JP2010121886A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内機に通信するときに限り室内機から情報を受信するリモートコントローラのコントローラ側表示部への表示タイミングと室内機の本体側表示部への表示タイミングの不一致を解消する。
【解決手段】ステップS102においてダストボックス(DB)掃除要請サインの表示の要求信号が室内機の報知側制御部に入力されていると判断された場合には、DB掃除要請サインをユーザに報知しなければならない。しかし、ステップS106及びステップS108において、室内機からリモートコントローラへDB掃除要請サインの表示指示信号が送信され、かつ、リモートコントローラから室内機へ運転停止の指示信号が送信されるまで、室内機におけるDB掃除要請サインの表示を遅延させることによって、リモートコントローラの表示タイミングと室内機の表示タイミングを揃える。
【選択図】図13

Description

本発明は、空気調和装置に関し、特に、本体及び本体から分離された付属機器の双方に表示部を有する空気調和装置に関する。
空気調和装置は、本体と本体から分離されたリモートコントローラとに操作部を有し、もっぱらリモートコントローラからの操作により運転状態の制御のための設定条件が設定される(例えば、特許文献1参照)。そのため、従来から空気調和装置本体に本体側表示部が設けられるとともに、リモートコントローラにもコントローラ側表示部が設けられている。
そして、これら本体側表示部とコントローラ側表示部の両方を使い分けて、室内温度、室内湿度及び外気温の測定値などの環境状態に関する情報の表示が行われたり、室内温度や室内湿度の設定値及び消費電力などの空気調和装置の運転状態に関する情報の表示が行われたりしている。このような環境状態や運転状態に関する同一の空気調和関連情報を本体側表示部及びコントローラ側表示部の双方において表示する場合には、同じタイミングで表示することが好ましい。
特開2004‐101101号公報
しかしながら、リモートコントローラと空気調和装置本体との間の通信を無線通信によって行う場合には、消費電力の低減や不要な電磁波の発生の抑制などの理由から、リモートコントローラから本体への設定条件などの送信に対する返信においてしか本体からリモートコントローラに対して情報が送信できないのが一般的である。そのため、リモートコントローラと本体との間で常時情報の遣り取りを行えず、コントローラ側表示部と本体側表示部との間で同一の情報の表示タイミングにズレが生じることがある。また、本体側表示部及びコントローラ側表示部に表示している情報の変更のタイミングにズレが生じることがある。このように表示タイミングにズレが生じると、空気調和関連情報の種類によっては、空気調和装置のユーザが情報の不一致に困惑するだけでなく、空気調和装置に故障が生じたといった誤った判断をしてしまうケースも発生する。
本発明の課題は、本体に対して送信するときに本体から情報を受信する付属機器を備える空気調和装置において、付属機器の機器側表示部への表示タイミングと本体の本体側表示部への表示タイミングの不一致を解消することにある。
第1発明に係る空気調和装置は、本体と付属機器とを備える。本体は、所定の条件が成立したときに報知する空気調和関連情報を表示するための本体側表示部を有する。付属機器は、本体から分離して設けられている。この付属機器は、空気調和関連情報を表示するための機器側表示部を有している。また、付属機器は、本体に信号を送信するときに本体から空気調和関連情報を表示するための信号を受信可能に構成されている。本体は、表示の遅延処理を実施可能に構成されている。この表示の遅延処理では、所定の条件が成立している場合でも、本体側表示部への空気調和関連情報の表示を、機器側表示部に空気調和関連情報を表示するための信号の付属機器への送信までは少なくとも遅延する。
本発明によれば、遅延処理により、本体側表示部への空気調和関連情報の表示が、機器側表示部に空気調和関連情報を表示するための信号の付属機器への送信までは少なくとも遅延するので、本体の本体側表示部の表示タイミングと付属機器の機器側表示部の表示タイミングとを付属機器への空気調和関連情報を表示するための信号の送信以後に揃えることができる。
第2発明に係る空気調和装置は、第1発明に係る空気調和装置であって、遅延処理は、空気調和関連情報を表示するための信号の付属機器への本体からの送信後に付属機器が表示可能になるまで本体側表示部への表示を遅延させるものである。
本発明によれば、付属機器への表示をするための信号の送信後に付属機器が表示可能になるまでタイムラグがある場合であっても、そのタイムラグを本体と付属機器とで一致させることで本体の表示タイミングと付属機器の表示タイミングとの間のずれをいっそう小さくすることができる。
第3発明に係る空気調和装置は、第1発明または第2発明の空気調和装置であって、付属機器は、本体の運転を制御するための設定条件を無線通信により送信するためのリモートコントローラである。このリモートコントローラは、空気調和関連情報を機器側表示部に表示するための信号を無線通信により受信するように構成されている。
本発明によれば、無線通信により本体と付属機器との間で情報の送受信を行うため、情報の受け渡しが間欠的になることから、一般的に所定の条件が成立して報知すべき空気調和関連情報の表示のタイミングがずれるので、表示タイミングを一致させる効果が顕著に発揮される。
第4発明に係る空気調和装置は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和装置であって、本体は、所定の条件が成立し、かつ、所定の優先条件が成立する場合、遅延処理を行わずに本体側表示部に表示を指示する表示の優先処理を実施可能に構成されている。
本発明によれば、付属機器からの送信を待っていられない事態が生じているときに、表示の優先処理を実施することにより、機器側表示部への表示を待たずに本体側表示部に優先して表示することができる。
第5発明に係る空気調和装置は、第1発明から第4発明のいずれかの空気調和装置であって、所定の優先条件は、空気調和関連情報が付属機器から送信される情報によらずに本体で自立的に行う所定運転に関するものである。
本発明によれば、本体と付属機器の両方で表示している空気調和関連情報であっても、本体側で自立的に行う所定運転については、優先条件を使って、付属機器からの送信がなくても表示できるようになる。それにより、付属機器からの送信とは独立に所定運転に関する表示を本体側表示部において行って早期にユーザに提示することができる。
第6発明に係る空気調和装置は、第1発明から第5発明のいずれかの空気調和装置であって、本体は本体側送受信部と本体側制御部とをさらに有している。本体側送受信部は、付属機器からの信号の受信及び空気調和関連情報を表示するための信号の付属機器への送信ができるように構成されている。本体側制御部は、本体側表示部及び本体側送受信部を制御する。付属機器は、本体側送受信部との間で信号の送受信が可能な機器側送受信部と、機器側表示部及び機器側送受信部を制御する機器側制御部とをさらに有する。本体側制御部は、所定の条件が成立しており、かつ、付属機器からの運転停止要求が有ったときに、本体側表示部に空気調和関連情報の表示を指示する。機器側制御部は、付属機器への送信を本体側送受信部から受けたときに、機器側表示部に空気調和関連情報の表示を指示する。
本発明によれば、同一の空気調和関連情報を本体側表示部と機器側表示部の両方に、運転が停止されるタイミングを使って、タイミングを合わせて表示させることができる。
第7発明に係る空気調和装置は、第1発明から第6発明のいずれかの空気調和装置であって、本体が、吸入する室内空気から塵埃を取り除くエアフィルタと、エアフィルタの清掃のときに出た塵埃を蓄積するダストボックスとをさらに備えている。空気調和関連情報は、ダストボックスのメンテナンスに関する情報である。所定の条件は、ダストボックスに蓄積されたものの廃棄が必要になったことを示す事象の検知である。
本発明によれば、ダストボックスの蓄積物の廃棄が必要になって、それを示す事象が検知されると、本体側表示部と機器側表示部の両方を使って、しかも表示のタイミングを合わせてユーザにダストボックスのメンテナンスの情報を知らせることができる。ダストボックスのメンテナンスは本体の運転停止中に行うことが好ましいため、例えば、運転停止中に本体側表示部と機器側表示部の両方を使ってタイミングを合わせて表示することができる。
第8発明に係る空気調和装置は、第7発明の空気調和装置であって、本体は、所定条件が成立し、かつ本体が付属機器から送信される情報によらずにエアフィルタの清掃を行ったという優先条件が成立しているときに、遅延処理を行わずに本体側表示部に表示を指示する表示の優先処理を実施可能に構成されている。
本発明によれば、エアフィルタの清掃を本体側が独自に行っている場合に、ダストボックスに塵埃が蓄積されて除去が必要になると、付属機器からの受信を待っているとダストボックスのメンテナンスが遅れるため、優先処理を使うことで、本体側が独自に行ったエアフィルタの清掃については本体側が独自のタイミングで早期にユーザに知らせることができる。
第9発明に係る空気調和装置は、第7発明の空気調和装置であって、本体は、所定条件が成立し、かつ本体の運転中に強制的にエアフィルタの清掃を行ったという優先条件が成立しているときに、遅延処理を行わずに本体側表示部に表示を指示する表示の優先処理を実施可能に構成されている。
本発明によれば、本体の運転中に割り込んでエアフィルタの清掃を行うとエアフィルタ清掃後には、また本体の運転中となり、ダストボックスのメンテナンスの報知が必要となった後も付属機器は運転に対応した表示をしなければならなくなるため、付属機器の表示が可能になるタイミングとメンテナンスの報知が必要になったタイミングとの間の時間差が大きくなりすぎる。この場合に、優先処理を使って本体側表示部が独自に表示することで早期に報知してメンテナンスを促すことができる。
第1発明に係る空気調和装置では、本体の本体側表示部と付属機器の機器側表示部の表示タイミングを付属機器への空気調和関連情報を表示するための信号の送信以後に揃えて、本体側表示部と機器側表示部の表示のタイミングのずれを是正することにより、本体側表示部と機器側表示部の表示の不一致によってユーザが混乱するのを防止することができる。
第2発明に係る空気調和装置では、空気調和関連情報を表示するための信号の送信以後に付属機器が表示可能になるまで時間が掛かる場合であっても、表示可能になるまでの時間による本体と付属機器の表示タイミングのずれを是正できるので、ユーザが表示の不一致により混乱するケースをさらに減らすことができる。
第3発明に係る空気調和装置では、本体側表示部と機器側表示部の表示の不一致によってユーザが混乱するのを防止することができる効果が顕著になる。
第4発明に係る空気調和装置では、本体側表示部と機器側表示部の両方で表示する空気調和関連情報であっても、優先処理を使って、機器側表示部への表示を待たずに本体側表示部に優先して表示することができるので、空気調和関連情報の報知が急がれるときにユーザへの情報の伝達が遅れるのを防止することができる。
第5発明に係る空気調和装置では、本体で自立的に行われる所定運転について優先処理を適用することで本体側表示部と機器側表示部の表示タイミングの自由度が増す。
第6発明に係る空気調和装置では、本体側表示部と機器側表示部の両方を用いて、知らせたい空気調和関連情報の表示を、運転が停止するタイミングを使ってタイミングを合わせて行うことができ、本体側表示部と機器側表示部の両方を使ってユーザに混乱を与えることなく表示を行うことができる。
第7発明に係る空気調和装置では、ダストボックスのメンテナンスに関する情報を、本体側表示部と機器側表示部の両方を使って、例えば、運転停止中などの適切なタイミングに合わせて表示することができ、ユーザに対して適切なタイミングでダストボックスのメンテナンスが必要になったことを報知できる。
第8発明に係る空気調和装置では、エアフィルタの清掃を付属機器からの指示を受けずに本体が独自に行ってダストボックスのメンテナンスが必要になった場合でも、機器側表示部に表示ができるタイミングを待たずに本体側表示部だけで表示を行って迅速にメンテナンスを促すことができ、ダストボックスのメンテナンスが必要な状態で長期に運転を続けることを防止できる。
第9発明に係る空気調和装置では、エアフィルタの清掃を本体の運転中に強制的に行ってダストボックスのメンテナンスが必要になった場合でも、機器側表示部に表示ができるタイミングを待たずに本体側表示部だけで表示を行って迅速にメンテナンスを促すことができ、ダストボックスのメンテナンスが必要な状態で長時間運転を続けることを防止できる。
<空気調和装置の構成の概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置の全体構成を示す概略図である。空気調和装置1は、室内の壁に取り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3と、室内機2及び室外機3の運転状態の設定条件などを指示するためのリモートコントローラ5とを備えている。これら室内機2と室外機3とは、冷媒配管、加湿ホース、伝送線及び通信線などを集合した集合連絡管4によって接続されている。熱交換の面から空気調和装置1をみると、例えば、室内機2の室内側熱交換器(冷房時は蒸発器/暖房時は凝縮器)及び、室外機3の圧縮機と室外側熱交換器(冷房時は凝縮器/暖房時は蒸発器)と膨張弁などが、集合連絡管4の中を通る冷媒配管で連結されて冷媒回路を構成している。
一方、制御の面から空気調和装置1をみると、リモートコントローラ5などが空気調和装置1の制御端末として働く。さらに、リモートコントローラ5から指令を受けて室内機2の室内ファンモータなどの室内側機器を制御するための制御デバイスが室内機2に備えられ、室外機3の室外ファンモータなどの室外側機器を制御するための制御デバイスが室外機3に備えられている。これら室内機2の制御デバイスと室外機3の制御デバイスとは集合連絡管4の中を通る伝送線及び通信線で接続されており、後述する本体側制御部を構成する。
室内機2は、送受信窓22を備えている。この送受信窓22は、室内機2に対して与えられる設定条件などに係る指示信号を、リモートコントローラ5から双方向の無線通信により受信するためのものである。また、送受信窓22は、室内機2及び室外機3の制御デバイスに与える設定条件の受信確認やその他の情報に係る信号を、リモートコントローラ5に対して無線通信により送信する。
室内機2は、前面パネル24にパネル表示部23を備え、吹出口25と前面パネル24との間にLED(light emitting diode)表示部26を備えている。パネル表示部23は、図2に示すように、筐体21に開閉自在に取り付けられている前面パネル24の裏側の筐体前面に取り付けられているため、表示を行っていないときには不透明な前面パネル24に隠れて見えない状態にある。しかし、パネル表示部23において表示を行うためにLEDを点灯したときには、LEDから発せられた光が前面パネル24を透過するように構成されているため、ユーザは透過光によって表示内容を認識することができる。このパネル表示部23は、縦横に5×3のマトリクス状に15個のLEDを並べて形成されたセグメントを、室内機2の長手方向に沿って4個並べて構成されている。パネル表示部23を構成するLEDには、3段階に輝度の調整ができるタイプのものが用いられている。
LED表示部26は、複数のLEDから構成され、1個のLEDの点滅により情報を伝達するように構成されている。一般に、複数配置されるLEDの点滅の組み合わせなどにより複数の情報が伝達される。LEDの点滅で、例えば、自動運転・冷房・暖房・除湿などの運転モード、ダストボックスの掃除要請などのメンテナンスに関する情報、及び故障に関する情報を知らせることができる。
また、室内機2は、パネル表示部23やLED表示部26による報知と合わせて音による報知を行う場合があり、そのために筐体21の内側にスピーカ27を備えている(図2参照)。
また、前面パネル24を開けると、室内機2が、パネル表示部23の上方に、筐体21の長手方向に沿って延びるダストボックス28を備えていることが分かる。この室内機2は、後述するように、エアフィルタに集塵された埃を自動的にブラシで掻き落とすフィルタ清掃機構を備えており、ダストボックス28は、そのフィルタ清掃機構の一部をなしており、埃を掻き落とすためのブラシを有していてブラシで掻き落とした埃を溜めておくための容器として機能する。
<空気調和装置の制御>
空気調和装置1は、室内機2及び室外機3の制御、並びにリモートコントローラ5の制御を行う機能を有している。図3(a)は、室内機2及び室外機3の制御つまり本体側の制御の概要を説明するためのブロック図であり、図3(b)は、リモートコントローラ5の制御つまり外部機器側の制御の概要を説明するためのブロック図である。
室内機2及び室外機3は、図3(a)に示す本体側制御部100を備えている。本体側制御部100は、図示を省略するが、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどからなり、ROM中に格納されているプログラムに基づいて、空気調和に関する運転を制御するための運転制御部101、及び空気調和関連情報をユーザに報知する制御を行うための報知制御部102を備えて構成されている。
本体側制御部100には、室外機3に設けられる各種センサ111、圧縮機112、四路切換弁113、電動弁114及び室外ファンモータ115などが接続されている。室外機3に設けられる各種センサ111は、吐出管用サーミスタ、外気用サーミスタ、室外熱交換器用サーミスタ、外気用湿度センサなどの各種センサや吐出側圧力保護スイッチなどの感応スイッチなどを含み、それぞれで検知した情報を検知信号として本体側制御部100に出力する。
圧縮機112、四路切換弁113及び電動弁115は、室外機3に配置され、冷媒回路の一部を構成するものである。また、室外ファンモータ116は、室外機3の室外側熱交換器に外気を導入するとともに室外側熱交換器と熱交換を行った後の空気を室外に排出するための室外ファンを駆動する。そのため、圧縮機112、四路切換弁113、電動弁115及び室外ファンモータ116は、環境状態及び運転状態に関する情報などに基づいて、最適な動作を行うように本体側制御部100の運転制御部101により制御される。
また、本体側制御部100には、室内機2に設けられる各種センサ121、室外ファンモータ122、本体側表示部123、本体側送受信部124、スピーカ27、フィルタ清掃機構35及びその他作動部128が接続されている。室内機2に設けられる各種センサ121は、冷媒回路中の室内熱交換器用サーミスタ、室温センサ、湿度センサなどを含み、それぞれで検知した情報を検知信号として本体側制御部100に出力する。室内ファンモータ122は、後述する室内機2の室内側熱交換器に室内空気を導入するとともに室内側熱交換器と熱交換を行った後の調整空気を室内に供給するための室内ファンを駆動する。そのため、室内ファンモータ122は、環境状態及び運転状態に関する情報などに基づいて、室内に調整空気の最適な空気流を生成するように本体側制御部100の運転制御部101により制御される。
本体側表示部123は、図2に示すパネル表示部23及びLED表示部26を含み、環境状態や運転状態などの空気調和関連情報を表示するための構成である。環境状態としては、室内温度、室外温度、室内湿度、及び室外湿度などがあり、運転状態としては、室内温度や室内湿度の設定値などの設定条件、管内の温度・圧力や消費電力などの各部や全体の状態に関する情報、故障の報知やダストボックス28の掃除要請などのイベント情報及び電気代などの空気調和装置運用上の情報などがある。この本体側表示部123は報知制御部102により制御される。
スピーカ27は、報知音や音声によって本体側表示部123の報知を補助するものであって、例えば、リモートコントローラ5から信号を受信したときに、受信した旨の通知や設定条件の変更などを報知音や音声などにより報知することによって、ユーザの視覚だけでなく聴覚に訴えて情報の伝達を確実にするためのものである。このスピーカ27は報知制御部102により制御される。
本体側送受信部124は、図2に示す室内機2の送受信窓22以外にも、室内機2の操作盤、及び室内機2や室外機3に設けられた各種スイッチなどを含み、室内機2及び室外機3とユーザとの間で情報の遣り取りを行うための構成である。室内機2の送受信窓22は、室内機2が停止しているときでも赤外線によりリモートコントローラ5との間で双方向の送受信が行える。ただし、室内機2からリモートコントローラ5への空気調和関連情報に係る送信は、リモートコントローラ5から指示信号が室内機2に送信されてきたタイミングで返信する返信信号のみによって行われる。
フィルタ清掃機構35は、エアフィルタを自動的に清掃するための機構であって、リモートコントローラ5からの指示や設定条件に従って本体側制御部100の制御の下でエアフィルタに付着した塵埃を除去する機構である。フィルタ清掃機構35には、ダストボックス28が付属しており、例えばダストボックス28に塵埃が規定値以上に溜まったと本体側制御部100が判断すると、報知制御部102に対してダストボックス28の掃除要請サインを表示するように要求信号が出力される。
他の作動部126は、フラップ(上下風向調節羽根)やルーバー(左右風向調節羽根)を作動させる作動用モータなどを含んでおり、記憶されている設定条件やリモートコントローラ5などからの指示に応じて運転制御部101により制御される。
<リモートコントローラ>
リモートコントローラ5は、図3(b)に示すようにコントローラ側制御部200、コントローラ側操作部211、コントローラ側表示部212及びコントローラ側送受信部213を備えている。また、リモートコントローラ5は、図4に示す外観を呈する。外観上、このリモートコントローラ5は、コントローラ本体51、入出力ポート52、液晶画面53、及び操作面54を備えている。
コントローラ側制御部200は、図示を省略するが、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、各種インターフェイスなどからなり、ROM中に格納されているプログラムに基づいて、種々の情報を室内機2との間で送受信するための制御を行う表示制御部201を備えている。
コントローラ本体51の形状は、全体的に丸みを帯びた扁平な直方体をしており、手で握って操作し易いようなコンパクトな大きさである。このコントローラ本体51の上面に、液晶画面53と操作面54とが設けられ、前面に入出力ポート52が設けられている。この入出力ポート52は、コントローラ側送受信部213に含まれ、コントローラ側制御部200により制御される。液晶画面53は、入出力ポート52が設けられている前面に近い側の上面の約半分を占めており、操作面54は前面から遠い側の上面の約半分を占めている。コントローラ本体51の形状をコンパクトにしなければならないため、液晶画面53の大きさが限られ、液晶画面53に一度に表示できる情報も限られる。空気調和装置1が高機能化するに従い種々の表示を行わせる必要が生じており、限られた面積で種々の表示を行わせるために、リモートコントローラ5を操作する様々な場面で液晶画面53の表示を切り替えることが行われる。
液晶画面53は、コントローラ側表示部212に含まれ、コントローラ側制御部200の表示制御部201により制御される。液晶画面53には、操作内容の表示領域並びに、設定温度、設定湿度、風量の設定、現在の室内温度、室外温度、消費電力など各種情報を表示する表示領域がある。この液晶画面53の表示は、リモートコントローラ5を操作したときだけでなく、室内温度や室外温度などの情報が室内機2から送られてきたときにも切り替わるよう構成される。
操作面54に、コントローラ側操作部211に含まれ、コントローラ側制御部200に種々の指示を出すための出力信号を選択する各種ボタンを有している。操作面54には、液晶画面53の一辺に沿って並んだ切タイマーボタン54a、情報表示ボタン54b及び運転・停止ボタン54cがあり、それらの後方に運転モードを切り替えるための冷房ボタン54d、暖房ボタン54e、加湿ボタン54f及び除湿ボタン54gがあり、さらにそれらの後方に設定値を変更するための温度ボタン54h及び湿度ボタン54iがある。
切タイマーボタン54a、情報表示ボタン54b及び運転・停止ボタン54cを押すことにより設定を変更すると、変更された設定が表示制御部201の制御に従って液晶画面53に表示され、変更された設定がコントローラ側制御部200の制御に従ってコントローラ側送受信部213の入出力ポート52から室内機2に送信される。同様に、冷房ボタン54d、暖房ボタン54e、加湿ボタン54f及び除湿ボタン54gを押して運転モードを変更すると、変更された運転モードが液晶画面53に表示され、変更された運転モードがコントローラ側送受信部213の入出力ポート52から本体側送受信部124の送受信窓22に向けて送信される。前後に長い長方形状の温度ボタン54hや湿度ボタン54iは、前半分の領域を押すと押す回数または押している時間に比例して順次設定値が高くなり、後半分の領域を押すと順次設定値が低くなる。温度ボタン54h及び湿度ボタン54iの場合も、変更された設定値が液晶画面53に表示され、変更された設定値が入出力ポート52から室内機2に送信されるが、設定値の場合は最終的に確定された設定値だけを送ればよいのでコントローラ側制御部200における設定値確定の判断条件を設けて、その条件に当てはまる値だけを送信する。
リモートコントローラ5のコントローラ側送受信部213は、操作面54で操作して情報を入出力ポート52から送信するタイミングで、室内機2からの情報を入出力ポート52で受信する。リモートコントローラ5で受信した情報で表示が必要な場合には、液晶画面53に表示される。一方、室内機2は、リモートコントローラ5に送信する情報の一部をパネル表示部23やLED表示部26やスピーカ27を使ってユーザに報知する。また、リモートコントローラ5から情報を受信した場合も同様に、パネル表示部23やLED表示部26やスピーカ27を使ってユーザに報知することがある。
情報表示ボタン54bを操作することにより、例えば、現在の室内温度、室外温度、湿度、消費電力などの各種状態情報や運転に関するアドバイスなどのナビゲーション情報を液晶画面53に表示させるように構成し得る。この場合は、情報表示ボタン54bが操作されると、リモートコントローラ5から指示信号が室内機2に送信され、その返信として室内機2から送信されてくる情報が液晶画面53に表示される。例えば、通常の運転状態において、液晶画面53には、設定温度及び設定湿度が表示される構成であるとする。そこで情報表示ボタン54bが押されると、室内機2に現在の室内温度及び室内湿度のデータ送信を指示する指示信号が送信され、この送信に対する返信でリモートコントローラ5が室内機2から受信したデータに基づいて、液晶画面53に、設定温度及び設定湿度に対する現在の室内温度及び室内湿度の到達レベルが表示され、続いて現在の室内温度及び室内湿度が表示されるように構成されている。現在の室内温度及び室内湿度が表示された後直ぐに通常画面に戻すよう構成してもよいが、例えば、この後さらに、情報表示ボタン54bが操作される毎に或いは所定時間が経過する毎に、現在の室外温度、室外湿度及び消費電力などの各種データが液晶画面53に表示されように構成することができる。
さらに、室内機2は、リモートコントローラ5との間で遣り取りする情報以外に、自立的に内部で生成した情報、例えばフィルタ清掃を行うことによって、ダストボックス28が満杯になり塵埃の除去が必要な状態になったり、ダストボックス28で異常が発生してメンテナンスが必要になったりした場合などは、室内機2とリモートコントローラ5との間で表示タイミングを調整せずに独立してパネル表示部23やLED表示部26やスピーカ27を使ってユーザに伝達することがある。このような室内機2で発生したイベントに応じて情報伝達を行う場合を、フィルタ清掃におけるダストボックス28の掃除要請を例に上げて説明する。そのためにまず、フィルタ清掃について説明する。
<フィルタ清掃>
フィルタ清掃について、図5乃至図7を用いて説明する。図5は室内機2の断面図である。図6(a)はダストボックス28の正面図であり、図6(b)はダストボックス28の平面図である。図7はダストボックス28の分解斜視図である。
空気調和装置1が空気調和の運転を行っている時には、室内機2において、筐体21の上部に設けられている吸入口29から室内空気が取り入れられる。吸入口29から取り入れられた室内空気は全てエアフィルタ30を通過し、エアフィルタ30を通過する際に室内空気から塵埃の除去が行われる。エアフィルタ30で塵埃を除去された室内空気は、室内側熱交換器31を通過する。室内側熱交換器31を通過する際に、室内空気と冷媒との間で熱交換が行われて空気調和が実施される。室内側熱交換器31を通過した調和空気は、室内ファンであるクロスフローファン32によって吹出口25から室内に吹き出される。このとき、ルーバー33とフラップ34によって風向が調節される。なお、図5ではフラップ34が閉じて吹出口25が閉じた状態となっているが、運転時にはフラップ34が回動して吹出口25が開くよう構成されている。これらルーバー33やフラップ34及びクロスフローファン32を駆動する室内ファンモータ122は、図3(a)に示す本体側制御部100の運転制御部101によって制御されている。ダストボックス28の下方には、本体側制御部100を構成する室内機側の制御デバイスを収納した電装品箱37が配置されている。
上述のように、調和空気を得るために供給される室内空気が全てエアフィルタ30を通過することから、エアフィルタ30においては、室内空気の通過量の総積算値が増すに従って塵埃の付着量が増して行く。塵埃の付着はエアフィルタ30の網目を埋めることから、室内空気の流量の減少や塵埃の室内側熱交換器31及びクロスフローファン32への侵入の原因ともなるため、フィルタ清掃機構35により適宜エアフィルタ30に付着した塵埃の除去が行われる。
エアフィルタ30に付着した塵埃を除去するため、エアフィルタ30は、フィルタ清掃機構35のローラ36でUターンするように経路35aと経路35bの間を移動されながらダストボックス28のブラシ28cにより塵埃を掻き落とされ、付着していた塵埃をダストボックス28に蓄積する。ダストボックス28に規定値以上の塵埃が溜まると塵埃を廃棄しなければエアフィルタ30の清掃ができなくなる。そこで、本体側制御部100が例えばクロスフローファン32の回転数からダストボックス28に規定値の塵埃が溜まったと判断すると、本体側制御部100において運転制御部101から報知制御部102にダストボックス掃除要請サイン(以下、「DB掃除要請サイン」と略して記載する)の表示の要求信号を出力する。また、塵埃が溜まって廃棄が必要になる場合以外にも、ブラシ28cに糸状のゴミが巻きついてブラシ28cが回転しなくなった場合にも同様にDB掃除要請サインの要求信号を出力するように構成してもよい。なお、ここでファンの回転数とは、単位時間当たりの回転数ではなく、カウントを開始してからの総回転数である。回転数と塵埃の蓄積量との関係は実験的に確認されている。ダストボックス28の塵埃の蓄積量を示す事象の検知はファンの回転数に限られず、ダストボックス28にセンサを取り付けて実測してもよく、塵埃の蓄積量と相関の高い他のパラメータであってもよい。
ダストボックス28は、図6(a)及び図6(b)に示すスライド式のロック機構28hにより筐体21に固定されている。ダストボックス28に溜まった塵埃を除去する場合には、前面パネル24を開いてダストボックス28を露出させ、ロック機構28hを外してダストボックス28を手前に引き出す。
ダストボックス28は、収納部材28aと蓋部材28bとを組み合わせて構成されており、収納部材28aに蓋部材28bを固定するロック機構28gを解放して蓋部材28bを回動させて開くことにより、溜まった塵埃を廃棄し易くなる。ダストボックス28のブラシ28cは、ブラシ28cに固着されているギア28dによりブラシ駆動用モータ(図示省略)から与えられる駆動力で回転する。ブラシ28cが回転する際に、櫛状の歯28eでブラシ28cを梳くことで、塵埃をダストボックス28中に蓄積して行く。また、ブラシ28cに与えられる駆動力は、棒状部材28fにも与えられており、棒状部材28fが回転することによりダストボックス28に蓄積される塵埃を押し込んで確実に収納して行く。
<設定条件の送受信>
上述のダストボックス28に塵埃が蓄積した場合の室内機2とリモートコントローラ5との間での情報の送受信と表示について説明するのに先立ち、一般的な設定条件の情報の送受信について説明する。
室内機2は、リモートコントローラ5から設定条件を含む指示信号を受信すると、本体側制御部100の運転制御部101が、指示信号の受信後所定時間が経過するまでは現在の運転制御を継続し、この所定時間が経過しても次の指示信号を受信しなかった場合には、指示信号に基づいて設定条件を変更して運転制御を行う。このような運転制御部101による運転制御を、図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
また、報知制御部102は、運転制御部101による運転制御と連動して、本体側表示部123の制御を行い、リモートコントローラ5からの受信に応じた表示や室内機2及び室外機3で得られる空気調和関連情報の表示を行う。
空気調和装置1の電源が投入されると、運転制御部101はステップS1において初期設定を行う。運転制御部101は、ROM内に格納された各種パラメータと、必要に応じて各種センサ111,121からの検出信号から得た環境情報とから、運転に必要となる各種設定値を特定し、必要なデータおよび制御信号を生成する。
ステップS2では、運転制御部101は、運転に必要となる各種設定値を設定条件として各部の運転制御を実行する。このとき、本体側制御部100は、室内ファンモータ122、他の作動部126、圧縮機112、四路切換弁113、電動弁114、室外ファンモータ115などを制御して、対応する運転制御を実行する。
ステップS3では、運転制御部101は、本体側送受信部124が指示信号を受信したか否かを判別する。運転制御部101は、本体側送受信部124が指示信号を受信していないと判断した場合、現在の運転制御を継続し、本体側送受信部124が指示信号を受信したと判断した場合にはステップS4に移行する。本体側送受信部124が指示信号を受信したと判断した場合には、運転制御部101は、報知制御部102に対し、受信を受けたことを報知するよう要求を出す。報知制御部102は、パネル表示部23及びLED表示部26に対して表示をさせるように制御する。例えば、パネル表示部23には、図9に示すようなアニメーションを表示するように指示することができる。図9(a)、図9(b)、図9(c)、図9(d)、図9(e)、図9(f)の順で、時間をずらして表示を変えることで、パネル23bの右端中央とパネル23cの左端中央から次第に光が外側に向けて広がるようなアニメーションが表現されている。最後の図9(f)は表示が消えた状態を示しており、パネル23a、23dは終始消えたままの状態を保つ。
一方、LED表示部26においては、本体側制御部100が受信を確認した時点でLED表示部26のいずれのLEDを点滅させるかをユーザとの間で予め取り決めておけば、一つのLEDの点滅でも受信のあったことを報知できる。また、必要に応じて、スピーカ27から音声などを流すこともできる。
ステップS4では、運転制御部101は、本体側送受信部124の送受信窓22により指示信号を受信してからの経過時間を計測するためのタイマーT1をリセットし、指示信号を受信してからの経過時間の計測を開始する。
ステップS5では、運転制御部101は、本体側送受信部124の送受信窓22により指示信号を受信してからの経過時間が所定時間を超えたか否かを判別する。運転制御部101は、タイマーT1の値が所定時間を超えていないと判断した場合にはステップS6に移行し、タイマーT1の値が所定時間を超えたと判断した場合にはステップS7に移行する。ここで、タイマーT1の閾値となる所定時間は、ユーザがリモートコントローラ5を連続して操作する場合の操作間隔に所定のマージンを加算した時間に設定することができ、例えば、3〜5秒程度に設定することができる。
ステップS6では、運転制御部101は本体側送受信部124の送受信窓22が指示信号を受信したか否かを判別する。運転制御部101は、本体側送受信部124が指示信号を受信していないと判断した場合ステップS5に移行し、本体側送受信部124が指示信号を受信したと判断した場合にはステップS4に移行する。
ステップS7では、運転制御部101は、受信した指示信号中に運転終了の指示が含まれているか否かを判別する。運転制御部101は、本体側送受信部124により受信した指示信号中に運転終了の指示が含まれていないと判断した場合にはステップS8に移行し、運転終了の指示が含まれていると判断した場合にはステップS9に移行する。
ステップS8では、運転制御部101は、最後に受信した指示信号に含まれる設定条件に基づいて、現在の設定条件を変更して運転制御を行う。たとえば、受信した指示信号中に設定温度を1度下げるような指示があった場合には、本体側制御部100はこの設定条件に応じて設定値を変更し、これに基づいて室内ファンモータ122、他の作動部126、圧縮機112、四路切換弁113、電動弁114、室外ファンモータ115などの制御を行う。この後、運転制御部101は、ステップS3に移行し、本体側送受信部124により指示信号を受信するまで現在の設定条件による運転制御を継続する。
ステップS9では、運転制御部101は、必要なパラメータを電源バックアップされたメモリに格納するとともに、各部を停止するための制御信号を出力して終了処理を実行する。
このような構成とすることで、リモートコントローラ5からの指示信号を受信した後、所定時間経過するまで待機し、確実な制御運転を可能とする。
<ダストボックスの清掃に関する表示>
次に、ダストボックス28の塵埃が蓄積されてダストボックスの清掃が必要になった場合の表示について説明する。図10及び図11は、ダストボックスの清掃に関連する各部の動作や信号の送受信や表示のタイミングについて説明するためのタイミングチャートである。
図10に示すように、空気調和装置1の本体(室内機2及び室外機3)は、実際の使用状態においては運転と停止を繰り返すことになる。フィルタ清掃のタイミングとしては、空気調和装置1の運転中に行うフィルタ清掃のタイミングF1と、空気調和装置1の空気調和が終了してから停止前に行う通常のフィルタ清掃のタイミングF2とがある。運転中にエアフィルタ30の清掃を行うのは、例えば、運転中にリモートコントローラ5からフィルタ清掃の指示信号が送信された場合である。なお、図4のリモートコントローラ5の操作面54にはフィルタ清掃の指示用ボタンの記載がないが、正面図に描かれていないところに設けられている。また、タイミングF1でフィルタ清掃を行う場合として、空気調和装置1が空気調和を行わずに換気だけを続けている空気調和装置1の運転中に換気時間が所定時間に達するなどの予め設定された条件を満足したときに、本体側制御部100が自動的に換気運転を停止してフィルタ清掃を行う場合がある。なお、以下の説明において、換気のみを長期間続ける運転を24時間換気という。
(通常のフィルタ清掃におけるDB掃除要請サインの表示)
図10では、空気調和装置1の空気調和が終了してから停止前にフィルタの清掃を行った場合のダストボックス28の掃除要請サインの表示について記載している。図10に示すように、空気調和装置1の停止前に室内機2のフィルタ清掃機構35により通常のフィルタ清掃を行った場合(タイミングF2)において、このフィルタ清掃中にダストボックス28に蓄積された塵埃が規定値を超えたときには、ダストボックス28の塵埃を廃棄するためのDB掃除要請サインの表示を要求する要求信号SN1が本体側制御部100の内部において報知制御部102に対して出力される。
しかし、このとき、室内機2がリモートコントローラ5との間で通信を行っていないので、リモートコントローラ5に対して表示指示が出せないため、リモートコントローラ5の液晶画面53にはDB掃除要請サインを表示することはできない。
リモートコントローラ5への送信は、次にリモートコントローラ5の操作面54の操作によってリモートコントローラ5の入出力ポート52から運転指示の信号SN2が送信され、その際に室内機2の本体側送受信部124の送受信窓22からの返信信号SN3によって行われる。このときの返信の信号SN3にリモートコントローラ5に対する表示指示が含まれることになる。リモートコントローラ5では、この表示指示を受けて初めて液晶画面53へのDB掃除要請サインの表示指示が可能な状態になる。リモートコントローラ5では、この表示信号を受信してコントローラ側制御部200のRAMにDB掃除要請サインの表示指示信号の受信が記憶される。
しかし、空気調和装置1は、運転の指示を受けて運転を始めるため、リモートコントローラ5の液晶画面53は、運転に関する情報を表示しなければならなくなってDB掃除要請サインの表示ができない。また運転中にダストボックス28の清掃をすべきではないため、運転中にDB掃除要請サインの表示を行うのは適当ではない。
従って、液晶画面53にDB掃除要請サインの表示D4が行われるのは、運転停止の指示信号SN4により、運転が停止するタイミングである。運転を停止するためにユーザが操作面54の運転・停止ボタン54cを押して運転停止の指示信号SN4をリモートコントローラ5から室内機2に送信することにより、リモートコントローラ5では、室内機2の停止を予測できる。そこで、リモートコントローラ5では、室内機2が指示信号SN4を受信してから運転を停止するまでの遅延時間を考慮して、室内機2の運転停止に合わせてDB掃除要請サインの表示D4を行うことができる。
一方、室内機2では、停止信号SN4をリモートコントローラ5から受けることによって運転を停止した時点で、パネル表示部23及びLED表示部26に表示を行う。パネル表示部23は、運転停止後に所定時間だけ点灯した後に表示D1を消して他の表示が可能な状態になる。一方、LED表示部26は、所定のLEDを点滅させる表示をDB掃除要請がリセットされるまで続ける。パネル表示部23には、ダストボックス28の掃除が必要になったことを示すDB掃除要請サインとして、例えば図12に示すような「FULL」の文字などが表示される。
もし、運転中にリセットされなかった場合には、次の停止時に、室内機2のパネル表示部23はDB掃除要請サインの表示D3を行い、リモートコントローラ5の液晶画面53でもDB掃除要請サインの表示D5を行う。
(強制的なフィルタ清掃におけるDB掃除要請サインの表示)
図11では、空気調和装置1の空気調和のときに割り込んで強制的にフィルタの清掃を行う場合のダストボックス28の掃除要請の表示について記載している。図11に示すように、空気調和装置1の運転中にフィルタの清掃を行うようリモートコントローラ5から指示信号SN11が送信される。この指示信号SN11を受けて、室内機2は、空気調和装置1の運転中に一時的に空気調和の動作を止めてフィルタ清掃機構35によりフィルタの清掃を行う。
強制的にエアフィルタ30の清掃を行った場合に、ダストボックス28に蓄積された塵埃が規定値を超えたときには、ダストボックス28の塵埃を廃棄するためのDB掃除要請サインを要求する要求信号SN12が本体側制御部100の内部において報知制御部102に対して出力される。
DB掃除要請サインを要求する要求信号SN12が発生した時点で、室内機2は、リモートコントローラ5との間で通信を行っていないが、リモートコントローラ5との間で表示タイミングを合わせるためにリモートコントローラ5の送信を待っていると、ダストボックス28の掃除が適切に行われない状態が続くため、早期にユーザに報知することを優先して遅延を無効化し、室内機2の運転中にLED表示部26を用いてDB掃除要請のサインの表示D11を行わせる。このとき、表示と合わせて室内機2のスピーカ27を用いて、例えば音声によりDB掃除要請を行わせてもよい。また、室内機2が停止したときには、パネル表示部23にもDB掃除要請のサインの表示D12を行わせることもできる。
もし、DB掃除要請のサインが表示されているにも拘らず、リモートコントローラ5から運転を開始する指示信号SN12が送信されて、ダストボックス28の清掃を行わずに運転を再開したときには、リモートコントローラ5に送信される運転開始の指示信号SN13にあわせてDB掃除要請のサインの表示指示信号SN14が送信されるようにして、次の運転停止時にリモートコントローラ5の液晶画面53にDB掃除要請のサインの表示D14を行わせることもできる。このときに、室内機2のパネル表示部23にもDB掃除要請のサインの表示D13を行わせることもできる。
(24時間換気時のDB掃除要請サインの表示)
24時間換気時のDB掃除要請サインの表示もタイミングとしては、フィルタ強制清掃時のDB掃除要請サインの表示と同様である。両者とも、図11を用いて説明したような遅延処理の無効化により本体側表示部123における即時の表示を行う。24時間換気時のエアフィルタ30の清掃と、強制的なフィルタ30の清掃時のエアフィルタ30の清掃とが異なる点は、強制的なエアフィルタ30の清掃がリモートコントローラ5などを用いてユーザからの要求に応じて行われるのに対し、24時間換気時のエアフィルタ30の清掃が空気調和装置1に組み込まれているプログラムに従って自動的に行われるところにある。
上述の相違点をDB掃除要請サインの表示の観点からみると、両者とも遅延処理を無効にする点では一致するものの、その無効化するための条件が異なるのである。すなわち、強制的なフィルタ清掃の場合には、空気調和装置1の運転中にエアフィルタ30の清掃を行うような指示信号がリモートコントローラ5から送信されてくることが条件となるが、24時間換気の場合には、空気調和装置1が24時間換気中に自立的にエアフィルタ30の清掃を行うことが条件となる。
この条件を図3(a)のブロック図について説明する。24時間換気のための送風は、運転制御部101が室内ファンモータ122などを制御して行っている。運転制御部101は、24時間換気が一定期間経過すると自動的にエアフィルタ30の清掃を行うようにフィルタ清掃機構35に指示を出力する一方、24時間換気の運転を停止する。運転制御部102はエアフィルタ30の清掃を監視しており、24時間換気中のエアフィルタ30の清掃でダストボックス28の塵埃蓄積量が規定値を超えたと判断されると、運転制御部102から報知制御部102にDB掃除要請サインの表示を要求する要求信号が出力される。このとき出力される要求信号が、図11に示す要求信号SN12に相当する。その後のDB掃除要請サインの表示動作は、図11を用いて既に説明した強制的なフィルタ清掃の場合と同じであるので、要求信号SN12が出力された後の説明は省略する。
(表示の制御)
次に、上述のダストボックスの清掃要求の表示の室内機2における制御ついて図13及び図14のフローチャートを用いて説明する。図13はLED表示部26の表示を説明するためフローチャートであり、図14はパネル表示部23の表示を説明するためのフローチャートである。
図3(a)に示す報知制御部102は、表示要求信号が入力するのを待っている(ステップS101)。この信号待ちの期間に、運転制御部101がフィルタ清掃機構35の状態を監視しており、フィルタ清掃の状況に基づいてフィルタ清掃機構35のダストボックス28に規定値以上の塵埃が溜まっているなどの理由でダストボックス28の掃除が必要と判断されるときは、運転制御部101は報知制御部102に対してDB掃除要請サインの表示の要求信号を出力する。
運転中は、報知制御部102においてDB掃除要請サインの要求信号の入力があるまでステップS101とステップS102のループを巡り、DB掃除要請サインの要求信号の入力があると判断されたときは次のステップS103に移行する。
報知制御部102は、本体側制御部100のRAMから、フィルタ清掃の要求信号が出力されたときの運転状態に関する情報を取得する(ステップS103)。次に、ステップS104に移行し、取得した運転状態の情報に基づいて、運転中にリモートコントローラ5から指示信号を受けて行ったフィルタ清掃か、または24時間換気中に行ったフィルタ清掃か否か、つまり通常のフィルタ清掃か否かを報知制御部102が判別する。ステップS104において、通常のフィルタ清掃でないと判断されたときはステップS109に移行し、通常のフィルタ清掃と判断されたときは次のステップS105に移行する。
ステップS105において、報知制御部102は、本体側制御部100のRAMから、本体側送受信部124からコントローラ側送受信部213に対して送信したDB掃除要請サインの表示を指示する指示信号の送信履歴を取得する。そして、ステップS102で認識されたDB掃除要請サインの要求に対応して表示指示信号がリモートコントローラ5に対して送信されたか否かを報知制御部102が判別する(ステップS106)。ステップS106において、DB掃除要請サインの表示指示信号がまだ送信されていないと判断されたときは、ステップS105に移行して表示指示信号が本体側送受信部124からコントローラ側送受信部213に送信されるのを待つ。もし、DB掃除要請サインの表示指示信号が送信されたと判断されたときは、次のステップS107に移行する。
ステップS107において、報知制御部102は、本体側送受信部124がコントローラ側送受信部213から受信した条件設定の指示信号の受信情報を本体側制御部100から取得する。そして、本体側送受信部124において運転停止の指示信号が受信されたか否かを報知制御部102が判別する(ステップS108)。ステップS108において、運転停止の指示信号がまだ受信されていないと判断されたときは、ステップS107に移行して指示信号が本体側送受信部124で受信されるのを待ち、リモートコントローラ5の運転・停止ボタン54cが押されて運転停止の指示信号が送信されてきたと報知制御部102で判断されたときは、次のステップS109に移行する。
ステップS109において、報知制御部102はDB掃除要請サインの表示を行うために、本体側表示部123に表示指示信号を出力し、本体側表示部123はLED表示部26にDB掃除要請サインの表示を行う。またこのとき、本体側制御部100は、室内機2のパネル表示部23及び、リモートコントローラ5に表示の指示信号を本体側送受信部124により送信して、コントローラ側表示部212の液晶画面53にDB掃除要請サインの表示を行わせるが、詳細については後ほど説明する。
次に、ステップS110に移行し、設定条件の変更を指示する指示信号がリモートコントローラ5から送信されるのを待つ。指示信号が本体側送受信部124で受信されると、受信された指示信号がDB掃除要請サインの表示を解除する指示信号か否かを判別する(ステップS111)。ステップS111において、表示を解除する指示信号がない場合には、ステップS110に移行して設定条件を変更する指示信号の受信を待つ。
ステップS111からステップS112に移行したときは、ステップS112で本体側制御部100は報知制御部102にDB掃除要求サインの表示要求を取り消す信号を出力し、報知制御部102は本体側表示部123のDB掃除要求サインの表示を終了させる。
次に、パネル表示部26の表示について、図14を用いて説明する。
ステップS201において、リモートコントローラ5の運転・停止ボタン54cが押されると、コントローラ側送受信部213の入出力ポート52から室内機2の送受信窓22に対して運転開始を指示する指示信号が送信される。なお、このときパネル表示部23には、受信確認の表示を行わせることもできるが、ここでは説明を省略する。
室内機2は運転開始の指示信号の受信が完了するとステップS202に移行し、報知制御部102は本体側表示部123に運転開始の表示を要求する。本体側表示部123は、パネル表示部23に運転を開始したことを表示する。
次に、ステップS203に移行し、室内機2の本体側制御部100は、室内機2の本体側送受信部124からコントローラ側送受信部213に運転開始の指示信号に対する返信の指示信号が送信されるのを待つ。
本体側制御部100は、コントローラ側制御部200との間で指示信号の受信が確認されるとステップS204に移行し、送信された指示信号がDB掃除要請サインの表示指示信号か否かを判別する。ステップS204において、DB掃除要請サインの表示指示信号でないと判断された場合には、処理を終了する。一方、DB掃除要請サインの表示指示信号であると判断された場合には、本体側制御部100は報知制御部102にDB掃除要請サインの表示の要求信号を出力し、ステップS205に移行する。
ステップS205において、新たにコントローラ側操作部211が操作されて指示信号がリモートコントローラ5から室内機2に送信されるのを待つ。新たな指示信号がコントローラ側送受信部213から本体側送受信部124に送信されると、本体側送受信部124から本体側制御部100に指示信号の受信が通知される。
指示信号の受信によりステップS206に移行し、本体側制御部100は、受信された指示信号が運転停止を指示する指示信号か否かを判別する。ステップS206において運転停止の指示信号でないと判断されたときは、ステップS205に移行し受信が行われるまで待機する。一方、運転停止信号であると判断された場合には、次のステップS207に移行する。
ステップS207において、報知制御部102はDB掃除要請サインの表示を行うために、本体側表示部123に表示指示信号を出力し、本体側表示部123はパネル表示部23にDB掃除要請サインの表示を行う。このとき、コントローラ側制御部200は、コントローラ側表示部212に指示して、DB掃除要請サインの表示を行わせるので、リモートコントローラ5の液晶画面53の表示タイミングと室内機2のパネル表示部23の表示タイミングを一致させることができる。
次に、ステップS208に移行し、一定時間経過後、パネル表示部23の表示を通常表示に変更する。その後、ステップS209に移行し、設定条件の変更を指示する指示信号がリモートコントローラ5から送信されるのを待つ。指示信号がコントローラ側送受信部213から送信されてくると、受信された指示信号がDB掃除要請サインの表示を解除する指示信号であるか否かを判別する(ステップS210)。ステップS210において、表示を解除する指示信号でない場合には、ステップS211に移行し、送信された指示信号が運転を開始する指示信号であるか否かを判別する。運転を開始する指示信号でない場合には、ステップS209に移行してDB掃除要請サインの表示を解除する指示信号の送信を待つ。運転を開始する指示信号であった場合には、ステップS205に移行し、リモートコントローラ5から再び運転停止の指示信号が送信されるのを待つ。
ステップS210からステップS212に移行したときは、ステップS212で本体側制御部100は報知制御部102にDB掃除要求サインの表示要求を取り消し、終了する。
次に、図10及び図11に示したダストボックスの清掃要求の表示のリモートコントローラ5における制御ついて図15に示すフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、リモートコントローラ5の運転・停止ボタン54cが押されると、コントローラ側操作部211からコントローラ側制御部200に信号が通知されてコントローラ側制御部200からコントローラ側送受信部213に送信が指示され、入出力ポート52から室内機2の送受信窓22に対して運転開始を指示する指示信号が送信される。
リモートコントローラ5は送信が完了するとステップS302に移行し、表示制御部201はコントローラ側表示部212に運転開始の表示を要求する。コントローラ表示部212は、液晶画面53に運転を開始したことを表示する。
次に、ステップS303に移行し、リモートコントローラ5は、室内機2の本体側送受信部124からコントローラ側送受信部213に運転開始の指示信号に対する返信の指示信号が送信されるのを待つ。コントローラ側送受信部213で指示信号が受信されると、受信されたことがコントローラ側送受信部213からコントローラ側制御部200に通知される。
指示信号が受信されるとステップS304に移行し、受信された指示信号がDB掃除要請サインの表示指示信号か否かを判別する。ステップS304において、DB掃除要請サインの表示指示信号でないと判断された場合には、処理を終了する。一方、DB掃除要請サインの表示指示信号であると判断された場合には、コントローラ側制御部200はRAMにDB掃除要請サインの表示指示信号の受信があったことを記憶し、ステップS305に移行する。
ステップS305において、新たにコントローラ側操作部211が操作されて指示信号がリモートコントローラ5から室内機2に送信されるのを待つ。新たな指示信号がコントローラ側送受信部213から本体側送受信部124に送信されると、コントローラ側送受信部213からコントローラ側制御部200に指示信号の送信が通知される。
指示信号の送信によりステップS306に移行し、コントローラ側制御部200は、送信された指示信号が運転停止を指示する指示信号か否かを判別する。ステップS306において運転停止の指示信号でいないと判断されたときは、ステップS305に移行し送信が行われるまで待機する。一方、運転停止信号であると判断された場合には、次のステップS307に移行する。
ステップS307において、表示制御部201はDB掃除要請サインの表示を行うために、コントローラ側表示部212に表示指示信号を出力し、コントローラ側表示部212は液晶画面53にDB掃除要請サインの表示を行う。このとき、本体側制御部100は、本体側表示部123に指示して、DB掃除要請サインの表示を行わせるので、リモートコントローラ5の液晶画面53の表示タイミングと室内機2のパネル表示部23及びLED表示部26の表示タイミングを一致させることができる。
次に、ステップS308に移行し、設定条件の変更を指示する指示信号がリモートコントローラ5から送信されるのを待つ。指示信号がコントローラ側送受信部213から送信されると、送信された指示信号がDB掃除要請サインの表示を解除する指示信号であるか否かを判別する(ステップS309)。ステップS309において、表示を解除する指示信号でない場合には、ステップS310に移行し、送信された指示信号が運転を開始する指示信号であるか否かを判別する。運転を開始する指示信号でない場合には、ステップS307に移行してDB掃除要請サインの表示を解除する指示信号の送信を待つ。運転を開始する指示信号であった場合には、ステップS311において通常表示に変更してステップS305に移行し、リモートコントローラ5から再び運転停止の指示信号が送信されるのを待つ。
ステップS309からステップS312に移行したときは、ステップS312でコントローラ側制御部200は表示制御部201にDB掃除要求サインの表示要求を取り消し、表示制御部201はDB掃除要求サインの表示を終了する。
なお、以上の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<変形例>
(a)上記実施形態では、所定の条件が成立したときに報知する空気調和関連情報として、ダストボックス28の塵埃の掃除要求について説明したが、このような空気調和関連情報はダストボックス28の掃除要求に限られない。
(b)上記実施形態では、ダストボックス28の掃除要求サインについて、リモートコントローラ5の液晶画面53の表示を待たずに、室内機2の本体側表示部123において優先的に表示する例として、運転中の強制的なフィルタ清掃や24時間換気時のフィルタ清掃について説明したが、優先条件はこれらに限られず、リモートコントローラ5などの外部機器との表示タイミングの一致を待っていたのでは報知が遅れるような条件であればよい。
(c)上記実施形態では、リモートコントローラ5の入出力ポート52と室内機2の送受信窓22との間の通信が赤外線による通信である場合について説明したが、この通信は双方向の通信であればよく、赤外線による通信に限られない。
<特徴>
(1)
空気調和装置1は、室内機2及び室外機3(本体)とリモートコントローラ5(付属機器)を備える。室内機2には、パネル表示部23とLED表示部26(本体側表示部)があり、リモートコントローラ5には液晶画面53(機器側表示部)がある。これら室内機2とリモートコントローラ5との間では、無線通信により情報の遣り取りを行っているため、室内機2で発生したイベントに関する情報をリモートコントローラ5に通知するまでに大きな時間差が生じる。
パネル表示部23とLED表示部26は本体側表示部123に属し、本体側制御部100の報知制御部102により制御されている。例えば、ダストボックス28の清掃が必要になりDB掃除要請サインを表示する場合、図10に示すように、報知制御部102にDB掃除要請サインを要求する要求信号SN1が入力しても、直ぐには表示を指示せず、リモートコントローラ5へDB掃除要請サインの表示指示信号の送信が終わり、空気調和装置1の運転が停止されるまで、報知制御部102は、本体側表示部123にDB掃除要請サインの表示D1を遅延させる遅延処理を行う。
一方、リモートコントローラ5では、本体側表示部123のDB掃除要請サインの表示D1が行われるときには既に表示が可能な状態になっているため、本体側表示部123の表示D1の表示タイミングに合わせて表示するように、コントローラ側制御部200の表示制御部201は、コントローラ側表示部212にDB掃除要請サインの表示D4の表示を要求することができる。
このような報知制御部102の遅延処理により、リモートコントローラへの表示指示信号SN3が送信されるタイミングと、報知制御部102が報知制御部102にDB掃除要請サインを要求する要求信号SN1を受け取るタイミングとの差が解消される。それにより、パネル表示部23及びLED表示部26と液晶画面53とのDB掃除要請サインの表示のタイムラグを減らすことができる。
さらに、空気調和装置1の運転中は、リモートコントローラ5の液晶画面53が運転のための通常表示に用いられるため、DB掃除要請サインの表示ができない設定となっている。このような場合には、リモートコントローラ5の液晶画面53をDB掃除要請サインの表示に使用することができる次の運転停止時まで遅延処理を延長する。そのために、本体側制御部100は、運転停止の指示信号SN4がリモートコントローラ5から送信されてくるまで待っている。一方、リモートコントローラ5も運転停止の指示信号SN4を送信するタイミングで表示を行う。それにより、表示指示信号SN3と運転停止の指示信号SN4との送信タイミングの差に相当する表示タイミングのズレを解消することができる。
このように、室内機2のパネル表示部23及びLED表示部26とリモートコントローラ5の液晶画面53の両方で表示することで、確実にダストボックスのメンテナンスが必要になったことをユーザに報知することができる。そして、両者の報知タイミングを一致させることで、表示のタイミングがずれることによりユーザが故障と誤解したり、不適切な時期にメンテナンスに着手したりするのを防止することができる。
(2)
図11を用いて説明したように、エアフィルタ30の強制清掃の場合と24時間換気中のエアフィルタ30の清掃の場合に、ダストボックス28の掃除が必要になったときには、報知制御部102が行う遅延処理を無効にして、直ちにLED表示部26でLEDを点滅させてDB掃除要請サインの表示D11を行う。また、パネル表示部23においても、空気調和装置1の運転が停止されて表示が可能になった時点でDB掃除要請サインの表示D12を行う。
このときの優先条件は、強制清掃の場合には、空気調和装置1の運転中にエアフィルタ30の清掃を行うような指示信号がリモートコントローラ5から送信されてくることである。また、24時間換気の場合には、空気調和装置1が24時間換気中に自立的にエアフィルタ30の清掃を行うことが優先条件となる。
このように、リモートコントローラ5の液晶画面53への表示を待たずに、本体側表示部123のLED表示部26を使って、またはパネル表示部23も合わせて使って表示することで、迅速にユーザにダストボックス28のメンテナンスが必要になったことを伝えることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の外観斜視図。 図1に示す空気調和装置の室内機の斜視図。 (a)本体側の制御の概要を説明するためのブロック図。(b)リモートコントローラ側の制御の概要を説明するためのブロック図。 図1に示すリモートコントローラの外観を示す平面図。 図2に示す室内機の断面図。 (a)図2に示すダストボックスの正面図。(b)図2に示すダストボックスの平面図。 図2に示すダストボックスの分解斜視図。 運転制御を説明するためのフローチャート。 パネル表示部の表示パターンの説明図。 ダストボックスの清掃に関連する各部の動作や信号や表示のタイミングについてのタイミングチャート。 ダストボックスの清掃に関連する各部の動作や信号や表示のタイミングについてのタイミングチャート。 パネル表示部の表示パターンの説明図。 ダストボックスの掃除要請の表示の室内機における制御ついて説明するためのフローチャート。 ダストボックスの掃除要請の表示の室内機における制御ついて説明するためのフローチャート。 ダストボックスの掃除要請の表示のリモートコントローラにおける制御ついて説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 空気調和装置
2 室内機
3 室外機
5 リモートコントローラ
22 送受信窓
27 スピーカ
28 ダストボックス
30 エアフィルタ
35 フィルタ清掃機構
100 本体側制御部
101 運転制御部
102 報知制御部
123 本体側表示部
124 本体側送受信部
200 コントローラ側制御部
201 表示制御部
211 コントローラ側操作部
212 コントローラ側表示部
213 コントローラ側送受信部

Claims (9)

  1. 所定の条件が成立したときに報知する空気調和関連情報を表示するための本体側表示部(123)を有する本体(2,3)と、
    前記本体から分離して設けられ、前記本体に信号を送信するときに前記本体から前記空気調和関連情報を表示するための信号を受信可能に構成され、前記空気調和関連情報を表示するための機器側表示部(212)を有する付属機器(5)とを備え、
    前記本体は、前記所定の条件が成立している場合でも、前記本体側表示部への前記空気調和関連情報の表示を、前記機器側表示部に前記空気調和関連情報を表示するための信号の前記付属機器への送信までは少なくとも遅延する、表示の遅延処理を実施可能に構成されている、空気調和装置。
  2. 前記遅延処理は、前記空気調和関連情報を表示するための信号の前記付属機器への前記本体からの送信後に前記付属機器が表示可能になるまで前記本体側表示部への表示を遅延させるものである、請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記付属機器は、前記本体の運転を制御するための設定条件を無線通信により送信するためのリモートコントローラ(5)であり、
    前記リモートコントローラは、前記空気調和関連情報を前記機器側表示部に表示するための信号を無線通信により受信するように構成されている、請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記本体は、前記所定の条件が成立し、かつ、所定の優先条件が成立する場合、前記遅延処理を行わずに前記本体側表示部に表示を指示する表示の優先処理を実施可能に構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 前記所定の優先条件は、前記空気調和関連情報が前記付属機器から送信される情報によらずに前記本体で自立的に行う所定運転に関するものである、請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 前記本体は、前記付属機器からの信号の受信及び前記空気調和関連情報を表示するための信号の前記付属機器への送信が可能な本体側送受信部(124)と、前記本体側表示部及び前記本体側送受信部を制御する本体側制御部(100)とをさらに有し、
    前記付属機器は、前記本体側送受信部との間で信号の送受信が可能な機器側送受信部(213)と、前記機器側表示部及び前記機器側送受信部を制御する機器側制御部(200)とをさらに有し、
    前記本体側制御部は、前記所定の条件が成立しており、かつ、前記付属機器からの運転停止要求が有ったときに、前記本体側表示部に前記空気調和関連情報の表示を指示し、
    前記機器側制御部は、前記付属機器への送信を前記本体側送受信部から受けたときに、前記機器側表示部に前記空気調和関連情報の表示を指示する、請求項1から5のいずれかに記載の空気調和装置。
  7. 前記本体は、吸入する室内空気から塵埃を取り除くエアフィルタ(30)と、前記エアフィルタの清掃のときに出た塵埃を蓄積するダストボックス(28)とをさらに備え、
    前記空気調和関連情報は、前記ダストボックスのメンテナンスに関する情報であり、
    前記所定の条件は、前記ダストボックスに蓄積されたものの廃棄が必要になったことを示す事象の検知である、請求項1から6のいずれかに記載の空気調和装置。
  8. 前記本体は、前記所定条件が成立し、かつ前記本体が前記付属機器から送信される情報によらずに前記エアフィルタの清掃を行ったという優先条件が成立しているときに、前記遅延処理を行わずに前記本体側表示部に表示を指示する表示の優先処理を実施可能に構成されている、請求項7に記載の空気調和装置。
  9. 前記本体は、前記所定条件が成立し、かつ前記本体の運転中に強制的に前記エアフィルタの清掃を行ったという優先条件が成立しているときに、前記遅延処理を行わずに前記本体側表示部に表示を指示する表示の優先処理を実施可能に構成されている、請求項7に記載の空気調和装置。
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