WO2016136220A1

WO2016136220A1 - 空気調和機

Info

Publication number: WO2016136220A1
Application number: PCT/JP2016/000890
Authority: WO
Inventors: 西田　晃; 輝夫藤社; 孝浩福西; 尚希坂本; 寛幸大門
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2015-02-27
Filing date: 2016-02-19
Publication date: 2016-09-01
Also published as: CN106461265A; CN106461265B

Abstract

　本発明に係る空気調和機は、吸込口より吸い込んだ空気を熱交換して吹出口より吹出す壁掛け式の室内機を備えている。室内機の上面には、上向きに光を照射する光源ユニットが設けられている。これにより、室内機を部屋の壁面に据え付ければ、室内機が遮壁となって間接照明が可能となる。また、室内機をこれまでと同様に、部屋の壁面上部に設置することができ、居住者に圧迫感を与えることなく良好な空気調和が可能となる。したがって、既築住宅であっても容易かつ安価に、そして空調性能を損なうことなく間接照明を得ることができる。

Description

空気調和機

　本発明は照明機能が付加された空気調和機に関する。

　一般に家庭で使用される空気調和機は、室内への騒音及び振動を抑制するために、コンプレッサ等の大きな騒音源、振動源となるものが室外機に配設され、騒音及び振動の少ないファンや熱交換器等が室内機に配設されたセパレータ型が用いられている。そして、室内機は部屋の壁面上部等に設置されて、室内が所望の温度となるよう空調動作を行っている（例えば、特許文献１参照）。

　図２４は特許文献１に開示されている空気調和機を示す。室外機１００および室内機１０１で、室内の空調を行っている。

　一方、家庭の各部屋には照明器具が設けてある。照明器具は、直接照明と間接照明の２種に大別される。直接照明は、部屋の天井に下方に向けて光を照射する照明器具を設け、部屋全体を明るくするのが一般的である。一方、間接照明は、天井の四辺に遮壁を設けてこの部分に照明器具を設置し、天井に光を照射することで、間接的に部屋を明るくする。

　間接照明は部屋の四辺すべてに設けるのではなく、部屋の一辺、もしくは、部屋の一辺の更にその一部分のみに設ける等、居住者の好みに応じて各種形態がとられる。例えば、ダイニングとリビングが一体の居間ではリビング部分のみ、寝室等では頭部の上方部分のみ、というように、部屋の一辺、もしくは、部屋の一辺の更にその一部分のみに間接照明が設けられることが多い。

　そして、このような照明は、居住者に視覚的な効果を与え、空気調和機の空気調和効果と合わさって快適性を一段と向上させることができ、根強い需要がある。

　しかしながら、間接照明は部屋の一辺、もしくは、部屋の一辺の更にその一部分のみに設ける場合のいずれの場合であっても、照明器具の光源が居住者から直接見えないように配設する必要がある。そのため、光源と居住者との間に光源からの光線を遮る遮壁が必要となる。

　この遮壁は住宅を新築するような時であれば容易に敷設することができる。しかしながら、既築住宅では容易でなく、大掛かりな工事を伴うとともにコスト負担も大きくなる。したがって現実的には、既築住宅に付設することはあきらめざるを得ないのが実情である。

　また、仮にコスト負担を承知で遮壁を付設するとしても、既に部屋の壁面に空気調和機が据え付けられている場合には、空気調和機を取り外して据え付け直さなければならない。さらに、据え付け直した空気調和機の位置が低くなって圧迫感を感じると同時に快適な空調が得られなくなる事態を引き起こす可能性が生じる。以上より、実質上、既築住宅に遮壁を付設することは難しいというのが実情である。

特開２０１２－２１７３５号公報

　本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、既築住宅であっても容易かつ安価に、そして空調性能を損なうことなく間接照明を得ることができる空気調和機を提供することを目的としている。

　本発明に係る空気調和機は、吸込口より吸い込んだ空気を熱交換して吹出口より吹出す壁掛け式の室内機の上面に、上向きに光を照射する光源ユニットが設けられている。

　これにより、壁掛け式の室内機を部屋の壁面に据え付けることで、室内機が遮壁となって間接照明が可能となる。したがって、別途、部屋の壁面に光源ユニットの光源体からの光線を遮る遮壁を新たに敷設する必要がなく、室内機の設置だけで間接照明を得ることができる。そして、室内機は、これまでと同様に部屋の壁面上部に設置することができ、居住者に圧迫感を与えることなく良好な空気調和が可能となる。

　本発明は、上記した構成により、壁掛け式の室内機を設置するだけで間接照明を得ることができ、既築住宅であっても容易かつ安価に、そして空調性能を損なうことなく良好な間接照明を得ることができる。

図１は、本発明の実施の形態１に係る空気調和機における室内機の斜視図である。図２は、同実施の形態１に係る空気調和機の室内機の正面図である。図３は、同実施の形態１に係る空気調和機の室内機の断面を示す図である。図４は、同実施の形態１に係る空気調和機の背面カバー内の部品配置図である。図５は、同実施の形態１に係る空気調和機の図４に示す背面カバーの５－５断面を示す図である。図６は、同実施の形態１に係る空気調和機のスピーカユニットの斜視図である。図７は、同実施の形態１に係る空気調和機のスピーカユニットの斜視図である。図８は、同実施の形態１における人体検知装置の水平方向の検知領域図である。図９は、同実施の形態１における人体検知装置の垂直方向の検知領域図である。図１０は、同実施の形態１に係る空気調和機を上方から見たときの斜視図である。図１１は、同実施の形態１に係る空気調和機の室内機上面に設置する光源ユニットの斜視図である。図１２は、同実施の形態１に係る空気調和機の光源ユニットの分解斜視図である。図１３は、同実施の形態１に係る空気調和機の図１１に示す光源ユニットの１３－１３断面を示す図である。図１４は、同実施の形態１に係る空気調和機の図１１に示す光源ユニットの部分上面図である。図１５は、同実施の形態１に係る空気調和機の光源ユニットの制御を示す制御フロー図である。図１６Ａは、同実施の形態１に係る空気調和機の光源ユニットの制御を示すタイムチャートである。図１６Ｂは、同実施の形態１に係る空気調和機の光源ユニットの制御を示すタイムチャートである。図１７は、同実施の形態１に係る空気調和機の室内機を設置した部屋の側面図である。図１８は、同実施の形態２に係る空気調和機の光源ユニットの制御を示す制御フロー図である。図１９は、同実施の形態２に係る空気調和機の光源ユニットの制御を示すタイムチャートである。図２０は、同実施の形態２に係る空気調和機の光源ユニットの制御を示すタイムチャートである。図２１は、本発明の実施の形態３に係る空気調和機における室内機の断面を示す図である。図２２は、同実施の形態３に係る空気調和機の光源ユニットの断面を示す図である。図２３は、同実施の形態３に係る空気調和機の室内機を設置した部屋の側面図である。図２４は、従来の空気調和機の断面を示す図である。

　第１の発明に係る空気調和機は、吸込口より吸い込んだ空気を熱交換して吹出口より吹出す壁掛け式の室内機を備えている。室内機の上面には、上向きに光を照射する光源ユニットが設けられている。

　これにより、壁掛け式室内機を部屋の壁面に据え付ければ、壁掛け式室内機が遮壁となって間接照明が可能となる。つまり、部屋の壁面に光源ユニットの光源体からの光線を遮る遮壁を新たに敷設する必要がなく、壁掛け式室内機の設置だけで間接照明を得ることができる。そして、壁掛式室内機をこれまでと同様に部屋の壁面上部に設置することができ、居住者に圧迫感を与えることなく良好な空気調和が可能となる。

　第２の発明は、第１の発明において、室内機は、天井方向に光を照射する光源ユニットが配設されている。

　これにより、光源ユニットから天井に向かって照射された光は、室内機本体の前方もしくは前端上部の天井面を明るくして、間接照明機能が発揮される。

　第３の発明は、第１の発明において、室内機は、壁方向に光を照射する光源ユニットが配設されている。

　これにより、光源ユニットから室内機が設置された壁に向かって照射された光は、室内機本体より上方の壁を明るくして、間接照明機能が発揮される。

　第４の発明は、第１または第２の発明において、室内機は、上面に前方側が下方に向かって傾斜する傾斜面を備え、光源ユニットは傾斜面に設けられている。

　これにより、光源ユニットから天井に向かって照射された光は、室内機本体前方もしくは前端上部の天井面を明るくして、間接照明機能が発揮される。

　第５の発明は、第１または第３の発明において、室内機は上面に水平面を備え、光源ユニットは水平面に後方側が下方に向かって傾斜して設置されている。

　これにより、光源ユニットから室内機が設置された側面に向かって照射された光は、室内機より上方の側面を明るくして、間接照明機能が発揮される。

　第６の発明は、第１～第５のいずれか１つの発明において、光源ユニットは短冊状に形成され、室内機の上面長手方向に沿って設置されている。

　これにより、室内機の長手方向略全域上方が、光源ユニットで照射されて明るくなる。したがって、室内機の一部、例えば本体長手方向の一方端部分の上方のみが明るくなるような貧弱さが解消され、形だけの間接照明ではなく豪華で本格的な間接照明が実現する。

　第７の発明は、第１～第５のいずれか１つの発明において、光源ユニットは、室内機の本体横幅よりも広い範囲を照射する。

　これにより、居住者は室内機の下方付近に位置していても、室内機の両側部周りの間接光によって、ほのかな間接照明を得ることができる。その結果、間接照明効果が確実に発揮される。

　第８の発明は、第４の発明において、光源ユニットは、前方側が下方に向かって傾斜して傾斜面に設置されている。

　これにより、光源ユニットから天井に向かって照射される光は、室内機前方もしくは前端上部の天井面を明るくする。これにより、間接照明機能が確実に発揮される。さらに、室内機の奥行き寸法が大きくても、良好な間接照明が実現する。

　第９の発明は、第１～第５の発明において、光源ユニットは、光源ユニットの前方に位置する室内機の上面を照射することを遮る遮光部を備えている。

　これにより、光源ユニットからの光が前方の室内機上面を照らしてこの部分が明るくなることが防止される。特に、光源ユニットが室内機上面の傾斜面と同様に前下がり状態に傾斜して設置されていると、光源ユニット設置面が光源ユニットによってより照らされやすい状態となる。第９の発明に係る構成により、傾斜して設置された前下がり状態の光源ユニットが光源ユニットよりも前方の室内機上面部分を照らしてこの部分が明るくなることが防止される。よって、天井面に形成される間接光をくっきりと浮かび上がらせて、良質な間接照明を実現できる。また、光源ユニットの一部分から前方に光が漏れることが防止されるので、壁掛け式の室内機を正面遠方から見た場合であっても、間接照明の雰囲気を損なうことがない。

　第１０の発明は、第１～第５の発明において、光源ユニットは短冊状筐体と、短冊状筐体の端部から中央方向に向かって光を照射する光源体と、光源体からの照射光を短冊状筐体の長手方向に沿って導光する導光板とを備えている。

　これにより、光源ユニットが室内機の長手方向に沿った長いものであっても、少ない光源体で室内機本体の上方略全域を照射することができる。しかもその照射は、導光板による光の拡散効果によって、むらの少ない均一なものとすることができ、良質な間接照明を実現できる。加えて、導光板によってその光が室内機の本体横幅よりも広い範囲を照射可能となり、光源ユニットを室内機本体の横幅一杯の長さに形成することなく、第７の発明で説明した効果が得られる。

　第１１の発明は、第１０の発明において、短冊状筐体は導光板の前方側に壁板部を備えている。

　これにより、導光板の前方側に位置する壁板部が、光源ユニットからの光を遮断する遮光部となる。その結果、室内機の光源ユニットよりも前方の上面部分が明るくなることを防止できる。そして、天井面に形成される間接光をくっきりと浮かび上がらせて良質な間接照明を実現できる。また、光源ユニットの一部分から前方に光が漏れることを防止できる。

　第１２の発明は、第１１の発明において、壁板部は隣接して複数設けられ、壁板部と隣接する壁板部との間に空間部を備え、空間部には光源体に接続されているリード線が配線されている。

　これにより、光源体のリード線が遮光部としても機能することになり、光源ユニットからの光を遮断する遮光効果を高めることができる。さらに、合理的に配線を行うことができる。したがって、遮光効果の向上と構成の合理化を同時に達成することができる。

　第１３の発明は、第１０の発明において、短冊状筐体は、導光板の前方を覆うカバーを備えている。

　これにより、カバー部が遮光部としても機能することになり、室内機の光源ユニットよりも前方の上面部分が明るくなることを防止できる。また、光源ユニットの一部分から前方に光が漏れることを防止できる。

　第１４の発明は、第１３の発明において、カバーはＵ字状に形成され、カバーの両端部分は光源体を覆う。ここで、Ｕ字状は、略Ｕ字状を含む。

　これにより、光源ユニットの両側部から、光源体もしくは導光板両側部からの光が横方向に漏れることを防止できる。その結果、室内機の側方部が一部明るくなって、間接照明効果が低下することを防止でき、更に良質な間接照明を実現できる。

　第１５の発明は、特に第１０の発明において、光源体は、発光色が異なる少なくとも二種類の発光素子を備え、発光素子の少なくとも１つが任意に点・消灯可能である。

　これにより、例えば光源体を白色系の発光素子と暖色系の発光素子で構成する。昼間は白色系の発光素子を点灯させるとともに、夜間の休息時や就寝時等は暖色系の発光素子を点灯させることによって、それぞれのシーンに最適な間接照明が可能となり、空調効果と相まってより快適な空間の創出が可能となる。

　第１６の発明は、特に第１５の発明において、空調運転を所定時刻もしくは所定時間後に開始させる「入」タイマー、および、所定時刻もしくは所定時間後に空調運転を停止させる「切」タイマーを備えている。「入」タイマーによる空調運転開始時は白色系の発光素子が点灯され、「切」タイマーがセットされた時には暖色系の発光素子が点灯される。

　これにより、「入」タイマーにより空調運転が開始する起床時等には白色系の間接照明が得られ、「切」タイマーがセットされて就寝するようなときには暖色系の間接照明が得られる。その結果、より快適な空間を自動的に創出することができ、使い勝手の良い空気調和機を実現できる。

　第１７の発明は、第１の発明において、音出力装置と、所定時刻または第１所定時間後に空調運転を停止させる「切」タイマーとをさらに備えている。「切」タイマーが設定された場合には、「切」タイマー設定時から第２所定時間が経過した後に光源ユニットの照度が低下され、所定時刻になる前または第１所定時間が経過する前から音出力装置の出力が段階的に低下される。光源ユニットの照度の低下は、音出力装置の出力の低下より前に行われる。

　これにより、音楽等の再生が停止する前に、照明が暗くなることから、予め音楽等の再生が停止することを予測でき、使用者は自然に睡眠状態に入ることができる。

　第１８の発明は、第１７の発明において、第２所定時間の経過時から第３所定時間が経過した後に、光源ユニットが消灯される。

　これにより、照明が消灯する前に照明が暗くなることから、照明の消灯を予測でき、使用者は自然に睡眠状態に入ることができる。

　第１９の発明は、第１７または第１８の発明において、空調運転を所定時刻または所定時間後に開始させる「入」タイマーをさらに備えている。「入」タイマーが設定された場合には、「入」タイマーによる空調運転開始時は光源ユニットが点灯されるとともに、音出力装置の出力が開始される。

　これにより、空気調和、照明、音楽の効果が相まって、使用者は快適に起床できる。

　第２０の発明は、第１９の発明において、音出力装置の出力開始時から第４所定時間が経過した後に、音出力装置の出力が停止される。

　これにより、使用者は空調運転を設定した時刻等から、どのくらいの時間が経過したかを知ることができる。

　第２１の発明は、第１７の発明において、人の在否を検知する人体検知装置をさらに備え、音出力装置は一対の音出力装置から構成される。室内機の幅方向の両端部にそれぞれ設けられた音出力装置の間に、人体検知装置が配置されている。

　これにより、室内機の内部空間に音出力装置などを空間的に効率よく設置できるとともに、左右２つの音出力装置からステレオフォニック再生することにより、空間的に広がりのある音を発生することができる。

　第２２の発明は、第２１の発明において、音出力装置の音軸は、人体検知装置の上下方向の検知範囲のうち中心より下方の領域に含まれる。

　これにより、人が存在する可能性の高い領域であって、特に室内機からの冷風や温風が快適に感じられる位置にいる人に対して、良質の音を発生することができる。

　第２３の発明は、第２１または第２２の発明において、音出力装置は、開口部を備えた筐体と、筐体の内部に開口部と対向して設けられた振動板とを備えている。開口部の周囲は緩衝材で覆われ、緩衝材と室内機の外殻の内面とが密着している。

　これにより、室内機の外殻の内面で結露した水分が、開口部から筐体内部に侵入することを低減できる。

　第２４の発明は、第２１または第２２の発明において、音出力装置は、開口部の前方が空気を透過するシートで覆われている。

　これにより、吹出口より吹出される空気に含まれる水分などが、振動板で結露することを防止できる。

　以下、本発明の空気調和機に係る実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。

　なお、以下の実施の形態の空気調和機においては、具体的な構成について説明するが、本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が適用された各種空気調和機を含むものである。

　（実施の形態１）
　本実施の形態に係る空気調和機は、室内機と室外機とが配管等で接続されたセパレータ型の空気調和機である。室外機には、圧縮機や熱交換器や減圧装置などが収納されている。図１～図３は、本実施の形態に係る壁掛け式空気調和機の室内機の全体構成を示す。室内機１は、内部に熱交換器２、送風ファン３を備えている。室内機１に設けられた熱交換器２と、室外機に設けられた圧縮機、熱交換器、減圧装置等が配管によって接続されることで、冷凍サイクルが構成されている。また、室内機１は、上方および前方に吸込口４を有し、下方に吹出口５を有している。吸込口４から吸い込まれた空気は熱交換器２を通過し、これと熱交換して吹出口５から室内に送風される。吸込口４と熱交換器２との間には、熱交換器２を通過する空気の粉塵を除去するためのエアフィルタ６が設けられている。

　エアフィルタ６の前面（前方および上方）には、エアフィルタ６の表面に付着した塵埃を除去するエアフィルタ清掃装置３５が設けられている。エアフィルタ清掃装置３５は、エアフィルタ６の上下端に設けられた一対のガイドレールに沿って、室内機の幅方向（左右方向）に移動する吸引ノズルと、吸引ノズルの下端に接続された吸引ダクトと、吸引ダクトの他端側に接続された吸引装置等から構成されている。

　エアフィルタ６の清掃開始が指示されると、吸引ノズルがエアフィルタ６の表面に沿って移動するとともに、吸引装置が吸引を開始する。これによって、エアフィルタ６の表面に付着した塵埃は、吸引ノズル、吸引ダクト内を通って吸引装置へと吸引される。

　なお、エアフィルタ清掃装置３５は、エアフィルタ６を移動可能に保持するエアフィルタ搬送装置と、エアフィルタ６の表面に付着した塵埃を除去するブラシと、ブラシが除去した塵埃を収納する塵埃収納部等から構成されていてもよい。

　この場合には、エアフィルタ６の清掃開始が指示されると、エアフィルタ６がブラシに対して上下方向に移動する。これによって、エアフィルタ６の表面に付着した塵埃は、ブラシによって掻き落とされ、塵埃収納部へと収納される。

　また、吹出口５には上下風向変更羽根７と左右風向変更羽根（図示せず）が備えられている。上下風向変更羽根７及び左右風向変更羽根の位置を変更することで、吹出口５から室内へ送風される方向を上下及び左右に変更することができる。また、さらに室内機１には、その前面に室内機１の前面を覆う前面パネル８が設けられている。前面パネル８は、上部の軸支部（図示せず）を中心に下方部を手前上方に回動させて開くことができるように構成されており、エアフィルタ６や制御ユニット９がメンテナンス可能となる。

　また、室内機１には、吹出口５の上方であって前方側に、下面パネル１０が設けられている。下面パネル１０は、下部の軸支部（図示せず）を中心に上方部を手前下方に回動させて開くことができるように構成されている。下面パネル１０は、両端部にそれぞれ設けられた多孔部４１と、長手方向の略中央部に設けられた透過部４０とを備えている。また、下面パネル１０の背面側は、略全体が背面カバー４２で覆われている。透過部４０は、下面パネル１０の前方からは内部構造を見えにくくする一方、後述する人体検知装置４４が発する赤外線を透過する樹脂で形成されている。多孔部４１には、下面パネル１０を貫通する複数の小孔が設けられている。

　下面パネル１０のうち、多孔部４１が設けられた位置の背面側には、音出力装置である一対のスピーカユニット４３が設けられている（図４および図５参照）。また、透過部４０が設けられた位置の背面側には、後述する人体検知装置４４、空気調和機の稼働状況を表示する液晶やＬＥＤランプから構成された表示部（図示せず）、および、リモコン１１からの指示信号を受信して制御ユニット９に伝送する受信部（図示せず）が設けられている。

　また、図３に示すように、スピーカユニット４３は、エアフィルタ清掃装置３５の前方に設けられている。また、スピーカユニット４３は、エアフィルタ清掃装置３５の下方に設けられている。

　そして、制御ユニット９は、上記受信部を介して伝達されるリモコン１１からの指示に基づいて、室外機（図示せず）に設置されている圧縮機（図示せず）や送風ファン３等を駆動し空調運転を制御する。

　下面パネル１０の背面側の部品配置について、図４を用いて説明する。図４は、下面パネル１０を透視した状態での背面カバー４２内の部品配置図である。図４に示すように、背面カバー４２には、一対のスピーカユニット４３と、人体を検知する人体検知装置４４と、音出力装置基板４５とが備えられている。一対のスピーカユニット４３は、音出力装置基板４５にリード線によって電気的に接続されており、音出力装置基板４５を介して供給される電力や、制御信号により、ステレオフォニック再生される。

　左側スピーカユニット４３ａは、室内機１に向かって左側の端部に、右側スピーカユニット４３ｂは、右側の端部にそれぞれ配置されている。人体検知装置４４は、左側スピーカユニット４３ａと右側スピーカユニット４３ｂとの間に配置されている。音出力装置基板４５は、人体検知装置４４といずれか一方のスピーカユニット４３（図４の場合には、左側スピーカユニット４３ａ）との間に配置されている。

　図４に示すように、スピーカユニット４３は、下方が背面カバー４２の下壁４２ａによって覆われている。また、スピーカユニット４３の上方と側方は、背面カバー４２に設けられた略コの字状（略Ｕ字状）の隔壁４２ｂによって覆われている。つまり、スピーカユニット４３は、前方を下面パネル１０で、後方を背面カバー４２で、下方を下壁４２ａで、上方と側方とを隔壁４２ｂで覆われている。そして、スピーカユニット４３と音出力装置基板４５とを接続するリード線は、隔壁４２ｂの外側（スピーカユニット４３が設けられていない側）に沿って、配線されている。

　スピーカユニット４３について、図５から図７を用いて説明する。図５は、図４における５－５断面を示す図である。図６および図７は、スピーカユニット４３の斜視図である。

　スピーカユニット４３は、略直方体の筐体５０に内部に、振動板と、振動板に接続されたコイルと、コイルの周囲に設けられた磁石とを備えたスピーカ本体（図示せず）を備えている。筐体５０は、両側面からそれぞれ突出するフランジ部５０ｂを備えており、スピーカユニット４３は、フランジ部５０ｂを介して、背面カバー４２にビス止めされている。筐体５０の前面には、振動板と対向して開口部５０ａが設けられている。

　音出力装置基板４５からの電気がコイルに与えられると、コイル周囲に設けられた磁石の磁力と反応して、振動板が振動する。この振動はさらに空気を振動させて、それが空気圧の変化となり、開口部５０ａ、多孔部４１を通過して、音となって人に聞こえる。

　筐体５０の前面には、開口部５０ａの周囲を覆うように、ポリエチレンフォームなどの緩衝材５０ｃが設けられている。そして、緩衝材５０ｃの前面は、下面パネル１０の内面と密着している（図５参照）。

　さらに、図７に示すように、開口部５０ａの前面は、空気を透過するシート５０ｄで覆われている。このシート５０ｄは、空気の透過性が水の透過性より高いことが望ましい。

　このように、本実施の形態では、スピーカユニット４３は、エアフィルタ清掃装置３５の前方かつ下方、または、前方、または、下方に設けられているので、エアフィルタ清掃装置３５の駆動音（吸引装置の吸引音や、エアフィルタ６が移動する音）の影響を受けない。これにより、良質な音を使用者に届けることができる。

　また、左側スピーカユニット４３ａと右側スピーカユニット４３ｂとが室内機１の幅方向の両端部にそれぞれ設けられ、その間に人体検知装置４４が配置されることで、室内機１を大型化することなく、左右一対のスピーカユニットの間の距離を大きくとることができる。これにより、ステレオフォニック再生時に、空間的広がりのある音を発生させることができる。

　また、スピーカユニット４３は、スピーカ本体を開口部５０ａ以外を覆う筐体５０内に収容している。筐体５０の周囲は、下面パネル１０、背面カバー４２、下壁４２ａ、および隔壁４２ｂで覆われている。これにより、不必要な方向に音漏れすることがなく、使用者に良質な音を届けることができる。

　また、スピーカユニット４３は、背面カバー４２には密着固定される一方、下面パネル１０とは、緩衝材５０ｃを介して接しているのみであるため、スピーカユニット４３の振動体の振動が、下面パネル１０に伝わることを防止できる。これにより、下面パネル１０から異音（びびり音）が発生することを防止できる。

　また、スピーカユニット４３と音出力装置基板４５とを接続するリード線は、隔壁４２ｂの外側に沿って配線されているので、スピーカユニット４３の振動体の振動が、リード線に伝わることを防止できる。これにより、リード線から異音（びびり音）が発生することを防止できる。

　さらに、空気調和機の冷房運転時に、吹出口５から吹出される冷たい空気が下面パネル１０の表面に触れると、下面パネル１０の内面に結露が生じることがある。しかし、本実施の形態では、開口部５０ａの周囲は緩衝材５０ｃで覆われているので、下面パネル１０の内面に結露した水分が、開口部５０ａから筐体５０内部に侵入することを低減できる。

　さらに、開口部５０ａの前方が、空気を透過するシート５０ｄで覆われることで、吹出口５より吹出される空気に含まれる水分などが、多孔部４１の複数の小孔から浸入したとしても、開口部５０ａから筐体５０内部に侵入することを防止できる。このため、空気に含まれる水分などが、振動板で結露することを防止できる。

　なお、シート５０ｄは下面パネル１０の多孔部４１の背面側を覆うように設けても良いが、開口部５０ａの前方を覆うほうが望ましい。この理由を以下に説明する。スピーカユニット４３が設けられているのは、音楽再生の専用機器（音響機器）に比較して、輸送時や設置時に乱雑に扱われる可能性が高い空気調和機である。このため、輸送時や設置時の振動などによって、緩衝材と下面パネル１０の内面との密着性が弱くなってしまう場合も想定される。緩衝材と下面パネル１０の内面との密着性が弱くなってしまうと、そこから水分等が浸入する可能性がある。このような場合であっても、当該構成により、水分が筐体５０内部に浸入することを防止できる。

　人体検知装置４４は、図４に示すように、複数（例えば、三つ）のセンサユニット４４ａ、４４ｂ、４４ｃから構成されている。そして、各センサユニット４４ａ、４４ｂ、４４ｃのセンサ素子は、人体から放射される赤外線を検知する焦電素子型の赤外線センサにより構成されている。各センサユニット４４ａ、４４ｂ、４４ｃのセンサ素子が検知する赤外線量の変化により検知領域の人の存否が検出され、制御ユニット９はその赤外線量の変化に応じて出力するパルス信号に基づき人の在否を判定する。

　そして、センサユニット４４ａ、４４ｂ、４４ｃは、室内機１の背面（垂直面）に対して傾斜して設けられているために、室内機１より前方下方の空調すべき領域を検知することが可能である。

　より具体的には、図８に示すようにａ～ｇの複数の領域の人体検知を可能にしている。例えば、センサユニット４４ａは領域ａ、領域ｂ、領域ｃ、領域ｄを検知可能に構成され、センサユニット４４ｂは領域ｂ、領域ｃ、領域ｅ、領域ｆを検知可能に構成され、センサユニット４４ｃは領域ｃ、領域ｄ、領域ｆ、領域ｇを検知可能に構成されている。このような構成により、センサユニット４４ａとセンサユニット４４ｂで人体を検知し、センサユニット４４ｃで人体を検知しない場合、人（使用者）は領域ｂに居ると判定される。なお、本実施の形態では人体検知装置４４を用いて検知できる領域を七つとしたが、これに限定されることはない。

　また、人体検知装置４４は、図９に示すように、垂直方向の角度（俯角、水平線から下方向に測定した角度）αが、例えば、約１５度から約８０度の領域で人体を検知可能なように構成されている。室内機１の取り付け位置（高さ方向）は、標準的には約２ｍ程度であり、この場合には、床面における室内機１からの距離では、約０．３５ｍから約７．５ｍまでの領域が検知可能な領域となる。

　一方、スピーカユニット４３は、水平方向においては、室内機１の背面（垂直面）に対して並行に設けられている。具体的には、図８中の一点鎖線で示すように、左側スピーカユニット４３ａ、右側スピーカユニット４３ｂの音軸は、それぞれ略平行で、室内機１から正面に向かうように、スピーカユニット４３が設けられている。ここで、音軸とは、音が伝播する領域の中心軸であり、通常、振動板の振動方向である。

　また、垂直方向においては、音軸が、図９中の斜線領域で示す領域に含まれるように、スピーカユニット４３は、室内機１の背面（垂直面）に対して傾斜して設けられている。具体的には、スピーカユニット４３の音軸は、人体検知装置の上下方向の検知範囲のうち中心より下方の領域に含まれるように設けられている。そして、望ましくは、人体検知装置４４の検知範囲は、室内機１からの距離に応じて、近距離領域（領域ａ）、中距離領域（領域ｂ～ｄ）、遠距離領域（領域ｅ～ｇ）の３つの領域に区分した場合に、近距離領域のうち遠方の略半分の領域と中距離領域のうち近方の略半分の領域と合わせた領域に含まれるように設けられている。また、より望ましくは、人体検知装置４４の検知範囲は、近距離領域と中距離領域とが接する面に含まれるように設けられている。

　これによれば、室内機１から発生される音楽等を積極的に聴く可能性の高い、近距離領域（領域ａ）に座っている使用者や横になっている使用者の頭部に向けて、スピーカユニット４３から音楽等を発することができる。これにより、使用者に良質な音楽等を届けることができる。なお、近距離領域は、人が存在する可能性の高い領域であって、特に室内機１からの冷風や温風が快適に感じられる領域でもある。

　空気調和機は、その冷房能力や暖房能力に応じて、設置される部屋に最適な大きさがある。人体検知装置４４の検知範囲に応じて、スピーカユニット４３の設置角度が設定されることで、冷房能力や暖房能力が異なる様々な機種について、使用者に最適な音楽等を届けられる構成とすることができる。

　なお、本実施の形態では、人体検知装置４４は、三つのセンサユニット４４ａ、４４ｂ、４４ｃで構成されているとして説明したが、中央のセンサユニット４４ａを省略して、二つのセンサユニット４４ｂ、４４ｃで構成されてもよい。この場合には、センサユニット４４ｂは、領域ｂと領域ｅとを合わせた領域と、領域ｃと領域ｆとを合わせた領域とが、検知可能に構成されている。また、センサユニット４４ｃは、領域ｃと領域ｆとを合わせた領域と、領域ｄと領域ｇとを合わせた領域とが、検知可能に構成されている。この場合には、スピーカユニット４３の音軸は、領域ｂ～ｄに含まれるように、スピーカユニット４３が設けられていることが望ましい。

　以上のような構成の空気調和機では、制御ユニット９は、人体検知装置４４で出力される信号に基づいて、検知範囲を複数に分割した領域に、人が存在するか否かを判断する。例えば、人体検知装置４４で所定の検出時間（例えば、２分間）に人体検出される回数が所定の回数より多ければ、人が存在すると判断し、所定の回数より少なければ、人は存在していないと判断する。

　また、制御ユニット９は、人体検知装置４４で出力される信号に基づいて、人体の活動量（動き）の大小を判断してもよい。ここで、活動量が「大」と判断される場合は、人体の動きが激しい状態であることを意味する。活動量が「小」と判断される場合は、人体の動きが静かな状態であることを意味する。人体検知装置４４で所定の検出時間（例えば、２分間）に人体検出される回数に応じて活動量を三段階で判断し、人体検出の回数が所定の回数Ｘよりも少ない場合に活動量が「小」と判断し、人体検出の回数が所定の回数Ｙよりも多い場合に活動量が「大」と判断してもよい（所定の回数Ｘ＜所定の回数Ｙとする）。

　そして、本実施の形態の空気調和機では、人の存在する領域に応じて、上下風向変更羽根７と左右風向変更羽根の向きが調整される。例えば、人の存在する領域を空調領域と判定し、人の存在する領域が１つの場合は、その空調領域にいる人の上半身に気流が当たるように、上下風向変更羽根７及び左右風向変更羽根が固定される。また、人の存在する場所が複数存在する場合は、複数の空調領域を１つずつ空調していく。１つの空調領域を空調する時間は活動量により異なり、活動量の大きい領域を長く、活動量の小さい領域は小さく空調され、使用者の体感温度に合わせた空調が行われてもよい。

　また、送風ファン３の回転数は、室内機１と空調領域が遠いほど、高く設定される。室内機１と空調領域が遠くなるほど気流の到達性が悪化するからである。そして空調領域での室内温度がリモコン１１で設定した基準室内設定温度となるように圧縮機や減圧装置などの冷凍サイクル構成部品が制御されることによって、室内の空調運転が行われる。

　また、本実施の形態の空気調和機では、人の存在する領域に応じて、左側スピーカユニット４３ａ、右側スピーカユニット４３ｂの出力（音量）のバランスが調整される。より具体的には、室内機１からみて右側領域（領域ｂ、ｅ）に人が存在すると判断された場合には、右側スピーカユニット４３ｂの出力（音量）を左側スピーカユニット４３ａより大きくする。または、室内機１からみて左側領域（領域ｄ、ｇ）に人が存在すると判断された場合には、左側スピーカユニット４３ａの出力（音量）を右側スピーカユニット４３ｂより大きくする。

　これによって、室内機１の正面に使用者が居ない場合であっても、使用者にとって左右バランスの良いステレオフォニック再生を行うことができる。

　そして更に、この壁掛け式空気調和機は、図３、図１０に示すように、その室内機１上面の前方部分に、前方にいくほど下方に位置する前下がり状の傾斜面１２が形成されている。傾斜面１２に間接照明を行うための光源ユニット１４が設けられている。

　光源ユニット１４は、図１０に示すように短冊状に形成され、室内機１の上面長手方向ほぼ全域にわたって位置するように設置されている。より詳細には、光源ユニット１４は、上方の吸込口４の開口のほぼ全幅にわたって配置されることが望ましい。

　図１１～図１４は光源ユニット１４を示す。光源ユニット１４は図１２に示すように、光源ユニット１４の両側部に位置する光源体１５と、光源体１５からの光を拡散してそれ自身が光源となる導光板１６を有している。光源体１５と導光板１６とが短冊状筐体１７で保持されてユニット化されている。

　短冊状筐体１７は、光源体１５と導光板１６を支持する支持基台１８と、光源体１５と導光板１６を固定するカバー１９とで構成されている。カバー１９は、導光板１６及び光源体１５の上方から支持基台１８に被せられて装着されている。導光板１６と支持基台１８とは、それぞれ長手方向に２つの部品から構成されている。２つの導光板１６はそれぞれ平面（光源体１５が設けられた面と垂直な面）に微細加工が施されている。

　光源体１５は、図１４に示すように例えばＬＥＤで構成した発光素子２０とこれを装着したプリント基板からなる光源体基板２１とから構成されている。光源体１５は、図１１、図１２に示すように光源ユニット１４の両側部に位置している。そして、それぞれの発光素子２０が向かい合って、中心方向に向かって互いに光を照射するように配置されている。

　導光板１６と発光素子２０とは、０．２ｍｍ以上０．８ｍｍ以下の隙間を設けて配置されている。これによれば、導光板１６と発光素子２０が接触することによる発光素子の破損の防止と、発光素子２０からの光漏れ（発光素子２０からの光のうち導光板１６に入射されない光が生じること）の防止を両立できる。

　そして、発光素子２０は、発光色が異なる少なくとも二種類の発光素子２０ａ、２０ｂから構成されている。例えば、本実施の形態では二種類の発光素子から発光素子２０が構成され、一方の発光素子２０ａは白色系の発光、他方の発光素子２０ｂは暖色系の発光を行う。より詳細には、発光素子２０ａの色温度は、６０２０～７０４０Ｋであり、発光素子２０ｂの色温度は、３２２０～３７１０Ｋであることが望ましい。

　また、２つの導光板１６はそれぞれの一端面は発光素子２０ａ、２０ｂに対向して、他端面は互いに突き合わされて配置されている。これにより、発光素子２０ａ或いは２０ｂからの光は拡散されて短冊状の長細い光源ユニット１４の全域が発光状態となり、天井面に向けて光が照射される。この時、導光板１６は導光板１６を中心に周囲に光を拡散放射し、少なくとも室内機の横幅よりも広い範囲の天井が照射可能となる。つまり、２つの導光板１６は、ぞれぞれ、光源体１５を設けた側の端面から入射した光を、導光板１６の内面で全反射する際の光の反射角度に変え、平面から出射させる。これにより、２つの導光板１６は面発光を行う。さらに、図１１中に矢印Ｂで示すように、導光板１６から出射される光の中心軸は、平面の垂直方向から光源体１５を設けた側に向かって傾斜した方向になっている。

　さらに２つの導光板１６は、０．７ｍｍ以上１．３ｍｍ以下の隙間を設けて、互いに突き合わされて配置されている。これによれば、２つの導光板１６が、熱膨張によって長手方向に伸びて互いに衝突することによる導光板１６の変形防止と、突き合わせ部の隙間を目立ちにくくすることを両立できる。これによって、導光板１６を２つに分割しても、むらの少ない均一な面発光が実現できる。

　また、短冊状筐体１７の支持基台１８には、長手方向に複数の壁板部２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２２ｄ（図１３参照）が設けられている。後方側に位置する一対の壁板部２２ａ、２２ｂにより構成される凹部２３に導光板１６が嵌合装着されている。また、前方側に位置する一対の壁板部２２ｃ、２２ｄにより構成される空間部２４（図１３参照）に光源体１５の発光素子２０に繋がるリード線２５が通されている。リード線２５は、二つある支持基台１８のうちの一方の端部に設けられたリード線引出部２６（図１２参照）まで引き出されている。リード線２５は、他方の光源体１５の発光素子２０からのリード線（図示せず）とともに、制御ユニット９に接続されて給電するように構成されている。

　つまり、支持基台１８の前方側には、複数の（多重の）壁板部が設けられている。より具体的には、支持基台１８の前方側には、壁板部２２ｂが設けられ、さらに壁板部２２ｂに隣接して、壁板部２２ｃが設けられている。また、壁板部２２ｃに隣接して、壁板部２２ｄが設けられている。そして、支持基台１８は、壁板部２２ｃと壁板部２２ｄとの間に、リード線２５を収納するための空間部２４を備えている。

　さらに短冊状筐体１７のカバー１９は、図１２に示すように導光板１６の上面と対向する部分を切除した形の略コ字状（略Ｕ字状）に形成されている。カバー１９には、その両端部分に光源体１５の外面側を覆う側面カバー部２７が設けられている。図１３に示すように、カバー１９の前方は、長手方向に垂直な断面が略円弧状の平板で形成されている。一方、その平板の後方、すなわち、カバー１９の導光板１６の前端面側に位置する部分は、階段状に隆起してカバー壁板部２８を形成している。カバー壁板部２８の上端は、前下がり状に設置されている導光板１６の後方端Ｘよりも上方に位置しており、前方水平方向への光を遮る遮光部の機能を果たす。そしてカバー壁板部２８の下端数カ所に係合爪片２９が形成されている。係合爪片２９が各支持基台１８の壁板部２２ｂと壁板部２２ｃとの間に形成された係合孔３０に嵌合弾着されて、支持基台１８が連結保持されている。これらの構造が一体となって、短冊状筐体１７が構成されている。

　以上のように構成された光源ユニット１４は、この実施の形態では図１３に示すようにその導光板１６が室内機１上面の傾斜面１２に沿って前下がり状態になるように傾斜設置されている。なお、この光源ユニット１４の設置は前下がり状態の傾斜設置に限られるものではなく、例えば略水平状態や後ろ下がり傾斜設置等されてもよい。

　そして、図１に示すリモコン１１に設けられた、光源ユニットを「入」「切」するスイッチである照明スイッチ３１によって、光源ユニット１４の通電回路が開・閉可能となる。更に、リモコン１１に設けられた運転スイッチ３２がオン操作、または、リモコン１１に設けられた所定時刻もしくは所定時間後に空調運転を開始するように指示する「入」タイマースイッチ３３が操作されることによって、当該指示された時間に光源ユニットを点灯させることができる。

　また、同リモコン１１に設けた「切」タイマースイッチ３４が操作されることによって、所定時刻もしくは運転停止する所定時間前に光源ユニットを点灯させ、所定時間後に消灯させることができる。

　なお、本実施の形態では、光源ユニット１４の発光素子２０は、既に述べたように白色系と暖色系の二種類を備えている。運転スイッチ３２或いは「入」タイマースイッチ３３が操作された場合は、白色系の発光素子２０ａが点灯される。「切」タイマースイッチ３４が操作された場合は、暖色系の発光素子２０ｂが点灯される。

　以上のように構成した空気調和機の動作について以下説明する。

　まず、この空気調和機は、一般的な空気調和機と同様に、運転スイッチ３２によるオン／オフ指示、「入」タイマースイッチ３３、または「切」タイマースイッチ３４の操作による指示によって、それぞれの指示に応じた空気調和運転を行う。

　そして、空気調和機には、室内機１の前面にスピーカユニット４３が設けられている。これにより、運転スイッチ３２がオンされて通常の空調運転が開始され、または、「入」タイマースイッチ３３もしくは「切」タイマースイッチ３４が操作されてタイマー運転が行われると、音楽や音声が出力されることができる。出力される音楽などは、制御ユニット９や音出力装置基板４５に設けられたメモリ内に予め保存されていても良いし、音出力装置基板４５に設けられた近距離無線通信手段を介して通信され、空気調和機以外に存在する音楽再生装置（デジタル・オーディオ・プレーヤー）等に保存された音楽等であってもよい。

　この音楽などの再生は、リモコン１１に設けられ、スピーカユニット４３を「入」「切」するスイッチであるスピーカ・スイッチによって実施される。スピーカ・スイッチが、オンされていれば音楽再生などを実施でき、オフされていれば音楽再生なしの空調運転だけを行うことができる。すなわち、使用者の好みに応じて音楽再生をするかしないかの選択ができる。

　また、この空気調和機は、その室内機１の上面に光源ユニット１４が設けられているので、運転スイッチ３２がオンされて通常の空調運転が開始され、または、「入」タイマースイッチ３３もしくは「切」タイマースイッチ３４が操作されてタイマー運転が行われると、間接照明を行うことが可能となる。

　この間接照明は、照明スイッチ３１がオンされてその給電回路が閉じていれば実施でき、オフされていれば間接照明なしの空調運転だけが行われる。すなわち、使用者の好みに応じて間接照明をするかしないかの選択ができる。

　照明スイッチ３１がオンされた状態で運転スイッチ３２がオンされると、空調運転とともに光源ユニット１４の発光素子２０が点灯され、間接照明が行われる。

　また、照明スイッチ３１がオンされた状態で「入」タイマースイッチ３３または「切」タイマースイッチ３４が操作されてタイマー運転されると、そのタイマー運転内容に応じて光源ユニット１４の発光素子２０が点灯し、間接照明が行われる。

　タイマー運転時における光源ユニット１４の点灯制御を図１５の制御フロー図を用いて以下説明する。

　図１５において、制御ユニット９は、まず、運転指示が有か否かを確認する（ステップＳ１）。

　運転指示有の場合（ステップＳ１のＹ）、その運転指示が運転スイッチ３２オンによる通常運転指示か、または、「入」タイマースイッチ３３もしくは「切」タイマースイッチ３４のいずれかの操作によるタイマー運転指示かが判定される（ステップＳ２）。

　タイマー運転指示であれば（ステップＳ２のタイマー運転）、それがタイマー運転「入」指示かが確認される（ステップＳ３）。

　タイマー運転「入」指示であれば（ステップＳ３のＹ）、タイマー時刻に到達したかが確認され（ステップＳ４）、到達した時点で空調運転が開始される（ステップＳ５）。そして照明スイッチ３１がオンされて照明点灯指示があるか否かが確認され（ステップＳ６）、照明点灯指示があれば（ステップＳ６のＹ）白色系の発光素子２０ａが点灯されて（ステップＳ７）間接照明が行われる。

　一方、タイマー運転指示がタイマー運転「切」の場合（ステップＳ３のＮ）、照明スイッチ３１がオンされて照明点灯指示があるか否かが確認され（ステップＳ９）、照明点灯指示があれば（ステップＳ９のＹ）、暖色系の発光素子２０ｂが点灯されて（ステップＳ１０）間接照明が行われる。そして、所定時間、例えば使用者が眠りにつく程度の時間が経過すると（ステップＳ１１のＹ）、発光素子２０ｂが消灯されて（ステップＳ１２）間接照明が停止される。その後「切」タイマー設定時刻に到達すると、空調運転が停止される（ステップＳ１４）。

　なお、タイマー運転指示か否かの判定（ステップＳ２）において、タイマー運転指示ではなく通常運転指示であれば（ステップＳ２の通常運転）、そのまま空調運転を開始される（ステップＳ５）。そして、照明スイッチ３１がオンされて照明点灯指示があるか否かが確認され（ステップＳ６）、照明点灯指示があれば（ステップＳ６のＹ）白色系の発光素子２０ａが点灯されて（ステップＳ７）間接照明が行われる。

　図１６ＡおよびＢは、光源ユニット１４による間接照明例を示すタイムチャートで、以下これを用いて上記制御による空調運転の状況と発光素子２０の点灯状況を説明する。

　まず、図１６Ａに示すように「入」タイマーが操作されて予約時刻がｔ５に設定された場合は、ｔ５の所定時間前であるｔ５ａに予備運転が開始される。予約時刻ｔ５に到達すると空調運転が開始されるとともに、白色系の発光素子２０ａが点灯されて間接照明が開始される。ここで、予備運転とは、予約時刻に室温がリモコン１１で設定された温度となるように、早めに空調運転を開始する運転を意味する。

　一方、図１６Ｂには、空調運転中に「切」タイマーが操作されて、時刻ｔ１５に空調運転が停止するように設定された場合を示す。このとき、「切」タイマー設定とともに白色系の発光素子２０ａが消灯等されて暖色系の発光素子２０ｂが点灯され、暖色系の間接照明を行う。そして、この間接照明を行っている暖色系の発光素子２０ｂは、「切」タイマーが設定された時刻ｔ１２から所定時間経過した時刻ｔ１３で消灯され、間接照明は停止する。その後、「切」タイマー時刻ｔ１５に到達すると、空調運転も停止される。なお、この例では発光素子２０ｂが消灯される所定時間前、例えば数十秒前に発光素子２０ｂの明るさが最小にされ（ｔ１５ａ）、時刻ｔ１３に到達すると発光素子２０ｂは消灯されるように制御される。

　以上のように構成された空気調和機について、次に間接照明付空気調和機としての作用効果を説明する。空気調和機は、室内機１上面に光源ユニット１４を備えているので、室内機１そのものが遮壁となって光源ユニット１４による間接照明が可能となる。

　すなわち、使用者はこの空気調和機の室内機１を部屋の壁面に据え付けるだけで空気調和とともに間接照明が可能となる。したがって、部屋の壁面に遮壁を新たに敷設して照明装置を付設するような必要がなく、既築住宅であっても容易かつ安価に間接照明を実現できる。

　また、空気調和機の室内機１は、部屋の壁面に遮壁を設けることなく据え付けることができる。したがって、従来と同様、部屋の壁面の上部に室内機１を据え付けることができ、設置位置が低くなって使用者に圧迫感を与えたり、気流が遠くまで届かなくなるなどによって空調性能が低下することがなく、快適な空調が可能となる。

　特に、空気調和機の室内機１は、部屋の側面のうち、天井近くに設置されることで、図１７に示すように、室内機１の前端上方もしくは前方上方の天井面を確実に明るくすることができる。

　また、光源ユニット１４は短冊状に形成され、室内機１の上面長手方向に沿って設置されているから、室内機１の長手方向略全域上方を光源ユニット１４で照射して明るくすることができる。

　すなわち、壁掛式の室内機に間接照明用の照明ユニットが付設される場合、室内機１の一部、例えば本体長手方向の一方端部分に間接照明用の照明ユニットが付設されることが考えられる。このような形態では、室内機１の一方端部分の上方のみが明るくなるようなアンバランスさや貧弱さが生じるといった問題点がある。本実施形態に係る空気調和機では、当該問題点を解消し、室内機１の上方略全域を明るくして、形だけの間接照明ではなく豪華で本格的な間接照明を実現する。

　しかも、本実施の形態では、光源ユニット１４は室内機１上面の傾斜面１２に当該傾斜面１２と同様前下がり状態に傾斜して設置されているから、室内機１の前端上方もしくは前方上方の天井面を確実に明るくすることができる。すなわち、光源ユニット１４の光源となる導光板１６が前下がり傾斜していることによって、室内機１の前端上方もしくは前方上方の天井面が照らされ間接照明機能が確実に発揮される。したがって、壁掛け式の室内機１の奥行き寸法が大きい場合であっても、良好な間接照明を実現できる。

　加えて、発光素子２０からの光が導光板１６によって拡散されるから、光源ユニット１４は室内機１の本体横幅よりも広い範囲を照射することができる。したがって、使用者は壁掛け式の室内機１の下方付近に位置していても、室内機１の両側部照射及び光源ユニット１４の傾斜設置による前部照射により形成される室内機１周りの間接光によって、ほのかな間接照明を得ることができる。したがって、間接照明効果をより効果的かつ確実に実現される。

　天井高さが２．０ｍ程度の部屋における標準的な設置状態を想定し、室内機１と天井面との間の間隔が１００ｍｍであるとすると、光源ユニット１４の真上（例えば、室内機１が設置された壁面からの距離が２００ｍｍの位置）の天井面では、１５０ｌｕｘ程度の照度となる。そして、室内機１の前方（例えば、室内機１が設置された壁面からの距離が３５０ｍｍの位置）の天井面でも、５０ｌｕｘ以上の照度が確保できる。また、室内機１の本体横幅より外側（例えば、室内機１の中心から左右に４００ｍｍの位置）の天井面でも、５０ｌｕｘ以上の照度が確保できる。つまり、室内機１の前面や側面の上部であっても、光源ユニット１４の真上と比較して、約１／３以上の照度（ｌｕｘ値）を確保できる。

　また、室内機１の上面に取付けられる光源ユニット１４は、短冊状筐体１７と、短冊状筐体１７の両端部から中央方向に向かって光を照射する光源体１５と、光源体１５の照射光を短冊状筐体１７の長手方向に沿って導光する導光板１６とで構成されているから、光源ユニット１４自体の高さを低くすることができる。したがって、壁掛け式の室内機１を正面遠方から見た場合であっても、間接照明の雰囲気を損なうことがない。

　そして、光源ユニット１４は、短冊状筐体１７となる支持基台１８に導光板１６と光源体１５を支持させ、導光板１６及び光源体１５の上から支持基台１８にカバー１９が被せて装着されることでユニット化されている。したがって、導光板１６及び光源体１５が確実に保持され、室内機１にユニット化されて装着される。これにより、光源ユニット１４の取り付けを容易に行うことができる。

　更に、光源ユニット１４は、導光板１６を保持した短冊状筐体１７の両端部に光源体１５を備えている。光源体１５の発光素子２０は、中央方向に向かって互いに向かい合うように光を照射して、当該光は導光板１６で拡散される。これにより、光源ユニット１４が室内機１の長手方向に沿った長い形状であっても、少ない数の発光素子２０で室内機１の上方略全域を照射することができる。

　更に、光源ユニット１４による光の照射は導光板１６による光の拡散効果によってむらを少なく均一にすることができ、良質な間接照明を実現できる。

　加えて、導光板１６によって、既述したように光源ユニット１４からの光は室内機１の本体横幅よりも広い範囲で照射される。したがって、光源ユニット１４を室内機１の横幅一杯の長さに形成しなくても、室内機１の本体横幅よりも広い範囲で光を照射できる。

　一方、光源ユニット１４を備えた室内機１は、光源ユニット１４よりも前方部分が前下がり状態に傾斜する構成になっているため、光源ユニット１４の導光板１６からの光によって室内機１上面の傾斜面１２前部が薄明るく照らされる可能性がある。特に本実施の形態では、光源ユニット１４自体も前下がり状態に傾斜して設置されているので、室内機１上面の傾斜面１２前部は薄明るく照らされやすい。室内機１の前部上面が薄明るくなると、光源ユニット１４で照射している天井面の明るさがぼやける。

　しかしながら、本実施の形態では、光源ユニット１４の前方部分に、導光板１６から前方へと放射される光を遮る遮光部、すなわち多重の壁板部２２、リード線２５、カバー１９およびカバー壁板部２８が設けられているので、良質な間接照明が実現される。

　すなわち、短冊状筐体１７の支持基台１８の前部に設けられた多重の壁板部２２ｂ、２２ｃ、２２ｄは、導光板１６の前端面から室内機１の前方上面へと放射される光を遮断し、光源ユニット１４よりも前方の室内機１上面部分が薄明るくなることを防止する。

　また、多重の壁板部２２ｂ、２２ｃ、２２ｄのうちの前部の壁板部２２ｃ、２２ｄで形成された空間部２４に設けられたリード線２５も、導光板１６の前端面から前方へと放射される光を遮断する。リード線２５による光の遮断は、壁板部２２ｂ、２２ｃ、２２ｄによる遮断効果と合わさって、より確実に導光板１６の前端面から室内機１の前方上面へと放射される光を遮断することになる。そして、リード線２５は多重の壁板部２２ｃ、２２ｄの間に形成された空間部２４を利用して引き出し配線されることができ、構成の合理化が図れる。

　さらに、光源ユニット１４のカバー１９も、導光板１６の前方を覆って導光板１６の前端面から室内機１の前方上面へと放射される光を遮断する。これにより、光源ユニット１４よりも前方の室内機１上面部分が薄明るくなることを防止できる。また、光源ユニット１４の一部分から前方に光が漏れることを防止できる。

　特に、本実施の形態では、光源ユニット１４自体が前下がり状態に傾斜設置されているため、導光板１６の特に上面から放射される光の一部が光源ユニット１４よりも前方の室内機１上面部分を薄明るく照らす可能性があるが、この光もカバー１９に設けられたカバー壁板部２８により遮光される。これにより、光源ユニット１４よりも前方の室内機１上面部分が薄明るくなることを防止できる。すなわち、導光板１６の前方部を覆うカバー１９に設けられたカバー壁板部２８が導光板１６の後端部Ｘよりも高位置まで配置されているので、導光板１６上面から前方への光を遮り、光源ユニット１４よりも前方の室内機１上面部分が薄明るくなることを防止できる。

　このように壁板部２２、リード線２５、カバー１９、及びカバー壁板部２８の少なくとも１つから構成される遮光部は、前下がり状態に設置されている光源ユニット１４からの光を遮る。これにより、光源ユニット１４よりも前方の室内機１上面部分が照らされてこの部分が薄明るくなることが防止される。その結果、天井面に形成される間接光をくっきりと浮かび上がらせて良質な間接照明が実現される。

　なお、遮光部となる壁板部２２、リード線２５、カバー１９、およびカバー壁板部２８はすべてを具備させることによって遮光効果を高くできるが、すべてを必要とするものではない。少なくとも導光板１６の前端面に位置する壁板部２２ｂを遮光部として備えておれば、所望の効果が得られる。

　また、本実施の形態では遮光に関しては更に次のような効果も備えている。すなわち、光源ユニット１４の短冊状筐体１７を構成するカバー１９には、その両端部分に光源体１５を覆う側面カバー部２７が設けられている。したがって、光源ユニット１４の両側部に備えられた光源体１５の発光素子２０からの光もしくは導光板１６両側部からの光が横方向に漏れることを防止できる。これにより、室内機１の側方部が一部明るくなって間接照明効果が低下することが防止され、更に良質な間接照明が実現される。

　また、本実施の形態の光源ユニット１４は、上述した制御例で説明したように、「入」タイマー設定時は白色系の発光素子２０ａが点灯されて間接照明が行われて、「切」タイマー設定時は暖色系の発光素子２０ｂが点灯されて間接照明が行われる。したがって、「入」タイマーが設定されて空調運転が開始される起床時のようなときには、太陽光に近い白色系の間接照明を行って目覚めやすくするとともに活動的な雰囲気を創出することができる。そして、「切」タイマーが設定される夜間の休息時や就寝時等は、暖色系の光源体を点灯させて間接照明を行って安らぎを与えるとともに眠りやすい雰囲気を創出することができる。すなわち、使用者の生活シーンに応じて最適な間接照明が可能となり、空調効果と相まってより快適な空間の創出が可能となる。

　しかも、白色系、暖色系の照明切換は「入」タイマー及び「切」タイマーに連動して自動的に行われるので、使い勝手もよい。

　さらに光源ユニット１４による間接照明は、照明スイッチ３１によって間接照明有もしくは間接照明無に任意に選択することができ、好みに応じて使い分けられるので使い勝手は一段と良好なものとなる。

　以上、本発明に係る空気調和機について、上記実施の形態を用いて説明してきたが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。

　例えば、遮光部となる壁板部２２、リード線２５、カバー１９、カバー壁板部２８はそのすべてを具備することによって遮光効果を高くすることができるが、既に述べたように必ずしもそのすべてを必要とするものではない。少なくとも導光板１６の前端面に位置する壁板部２２ｂを遮光部として備えていればよい。

　また光源ユニット１４の遮光部となる壁板部２２は、多重でなくてもよく、導光板１６の前端部に対向する壁板部２２ｂの一つであってもよい。また、リード線２５は必ずしも導光板１６の前方に配線されている必要はない。

　さらに、カバー１９に隆起されて設けられたカバー壁板部２８も、光源ユニット１４、すなわち導光板１６を前下がり状に傾斜して設置しなければ、必ずしも必要ではない。

　また、間接照明の照明色は白色系及び暖色系の二色だけではなく暖色系から白色系の間を数段階に切り換えられるようにしてもよいし、間接照明も照明スイッチ３１を設けることなく空調運転時は常に間接照明を行うようにしてもよい。

　また、照明スイッチ３１の操作によって、空気調和機の運転とは無関係に、光源ユニット１４を点灯または消灯させる場合があってもよい。

　（実施の形態２）
　本実施の形態に係る空気調和機について、実施の形態１に係る空気調和機とは異なる点を中心に説明する。

　制御ユニット９や音出力装置基板４５に設けられたメモリ内に予め保存されている音楽としては、例えば、目覚めをイメージさせる曲、目覚めをイメージさせる曲よりテンポが遅いくつろぎをイメージさせる曲、くつろぎをイメージさせる曲よりさらにテンポが遅い就寝前をイメージさせる曲の３曲がある。

　また、スピーカ・スイッチがオンされている状態で、「入」タイマースイッチ３３または「切」タイマースイッチ３４が操作されてタイマー運転されると、そのタイマー運転内容に応じてスピーカユニット４３から音楽や音声が出力されることができる。

　また、空気調和機は、室内機１の上面に光源ユニット１４が設けられているので、運転スイッチ３２がオンされて通常の空調運転が開始され、または、「入」タイマースイッチ３３もしくは「切」タイマースイッチ３４が操作されてタイマー運転が行われると、間接照明を行うことが可能となる。

　この間接照明は、照明スイッチ３１がオンされてその給電回路が閉じられていれば実施でき、オフされていれば間接照明なしの空調運転だけを行うことができる。すなわち、使用者の好みに応じて間接照明をするかしないかの選択ができる。

　照明スイッチ３１がオンされた状態で運転スイッチ３２がオンされると、空調運転とともに光源ユニット１４の発光素子２０が点灯し、間接照明が行われる。

　また、照明スイッチ３１がオンされた状態で、「入」タイマースイッチ３３または「切」タイマースイッチ３４が操作されてタイマー運転されると、そのタイマー運転内容に応じて光源ユニット１４の発光素子２０が点灯し、間接照明を行うことができる。

　このタイマー運転時における光源ユニット１４の点灯制御を図１８の制御フロー図を用いて以下説明する。

　図１８において、制御ユニット９は、まず、運転指示が有か否かを確認する（ステップＳ２１）。

　運転指示有の場合（ステップＳ２１のＹ）、運転指示が運転スイッチ３２オンによる通常運転指示か、または、「入」タイマースイッチ３３もしくは「切」タイマースイッチ３４のいずれかの操作によるタイマー運転指示かが判定される（ステップＳ２２）。

　タイマー運転指示であれば（ステップＳ２２のタイマー運転）、それがタイマー運転「入」指示かが確認される（ステップＳ２３）。

　タイマー運転「入」指示であれば（ステップＳ２３のＹ）、タイマー時刻に到達したかが確認され（ステップＳ２４）、到達した時点で空調運転が開始される（ステップＳ２５）。そして照明スイッチ３１がオンされて照明点灯指示があるか否かが確認され（ステップＳ２６）、照明点灯指示があれば（ステップＳ２６のＹ）白色系の発光素子２０ａが点灯されて（ステップＳ２７）間接照明が行われる。

　次に、スピーカ・スイッチがオンされて音楽や音声の出力指示があるか否かが確認され（ステップＳ２８）、出力指示があれば（ステップＳ２８のＹ）音楽や音声の再生を行われスピーカユニット４３からの出力が行われる（ステップＳ２９）。そして、所定時間（本発明における第４所定時間）、例えば使用者が完全に目を覚まして、寝具から立上る程度の時間が経過すると（ステップ３０のＹ）、スピーカユニット４３からの出力が停止され、音楽や音声の再生が停止される（ステップＳ３１）。

　なお、出力が停止されるまでの所定時間は、リモコン１１によって任意に設定される。これによって、使用者が起床後、どの程度、寝具内でくつろぎたいかによって、音楽等が停止するまでの時間を変更できるので、利便性が向上する。

　また、「入」タイマーによる運転指示（ステップＳ２３のＹ）の場合には、出力される音楽等は、音出力装置基板４５に設けられた近距離無線通信手段を介して通信される音源ではなく、制御ユニット９や音出力装置基板４５に設けられたメモリ内に予め保存されたものとすることが望ましい。これによれば、音楽再生装置等の電源が入っていない場合にも、確実に音楽等を再生することができ、使用者の利便性が向上する。

　タイマー運転指示か否かの判定（ステップＳ２２）において、タイマー運転指示ではなく通常運転指示であれば（ステップＳ２２の通常運転）、そのまま空調運転が開始される（ステップＳ２５）。更に照明スイッチ３１がオンされて照明点灯指示があるか否かが確認され（ステップＳ２６）、照明点灯指示があれば（ステップＳ２６のＹ）白色系の発光素子２０ａが点灯されて（ステップＳ２７）間接照明が行われる。

　一方、タイマー運転指示がタイマー運転「入」でない場合（ステップＳ２３のＮ）、タイマー運転「切」指示であるかが確認（ステップＳ４１）され、タイマー運転「切」指示であれば（ステップＳ４１のＹ）、照明スイッチ３１がオンされて照明点灯指示があるか否かが確認（ステップＳ４２）される。

　照明点灯指示があれば（ステップＳ４２のＹ）、暖色系の発光素子２０ｂが点灯されて（ステップＳ４３）間接照明が行われる。そして、所定時間（本発明における第２所定時間）、例えば使用者が眠りにつく程度の時間が経過すると（ステップ４４のＹ）、発光素子２０ｂが減灯される（ステップＳ４５）。例えば、発光素子２０ｂが最小の明るさまで暗くなる。その後、さらに所定時間（本発明における第３所定時間）、例えば、３０秒の時間が経過すると（ステップ４６のＹ）、発光素子２０ｂが消灯される（ステップＳ４７）。

　さらに、タイマー時刻の所定時間前に到達したか否かが判定される（ステップＳ４８）。なお、タイマー時刻とは、「切」タイマー設定時刻に到達、または、「切」タイマー設定時刻から所定時間（本発明における第１所定時間）して、空調運転を停止する時刻である。また、ステップＳ４８における所定時間は、例えば約３０秒である。タイマー時刻の所定時間前に到達していれば（ステップＳ４８のＹ）、スピーカユニット４３から出力する音量が低下される。

　その後、「切」タイマー設定時刻に到達、または、「切」タイマー設定時刻から所定時間が経過、つまり、タイマー時刻に到達すると（ステップＳ５０のＹ）、スピーカユニット４３からの出力が停止され、音楽や音声の再生が停止される（ステップＳ５１）とともに、空調運転が停止される（ステップＳ５２）。

　図１９、図２０は光源ユニット１４による間接照明例を示すタイムチャートで、以下これを用いて上記制御による空調運転の状況と発光素子２０の点灯状況を説明する。

　まず、図１９に示すように「入」タイマーが操作されて予約時刻がｔ２に設定された場合は、ｔ２の所定時間前であるｔ２ａに予備運転が開始され、予約時刻ｔ２に到達すると空調運転が開始されるとともに、白色系の発光素子２０ａが点灯されて間接照明が開始される。ここで、予備運転とは、予約時刻に室温がリモコン１１で設定された温度となるように、早めに空調運転を開始するものである。また、予約時刻ｔ２に到達すると、スピーカユニット４３から音楽などが出力される。そして、ｔ２から所定時間経過後に、スピーカユニット４３からの音楽などの出力が停止される。

　一方、図２０に示すように空調運転中に「切」タイマーが操作されて時刻ｔ１６に空調運転が停止するように設定された場合は、「切」タイマー設定とともに白色系の発光素子２０ａが消灯等されて暖色系の発光素子２０ｂが点灯され、暖色系の間接照明が行われる。そして、この間接照明を行っている暖色系の発光素子２０ｂは、「切」タイマーを設定した時刻ｔ１２から第２所定時間経過した時刻ｔ１３で減灯される。さらに第３所定時間経過した時刻ｔ１４で発光素子２０ｂは消灯され、間接照明は停止される。

　その後、「切」タイマー時刻ｔ１６の所定時間前に、スピーカユニット４３から出力する音量が低下され（ｔ１５）、「切」タイマー時刻ｔ１６に到達すると、音楽等の再生が停止される。「切」タイマー時刻ｔ１６に到達すると、空調運転も停止される。

　なお、スピーカユニット４３から出力される曲は、タイマー運転指示による空調運転の開始時刻や停止時刻に応じて、制御ユニット９や音出力装置基板４５に設けられたメモリ内に予め保存されている曲から、自動的に選択されるようにしてもよい。例えば、空調運転の開始時刻や停止時刻が、朝の時間帯（例えば、リモコン１１に設定された時刻が午前４時から午前１０時まで）であれば、目覚めをイメージさせる曲が再生される。また、空調運転の開始時刻や停止時刻が、昼の時間帯（例えば、リモコン１１に設定された時刻が午前１０時から午後８時まで）であれば、くつろぎをイメージさせる曲が再生される。空調運転の開始時刻や停止時刻が、夜の時間帯（例えば、リモコン１１に設定された時刻が午後８時から午前４時まで）であれば、就寝前をイメージさせる曲が再生されるものとしてもよい。これによれば、状況に適した曲が自動的に選択されるため、使用者が再生する曲を選択する必要がないので、利便性が向上する。

　さらに、空調運転の開始時刻や停止時刻に、照度センサの検出結果を加えて、メモリ内に予め保存されている曲が自動的に選択されるようにしてもよい。例えば、空調運転の開始時刻や停止時刻が、昼の時間帯であっても、照度センサの検出値が低い、つまり、室内機１の周囲が暗いと判定される場合には、目覚めをイメージさせる曲が再生されるものとしてもよい。これによれば、状況に適した曲が自動的に選択されるため、さらに利便性が向上する。

　なお、リモコン１１からの指示が、タイマー停止指示ではなく通常の停止指示であれば、空調運転が停止されるとともに、発光素子２０ｂが消灯され、間接照明が停止され、さらにスピーカユニット４３からの出力も停止されることが望ましい。これによれば、使用者が、照明や音楽等の再生を止めたい場合には、リモコン１１の運転スイッチを押す（オフにする）だけでよいので、使用者は操作方法を迷うことなく、直感的に操作できる。

　なお、スピーカユニット４３から出力する音量は、リモコン１１に設けられた音量ボタンを操作することによって、変更できることが望ましい。さらに、スピーカ・スイッチがオフの状態で、リモコン１１に設けられた音量ボタンが操作されると、所定時間、スピーカユニット４３から、制御ユニット９や音出力装置基板４５に設けられたメモリ内に予め保存された曲の１つが再生されることが望ましい。これによれば、使用者は、設定している音量がどの程度の音量であるかを試聴することができる。このため、「入」タイマー運転で、スピーカユニット４３から音楽等が再生される音量が予想外に大きすぎたり、小さすぎたりすることを防止できる。

　また、スピーカユニット４３から出力する音量は、送風ファン３の回転数が大きくなるほど、大きくするように設定されていてもよい。これによれば、送風ファン３によって生じる騒音が大きくなるほど、スピーカユニット４３から出力する音量を大きくすることが出来る。その結果、使用者が音量を調整することなく、音楽等を聞きやすい音量となり利便性が向上する。

　また、人体検知装置４４が人を検知しない場合、または、活動量が「小」と判断される場合が所定時間継続した場合には、発光素子２０ｂが消灯され、間接照明が停止されてもよい。または、スピーカユニット４３からの出力が停止されてもよい。これによれば、使用者が不在の場合や、就寝して動きが少ない場合には、照明や音楽等の再生を自動的に停止させることができ、利便性が向上する。

　（実施の形態３）
　本実施の形態に係る空気調和機について、実施の形態１または２に係る空気調和機とは異なる点を中心に以下に説明する。

　本実施の形態に係る空気調和機は、図２１に示すように、室内機５１上面の後方部分に、部屋の壁面に垂直な面である水平面５２を備えている。水平面５２に、間接照明を行うための光源ユニット５４が設けられている。

　光源ユニット５４の具体的な構成は、実施の形態１で説明した光源ユニット１４と同様である。光源ユニット５４は、図２２に示すように、導光板１６が室内機５１上面の水平面５２に対して後下がり状態になるように傾斜して設置されている。

　以上のように構成された空気調和機では、特に、天井高さが２．０ｍ以上の部屋に設置される場合に効果的である。つまり、部屋の側面のうち、天井から離れた位置に室内機５１が設置されることで、図２３に示すように、室内機５１を設置された部屋の側面のうち、室内機５１より上方の面を確実に明るくすることができる。

　すなわち、光源ユニット５４の光源となる導光板１６が後下がり傾斜していることによって、室内機５１が設置された部屋の側面のうち、室内機５１より上方の面が照らされる。これにより、間接照明機能が確実に発揮される。

　更に、光源ユニット５４は、導光板１６を保持した短冊状筐体１７の両端部に光源体１５を備えている。光源体１５の発光素子２０は中央方向に向かって互いに向かい合うように光を照射して、当該光は導光板１６で拡散される。これにより、光源ユニット５４が室内機５１の長手方向に沿った長い形状であっても、少ない数の発光素子２０で室内機５１が設置された側面の広い範囲を照射することができる。

　また、光源ユニット５４の前方部分に、光源となる導光板１６から前方へと放射される光を遮る遮光部、すなわち多重の壁板部２２、リード線２５、カバー１９、およびカバー壁板部２８の少なくとも１つが設けられている。これにより、良質な間接照明を得ることができる。

　すなわち、短冊状筐体１７の支持基台１８の前部に設けられた多重の壁板部２２ｂ、２２ｃ、２２ｄは、導光板１６の前端面から室内機５１の前方上面へと放射される光を遮断し、光源ユニット５４よりも前方の室内機５１上面部分が薄明るくなるのを防止する。

　また、光源ユニット５４のカバー１９も、導光板１６の前方を覆って導光板１６の前端面から室内機５１の前方上面へと放射される光を遮断する。これにより、光源ユニット５４よりも前方が薄明るくなることを防止できる。また、光源ユニット５４の一部分から前方に光が漏れることを防止できる。

　このように壁板部２２、リード線２５、カバー１９、及びカバー壁板部２８の少なくとも１つからなる遮光部は、光源ユニット５４からの光を遮って光源ユニット５４よりも前方を照らしてこの部分が薄明るくなることを防止する。これにより、側面に形成される間接光をくっきりと浮かび上がらせて良質な間接照明を実現できる。

　なお、図２１では、室内機５１上面の前方部分には、傾斜面１２を備えているが、傾斜面１２を備えることなく、室内機５１上面が、水平面５２のみで構成されていてもよい。

　本発明は、壁掛け式の室内機を設置するだけで間接照明を得ることができ、既築住宅であっても容易かつ安価に、そして空調性能を損なうことなく良好な間接照明を得ることができる。よって商業施設や一般家庭等で使用される空気調和機として有用である。

　１，５１　室内機
　２　熱交換器
　３　送風ファン
　４　吸込口
　５　吹出口
　６　エアフィルタ
　７　上下風向変更羽根
　８　前面パネル
　９　制御ユニット
　１０　下面パネル
　１１　リモコン
　１２　傾斜面
　１４，５４　光源ユニット
　１５　光源体
　１６　導光板
　１７　短冊状筐体
　１８　支持基台
　１９　カバー（遮光部）
　２０，２０ａ，２０ｂ　発光素子
　２１　光源体基板
　２２，２２ａ，２２ｂ，２２ｃ，２２ｄ　壁板部（遮光部）
　２３　凹部
　２４　空間部
　２５　リード線（遮光部）
　２６　リード線引出部
　２７　側面カバー部
　２８　カバー壁板部（遮光部）
　２９　係合爪片
　３０　係合孔
　３１　照明スイッチ
　３２　運転スイッチ
　３３　「入」タイマースイッチ
　３４　「切」タイマースイッチ
　３５　エアフィルタ清掃装置
　４０　透過部
　４１　多孔部
　４２　背面カバー
　４２ａ　下壁
　４２ｂ，４２ｃ　隔壁
　４３　スピーカユニット（音出力装置）
　４３ａ　左側スピーカユニット
　４３ｂ　右側スピーカユニット
　４４　人体検知装置
　４４ａ，４４ｂ，４４ｃ　センサユニット
　４５　音出力装置基板
　５０　筐体
　５０ａ　開口部
　５０ｂ　フランジ部
　５０ｃ　緩衝材
　５０ｄ　シート
　５２　水平面

Claims

吸込口より吸い込んだ空気を熱交換して吹出口より吹出す壁掛け式の室内機を備えた空気調和機であって、
前記室内機の上面に、上向きに光を照射する光源ユニットが配設されている空気調和機。
前記室内機は、天井方向に光を照射する前記光源ユニットが配設されている請求項１に記載の空気調和機。
前記室内機は、壁方向に光を照射する前記光源ユニットが配設されている請求項１に記載の空気調和機。
前記室内機は、前記上面に前方側が下方に向かって傾斜する傾斜面を備え、前記光源ユニットは前記傾斜面に設けられている請求項１または２に記載の空気調和機。
前記室内機は前記上面に水平面を備え、前記光源ユニットは前記水平面に後方側が下方に向かって傾斜して設置されている請求項１または３に記載の空気調和機。
前記光源ユニットは短冊状に形成され、前記室内機の上面長手方向に沿って設置されている請求項１～５のいずれか１項に記載の空気調和機。
前記光源ユニットは、前記室内機の本体横幅よりも広い範囲を照射する請求項１～５のいずれか１項に記載の空気調和機。
前記光源ユニットは、前記傾斜面に前記前方側が前記下方に向かって傾斜して設置されている請求項４に記載の空気調和機。
前記光源ユニットは、前記光源ユニットの前方に位置する前記室内機の前記上面を照射することを遮る遮光部を備えている請求項１～５のいずれか１項に記載の空気調和機。
前記光源ユニットは、短冊状筐体と、前記短冊状筐体の端部から中央方向に向かって光を照射する光源体と、前記光源体からの照射光を前記短冊状筐体の長手方向に沿って導光する導光板と、を備えた請求項１～５のいずれか１項に記載の空気調和機。
前記短冊状筐体は、前記導光板の前方側に壁板部を備えている請求項１０に記載の空気調和機。
前記壁板部は、隣接して複数設けられ、前記壁板部と隣接する前記壁板部との間に空間部を備え、前記空間部に前記光源体に接続されているリード線が配線されている請求項１１に記載の空気調和機。
前記短冊状筐体は、前記導光板の前方を覆うカバーを備えている請求項１０に記載の空気調和機。
前記カバーはＵ字状に形成され、前記カバーの両端部分は前記光源体を覆う請求項１３に記載の空気調和機。
前記光源体は、発光色が異なる少なくとも二種類の発光素子を備え、前記発光素子の少なくとも一つが任意に点・消灯可能である請求項１０に記載の空気調和機。
空調運転を所定時刻もしくは所定時間後に開始させる「入」タイマー、および、所定時刻もしくは第１所定時間後に空調運転を停止させる「切」タイマーを備え、前記「入」タイマーによる空調運転開始時は白色系の発光素子が点灯され、前記「切」タイマーがセットされた時には暖色系の発光素子が点灯される請求項１５に記載の空気調和機。
音出力装置と、所定時刻または第１所定時間後に空調運転を停止させる「切」タイマーをさらに備え、
前記「切」タイマーが設定された場合には、前記「切」タイマーの設定時から第２所定時間が経過した後に前記光源ユニットの照度が低下され、前記所定時刻になる前または前記第１所定時間が経過する前から前記音出力装置の出力が段階的に低下され、
前記光源ユニットの前記照度の低下は、前記音出力装置の前記出力の低下より前に行われる請求項１に記載の空気調和機。
前記第２所定時間の経過時から第３所定時間が経過した後に、前記光源ユニットが消灯される請求項１７に記載の空気調和機。
空調運転を所定時刻または所定時間後に開始させる「入」タイマーをさらに備え、
前記「入」タイマーが設定された場合には、前記「入」タイマーによる空調運転開始時に前記光源ユニットが点灯されるとともに、前記音出力装置の前記出力が開始される請求項１７または１８に記載の空気調和機。
前記音出力装置の出力開始時から第４所定時間が経過した後に、前記音出力装置の前記出力が停止される請求項１９に記載の空気調和機。
人の在否を検知する人体検知装置をさらに備え、前記音出力装置は一対の前記音出力装置から構成され、前記室内機本体の幅方向の両端部にそれぞれ設けられた前記音出力装置の間に、前記人体検知装置が配置されている請求項１７に記載の空気調和機。
前記音出力装置の音軸は、前記人体検知装置の上下方向の検知範囲のうち中心より下方の領域に含まれる請求項２１に記載の空気調和機。
前記音出力装置は、開口部を備えた筐体と、前記筐体の内部に前記開口部と対向して設けられた振動板とを備え、
前記開口部の周囲は緩衝材で覆われ、前記緩衝材と前記室内機の外殻の内面とが密着している請求項２１または２２に記載の空気調和機。
前記音出力装置は、開口部の前方が空気を透過するシートで覆われている請求項２１または２２に記載の空気調和機。