JP2755297B2 - ショーケースの集中制御装置 - Google Patents

ショーケースの集中制御装置

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JP2755297B2 JP27766096A JP27766096A JP2755297B2 JP 2755297 B2 JP2755297 B2 JP 2755297B2 JP 27766096 A JP27766096 A JP 27766096A JP 27766096 A JP27766096 A JP 27766096A JP 2755297 B2 JP2755297 B2 JP 2755297B2
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正哉 栗田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数台のショー
ケースを集中制御するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケット等の店舗には複数台
のショーケースが設置されるが、各ショーケースは、そ
れぞれが内蔵する温度調節器や、除霜終了を庫内の温度
で検出するデフロストサーモ等の制御装置によって個別
に制御されている。このような設置方式では以下に記す
ような問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 各ショーケースに制御装置が内蔵されているため、各
種の設定作業は、その設置場所でしか行えず、また、設
定した内容を一括して見ることができないので、季節や
天候によって設定の変更を行う場合には非常に手間がか
かる。 ショーケースの制御装置としては、個々のショーケー
スに設定装置を保有する必要があるのでコスト高とな
る。 例えば外気温検出器のように、各ショーケースで共用
できる装置であっても個々に必要となるのでその分コス
ト高となる。 ショーケースの制御方法は多種多様にあるので、制御
装置も種類別に開発, 設計する必要があるため、開発及
び設計のコストが高くなる。これを避けるために制御装
置の汎用化を図ろうと思えば、余分となる部品点数が増
え、やはりコスト高となる。 各ショーケースの庫内温度等の運転状況を調べたいと
きは、すべてのショーケースを見て回る必要があり管理
が困難である。
【0004】この発明は、このような問題点をなくすた
めになされたものであり、複数台のショーケースに管理
を容易にし、かつ安価な制御装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のショーケース
の集中制御装置は、複数台のショーケースと、該ショー
ケースを信号線を介し一括して管理する管理装置とから
なる集中制御装置であって、各ショーケースは、庫内の
温度を検出する温度センサと、検知温度や運転状況をデ
ータとした各種データを所定の送信データに変換して所
定のタイミングでもって出力する制御装置と、制御装置
で出力された送信信号を信号線に伝送するための伝送イ
ンタフェースとを備え、一方、管理装置は、各ショーケ
ースからの伝送されてきた各種データの内容に応じ、シ
ョーケースの運転状況を表示したり、必要に応じて警報
を表示する装置を備えたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、各制御装置では、伝送
された設定温度と自身が検出した温度とを比較したりし
てショーケースを制御し、また、検知温度や運転状況を
データとして管理装置に伝送する。管理装置では、各制
御装置10より伝送されたデータの内容に応じ、ショーケ
ースの運転状況を表示したり、必要に応じて警報を出し
たりすることにより、管理装置側にて各ショーケースの
庫内温度等の運転状況等を把握できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の集中制御装置
の1実施例を示すシステム図である。50は、管理室に設
置される管理装置であり、10は、各ショーケースの制御
装置であり、管理装置50からの2線式の信号線Aにマル
チドロップ方式にて接続され、また、電源線Bを介し管
理装置50から24V の電源の供給を受ける。
【0008】システムの概要としては、管理装置50に
て、各ショーケースに対する目標温度,デフロスト開始
時間,デフロスト復帰温度,庫内蛍光灯のオン/オフ,
特売のためのディスプレーのオン/オフ等の設定値が設
定されており、これらの設定値は、信号線Aを通じて各
ショーケースの制御装置10に伝送される。各制御装置10
では、伝送された設定温度と自身が検出した温度とを比
較したりしてショーケースを制御し、また、検知温度や
運転状況をデータとして管理装置50に伝送する。管理装
置50では、各制御装置10より伝送されたデータの内容に
応じ、ショーケースの運転状況を表示したり、必要に応
じて警報を出したりする。
【0009】また、別途所定の装置を付加し、通信回線
を介して上位のホストコンピュータと交信することによ
り、遠隔監視をも可能にしている。図2は、上記の管理
装置50の制御ブロック図を示している。51は、当システ
ムを集中的に制御する主制御回路である。52は、外気温
を検出する外気温センサであり、53は、外気温センサ52
の検出信号を温度を表わす信号に変換するアナログ回路
である。54は、冷凍機の異常を検知したり、高圧をカッ
トさせたりする際の判定に必要なデータを入力するため
のデジタル入力インタフェースである。55は、各ショー
ケースに対する設定データを入力するための設定入力装
置であり、設定データとしては、例えば表1,表2に示
すように、どのような商品を陳列するかを示すショーケ
ースの種別やバルブをオン/オフさせる設定温度等があ
る。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】56は、設定した各種の入力データ等を表示
するモニタである。57,58は、信号線Aを介して各制御
装置10と交信するための伝送インタフェースである。
又、59,60は、電話回線を介して外部のホストコンピュ
ータ等と交信するために必要に応じて設けられる伝送イ
ンタフェース及びNCU モデムである。61は、この管理装
置50の電源であり、各制御装置10に対しては電源線Bを
介して24V を供給する。
【0013】次に上記の管理装置50における制御動作を
図3のフローチャートに基づいて説明する。電源の投入
の後、まずステップS1にて、表1で示した各種のデー
タを入力する。データの入力が済めば、ステップS2に
て、外気温センサ52による外気温とともに、前記設定デ
ータが主制御回路51に取り込まれる。ステップS3で
は、外気温に応じて前記設定温度が自動的に補正され
る。一例として、外気温が15℃以下なら設定温度が+
4℃補正され、外気温が15℃ないし26℃なら設定温
度は+2℃補正され、外気温が26℃以上ならば設定温
度は補正なしといったごとくに補正される。ステップS
4では、各制御装置10に伝送すべきデータのテキストが
作成され、ステップS5で各制御装置10にデータが送信
されるとともに、後述するように各制御装置10からのデ
ータを受信する。ステップS6では、受信したデータに
異常があるか否かが判定され、異常データがあった場合
はステップS7にて前記モニタ56にその警報が出され
る。そして次回にはこのフローを実行したときに前記の
異常が解消されておればステップS8にて警報が停止さ
れる。
【0014】図4は、上記各制御装置10の制御ブロック
図を示している。11は、4ビットのマイクロコンピュー
タからなる制御回路であり、内部にタイマーT及びA/
Dコンバータを内蔵している。12は、前記マイクロコン
ピュータにそれぞれ固有のアドレスを設定するためのア
ドレス設定器である。13は、制御回路11の制御電源とし
て電源線Bの24V を5Vに変換するためのコンバータであ
る。14は、制御回路11と信号線Aとを接続するための伝
送インタフェースである。15,16は、庫内温度及び冷気
吹き出し温度を検出するためのセンサであり、17は、セ
ンサ15,16の検出信号を所定の温度信号に変換するアナ
ログ回路である。18は、各種リレーX1ないしXnを駆動す
るリレー駆動回路であり、19は、必要に応じて設けられ
るデジタル温度表示器である。
【0015】次に上記制御装置10における制御動作を図
5に基づいて説明する。制御装置10に電源が投入される
と、ステップS11でタイマーTが起動され、ステップS
12で過去に管理装置50との交信の有無が判定され、交信
のない場合はステップS13に進み、前記タイマーTが所
定の時間(この実施例では3分間)をタイムアップした
か否かが判定される。
【0016】タイマーTが3分間をタイムアップする前
に、後で述べるタイマー割り込みのフローで管理装置50
と交信がなされると、ステップS12からステップS15へ
と進み、受信したデータが制御回路11に取り込まれる。
ステップS16で受信したデータのデフロストの指令の有
無が判定され、デフロストの指令があった場合はステッ
プS17にてデフロストの運転がなされるが、そうでない
場合はステップS18に進み、現在デフロスト運転中であ
れば、その運転が停止される。ステップS19では、タイ
マー割り込みのフローにて測定された各制御装置10の庫
内温度が管理装置50からの設定温度以上になっていない
かが判定され、庫内温度が設定温度以上のときはステッ
プS20にてバルブが開放され冷却運転が行われるが、庫
内温度が設定温度を下回っているときはステップS21に
進み、そのとき、バルブが開になっておれば閉じられ
る。その後はステップS11に戻る。
【0017】上記のフロー実行中において2ms おきにタ
イマー割り込みがかかり、図6に示す割り込みルーチン
を実行する。まず、ステップS13にて制御回路11に設定
されていたアドレスが読み出され、管理装置50からの交
信に備える。ステップS32では、庫内の温度検出が行わ
れていれば、デジタル温度表示器19にダイナミック表示
される。ステップS33では、このフロー実行が40×N回
目、つまり、40,80,120 …の回目であるか否かが判定
され、そうでない場合は、ステップS34に進み、フロー
実行が40×N+1回目、つまり、41,81,121 …の回目
であるか否かが判定され、そうでない場合、つまり0 〜
39,42〜79…回目のときはステップS38に進む。
【0018】一方、40xN回目のとき、つまり80ms毎にス
テップS35に進み、センサ15,16で検出された温度信号
がA/D変換器でデジタル変換される。そして次回のフ
ロー実行時には、ステップS33,34からステップS36,
37に進み、A/D変換されたデータが制御回路11に取り
込まれて処理される。次のステップS38にて管理装置50
から交信があったか否かが判定され、交信があった場合
は、ステップS40にて管理装置50と交信が行われ、ステ
ップS41にて制御装置10における各種負荷の状況を示す
各種の制御データが管理装置50に対して送信され、その
送信されたデータに異常があれば、モニタ56にて異常を
知らせる表示がなされる。その後は元のフローにリター
ンする。
【0019】上記の装置における効果を表3に掲載して
いる。
【0020】
【表3】
【0021】さて、前述の図5のフローチャートにおい
て、3分が経過しても管理装置50と交信がない場合に
は、ステップS13からステップS14に進み、図7のタイ
ムチャートに示すごとくデフォルト運転がなされる。こ
のデフォルト運転とは、管理装置50との交信が不能にな
っても、各制御装置10側において予め設定された制御動
作に基づき独自になされる制御動作であり、管理装置50
と交信が再開すれば管理装置50よりの指令に基づく通常
の運転に復するようになっている。図8には、デフォル
ト運転のタイムチャートの詳細を示している。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
管理装置で各ショーケースからの伝送されてきた各種デ
ータの内容に応じ、ショーケースの運転状況を表示した
り、必要に応じて警報を表示することができるので、管
理装置側にて各ショーケースの庫内温度等の運転状況等
を把握できる。
【0023】又、各ショーケースで共通な装置は不要と
なるのでシステムのコストが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショーケースの集中制御装置のシステ
ム構成を示す図
【図2】管理装置の1実施例を示す制御ブロック図
【図3】図2の管理装置の制御動作を示すフローチャー
【図4】各制御装置の1実施例を示す制御ブロック図
【図5】図4の制御装置の制御動作を示すフローチャー
【図6】図4の制御装置の制御動作を示すフローチャー
【図7】各制御装置における制御動作を示すタイムチャ
ート
【図8】図7におけるデフォルト運転の詳細を示すタイ
ムチャート
【符号の説明】
10 制御装置 11 制御回路 12 アドレス設定器 13 コンバータ 14,57,58,59 伝送インタフェース 15,16 センサ 17,53 アナログ回路 18 リレー駆動回路 19 デジタル温度表示器 50 管理装置 51 主制御回路 52 外気温センサ 54 デジタル入力インタフェース 55 設定入力装置 56 モニタ 60 NCU モデム 61 電源 T タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 23/00 301 F25D 11/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台のショーケースと、該ショーケース
    を信号線を介し一括して管理する管理装置とからなる集
    中制御装置であって、 各ショーケースは、庫内の温度を検出する温度センサ
    と、検知温度や運転状況をデータとした各種データを所
    定の送信データに変換して所定のタイミングでもって出
    力する制御装置と、制御装置で出力された送信信号を信
    号線に伝送するための伝送インタフェースとを備え、 一方、管理装置は、各ショーケースからの伝送されてき
    た各種データの内容に応じ、ショーケースの運転状況を
    表示したり、必要に応じて警報を表示する装置を備えた
    ことを特徴とするショーケースの集中制御装置。
JP27766096A 1988-02-09 1996-10-21 ショーケースの集中制御装置 Expired - Lifetime JP2755297B2 (ja)

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JP4135589B2 (ja) * 2003-07-23 2008-08-20 ダイキン工業株式会社 ショーケースの庫内設定温度推定装置、庫内設定温度推定プログラムおよび庫内設定温度推定方法
JP2012007756A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Mitsubishi Electric Corp 冷凍・冷蔵システム

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