JPH08148679A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH08148679A
JPH08148679A JP6286906A JP28690694A JPH08148679A JP H08148679 A JPH08148679 A JP H08148679A JP 6286906 A JP6286906 A JP 6286906A JP 28690694 A JP28690694 A JP 28690694A JP H08148679 A JPH08148679 A JP H08148679A
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semiconductor region
region
misfet
semiconductor
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Application number
JP6286906A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kuroda
謙一 黒田
Shuji Ikeda
修二 池田
Hideyuki Miyazawa
英之 宮沢
Yasuhiro Taniguchi
泰弘 谷口
Kosuke Okuyama
幸祐 奥山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細化されたMISFETの寄生抵抗、寄生
容量を低減し、駆動能力の向上、高速化を実現する。 【構成】 nチャネル型MISFETQnは、ゲート絶
縁膜5を介してp- 型ウエル2の主面上に形成されたゲ
ート電極6と、p- 型ウエル2に形成された高不純物濃
度のn+ 型半導体領域11と、このn+ 型半導体領域1
1を取り囲むように形成されたn型半導体領域12と、
このn型半導体領域12とゲート電極6の下部のチャネ
ル領域との間に形成された低不純物濃度のn- 型半導体
領域8とで構成され、n型半導体領域12の不純物濃度
は、高不純物濃度のn+ 型半導体領域11と低不純物濃
度のn- 型半導体領域8のほぼ中間程度に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置お
よびその製造技術に関し、特に、微細化されたMISF
ET(Metal-Insulator-Semiconductor-Field-Effective
-Transister)の駆動能力の向上に適用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】メモリやマイクロプロセッサを始めとす
るLSIの高集積化、高性能化を実現するためには、L
SIを構成する素子の微細化技術、高性能化技術が不可
欠である。現在、LSIを構成する素子としては主にM
ISFETが使用されていることから、MISFETを
いかに微細化し、そして高性能化するかが重要な課題と
なる。
【0003】MISFETを微細化する上で考慮すべき
点には、次のような項目がある。
【0004】(1)ドレイン領域とチャネル領域の近傍
の高電界領域で発生するチャネルホットエレクトロンに
よるMISFETの特性劣化。これは主に、高電界領域
で発生したチャネルホットエレクトロンがゲート絶縁膜
にトラップされる結果、チャネル電流の減少やしきい値
電圧の上昇が起こることによる。
【0005】(2)微細化によってチャネル長が短くな
ると、ソース領域とドレイン領域の空乏層同士が接触し
てしまうためにゲート電圧の制御が不可能となってしま
う。これをパンチスルーと称している。
【0006】(3)微細化につれてソース領域、ドレイ
ン領域の下部の半導体基板の不純物濃度も増加するの
で、ソース領域、ドレイン領域と半導体基板との間に形
成されるpn接合の寄生容量が増加する。この寄生容量
は、LSIの高速動作を妨げる一因になる。
【0007】上記した課題を解決しようとする従来技術
として、特開昭61−241967号公報に記載された
MISFET構造がある。
【0008】この公報に記載された第1のMISFET
構造は、次のようなものである。
【0009】p型半導体基板の表面には、ゲート絶縁膜
を介してゲート電極が設けられており、ゲート電極の側
面にはサイドウォール・スペーサ(側壁絶縁膜)が設け
られている。このサイドウォール・スペーサの下部のp
型半導体基板の表面には、チャネル領域に接する低不純
物濃度のn- 型半導体領域が設けられており、さらにそ
の外側には、高不純物濃度のn+ 型半導体領域が設けら
れている。そして、この高不純物濃度のn+ 型半導体領
域の下部のp型半導体基板には、低不純物濃度のn型半
導体領域が設けられている。つまり、このMISFET
は、低不純物濃度のn- 型半導体領域と高不純物濃度の
+ 型半導体領域とでソース領域、ドレイン領域を構成
した、いわゆるLDD(Lightly doped drain) 構造で構
成され、さらにこのソース領域、ドレイン領域の下部の
p型半導体基板に低不純物濃度のn型半導体領域が設け
てある。
【0010】周知のように、LDD構造によれば、チャ
ネルホットエレクトロンによるMISFETの特性劣化
を防止し、さらにはチャネル長を短くした短チャネルM
ISFETを得ることができる。そして、高不純物濃度
のn+ 型半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)の下
部のp型半導体基板に低不純物濃度のn型半導体領域を
設けたことにより、このn型半導体領域とp型半導体基
板との間に形成されるpn接合の寄生容量は、高不純物
濃度のn+ 型半導体領域とp型半導体基板との間に形成
されるpn接合の寄生容量よりも小さくなる。つまり、
このMISFETは、ソース領域、ドレイン領域と基板
との間に形成されるpn接合の寄生容量を低減すること
によって、高速化を図っている。
【0011】前記公報に記載された第2のMISFET
構造は、上記第1構造のMISFETのソース領域、ド
レイン領域の一部を構成する低不純物濃度のn- 型半導
体領域の下部のp型半導体基板に、この半導体基板より
も不純物濃度の高いp+ 型半導体領域を設けたものであ
る。このp+ 型半導体領域は、その上部のn- 型半導体
領域との間に形成されるpn接合の空乏層の伸びを抑え
る作用をするので、パンチスルーを防止することがで
き、その結果、前記第1構造のMISFETよりもさら
にチャネル長を短くした短チャネルMISFETを得る
ことができる。
【0012】特開平6−196711号公報は、MIS
FETのゲート電極をフローティングゲートとコントロ
ールゲートの二層構造で構成した、電気的に書込みと消
去が可能な不揮発性メモリに関するものである。前記公
報(特開昭61−241967号)とは目的が異なる
が、この公報には、二種のMISFET構造が開示され
ている。
【0013】第1のMISFET構造は、ソース領域ま
たはドレイン領域の一部を構成する低不純物濃度のn-
型半導体領域がフローティングゲート下部のチャネル領
域の一方のみに接するように設けられ、その外側にはチ
ャネル領域に接しないように、ヒ素およびリンを不純物
とする高不純物濃度のn+ 型半導体領域が形成されてい
る。そして、チャネル領域の他方には、チャネル領域に
接するように、高不純物濃度のn+ 型半導体領域が形成
されている。つまり、このMISFETは、ソース領
域、ドレイン領域の一方のみがLDD構造で構成されて
いる。
【0014】第2のMISFET構造は、低不純物濃度
のn- 型半導体領域がフローティングゲート下部のチャ
ネル領域の一方に接しないように形成され、さらにその
外側に高不純物濃度のn+ 型半導体領域とそれを囲む低
不純物濃度のn型半導体領域が形成されている。また、
チャネル領域の他方には、チャネル領域に接するように
高不純物濃度のn+ 型半導体領域とそれを囲む低不純物
濃度の第2のn型半導体領域が形成されている。つま
り、このMISFETは、ソース領域、ドレイン領域の
一方がチャネル領域に接しないような二重ドレイン構
造、他方がチャネル領域に接するような二重ドレイン構
造で構成され、かつソース領域、ドレイン領域のいずれ
か一方(二重ドレインがチャネル領域から離間して形成
されている方)がLDD構造で構成されている。
【0015】上記した第1または第2のMISFET構
造とすることにより、ソース領域、ドレイン領域のいず
れか一方を共有する(互いに隣接した)2つの不揮発性
メモリのうち、一方の不揮発性メモリ(高不純物濃度の
+ 型半導体領域がフローティングゲートに接している
不揮発性メモリ)のみのフローティングゲートからエレ
クトロンを高不純物濃度のn+ 型半導体領域に放出して
書き込みを行なうことが可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭61−24
1967号公報記載のMISFET構造は、ソース領
域、ドレイン領域と基板との間に形成されるpn接合の
寄生容量の低減を図るものであるが、LDD構造におけ
る低不純物濃度のn- 型半導体領域の寄生抵抗によるチ
ャネル電流の減少については対策がなされていなかっ
た。
【0017】すなわち、図46(上記従来技術の第1の
MISFET構造)および図47(上記従来技術の第2
のMISFET構造)に示すように、実際のMISFE
Tにおいては、ソース領域またはドレイン領域の電極取
出し部とチャネル領域との間に、高不純物濃度のn+
半導体領域の寄生抵抗Rs1またはRd1と、低不純物濃度
のn- 型半導体領域の寄生抵抗Rs2またはRd2との直列
抵抗が形成される。
【0018】MISFETのゲート電極、ドレイン領
域、ソース領域に加わる実効電圧を各々Vgeff( ゲート
電圧) 、Vdeff( ドレイン電圧) 、Vseff( ソース電
圧) とすれば、 Vgeff=Vg −(Rs1+Rs2)×Ids Vdeff=Vd −(Rd1+Rd2)×Ids Vseff= (Rs1+Rs2) ×Ids となる(ただし、Idsはチャネル電流、Vs は0V)。
【0019】従って、前述した寄生抵抗が大きいと、各
々の実効電圧が減少してしまうのでチャネル電流も減少
する。さらに、実効ソース電圧(Vseff)がp型半導体
基板よりも高くなるので、基板効果によってしきい値電
圧(Vth)も上昇し、チャネル電流がさらに減少してし
まう。
【0020】具体的な数値により、さらに詳しく説明す
る。
【0021】一般に、LDD構造における高不純物濃度
のn+ 型半導体領域のシート抵抗は、数十Ω/ □(典型
的には50〜100Ω/ □)と低いのに対し、低不純物
濃度のn- 型半導体領域のシート抵抗は数K Ω/ □(典
型的には3〜5K Ω/ □)と1桁以上高い。そのため、
LDD構造の場合は、低不純物濃度のn- 型半導体領域
がない、いわゆるシングルドレイン構造の場合に比べて
寄生抵抗が増加してしまう。
【0022】例えばMISFETのチャネル幅を15μ
m 、ゲート電極の端部からソース領域、ドレイン領域の
電極取出し部までの距離をそれぞれ0.5μm 程度, 低不
純物濃度のn- 型半導体領域の一端から他端までの長さ
を0.2μm 程度とすると、典型的なシングルドレイン構
造の場合のソース領域、ドレイン領域の寄生抵抗は5Ω
であるのに対し、LDD構造の場合のソース領域、ドレ
イン領域の寄生抵抗は80Ωと大きくなる。そのため、
例えば動作電圧が5Vのときのチャネル電流を6mAとす
ると、上記寄生抵抗による電圧降下は、シングルドレイ
ン構造の場合には0.03Vと動作電圧の0.6%であるの
に対し、LDD構造の場合には0.5Vと動作電圧の10
%にも達してしまう。
【0023】従って、上記従来技術のMISFET構造
は、チャネル長を短くした短チャネルMISFETによ
って性能が向上するにもかかわらず、ソース領域、ドレ
イン領域の寄生抵抗のために期待した特性が得られない
という問題が生じる。
【0024】他方、前記特開平6−196711号公報
記載のMISFET構造は、ソース領域、ドレイン領域
の一方のn+ 型半導体領域のみがチャネル領域に接し、
他方は接していないので、ホットエレクトロンによる特
性変動が生じやすいという問題がある。
【0025】また、ゲート絶縁膜の膜厚が薄い場合に
は、動作中にゲート絶縁膜をエレクトロンが移動し( リ
ーク電流) 、ゲート絶縁膜の膜質の劣化を招く危険性も
ある。なお、この従来技術は、通常の読出し動作時に加
わる電圧差を小さくすることによって、この危険性を低
減している。
【0026】さらに、論理回路を構成するMISFET
のように、ソース領域、ドレイン領域の一方がある状態
ではソース領域として使用され、他の状態ではドレイン
領域として使用されるようなMISFETには、この従
来技術の構造を適用することができない。
【0027】本発明の目的は、微細化されたMISFE
Tの寄生抵抗を減少させて、チャネル電流を増加させる
技術を提供することにある。
【0028】本発明の他の目的は、微細化されたMIS
FETの寄生容量を減少させて、高速動作を可能にする
技術を提供することにある。
【0029】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0030】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0031】(1)本発明の半導体集積回路装置は、第
1導電型の半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板の主面に設けられた第2導電型の第1半導体
領域と、前記第1半導体領域を取り囲むように設けら
れ、前記第1半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導
電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域と前記ゲ
ート電極の下部のチャネル領域との間に設けられ、前記
第2半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第
3半導体領域とを備えたMISFETを有している。
【0032】(2)本発明の半導体集積回路装置は、第
1導電型の半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板の主面に設けられた第2導電型の第1半導体
領域と、前記第1半導体領域を取り囲むように設けら
れ、前記第1半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導
電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域と前記ゲ
ート電極の下部のチャネル領域との間に設けられ、前記
第2半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第
3半導体領域と、前記第3半導体領域の下部および前記
第2半導体領域のチャネル領域側の側面部に設けられ、
前記半導体基板よりも不純物濃度の高い第1導電型の第
4半導体領域とを備えたMISFETを有している。
【0033】(3)本発明の半導体集積回路装置は、第
1導電型の半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板の主面に設けられた第2導電型の第1半導体
領域と、前記第1半導体領域を取り囲むように設けら
れ、前記第1半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導
電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域と前記ゲ
ート電極の下部のチャネル領域との間に設けられ、前記
第2半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第
3半導体領域と、前記チャネル領域、前記第1半導体領
域、前記第2半導体領域および前記第3半導体領域の全
体を取り囲むように設けられ、前記半導体基板よりも不
純物濃度の高い第1導電型の第5半導体領域とを備えた
MISFETを有している。
【0034】(4)本発明の半導体集積回路装置は、第
1導電型の半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
設けられたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記
半導体基板の主面に設けられた第2導電型の第1半導体
領域と、前記第1半導体領域を取り囲むように設けら
れ、前記第1半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導
電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域を取り囲
むように設けられ、前記第2半導体領域よりも不純物濃
度の低い第2導電型の第6半導体領域と、前記チャネル
領域、前記第1半導体領域、前記第2半導体領域および
前記第6半導体領域の全体を取り囲むように設けられ、
前記半導体基板よりも不純物濃度の高い第1導電型の第
5半導体領域とを備えたMISFETを有している。
【0035】(5)本発明の半導体集積回路装置は、前
記MISFETのゲート電極、第1半導体領域のうち、
少なくとも前記第1半導体領域の表面に低抵抗層を設け
たものである。
【0036】(6)本発明の半導体集積回路装置は、前
記半導体基板を、MISFETのソース領域、ドレイン
領域の底部に接するように絶縁層を設けたSOI基板で
構成したものである。
【0037】(7)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記MISFETを形成する際、第1導電型の
半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介してゲート電極
を形成する工程と、前記ゲート電極の両側の前記半導体
基板の主面に、前記ゲート電極をマスクにして不純物を
導入することにより、第2導電型の第3半導体領域を形
成する工程と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板
の主面に、前記ゲート電極およびその側面に形成したサ
イドウォール・スペーサをマスクにして不純物を導入す
ることにより、第2導電型の第1半導体領域を形成する
工程と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板の主面
に、前記ゲート電極および前記サイドウォール・スペー
サをマスクにして不純物を導入することにより、第2導
電型の第2半導体領域を形成する工程とを含むものであ
る。
【0038】
【作用】上記した手段(1)によれば、MISFETの
ソース領域、ドレイン領域を構成する高不純物濃度の第
1半導体領域と低不純物濃度の第3半導体領域との間
に、それらのほぼ中間程度の不純物濃度を有する第2半
導体領域を設けたことにより、第3半導体領域のチャネ
ル領域方向の距離が実効的に短くなる結果、第3半導体
領域の寄生抵抗が小さくなる。
【0039】また、第2半導体領域がない場合には存在
した第3半導体領域の残りの領域は、第3半導体領域よ
りも不純物濃度の高い第2半導体領域で構成されるの
で、第2半導体領域の寄生抵抗がさらに小さくなる結
果、電圧降下が減少し、チャネル電流が増加する。
【0040】上記した手段(2)によれば、前記手段
(1)と同様の作用が得られることに加え、第4半導体
領域を設けたことにより、第3半導体領域および第2半
導体領域のそれぞれの空乏層の延びを抑えることができ
るので、MISFETのチャネル長をさらに短くするこ
とができる。
【0041】上記した手段(3)によれば、前記手段
(1)と同様の作用が得られることに加え、第5半導体
領域を設けたことにより、第3半導体領域および第2半
導体領域のそれぞれの空乏層の延びを抑えることができ
るので、MISFETのチャネル長をさらに短くするこ
とができる。
【0042】上記した手段(4)によれば、前記手段
(1)と同様の作用が得られることに加え、第2半導体
領域と第5半導体領域との間に低不純物濃度の第6半導
体領域を設けたことにより、pn接合で構成される寄生
容量を減少させることができる。
【0043】上記した手段(5)によれば、前記手段
(1)と同様の作用が得られることに加え、低抵抗層を
設けたことにより、ソース領域、ドレイン領域の寄生抵
抗が減少するので、チャネル電流をさらに増加させるこ
とができる。
【0044】上記した手段(6)によれば、半導体基板
をSOI構造で構成したことにより、MISFETのソ
ース領域、ドレイン領域の空乏層の広がりを抑制するこ
とができるので、さらに寄生容量を低減することができ
る。
【0045】上記した手段(7)によれば、第1半導体
領域およびそれを取り囲む第2半導体領域をゲート電極
に対して自己整合的に形成することができるので、寄生
抵抗と寄生容量とを安定に減少させることができる。ま
た、同一のマスクを使って第1半導体領域と第2半導体
領域を形成するので製造工程の増加を少なくすることが
できる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、実施例を説明するための全図におい
て同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り
返しの説明は省略する。
【0047】(実施例1)図1は、本発明の実施例1で
ある半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0048】この半導体集積回路装置は、nチャネル型
MISFETQnとpチャネル型MISFETQp、つ
まり相補型MISFET(CMOSFET)で半導体メ
モリあるいはマイクロプロセッサなどの集積回路を構成
している。
【0049】nチャネル型MISFETQnは、p-
の半導体基板1に形成されたp- 型ウエル2の主面のフ
ィールド絶縁膜4で囲まれたアクティブ領域に形成さ
れ、pチャネル型MISFETQpは、n- 型ウエル3
の主面のフィールド絶縁膜4で囲まれたアクティブ領域
に形成されている。p- 型ウエル2のフィールド絶縁膜
4の下部には、p型のチャネルストッパ層7が形成され
ている。
【0050】nチャネル型MISFETQnは、ゲート
絶縁膜5を介してp- 型ウエル2の主面上に形成された
ゲート電極6と、p- 型ウエル2に形成されたヒ素から
なる高不純物濃度のn+ 型半導体領域(第1半導体領
域)11と、このn+ 型半導体領域11を取り囲むよう
に形成されたリンからなるn型半導体領域(第2半導体
領域)12と、ゲート電極6の側面に形成されたサイド
ウォール・スペーサ10の下部に位置し、上記n型半導
体領域12とゲート電極6の下部のチャネル領域との間
に形成されたリンまたはヒ素あるいはその両方からなる
低不純物濃度のn- 型半導体領域(第3半導体領域)8
とで構成されている。ここで、n型半導体領域12の不
純物濃度は、その上部に形成された高不純物濃度のn+
型半導体領域11とサイドウォール・スペーサ10の下
部に位置する低不純物濃度のn- 型半導体領域8のほぼ
中間程度に設定される。
【0051】一方、pチャネル型MISFETQpは、
ゲート絶縁膜5を介してn- 型ウエル3の主面上に形成
されたゲート電極6と、n- 型ウエル3に形成されたホ
ウ素からなる高不純物濃度のp+ 型半導体領域13と、
ゲート電極6の側面に形成されたサイドウォール・スペ
ーサ10の下部に位置し、上記p+ 型半導体領域13と
ゲート電極6の下部のチャネル領域との間に形成された
ホウ素からなる低不純物濃度のp- 型半導体領域9とで
構成されている。
【0052】このように、本実施例のnチャネル型MI
SFETQnおよびpチャネル型MISFETQpは、
いずれもLDD構造で構成されており、さらにnチャネ
ル型MISFETQnは、高不純物濃度のn+ 型半導体
領域11をn型半導体領域12で取り囲んだ二重ドレイ
ン(Double Drain)構造で構成されている。
【0053】さらに、本実施例ではサイドウォール・ス
ペーサ10はゲート電極6の側面およびゲート電極6端
部の半導体基板1表面に順次設けられた比較的薄い酸化
シリコン膜(図示せず)、比較的薄い窒化シリコン膜
(図示せず)と比較的厚い酸化シリコン膜(図示せず)
の3層で構成される。
【0054】そして、サイドウォール・スペーサ10、
ゲート電極6、フィールド絶縁膜4、n+ 型半導体領域
11とp+ 型半導体領域13の表面には比較的薄い窒化
シリコン膜(図示せず)で覆われた構成となっている。
以下の実施例において、特にことわらない限り同じ構造
となっている。
【0055】本実施例で示すように、nチャネル型MI
SFETとpチャネル型MISFETで構造が異なるの
は、n型半導体領域を構成する不純物にはリンとヒ素が
あるのに対して、p型半導体領域を構成する不純物には
ホウ素しかないためである。すなわち、nチャネル型M
ISFETの場合には、リンとヒ素を同一マスクを使用
して、同時に注入し、同時に熱拡散して異なる深さの拡
散層(本実施例の二重ドレイン構造)を形成できるので
製造工程を実質的に増やす必要がない。これに対して、
pチャネル型MISFETの場合には、後述する実施例
4に示すように、製造工程が複雑になってしまうからで
ある。
【0056】上記のように構成されたnチャネル型MI
SFETQnは、高不純物濃度のn+ 型半導体領域11
と低不純物濃度のn- 型半導体領域8との間に、それら
のほぼ中間程度の不純物濃度を有するn型半導体領域1
2を設けたことにより、n-型半導体領域8のチャネル
領域方向の距離が実効的に短くなる。この結果、図2に
示すように、n- 型半導体領域8の寄生抵抗R's2 (ソ
ース領域)またはR'd2 (ドレイン領域)は、n型半導
体領域12を設けない場合に比べて小さくなる。
【0057】また、n型半導体領域12がない場合には
存在したn- 型半導体領域8の残りの領域は、n- 型半
導体領域8よりも不純物濃度の高いn型半導体領域12
で構成されているので、n型半導体領域12の寄生抵抗
Rs3(ソース領域)またはRd3(ドレイン領域)はさら
に小さくなる。この結果、 Rs3+R's2 <Rs2(n型半導体領域12がない場合の
- 型半導体領域8(ソース領域)の寄生抵抗) Rd3+R'd2 <Rd2(n型半導体領域12がない場合の
- 型半導体領域8(ドレイン領域)の寄生抵抗) となり、電圧降下が減少するので、チャネル電流を増加
することができる。
【0058】上記nチャネル型MISFETQnの半導
体領域(n+ 型半導体領域11、n型半導体領域12、
- 型半導体領域8)の不純物濃度分布を図3に示す。
【0059】n+ 型半導体領域11の不純物濃度のピー
クは1020〜1021atoms/cm3 、pn接合の深さは0.1
5〜0.2μm 、n- 型半導体領域8の不純物濃度のピー
クは1018atoms/cm3 、pn接合の深さは0.1〜0.15
μm である。そして、n+ 型半導体領域11を取り囲む
ように設けられたn型半導体領域12の不純物濃度のピ
ークは1019〜1020atoms/cm3 であって、そのピーク
の位置は、n+ 型半導体領域11のpn接合の近傍に位
置している。
【0060】このことから、本実施例のnチャネル型M
ISFETQnは、短チャネル特性を劣化させることな
く、n- 型半導体領域8の寄生抵抗を低減することがで
きると共に、寄生容量も低減することができる。
【0061】本実施例では前述したようにゲート電極6
の側面およびゲート電極6端部、そしてその上部を覆う
窒化シリコン膜が構成されているので、配線層の層間絶
縁膜として使用されるCVD法によって形成された絶縁
膜中の水分がゲート絶縁膜5に侵入するのを防止でき
る。この結果、ホットキャリアと水分との相互作用によ
って発生するゲート絶縁膜5の劣化を防止できる。さら
に、ゲート電極6上部の絶縁膜14を窒化シリコン膜あ
るいはそれを含む積層膜で構成してもよい。
【0062】これに対し、同図に示した従来技術(特開
昭61−241967号公報、図46参照)のnチャネ
ル型MISFETは、n+ 型半導体領域の下部に設けた
n型半導体領域の不純物濃度のピークの位置が本実施例
のn+ 型半導体領域11のpn接合の位置よりもさらに
深い0.5〜0.6μm の深さに位置しており、不純物濃度
のピークは、本実施例のn- 型半導体領域8とほぼ同じ
1018atoms/cm3 となっている。従って、この従来技術
のnチャネル型MISFETは、ソース領域、ドレイン
領域の寄生容量を低減することはできても、寄生抵抗を
低減することは困難である。
【0063】本実施例のnチャネル型MISFETQn
の上記した効果を確認するための実験データを図4、図
5に示す。これは、ゲート電圧(Vg )とドレイン電圧
(Vd )をそれぞれ3.3V、ソース電圧と基板をそれぞ
れグランドレベル(0V)とした場合の測定結果であ
る。
【0064】図4は、ゲート寸法(L)に対するしきい
値電圧(Vth)の依存性を示している。ここでゲート寸
法とは、ゲート電極を加工したときの寸法である。チャ
ネル長は、ソース領域とドレイン領域の間の距離であっ
て、ゲート寸法よりも短く、ソース領域、ドレイン領域
の不純物濃度と熱処理による不純物の拡散量とで決ま
る。この実験に用いたnチャネル型MISFETQnの
形成条件は、次のとおりである。
【0065】ゲート絶縁膜5の膜厚は9nm、n- 型半導
体領域8の不純物はリンであり、そのドーズ量は2×1
13atoms/cm2 、n+ 型半導体領域11の不純物はヒ素
であり、そのドーズ量は3×1015atoms/cm2 、n型半
導体領域12の不純物はリンであり、そのドーズ量は5
×1014atoms/cm2 である。図示のように、n型半導体
領域12を設けた場合のしきい値電圧特性( 図中、白抜
きの□で示す) は、n型半導体領域12を設けない場合
の特性( 図中、黒の菱型で示す) と実質的に同じであっ
た。
【0066】図5は、このときのゲート寸法(L)に対
するチャネル電流(Ids)の依存性を示している。n型
半導体領域12を設けた場合のチャネル電流( 図中、白
抜きの□で示す) は、n型半導体領域12を設けない場
合のチャネル電流( 図中、黒の菱型で示す) に比べて大
幅に増加した。例えばゲート寸法が0.6μm の場合、n
型半導体領域12がないときはIds=5.4mAであるが、
n型半導体領域12を設けたときはIds=6.1mAとな
り、チャネル電流がほぼ10%増加するという結果が得ら
れた。
【0067】また、このときのソース領域およびドレイ
ン領域の寄生抵抗は80Ωから50Ωに半減し、さらに
寄生容量も、7.6pFから4.7pF(Vj =3.3V,50μ
m □)および8.4pFから5.1pF(Vj =0V,50μm
□)と減少したことから、顕著な効果の得られることが
判明した。
【0068】ゲート寸法を長くできる場合、すなわち微
細化をそれほど必要としない場合には、n型半導体領域
12の不純物濃度をさらに増加させることにより、チャ
ネル電流を図5に示す場合よりもさらに増加させること
が可能であることはいうまでもない。すなわち、必要な
ゲート寸法に応じてn型半導体領域12の不純物濃度を
変えればよい。
【0069】次に、本実施例のnチャネル型MISFE
TQnおよびpチャネル型MISFETQpの製造方法
を図6〜図11を用いて説明する。
【0070】まず、表面が(100)面で比抵抗が10
Ω−cm程度のp- 型の半導体基板1を用意し、フォトレ
ジストをマスクにしてその主面にn型不純物、p型不純
物を順次導入した後、これらの不純物を1000〜12
00℃で引き延ばし拡散してp- 型ウエル2、n- 型ウ
エル3を形成する(図6参照)。n- 型ウエル3の不純
物はリンであり、イオン注入技術により1012atoms/cm
2 〜1013atoms/cm2程度注入する。p- 型ウエル2の
不純物はホウ素であり、イオン注入技術により1012at
oms/cm2 〜1013atoms/cm2 程度注入する。n- 型ウエ
ル3、p- 型ウエル2のそれぞれの表面の不純物濃度
は、1016atoms/cm3 〜1017atoms/cm3程度に設定す
る。
【0071】次に、n- 型ウエル3、p- 型ウエル2の
それぞれの表面に熱酸化法(LOCOS法)で素子分離
用の厚いフィールド絶縁膜4を形成する。このとき、p
- 型ウエル2の表面に形成されたフィールド絶縁膜4の
下部にp型のチャネルストッパー層7を形成する。続い
て、フィールド絶縁膜4で囲まれたn- 型ウエル3、p
- 型ウエル2のそれぞれのアクティブ領域にしきい値電
圧制御用の不純物をイオン注入技術で注入した後、アク
ティブ領域の表面に清浄なゲート絶縁膜5を形成する
(図7参照)。
【0072】上記ゲート絶縁膜5は、湿式酸化法により
800℃〜900℃の温度で形成する。ゲート絶縁膜5
の膜厚は、回路の動作電圧(Vcc)が5Vの場合は10
nm〜20nm程度、3.3V以下の場合は5nm〜10nm程度
に設定する。ゲート絶縁膜5は、CVD法で堆積した第
1の絶縁膜を堆積した後に、さらに湿式酸化法により8
00℃〜900℃の温度で熱処理した膜で構成してもよ
い。
【0073】次に、n- 型ウエル3、p- 型ウエル2の
それぞれの主面上にゲート電極6を形成する。ゲート電
極6上には、ゲート電極6の保護膜となるキャップ絶縁
膜14を形成する(図8参照)。ゲート電極6は、多結
晶シリコン膜とシリサイド膜の積層膜およびその上に堆
積したキャップ絶縁膜14をパターニングして形成す
る。多結晶シリコン膜はCVD法で堆積し、リンなどの
n型不純物を導入して低抵抗化する。シリサイド膜は、
CVD法またはスパッタ法で堆積したタングステンシリ
サイドなどの高融点金属シリサイド膜からなる。また、
キャップ絶縁膜14は、CVD法で堆積した酸化シリコ
ン膜からなる。
【0074】次に、半導体基板1を800℃〜900℃
の(好ましくは乾燥した)酸化性雰囲気中で熱処理す
る。これにより、5〜20nmの比較的薄い酸化シリコン
膜(図示せず)が形成される。この熱処理により、ゲー
ト電極6の加工時に薄くなったゲート電極6の端部のゲ
ート絶縁膜5が補強され、回路の動作時にゲート絶縁膜
5が破壊されるのを防止することができる。
【0075】次に、p- 型ウエル2に低不純物濃度のn
- 型半導体領域8を形成し、n- 型ウエル3に低不純物
濃度のp- 型半導体領域9を形成する(図9参照)。
【0076】n- 型半導体領域8は、n- 型ウエル3を
フォトレジスト(図示せず)で覆い、イオン注入技術に
よりp- 型ウエル2にヒ素またはリンあるいはその両方
を加速エネルギー40keV〜80keVで1013atoms/cm
2 程度注入して形成する。p- 型半導体領域9は、p-
型ウエル2をフォトレジスト(図示せず)で覆い、イオ
ン注入技術によりn- 型ウエル3にホウ素を加速エネル
ギー10keV〜30keVで1013atoms/cm2 程度注入し
て形成する。n- 型半導体領域8、p- 型半導体領域9
のそれぞれの表面の不純物濃度は1018atoms/cm3 程度
に設定する。
【0077】次に、p- 型ウエル2、n- 型ウエル3の
それぞれのゲート電極6の側壁にサイドウォール・スペ
ーサ10を形成した後、n- 型ウエル3をフォトレジス
ト15で覆い、イオン注入技術によりp- 型ウエル2に
n型不純物を注入して高不純物濃度のn+ 型半導体領域
11を形成し、さらに、上記フォトレジスト15をマス
クにp- 型ウエル2にn型不純物を注入することによ
り、n+ 型半導体領域11を取り囲むn型半導体領域1
2を形成する(図10参照)。
【0078】上記サイドウォール・スペーサ10は、C
VD法で順次堆積した5〜30nmの比較的薄い窒化シリ
コン膜(図示せず)と酸化シリコン膜を異方性エッチン
グでパターニングして形成する。もちろん、酸化シリコ
ン膜を用いず、窒化シリコン膜を厚くして形成してもよ
い。サイドウォール・スペーサ10のゲート長方向の膜
厚は、0.2μm 程度に設定する。n+ 型半導体領域11
は、ヒ素を加速エネルギー40keV〜80keVで1015
atoms/cm2 〜1016atoms/cm2 程度注入して形成し、n
型半導体領域12は、リンを加速エネルギー40keV〜
80keVで1014atoms/cm2 〜1015atoms/cm2 程度注
入して形成する。
【0079】次に、n- 型ウエル3を覆うフォトレジス
ト15を除去した後、p- 型ウエル2をフォトレジスト
16で覆い、イオン注入技術によりn- 型ウエル3にp
型不純物を注入して高不純物濃度のp+ 型半導体領域1
3を形成する(図11参照)。p+ 型半導体領域13
は、ホウ素を加速エネルギー10keV〜30keVで10
15atoms/cm2 〜1016atoms/cm3 程度注入して形成す
る。その後、フォトレジスト16を除去する。そして、
その上部にCVD法で10〜50nmの比較的薄い窒化シ
リコン膜(図示せず)を形成する。あるいは、n+ 型半
導体領域11、n型半導体領域12とp型半導体領域1
3の形成前に、前記窒化シリコン膜を形成し、前記窒化
シリコン膜を介して、半導体領域形成用の不純物注入を
行ってもよい。この場合には窒化シリコン膜の膜厚を例
えば10〜20nmとする。前記図1に示すnチャネル型
MISFETQn、pチャネル型MISFETQpが完
成する。
【0080】(実施例2)図12は、本発明の実施例2
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0081】前記実施例1との違いを説明すると、本実
施例のnチャネル型MISFETQnは、低不純物濃度
のn- 型半導体領域8の下部およびn型半導体領域12
のチャネル領域側の側面部に、p- 型ウエル2よりも不
純物濃度の高いp型半導体領域(第4半導体領域)17
が設けられている。このp型半導体領域17は、ゲート
電極6のゲート長方向の中央下部には形成されていな
い。
【0082】また、本実施例のpチャネル型MISFE
TQpは、低不純物濃度のp- 型半導体領域9の下部お
よびp+ 型半導体領域13のチャネル領域側の側面部
に、n- 型ウエル3よりも不純物濃度の高いn型半導体
領域18が設けられている。このn型半導体領域18
は、ゲート電極6のゲート長方向の中央下部には形成さ
れていない。
【0083】上記MISFET構造によれば、前記実施
例1と同様の効果が得られることに加え、nチャネル型
MISFETQnにおいては、p型半導体領域17を設
けたことにより、n- 型半導体領域8およびn型半導体
領域12のそれぞれの空乏層の延びを抑えることができ
る。また、pチャネル型MISFETQpにおいては、
n型半導体領域18を設けたことにより、p- 型半導体
領域9およびp+ 型半導体領域13のそれぞれの空乏層
の延びを抑えることができる。従って、nチャネル型M
ISFETQn、pチャネル型MISFETQpのそれ
ぞれのチャネル長を前記実施例1のMISFETよりも
さらに短くすることができ、MISFETの微細化をさ
らに進めることができる。なお、実施例1では、フォト
レジストを表示していないが、15および16はn+
+ 形成時に使用している。
【0084】nチャネル型MISFETQnのp型半導
体領域17は、前記実施例1と同様、フォトレジストを
マスクにしてp- 型ウエル2にn型不純物をイオン注入
してn- 型半導体領域8を形成した後、図13に示すよ
うに、同じフォトレジストをマスクにしてp- 型ウエル
2にp型不純物をイオン注入して形成する。p型不純物
にはホウ素を用い、加速エネルギー60keV〜90keV
で1013atoms/cm2 程度注入する。
【0085】pチャネル型MISFETQpのn型半導
体領域18は、前記実施例1と同様、フォトレジストを
マスクにしてn- 型ウエル3にp型不純物をイオン注入
してp- 型半導体領域9を形成した後、図14に示すよ
うに、同じフォトレジストをマスクにしてn- 型ウエル
3にn型不純物をイオン注入して形成する。n型不純物
にはリンを用い、加速エネルギー90keV〜120keV
で1013atoms/cm2 程度注入する。その後の工程は、前
記実施例1と同じである。
【0086】(実施例3)図15は、本発明の実施例3
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0087】前記実施例1との違いを説明すると、本実
施例のnチャネル型MISFETQnは、p- 型ウエル
2よりも不純物濃度の高いp型半導体領域(第5半導体
領域)19が、ゲート電極6の下部のチャネル領域、n
- 型半導体領域8、n型半導体領域12およびn+ 型半
導体領域11の全体を取り囲むように形成されている。
また、pチャネル型MISFETQpは、n- 型ウエル
3よりも不純物濃度の高いn型半導体領域20が、ゲー
ト電極6の下部のチャネル領域、p- 型半導体領域9お
よびp+ 型半導体領域12の全体を取り囲むように形成
されている。
【0088】本実施例のMISFET構造によれば、前
記実施例1と同様の効果が得られることに加え、nチャ
ネル型MISFETQnにおいては、p型半導体領域1
9を設けたことにより、n- 型半導体領域8およびn型
半導体領域12のそれぞれの空乏層の延びを抑えること
ができ、pチャネル型MISFETQpにおいては、n
型半導体領域20を設けたことにより、p- 型半導体領
域9およびp+ 型半導体領域13のそれぞれの空乏層の
延びを抑えることができる。
【0089】従って、nチャネル型MISFETQn、
pチャネル型MISFETQpのそれぞれのチャネル長
を前記実施例1のMISFETよりもさらに短くするこ
とができるので、MISFETの微細化をさらに進める
ことができる。
【0090】上記p型半導体領域19、n型半導体領域
20を形成するには、まず、前記実施例1と同様、n-
型ウエル3、p- 型ウエル2のそれぞれの表面にフィー
ルド絶縁膜4を形成し、続いて、フィールド絶縁膜4で
囲まれたn- 型ウエル3、p- 型ウエル2のそれぞれの
アクティブ領域にしきい値電圧制御用の不純物をイオン
注入技術で注入した後、図16に示すように、n- 型ウ
エル3をフォトレジスト21で覆い、p- 型ウエル2に
p型不純物をイオン注入してp型半導体領域19を形成
する。p型不純物にはホウ素を用い、加速エネルギー1
00keV〜150keVで1013atoms/cm2 程度注入す
る。
【0091】次に、上記フォトレジスト21を除去した
後、図17に示すように、p- 型ウエル2をフォトレジ
スト22で覆い、n- 型ウエル3にn型不純物をイオン
注入してn型半導体領域20を形成する。n型不純物に
はリンを用い、加速エネルギー100keV〜150keV
で1013atoms/cm2 程度注入する。p型半導体領域19
とn型半導体領域20は、上記した工程と逆の順序で形
成してもよい。
【0092】続いて、前記実施例1と同様の方法でp-
型ウエル2にn- 型半導体領域8を形成し、n- 型ウエ
ル3にp- 型半導体領域9を形成する。その後の工程
は、前記実施例1と同じである。
【0093】(実施例4)図18は、本発明の実施例4
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0094】前記実施例1との違いを説明すると、本実
施例では、pチャネル型MISFETQpが前記実施例
1のnチャネル型MISFETQnと同じ構造で構成さ
れている。すなわち、pチャネル型MISFETQpの
ソース領域、ドレイン領域は、n- 型ウエル3に形成さ
れた高不純物濃度のp+ 型半導体領域13と、このp+
型半導体領域13を取り囲むように設けられたp型半導
体領域23と、ゲート電極6の側面に設けられたサイド
ウォール・スペーサ10の下部に位置し、上記p型半導
体領域23とゲート電極6の下部のチャネル領域との間
に設けられた低不純物濃度のp- 型半導体領域9とで構
成されている。ここで、p型半導体領域23の不純物濃
度は、その上部に形成されたp+ 型半導体領域13とサ
イドウォール・スペーサ10の下部に位置するp- 型半
導体領域9のほぼ中間程度に設定される。
【0095】本実施例のMISFET構造によれば、n
チャネル型MISFETQnのソース領域、ドレイン領
域の一部にn型半導体領域12を設けたことにより、前
記実施例1と同様の効果が得られることに加え、pチャ
ネル型MISFETQpのソース領域、ドレイン領域の
一部にp型半導体領域23を設けたことにより、pチャ
ネル型MISFETQpのソース領域、ドレイン領域の
寄生抵抗、寄生容量を減少させてチャネル電流を増加さ
せることができる。
【0096】pチャネル型MISFETQpのp型半導
体領域23は、前記実施例1と同じ方法でp- 型ウエル
2にnチャネル型MISFETQnのn- 型半導体領域
8、n- 型ウエル3にpチャネル型MISFETQpの
- 型半導体領域9をそれぞれ形成した後、図19に示
すように、p- 型ウエル2をフォトレジスト24で覆
い、イオン注入技術によりn- 型ウエル3にホウ素を加
速エネルギー10keV〜30keVで1014atoms/cm2
度注入して形成する。その後の工程は、実施例1と同じ
である。
【0097】上記のような方法とするのは、pチャネル
型MISFETQpの場合、ソース領域、ドレイン領域
を構成する不純物はホウ素しかなく、nチャネル型MI
SFETQnのようにヒ素とリンを同時に注入した後、
同時に熱拡散して異なる深さの接合を形成することがで
きないからである。本実施例の製造方法によれば、まず
p型半導体領域23を形成し、次いでp+ 型半導体領域
13を形成するので、異なる深さの接合を形成すること
ができる。
【0098】(実施例5)図20は、本発明の実施例5
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0099】前記実施例1のMISFET構造との違い
は、nチャネル型MISFETQnのゲート電極5およ
びn+ 型半導体領域11(ソース領域、ドレイン領
域)、pチャネル型MISFETQpのゲート電極5お
よびp+ 型半導体領域13(ソース領域、ドレイン領
域)のそれぞれの表面に、タングステンなどの高融点金
属、あるいはコバルトシリサイド、チタンシリサイド、
タングステンシリサイドなどの高融点金属シリサイドな
どからなる低抵抗層25を設けたことである。
【0100】本実施例によれば、上記低抵抗層25によ
ってnチャネル型MISFETQnのn+ 型半導体領域
11、pチャネル型MISFETQpのp+ 型半導体領
域13のそれぞれの寄生抵抗が減少するので、チャネル
電流をさらに増加させることができる。
【0101】一般に、ソース領域、ドレイン領域の表面
に上記のような低抵抗層25を設けると、低抵抗層25
中の金属が基板(p- 型ウエル2、n- 型ウエル3)に
拡散し、pn接合のリーク電流の増加を引き起こす。こ
のリーク電流の増加は、バッテリ動作を行なうLSIや
微小リークによる記憶情報の消失が問題となるSRA
M、DRAMなどのメモリLSIにとっては好ましいこ
とではない。
【0102】しかし、本実施例のnチャネル型MISF
ETQnのソース領域、ドレイン領域は、高不純物濃度
のn+ 型半導体領域11を取り囲むようにn型半導体領
域12が設けてあるので、pn接合の位置が深くなる。
この結果、低抵抗層25中の金属が基板中に拡散して
も、この金属がpn接合の位置まで拡散してリーク電流
の増加を引き起こす危険性は減少する。
【0103】また、pチャネル型MISFETQpは、
高不純物濃度のp+ 型半導体領域13の不純物であるホ
ウ素の拡散係数が大きいので、そのpn接合の位置は、
nチャネル型MISFETQnのn+ 型半導体領域11
の位置よりも深くなる。そのため、nチャネル型MIS
FETQnに比べてリーク電流の増加を引き起こす危険
性は少ない。もちろん、pチャネル型MISFETQp
を前記実施例4のpチャネル型MISFETQpと同じ
構造とすれば、リーク電流をさらに減少させることがで
きる。
【0104】このように、本実施例によれば、MISF
ETの寄生抵抗、寄生容量を減少させてチャネル電流を
増加させると共に、pn接合のリーク電流を減少させる
こともできる。
【0105】本実施例のMISFET構造を形成するに
は、まず、図21に示すように、前記実施例1と同じM
ISFET構造を形成する。ただし、ゲート電極6の上
部のキャップ絶縁膜14Aは、フィールド絶縁膜4やサ
イドウォール・スペーサ10を構成する絶縁膜材料(酸
化シリコン)とエッチングレートが異なる材料、例えば
CVD法で堆積した窒化シリコン膜で形成する。
【0106】次に、図22に示すように、nチャネル型
MISFETQn、pチャネル型MISFETQpのそ
れぞれのソース領域、ドレイン領域を覆うゲート絶縁膜
5をフッ酸を含むエッチング液で除去する。このとき、
フィールド絶縁膜4およびサイドウォール・スペーサ1
0は、ゲート絶縁膜5に比べて非常に厚く形成されてい
るので、このエッチング液で除去されることはない。ま
た、キャップ絶縁膜14Aもこのエッチング液で除去さ
れることはない。
【0107】次に、図23に示すように、nチャネル型
MISFETQn、pチャネル型MISFETQpのそ
れぞれのゲート電極6の上部を覆うキャップ絶縁膜14
Aをリン酸などのエッチング液で選択的に除去し、ゲー
ト電極6を露出させる。
【0108】次に、図24に示すように、半導体基板1
の全面にCVD法あるいはスパッタ法でタングステン、
チタン、コバルトなどの高融点金属膜26を堆積し、続
いて、半導体基板1を600℃程度の不活性雰囲気中で
熱処理することにより、図25に示すように、nチャネ
ル型MISFETQnのゲート電極6およびn+ 型半導
体領域11(ソース領域、ドレイン領域)、pチャネル
型MISFETQpのゲート電極5およびp+ 型半導体
領域13(ソース領域、ドレイン領域)のそれぞれの表
面にシリサイド層25Aを形成する。
【0109】その後、絶縁膜上に残った未反応の高融点
金属膜26をエッチング液で除去した後、半導体基板1
を800℃〜900℃程度の不活性雰囲気中で熱処理
し、シリサイド層25Aを低抵抗化して低抵抗層25を
形成する。そして、前記実施例1と同様にCVD法で1
0〜50nmの比較的薄い窒化シリコン膜(図示せず)を
形成することにより、前記図20に示すMISFET構
造が得られる。
【0110】なお、上記低抵抗層25は、ゲート電極
6、ソース領域、ドレイン領域のそれぞれの表面にタン
グステンなどの高融点金属層を選択的に成長させて形成
してもよい。また、ゲート電極6上には低抵抗層25を
形成せず、ソース領域、ドレイン領域上のみに低抵抗層
25を形成してもよい。この場合、ゲート電極6は、低
抵抗のシリサイドなどで形成しておくことが好ましい。
また、ゲート電極6の上部のキャップ絶縁膜14は酸化
シリコン膜でよい。
【0111】(実施例6)図26は、本発明の実施例6
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0112】本実施例のnチャネル型MISFETQn
は、ソース領域、ドレイン領域の一部を構成する低不純
物濃度のn- 型半導体領域(第6半導体領域)8がn型
半導体領域12およびn+ 型半導体領域11を取り囲む
ように形成されており、さらに、前記実施例3(図1
5)と同様、p- 型ウエル2よりも不純物濃度の高いp
型半導体領域19が、ゲート電極6の下部のチャネル領
域、n- 型半導体領域8、n型半導体領域12およびn
+ 型半導体領域11の全体を取り囲むように形成されて
いる。
【0113】また、pチャネル型MISFETQpも、
ソース領域、ドレイン領域の一部を構成する低不純物濃
度のp- 型半導体領域9がp+ 型半導体領域13を取り
囲むように形成されており、さらに、前記実施例3と同
様、n- 型ウエル3よりも不純物濃度の高いn型半導体
領域20が、ゲート電極6の下部のチャネル領域、p-
型半導体領域9およびp+ 型半導体領域12の全体を取
り囲むように形成されている。
【0114】本実施例のMISFET構造によれば、n
チャネル型MISFETQn、pチャネル型MISFE
TQpのそれぞれの短チャネル特性の劣化を防止するこ
とができる。
【0115】また、本実施例のMISFET構造によれ
ば、nチャネル型MISFETQnのn型半導体領域1
2およびn+ 型半導体領域11とp型半導体領域19と
の間に低不純物濃度のn- 型半導体領域8を設け、pチ
ャネル型MISFETQpのp+ 型半導体領域13とn
型半導体領域20との間に低不純物濃度のp- 型半導体
領域9を設けたことにより、pn接合で構成される寄生
容量を減少させることができる。
【0116】(実施例7)図27は、本発明の実施例7
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0117】前記実施例6のMISFET構造との違い
を説明すると、本実施例のnチャネル型MISFETQ
nは、ソース領域、ドレイン領域の一部を構成する低不
純物濃度のn- 型半導体領域(第7半導体領域)8がゲ
ート電極6の側壁のサイドウォール・スペーサ10の下
部のみに形成され、かつそのpn接合は、n+ 型半導体
領域11を取り囲むn型半導体領域12よりも深い位置
に形成されている。
【0118】また、pチャネル型MISFETQpも、
ソース領域、ドレイン領域の一部を構成する低不純物濃
度のp- 型半導体領域9がゲート電極6の側壁のサイド
ウォール・スペーサ10の下部のみに形成され、かつそ
のpn接合は、p+ 型半導体領域13よりも深い位置に
形成されている。
【0119】さらに、本実施例のMISFETは、前記
実施例6のMISFETと同じく、nチャネル型MIS
FETQnのn+ 型半導体領域11(ソース領域、ドレ
イン領域)、pチャネル型MISFETQpのp+ 型半
導体領域13(ソース領域、ドレイン領域)のそれぞれ
の表面に、高融点金属あるいは高融点金属シリサイドか
らなる低抵抗層25が設けられているが、実施例6のM
ISFETとは異なり、nチャネル型MISFETQ
n、pチャネル型MISFETQpのそれぞれのゲート
電極5の表面には、低抵抗層25が設けられていない。
【0120】本実施例のMISFET構造を形成するに
は、まず、図28に示すように、先の実施例(実施例
3)の方法により、p- 型ウエル2にp型半導体領域1
9を、n- 型ウエル3にn型半導体領域20をそれぞれ
形成した後、p- 型ウエル2にnチャネル型MISFE
TQnのゲート絶縁膜5、ゲート電極6、サイドウォー
ル・スペーサ10A、キャップ絶縁膜14を形成し、n
- 型ウエル3にpチャネル型MISFETQpのゲート
絶縁膜5、ゲート電極6、サイドウォール・スペーサ1
0A、キャップ絶縁膜14を形成する。このとき、本実
施例では、キャップ絶縁膜14を酸化シリコン膜で形成
し、サイドウォール・スペーサ10Aを酸化シリコンと
エッチングレートが異なる材料、例えばCVD法で堆積
した窒化シリコン膜で形成する。
【0121】次に、図29に示すように、前記実施例6
の方法により、nチャネル型MISFETQnのn+
半導体領域11、pチャネル型MISFETQpのp+
型半導体領域13のそれぞれの表面に低抵抗層25を形
成した後、nチャネル型MISFETQn、pチャネル
型MISFETQpのそれぞれのゲート電極6の側壁の
サイドウォール・スペーサ10Aをリン酸などのエッチ
ング液で選択的に除去する。
【0122】次に、図30に示すように、p- 型ウエル
2をフォトレジスト27で覆い、n- 型ウエル3にp型
不純物をイオン注入して低不純物濃度のp- 型半導体領
域9を形成する。このとき、n- 型ウエル3の表面には
ゲート電極6および低抵抗層25が設けられているの
で、p- 型半導体領域9は、ゲート電極6と低抵抗層2
5の間の領域のみに形成される。
【0123】次に、フォトレジスト27を除去した後、
図31に示すように、n- 型ウエル3をフォトレジスト
28で覆い、p- 型ウエル2にn型不純物をイオン注入
して低不純物濃度のn- 型半導体領域8を形成する。こ
のとき、p- 型ウエル2の表面にはゲート電極6および
低抵抗層25が設けられているので、n- 型半導体領域
8は、ゲート電極6と低抵抗層25の間の領域のみに形
成される。
【0124】その後、フォトレジスト28を除去した
後、nチャネル型MISFETQn、pチャネル型MI
SFETQpのそれぞれのゲート電極6の側壁にサイド
ウォール・スペーサ10を形成する。そして、前記実施
例と同様に、窒化シリコン膜(図示せず)を形成するこ
とにより、前記図27に示すMISFET構造が得られ
る。このサイドウォール・スペーサ10は、ゲート電極
6とその両側の段差を緩和する作用がある。
【0125】通常、LDD構造のMISFETを形成す
るには、ゲート電極を形成した後、まず、低不純物濃度
の半導体領域(n- 型半導体領域、p- 型半導体領域)
を形成し、次いでゲート電極の側壁にサイドウォール・
スペーサを形成した後、高不純物濃度の半導体領域(n
+ 型半導体領域、p+ 型半導体領域)を形成する。しか
し、このような方法では、低不純物濃度の半導体領域
(n- 型半導体領域、p- 型半導体領域)に加えられる
熱処理が多くなり、この半導体領域中の不純物がより拡
散するため、短チャネル特性に優れたMISFETが得
られにくい。
【0126】これに対し、本実施例の製造方法では、高
不純物濃度のn+ 型半導体領域11、p+ 型半導体領域
13を形成した後の工程で、低不純物濃度のn- 型半導
体領域8、p- 型半導体領域9を形成するので、n-
半導体領域8、p- 型半導体領域9に加えられる熱処理
が少なくなり、短チャネル特性に優れたMISFETを
得ることができる。
【0127】なお、本実施例のn- 型半導体領域8、p
- 型半導体領域9は、そのpn接合がn+ 型半導体領域
11、n型半導体領域12や、p+ 型半導体領域13よ
りも浅い位置に形成されていてもよい。
【0128】(実施例8)図32は、本発明の実施例8
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0129】本実施例は、情報の書込み、あるいは消去
を電気的に行う不揮発性メモリに適用した例である。こ
の種の不揮発性メモリの例として、情報を電気的に書き
込み、紫外線で消去するEPROM、あるいは情報の書
込みおよび消去を電気的に行うEEPROMなどがあ
る。
【0130】図32の左側に示すnチャネル型MISF
ETQnは、周辺回路の一部を構成するもので、前記実
施例1のnチャネル型MISFETQnと同じ構造で構
成されている。また、図示はしないが、周辺回路の他の
一部は、前記実施例1と同じ構造のpチャネル型MIS
FETQpで構成されている。
【0131】図32の右側に示すnチャネル型MISF
ETQvは、本実施例の不揮発性メモリのメモリセルで
あり、p- 型ウエル2の表面に設けた第1ゲート絶縁膜
30を介してその上部にフローティングゲート31を設
け、このフローティングゲート31の上部に第2ゲート
絶縁膜32を介してコントロールゲート33を設けたM
ISFET構造で構成されている。
【0132】上記nチャネル型MISFETQvのソー
ス領域、ドレイン領域は、周辺回路のnチャネル型MI
SFETQnと同じ構造で構成されているが、n- 型半
導体領域8Aの不純物濃度は、nチャネル型MISFE
TQnのn- 型半導体領域8よりも高く設定されてい
る。具体的には、n- 型半導体領域8Aの不純物濃度
は、1019atoms/cm3 〜1020atoms/cm3 程度、あるい
はnチャネル型MISFETQnのn+ 型半導体領域1
1の不純物濃度に近い濃度であり、これによって、情報
の書込み、消去および読出し動作を効率よく行なうこと
ができる。
【0133】本実施例の不揮発性メモリによれば、メモ
リセルを構成するnチャネル型MISFETQv、周辺
回路を構成するnチャネル型MISFETQn、pチャ
ネル型MISFETQpのそれぞれのソース領域、ドレ
イン領域の寄生容量を減少させることができるので、高
速のメモリ動作をする不揮発性メモリが得られる。
【0134】また、本実施例では、nチャネル型MIS
FETQvのn+ 型半導体領域11、n型半導体領域1
2と、nチャネル型MISFETQnのn+ 型半導体領
域11、n型半導体領域12とは同一の構造、同一の不
純物濃度で構成されているので、同一の工程で形成する
ことができる。
【0135】なお、メモリセルを構成するnチャネル型
MISFETQvの場合、ソース領域側のn- 型半導体
領域8Aと、ドレイン領域側のn- 型半導体領域8Aの
不純物濃度は異なるものであってもよい。
【0136】また本実施例でも前記実施例と同様に、ゲ
ート電極6、フローティングゲート31とコントロール
ゲート33の側面に窒化シリコン膜(図示せず)とMI
SFETQnとQvの上部を覆う窒化シリコン膜(図示
せず)が構成されている。これによって、水分がフロー
ティングゲート31に侵入して発生するデータ保持特性
の劣化を防止することができる。
【0137】さらに第2ゲート絶縁膜32を窒化シリコ
ン膜を含む積層膜で形成することにより、フローティン
グゲート31の周囲を窒化シリコン膜で覆うことができ
るので、さらにデータ保持特性を向上することができ
る。
【0138】(実施例9)図33は、本発明の実施例9
である半導体集積回路装置の要部を示す断面図である。
【0139】本実施例で使用する半導体基板1は、nチ
ャネル型MISFETQn、pチャネル型MISFET
Qpのそれぞれのソース領域、ドレイン領域の底部に接
するように絶縁層35を設けた、いわゆるSOI(Silic
on On Insulator)構造で構成されている。
【0140】本実施例によれば、半導体基板1をSOI
構造で構成したことにより、nチャネル型MISFET
Qn、pチャネル型MISFETQpのそれぞれのソー
ス領域、ドレイン領域の空乏層の広がりを抑制すること
ができるので、先の実施例のMISFET構造よりもさ
らに寄生容量を低減することができる。
【0141】(実施例10)図34は、本発明の実施例
10である半導体集積回路装置の要部を示す断面図、図
35は、実施例10の半導体集積回路の等価回路図であ
る。
【0142】本実施例は、スタティックRAM(SRA
M)のメモリセルに適用した例である。
【0143】図35に示すように、本実施例のSRAM
のメモリセルは、pチャネル型の負荷用MISFETQ
p1 とnチャネル型の駆動用MISFETQd1 とで構
成されるインバータ回路INV1 と、pチャネル型の負
荷用MISFETQp2 とnチャネル型の駆動用MIS
FETQd2 とで構成されるインバータ回路INV2と
からなるフリップフロップ回路、およびnチャネル型で
ある一対の転送用MISFETQt1,Qt2 の6素子で
構成されている。
【0144】負荷用MISFETQp1,Qp2 のそれぞ
れのソース領域は電源電圧(Vcc)に接続され、駆動用
MISFETQd1,Qd2 のそれぞれのソース領域は接
地電圧(Vss=0V)に接続されている。転送用MIS
FETQt1 のソース領域、ドレイン領域の一方はイン
バータ回路INV1 に接続され、他方はデータ線(D)
に接続されている。転送用MISFETQt2 のソース
領域、ドレイン領域の一方はインバータ回路INV2 に
接続され、他方はデータ線(バーD)に接続されてい
る。また、転送用MISFETQt1,Qt2 のそれぞれ
のゲート電極は、ワード線(W)に接続されている。
【0145】上記のように構成されたメモリセルのイン
バータ回路(INV1,INV2 )の記憶ノードには寄生
容量(C1,C2 )が形成され、データ線(D,バーD)
には寄生容量(Cd1,Cd2)が形成される。
【0146】SRAMに要求される特性は、高速動作、
およびα線に対する記憶情報の安定保持である。高速動
作を行なうには、データ線の寄生容量(Cd1,Cd2)を
減少させ、さらにMISFETの駆動能力すなわちチャ
ネル電流を増加することが必要である。また、記憶情報
の安定保持のためには、記憶ノードの寄生容量(C1,C
2 )を増加させることが必要である。
【0147】図34は、上記SRAMのメモリセルの断
面図である。SRAMの周辺回路を構成するMISFE
Tは、メモリセルを構成するMISFETと実質的に同
じ構成であるため、その図示は省略する。
【0148】メモリセルのインバータ回路(INV1,I
NV2 )を構成する負荷用MISFETQp(Qp1 ,
Qp2 )は、前記実施例3のpチャネル型MISFET
Qp(図15参照)と同じ構造で構成され、駆動用MI
SFETQd(Qd1 ,Qd2 )は、前記実施例3のn
チャネル型MISFETQn(図15参照)と同じ構造
で構成されている。
【0149】すなわち、nチャネル型である駆動用MI
SFETQd1 ,Qd2 のソース領域、ドレイン領域
は、低不純物濃度のn- 型半導体領域8、高不純物濃度
のn+型半導体領域11およびこのn+ 型半導体領域1
1を取り囲むn型半導体領域12で構成され、さらに、
- 型ウエル2よりも不純物濃度の高いp型半導体領域
19が、ゲート電極6の下部のチャネル領域、n- 型半
導体領域8、n型半導体領域12およびn+ 型半導体領
域11の全体を取り囲むように形成されている。
【0150】pチャネル型である負荷用MISFETQ
p1 ,Qp2 のソース領域、ドレイン領域は、低不純物
濃度のp- 型半導体領域9および高不純物濃度のp+
半導体領域13で構成され、さらに、n- 型ウエル3よ
りも不純物濃度の高いn型半導体領域20が、ゲート電
極6の下部のチャネル領域、p- 型半導体領域9および
+ 型半導体領域13の全体を取り囲むように形成され
ている。
【0151】上記のように構成されたメモリセルによれ
ば、先の実施例と同様、n- 型半導体領域8(駆動用M
ISFETQd1 ,Qd2 )、p型半導体領域9(負荷
用MISFETQp1 ,Qp2 )のそれぞれの寄生抵抗
を低減することができるので、駆動用MISFETQd
1 ,Qd2 、負荷用MISFETQp1 ,Qp2 のそれ
ぞれのチャネル電流を増加させることができ、メモリセ
ルの高速動作を実現することができる。また、p型半導
体領域19、n型半導体領域20を設けない場合に比べ
てソース領域、ドレイン領域の接合容量が増加するの
で、記憶ノードの寄生容量(C1,C2 )が増加し、記憶
情報の安定保持が可能となる。
【0152】上記MISFETQp1 ,Qp2 は負荷と
して使用するので、必ずしもチャネル電流を増加させる
必要はないが、周辺回路を構成するpチャネル型MIS
FETの高速動作を実現する場合は、チャネル電流を増
加させる必要がある。この場合は、前記実施例4のpチ
ャネル型MISFETQpと同様、ソース領域、ドレイ
ン領域を高不純物濃度のp+ 型半導体領域13と、この
+ 型半導体領域13を取り囲むように設けられたp型
半導体領域23と、上記p型半導体領域23とゲート電
極6の下部のチャネル領域との間に設けられた低不純物
濃度のp- 型半導体領域9とで構成することにより、p
- 型半導体領域9の寄生抵抗を減少させることができ
る。
【0153】また、メモリセルのnチャネル型MISF
ET(駆動用MISFETQd1 ,Qd2 )の下部に設
けられるp型半導体領域19と周辺回路のnチャネル型
MISFETの下部に設けられるp型半導体領域19、
およびメモリセルのpチャネル型MISFET(負荷用
MISFETQp1 ,Qp2 )の下部に設けられるn型
半導体領域20と周辺回路のpチャネル型MISFET
の下部に設けられるn型半導体領域20は、それぞれ同
一工程で形成されるが、記憶ノードの寄生容量(C1,C
2 )をさらに増加させるために、それぞれ別工程で形成
してもよい。
【0154】また、本実施例では、メモリセルのもう一
方のnチャネル型MISFETである転送用MISFE
TQt(Qt1 ,Qt2 )の下部には、上記p型半導体
領域19を設けていない。これにより、転送用MISF
ETQt1 ,Qt2 に接続されるデータ線(D,バー
D)の寄生容量(Cd1,Cd2)を減少させることができ
るので、メモリセルの高速動作を実現することができ
る。
【0155】本実施例では、半導体基板上に形成された
6個のMISFETでメモリセルを構成したSRAMに
適用した場合について説明したが、半導体基板上に形成
した4個のnチャネル型MISFETと、このnチャネ
ル型MISFETを覆う絶縁膜上に形成した2個のnチ
ャネル型MISFETでメモリセルを構成したSRAM
において、半導体基板上に形成した4個のnチャネル型
MISFETを本発明のMISFET構造で構成しても
よい。さらには、DRAMあるいは強誘電体から構成さ
れたFRAMのメモリセルの転送用MISFETやそれ
らの周辺回路を構成するMISFETに適用してもよ
い。
【0156】(実施例11)本実施例によるウエルの製
造方法を図36〜図39を用いて説明する。
【0157】まず、図36に示すように、p- 型半導体
基板1の主面に熱酸化法(LOCOS法)で素子分離用
の厚いフィールド絶縁膜4を形成した後、フィールド絶
縁膜4で囲まれたアクティブ領域の表面に清浄なゲート
絶縁膜5を形成する。
【0158】次に、図37に示すように、半導体基板1
の一部(n- 型ウエル3を形成する領域)をフォトレジ
スト40で覆い、他の一部(p- 型ウエル2を形成する
領域)にイオン注入技術でホウ素を注入する。ホウ素
は、加速エネルギー200keV〜300keVで1012at
oms/cm2 〜1013atoms/cm2 程度注入する。
【0159】次に、フォトレジスト40を除去した後、
図38に示すように、半導体基板1の一部(p- 型ウエ
ル2を形成する領域)をフォトレジスト41で覆い、他
の一部(n- 型ウエル3を形成する領域)にイオン注入
技術でリンを注入する。リンは、加速エネルギー200
keV〜300keVで1012atoms/cm2 〜1013atoms/cm
2 程度注入する。
【0160】あるいは、全面にホウ素を注入した後に、
- 型ウエル2の形成領域をフォトレジスト41で覆
い、リンを注入してn- 型ウエルを形成してもよい。こ
の場合、n- 型ウエルに注入されたホウ素をうち消すよ
うにリンを注入する。または、フォトレジスト41をマ
スクにしてリンを注入後、フォトレジスト41を除去
し、全面にホウ素を注入してもよい。
【0161】さらには、上記とは逆にn- 型ウエル3の
形成領域をフォトレジスト40で覆い、ホウ素を注入し
てp- 型ウエル2を形成するようにしてもよい。
【0162】その後、フォトレジスト41を除去した
後、図39に示すように、半導体基板1を1000℃〜
1050℃で熱処理してホウ素およびリンを引き延ばし
拡散させることにより、p- 型ウエル2A、n- 型ウエ
ル3Aを形成する。
【0163】このように、本実施例では前記実施例1と
は異なり、まず、半導体基板1の主面にフィールド絶縁
膜4を形成し、その後にp- 型ウエル2A、n- 型ウエ
ル3Aを形成する。
【0164】図40は、本実施例の方法で形成したp-
型ウエル2Aと、実施例1の方法で形成したp- 型ウエ
ル2のそれぞれの不純物濃度分布を示すグラフ図である
(n- 型ウエル3A、n- 型ウエル3の場合もほぼ同様
の結果が得られるため、その図示は省略する)。
【0165】図示のように、実施例1の方法では、ウエ
ル表面の不純物濃度が最も高く、深くなるに従って不純
物濃度が低くなる。そのため、ラッチアップ耐性を強く
するために不純物濃度を高くすると、MISFETのチ
ャネル領域が形成される表面の不純物濃度が高くなりす
ぎて、しきい値電圧の制御が困難になってしまう。
【0166】これに対し、本実施例の方法では、ウエル
表面の不純物濃度よりも所定の深さの不純物濃度の方が
高くなるので、表面の不純物濃度を高くすることなく、
ラッチアップ耐性を向上させることができる。
【0167】また、本実施例の方法では、チャネル領域
の下部の不純物濃度を高くでき、この高不純物濃度領域
が先の実施例のp型半導体領域19(n- 型ウエル3の
場合は、n型半導体領域20)と同じ働きをするので、
短チャネル特性を向上させることができる。さらに、本
実施例のウエル構造と先の実施例のp型半導体領域19
(n- 型ウエル3の場合は、n型半導体領域20)とを
組み合わせれば、短チャネル特性をさらに向上させるこ
とができる。
【0168】(実施例12)本発明のMISFET構造
を形成するのに好適な半導体基板の製造方法を図41〜
図43を用いて説明する。
【0169】まず、図41に示すように、表面が(10
0)面で比抵抗が0.1〜1Ω−cm程度のp- 型の半導体
基板1を用意し、イオン注入技術によりその主面にホウ
素を1015atoms/cm2 〜1016atoms/cm2 程度注入す
る。なお、p- 型半導体基板1に代えてn- 型半導体基
板を用いたり、ホウ素に代えてリンを注入したりしても
よい。
【0170】次に、図42に示すように、半導体基板1
を900℃〜1000℃で熱処理して上記不純物を引き
延ばし拡散することにより、半導体基板1の主面に高不
純物濃度のp+ 型半導体領域(リンを注入した場合はn
+ 型半導体領域)50を形成する。
【0171】次に、図43に示すように、エピタキシャ
ル成長技術により、上記p+ 型半導体領域50の表面に
半導体層51を形成する。半導体層51は、不純物を含
まない、あるいは10Ω−cm程度の低濃度の不純物を含
んだものとする。その後、この半導体層51の主面に前
記いずれかの実施例の方法でnチャネル型MISFET
Qn、pチャネル型MISFETQpを形成する。
【0172】図44は、本実施例の方法で形成した半導
体層51を有する半導体基板1の不純物濃度分布を示す
グラフ図である。
【0173】従来、MISFETのラッチアップ耐性を
強くする半導体基板構造として、0.01Ω−cm程度の高
濃度の不純物を含む半導体基板の表面にエピタキシャル
成長技術により単結晶シリコン層を形成した半導体基板
が使用されている。
【0174】しかし、このような半導体基板を使用した
場合は、半導体基板の裏面から放出された不純物が半導
体基板の表面に付着するのを防止するために、エピタキ
シャル成長技術により単結晶シリコン層を形成する際、
あるいはその後のウエハプロセスにおいて、半導体基板
の裏面に不純物の放出を防止する酸化シリコンなどの絶
縁膜を形成する必要があり、これが半導体基板の価格を
上げる要因となっている。
【0175】これに対して、本実施例の半導体基板1に
おいては、その不純物濃度を下げることができるので、
裏面から放出される不純物量を少なくすることができ
る。従って、裏面に絶縁膜を形成する工程が不要とな
り、その分、製造コストを低減することができる。
【0176】(実施例13)図45は、本発明のMIS
FETを用いたLSIの完成状態の一例を示す断面図で
ある。
【0177】例えば比抵抗が0.01Ω−cm程度の高濃度
のp型不純物を含んだ半導体基板60の表面には、10
Ω−cm程度のp型の半導体層61がエピタキシャル成長
技術により形成されている。この半導体層61の表面に
は、p- 型ウエル2、n- 型ウエル3が形成されてお
り、p- 型ウエル2、n- 型ウエル3のそれぞれの表面
には、素子分離用のフィールド絶縁膜4が形成されてい
る。
【0178】nチャネル型MISFETQnは、ゲート
絶縁膜5を介してp- 型ウエル2の主面上に形成された
ゲート電極6と、p- 型ウエル2に形成された高不純物
濃度のn+ 型半導体領域11と、n+ 型半導体領域11
を取り囲むように形成されたn型半導体領域12と、ゲ
ート電極6の側面に形成されたサイドウォール・スペー
サ10の下部に位置し、上記n型半導体領域12とゲー
ト電極6の下部のチャネル領域との間に形成された低不
純物濃度のn- 型半導体領域8とで構成されている。ま
た、ゲート電極6およびn+ 型半導体領域11のそれぞ
れの上部には、高融点金属あるいはそのシリサイドから
なる低抵抗層25が形成されている。
【0179】一方、pチャネル型MISFETQpは、
ゲート絶縁膜5を介してn- 型ウエル3の主面上に形成
されたゲート電極6と、n- 型ウエル3に形成された高
不純物濃度のp+ 型半導体領域13と、ゲート電極6の
側面に形成されたサイドウォール・スペーサ10の下部
に位置し、上記p+ 型半導体領域13とゲート電極6の
下部のチャネル領域との間に形成された低不純物濃度の
- 型半導体領域9とで構成されている。また、ゲート
電極6およびp+ 型半導体領域13のそれぞれの上部に
は、高融点金属あるいはそのシリサイドからなる低抵抗
層25が形成されている。
【0180】上記nチャネル型MISFETQnのソー
ス領域、ドレイン領域の一方とpチャネル型MISFE
TQpのソース領域、ドレイン領域の一方とは、チタン
ナイトライドなどからなる局所配線62を介して電気的
に接続されている。
【0181】シリサイドからなる低抵抗層25とチタン
ナイトライドなどからなる局所配線62の間には、その
接続部を除いた領域に前記実施例の窒化シリコン膜が形
成されている。
【0182】上記nチャネル型MISFETQn、pチ
ャネル型MISFETQpの上部には、ホウ素またはリ
ンあるいはその両方を含む酸化シリコン膜、またはこの
酸化シリコン膜と他の絶縁膜との積層膜からなる絶縁膜
63がCVD法により堆積されている。この絶縁膜63
の表面は、化学的機械的研磨法(CMP法)などの平坦
化技術によって平坦化されている。
【0183】上記絶縁膜63の上部には、第1層目の配
線64(64A,64B,64C)が形成されている。
配線64は、絶縁膜63に開孔した接続孔65を通じて
nチャネル型MISFETQn、pチャネル型MISF
ETQpのゲート電極6、ソース領域またはドレイン領
域に接続されている。
【0184】また、上記配線64は、接続孔65の内部
では、例えば下層から順にチタン、チタンナイトライ
ド、タングステンを積層した導電膜で構成されており、
絶縁膜63上では、下層から順にチタンナイトライド、
アルミニウムを主成分とする低抵抗層、チタンナイトラ
イドを積層した導電膜で構成されている。
【0185】上記配線64の上部には、酸化シリコン
膜、またはこの酸化シリコン膜と他の絶縁膜との積層膜
からなる第1層目の層間絶縁膜66がCVD法により堆
積されている。この層間絶縁膜66の表面は、化学的機
械的研磨法などの平坦化技術によって平坦化されてい
る。
【0186】上記層間絶縁膜66の上部には、第2層目
の配線67(67A,67B)が形成されている。配線
67は、層間絶縁膜66に開孔した接続孔65を通じて
第1層目の配線64に接続されている。配線67は、第
1層目の配線64と同じ構造である。あるいはアルミニ
ウムの代わりに銅(Cu)を主成分とするものであって
もよい。
【0187】上記配線67の上部には、酸化シリコン
膜、またはこの酸化シリコン膜と他の絶縁膜との積層膜
からなる第2層目の層間絶縁膜69がCVD法により堆
積されている。この層間絶縁膜69の表面は、化学的機
械的研磨法などの平坦化技術によって平坦化されてい
る。
【0188】上記層間絶縁膜69の上部には、第3層目
の配線70が形成されている。配線70は、層間絶縁膜
69に開孔した接続孔71を通じて第2層目の配線67
に接続されている。配線70は、第1層目の配線64と
同じ構造である。あるいはアルミニウムの代わりに銅
(Cu)を主成分とするものであってもよい。
【0189】上記配線70の上部、すなわち半導体基板
1の最上層には、パッシベーション膜72が設けられて
いる。パッシベーション膜72は、酸化シリコン膜また
は窒化シリコン膜、あるいはそれらの積層膜により構成
されている。パッシベーション膜72の開孔73から露
出した配線70の一部はボンディングパッド70Aを構
成している。
【0190】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0191】前記各実施例のnチャネル型MISFE
T、pチャネル型MISFETは、それらを種々各々組
み合わせた構成としてもよい。例えば、実施例3のnチ
ャネル型MISFETと実施例2のpチャネル型MIS
FETとを組み合わせて相補型MISFET(CMIS
FET)を構成してもよい。
【0192】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0193】本発明によれば、MISFETのチャネル
領域に接する半導体領域の寄生抵抗を減少させることが
できるので、チャネル電流を増加することができる。
【0194】本発明によれば、MISFETのソース領
域、ドレイン領域の寄生容量を減少させることができ
る。
【0195】従って、本発明によれば、高速、高性能の
MISFETを搭載した高性能のLSIを得ることがで
きる。
【0196】本発明によれば、MISFETのパンチス
ルーを抑制して短チャネル効果を低減することができる
ので、微細で高速、高性能のMISFETを得ることが
できる。
【0197】本発明によれば、MISFETの寄生抵
抗、寄生容量を安定に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である半導体集積回路装置の
要部を示す断面図である。
【図2】実施例1のMISFETに形成される寄生抵抗
を示す説明図である。
【図3】MISFETの不純物濃度分布を示すグラフ図
である。
【図4】MISFETのゲート寸法に対するしきい値電
圧の依存性を示すグラフ図である。
【図5】MISFETのゲート寸法に対するチャネル電
流の依存性を示すグラフ図である。
【図6】実施例1のMISFETの製造方法を示す断面
図である。
【図7】実施例1のMISFETの製造方法を示す断面
図である。
【図8】実施例1のMISFETの製造方法を示す断面
図である。
【図9】実施例1のMISFETの製造方法を示す断面
図である。
【図10】実施例1のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図11】実施例1のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図12】本発明の実施例2である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図13】実施例2のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図14】実施例2のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図15】本発明の実施例3である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図16】実施例3のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図17】実施例3のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図18】本発明の実施例4である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図19】実施例4のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図20】本発明の実施例5である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図21】実施例5のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図22】実施例5のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図23】実施例5のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図24】実施例5のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図25】実施例5のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図26】本発明の実施例6である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図27】本発明の実施例7である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図28】実施例7のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図29】実施例7のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図30】実施例7のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図31】実施例7のMISFETの製造方法を示す断
面図である。
【図32】本発明の実施例8である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図33】本発明の実施例9である半導体集積回路装置
の要部を示す断面図である。
【図34】本発明の実施例10である半導体集積回路装
置の要部を示す断面図である。
【図35】実施例10のSRAMのメモリセルの等価回
路図である。
【図36】本発明の実施例11であるウエルの製造方法
を示す断面図である。
【図37】本発明の実施例11であるウエルの製造方法
を示す断面図である。
【図38】本発明の実施例11であるウエルの製造方法
を示す断面図である。
【図39】本発明の実施例11であるウエルの製造方法
を示す断面図である。
【図40】実施例11のウエルの不純物濃度分布を示す
グラフ図である。
【図41】本発明の実施例12である半導体基板の製造
方法を示す断面図である。
【図42】本発明の実施例12である半導体基板の製造
方法を示す断面図である。
【図43】本発明の実施例12である半導体基板の製造
方法を示す断面図である。
【図44】実施例12の半導体基板の不純物濃度分布を
示すグラフ図である。
【図45】本発明の実施例13であるMISFETを用
いて製造されたLSIの完成状態の一例を示す断面図で
ある。
【図46】従来技術のMISFETに形成される寄生抵
抗を示す説明図である。
【図47】従来技術のMISFETに形成される寄生抵
抗を示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 p- 型ウエル 2A p- 型ウエル 3 n- 型ウエル 3A n- 型ウエル 4 フィールド絶縁膜 5 ゲート絶縁膜 6 ゲート電極 7 チャネルストッパ層 8 n- 型半導体領域 8A n- 型半導体領域 9 p- 型半導体領域 10 サイドウォール・スペーサ 10A サイドウォール・スペーサ 11 n+ 型半導体領域 12 n型半導体領域 13 p+ 型半導体領域 14 キャップ絶縁膜 14A キャップ絶縁膜 15 フォトレジスト 16 フォトレジスト 17 p型半導体領域 18 n型半導体領域 19 p型半導体領域 20 n型半導体領域 21 フォトレジスト 22 フォトレジスト 23 p型半導体領域 24 フォトレジスト 25 低抵抗層 25A シリサイド層 26 高融点金属膜 27 フォトレジスト 28 フォトレジスト 30 第1ゲート絶縁膜 31 フローティングゲート 32 第2ゲート絶縁膜 33 コントロールゲート 35 絶縁層 40 フォトレジスト 41 フォトレジスト 50 p+ 型半導体領域 51 半導体層 60 半導体基板 61 半導体層 62 局所配線 63 絶縁膜 64 配線 64A 配線 64B 配線 64C 配線 65 接続孔 66 層間絶縁膜 67 配線 67A 配線 67B 配線 68 接続孔 69 層間絶縁膜 70 配線 70A ボンディングパッド 71 接続孔 72 パッシベーション膜 73 開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/092 21/8244 27/11 21/8247 29/788 29/792 H01L 27/10 381 29/78 301 X 371 (72)発明者 谷口 泰弘 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 奥山 幸祐 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MISFETを有する半導体集積回路装
    置であって、前記MISFETは、第1導電型の半導体
    基板の主面上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
    電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板の主面
    に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、前記第1
    半導体領域を取り囲むように設けられ、前記第1半導体
    領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第2半導体領
    域と、前記第2半導体領域と前記ゲート電極の下部のチ
    ャネル領域との間に設けられ、前記第2半導体領域より
    も不純物濃度の低い第2導電型の第3半導体領域とを備
    えていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 MISFETを有する半導体集積回路装
    置であって、前記MISFETは、第1導電型の半導体
    基板の主面上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
    電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板の主面
    に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、前記第1
    半導体領域を取り囲むように設けられ、前記第1半導体
    領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第2半導体領
    域と、前記第2半導体領域と前記ゲート電極の下部のチ
    ャネル領域との間に設けられ、前記第2半導体領域より
    も不純物濃度の低い第2導電型の第3半導体領域と、前
    記第3半導体領域の下部および前記第2半導体領域のチ
    ャネル領域側の側面部に設けられ、前記半導体基板より
    も不純物濃度の高い第1導電型の第4半導体領域とを備
    えていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 MISFETを有する半導体集積回路装
    置であって、前記MISFETは、第1導電型の半導体
    基板の主面上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
    電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板の主面
    に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、前記第1
    半導体領域を取り囲むように設けられ、前記第1半導体
    領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第2半導体領
    域と、前記第2半導体領域と前記ゲート電極の下部のチ
    ャネル領域との間に設けられ、前記第2半導体領域より
    も不純物濃度の低い第2導電型の第3半導体領域と、前
    記チャネル領域、前記第1半導体領域、前記第2半導体
    領域および前記第3半導体領域の全体を取り囲むように
    設けられ、前記半導体基板よりも不純物濃度の高い第1
    導電型の第5半導体領域とを備えていることを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 MISFETを有する半導体集積回路装
    置であって、前記MISFETは、第1導電型の半導体
    基板の主面上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
    電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板の主面
    に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、前記第1
    半導体領域を取り囲むように設けられ、前記第1半導体
    領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第2半導体領
    域と、前記第2半導体領域を取り囲むように設けられ、
    前記第2半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導電型
    の第6半導体領域と、前記チャネル領域、前記第1半導
    体領域、前記第2半導体領域および前記第6半導体領域
    の全体を取り囲むように設けられ、前記半導体基板より
    も不純物濃度の高い第1導電型の第5半導体領域とを備
    えていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 MISFETを有する半導体集積回路装
    置であって、前記MISFETは、第1導電型の半導体
    基板の主面上にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート
    電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体基板の主面
    に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、前記第1
    半導体領域を取り囲むように設けられ、前記第1半導体
    領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第2半導体領
    域と、前記ゲート電極の側面に設けられたサイドウォー
    ル・スペーサの下部に位置すると共にその底部が前記第
    2半導体領域の底部よりも深い位置に設けられ、前記第
    2半導体領域よりも不純物濃度の低い第2導電型の第7
    半導体領域と、前記チャネル領域、前記第1半導体領
    域、前記第2半導体領域および前記第7半導体領域の全
    体を取り囲むように設けられ、前記半導体基板よりも不
    純物濃度の高い第1導電型の第5半導体領域とを備えて
    いることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置であって、前記MISFETの前記ゲ
    ート電極、前記第1半導体領域のうち、少なくとも前記
    第1半導体領域の表面に低抵抗層を設けたことを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 nチャネル型MISFETとpチャネル
    型MISFETで集積回路を構成した半導体集積回路装
    置であって、前記nチャネル型MISFET、前記pチ
    ャネル型MISFETの少なくとも一方を請求項1〜6
    のいずれか1項に記載のMISFETで構成したことを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 nチャネル型MISFETとpチャネル
    型MISFETで集積回路を構成した半導体集積回路装
    置であって、前記nチャネル型MISFETを請求項1
    〜6のいずれか1項に記載のMISFETで構成したこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置であって、前記半導体基板を、前記M
    ISFETのソース領域、ドレイン領域の底部に接する
    ように絶縁層を設けたSOI基板で構成したことを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    半導体集積回路装置であって、前記半導体基板を、低不
    純物濃度の半導体基板と、その上部に設けられた高不純
    物濃度の半導体領域と、さらにその上部に設けられた低
    不純物濃度の、あるいは不純物を含まないエピタキシャ
    ル半導体層とで構成し、前記エピタキシャル半導体層の
    主面に前記MISFETを形成したことを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 情報の書込み、あるいは消去を電気的
    に行う不揮発性メモリを備えた半導体集積回路装置であ
    って、前記不揮発性メモリを構成するMISFETおよ
    び周辺回路を構成するMISFETのそれぞれのソース
    領域、ドレイン領域を、請求項1〜6のいずれか1項に
    記載のMISFETのソース領域、ドレイン領域と同一
    構造で構成し、前記不揮発性メモリを構成するMISF
    ETの前記第3半導体領域の不純物濃度を、前記周辺回
    路を構成するMISFETの前記第3半導体領域の不純
    物濃度よりも高くしたことを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  12. 【請求項12】 半導体基板の主面上に設けられた一対
    の負荷用MISFET、一対の駆動用MISFETおよ
    び一対の転送用MISFETでメモリセルを構成したS
    RAMを有する半導体集積回路装置であって、前記負荷
    用MISFETおよび前記駆動用MISFETを請求項
    3記載のMISFETと同一構造で構成したことを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体集積回路装置
    であって、前記転送用MISFETには、前記第5半導
    体領域を設けないことを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  14. 【請求項14】 所定の導電型の半導体基板に第1導電
    型のウエルを設け、前記ウエルの主面上に請求項1〜6
    のいずれか1項に記載のMISFETを形成する工程を
    備えた半導体集積回路装置の製造方法であって、前記半
    導体基板の主面に熱酸化法で素子分離用の厚いフィール
    ド絶縁膜を形成した後、前記半導体基板の主面に不純物
    を導入し、次いで、前記半導体基板を熱処理して前記不
    純物を引き延ばし拡散させることにより、前記ウエルを
    形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載のMISFETを有する
    半導体集積回路装置の製造方法であって、(1)第1導
    電型の半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介してゲー
    ト電極を形成する工程と、(2)前記ゲート電極の両側
    の前記半導体基板の主面に、前記ゲート電極をマスクに
    して不純物を導入することにより、第2導電型の第3半
    導体領域を形成する工程と、(3)前記ゲート電極の両
    側の前記半導体基板の主面に、前記ゲート電極およびそ
    の側面に形成したサイドウォール・スペーサをマスクに
    して不純物を導入することにより、第2導電型の第1半
    導体領域を形成する工程と、(4)前記ゲート電極の両
    側の前記半導体基板の主面に、前記ゲート電極および前
    記サイドウォール・スペーサをマスクにして不純物を導
    入することにより、第2導電型の第2半導体領域を形成
    する工程と、を含むことを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項8記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、(1)半導体基板の主面上のnチャ
    ネル型MISFET形成領域とpチャネル型MISFE
    T形成領域にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成す
    る工程と、(2)前記nチャネル型MISFET形成領
    域の主面に、前記ゲート電極をマスクにしてリンまたは
    ヒ素あるいはリンとヒ素を注入してn型半導体領域を形
    成する工程と、(3)前記pチャネル型MISFET形
    成領域の主面に、前記ゲート電極をマスクにしてホウ素
    またはフッ化ホウ素を注入してp型半導体領域を形成す
    る工程と、(4)前記nチャネル型MISFET形成領
    域の主面に前記ゲート電極およびその側面に形成したサ
    イドウォール・スペーサをマスクにしてヒ素を注入して
    n型半導体領域を形成する工程と、(5)前記nチャネ
    ル型MISFET形成領域の主面に、前記ゲート電極お
    よびその側面に形成したサイドウォール・スペーサをマ
    スクにしてリンを注入してn型半導体領域を形成する工
    程と、(6)前記pチャネル型MISFET形成領域の
    主面に、前記ゲート電極およびその側面に形成したサイ
    ドウォール・スペーサをマスクにしてホウ素またはフッ
    化ホウ素を注入してp型半導体領域を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
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