JP2002349940A - 空気調和システム - Google Patents

空気調和システム

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JP2002349940A
JP2002349940A JP2001162257A JP2001162257A JP2002349940A JP 2002349940 A JP2002349940 A JP 2002349940A JP 2001162257 A JP2001162257 A JP 2001162257A JP 2001162257 A JP2001162257 A JP 2001162257A JP 2002349940 A JP2002349940 A JP 2002349940A
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air conditioner
control device
air
conditioning system
operation mode
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JP2001162257A
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English (en)
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Hiroshi Okui
博司 奥井
Takehito Chinomi
岳人 知野見
Nobuhiro Hattori
宜弘 服部
Satoshi Ito
聡 伊藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常が発生した場合でも集中制御装置本来の
操作性を損ねることなく、信頼性の高い空気調和システ
ムを提供するものである。 【解決手段】 室内機3a〜3eと室外機4a〜4cよ
り構成される空気調和機群と、これらの空気調和機群の
運転情報を一元的に把握できるとともに、これらの空気
調和機群に対して一斉に運転・停止などの制御を送信で
きる集中制御装置1で空気調和システムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機の制御に
係るシステムに関するものであって、特に複数の空気調
和機を遠隔より集中制御を行う空気調和システム及びそ
れを構成する集中制御装置及び空気調和機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術として特開平9−2
57296号公報について図8を用いて説明する。図8
において、空気調和機105A〜105Eはそれぞれ室
内機103A〜103Eおよび室外機104A〜104
Eより構成され、これらは伝送線107を介して接続さ
れている。
【0003】各空気調和機105A〜105Eはリモコ
ン102A〜102Eにより個別に操作されるとともに
伝送線107に接続された集中制御装置101により個
別、一括あるいはグループ毎に制御することができる。
そしてこのグループ分けは任意に設定・変更することが
できる。図8では空気調和機105Bと空気調和機10
5Cが、また空気調和機105Dと空気調和機105E
がそれぞれ1つの空気調和機グループに設定されてい
る。
【0004】さらに図8に示す空気調和システムでは例
えば空気調和機105Aに異常が発生した場合、空気調
和機105Aはその異常コードを集中制御装置101に
送信を行なう。集中制御装置101はこの受信データを
読み取りこれが異常コードであることを判別するとその
異常コードを7セグメントLEDを用いて表示すること
ができる。このように異常発生時はその異常内容を表示
することができるため保守作業を容易にすることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記図8
に示す従来の空気調和システムでは、集中制御を行なう
際のグループ分けを任意に設定することができるが、グ
ループ分けの変更が生じた場合にはその都度集中制御装
置において設定変更の手間が必要であるという課題を有
していた。
【0006】また、空気調和機に異常が発生した場合そ
の異常内容を表示することができるので保守作業を容易
にすることができるが、この異常発生時の集中制御装置
の操作については明記されてはいない。即ちグループ制
御や一括制御等により異常が生じた空気調和機に対して
も操作を行なうことは空気調和システム上好ましくな
い。異常の内容によっては他の正常な空気調和機に対し
ても安全性や信頼性等で支障をきたす可能性があるとい
う課題を有していた。
【0007】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、空気調和機の集中制御を行なう際のグルー
プ分けに変更が生じても都度設定する手間を省くことが
でき、操作が簡単で柔軟性の高い空気調和システムを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願発明の空気調和システムは、少なくとも1機の空
気調和機と、この空気調和機群と無線または有線で双方
向通信する集中制御装置とで構成され、集中制御装置は
空気調和機群に対して一斉に運転のON/OFFなどの
制御信号を発信する機能を有する。
【0009】そして、集中制御装置は空気調和機群相互
のデータ通信において、運転モード、運転異常、室内外
気温温度表示、などについてユーザに対して正しい運転
情報を提供するとともに、空気調和機が設置された各部
屋、各ユーザの空調に対するニーズに対して、一括で集
中にされた制御とは異なる場合にも個々のユーザの設定
を重視して運転を継続できるようにするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本願発明の請求項1記載の空気調
和システムは、少なくとも1機の空気調和機と、この空
気調和機群と無線または有線で双方向通信する集中制御
装置とで構成され、集中制御装置は空気調和機群に対し
て一斉に運転のON/OFFなどの制御信号を発信する
機能を有する。
【0011】また、本願発明の請求項2記載の空気調和
システムの空気調和機は、少なくとも最新の運転条件を
記憶する運転状態記憶手段を有し、集中制御装置の運転
信号に基づいて運転状態記憶手段に記憶された運転状態
で運転を開始するようにする。
【0012】また、請求項3に記載の空気調和システム
の集中制御装置は、制御対象の夫々の空気調和機に対す
る少なくとも最新の操作履歴を記憶する操作履歴記憶手
段を備えるとともに、制御対象の夫々の空気調和機に対
して一斉に運転制御を発信する時は操作履歴記憶手段に
記憶された前回の操作履歴に基づいて制御信号を発信す
る。
【0013】また、請求項4記載の空気調和システムの
集中制御装置は、運転異常を検知し、集中制御装置に運
転異常状態であることを送信する運転異常検知手段を有
し、また集中制御装置は空気調和機より受信した運転異
常に関する情報を記憶する運転異常記憶手段を有すると
ともに、制御対象である空気調和機に制御信号を送信す
る時は運転異常記憶手段に記憶された情報に基づき、異
常が発生している空気調和機がその制御の対象として含
まれる場合にはその制御信号の発信を禁止する。
【0014】また、請求項5記載の空気調和システムの
集中制御装置は、運転異常を検知し、集中制御装置に運
転異常状態であることを送信する運転異常検知手段を有
し、また集中制御装置は空気調和機より受信した運転異
常に関する情報を記憶する運転異常記憶手段を有すると
ともに、制御対象である空気調和機に制御信号を送信す
る時は運転異常記憶手段に記憶された情報に基づき、異
常が発生している空気調和機がその制御の対象として含
まれる場合にはその異常の発生している空気調和機を除
く空気調和機に対して制御信号を発信する。
【0015】また、請求項6記載の空気調和システムの
集中制御装置は、夫々の空気調和機の最新の運転モード
を検知し記憶する運転モード把握手段を有し、空気調和
機に対して一斉に運転モードを設定して運転する運転制
御信号を送信する場合には、この運転制御信号での運転
モードと運転モード把握手段で把握している運転モード
とを比較して、運転モードが異なる空気調和機を除いて
運転制御信号を送信する信号制御手段を具備する。
【0016】ここで、空気調和機の運転モードとは、冷
房/暖房/除湿(ドライ)などの状態をいい、広義には
送風のみの状態なども指し示す。また、最新の運転モー
ドとは、現在その空気調和機が停止状態であれば停止す
る直前の運転モードを指し示し、現在その空気調和機が
運転状態であれば現状運転している運転モードを指し示
す。
【0017】また、請求項7記載の空気調和システムの
空気調和機は、最新の運転モードを検知し記憶する運転
モード記憶手段を有し、集中制御装置から発信された制
御情報のうち運転モードが運転モード記憶手段に記憶さ
れた運転モードと異なる場合にはその制御信号を無視す
るとともに、異モード運転制御の信号を受信した旨を異
モード運転制御信号受信信号として集中制御装置に発信
する。
【0018】また、請求項8記載の空気調和システムの
集中制御装置は、制御対象である空気調和機の夫々の運
転モードを表示する運転モード表示手段を有し、運転モ
ード表示手段において運転モードが異なる空気調和機の
運転モード表示は点滅表示させる。
【0019】また、請求項9記載の空気調和システムの
集中制御装置は、異モード運転制御信号受信信号を受信
した空気調和機の運転モード表示は点滅表示させる。
【0020】また、請求項10記載の空気調和システム
の集中制御装置は、制御対象である空気調和機の設置さ
れている室温情報を受信して表示する室温表示手段を有
し、空気調和機の室内機が停止状態であることを検知し
た場合には室温表示手段に当該空気調和機の室内機から
の室温情報を表示しないようにする。
【0021】ここで、室内機が停止状態とは、運転その
ものがOFF状態である場合に加えて、例えば空調温度
が設定温度に達しており、いわゆるサーモオフ状態で送
風機が停止している状態まで含める。
【0022】また、請求項11記載の空気調和システム
の集中制御装置は、制御対象である空気調和機の室外機
の設置されている付近の外気温情報を受信して表示する
外気温表示手段を有し、空気調和機の室外機が停止状態
であることを検知した場合には室温表示手段に当該空気
調和機の室外機からの外気温情報を表示しないようにす
る。
【0023】ここで、室外機が停止状態とは、上記室内
機の場合と同様、運転そのものがOFF状態である場合
に加えて、例えば空調温度が設定温度に達しており、い
わゆるサーモオフ状態で送風機が停止している状態、即
ち送風機が停止している状態まで含める。また、除霜運
転などで空気調和機の室外ユニット周辺の温度環境が実
際の外気温を示していない可能性の高い場合をも含む。
【0024】また、請求項12記載の空気調和システム
の空気調和機は、集中制御装置からの運転状態情報の発
信要求があった場合または空気調和機が所定時間ごとに
運転状態情報を集中制御装置に発信する場合において、
空気調和機の室内機が停止状態である場合には空気調和
機の室内機の室温情報を集中制御装置に送信しないよう
にする。
【0025】また、請求項13記載の空気調和システム
の空気調和機は、集中制御装置からの運転状態情報の発
信要求があった場合または空気調和機が所定時間ごとに
運転状態情報を集中制御装置に発信する場合において、
空気調和機の室外機が停止状態である場合には空気調和
機の室外機の外気温情報を集中制御装置に送信しないよ
うにする。
【0026】また、請求項14記載の空気調和システム
の集中制御装置は、制御対象の空気調和機の室内機の運
転開始からの経過時間を計測する経過時間計測手段を有
し、この経過時間計測手段が計測する経過時間が所定時
間以上になるまでは室温情報を表示しないようにする。
【0027】また、請求項15記載の空気調和システム
の集中制御装置は、制御対象の空気調和機の室外機の運
転開始からの経過時間を計測する経過時間計測手段を有
し、この経過時間計測手段が計測する経過時間が所定時
間以上になるまでは外気温情報を表示しないようにす
る。
【0028】また、請求項16記載の空気調和システム
の集中制御装置は、請求項11,13,15のいずれか
の集中制御装置において、外気温温度情報を有する室外
機が複数ある時は、複数の室外機のうち何れか一つの外
気温情報のみを外気温表示手段に表示するようにする。
【0029】以下、本発明に係る空気調和システムの実
施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明す
る。なお、全ての図面において同一の符号は、同一また
は同等の構成要素または部分を示す。
【0030】(実施の形態1)図1は本発明に係る空気
調和システムの一実施形態を示す全体構成図である。図
1において1は集中制御装置、2a〜2eは個別リモコ
ン、3a〜3eは室内機、4a〜4cは室外機、5は冷
媒分岐装置である。
【0031】また10は通信親機、11a〜11cは通
信子機であり、本実施の形態では通信媒体として無線を
用いる。ここで通信親機10は集中制御装置1に、通信
子機11aは冷媒分岐装置5に接続され、また通信子機
11bは室内機3cに、通信子機11cは室外機4cに
接続される。
【0032】集中制御装置1は無線通信により各空気調
和機に対する操作および状態の確認を行なうことができ
る。例えば室内機3aをON操作する場合、集中制御装
置1は通信親機10、通信子機11aおよび冷媒分岐装
置5を介して操作データを送信して室内機3aをONさ
せる。また逆に例えば室内機3aのON/OFF状態を
確認するときは冷媒分岐装置5、通信子機11aおよび
通信親機10を介して状態データの受信を行なう。
【0033】他の室内機3b〜3eについても同様に操
作を行なうことができるとともに、さらに集中制御装置
1では全てまたは複数の室内機を一括して操作を行なう
ことができる。ここで複数の室内機を一括操作する場
合、通常よく使用する室内機を一括操作設定するが、こ
れは使用状況によっては都度変化する。この場合は設定
の変更をその都度行なう手間が生じる。
【0034】図2に集中制御装置1の構成図を示す。2
0は集中制御装置1の制御部、21は通信親機10とデ
ータの送受信を行なう通信部、22は各空気調和機の状
態を記憶する状態記憶部、23は空気調和機を操作する
時にボタン操作等を行なう操作部、24は各空気調和機
の状態を表示する表示部、25は集中制御装置10から
各室内機3a〜3eに対して行なった操作の履歴を記憶
する操作履歴記憶部である。
【0035】制御部20は操作履歴記憶部25が記憶す
る集中制御装置1の操作履歴に基づいて複数の室内機を
一括制御する際に操作対象となる室内機を選定する。こ
の選定方法としては例えば所定期間内にON操作した室
内機、或いは所定期間における操作頻度が一定値を超え
た室内機を操作対象にする等の方法がある。
【0036】このように日頃の操作履歴に基づいて一括
操作を行なう操作対象を自動的に変更するので、操作対
象の設定変更を行なう機会自体を減少或いは無くすこと
ができる。これにより設定変更の手間を減らす或いは省
くことが可能となる。
【0037】以上のように本実施形態の空気調和システ
ムによれば、集中制御装置1が一括操作を行なう操作対
象を過去の操作履歴に基づいて行なうので、設定変更の
発生を減らす或いは省くことができる。これにより操作
状況に対応できて柔軟性が有り、利便性、操作性の良い
空気調和システムを提供することができる。
【0038】(実施の形態2)図3は本発明に係る空気
調和システムの他の実施形態における集中制御装置1の
構成図を示す。図3において26は空気調和機に生じた
異常情報を記憶する異常情報記憶部である。以下、本実
施形態の空気調和システムについて図1および図3を用
いて詳細に説明する。
【0039】図1において例えば室外機4bに異常が発
生したとする。この場合室内機3c、通信子機11bお
よび通信親機10を介して集中制御装置1にこの異常デ
ータが送信される。集中制御装置1はこのデータを通信
部21を介して受け取りこれが異常データであることを
判別すると異常情報記憶部26にデータを格納する。
【0040】集中制御装置1は異常情報記憶部26より
室外機4bに異常が発生したことを確認するとこれに接
続された室内機3cを含む操作を禁止とする。つまり集
中制御装置1から室内機3cへの個別操作および全体操
作、さらに室内機3cが一括操作の操作対象であれば一
括操作の禁止を行なう。
【0041】このように異常が発生した場合は異常機器
への操作を禁止するので、異常状態の更なる悪化或いは
同一系統に接続された他機器への悪影響を抑制すること
ができる。
【0042】以上のように本実施形態の空気調和システ
ムによれば、空気調和機に異常が発生した場合、集中制
御装置1はこれを検出して異常が発生した機器への操作
を禁止するので、異常の悪化や他機器への影響を抑制す
ることができる。これにより、安全性および信頼性の高
い空気調和システムを提供することができる。
【0043】尚、本実施形態では異常機器に対する操作
を禁止したが、集中制御装置1は異常機器に対してはO
FF操作のみ有効にして、何らかの操作を行なった場合
は異常機器をOFFにするようにしても同等の効果を得
ることができる。
【0044】(実施の形態3)図4は本発明に係る空気
調和システムのさらに他の実施形態における集中制御装
置1の構成図を示す。以下、本実施形態の空気調和シス
テムについて図1および図4を用いて詳細に説明する。
【0045】図1において例えば室外機4cに異常が発
生したとする。この場合室外機4c、通信子機11cお
よび通信親機10を介して集中制御装置1にこの異常デ
ータが送信される。集中制御装置1はこのデータを通信
部21を介して受け取りこれが異常データであることを
判別すると異常情報記憶部26にデータを格納する。
【0046】集中制御装置1は異常情報記憶部26より
室外機4cに異常が発生したことを確認するとこれに接
続された室内機3dおよび3eへの操作のみを禁止とす
る。つまり集中制御装置1から室内機3dおよび3eへ
の個別操作を禁止とする。複数一括操作および全体操作
については室内機3dおよび3eを省いて操作を行な
う。
【0047】このように異常が発生した場合は異常機器
への操作のみを禁止するので、複数一括あるいは全体制
御の利便性・操作性を保ちながら異常状態の更なる悪化
或いは同一系統に接続された他機器への悪影響を抑制す
ることができる。
【0048】以上のように本実施形態の空気調和システ
ムによれば、空気調和機に異常が発生した場合、集中制
御装置1はこれを検出して異常が発生した機器のみへの
操作を禁止するので、集中制御装置1による本来の機能
を保ちながら異常の悪化や他機器への影響を抑制するこ
とができる。これにより、利便性・操作性が高く、さら
に安全性および信頼性の高い空気調和システムを提供す
ることができる。
【0049】尚、本実施形態では異常機器のみに対する
操作を禁止したが、集中制御装置1は異常機器に対して
はOFF操作のみ有効にして、何らかの操作を行なった
場合は異常機器をOFFにするようにしても同等の効果
を得ることができる。
【0050】(実施の形態4)図5は本発明に係る空気
調和システムのさらに他の実施形態における集中制御装
置1の構成図を示す。集中制御装置1は空気調和システ
ム全体の運転モード(自動、暖房、冷房、除湿、送風
等)を一括して操作することができる。図5において2
7は状態記憶部22に保存された内容から集中制御装置
1が操作する全体運転モードと個別リモコン2a〜2e
により操作された各室内機の個別運転モードとを比較し
て異なるモード(以下、異モードと呼ぶ)を検出する異
モード検出部である。以下、本実施形態の空気調和シス
テムについて図1および図5を用いて詳細に説明する。
【0051】図1において例えば室内機3cが冷房運転
を行なっているとする。この運転データ情報は通信子機
11bおよび通信親機10を介して集中制御装置1に送
信される。集中制御装置1はこのデータを通信部21を
介して受け取り、状態記憶部22にデータを格納する。
【0052】集中制御装置1は異モード検出部27より
設定している全体運転モードと異なるモードの室内機が
あることを確認するとこの異モード機器に対しては運転
モードの変更を行わない。即ち在の全体運転モードが暖
房であれば室内機3cは異モードであり、これは特に利
用者の要求により選択されたものであると考え室内機3
cへの運転モード変更は行わない。
【0053】このように集中制御装置1より全体運転モ
ードを変更する場合は異モード機器以外への変更のみ行
うので、一括操作の利便性・操作性を保ちながらも異モ
ード機器が設置された部屋の快適性を保つことができ
る。
【0054】以上のように本実施形態の空気調和システ
ムによれば、全体運転モードの変更を行う時に異モード
機器がある場合、集中制御装置1はこれを検出して異モ
ード以外の機器のみへ運転モード変更操作を行うので、
集中制御装置1による本来の機能を保ちながら異モード
の状態を維持することができる。これにより、利便性・
操作性が高く、さらに快適性の高い空気調和システムを
提供することができる。
【0055】(実施の形態5)図6は本発明に係る空気
調和システムのさらに他の実施形態における集中制御装
置1の外形図を示す。図6において表示部24は個別運
転モードを示す運転モード表示部31、室内温度表示部
32、外気温表示部33および現在どの室内機の運転情
報を表示しているかを示す選択機器表示部34より構成
される。尚、選択機器表示部34は5つの指示表示のう
ち表示情報選択ボタン43により選択された室内機の指
示表示のみ点灯する。
【0056】操作部23は運転操作ボタン41a〜41
e、運転モード切替ボタン42および表示情報選択ボタ
ン43より構成される。運転操作ボタン41a〜41e
はそれぞれ室内機3a〜3eのON/OFF操作を行な
い、また運転モード切替ボタン42は押す度に全体の運
転モードを切替える。さらに表示情報選択ボタン43は
表示部にいずれの室内機の情報表示を行うかを選択す
る。
【0057】以下、図5および6を用いて本実施形態の
空気調和システムについて詳細に説明する。図6におい
て表示情報選択ボタンを押すことにより室内温度表示部
32および外気温表示部33は選択機器表示部34が指
示する室内機の情報を表示する。
【0058】一方、運転モード表示部31は個別運転モ
ードを表示するため表示情報選択ボタン43を押しても
全体の運転モードは表示されない。仮に全体運転モード
を表示すると個別運転モードがわからなくなってしま
う。新たに全体運転モード表示部を追加すれば良いがこ
れは表示部の増大とそれに伴うコストの増加を招くとと
もに個別運転モード表示部と混同し誤認する可能性があ
る。
【0059】そこで集中制御装置1は表示情報選択ボタ
ン43により選択された室内機に対して状態記憶部22
より個別運転モードを検出してこの結果を運転モード表
示部31に表示する。さらに異モード検出部27より異
モード状態の有無の検出を行う。
【0060】この結果が異モードでなければ個別運転モ
ードをそのまま表示することにより全体運転モードを表
示することができる。もし異モードであれば運転モード
表示部31に表示した個別運転モードを点滅させる。全
体運転モードは表示情報選択ボタンを押して他の室内機
を選択し、運転モード表示部31の点滅が無くなったと
きの運転モードにより確認することができる。
【0061】これにより運転モード表示部31に個別運
転モードと全体運転モードの両方を表示させることがで
きる。
【0062】以上のように本実施形態の空気調和システ
ムによれば、異モード時は運転モード表示部31に表示
させる個別運転モードを点滅させるという簡単な表示に
より新たな部品を追加することなく個別運転モードおよ
び全体運転モードを表示することができるので、より多
くの機器情報を表示させることができる操作性、視認性
の高い空気調和システムを提供することができる。
【0063】(実施の形態6)図7は本発明に係る空気
調和システムのさらに他の実施形態における集中制御装
置1の外形図を示す。図7において28は有効温度判定
部であり、状態記憶部22保存された温度情報の有効性
の有無を判定する。
【0064】以下、図1、図6および図7を用いて本発
明の空気調和システムについて詳細に説明する。尚、図
1において室内機3a〜3eおよび室外機4a〜4cは
図示しない温度センサを設けており、これによりそれぞ
れ室内温度、外気温の検出を行う。
【0065】図6において表示情報選択ボタン43によ
り例えば室内機3aが選択されると運転モード表示部3
1は室内機3aの運転モード、室内温度表示部32は室
内機3aが検出する室内温度、外気温表示部33は室外
機4aが検出する外気温を表示する。
【0066】しかし例えば、室内機3a或いは室外機4
aがON状態となった後、しばらくの間は室内機3aが
設置された部屋の温度分布は均一ではなくムラが生じて
いる場合がある。従ってこの時検出した室内温度は正確
に部屋全体の温度を表示しているとは言えない。
【0067】集中制御装置1は図7に示すように有効温
度判定部28を有しており、この有効温度判定部28は
運転開始後の時間を計測する経過時間計測部29を設け
ており運転開始後所定時間が経過するまでは状態記憶部
22に保存されている温度データを無効と判定する。
【0068】集中制御装置1は無効であることを検出す
ると室内温度表示部32の表示を無効であることを示す
ため例えば“‐‐”のような表示を行う。また、室外機
4aが検出する外気温についても同様に有効温度判定部
28が温度データの有効性の有無を判定する。
【0069】また、室内機3aおよび室外機4aが十分
な時間運転された後にOFF状態になった直後は状態記
憶部22に保存されている温度データは有効な値であ
る。しかし例えば室内機3aの電源スイッチが切断され
た場合、運転状態はOFF状態のままであるが新たに温
度情報の更新は無い。従ってこのような場合、状態記憶
部22に保存されている温度データは有効でないことが
ある。
【0070】そこで有効温度判定部28は室内機3aの
運転状態がOFF状態になると状態記憶部22に保存さ
れている温度データを無条件に無効と判定する。従って
この場合も室内温度表示部32は無効を示す一例として
“‐‐”を表示する。外気温についても集中制御装置1
は同様の表示動作を行う。
【0071】このように集中制御装置1の有効温度判定
部28が、室内機のON状態ではON操作後の経過時間
より温度データの有効性を判定し、またOFF状態では
無効と判定することにより正確な温度表示を行うことが
できる。
【0072】以上のように本実施形態の空気調和システ
ムによれば、有効温度判定部28が状態記憶部22に保
存された温度データの有効性を判定するので、より正確
な温度表示を行うことができる。従ってより信頼性の高
い空気調和システムを提供することができる。
【0073】尚、外気温については各室外機4a〜4c
が検出する温度に大差は無いと考え、いずれの室内機3
a〜3eが選択されても有効な外気温データを持つ室外
機いづれか1台の外気温を表示するようにしても同等の
効果を得ることができる。
【0074】
【発明の効果】上記実施の形態から明らかなように、本
発明の空気調和システムによれば、空気調和機群に対し
て一斉に制御信号を送信することができるので、集中制
御装置において複数の空気調和システムの状態が確認で
きるとともに、その制御、特にON/OFF、温度設定
などを一括して行うことができるため利便性、操作性の
良い空気調和システムを実現できる。
【0075】また、本発明の空気調和システムによれ
ば、集中制御装置が過去の操作履歴に基づいて一括操作
を行なうので、設定変更の発生を省くことができ柔軟性
が有り、利便性、操作性の良い空気調和システムを実現
できる。
【0076】また、本発明の空気調和システムによれ
ば、空気調和機群のうちの幾つかにに異常が発生した場
合にでも、異常が発生した機器への操作を禁止するの
で、少なくとも正常な機器は問題なく運転することがで
き、ユーザは故障機以外の空気調和機を問題なく使用す
ることができる。また、異常の悪化や他機器への影響を
抑制することができ安全性および信頼性の高い空気調和
システムを提供することができる。
【0077】また、本発明の空気調和システムによれ
ば、最新の運転モードと異なる運転モードが指示送信さ
れた場合には、異モード以外の機器のみへ運転モード変
更操作を行うようにしているので、ユーザは各室で個別
の空調を行うことを維持でき、一括制御による弊害を未
然に防止し、利便性・操作性が高く、さらに快適性の高
い空気調和システムを提供することができる。
【0078】また、本発明の空気調和システムによれ
ば、異モード時は個別運転モードを点滅させるという簡
単な表示により個別運転モードおよび全体運転モードを
表示することができるので、操作性、視認性の高い空気
調和システムを提供することができる。
【0079】また、本発明の空気調和システムによれ
ば、室温や外気温データの表示の有効性を判定するの
で、より正確な室内温度表示を行うことができ信頼性の
高い空気調和システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和システムの実施の形態1にお
ける全体構成図
【図2】本発明の空気調和システムの実施の形態1にお
ける集中制御装置の構成図
【図3】本発明の空気調和システムの実施の形態2にお
ける集中制御装置の構成図
【図4】本発明の空気調和システムの実施の形態3にお
ける集中制御装置の構成図
【図5】本発明の空気調和システムの実施の形態4にお
ける集中制御装置の構成図
【図6】本発明の空気調和システムの実施の形態5にお
ける集中制御装置の外形図
【図7】本発明の空気調和システムの実施の形態6にお
ける集中制御装置の構成図
【図8】従来の空気調和システムの一例を示す全体構成
【符号の説明】
1 集中制御装置 2a〜2e 個別リモコン 3a〜3e 室内機 4a〜4c 室外機 5 冷媒分岐装置 10 通信親機 11a〜11d 通信子機 20 制御部 21 通信部 22 状態記憶部 23 操作部 24 表示部 25 操作履歴記憶部 26 異常情報記憶部 27 異モード検出部 28 有効温度判定部 29 経過時間計測部 31 運転モード表示部 32 室内温度表示部 33 外気温表示部 34 選択機器表示部 41a〜41e 運転操作ボタン 42 運転モード切替ボタン 43 表示情報選択ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 宜弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 伊藤 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3L061 BA03 BA05 BA06 BC01 BC06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から制御信号を受信しまたその運転
    状態情報を送信することが可能な少なくとも1機の空気
    調和機と、予め指定された前記空気調和機と無線または
    有線の通信手段を介して通信を行い前記空気調和機に対
    して一斉に制御信号を送信するとともに前記空気調和機
    の運転情報を受信する機能を有する集中制御装置とで構
    成されることを特徴とする空気調和システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも最新の運転条件を記憶する運
    転状態記憶手段を有し、集中制御装置の運転信号に基づ
    いて前記運転状態記憶手段に記憶された運転状態で運転
    を開始するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の空気調和システムの空気調和機。
  3. 【請求項3】 制御対象の夫々の空気調和機に対する少
    なくとも最新の操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段を
    備えるとともに、制御対象の夫々の前記空気調和機に対
    して一斉に運転制御を発信する時は前記操作履歴記憶手
    段に記憶された前回の操作履歴に基づいて制御信号を発
    信することを特徴とする請求項1に記載の空気調和シス
    テムの集中制御装置。
  4. 【請求項4】 運転異常を検知し、集中制御装置に運転
    異常状態であることを送信する運転異常検知手段を有
    し、また前記集中制御装置は前記空気調和機より受信し
    た運転異常に関する情報を記憶する運転異常記憶手段を
    有するとともに、制御対象である空気調和機に制御信号
    を送信する時は前記運転異常記憶手段に記憶された情報
    に基づき、異常が発生している前記空気調和機がその制
    御の対象として含まれる場合にはその制御信号の発信を
    禁止することを特徴とする請求項1に記載の空気調和シ
    ステムの集中制御装置。
  5. 【請求項5】 運転異常を検知し、集中制御装置に運転
    異常状態であることを送信する運転異常検知手段を有
    し、また前記集中制御装置は前記空気調和機より受信し
    た運転異常に関する情報を記憶する運転異常記憶手段を
    有するとともに、制御対象である空気調和機に制御信号
    を送信する時は前記運転異常記憶手段に記憶された情報
    に基づき、異常が発生している前記空気調和機がその制
    御の対象として含まれる場合にはその異常の発生してい
    る空気調和機を除く前記空気調和機に対して制御信号を
    発信するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    空気調和システムの集中制御装置。
  6. 【請求項6】 夫々の空気調和機の最新の運転モードを
    検知し記憶する運転モード把握手段を有し、前記空気調
    和機に対して一斉に運転モードを設定して運転する運転
    制御信号を送信する場合には、この運転制御信号での運
    転モードと前記運転モード把握手段で把握している運転
    モードとを比較して、運転モードが異なる前記空気調和
    機を除いて運転制御信号を送信する信号制御手段を具備
    することを特徴とする請求項1記載の空気調和システム
    の集中制御装置。
  7. 【請求項7】 最新の運転モードを検知し記憶する運転
    モード記憶手段を有し、集中制御装置から発信された制
    御情報のうち運転モードが前記運転モード記憶手段に記
    憶された運転モードと異なる場合にはその制御信号を無
    視するとともに、異モード運転制御の信号を受信した旨
    を異モード運転制御信号受信信号として前記集中制御装
    置に発信することを特徴とする請求項1記載の空気調和
    システムの空気調和機。
  8. 【請求項8】 制御対象である空気調和機の夫々の運転
    モードを表示する運転モード表示手段を有し、前記運転
    モード表示手段において運転モードが異なる前記空気調
    和機の運転モード表示は点滅表示させることを特徴とす
    る請求項6記載の空気調和システムの集中制御装置。
  9. 【請求項9】 異モード運転制御信号受信信号を受信し
    た前記空気調和機の運転モード表示は点滅表示させるこ
    とを特徴とする請求項7記載の空気調和システムの集中
    制御装置。
  10. 【請求項10】 制御対象である空気調和機の設置され
    ている室温情報を受信して表示する室温表示手段を有
    し、前記空気調和機の室内機が停止状態であることを検
    知した場合には前記室温表示手段に当該空気調和機の室
    内機からの室温情報を表示しないことを特徴とする請求
    項1に記載の空気調和システムの集中制御装置。
  11. 【請求項11】 制御対象である空気調和機の室外機の
    設置されている付近の外気温情報を受信して表示する外
    気温表示手段を有し、前記空気調和機の室外機が停止状
    態であることを検知した場合には前記室温表示手段に当
    該空気調和機の室外機からの外気温情報を表示しないこ
    とを特徴とする請求項1に記載の空気調和システムの集
    中制御装置。
  12. 【請求項12】 集中制御装置からの運転状態情報の発
    信要求があった場合または空気調和機が所定時間ごとに
    運転状態情報を前記集中制御装置に発信する場合におい
    て、前記空気調和機の室内機が停止状態である場合には
    空気調和機の室内機の室温情報を前記集中制御装置に送
    信しないことを特徴とする請求項1に記載の空気調和シ
    ステムの空気調和機。
  13. 【請求項13】 集中制御装置からの運転状態情報の発
    信要求があった場合または空気調和機が所定時間ごとに
    運転状態情報を前記集中制御装置に発信する場合におい
    て、前記空気調和機の室外機が停止状態である場合には
    空気調和機の室外機の外気温情報を前記集中制御装置に
    送信しないことを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    システムの空気調和機。
  14. 【請求項14】 制御対象の空気調和機の室内機の運転
    開始からの経過時間を計測する経過時間計測手段を有
    し、この経過時間計測手段が計測する経過時間が所定時
    間以上になるまでは室温情報を表示しないようにするこ
    とを特徴とする請求項12に記載の空気調和システムの
    集中制御装置。
  15. 【請求項15】 制御対象の空気調和機の室外機の運転
    開始からの経過時間を計測する経過時間計測手段を有
    し、この経過時間計測手段が計測する経過時間が所定時
    間以上になるまでは外気温情報を表示しないようにする
    ことを特徴とする請求項13に記載の空気調和システム
    の集中制御装置。
  16. 【請求項16】 外気温温度情報を有する室外機が複数
    ある時は、前記複数の室外機のうち何れか一つの外気温
    情報のみを前記外気温表示手段に表示することを特徴と
    する請求項11,13,15のいずれか一項に記載の空
    気調和システムの集中制御装置。
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