JP4935685B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る室内機1を備える空気調和機100を図1に示す。この空気調和機100は、室内機1と室外機2とから構成されており、冷房運転および暖房運転等の通常運転の他に除湿運転および内部クリーン運転(乾燥運転に相当)を行うことができる。空気調和機100は、空調室内の空気を空気取込口6から室内機1内部に取り込み、取り込んだ空気に対して空気調和を行い、空気調和された空気を空気吹出口4から空調室内に吹き出す。室内機1内には、図2に示すように、室内ファン51および室内熱交換器50等が配置されている。また、室外機2には、室外機制御部が内蔵されている。室外機制御部は、室外機2に収容されている圧縮機33、室外ファン31、室外熱交換器30、四路切換弁32および室外膨張弁35等の制御を行う。以下、室内機1の構成について説明する。
室内機1は、室内の壁面に取り付けられる壁掛け型の室内機であり、図3に示すように、室内機本体3とリモコン20とを有している。
室内機本体3は、室内機ケーシング5を含む。室内機ケーシング5には、上述の室内ファン51、室内熱交換器50等が収容されている。
リモコン20は、空気調和機100を遠隔操作するための装置であり、図7に示すように、リモコン側送受信部21と、液晶ディスプレイ22とを有している。
内部クリーン運転は、室内機本体3内部に繁殖するカビや細菌の生育を抑制するために設けられた運転である。具体的には、内部クリーン運転とは、冷房運転または除湿運転を行った後に行われる運転であって、送風運転および暖房運転を所定時間行うことによって室内機本体3の内部を乾燥させる運転である。また、本実施形態では、内部クリーン運転とは、送風運転および暖房運転を行うことによって室内機本体3内部を乾燥させる運転であるが、室内機本体3内部に繁殖するカビや細菌の生育を抑制することができるのであれば、内部クリーン運転が、加湿運転、換気運転、除湿運転および冷房運転等を任意に組み合わせた運転であってもよい。なお、本実施形態では、空気調和機100の内部クリーン運転は、空調対象者がリモコン20から内部クリーン運転を開始させるという制御信号を送信した場合にのみ運転が開始されている。
(1)
空気調和機において、冷房運転または除湿運転を行うと、室内機本体内部が高湿度状態となる。この高湿度状態が維持されると、室内機本体の内部にカビや細菌が繁殖するおそれがある。そこで、従来より、室内機本体の内部におけるカビや細菌の繁殖を抑制する機能を有する空気調和機が提案されている。
上記実施形態では、リモコン20の液晶ディスプレイ22には、報知メッセージが所定時間表示された後に、空調対象者が内部クリーン運転を実施するためのリモコン20の操作手順や内部クリーン運転における注意事項等のメッセージが表示される。このため、空調対象者は、表示されるリモコン20の操作手順を参考にして、空気調和機100の内部クリーン運転を実施することができる。また、液晶ディスプレイ22に内部クリーン運転における注意事項(例えば、「室内の温度が上がります」)等のメッセージが表示されることで、空調対象者に対して内部クリーン運転における注意事項を認識させることができる。
上記実施形態では、内部クリーン運転とは、空気調和機100において冷房運転または除湿運転が行われた後に、送風運転および暖房運転が所定時間行われる運転のことである。暖房運転では、室内熱交換器50が凝縮器として機能し、室内熱交換器50が高温状態となる。このため、空気調和機100において、冷房運転が行われた後に内部クリーン運転が行われることで、室内機本体3の内部が高湿度な状態から低湿度な状態へと変化する。したがって、室内機本体3の内部を乾燥させることができる。
(A)
上記実施形態では、内部クリーン運転の実施を促すための報知が、室内機本体3側およびリモコン20側において行われている。しかし、室内機本体側またはリモコン側のどちらか一方において、内部クリーン運転の実施を促すための報知が行われていればよい。
上記実施形態では、「運転報知設定」ボタン34が室内機制御部60に接続されているため、内部クリーン運転の実施を促すための報知を行うか否かの設定は、室内機本体60側で行われている。しかしながら、「運転報知設定」ボタンが、リモコンに設けられていてもよい。この場合、空調対象者がリモコンに設けられている「運転報知設定」ボタンを押すことによって、内部クリーン運転の実施を促すための報知を行うという制御信号が、リモコン側送受信部から本体側送受信部に送信される。これによって、空調対象者は、内部クリーン運転の実施を促すための報知を行うか否かの設定をリモコン側で行うことができる。
上記実施形態では、室内機本体3側における内部クリーン運転の実施を促すための報知は、報知LED12を点灯させることによって行われている。しかし、内部クリーン運転の実施を促すための報知は、空調対象者に視覚的に認識されるものであればよい。このため、例えば、報知LEDの点灯色、点滅パターンまたは点灯色の変更パターン等の報知LEDの点灯方法の違いによって内部クリーン運転の実施を促すための報知が行われてもよい。また、運転LEDおよび報知LEDの他に、例えば、タイマーの入/切を報知するためのLEDとしてタイマーLEDを設け、これらの点灯色、点滅パターンおよび点灯色の変更パターン等の運転LED、報知LEDおよびタイマーLEDの点灯方法の違いによって、運転の報知、内部クリーン運転の報知およびタイマーの入/切の報知等が行われてもよい。
上記実施形態では、内部クリーン運転の実施を促すための報知が、室内機本体3側では報知LED12が点灯されることによって、また、リモコン20側では液晶ディスプレイ22に報知メッセージが表示されることによって、空調対象者に視覚的に認識されている。しかし、内部クリーン運転の実施を促すための報知が、空調対象者に聴覚的に認識されてもよい。
上記実施形態では、室内機本体3側における内部クリーン運転の実施を促すための報知は、表示制御部62が報知LED12を点灯させることによって行われている。しかしながら、室内機本体において、空調対象者から視認可能な部分に文字表示が可能な表示装置を設け、この表示装置に、リモコンの液晶ディスプレイに表示される報知メッセージと同様の報知メッセージを表示させてもよい。例えば、リモコンの液晶ディスプレイのみに報知メッセージが表示される場合、空調対象者は、リモコンの液晶ディスプレイを確認することによって報知内容を認識する。しかしながら、室内機本体側に表示装置が設けられている場合では、少なくとも室内機本体近傍にいる空調対象者に対して報知を行うことができるため、例えば、リモコンが手元にないときでも、空調対象者は室内機本体の表示装置を確認することによって報知内容を認識することができる。したがって、リモコンの液晶ディスプレイによる表示と比較して、報知可能な範囲をより広くすることができる。
上記実施形態では、空気調和機100の内部クリーン運転は、空調対象者がリモコン20から内部クリーン運転を開始するための制御信号を送信した場合にのみ運転が開始されている。しかしながら、空気調和機において内部クリーン運転が必要である場合、冷房運転または除湿運転の停止後に、自動的に内部クリーン運転が開始されるか、もしくは、空調対象者がリモコン等によって手動的に内部クリーン運転が開始されるかを選択することができるようにしてもよい。このような空気調和機の例として、室内機本体に「自動運転設定」ボタンが設けられている空気調和機を例として説明する。なお、この「自動運転設定」ボタンは、空気調和機において内部クリーン運転が必要である場合に、冷房運転または除湿運転の停止後に、内部クリーン運転を自動的に開始するか否かを空調対象者が設定するためのボタンである。このため、この空気調和機では、空調対象者によって「自動運転設定」ボタンが押されており、かつ、内部クリーン運転を行う必要がある場合、室内機制御部によって、冷房運転または除湿運転の運転停止時に内部クリーン運転が開始されるように空気調和機の制御が行われる。また、この空気調和機では、判定部は、所定条件が満たされているか否かの判断を行うとともに、「自動運転設定」ボタンが押されているか否かを判定する。なお、「自動運転設定」ボタンが押されている状態をON状態とし、「自動運転設定」ボタンが押されていない状態をOFF状態とする。
3 室内機本体
12 報知LED(報知部)
20 リモコン
22 液晶ディスプレイ(報知部)
60 室内機制御部(判断部)
100 空気調和機
Claims (8)
- 室内機本体(3)を有し、少なくとも冷房運転または除湿運転と、前記室内機本体の内部を乾燥させるための乾燥運転とを行う空気調和機の室内機であって、
前記冷房運転および前記除湿運転の運転動作の状況を監視し前記運転動作の状況が所定条件を満たしているか否かを判断する判断部(60)と、
前記判断部が前記所定条件を満たしていると判断した場合に、前記乾燥運転が必要である旨と、前記乾燥運転における注意事項と、を報知する報知部(12,22)と、
を備え、
前記所定条件には、前記冷房運転および前記除湿運転の積算運転時間が所定時間以上であることが含まれる、
空気調和機(100)の室内機(1)。 - 前記報知部は、音を発することまたは表示することの少なくともいずれか一方によって報知する、
請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 前記報知部(12)は、前記室内機本体に設けられる、
請求項1又は2に記載の空気調和機の室内機。 - 前記室内機本体の前記運転動作を遠隔操作することが可能なリモコン(20)を更に有し、
前記報知部(22)は、前記リモコンに設けられる、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機の室内機。 - 前記室内機本体の内部に収容され、前記室内機本体の内部の空気との間で熱交換を行う室内熱交換器を更に有し、
前記室内熱交換器は、前記乾燥運転時に凝縮器として機能するフェーズを少なくとも有する、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機の室内機。 - 前記所定条件には、前記冷房運転または前記除湿運転の運転が停止することが含まれる、
請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機の室内機。 - 前記冷房運転または前記除湿運転の運転停止時に前記乾燥運転を自動的に開始するか否かの設定を行うための設定部を更に備える、
請求項1から6のいずれかに記載の空気調和機の室内機。 - 前記報知部によって報知される乾燥運転における注意事項には、室内の温度が上がるという事項が含まれる、
請求項1から7のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
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