JP2544569B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2544569B2
JP2544569B2 JP12381193A JP12381193A JP2544569B2 JP 2544569 B2 JP2544569 B2 JP 2544569B2 JP 12381193 A JP12381193 A JP 12381193A JP 12381193 A JP12381193 A JP 12381193A JP 2544569 B2 JP2544569 B2 JP 2544569B2
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memory cell
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和宏 小森
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均 久米
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英明 山本
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に関す
るものであり、特に、メモリセルがフローティングゲー
ト電極とコントロールゲート電極を有するMISFET
からなり電気的に消去可能な半導体記憶装置すなわち、
EEPROM(Electrically Erasa
ble and Programmable ROM)に
適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フローティングゲート電極とコントロー
ルゲート電極を有するMISFETで構成したEEPR
OMのメモリセルは、例えば1984年国際電子デバイ
ス会議1984IEDMのテクニカルダイジェスト(T
ech.Digest)、PP.468−471に記載
されている。
【0003】前記メモリセルは、フローティングゲート
下の薄い酸化膜を通じてフローティングゲートに基板よ
り電子をトンネル注入あるいはフローティングゲートか
ら基板に電子をトンネル放出するため薄い酸化膜に10
MV/cm以上の強電界を印加する必要があり、このた
め、フローティングゲートとコントロールゲートの重な
り面積を大きくとる必要がある。また、メモリセルは、
メモリトランジスタとセレクトトランジスタの2素子で
構成される。
【0004】以上により前記メモリセルは、同じフロー
ティングゲートとコントロールゲートを有するEPRO
Mセルに比べ5倍程度大きくなり、高集積大容量EPR
OMに不向きである。
【0005】そこで、セルサイズを小さくするため、フ
ローティングゲート電極とコントロールゲート電極を有
し、フローティングゲートへの電子の注入(書込み)
は、ドレイン領域の端部で発生したホットエレクトロン
で行い、フローティングゲートからの電子の放出(消
去)は、ソース領域へのトンネルで行う1素子型のメモ
リセルが提案されている(1985年国際電子デバイス
会議1984IEDMのテクニカルダイジェスト(Te
ch.Digest)、PP.616−619)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記メモリセルの技術
課題は以下の点にある。
【0007】EEPROMは、書込み消去も5V単一電
源で行う方向にあり、書込み消去の高電圧は、同一チッ
プ内に設けた昇圧回路により発生させるのが一般化しつ
つある。
【0008】しかし、前記メモリセルは書込みをドレイ
ン電流を流した状態でドレイン領域端部でホットエレク
トロンを発生させて行うため、比較的大きな電流を必要
としており、これを昇圧回路で発生した高電圧では電流
容量が小さいため適用できない。
【0009】したがって、書込み時のドレイン電圧が外
部電源の5V以上でも十分書込み可能であるようなメモ
リセルを実現する必要がある。また、消去は、ソース領
域に10V以上の電圧を印加し、フローティングゲート
とソース領域との間でトンネルを起こす必要があるた
め、ソース領域と基板間の耐圧は10V以上とし、消去
時にアバランシェを起さないようにする必要がある。
【0010】本発明の目的は、低いドレイン電圧でも書
込み可能なメモリセルを提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、高速動作が可能なメ
モリセルを提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0014】すなわち、フローティングゲート電極とコ
ントロールゲート電極を有するMISFETからなるメ
モリセルにおいて、ゲート絶縁膜の厚さを略均一とし、
ソース領域とフローティングゲート電極とのオーバラッ
プ量をドレインとフローティングゲート電極とのオーバ
ラップ量より大きくし、また、ソース領域のチャネル領
域側の端部を低濃度にする。さらに、ドレイン領域を第
1領域と、第1領域よりチャネル領域側に形成された第
2領域とから構成する。ここで、第2領域の不純物濃度
は第1領域の不純物濃度より低く、上記第2領域の接合
深さは上記第1領域の接合深さより浅く形成されてい
る。
【0015】
【作用】上記した手段によれば、ドレイン領域端部での
電界が強くなるのでホットエレクトロンの発生が増加
し、これにより書込み電圧を低減することができる。ま
た、ソース領域と半導体基板の間のアバランシェブレイ
クダウン電圧が高められるので、消去効率を向上するこ
とができる。
【0016】
【実施例】〔実施例1〕図1は、図2に示したメモリセ
ルアレイのA−A切断線における断面図、図2はメモリ
セルアレイの一部の平面図、図3はメモリセルアレイの
等価回路である。なお、図2は、メモリセルの構成を見
易くするために、フィールド絶縁膜以外の絶縁膜を図示
していない。
【0017】まず、図3を用いてメモリセルアレイの回
路の概略を説明する。
【0018】図3において、15はYデコーダ、16は
Xデコーダ、17はセンスアンプである。Qmはメモリ
セルであり、フローティングゲート電極とコントロール
ゲート電極を有するMISFETからなっている。コン
トロールゲート電極はワード線WLに接続されている。
ドレイン領域はデータ線DLに接続され、ソース領域は
接地線GLに接続されている。Qs1、Qs2は、情報の
書込み時及び読み出し時に接地線GLに回路の接地電位
Vss例えば0Vを印加し、情報の消去時に消去電位V
pp例えば14Vを印加するためのスイッチ素子であ
る。情報の書込み時及び読み出しには、MISFETQ
1が非導通状態とされ、MISFETQs2が導通状態
とされる。情報の消去時には、MISFETQs1が導
通状態とされ、MISFETQs2が非導通状態とされ
る。データ線DLは、書込み時及び読み出し時に電源電
位Vcc例えば5Vが印加され、消去時に接地電位Vs
s例えば0Vが印加される。ワード線WLは、書込み時
に書込み電位Vpp例えば14Vが印加される、読み出
し時にはVcc電位例えば5Vが印加される。消去時に
は接地電位Vss例えば0Vにされる。
【0019】図1及び図2に示すように、メモリセルで
あるMISFETは、第1ゲート絶縁膜4、フローティ
ングゲート電極5、第2ゲート絶縁膜6、コントロール
ゲート電極7、n+型半導体領域9、n+型半導体領域
10、n−型半導体領域11とで構成してある。第1ゲ
ート絶縁膜4は、半導体基板1の表面酸化による酸化シ
リコン膜からなり、100Å程度の膜厚を有している。
フローティングゲート電極5は、多結晶シリコン膜から
なり、第1ゲート絶縁膜4に被着して設けられている。
第2ゲート絶縁膜6、フローティングゲート電極5であ
る多結晶シリコン膜の表面の酸化による酸化シリコン膜
からなり、250〜350Å程度の膜厚を有している。
コントロールゲート電極7は、例えば第2層目の多結晶
シリコン膜からなり、第2ゲート絶縁膜6の表面に被着
している。また、ワード線WLと一体に形成されて、フ
ィールド絶縁膜2上を延在している。
【0020】ドレイン領域は、n+型半導体領域9とn
+型半導体領域10とからなり、また同一のデータ線D
Lに同一の接続孔14を通して接続されている2つのメ
モリセルのドレイン領域が一体となっている。ドレイン
領域のチャネル領域側の端部を0.1μm程度の浅い接
合深さを有するn+型半導体領域9によって構成してい
る。このため、ドレイン領域のフローティングゲート電
極5の下部への周り込みが小さくなっている。また、半
導体領域9をn−型とした場合と比較して、情報の書込
み時におけるドレイン領域のチャネル領域側の端部の電
界を強くすることができるるn+型半導体領域9のチャ
ネル長方向における長さは、酸化シリコン膜からなるサ
イドウォールスペーサ12によって規定されている。ド
レイン領域のチャネル領域から離隔された部分は、0.
25μm程度の深い接合を有するn+型半導体領域10
からなっている。
【0021】ソース領域は、n+型半導体領域9とn+
型半導体領域10及びn−型半導体領域11とからなっ
ている。これらソース領域を構成しているn+型半導体
領域9、10及びn−型半導体領域11は、同一のデー
タ線DLに、隣接する2つの接続孔14を通して接続さ
れている2つのメモリセルの間をワード線WLが延在し
ている方向に延在して接地線(グランド線)GLを構成
している。ソース領域のチャネル領域側の端部を接合の
浅いn+型半導体領域9で構成して、フローティングゲ
ート電極5の下部への周り込みを小さくしている。n+
型半導体領域9のチャネル長方向における長さは、サイ
ドウォールスペーサ12によって規定されている。チャ
ネル領域から隔離された部分の表面部は、深い接合を有
するn+型半導体領域9及びn+型半導体領域10と半
導体基板1の間に介在するようにn−型半導体領域11
を設けている。n−型半導体領域11は、チャネル領域
における半導体基板1の表面にまで達している。このた
め、n+型半導体領域9と半導体基板1の間の接合耐圧
が高められる。
【0022】フィールド絶縁膜2及びフローティングゲ
ート電極5から露出している半導体基板1の表面及びフ
ローティングゲート電極5、コントロールゲート電極7
の露出している表面を酸化シリコン膜8が被着して覆っ
ている。フローティングゲート電極5及びコントロール
ゲート電極7の側面の酸化シリコン膜8に被着して酸化
シリコン膜からなるサイドウォールスペーサ12を設け
ている。
【0023】13は例えばリンシリケートガラス(PS
G)膜からなる絶縁膜であり、半導体基板1上を覆って
いる。ドレイン領域の一部であるn+型半導体領域10
の上の部分の絶縁膜13を選択的に除去して接続孔14
を形成している。接続孔14を通してアルミニウム膜か
らなるデータ線DLがドレイン領域の一部であるn+型
半導体領域10に接続している。このn+型半導体領域
10のデータ線DLが接続している部分の接合深さは、
その他の部分より深くなっている。なお、図示していな
いが、データ線DLを例えばCVDによるPSG膜とそ
の上に形成される窒化シリコン膜とで構成した保護膜が
覆っている。
【0024】メモリセルへの情報の書込みは、前述した
電位を各領域に印加することにより、ドレイン領域の一
部でn+型半導体領域9の端部でホットキャリアを発生
させ、このうちホットエレクトロンをフローティングゲ
ート電極5に注入することによってなされる。情報の消
去は、前述のようにして、フローティングゲート電極5
に保持されているエレクトロンをトンネルによって第1
ゲート絶縁膜4を通してn+型半導体領域9へ放出する
ことによってなされる。なお、消去動作の際、消去後の
記憶素子のVthが1V程度でほぼ一定となるようVt
h制御回路が動作するため、1素子型のメモリセルが実
現できる。
【0025】以上、説明したように本実施例のメモリセ
ルによれば次の効果を得ることができる。
【0026】(1)ソース領域を構成するn+型半導体
領域9及び10と半導体基板1の間にn−型半導体領域
11を設けたことにより、それらの間の接合耐圧が高め
られるので、情報の消去時にソース領域に印加する消去
電圧を高めることができる。これにより、情報の消去時
間あるいは消去の信頼性等の特性を向上することができ
る。
【0027】(2)ソース領域の端部を接合の浅いn+
型半導体領域9で構成したことにより、フローティング
ゲート電極5の下部への廻り込みが小さくなるので、ソ
ース領域とフローティングゲート電極5の間の容量を低
減することができる。
【0028】(3)前記(2)により、情報の消去時に
ソース領域を構成するn+型半導体領域9に印加した電
圧によって第1ゲート絶縁膜4に発生する電圧を高める
ことができるので、情報の消去特性を向上することがで
きる。
【0029】(4)ドレイン領域のチャネル領域側の端
部を接合の浅いn+型半導体領域9によって構成したこ
とにより、ドレイン領域とフローティングゲート電極5
の間の容量が低減されるので、情報の読み出し速度を向
上することができる。
【0030】(5)ドレイン領域の端部の浅い接合を有
する半導体領域9をn+型としたことにより、n−型と
した場合と比較して書込み時におけるドレイン領域端部
の電界を強めることができる。これにより、書込み電圧
を低減することができる。
【0031】(6)ドレイン領域の端部を浅い接合を有
するn+型半導体領域9で構成したことにより、フロー
ティングゲート電極5の下部への廻り込みが小さくなる
ので、短チャネル効果を防止することができる。
【0032】次に、前記メモリセルの製造方法を説明す
る。
【0033】図4乃至図16は、メモリセルの図1と同
一部分の製造工程における断面図又は平面図である。
【0034】図4に示すように、p−型半導体基板1の
酸化による酸化シリコン膜18と、熱酸化マスクとして
例えばCVDによる窒化シリコン膜19を用いて半導体
基板1の所定の表面を酸化することによってフィールド
絶縁膜2を形成する。p型チャネルストッパ3は、フィ
ールド絶縁膜2を形成する以前にイオン打込によってp
型不純物例えばボロン(B)を導入しておくことによっ
て形成する。フィールド絶縁間膜2を形成した後に、窒
化シリコン膜19及び酸化シリコン膜18は除去する。
【0035】次に、図5に示すようにフィールド絶縁膜
2から露出している半導体基板1の表面を酸化して酸化
シリコン膜からなる第1ゲート絶縁膜4を形成する。
【0036】次に、図6に示すように、フローティング
ゲート電極5を形成するために、半導体基板1上の全面
に例えばCVDによって多結晶シリコン膜5を形成す
る。多結晶シリコン膜5には、熱拡散、イオン打込み等
によってn型不純物例えばリン(P)を導入する。
【0037】次に、図7に示すように、多結晶シリコン
膜5を、レジスト膜を用いたエッチングによってフロー
ティングゲート電極5の所定の幅で、データ線DLが延
在する方向に延在するようにパターニングする。つま
り、このパターニング工程では、同一のデータ線DLに
接続される複数のメモリセルのフローティングゲート電
極5を一体にしたパターンに多結晶シリコン膜5をパタ
ーニングする。周辺回路領域に形成された多結晶シリコ
ン膜除去する。多結晶シリコン膜5をパターニングした
後に、レジスト膜からなるマスクは除去される。
【0038】次に、図8に示すように、多結晶シリコン
膜5の表面を酸化して酸化シリコン膜からなる第2ゲー
ト絶縁膜6を形成する。膜厚は250〜350Å程度に
する。この酸化工程でバッファ回路、デコーダ回路、セ
ンスアンプ等の周辺回路を構成するMISFETのゲー
ト絶縁膜を形成するようにする。次に、コントロールゲ
ート電極7及びワード線WLを形成するために例えばC
VDによって半導体基板1上の全面に多結晶シリコン膜
7を形成する。多結晶シリコン膜7には熱拡散、イオン
打込み等によってn型不純物例えばリン(P)を導入す
る。
【0039】次に、図9に示すように、レジスト膜から
なるマスクを用いたエッチングによって多結晶シリコン
膜をエッチングしてコントロールゲート電極7及びワー
ド線WLを形成する。このエッチング工程で周辺回路の
MISFETのゲート電極も形成する。前記エッチング
に続いてフローティングゲート電極5から露出している
第2ゲート絶縁膜6をエッチングする。さらに、多結晶
シリコン膜5をエッチングしフローテイングゲート電極
5を形成する。この一連のエッチングの後に、レジスト
膜からなるマスクを除去する。なお、コントロールゲー
ト電極7、ワード線WL及び周辺回路のMISFETの
ゲート電極は、Mo、W、Ta、Ti等の高融点金属膜
又はそのシリサイド膜あるいは多結晶シリコン膜の上に
前記高融点金属膜又はシリサイド膜を積層した2層膜と
してもよい。
【0040】次に、図10に示すように、フローティン
グゲート電極5及びコントロールゲート電極7(ワード
線WL)の露出している表面を酸化して酸化シリコン膜
8を形成する。この酸化の際にフローティングゲート電
極5、コントロールゲート電極7から露出している半導
体基板1の表面が酸化されて酸化シリコン膜8が形成さ
れる。
【0041】次に、図11に示すように、半導体基板1
上に、n−型半導体領域11形成用のレジスト膜からな
るマスク20を形成する。マスク20は、周辺回路領域
も覆っている。次に、イオン打込みによって半導体基板
1の露出している表面部にn型不純物例えばリン(P)
を1×1013〜1×1014atoms/cm2程度導入
してn−型半導体領域11を形成する。イオン打込みの
後にマスク20を除去する。この後、n−型半導体領域
11を、後に形成されるn+型半導体領域10より深い
接合を有するようにするため、アニールにより引伸して
もよい。
【0042】次に、図12に示すように、フローティン
グゲート電極5及びコントロールゲート電極7をマスク
としてイオン打込みによって半導体基板1の表面にn型
不純物例えばヒ素(As)を1×1015atoms/c
2程度導入してn+型半導体領域9を形成する。な
お、このイオン打込みの際に周辺回路領域をレジスト膜
からなるマスクで覆ってメモリセル領域のみにイオン打
込みするようにし、さらにメモリセル領域をレジスト膜
からなるマスクで覆って周辺回路領域にn型不純物例え
ばリン(P)を1×1013atoms/cm2程度イオ
ン打込みすることにより、周辺回路を構成するNチャネ
ルMISFETのソース、ドレイン領域をLDD(Li
ghtlly Doped Drain)構造にするこ
ともできる。この場合、周辺回路領域に設けられたレジ
スト膜からなるマスクは、イオン打込みの後に除去す
る。
【0043】次に、図13に示すように、半導体基板1
上の全面に、例えばCVDによってサイドウォールスペ
ーサ12形成用の酸化シリコン膜12を形成する。
【0044】次に、図14に示すように、反応性イオン
エッチング(RIE)によって酸化シリコン膜12を半
導体基板1の表面が露出するまでエッチングしてサイド
ウォールスペーサ12を形成する。周辺回路を構成する
ためのMISFETのゲート電極の側部にもサイドウォ
ールスペーサ12が形成される。前記エッチングによっ
て露出した半導体基板1の表面を再度酸化して酸化シリ
コン膜8を形成する。
【0045】次に、図15に示すように、フローティン
グゲート電極5、コントロールゲート電極7及びサイド
ウォールスペーサ12をマスクとして、イオン打込みに
よってn型不純物例えばヒ素(As)を1×1016at
oms/cm2程度導入してn+型半導体領域10を形
成する。このイオン打込み工程で周辺回路のNチャネル
MISFETのソース、ドレイン領域の高濃度層も形成
される。なお、周辺回路のPチャネルMISFETが構
成される領域は、レジスト膜からなるマスクによって覆
って前記n型不純物が導入されないようにする。このレ
ジスト膜からなるマスクは、イオン打込みの後に除去す
る。NチャネルMISFETを形成した後に、図示して
いないが、周辺回路のNチャネルMISFET領域及び
メモリセル領域をレジスト膜からなるマスクによって覆
い、イオン打込みによって周辺回路のPチャネルMIS
FET領域にp型不純物例えばボロン(B)を導入して
PチャネルMISFETのソース、ドレイン領域を形成
する。NチャネルMISFET及びメモリセル領域を覆
っていたレジスト膜からなるマスクは、p型不純物を導
入した後に除去する。
【0046】次に、図6に示すように、半導体基板1上
の全面に例えばCVDによってPSG膜からなる絶縁膜
13を形成する。この後、図1及び図2に示した接続孔
14、アルミニウム膜からなるデータ線DL、図示して
いない最終保護膜を形成する。
【0047】以上、説明したように、本実施例の製造方
法によれば、アドレスバッファ回路、デコーダ回路、セ
ンスアンプ回路等の周辺回路を構成するNチャネルMI
SFETと略同一工程でメモリセルを形成することがで
きる。
【0048】〔実施例2〕図17は、実施例2における
メモリセルの断面図である。
【0049】実施例2は、n−型半導体領域11を浅く
形成して、n+型半導体領域9のみがn−型半導体領域
11で覆われるようにし、n+型半導体領域10の下部
はn−型半導体領域11が形成されないようにしたもの
である。n−型半導体領域11の深さが浅いため、チャ
ネル領域への拡散も小さくなっている。したがって、メ
モリセルであるMISFETのしきい値の変動が低減さ
れて電気的特性が向上する。また、短チャネル効果が低
減されるので、メモリセルの特性が向上する。
【0050】n−型半導体領域11は、実施例1の方法
で説明した図11の工程でn−型半導体領域11を前記
のようにn+型半導体領域9のみを覆うように浅く形成
すればよい。したがって、本実施例のメモリセルも周辺
回路のNチャネルMISFETと略同一工程で形成する
ことができる。
【0051】〔実施例3〕図18は、実施例3のメモリ
セルの断面図である。
【0052】実施例3は、ソース領域のチャネル領域側
の端部を比較的低濃度のn型半導体領域21で構成し、
ドレイン領域のチャネル領域側の端部は接合の浅い高濃
度のn+型半導体領域9で構成したものである。ソース
領域の端部がn型半導体領域21で構成されていること
から、ソース領域すなわちn+型半導体領域10及びn
型半導体領域21と半導体基板1の間のアバランシェブ
レイクダウン電圧が高められている。これにより、情報
の消去時にソース領域に印加する消去電圧を高めること
ができる。なお、n型半導体領域21は、0.2μm程
度の深さに形成される。
【0053】一方、ドレイン領域のチャネル領域側がn
+型半導体領域9となっていることから、n+型半導体
領域9と半導体基板1の間に加る電界を強めることがで
きる。したがって、情報の書込み時におけるホットキャ
リアの発生を高めることができる。
【0054】n+型半導体領域9及びn型半導体領域2
1のチャネル長方向における長さはサイドウォールスペ
ーサ12によって規定されている。
【0055】次に、本実施例のメモリセルの製造方法を
説明する。
【0056】図19乃至図23は、製造工程におけるメ
モリセルの断面図である。
【0057】図19に示すように、実施例1と同様にフ
ローティングゲート電極5、第2ゲート絶縁膜6、コン
トロールゲート電極7(ワード線WL)、酸化シリコン
膜8を形成する。
【0058】次に、図20に示すように、メモリセルで
あるMISFETのドレイン領域を覆うようにレジスト
膜からなマスク22を半導体基板1上に形成する。マス
ク22は、バッファ回路、デコーダ回路、センスアンプ
回路等の周辺回路を構成するPチャネルMISFETが
形成される領域も覆うように設ける。次に、イオン打込
みによってn型不純物例えばリン(P)を1×1014
1×1015atoms/cm2程度導入してn型半導体
領域21を形成する。この後、マスク22を除去する。
【0059】次に、図21に示すように、メモリセルの
ソース領域及び接地線領域を覆うように、レジスト膜か
らなるマスク23を半導体基板1上に形成する。マスク
23は、周辺回路を構成するPチャネルMISFET領
域及びNチャネルMISFET領域も覆うように形成す
る。次に、イオン打込みによってn型不純物例えばヒ素
(As)を1×1015atoms/cm2程度導入して
n+型半導体領域9を形成する。イオン打込みの後に、
マスク23を除去する。
【0060】次に、図22に示すように、酸化シリコン
膜からなるサイドウォールスペーサ12を形成する。サ
イドウォールスペーサ12は、周辺回路のNチャネルM
ISFET及びPチャネルMISFETのゲート電極の
側部にも形成される。
【0061】次に、周辺回路のPチャネルMISFET
が設けられる領域をレジスト膜からなるマスクで覆った
後に、図23に示すように、イオン打込みによってn型
不純物例えばヒ素(As)を1×1016atoms/c
2程度導入してn+型半導体領域10を形成する。n
+型半導体領域10は、周辺回路のNチャネルMISF
ETのソース、ドレイン領域にも形成される。イオン打
込みの後に、周辺回路のPチャネルMISFET領域を
覆っていたレジスト膜からなるマスクを除去する。
【0062】ここまでの工程で、メモリセルであるMI
SFETはソース領域の端部がn型半導体領域21で構
成され、ドレイン領域の端部がn+型半導体領域9で構
成されている。また、周辺回路のNチャネルMISFE
Tは、ソース、ドレイン領域の端部がn型半導体領域2
1で構成されている。
【0063】なお、図21に示したマスク23は、周辺
回路領域においては、PチャネルMISFET領域の全
領域とNチャネルMISFET領域のドレイン領域のみ
を覆うように形成し、NチャネルMISFETのソース
領域を露出するように形成してもよい。このようにする
と、周辺回路のNチャネルMISFETは、ソース領域
の端部がn+型半導体領域9で構成され、ドレイン領域
の端部がn型半導体領域21で構成される。ドレイン領
域端部の電界が緩和され、またソース領域の端部がn+
型であることからトランスコンダクタンスが高められ
る。
【0064】この後の製造工程は、実施例1と同様であ
る。
【0065】〔実施例4〕図24は、実施例4のメモリ
セルの断面図である。
【0066】実施例4は、ソース領域のチャネル領域側
の端部はn型半導体領域21で構成し、ドレイン領域の
端部はn+型半導体領域9で構成し、さらにこのn+型
半導体領域9の下部にp型半導体領域24を設けたもの
である。p型半導体領域24は、チャネル領域側の端部
がフローティングゲート電極5及びコントロールゲート
電極7で規定され、ゲート幅方向における長さがフィー
ルド絶縁膜2で規定されている。p型半導体領域24
は、n+型半導体領域9の下部にのみ設けられており、
n+型半導体領域10の下部には設けられていない。こ
のため、ドレイン領域端部におけるホットキャリアの発
生効率を高めることができる。
【0067】p型半導体領域24は、実施例3の製造工
程の図21におけるイオン打込み工程でp型不純物例え
ばボロン(B)をn+型半導体領域9を形成する以前に
打込んで形成すればよい。このようにすれば、略ど工程
を増加することなくp型半導体領域24を形成すること
ができる。
【0068】p型半導体領域24を図21に示した工程
で形成すれば、周辺回路を構成するNチャネルMISF
ETのドレイン領域の端部にもp型半導体領域24が形
成される。この周辺回路におけるp型半導体領域24
は、ドレイン領域の空乏層の延びを低減する上で有効で
ある。すなわち、パンチスルー防止にとって有効であ
る。なお、周辺回路のNチャネルMISFETにp型半
導体領域24が形成されないようにするには、図21に
示した工程で形成されるレジストマスク23を周辺回路
領域のPチャネルMISFET領域のみならずNチャネ
ルMISFETも完全に覆うようにした後にイオン打込
みによってメモリセル領域にのみp型半導体領域24を
形成すればよい。n+型半導体領域9は、前記マスクを
除去した後に新にメモリセルのドレイン領域及び周辺回
路のNチャネルMISFETのドレイン領域を露出する
パターンのレジスト膜からなるマスクを形成し、この後
にイオン打込みによって形成すればよい。このようにす
れば、メモリセルのみにp型半導体領域24を形成する
ことができる。
【0069】[実施例5]図25は、実施例5のメモリ
セルの断面図である。
【0070】実施例5は、P型半導体領域24をドレイ
ン領域のn+型半導体領域9の底部のみならずチャネル
側の側面Aにも形成したものである。p型半導体領域2
4はn+型半導体領域10の下部には設けられていな
い。n+型半導体領域9のチャネル領域側の側面Aにp
型半導体領域24を形成することにより、ドレイン領域
端部の電界が強化されて、情報の書込み時におけるホッ
トキャリアの発生効率を高めることができる。
【0071】本実施例5におけるp型半導体領域24
は、前記実施例4におけるp型半導体領域24と同様に
周辺回路のNチャネルMISFETのドレイン領域に同
一工程で形成することもできる。また、周辺回路には形
成しないようにすることもできる。
【0072】〔実施例6〕図26は実施例6のメモリセ
ルの断面図である。
【0073】実施例6は、メモリセルのドレイン領域は
0.25μm程度の深い接合を有するn+型半導体領域
10のみで形成し、ソース領域は0.25μm程度の深
い接合を有するn+型半導体領域10とこれを覆うよう
に設けたn−型半導体領域11とで構成したものであ
る。n+型半導体領域10は接合が深いことから濃度分
布は緩やかである。さらにそれを覆ってn−型半導体領
域11を設けていることから、ソース領域の濃度分布は
さらに緩和される。したがって、ソース領域と半導体基
板1の間の接合耐圧が高められており、情報の消去特性
が向上する。
【0074】n−型半導体領域11は、実施例1の図1
1のn−型半導体領域11と同層の方法で形成し得る。
図11に示したマスク20を周辺回路領域においては、
NチャネルMISFETのドレイン領域を開口しソース
領域とPチャネルMISFET領域を覆うようにすれ
ば、周辺回路のNチャネルMFETをドレイン領域のみ
2重ドレイン構造に形成することができる。
【0075】〔実施例7〕図27は実施例7のメモリア
ルアレイの一部の平面図、図28は図27のA−A切断
面における断面図、図29はメモリセルアレイの等価回
路である。
【0076】実施例7は、記憶素子Qmとは別に選択M
ISFETQrを設け、これら2つのMISFETで1
つのメモリセルを構成したものである。
【0077】図27乃至図29において、記憶素子Qm
であるMISFETは、実施例1のメモリセルと同様に
酸化シリコン膜からなる第1ゲート絶縁膜4、フローテ
ィングゲート電極5、酸化シリコン膜からなる第2ゲー
ト絶縁膜6、コントロールゲート電極7、ソース領域で
あるn+型半導体領域9、10、n−型半導体領域1
1、ドレイン領域であるn+型半導体領域9、10とで
構成してある。新たに設けた選択MISFETは、半導
体基板1の表面の酸化による酸化シリコン膜からなるゲ
ート絶縁膜6、例えば第2層目の多結晶シリコン膜から
なるゲート電極26、ソース、ドレイン領域のチャネル
領域側の端部を構成しているn−型半導体領域25、ソ
ース、ドレイン領域のチャネル領域から離隔された部分
を構成しているn+型半導体領域10とで構成してあ
る。ゲート電極26は、データ線DLが延在している方
向と交差する方向に延在して第1ワード線WL1を構成
している。これと平行に、コントロールゲート電極7と
一体に形成した第2ワード線WL2が延在している。読
み出し時における選択MISFETQrのドレイン領域
の一部を構成しているn+型半導体領域10は、読み出
し時におけるMISFETQmのソース領域の一部であ
るn+型半導体領域10と共通になっている。同一のデ
ータ線DLに同一の接続孔14を通して接続されている
2つのメモリセルにおいて、それぞれの選択MISFE
TQrのドレイン領域の一部であるn+型半導体領域1
0は一体になっている。図27に示すように、選択MI
SFETQrのチャネル幅は記憶素子であるMISFE
TQmのそれより大きくなっている。MISFETQm
のソース領域と一体に形成され、ワード線WL1、WL2
が延在しているそれぞれの接地線GLは、図29に示す
ように、NチャネルMISFETQs1,Qs2に接続さ
れている。
【0078】情報の書込み時において、全てのMISF
ETQs2が導通状態となりまた全てのMISFETQ
1が非導通状態となってそれぞれの接地線GLを回路
の接地電位Vss例えば0Vにする。選択されたメモリ
セルに接続されている第1ワード線WL1は、Vpp例
えば13Vにされる。それ以外の第1ワード線WL1
接地電位Vss例えば0Vである。選択メモリセルに接
続している第2ワード線W2は、書込み電位Vpp例え
ば13Vにされ、それ以外の第2ワード線WL2はフロ
ーティングもしくは接地電位Vss例えば0Vである。
選択されたメモリセルに接続しているデータ線DLはH
レベル例えば5Vにされ、それ以外のデータ線DLは接
地電位Vssとされる。
【0079】情報の読み出し時において、MISFET
Qs1を非導通状態とし、MISFETQs2を導通状態
にして接地線GLを回路の接地電位Vss例えば0Vに
する。選択されたメモリセルに接続している第1ワード
線WL1が電源電位にされる。それ以外のワード線WL1
は接地電位Vssにされる。記憶素子を構成する第2ワ
ード線WL2は全ての電源電位Vccにされるが、記憶
素子の消去後のVthが負、例えば−3Vの場合には接
地電位Vssにされる。選択されたメモリセルに接続し
ているデータ線DLは1V程度印加され、それ以外のデ
ータ線DLはVssまたはフローティング状態とされ
る。
【0080】情報の消去時において、全MISFETQ
1が導通状態とされ、全MISFETQs2が非導通状
態とされる。すなわち、全接地線GLが消去電位Vpp
例えば13Vにされる。全ての第2ワード線WL2は接
地電位Vssとされる。第1ワード線およびデータ線D
Lは接地電位またはフローティングにされる。これらの
条件を設定すると、全メモリセルの情報が一括消去され
る。
【0081】以上、本実施例のメモリセルの構成によ
り、次の効果を得ることができる。
【0082】(1)メモリセルを選択MISFETQr
と、記憶素子Qmとで構成したことにより、消去後のV
thをほぼ一定にする必要がないので消去回路の構成を
簡単にすることができる。
【0083】(2)選択MISFETQrのソース、ド
レイン領域の端部をn−型半導体領域25で構成したこ
とにより、ホットキャリアの発生を低減することができ
る。
【0084】なお、本実施例における記憶素子は、実施
例1で説明したメモリセルからなっているが、実施例2
乃至実施例6のいずれのメモリセルを適用してもよい。
【0085】次に、本実施例のメモリセルの製造方法を
説明する。
【0086】図30乃至図35は、製造工程におけるメ
モリセルの平面図または断面図である。
【0087】図30に示すように、半導体基板1の表面
の酸化によって100Å程度の膜厚を有する第1ゲート
絶縁膜4(図示せず)を形成した後に、例えばCVDに
よって半導体基板1上の全面にフローティングゲート電
極5となる多結晶シリコン膜を形成し、これをレジスト
膜からなる膜を用いたエッチングによってパターニング
する。このエッチングでは、同一のデータ線DLに接続
され、接地線GLを共通にする2つのメモリセルのフロ
ーティングゲート電極5を一体にしたパターニングす
る。したがって、ゲート電極26(第1ワード線W
1)が設けられる表面部は多結晶シリコン膜5から露
出している。
【0088】次に、多結晶シリコン膜5の露出している
表面及び多結晶シリコン膜5から露出している半導体基
板1の表面を酸化して第2ゲート絶縁膜6及び選択MI
SFETQrのゲート絶縁膜6を形成する。ゲート絶縁
膜6の形成工程でデコーダ回路等の周辺回路を構成する
MISFETのゲート絶縁膜も形成することができる。
この後、コントロールゲート電極7(第2ワード線WL
2)及びゲート電極26(第2ワード線WL2)さらに周
辺回路のMISFETのゲート電極を形成するために例
えばCVDによって半導体基板1上の全面に多結晶シリ
コン膜を形成し、これをレジスト膜からなるマスクを用
いたエッチングによってパターニングして図31に示す
ように、ゲート電極7及び26を形成する。このエッチ
ング工程で周辺回路のMISFETのゲート電極も形成
することができる。なお、ゲート電極7及び26は、M
o、W、Ta、Ti等の高融点金属膜又はそのシリサイ
ド膜あるいは多結晶シリコン膜の上に前記高融点金属膜
又はシリサイド膜を構成してもよい。次に、ゲート電極
5、7、26及び半導体基板1の露出している表面を酸
化して酸化シリコン膜8を形成する。
【0089】次に、図32に示すように、n−型半導体
領域11を形成するためのレジスト膜からなるマスク2
7を半導体基板1上に形成する。マスク27は、メモリ
セル領域では情報の読み出し時における記憶素子Qmの
ソース領域を露出するパターンで設けられ、また周辺回
路領域では全領域を覆うパターンで設けられる。次に、
イオン打込みによってマスク27から露出している半導
体基板1の表面にn型不純物例えばリン(P)を導入し
てn+型半導体領域11を形成する。この後、マスク2
7を除去する。
【0090】次に、図33に示すように、半導体基板1
の表面に、ゲート電極5、7及び26をマスクとしてイ
オン打込みによってn型不純物例えばヒ素(As)又は
リンを導入してn−型半導体領域25を形成する。この
イオン打込み工程で、周辺回路を構成するNチャネルM
ISFETのソース、ドレイン領域の低濃度層を形成す
ることができる。PチャネルMISFETが設けられる
領域はレジスト膜からなるマスクで覆う。このマスク
は、前記イオン打込みの後に除去する。
【0091】次に、図34に示すように、記憶素子Qm
のソース、ドレイン領域の一部を構成するn+型半導体
領域9を形成するためのレジスト膜からなるマスク28
を半導体基板1上に形成する。マスク28は、メモリセ
ル領域においては選択MISFETQrのソース、ドレ
イン領域を覆うパターンで設けられ、周辺回路領域は全
て覆うパターンで設けられる。次に、ゲート電極5、7
をイオン打込みのマスクとして、マスク28から露出し
ている半導体基板1の表面にイオン打込みによってn型
不純物例えばヒ素(As)を導入してn+型半導体領域
9を形成する。イオン打込みの後にマスク28を除去す
る。
【0092】次に、図35に示すように、例えばCVD
による酸化シリコン膜と反応性イオンエッチング(RI
E)を用いてサイドウォールスペーサ12を形成する。
サイドウォールスペーサ12は、周辺回路を構成するN
チャネルMISFET及びPチャネルMISFETいず
れのゲート電極にも形成される。次に、PチャネルMI
SFET領域をレジスト膜からなるマスクで覆った後
に、サイドウォールスペーサ12及びゲート電極5、7
又は26をマスクとしてイオン打込みによってn型不純
物例えばヒ素(As)を半導体基板1の表面に導入して
n+型半導体領域10を形成する。周辺回路を構成する
ためのNチャネルMISFETのソース、ドレイン領域
の高濃度領域も同時に形成される。イオン打込みの後
に、Pチャネル領域を覆っていたレジスト膜からなるマ
スクを除去する。この後、メモリセル領域及び周辺回路
のNチャネルMISFET領域をレジスト膜からなるマ
スクで覆い、PチャネルMISFET領域にp型不純物
例えばボロン(B)を導入してソース、ドレイン領域で
あるp+型半導体領域を形成する。レジスト膜からなる
マスクは、イオン打込みの後に除去する。
【0093】以後の工程は、実施例1の製造方法と同様
であるので説明を省略する。
【0094】以上の説明のように、メモリセルの選択M
ISFETQrと記憶素子であるMISFETQmを同
一工程で形成することができる。
【0095】また、周辺回路を構成するNチャネルMI
SFETとメモリセルを同一工程で形成することができ
る。
【0096】〔実施例8〕図36はメモリセルの断面図
である。
【0097】本実施例はメモリセルを1つのMISFE
Tで構成し、それのソース領域に接合の深いn−型半導
体領域11を設け、ドレイン領域に接合の深いp型半導
体領域24を設けたものである。ソース、ドレイン領域
のチャネル領域側の端部は、0.1μm程度の浅い接合
を有するn+型半導体領域9で構成されている。チャネ
ル領域から離隔された部分は、0.25μm程度の深い
接合を有するn+型半導体領域10からなっている。n
−型半導体領域11は、ソース、ドレイン領域の一部で
あるn+型半導体領域9、10より深い接合を有してい
る。また、チャネル領域においてはn+型半導体領域9
と半導体基板1の間に介在している。n−型半導体領域
11が設けられていることにより、ソース領域と半導体
基板1の間の接合耐圧が高くなっている。したがって、
情報の消去時にソース領域に印加される消去電圧Vpp
を13V程度に高くすることができるので、消去時間を
短縮することができる。また、消去を確実に行うことが
できる。
【0098】一方、ドレイン領域では、p型半導体領域
24がn+型半導体領域9及び10の下部にまで達して
いる。チャネル領域においては、n+型半導体領域9と
半導体基板1の間にp型半導体領域24が介在してい
る。ドレイン領域と半導体基板1の間に生じる電界を強
化する構成となっている。情報の書込み時におけるホッ
トキャリアの発生効率が向上し、書込み電圧を5V以下
に下げることができる。
【0099】次に、本実施例のメモリセルの製造方法を
説明する。
【0100】図37乃至図41は製造工程におけるメモ
リセルの断面図である。
【0101】図37に示すように、実施例1と同様に、
第1ゲート絶縁膜4、フローティングゲート電極5、第
2ゲート絶縁膜6、コントロールゲート電極7(ワード
線WL)、酸化シリコン膜8を形成する。この後、n−
型半導体領域11を形成するためのレジスト膜からなる
マスク29を半導体基板1上に形成する。マスク29は
メモリセルのソース領域及び接地線GLを露出したパタ
ーンに形成する。周辺回路領域は全てマスク29で覆
う。次に、イオン打込みによってn型不純物例えばリン
(P)ドーズ量1013〜1014atoms/cm2をマ
スク29及びゲート電極5、7から露出している半導体
基板1の表面に導入してn−型半導体領域11を形成す
る。イオン打込みの後にマスク29を除去する。
【0102】次に、図38に示すように、メモリセルの
ソース領域及び接地線GL領域をレジスト膜からなるマ
スク30で覆う。マスク30は、周辺回路領域の全てを
覆うように設けられる。次にマスク30及びゲート電極
5、7から露出している半導体基板1の表面にp型不純
物例えばボロン(B)ドーズ量2×1012〜5×1012
atoms/cm2を導入してp型半導体領域24を形
成する。この後、マスク30を除去する。なお、この
後、アニールによりn−型半導体領域11及びp型半導
体領域24を引伸してもよい。
【0103】次に、図39に示すように、ゲート電極
5、7をマスクとし、イオン打込みによってn型不純物
例えばヒ素(As)を半導体基板1の表面に導入してn
+型半導体領域9を形成する。なお、このイオン打込み
工程では周辺回路領域をレジスト膜からなるマスクによ
って覆う。なお、前記イオン打込みを2回に分けて行う
ようにし、1回目のイオン打込みではn型不純物を低濃
度でメモリセル領域及び周辺回路のNチャネルMISF
ET領域に導入し、2回目のイオン打込みでは周辺回路
領域の全領域をレジスト膜からなるマスクで覆ってn型
不純物を周辺回路領域には導入しないようにしてもよ
い。このようにすれば、メモリセル領域には接合の浅い
n+型半導体領域9を形成することができ、周辺回路の
NチャネルMISFET領域には接合の浅いn−型半導
体領域を形成することができる。
【0104】次に、図40に示すように、例えばCVD
による酸化シリコン膜及びRIEを用いてサイドウォー
ルスペーサ12を形成する。周辺回路のMISFETの
ゲート電極の側部にもサイドウォールスペーサ12が形
成される。
【0105】次に、図41に示すように、PチャネルM
ISFET領域をレジスト膜からなるマスクで覆った後
に、イオン打込みによってn型不純物例えばヒ素(A
s)を導入してn+型半導体領域24を形成する。n+
型半導体領域24は、周辺回路のNチャネルMISFE
Tのソース、ドレイン領域のチャネル領域から離隔され
た部分にも形成される。PチャネルMISFET領域を
覆っていたレジスト膜からなるマスクは、イオン打込み
の後に除去する。次に、メモリセル領域及び周辺回路の
NチャネルMISFET領域をレジスト膜からなるマス
クで覆った後に、PチャネルMISFET領域にp型不
純物例えばボロン(B)を導入してソース、ドレイン領
域であるp+型半導体領域を形成する。イオン打込みの
後に、メモリセル領域及び周辺回路のNチャネルMIS
FET領域を覆っていたレジスト膜からなるマスクを除
去する。
【0106】以上の説明のように、メモリセルと周辺回
路のNチャネルMISFETとを同一工程で形成でき
る。
【0107】〔実施例9〕図42は実施例9のメモリセ
ルの断面図である。
【0108】本実施例は、ソース領域のチャネル領域側
の端部に設けられているn+型半導体領域9の周囲にの
みn−型半導体領域11を設け、ドレイン領域のチャネ
ル領域側の端部に設けられているn+型半導体領域9の
周囲にのみp型半導体領域24を設けたものである。ソ
ース領域の端部にn−型半導体領域11を設けているこ
とにより、ソース領域と半導体基板1の間の接合耐圧が
高められ、消去電圧を高くすることができる。また、n
−型半導体領域11がn+型半導体領域10と同程度の
接合深さであり、チャネル領域への廻り込みが小さいこ
とからしきい値の変動が小さくメモルセルの電気的特性
が向上している。
【0109】一方、p型半導体領域24により、ドレイ
ン領域の端部と半導体基板1の間に加る電界が強くな
る。したがって、ホットキャリアの発生効率が向上し書
込み特性が向上する。また、p型半導体領域24はn+
型半導体領域10と同程度に浅いので、チャネル領域へ
の廻り込みが小さくなっている。しきい値の変動が小さ
く、メモリセルの電気的特性が向上している。
【0110】また、n+型半導体領域10の下部にp型
半導体領域24がないことにより、ドレイン領域の寄生
容量が小さくなっている。
【0111】本実施例におけるn−型半導体領域11及
びp型半導体領域24は、実施例8のn−型半導体領域
11及びp型半導体領域24と同様の方法で形成するこ
とができる。
【0112】〔実施例10〕図43は、実施例10にお
けるメモリセルの断面図である。
【0113】実施例10は、ソース領域にn+型半導体
領域10の下部にまで達する深い接合を有するn−型半
導体領域11を設け、チャネル領域にp型半導体領域3
1を設けたものである。n−型半導体領域11はチャネ
ル領域に達している。ドレイン領域の端部を構成してい
るn+型半導体領域9の下部には半導体領域を設けてい
ない。n−型半導体領域11によってソース領域と半導
体基板1の間の接合耐圧を高めている。一方、p型半導
体領域31によってドレイン領域の端部に加る電界を強
くすることができる。
【0114】p型半導体領域31は、メモリセルのしき
い値を調整するためにチャネル領域にp型不純物例えば
ボロン(B)を導入するイオン打込み工程を用いること
ができる。p型半導体領域31を形成するためのイオン
打込みのドーズ量は、2×1012〜5×1012atom
s/cm2程度であればよい。なお、周辺回路のMIS
FETのしきい値を調整するためのイオン打込みは、メ
モリセルと別に行ってもよい。
【0115】〔実施例11〕図44は実施例11のメモ
リセルの断面図である。
【0116】実施例11は、ドレイン領域を構成してい
るn+型半導体領域9及び10を包むように深い接合を
有するp型半導体領域24を設け、またチャネル領域に
n−型半導体領域32を設けたものである。p型半導体
領域24がn+型半導体領域9を取囲んで形成されてい
るため、ドレイン領域端部の空乏層の伸びが抑えられ
る。したがって、書込み時におけるドレイン端部のホッ
トキャリアの発生効率を高めることができる。
【0117】一方、ソース領域のチャネル側の端部は、
n−型半導体領域32があるために電界が緩和される。
このため、情報の消去時にソース領域に印加する消去電
圧を高めることができる。n−型半導体領域32を形成
するためのイオン打込みは、例えばヒ素(As)をドー
ズ量1011〜1012atoms/cm2のオーダで行
う。
【0118】なお、実施例8〜実施例11までのメモリ
セルであるMISFETは、実施例7のメモリセルのよ
うに選択MISFETQrと2つで1つのメモリセルを
構成するようにしてもよい。
【0119】以上、本発明を実施例にもとづき具体的に
説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものでは
なくその要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることはいうまでもない。
【0120】
【発明の効果】本願によって開示された発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0121】メモリセルであるMISFETのソース領
域と半導体基板の間の接合耐圧を高めたので、情報の消
去時に印加する消去電圧Vppを高くすることができ
る。これにより、消去効率を向上することができる。
【0122】また、メモリセルであるMISFETのド
レイン領域の端部の電界が強くなるように構成したの
で、書込み特性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A切断線における平面図である。
【図2】実施例1のメモリセルの平面図である。
【図3】実施例1のメモリセルアレイの等価回路であ
る。
【図4】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断面
図である。
【図5】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断面
図である。
【図6】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断面
図である。
【図7】実施例1の製造工程におけるメモリセルの平面
図である。
【図8】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断面
図である。
【図9】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断面
図である。
【図10】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断
面図である。
【図11】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断
面図である。
【図12】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断
面図である。
【図13】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断
面図である。
【図14】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断
面図である。
【図15】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断
面図である。
【図16】実施例1の製造工程におけるメモリセルの断
面図である。
【図17】実施例2のメモリセルの断面図である。
【図18】実施例3のメモリセルの断面図である。
【図19】実施例3のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図20】実施例3のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図21】実施例3のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図22】実施例3のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図23】実施例3のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図24】実施例4のメモリセルの断面図である。
【図25】実施例5のメモリセルの断面図である。
【図26】実施例6のメモリセルの断面図である。
【図27】実施例7のメモリセルの平面図である。
【図28】図27のA−A切断線における断面図であ
る。
【図29】実施例7のメモリセルアレイの等価回路であ
る。
【図30】実施例7のメモリセルの製造工程における平
面図である。
【図31】実施例7のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図32】実施例7のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図33】実施例7のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図34】実施例7のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図35】実施例7のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図36】実施例8のメモリセルの断面図である。
【図37】実施例8のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図38】実施例8のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図39】実施例8のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図40】実施例8のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図41】実施例8のメモリセルの製造工程における断
面図である。
【図42】実施例9のメモリセルの断面図である。
【図43】実施例10のメモリセル断面図である。
【図44】実施例11のメモリセル断面図である。
【符号の説明】
1・・・・半導体基板、2・・・・フィールド絶縁膜、3・・・・チ
ャネルストッパ領域、4・・・・第1ゲート絶縁膜、5・・・・
フローティングゲート電極、6・・・・第2ゲート絶縁膜、
7・・・・コントロールゲート電極、8・・・・酸化シリコン
膜、9、10・・・・n+型半導体領域(ソース、ドレイン
の一部を構成する)、11・・・・n−型半導体領域(ソー
ス領域の一部を構成する)、12・・・・サイドウォールス
ペーサ、13・・・・絶縁膜、14・・・・接続孔、15、16
・・・・デコーダ、17・・・・センスアンプ、Qm・・・・メモリ
セル、DL・・・・データ線、WL・・・・ワード線、GL・・・・
接地線、18・・・・下地膜(酸化シリコン膜)、19・・・・
熱酸化マスク(窒化シリコン膜)、20、22、23、
27、28、29、30・・・・レジスト膜、21・・・・n−
型半導体領域(ソース領域の一部を構成する)、24・・
・・p型半導体領域(ドレイン領域端部の電界を強化す
る)、25・・・・n−型半導体領域(選択MISFETの
ソース、ドレインの一部を構成する)、26・・・・選択M
ISFETのゲート電極、31・・・・p型半導体領域(ド
レイン領域端部の電界を強化する)、32・・・・n−型半
導体領域(ソース領域の一部を構成する)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792 (72)発明者 久米 均 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 塚田 俊久 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 山本 英明 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−127179(JP,A) 特開 昭62−119796(JP,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】p型の半導体基板と、コントロールゲート
    電極と、フローティングゲート電極と、上記2つのゲー
    ト電極の間に形成された第2ゲート絶縁膜と、上記半導
    体基板と上記フローティングゲート電極との間に形成さ
    れた第1ゲート絶縁膜と、上記半導体基板内に形成され
    たn型の第1及び第2半導体領域と、上記半導体基板内
    の上記第1及び第2半導体領域間に形成されるチャネル
    領域とを有し、上記第1半導体領域と上記フローティン
    グゲート電極とのオーバラップ量は上記第2半導体領域
    と上記フローティングゲート電極とのオーバラップ量よ
    り大きい電気的に情報の書き込み及び消去が可能なメモ
    リセルを備え、上記第1ゲート絶縁膜は略均一の厚さを
    有し、上記第2半導体領域は第1領域と、上記第1領域
    より上記チャネル領域側に形成された第2領域からな
    り、上記第2領域の不純物濃度は上記第1領域の不純物
    濃度より低く、上記第2領域の接合深さは上記第1領域
    の接合深さより浅く形成され、上記メモリセルは上記コ
    ントロールゲート電極に第1電位を、上記第1半導体領
    域に上記第1電位より電位的に高い第2電位を印加し
    て、上記フローティングゲート電極中のキャリアを上記
    第1半導体領域に上記第1ゲート絶縁膜を通したトンネ
    リングにより放出することによって情報を消去し、上記
    第1半導体領域に第3電位を、上記第2半導体領域に上
    記第3電位より電位的に高い第4電位を印加することに
    よって上記第2半導体領域より情報の読み出しを行う
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】上記チャネル領域の少なくとも上記第2半
    導体領域側の部分に形成された上記半導体基板より高い
    不純物濃度を有するp型の第3領域を有することを特徴
    とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】上記第3領域は、上記第2領域を覆うよう
    に形成されることを特徴とする請求項2に記載の半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】上記メモリセルは上記第2半導体領域に第
    5電位を、上記コントロールゲート電極に上記第5電位
    より電位的に高い第6電位を印加して、上記フローティ
    ングゲート電極にホットキャリアを注入することによっ
    て情報を記憶することを特徴とする請求項3に記載の半
    導体記憶装置。
  5. 【請求項5】上記第1半導体領域の接合深さは、上記第
    2半導体領域の接合深さより深く形成されたことを特徴
    とする請求項1から請求項4の何れかに記載の半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】上記第1半導体領域は、第4領域と、上記
    第4領域より上記チャネル領域側の部分に形成された第
    5領域からなり、上記第5領域の不純物濃度が上記第4
    領域の不純物濃度より低いことを特徴とする請求項1か
    ら請求項5の何れかに記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】上記第5領域は上記第4領域を覆うように
    形成されたことを特徴とする請求項6に記載の半導体記
    憶装置。
  8. 【請求項8】上記第2領域の不純物濃度は上記第5領域
    の不純物濃度よりも高いことを特徴とする請求項6又は
    請求項7の何れかに記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】p型の半導体基板と、コントロールゲート
    電極と、フローティングゲート電極と、上記2つのゲー
    ト電極の間に形成された第2ゲート絶縁膜と、上記半導
    体基板と上記フローティングゲート電極との間に形成さ
    れた第1ゲート絶縁膜と、上記半導体基板内に形成され
    たn型の第1及び第2半導体領域と、上記半導体基板内
    の上記第1及び第2半導体領域間に形成されるチャネル
    領域と、上記チャネル領域の少なくとも上記第2半導体
    領域側の部分に形成された上記半導体基板より高い不純
    物濃度を有するp型の第6領域とを有し、上記第2半導
    体領域は第3領域と、上記第3領域より上記チャネル領
    域側に形成された第4領域からなり、上記第4領域は上
    記第3領域より低い不純物濃度でかつ上記第3領域より
    浅い接合深さで形成され、上記第6領域は上記第4領域
    を覆いかつ上記第3領域の下には形成されていない電気
    的に情報の書き込み及び消去が可能なメモリセルを備
    え、上記メモリセルは上記コントロールゲート電極に第
    1電位を、上記第1半導体領域に上記第1電位より電位
    的に高い第2電位を印加して、上記フローティングゲー
    ト電極中のキャリアを上記第1半導体領域に上記第1ゲ
    ート絶縁膜を通したトンネリングにより放出することに
    よって情報を消去し、上記第1半導体領域に第3電位
    を、上記第2半導体領域に上記第3電位より電位的に高
    い第4電位を印加することによって上記第2半導体領域
    より情報の読み出しを行う半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】上記第1半導体領域は、第1領域と、上
    記第1領域より上記チャネル領域側の部分に形成された
    第2領域からなり、上記第2領域の不純物濃度が上記第
    1領域の不純物濃度より低いことを特徴とする請求項9
    に記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】上記第2領域は上記第1領域を覆うよう
    に形成されたことを特徴とする請求項10に記載の半導
    体記憶装置。
  12. 【請求項12】上記メモリセルは上記第半導体領域に
    第5電位を、上記コントロールゲート電極に上記第5電
    位より電位的に高い第6電位を印加して、上記フローテ
    ィングゲート電極にホットキャリアを注入することによ
    って情報を記憶することを特徴とする請求項9から請求
    項11の何れかに記載の半導体記憶装置。
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