0028】次に、図示はしないがレジスト膜を形成
し、このレジスト膜に、フォトリソグラフィ法を用い
て、ゲート電極(制御ゲート、及び選択ゲート)に対応
したパターンを形成する。次いで、レジスト膜をマスク
として、シリコン窒化膜15をエッチングする。次い
で、レジスト膜を除去した後、シリコン窒化膜15をマ
スクとして、ポリシリコン/Wsi積層膜14、ONO
膜13、ポリシリコン膜11、及びポリシリコン膜5を
順次エッチング加工し、二層ゲート電極を形成する。
【0029】上記方法により形成したメモリセル部の一
部分の平面を図7に示し、図7中のA−A’線に沿う断
面を図8に示す。
【0030】図7には、素子領域16、素子分離領域1
7、対向する2本の選択ゲートトランジスタのゲート電
極19、及び選択ゲートトランジスタに接続されたメモ
リセルトランジスタのゲート電極18が示されている。
【0031】次に、図9に示すように、メモリセルトラ
ンジスタのゲート電極の側壁、及び選択ゲートトランジ
スタのゲート電極の側壁をそれぞれ酸化し、酸化膜20
を形成する。次いで、レジスト膜21を形成し、このレ
ジスト膜21に、フォトリソグラフィ法を用いて選択ゲ
ートトランジスタのゲート電極間の領域に対応した開口
部を開口する。次いで、レジスト膜21をマスクに、チ
ャネル(本例ではp型ウェル・チャネル領域3)と同じ
導電型のp型不純物、例えばボロン(B)をイオン注入
する。なお、このイオン注入は、選択ゲートトランジス
タのゲート電極の下に不純物を注入するために、図9中
矢印で示すように、角度をつけて2回行うことが望まし
い。その結果、選択ゲートトランジスタのゲート電極間
のp型シリコン基板1内(本例ではp型ウェル・チャネ
ル領域3)には、p型ウェル・チャネル領域3よりもp
型不純物濃度の濃い領域22が形成される。
【0032】次に、図10に示すように、レジスト膜2
1を除去した後、図示はしないがレジスト膜を形成し、
このレジスト膜に、フォトリソグラフィ法を用いてメモ
リセル部に対応した開口部を開口する。次いで、レジス
ト膜をマスクとして、n型不純物、例えばリン(P)
を、メモリセルトランジスタ及び選択ゲートトランジス
タのソース/ドレイン拡散層領域が形成される領域にイ
オン注入し、メモリセルトランジスタ及び選択ゲートト
ランジスタのn型ソース/ドレイン拡散層領域23、2
4を形成する。この後、レジスト膜を除去する。
【0033】このとき、選択ゲートトランジスタのゲー
ト電極間のp型シリコン基板1(本実施形態ではp型ウ
ェル・チャネル領域3)内には、p型ウェル・チャネル
領域3よりもp型不純物濃度の濃い領域22が形成され
ている。このため、対向する選択ゲートトランジスタ側
のn型ソース/ドレイン拡散層領域23の実効的な不純
物濃度(n型不純物濃度からp型不純物濃度を引いた濃
度)は、メモリセルトランジスタ側のn型ソース/ドレ
イン拡散層24の実効的な不純物濃度よりも薄くなる。
【0034】また、図11に示すように、ソース/ドレ
イン方向におけるpn接合の深さは、選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極19の下で、n型ソース/ドレイン
拡散層領域23のpn接合の深さD1の方が、メモリセ
ルトランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散層領域2
4の深さD2よりも浅くなる。
【0035】なお、従来の例である、選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極間にp型不純物をイオン注入しなか
った場合には、図12に示すように、選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極19の下で、上記深さD1は、上記
深さD2と同じとなる。
【0036】また、図13に示すように、選択ゲートト
ランジスタのn型ソース/ドレイン拡散層領域23及び
24の形状は非対称なものとなり、p型シリコン基板1
(本例ではp型ウェル・チャネル領域3)とゲート絶縁
膜4との界面からの深さが等しい位置(例えば図13中
のB−B’線に沿う位置)で、ビット線またはソース線
に接続されるn型ソース/ドレイン拡散層領域23とゲ
ート電極19とが重なり合う距離L1が、メモリセルト
ランジスタに接続されるn型ソース/ドレイン拡散層領
域24とゲート電極19とが重なり合う距離L2よりも
小さくなる。
【0037】なお、従来の例である、選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極間にp型不純物をイオン注入しなか
った場合には、図14に示すように、なお、上記距離L
1は、上記L2と同じとなる。
【0038】図10(または図13)中のB−B’線に
沿う位置の不純物濃度分布を図15に示す。
【0039】図15に示すように、選択ゲートトランジ
スタにおいて、n型ソース/ドレイン拡散層24からn
型ソース/ドレイン拡散層領域23に向かう方向で、チ
ャネル領域の不純物濃度が異なっており、ビット線また
はソース線に接するn型ソース/ドレイン拡散層領域2
3に接するチャネル領域の不純物濃度が、メモリセルト
ランジスタに接するn型ソース/ドレイン拡散層領域2
4に接するチャネル領域の不純物濃度よりも濃くなって
いる。
【0040】また、選択ゲートトランジスタの、メモリ
セルトランジスタに接するn型ソース/ドレイン拡散層
領域24に接するチャネル領域の不純物濃度は、メモリ
セルトランジスタのn型ソース/ドレイン拡散層領域2
4に接するチャネル領域の不純物濃度と同じになってい
る。
【0041】図16に、従来の例である、選択ゲートト
ランジスタのゲート電極間にp型不純物をイオン注入し
なかった場合の不純物濃度分布を示す。なお、図16
は、図28中のB−B’線に沿う位置の不純物濃度分布
を示している。図28中のB−B’線の位置は、図15
に示すB−B’線の位置と同じである。
【0042】図16に示す従来の例に比べて、図15に
示す本実施形態では、選択ゲートトランジスタの実効チ
ャネル長が増加している。
【0043】このように本実施形態では、選択ゲートト
ランジスタのゲート電極間に、チャネルと同じp型不純
物をイオン注入することによって、選択ゲートトランジ
スタの実効的なチャネル長が増加する。これにより、選
択ゲートトランジスタのショートチャネル効果が改善さ
れて、そのカットオフ特性が向上する。
【0044】さらに選択ゲートトランジスタのカットオ
フ特性が向上することから、メモリセルトランジスタの
チャネル領域の不純物濃度は、従来以下に下げることも
可能となる。この結果、メモリセルトランジスタにおい
ては、“1”データ書き込み特性が向上する。即ち、本
実施形態のように複数のメモリセルトランジスタを含む
メモリセルユニットを持つ、例えばNAND型不揮発性
半導体記憶装置においては、非選択書き込みストレスに
対する耐性がさらに向上する。
【0045】また、本実施形態では、選択ゲートトラン
ジスタのしきい値電圧を、メモリセルトランジスタのし
きい値電圧より高くする範囲において、選択ゲートトラ
ンジスタのしきい値電圧とメモリセルトランジスタのし
きい値電圧とを独立に制御できる。このため、選択ゲー
トトランジスタのカットオフ特性を保持しつつ、データ
保持特性や、読み出しストレスに対する耐性などといっ
たメモリセルトランジスタの様々な特性を向上させるこ
とができる。
【0046】つまり、本実施形態による効果は、特にN
AND型不揮発性半導体記憶装置に限られて得られるも
のではなく、メモリセルトランジスタに選択ゲートトラ
ンジスタが接続された構造を有する不揮発性半導体記憶
装置であれば、有効に得られるものである。
【0047】次に、図17に示すように、層間絶縁膜2
5を形成し、図示はしないがレジスト膜を形成し、この
レジスト膜に、ビット線またはソース線コンタクト孔に
対応した開口部を開口する。次いで、レジスト膜をマス
クに用いて、層間絶縁膜25をエッチング加工し、コン
タクト孔26を形成する。この後、レジスト膜を除去す
る。次いで、必要に応じ、コンタクト孔26を介して、
p型シリコン基板1(本例ではn型ソース/ドレイン拡
散層23)にn型不純物をイオン注入し、n型不純物濃
度の濃い領域27を形成する。
【0048】次に、図18に示すように、コンタクト孔
26内に導電物(コンタクト埋め込み材:プラグ)を形
成し、次いで、一般的に知られた方法により配線層を形
成する。これらの工程により、ビット線またはソース線
が形成される。図18では、導電物に接続された配線層
をビット線とした構造を特に示す。ソース線の一例は、
例えば導電物を利用して形成される。このようにして、
n型ソース/ドレイン拡散層23にはビット線またはソ
ース線が接続される。なお、導電物は無くてもよく、コ
ンタクト孔26を配線層により直接埋め込んでも良い。
この後、図示はしないが、保護膜を形成して、第1の実
施形態に係る不揮発性半導体記憶装置が完成する。
【0049】なお、本実施形態では、選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極間にp型不純物をイオン注入してか
ら、n型ソース/ドレイン拡散層領域23、24を形成
するn型不純物をイオン注入しているが、n型ソース/
ドレイン拡散層領域23、24を形成するn型不純物を
イオン注入してから、選択ゲートトランジスタのゲート
電極間にp型不純物をイオン注入しても良い。
【0050】(第2の実施形態)本第2の実施形態は、
メモリセルトランジスタと選択ゲートトランジスタのゲ
ート電極側壁に、TEOS膜などの絶縁膜が形成され、
ビット線またはソース線コンタクト孔が選択ゲートトラ
ンジスタのゲート電極間に自己整合的に形成されてお
り、選択ゲートトランジスタのゲート電極とコンタクト
孔間のTEOS膜は剥離されている構造を有するNAN
D型不揮発性半導体記憶装置に関する。そして、このよ
うな装置において、選択ゲートトランジスタのビット線
またはソース線コンタクト孔側にチャネルと同じ導電型
の不純物を注入することにより、選択ゲートトランジス
タのカットオフ特性を向上させたものである。以下本第
2の実施形態に係る装置をその製造方法とともに説明す
る。
【0051】まず、第1の実施形態により説明した方法
により、図8に示した二層ゲート電極まで形成する。
【0052】次に、図19に示すように、メモリセルト
ランジスタ及び選択ゲートトランジスタのゲート電極の
側壁を酸化し、酸化膜20を形成する。次いで、図示は
しないがレジスト膜を形成し、このレジスト膜に、フォ
トリソグラフィ法を用いてメモリセル部に対応した開口
部を開口する。次いで、レジスト膜をマスクとして、n
型不純物、例えばリン(P)を、メモリセルトランジス
タ及び選択ゲートトランジスタのソース/ドレイン拡散
層領域が形成される領域にイオン注入し、メモリセルト
ランジスタ及び選択ゲートトランジスタのn型ソース/
ドレイン拡散層領域28を形成する。この後、レジスト
膜を除去する。次いで、ホットキャリア特性を良くする
ことを目的として、例えばTEOS膜などの絶縁膜29
を形成する。
【0053】次に、図20に示すように、レジスト膜3
0を形成し、このレジスト膜30に、フォトリソグラフ
ィ法を用いて選択ゲートトランジスタのゲート電極間の
領域に対応した開口部を開口する。次いで、コンタクト
形成の際に、選択ゲートトランジスタのゲート電極とコ
ンタクト埋め込み材とがショートするのを防ぐために、
レジスト膜30をマスクに、選択ゲートトランジスタの
ゲート電極側壁のTEOS膜29を剥離する。次いで、
レジスト膜30をマスクに、チャネル(本例ではp型ウ
ェル・チャネル領域3)と同じ導電型のp型不純物、例
えばボロン(B)をイオン注入する。なお、このイオン
注入は、選択ゲートトランジスタのゲート電極の下に不
純物を注入するために、図20中矢印で示すように、角
度をつけて2回行うことが望ましい。その結果、選択ゲ
ートトランジスタのゲート電極間のp型シリコン基板1
(本例ではp型ウェル・チャネル領域3)内には、p型
ウェル・チャネル領域3よりもp型不純物濃度の濃い領
域31が形成される。このため、対向する選択ゲートト
ランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散領域32の実
効的な不純物濃度(n型不純物濃度からp型不純物濃度
を引いた濃度)は、第1の実施形態と同様に、メモリセ
ルトランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散層領域2
8の実効的な不純物濃度よりも薄くなる。
【0054】また、ソース/ドレイン方向におけるpn
接合の深さも、対向する選択ゲートトランジスタ側のn
型ソース/ドレイン拡散層領域32の方が、メモリセル
トランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散層領域28
よりも浅くなる。
【0055】従って、選択ゲートトランジスタのn型ソ
ース/ドレイン拡散層領域28及び32の形状は非対称
なものとなり、p型シリコン基板1(本例ではp型ウェ
ル・チャネル領域3)とゲート絶縁膜4との界面からの
深さが等しい位置(例えば図20中のB−B’線に沿う
位置)で、ビット線またはソース線に接続されるn型ソ
ース/ドレイン拡散層領域32とゲート電極とが重なり
合う距離が、メモリセルトランジスタに接続されるn型
ソース/ドレイン拡散層領域28とゲート電極とが重な
り合う距離よりも小さくなる。
【0056】このような第2の実施形態に係るNAND
型不揮発性半導体記憶装置においても、図20中に示す
B−B’線に沿う位置の不純物濃度分布は、第1の実施
形態の図15と同様なものになり、第1の実施形態で述
べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0057】さらに本第2の実施形態によれば、TEO
S膜29剥離のためのレジスト膜30をマスクとしてイ
オン注入を行う。これによりチャネルよりも不純物濃度
の濃い領域を形成するイオン注入のみを目的としたフォ
トリソグラフィ工程を省略できるので、製造コストを下
げることができる。
【0058】なお、図20を参照して説明したイオン注
入は、TEOS膜29剥離後に行ったが、TEOS膜2
9剥離前に行ってもよい。
【0059】次に、図21に示すように、レジスト膜3
0を除去した後、コンタクト孔開口の際のエッチングス
トッパー材となるシリコン窒化膜33を形成する。この
後、層間絶縁膜25を形成する。この後、図示はしない
がレジスト膜を形成し、このレジスト膜に、ビット線ま
たはソース線コンタクト孔に対応した開口部を開口す
る。次いで、レジスト膜をマスクに用いて、層間絶縁膜
25をエッチング加工し、選択ゲートトランジスタのゲ
ート電極に対して自己整合的にコンタクト孔34を形成
する。この後、レジスト膜を除去する。次いで、必要に
応じ、コンタクト孔34を介して、p型シリコン基板1
(本例ではn型ソース/ドレイン拡散層32)にn型不
純物をイオン注入し、n型不純物濃度の濃い領域35を
形成する。
【0060】この後、図18を参照して説明したよう
に、コンタクト孔34内に導電物(コンタクト埋め込み
材)を形成し、一般的に知られた方法により配線層を形
成し、保護膜を形成して、第2の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置が完成する。
【0061】(第3の実施形態)本第3の実施形態は、
ビット線またはソース線コンタクト孔が選択ゲートトラ
ンジスタのゲート電極間に自己整合的に形成されている
NAND型不揮発性半導体記憶装置に関する。そして、
このような装置において、コンタクト孔を介して選択ゲ
ートトランジスタのビット線またはソース線コンタクト
側にチャネルと同じ導電型の不純物を注入することによ
り、選択ゲートトランジスタのカットオフ特性を向上さ
せたものである。以下本第3の実施形態に係る装置をそ
の製造方法とともに説明する。
【0062】まず、第1の実施形態により説明した方法
により、図8に示した二層ゲート電極まで形成する。
【0063】次に、図22に示すように、メモリセルト
ランジスタ及び選択ゲートトランジスタのゲート電極の
側壁を酸化し、酸化膜20を形成する。次いで、図示は
しないがレジスト膜を形成し、このレジスト膜に、フォ
トリソグラフィ法を用いてメモリセル部に対応した開口
部を開口する。次いで、レジスト膜をマスクとして、n
型不純物、例えばリン(P)を、メモリセルトランジス
タ及び選択ゲートトランジスタのソース/ドレイン拡散
層領域が形成される領域にイオン注入し、メモリセルト
ランジスタ及び選択ゲートトランジスタのn型ソース/
ドレイン拡散層領域36を形成する。この後、レジスト
膜を除去する。
【0064】次に、図23に示すように、コンタクト孔
開口の際のエッチングストッパーとなるシリコン窒化膜
33を形成した後、層間絶縁膜25を形成する。
【0065】次に、図24に示すように、この後、図示
はしないがレジスト膜を形成し、このレジスト膜に、ビ
ット線またはソース線コンタクト孔に対応した開口部を
開口する。次いで、レジスト膜をマスクに用いて、層間
絶縁膜25をエッチング加工し、選択ゲートトランジス
タのゲート電極に対して自己整合的にコンタクト孔37
を形成する。この後、レジスト膜を除去する。次いで、
コンタクト孔37を介して、チャネル(本例ではp型ウ
ェル・チャネル領域3)と同じ導電型のp型不純物、例
えばボロン(B)をイオン注入する。なお、このイオン
注入は、選択ゲートトランジスタのゲート電極の下に不
純物を注入するために、図24中矢印で示すように、角
度をつけて2回行うことが望ましい。その結果、選択ゲ
ートトランジスタのゲート電極間のp型シリコン基板1
(本例ではp型ウェル・チャネル領域3)内には、p型
ウェル・チャネル領域3よりもp型不純物濃度の濃い領
域38が形成される。このため、対向する選択ゲートト
ランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散領域39の実
効的な不純物濃度(n型不純物濃度からp型不純物濃度
を引いた濃度)は、第1の実施形態と同様に、メモリセ
ルトランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散層領域3
6の実効的な不純物濃度よりも薄くなる。
【0066】また、ソース/ドレイン方向におけるpn
接合の深さも、対向する選択ゲートトランジスタ側のn
型ソース/ドレイン拡散層領域39の方が、メモリセル
トランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散層領域36
よりも浅くなる。
【0067】従って、選択ゲートトランジスタのn型ソ
ース/ドレイン拡散層領域36及び39の形状は非対称
なものとなり、p型シリコン基板1(本例ではp型ウェ
ル・チャネル領域3)とゲート絶縁膜4との界面からの
深さが等しい位置(例えば図24中のB−B’線に沿う
位置)で、ビット線またはソース線に接続されるn型ソ
ース/ドレイン拡散層領域39とゲート電極とが重なり
合う距離が、メモリセルトランジスタに接続されるn型
ソース/ドレイン拡散層領域36とゲート電極とが重な
り合う距離よりも小さくなる。
【0068】このような第3の実施形態に係るNAND
型不揮発性半導体記憶装置においても、図24中に示す
B−B’線に沿う位置の不純物濃度分布は、第1の実施
形態の図15と同様なものになり、第1の実施形態で述
べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0069】さらに本第3の実施形態によれば、選択ゲ
ートトランジスタのゲート電極に対して自己整合的に形
成されたコンタクト孔を介してイオン注入を行うことに
より、第2の実施形態で説明したようなTEOS膜剥離
のためのフォトリソグラフィ工程が無い場合でも、チャ
ネルよりも不純物濃度の濃い領域を形成するイオン注入
のみを目的としたフォトリソグラフィ工程を増加させる
ことなく、選択ゲートトランジスタのカットオフ特性を
向上させることができる。このため、例えば第1の実施
形態に比べて、製造コストを下げることができる。
【0070】ただし、第2の実施形態で説明したような
TEOS膜剥離のためのフォトリソグラフィ工程が有る
場合でも、本第3の実施形態のように選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極に対して、自己整合的に形成された
コンタクト孔を介してイオン注入を行うことも可能であ
る。この場合にも、製造コストを下げられる利点はあ
る。
【0071】次いで、必要に応じ、コンタクト孔37を
介して、p型シリコン基板1(本例ではn型ソース/ド
レイン拡散層39)にn型不純物をイオン注入し、n型
不純物濃度の濃い領域40を形成する。
【0072】この後、図18を参照して説明したよう
に、コンタクト孔37内に導電物(コンタクト埋め込み
材)を形成し、一般的に知られた方法により配線層を形
成し、保護膜を形成して、第3の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置が完成する。
【0073】(第4の実施形態)本第4の実施形態で
は、メモリセルトランジスタのゲート電極間に不純物が
注入されず、選択ゲートトランジスタのゲート電極間の
みに不純物が注入されるような角度で、選択ゲートトラ
ンジスタのビット線またはソース線コンタクト側にチャ
ネルと同じ導電型の不純物を注入して、選択ゲートトラ
ンジスタのカットオフ特性を向上させたものである。
【0074】まず、第1の実施形態により説明した方法
により、図8に示した二層ゲート電極まで形成する。
【0075】次に、図25に示すように、メモリセルト
ランジスタ及び選択ゲートトランジスタのゲート電極の
側壁を酸化し、酸化膜20を形成する。次いで、図示は
しないがレジスト膜を形成し、このレジスト膜に、フォ
トリソグラフィ法を用いてメモリセル部に対応した開口
部を開口する。次いで、チャネル(本例ではp型ウェル
・チャネル領域3)と同じ導電型のp型不純物、例えば
ボロン(B)をイオン注入する。このときのイオン注入
の角度θは、以下のようになる。
【0076】一般に、不揮発性半導体記憶装置におい
て、選択ゲートトランジスタのゲート電極間の距離l
SGTは、ビット線またはソース線とコンタクトさせる必
要性があることから、メモリセルトランジスタのゲート
電極間の距離及びメモリセルトランジスタのゲート電極
と選択ゲートトランジスタのゲート電極との間の距離l
CE LLよりも大きくなっている。このため、図25に示す
ように、ゲート電極が遮蔽物となって、メモリセルトラ
ンジスタのゲート電極間及びメモリセルトランジスタの
ゲート電極と選択ゲートトランジスタのゲート電極との
間のp型シリコン基板1(本例ではp型ウェル・チャネ
ル領域3)内に、不純物が注入されない角度θ1が存在
する。同様に、選択ゲートトランジスタのゲート電極間
のp型シリコン基板1内に、不純物が注入されない角度
θ2が存在する。従って、イオン注入の角度θを“θ1
<θ<θ2”の条件を満たすようにして不純物を注入す
ると、選択ゲートトランジスタのゲート電極間のp型シ
リコン基板1内にのみ、不純物を注入することができ
る。
【0077】上記角度θ1の具体的規定の一例は、p型
シリコン基板1に対して垂直な直線を、選択ゲートトラ
ンジスタのゲート電極のメモリセルトランジスタ側側壁
最低点を回転中心として回転させたとき、上記直線がメ
モリセルトランジスタのゲート電極に交わる範囲にある
角度である。
【0078】また、上記角度θ2の具体的規定の一例
は、p型シリコン基板1に対して垂直な直線を、選択ゲ
ートトランジスタのゲート電極の対向する選択ゲートト
ランジスタ側側壁最低点を回転中心として回転させたと
き、上記直線が対向する選択ゲートトランジスタのゲー
ト電極に交わらない範囲にある角度である。
【0079】なお、このイオン注入は、選択ゲートトラ
ンジスタのゲート電極の下に不純物を注入するために、
図25中矢印で示すように、“±θ”の角度をつけて2
回行うことが望ましい。その結果、選択ゲートトランジ
スタのゲート電極間のp型シリコン基板1内(本例では
p型ウェル・チャネル領域3)には、p型ウェル・チャ
ネル領域3よりもp型不純物濃度の濃い領域41が形成
される。
【0080】次いで、図26に示すように、引き続きメ
モリセル部に対応した開口部を持つレジスト膜(図示せ
ず)をマスクとして、n型不純物、例えばリン(P)
を、メモリセルトランジスタ及び選択ゲートトランジス
タのソース/ドレイン拡散層領域が形成される領域にイ
オン注入し、メモリセルトランジスタ及び選択ゲートト
ランジスタのn型ソース/ドレイン拡散層領域42、4
3を形成する。この後、レジスト膜を除去する。
【0081】このとき、選択ゲートトランジスタのゲー
ト電極間のp型シリコン基板1(本実施形態ではp型ウ
ェル・チャネル領域3)内には、p型ウェル・チャネル
領域3よりもp型不純物濃度の濃い領域41が形成され
ている。このため、対向する選択ゲートトランジスタ側
のn型ソース/ドレイン拡散層領域43の実効的な不純
物濃度(n型不純物濃度からp型不純物濃度を引いた濃
度)は、メモリセルトランジスタ側のn型ソース/ドレ
イン拡散層42の実効的な不純物濃度よりも薄くなる。
【0082】また、ソース/ドレイン方向におけるpn
接合の深さも、対向する選択ゲートトランジスタ側のn
型ソース/ドレイン拡散層領域43の方が、メモリセル
トランジスタ側のn型ソース/ドレイン拡散層領域42
よりも浅くなる。
【0083】従って、選択ゲートトランジスタのn型ソ
ース/ドレイン拡散層領域42及び43の形状は非対称
なものとなり、p型シリコン基板1(本例ではp型ウェ
ル・チャネル領域3)とゲート絶縁膜4との界面からの
深さが等しい位置(例えば図26中のB−B’線に沿う
位置)で、ビット線またはソース線に接続されるn型ソ
ース/ドレイン拡散層領域43とゲート電極とが重なり
合う距離が、メモリセルトランジスタに接続されるn型
ソース/ドレイン拡散層領域42とゲート電極とが重な
り合う距離よりも小さくなる。
【0084】このような第4の実施形態に係るNAND
型不揮発性半導体記憶装置においても、図26中に示す
B−B’線に沿う位置の不純物濃度分布は、第1の実施
形態の図15と同様なものになり、第1の実施形態で述
べた効果と同様の効果を得ることができる。
【0085】さらに本第4の実施形態によれば、イオン
注入の角度θを“θ1<θ<θ2”の条件を満たすよう
にして不純物を注入することにより、チャネルよりも不
純物濃度の濃い領域を形成するイオン注入のみを目的と
したフォトリソグラフィ工程を増加させることなく、選
択ゲートトランジスタのカットオフ特性を向上させるこ
とができる。このため、例えば第1の実施形態に比べ
て、製造コストを下げることができる。
【0086】次に、図27に示すように、層間絶縁膜2
5を形成する。この後、図示はしないがレジスト膜を形
成し、このレジスト膜に、ビット線またはソース線コン
タクト孔に対応した開口部を開口する。次いで、レジス
ト膜をマスクに用いて、層間絶縁膜25をエッチング加
工し、コンタクト孔26を形成する。この後、レジスト
膜を除去する。次いで、必要に応じ、コンタクト孔26
を介して、p型シリコン基板1(本例ではn型ソース/
ドレイン拡散層43)にn型不純物をイオン注入し、n
型不純物濃度の濃い領域44を形成する。
【0087】この後、図18を参照して説明したよう
に、コンタクト孔26内に導電物(コンタクト埋め込み
材)を形成し、一般的に知られた方法により配線層を形
成し、保護膜を形成して、第2の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置が完成する。
【0088】なお、本実施形態では、ビット線またはソ
ース線コンタクト孔26を、選択ゲートトランジスタの
ゲート電極に対して自己整合的に形成していない例を示
しているが、ビット線またはソース線コンタクト孔26
を、選択ゲートトランジスタのゲート電極に対して自己
整合的に形成することも可能である。
【0089】また、本実施形態では、選択ゲートトラン
ジスタのゲート電極間に、“θ1<θ<θ2”の条件を
満たす角度θでp型不純物を、選択ゲートトランジスタ
のゲート電極間にイオン注入してから、n型ソース/ド
レイン拡散層領域42、43を形成するn型不純物をイ
オン注入しているが、n型ソース/ドレイン拡散層領域
42、43を形成するn型不純物をイオン注入してか
ら、選択ゲートトランジスタのゲート電極間に、上記角
度θでp型不純物をイオン注入しても良い。
【0090】以上、この発明を第1〜第4の実施形態に
より説明したが、この発明は、これら実施形態それぞれ
に限定されるものではなく、その実施に際しては、発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能で
ある。
【0091】例えば第1〜第4の実施形態では、ウェル
・チャネル領域3の形成及びゲート絶縁膜4の形成後
に、素子分離領域17の形成を行っているが、素子分離
領域17の形成後に、ウェル・チャネル領域3の形成を
行ってもかまわない。
【0092】また、第1〜第4の実施形態では図示して
いないが、一般的に知られた方法を用いて、一般的に知
られた方法を用いてゲート電極に側壁を形成し、n型不
純物を濃くイオン注入することにより、メモリセルトラ
ンジスタ及び選択ゲートトランジスタのn型ソース/ド
レイン拡散層領域をLDD(Lightly Doped Drain)構
造にしても良い。
【0093】また、第1〜第4の実施形態では、複数の
メモリセルトランジスタを含むメモリセルユニットを持
つ不揮発性半導体記憶装置を例示したが、本発明は、こ
れに限られるものではなく、少なくとも1つのメモリセ
ルトランジスタを含むメモリセルユニットを持つ半導体
記憶装置であれば、上記効果をもって適用可能である。
【0094】また、上記第1〜第4の実施形態はそれぞ
れ単独、または適宜組み合わせて実施することも、もち
ろん可能である。
【0095】さらに上記第1〜第4の実施形態それぞれ
には、種々の段階の発明が含まれており、上記第1〜第
4の実施形態において開示した複数の構成要件の適宜な
組み合わせにより、種々の段階の発明を抽出することも
可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、データ書き込み特性、データ保持特性、読み出しス
トレスに対する耐性などのメモリセルトランジスタの様
々な特性と、選択ゲートトランジスタのカットオフ特性
とをともに良好にできる不揮発性半導体記憶装置および
その製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図2】図2はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図3】図3はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図4】図4はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図5】図5はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図6】図6はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図7】図7はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置のメモリセル部の一部分を示す平面
図。
【図8】図8は図7中のA−A’線に沿う断面図。
【図9】図9はこの発明の第1の実施形態に係る不揮発
性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図10】図10はこの発明の第1の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図11】図11はこの発明の第1の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の断面図。
【図12】図12は従来の不揮発性半導体記憶装置の断
面図。
【図13】図13はこの発明の第1の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の断面図。
【図14】図14は従来の不揮発性半導体記憶装置の断
面図。
【図15】図15はこの発明の第1の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の不純物濃度分布を示す不純物濃
度分布図。
【図16】図16は従来の不揮発性半導体記憶装置の不
純物濃度分布を示す不純物濃度分布図。
【図17】図17はこの発明の第1の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図18】図18はこの発明の第1の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図19】図19はこの発明の第2の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図20】図20はこの発明の第2の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図21】図21はこの発明の第2の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図22】図22はこの発明の第3の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図23】図23はこの発明の第3の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図24】図24はこの発明の第3の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図25】図25はこの発明の第4の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図26】図26はこの発明の第4の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図27】図27はこの発明の第4の実施形態に係る不
揮発性半導体記憶装置の一製造工程を示す断面図。
【図28】図28は従来の半導体記憶装置の断面図。
【符号の説明】 1…p型シリコン基板、 2…バッファ酸化膜、 3…p型ウェル・チャネル領域、 4…ゲート絶縁膜、 5…ポリシリコン膜、 6…シリコン窒化膜、 7…レジスト膜、 8…STIの溝、 9…薄いシリコン酸化膜、 10…シリコン酸化膜、 11…ポリシリコン膜、 12…スリット、 13…ONO膜、 14…ポリシリコン/WSi積層膜、 15…シリコン窒化膜、 16…素子領域、 17…素子分離領域、 18…メモリセルトランジスタのゲート電極、 19…選択ゲートトランジスタのゲート電極、 20…酸化膜、 21…レジスト膜、 22…p型不純物濃度の濃い領域、 23…ビット線またはソース線に接するn型ソース/ド
レイン拡散層領域、 24…n型ソース/ドレイン拡散層領域、 25…層間絶縁膜、 26…コンタクト孔、 27…n型不純物濃度の濃い領域、 28…n型ソース/ドレイン拡散層領域、 29…TEOS膜などの絶縁膜、 30…レジスト膜、 31…p型不純物濃度の濃い領域、 32…ビット線またはソース線に接するn型ソース/ド
レイン拡散層領域、 33…シリコン窒化膜、 34…自己整合的に形成されたコンタクト孔、 35…n型不純物濃度の濃い領域、 36…n型ソース/ドレイン拡散層領域、 37…自己整合的に形成されたコンタクト孔、 38…p型不純物濃度の濃い領域、 39…ビット線またはソース線に接するn型ソース/ド
レイン拡散層領域、 40…n型不純物濃度の濃い領域、 41…p型不純物濃度の濃い領域、 42…n型ソース/ドレイン拡散層領域、 43…ビット線またはソース線に接するn型ソース/ド
レイン拡散層領域、 44…n型不純物濃度の濃い領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/792

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された、電荷蓄積層
    と制御ゲート層との積層構造を有する、少なくとも1つ
    のメモリセルトランジスタを含むメモリセルユニット
    と、 ソース/ドレイン拡散層領域の一方がビット線またはソ
    ース線に接続され、他方が前記メモリセルユニットに接
    続された選択ゲートトランジスタとを具備し、 前記選択ゲートトランジスタのゲート電極下で、この選
    択ゲートトランジスタのソース拡散層領域の形状とドレ
    イン拡散層領域の形状とが、非対称であることを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板とゲート絶縁膜との界面
    からの深さが等しい位置で、前記ビット線またはソース
    線に接続された拡散層領域と前記ゲート電極とが重なり
    合う距離が、前記メモリセルユニットに接続された拡散
    層領域と前記ゲート電極とが重なり合う距離よりも小さ
    いことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極の下で、前記ビット線ま
    たはソース線に接続された拡散層領域の最深部が、前記
    メモリセルユニットに接続された拡散層領域の最深部よ
    りも浅いことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板とゲート絶縁膜との界面
    からの深さが等しい位置で、前記ビット線またはソース
    線に接続された拡散層領域の実効的な不純物濃度が、前
    記メモリセルユニットに接続された拡散層領域の実効不
    純物濃度よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体基板とゲート絶縁膜との界面
    からの深さが等しい位置で、前記メモリセルユニットに
    接続された拡散層領域の実効的な不純物濃度が、前記メ
    モリセルトランジスタのソース/ドレイン拡散層領域の
    実効的な不純物濃度と同じであることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4いずれか一項に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に形成された、電荷蓄積層
    と制御ゲート層との積層構造を有する、少なくとも1つ
    のメモリセルトランジスタを含むメモリセルユニット
    と、 ソース/ドレイン拡散層領域の一方がビット線またはソ
    ース線に接続され、他方が前記メモリセルユニットに接
    続された選択ゲートトランジスタとを具備し、 前記半導体基板とゲート絶縁膜との界面からの深さが等
    しい位置で、前記選択ゲートトランジスタのソース拡散
    層領域とドレイン拡散層領域との間のチャネル領域に、
    不純物濃度が異なる領域があることを特徴とする不揮発
    性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体基板とゲート絶縁膜との界面
    からの深さが等しい位置で、前記ビット線またはソース
    線に接続された拡散層領域に接するチャネル領域の不純
    物濃度が、前記メモリセルユニットに接続された拡散層
    領域に接するチャネル領域の不純物濃度よりも濃いこと
    を特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板とゲート絶縁膜との界面
    からの深さが等しい位置で、前記メモリセルユニットに
    接続された拡散層領域に接するチャネル領域の不純物濃
    度が、前記メモリセルトランジスタのソース/ドレイン
    拡散層領域に接するチャネル領域の不純物濃度と同じで
    あることを特徴とする請求項6及び請求項7いずれかに
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ビット線またはソース線を、前記拡
    散層領域に接続させるコンタクトが、前記選択ゲートト
    ランジスタのゲート電極に対して、自己整合的に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項8いずれ
    か一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記メモリセルトランジスタのゲート
    電極の側壁、及び前記選択ゲートトランジスタのゲート
    電極の前記メモリセルに対向する側には、第1の絶縁膜
    と、この第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜と、
    この第2の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜とが積層
    されており、前記選択ゲートトランジスタのゲート電極
    の、ビット線またはソース線を接続するためのコンタク
    トに対向する側には、前記第1の絶縁膜と、この第1の
    絶縁膜上に形成された前記第3の絶縁膜とが積層されて
    いる構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
    9いずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に、第1導電型のチャネ
    ル領域を有するメモリセルトランジスタ及び選択ゲート
    トランジスタのゲート電極を形成する工程と、 前記選択ゲートトランジスタのゲート電極の、前記メモ
    リセルトランジスタに対向する側とは反対側に開口を持
    つマスクを形成する工程と、 前記マスクの開口を介して前記半導体基板に第1導電型
    の不純物を注入する工程とを具備することを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に、第1導電型のチャネ
    ル領域を有するメモリセルトランジスタ及び選択ゲート
    トランジスタのゲート電極を形成する工程と、 前記メモリセルトランジスタ及び前記選択ゲートトラン
    ジスタのゲート電極の側壁に第1の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜上に、第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記選択ゲートトランジスタのゲート電極の、前記メモ
    リセルトランジスタに対向する側とは反対側に開口を持
    つマスクを形成する工程と、 前記マスクの開口を介して前記第2の絶縁膜を除去する
    工程と、 前記マスクの開口を介して前記半導体基板に第1導電型
    の不純物を注入する工程とを具備することを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に、第1導電型のチャネ
    ル領域を有するメモリセルトランジスタ及び選択ゲート
    トランジスタのゲート電極を形成する工程と、 前記選択ゲートトランジスタのソース/ドレイン拡散層
    領域に、前記選択ゲートトランジスタのゲート電極に対
    して自己整合的にコンタクト孔を開口する工程と、 前記コンタクト孔を介して前記半導体基板に第1導電型
    の不純物を注入する工程とを具備することを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記不純物の注入は、前記選択ゲート
    トランジスタのゲート電極下のチャネル領域に不純物が
    注入されるように角度をつけて行われることを特徴とす
    る請求項11乃至請求項13いずれか一項に記載の不揮
    発性半導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 半導体基板上に、第1導電型のチャネ
    ル領域を有するメモリセルトランジスタ及び選択ゲート
    トランジスタのゲート電極を、前記選択ゲートトランジ
    スタのゲート電極間のスペースを、前記メモリセルのト
    ランジスタのゲート電極と前記選択ゲートトランジスタ
    のゲート電極間のスペースよりも広くして形成する工程
    と、 前記半導体基板に第1導電型の不純物を、前記メモリセ
    ルトランジスタのゲート電極と選択ゲートトランジスタ
    のゲート電極との間には注入されず、前記選択ゲートト
    ランジスタのゲート電極間に注入される角度で注入する
    工程とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置の製造方法。
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