JP2658516B2 - 空調機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は，空調機の多くの異常箇所をワイヤレスリ
モコンを使って，少ない表示で知ることができる異常表
示装置に関するものである。

［従来の技術］ 第７図は例えば特開昭61−127010号公報に示された従
来の異常表示装置を示すブロック回路図であり，図にお
いて，（41）はマイクロコンピューター，（42）はマイ
クロコンピューター（41）の内部にある機器制御手段
（46）に接続されたデジタル入力回路。

（43）はアナログ入力回路。

（44）は出力制御回路，（45）はモニター出力回路で
ある。

（47）は上記マイクロコンピューター内部にあり機器
制御手段（46）に入出力が接続された異常検出手段，
（48）は機器制御手段（47）の出力が接続された異常内
容制御手段，（49）は，機器制御手段（48）の出力が接
続された出力発生手段である。

（10）は，異常箇所表示のための診断スイッチでその
片側が電圧分割抵抗（51）とともに出力発生手段（49）
に接続されている。

（52）は，出力発生手段（49）に接続されている異常
表示回路である。

次に動作について説明する。

まず，機器制御手段（46）に接続された，各回路に異
常が生じた場合，それを異常検出手段（47）により検出
し，異常内容制御手段（48）により制御される。

そしてその制御信号は出力発生手段（49）に送られ，
診断スイッチ（50）をONすることで，異常表示回路（5
2）のLED（52a）の点灯回数や点滅時間などにより，そ
の異常箇所を知ることができる。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の異常表示装置は以上のように構成されているの
で，診断スイッチが空調機本体に取り付いているため，
空調機が天井付近にあることから操作性が悪いことや，
異常をLEDの点滅回数や時間で表示しているため種類が
多くなると視認が繁雑になるなどの不具合があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので，診断スイッチの操作性を向上させ，異常表
示をわかりやすくし易くした装置を得ることを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る空調機は、ワイヤレスリモコンに設け
られ通常は運転を指令する運転指令手段であって、異常
判別の際異常部分を判別する個別の異常判別手段に切り
換える少なくとも運転停止の指令及び温度設定の指令を
含む複数の運転指令設定手段と、空調機本体に設けられ
通常は連続的に運転を表示する表示手段であって、前記
判別手段で判別された異常を点滅によって表示可能な表
示手段とを備えたものである。

［作用］ この発明における空調機は、ワイヤレスリモコンの少
なくとも運転停止の指令及び温度設定の指令を含む複数
の運転指令設定手段により、空調機の異常停止の際は、
異常判別手段で判別された異常を点滅によって表示可能
な表示手段により異常部分を確認する。

［実施例］ 以下，この発明の一実施例を図について説明する。

第１図は，本発明の全体構成図である。

図において，（１）は異常検出手段で，検出された異
常コードを異常コードとリモコン信号との比較手段
（２）へと入力する。

また，（４）はリモコン信号受信手段で，リモコン
（５）より受信されたリモコンデータも，異常コードと
リモコン信号との比較手段（２）へと入力する。

（３）は異常表示手段で，異常コードとリモコン受信
コードとが一致した場合，そのコードに対応した異常表
示をする。

第２図は，本発明のブロック図である。

（20）は室内側マイクロコンピュータであり，それに
電源を供給するための室内電源回路（21）が接続されて
いる。

（22）は，室内ファンモータを駆動するためのリレー
であり，室内側マイクロコンピュータ（20）の出力ポー
トに接続されている。

（23）は室温サーミスターであり，マイクロコンピュ
ーター（20）のA/D変換用入力ポートに接続されてい
る。

（24）は，運転表示用LEDであり，異常表示と兼用し
ており，マイクロコンピューター（20）の出力ポートに
接続されている。

（25）は，ワイヤレスリモコンの受信機であり，マイ
クロコンピューター（20）の入力ポートに接続されてい
る。

（26）は，室外側マイクロコンピューターであり通信
制御線により室内側マイクロコンピューター（20）に接
続されている。

（27）は，室外電源回路であり，室外側マイクロコン
ピューター（26）に電源を供給するために接続されてい
る。

（28）は，インバータ回路であり，室外側マイクロコ
ンピューター（26）の出力ポートと圧縮機（29）とに接
続されている。

次に動作について第３図のフローチャートを元に説明
する。

プログラムがスタートすると，ステップ（30）でシス
テムが異常かどうかを判断する。

異常でなければ，ステップ（31）で通常の空調制御を
行う。

そして，このループを繰り返す。

異常であれば，ステップ（32）で異常箇所の記憶処理
により，異常箇所に割り当てられたコードをメモリに記
憶する。

そして，ステップ（33）で異常表示する。

次に，リモコンからの信号を持ち，受信した信号がス
テップ（34）で「電源ON」信号ならば，本体で起きた異
常がステップ（35）でシリアル異常（室内側マイクロコ
ンピューターと室外側マイクロコンピューター間のデー
タ通信ができない）かどうかを判別し，そうでないなら
ば元に戻る。

シリアル異常ならば，ステップ（36）で本体表示を点
滅させる。

受信した信号が「電源ON」信号でないならばステップ
（37）で「設定温度を下げる」信号がどうか判断する。

そうならば，本体で起きた信号がステップ（38）でサ
ーミスターの異常（ショートまたはオープン）かどうか
を判断する。

そうでないならば元に戻る。

サーミスター異常ならば，ステップ（36）で本体表示
を点滅させる。

受信した信号が「設定温度下げる」電源信号でないな
らば，ステップ（39）で室外異常（室外回路が異常であ
るという信号をステップ（26）で室外マイクロコンピュ
ーターが室内へ送信している）かどうかを判断する。

そうでないならば元に戻る。

室外異常ならば，ステップ（36）で本体表示を点滅さ
せる。

なお，上記の実施例では，異常の表現方法にLEDを用
いる方法を示したが，第４図，第５図，第６図に示す他
の実施例によるブザーであっても同様の効果が期待でき
る。

又，表示とともにブザーを使っても同様の効果が期待
できる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によればワイヤレスリモコン
に設けられ通常は運転を指令する運転指令手段であつ
て、異常判別の際以上部分を判別する個別の異常判別手
段に切り替える少なくとも運転停止の指令及び温度設定
の指令を含む複数の運転指令設定手段と、空調機本体に
設けられ通常は連続的に運転を表示する表示手段であっ
て、前記判別手段で判別された異常を点滅によって表示
する表示手段とから構成されており、空調機本体が１つ
しか備えていなくても、多くの異常をワイヤレスリモコ
ンのキーとの組み合わせによる単純な操作をすることに
より確実に確認することが、既存の機器構成だけで実現
することができ、新たに費用がかからないというメリッ
トを有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は，本発明の空調機の異常表示装置を示す全体構
成図，第２図は，本発明のブロック図，第３図は，本発
明の一実施例を示す，プログラムフローチャート，第４
図は，本発明の他の実施例を示す全体構成図，第５図
は，本発明の他の実施例を示すブロック図，第６図は，
本発明の他の実施例を示すプログラムフローチャート，
第７図は従来の空調機の異常表示装置を示すブロック図
である。 なお，（１）は異常検知手段，（２）は比較手段，
（３）は異常表示手段，（４）はリモコン信号受信手段
である。 図中，同一符号は同一，又は相当部分を示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】空調機本体と、この空調機本体を制御する
   ワイヤレスイモコンを備えた空調機において、ワイヤレ
   スリモコンに設けられ通常は運転を指令する運転指令手
   段であって、異常判別の際異常部分を判別する個別の異
   常判別手段に切り替える少なくとも運転停止の指令及び
   温度設定の指令を含む複数の運転指令設定手段と、空調
   機本体に設けられ通常は連続的に運転を表示する表示手
   段であって、前記判別手段で判別された異常を点滅によ
   って表示可能な表示手段とを備えたことを特徴とする空
   調機。