図1は浴室や浴室以外の部屋に適用される空調装置の概略斜視図、図2は図1に示した空調装置の断面図、図3は図2に示した空調装置を図2の左側から見た断面図、図4は図2に示した空調装置を図2の上側(天井側)から見た図である。
図1から図4において、110は空調装置、112は空調装置用本体ボックス、113はカバーである。Tは空調装置110が適用される部屋の天井、tは空調装置110を配置するために天井Tに形成された開口、TH,KSは空調装置110を天井Tに固定するためのネジ穴である。
空調装置110では、空調装置用本体ボックス112が単一の部材によって構成されているが、空調装置110の変形例では、代わりに、空調装置用本体ボックスを同一または異なる材質(例えば、金属、樹脂など)の複数の部材によって構成することも可能である。また、空調装置110では、空調装置用本体ボックス112が概略直方体形状に形成されているが、空調装置110の変形例では、空調装置用本体ボックスを直方体以外の任意の形状に形成することも可能である。
111は空調装置110の一部を構成する換気ユニット、118は空調装置110が適用された室内の空気を換気ユニット111内に吸い込むための吸気口である。117は換気ユニット111内に吸い込まれた空気を室外に排出するための排気口である。115は室内の空気を換気ユニット111内に吸い込み、その空気を室外に排出するための換気用ファンである。M1は換気用ファン115を駆動するためのモータである。130は室内の空気を吸気口118に供給するための通路、130Aは通路130の入口開口、131は換気用ファン115によって換気される空気量を調整するために通路130内に配置されたシャッタである。
120は空調装置110の一部を構成する循環ユニット、123Cは空調装置110が適用された室内の空気を循環ユニット120内に吸い込むための吸気口である。121Aは循環ユニット120内に吸い込まれた空気を室内に吹き出して循環させるための吹出口である。124は室内の空気を循環ユニット120内に吸い込み、その空気を室内に吹き出して循環させるための循環用ファンである。124’は循環用ファン124を収容するためのファンケースである。M2は循環用ファン124を駆動するためのモータである。126は室内に吹き出して循環せしめられる空気を加熱するためのヒータである。
空調装置110では、室内の空気を加熱して循環させる暖房モードが設けられている。暖房モードが選択されると、循環用ファン124により吸気口123Cを介して循環ユニット120内に吸い込まれた空気が、ヒータ126によって加熱され、室内に吹き出される。
更に、空調装置110では、室内の空気を室外に排出する換気モードが設けられている。換気モードが選択されると、図3に示すように、シャッタ131が破線で示す位置に配置される。次いで、図2および図3に示すように、換気用ファン115により、入口開口130A、通路130、および吸気口118を介して換気ユニット111内に吸い込まれた空気が、排気口117を介して室外に排出される。
更に、空調装置110では、室内の空気の一部を加熱して循環させつつ、室内の空気の一部を室外に排出する乾燥モードが設けられている。乾燥モードが選択されると、図3に示すように、シャッタ131が破線で示す位置に配置される。次いで、図2に示すように、循環用ファン124により吸気口123Cを介して循環ユニット120内に吸い込まれた室内の空気の一部が、ヒータ126によって加熱され、室内に吹き出される。更に、図2および図3に示すように、換気用ファン115により、入口開口130A、通路130、および吸気口118を介して換気ユニット111内に吸い込まれた室内の空気の一部が、排気口117を介して室外に排出される。
更に、空調装置110では、室内の空気を加熱することなく少量を排気しながら循環させる涼風モードが設けられている。涼風モードが選択されると、図2に示すように、循環用ファン124により吸気口123Cを介して循環ユニット120内に吸い込まれた空気が、ヒータ126によって加熱されることなく、室内に吹き出される。
上述したように、空調装置110では、暖房モードと、換気モードと、乾燥モードと、涼風モードとが設けられているが、空調装置110の変形例では、代わりに、例えば、それらのモードのうちの1つのみを設けることも可能である。つまり、本発明は、暖房モード、換気モード、乾燥モード、および涼風モードのうちの少なくとも1つのモードを有する空調装置に対して適用可能である。
以下、本発明の空調装置の第1の実施形態について説明する。図5は本発明の空調装置の第1の実施形態の断面図、図6は図5に示した空調装置を図5の下側(室内側)から見た図である。図5および図6において、310は第1の実施形態の空調装置、312は空調装置用本体ボックス、312’は空調装置用本体ボックス312のフランジである。313はフロントパネル(カバー)、330は空調装置310を、詳細には、フランジ312’を天井Tに固定するための固定具である。335,336はスピーカーである。
213は空調装置310が適用された室内の空気を空調装置310内に吸い込むための吸気口である。214は空調装置310内に吸い込まれた空気を室内に吹き出して循環させるための吹出口、215は空調装置310内に吸い込まれた空気を室外に排出するための排気口である。Dは空調装置310内に吸い込まれた空気を室内に吹き出して循環させるか、あるいは、室外に排出するかを切り換えるためのダンパである。F1は室内の空気を空調装置310内に吸い込み、その空気を室内に吹き出して循環させるか、あるいは、室外に排出するためのファンである。F’はファンFを収容するためのファンケースである。MはファンF1を駆動するためのモータである。Hは室内に吹き出して循環せしめられる空気を加熱するためのヒータである。
第1の実施形態の空調装置では、室内の空気を加熱して循環させる暖房モードが設けられている。暖房モードが選択されると、図5に示すように、ダンパDが実線で示す位置(D)に配置される。次いで、ファンF1により吸気口213を介して空調装置310内に吸い込まれた空気が、ダンパDによって案内され、ヒータHによって加熱され、吹出口214を介して室内に吹き出される。それにより、室内が暖められる。第1の実施形態の空調装置を例えば浴室に適用した場合には、暖房モードを選択して室内を暖めておくことにより、冬場の入浴時に入浴者が寒さを感じてしまうのを防止することができる。
更に、第1の実施形態の空調装置では、室内の空気を室外に排出する換気モードが設けられている。換気モードが選択されると、図5に示すように、ダンパDが破線で示す位置(D’)に配置される。次いで、ファンF1により吸気口213を介して空調装置310内に吸い込まれた空気が、破線で示す位置(D’)に配置されたダンパDによって案内され、排気口215を介して室外に排出される。
更に、第1の実施形態の空調装置では、室内の空気の一部を加熱して循環させつつ、室内の空気の一部を室外に排出する乾燥モードが設けられている。乾燥モードが選択されると、図5に示すように、ダンパDが一点鎖線で示す位置(D”)に配置される。次いで、ファンF1により吸気口213を介して空調装置310内に吸い込まれた空気の一部が、一点鎖線で示す位置(D”)に配置されたダンパDによって案内され、ヒータHによって加熱され、吹出口214を介して室内に吹き出される。更に、ファンF1により吸気口213を介して空調装置310内に吸い込まれた空気の残りが、一点鎖線で示す位置(D”)に配置されたダンパDによって案内され、排気口215を介して室外に排出される。例えば、第1の実施形態の空調装置が適用された部屋に衣類を吊るして、この部屋を衣類乾燥室として利用することができる。第1の実施形態の空調装置が浴室に適用される場合には、乾燥モードを用いることにより、浴室内のカビ等の発生を抑制することができる。
更に、第1の実施形態の空調装置では、室内の空気を加熱することなく循環させる涼風モードが設けられている。涼風モードが選択されると、図5に示すように、ダンパDが実線で示す位置(D)に配置される。次いで、ファンF1により吸気口213を介して空調装置310内に吸い込まれた空気が、ダンパDによって案内され、ヒータHによって加熱されることなく、吹出口214を介して室内に吹き出される。なお、この涼風モードにおいて、ダンパDの位置をD”よりにして一部の空気を排気しながら、吹出口214から室内へ吹き出し、空気が循環されるようにしてもよい。第1の実施形態の空調装置が浴室に適用される場合には、涼風モードを用いることにより、夏場の暑い時期に入浴者が涼しく入浴することができる。
上述したように、第1の実施形態の空調装置では、暖房モードと、換気モードと、乾燥モードと、涼風モードとが設けられているが、第1の実施形態の空調装置の変形例では、代わりに、例えば、それらのモードのうちの1つのみを設けることも可能である。
空調装置用本体ボックス内にスピーカーが配置され、空調装置用本体ボックスがスピーカーボックスとして用いられる形態の空調装置とは異なり、第1の実施形態の空調装置では、図5および図6に示すように、スピーカー335,336が空調装置本体用ボックス312のフランジ312’に取付けられ、スピーカー335,336の裏面(図5の上側の面)が、空調装置用本体ボックス312の外側空間に対して露出せしめられている。詳細には、空調装置用本体ボックス312が埋設された天井Tの内側空間であって、空調装置用本体ボックス312の外側空間に対して、スピーカー335,336の裏面が露出せしめられている。
すなわち、第1の実施形態の空調装置では、スピーカー335,336の裏面が、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のように、換気装置用本体ボックスの内側の比較的小さい空間内に配置されるのではなく、空調装置用本体ボックス312の外側の比較的大きい空間内に配置されている。そのため、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のようにスピーカーの裏面が比較的小さい空間内に配置されている場合よりも、音質、特には、低音質を向上させることができる。
詳細には、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のように、換気装置用本体ボックスがスピーカーボックスとして用いられる場合には、スピーカーの裏面から出る音によって換気装置用本体ボックスが共振を起こしてしまい、スピーカーの表面から出る音の特に低音域が聞こえにくくなってしまう点に鑑み、第1の実施形態の空調装置では、空調装置用本体ボックス312がスピーカーボックスとして用いられず、スピーカー335,336の裏面が空調装置用本体ボックス312の外側に配置されている。そのため、空調装置用本体ボックスの共振に伴ってスピーカーの表面から出る音の特に低音域が聞こえにくくなってしまうという問題点を解消することができる。
第1の実施形態では、空調装置310が例えば浴室に適用されるが、第1の実施形態の変形例では、代わりに、空調装置310を浴室以外の部屋に適用することも可能である。
上述したように、第1の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー335,336が空調装置310と一体化せしめられており、空調装置310の設置工事が行われると、同時にスピーカー335,336も設置されることになるため、スピーカーと空調装置とが別個に設置される場合に比べ、設置工事を簡略化することができる。
また、上述したように、第1の実施形態の空調装置およびその変形例では、空調装置310を取付けるために形成された開口tが、スピーカー335,336を取付けるためのスペースとして活用されるため、空調装置を取付けるための開口とは別個にスピーカー取付け用開口を天井Tに別個に形成する必要性を排除することができる。
更に、上述したように、第1の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー335,336の表面から出る音と裏面から出る音とが互いに干渉してしまうのがフランジ312’および天井Tによって抑制されている。それにより、スピーカー335,336から発生する音の音質を向上させることができる。
また、上述したように、第1の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー335,336の裏面が空調装置用本体ボックス312内に密閉されないため、スピーカー335,336の振動板の振動を妨げる空気ばねの圧力が下がり、それにより、スピーカー335,336から発生する音の音質を向上させることができる。
更に、上述したように、第1の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー335,336の裏面が天井Tの裏側(図5の上側)に開放せしめられるため、スピーカー335,336の裏面から出る音と空調装置用本体ボックス312との共振を減少させることができ、それにより、スピーカー335,336から発生する音の音質を向上させることができる。
第1の実施形態の空調装置では、空調装置用本体ボックス312が天井Tに取付けられているが、第1の実施形態の空調装置の変形例では、代わりに、空調装置用本体ボックスを壁または床に取付けることも可能である。
以下、本発明の空調装置の第2の実施形態について説明する。図7は本発明の空調装置の第2の実施形態の断面図、図8は図7に示した空調装置を図7の下側(室内側)から見た図である。図7および図8において、図1〜図6に示した参照番号と同一の参照番号は、図1〜図6に示した部品または部分と同一の部品または部分を示している。410は第2の実施形態の空調装置、412は空調装置用本体ボックス、413はフロントパネル(カバー)である。431は空調装置用本体ボックス412を天井Tの裏側に固定するための固定具である。435,436はスピーカー335,336と同様に構成されたスピーカーである。
第2の実施形態の空調装置では、第1の実施形態の空調装置と同様に、暖房モード、換気モード、乾燥モード、および涼風モードが設けられている。第2の実施形態の空調装置の変形例では、代わりに、例えば、それらのモードのうちの1つのみを設けることも可能である。
空調装置用本体ボックス内にスピーカーが配置され、空調装置用本体ボックスがスピーカーボックスとして用いられる形態の空調装置とは異なり、第2の実施形態の空調装置では、図7および図8に示すように、スピーカー435,436が空調装置410のフロントパネル(カバー)413に取付けられ、スピーカー435,436の裏面(図7の上側の面)が、空調装置用本体ボックス412の外側空間に対して露出せしめられている。詳細には、空調装置用本体ボックス412が埋設された天井Tの内側空間であって、空調装置用本体ボックス412の外側空間に対して、スピーカー435,436の裏面が露出せしめられている。
すなわち、第2の実施形態の空調装置では、スピーカー435,436の裏面が、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のように、換気装置用本体ボックスの内側の比較的小さい空間内に配置されるのではなく、空調装置用本体ボックス412の外側の比較的大きい空間内に配置されている。そのため、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のようにスピーカーの裏面が比較的小さい空間内に配置されている場合よりも、音質、特には、低音質を向上させることができる。
詳細には、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のように、換気装置用本体ボックスがスピーカーボックスとして用いられる場合には、スピーカーの裏面から出る音によって換気装置用本体ボックスが共振を起こしてしまい、スピーカーの表面から出る音の特に低音域が聞こえにくくなってしまう点に鑑み、第2の実施形態の空調装置では、空調装置用本体ボックス412がスピーカーボックスとして用いられず、スピーカー435,436の裏面が空調装置用本体ボックス412の外側に配置されている。そのため、空調装置用本体ボックスの共振に伴ってスピーカーの表面から出る音の特に低音域が聞こえにくくなってしまうという問題点を解消することができる。
第2の実施形態では、空調装置410が例えば浴室に適用されるが、第2の実施形態の変形例では、代わりに、空調装置410を浴室以外の部屋に適用することも可能である。
上述したように、第2の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー435,436が空調装置410と一体化せしめられており、空調装置410の設置工事が行われると、同時にスピーカー435,436も設置されることになるため、スピーカーと空調装置とが別個に設置される場合に比べ、設置工事を簡略化することができる。
また、上述したように、第2の実施形態の空調装置およびその変形例では、空調装置410を取付けるために形成された開口tが、スピーカー435,436を取付けるためのスペースとして活用されるため、空調装置を取付けるための開口とは別個にスピーカー取付け用開口を天井Tに別個に形成する必要性を排除することができる。
更に、上述したように、第2の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー435,436の表面から出る音と裏面から出る音とが互いに干渉してしまうのがフロントパネル(カバー)413および天井Tによって抑制されている。それにより、スピーカー435,436から発生する音の音質を向上させることができる。
また、上述したように、第2の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー435,436の裏面が空調装置用本体ボックス412内に密閉されないため、スピーカー435,436の振動板の振動を妨げる空気ばねの圧力が下がり、それにより、スピーカー435,436から発生する音の音質を向上させることができる。
更に、上述したように、第2の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー435,436の裏面が天井Tの裏側(図7の上側)に開放せしめられるため、スピーカー435,436の裏面から出る音と空調装置用本体ボックス412との共振を減少させることができ、それにより、スピーカー435,436から発生する音の音質を向上させることができる。
第2の実施形態の空調装置では、空調装置用本体ボックス412が天井Tの裏側に配置されているが、第2の実施形態の空調装置の変形例では、代わりに、空調装置用本体ボックスを壁または床の裏側に配置することも可能である。
以下、本発明の空調装置の第3の実施形態について説明する。図9は本発明の空調装置の第3の実施形態の断面図、図10および図11は図9に示した空調装置を図9の下側(室内側)から見た図である。詳細には、図10はフロントパネル(カバー)513を取付けた状態を示した図、図11はフロントパネル(カバー)513を取り外した状態を示した図である。図9〜図11において、図1〜図8に示した参照番号と同一の参照番号は、図1〜図8に示した部品または部分と同一の部品または部分を示している。510は第3の実施形態の空調装置、512は空調装置用本体ボックスである。532は空調装置用本体ボックス512と天井Tとを橋絡するためのスピーカー取付け枠体である。535,536はスピーカー335,336と同様に構成されたスピーカーである。
第3の実施形態の空調装置では、第1の実施形態の空調装置と同様に、暖房モード、換気モード、乾燥モード、および涼風モードが設けられている。第3の実施形態の空調装置の変形例では、代わりに、例えば、それらのモードのうちの1つのみを設けることも可能である。
空調装置用本体ボックス内にスピーカーが配置され、空調装置用本体ボックスがスピーカーボックスとして用いられる形態の空調装置とは異なり、第3の実施形態の空調装置では、図9〜図11に示すように、スピーカー535,536がスピーカー取付け枠体532に取付けられ、スピーカー535,536の裏面(図9の上側の面)が、空調装置用本体ボックス512の外側空間に対して露出せしめられている。詳細には、空調装置用本体ボックス512が埋設された天井Tの内側空間であって、空調装置用本体ボックス512の外側空間に対して、スピーカー535,536の裏面が露出せしめられている。
すなわち、第3の実施形態の空調装置では、スピーカー535,536の裏面が、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のように、換気装置用本体ボックスの内側の比較的小さい空間内に配置されるのではなく、空調装置用本体ボックス512の外側の比較的大きい空間内に配置されている。そのため、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のようにスピーカーの裏面が比較的小さい空間内に配置されている場合よりも、音質、特には、低音質を向上させることができる。
詳細には、特開平5−133582号公報に記載された換気装置のように、換気装置用本体ボックスがスピーカーボックスとして用いられる場合には、スピーカーの裏面から出る音によって換気装置用本体ボックスが共振を起こしてしまい、スピーカーの表面から出る音の特に低音域が聞こえにくくなってしまう点に鑑み、第3の実施形態の空調装置では、空調装置用本体ボックス512がスピーカーボックスとして用いられず、スピーカー535,536の裏面が空調装置用本体ボックス512の外側に配置されている。そのため、空調装置用本体ボックスの共振に伴ってスピーカーの表面から出る音の特に低音域が聞こえにくくなってしまうという問題点を解消することができる。
第3の実施形態では、空調装置510が例えば浴室に適用されるが、第3の実施形態の変形例では、代わりに、空調装置510を浴室以外の部屋に適用することも可能である。
上述したように、第3の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー535,536が空調装置510と一体化せしめられており、空調装置510の設置工事が行われると、同時にスピーカー535,536も設置されることになるため、スピーカーと空調装置とが別個に設置される場合に比べ、設置工事を簡略化することができる。
また、上述したように、第3の実施形態の空調装置およびその変形例では、空調装置510を取付けるために形成された開口tが、スピーカー535,536を取付けるためのスペースとして活用されるため、空調装置を取付けるための開口とは別個にスピーカー取付け用開口を天井Tに別個に形成する必要性を排除することができる。
更に、上述したように、第3の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー535,536の表面から出る音と裏面から出る音とが互いに干渉してしまうのがスピーカー取付け枠体532および天井Tによって抑制されている。それにより、スピーカー535,536から発生する音の音質を向上させることができる。
また、上述したように、第3の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー535,536の裏面が空調装置用本体ボックス512内に密閉されないため、スピーカー535,536の振動板の振動を妨げる空気ばねの圧力が下がり、それにより、スピーカー535,536から発生する音の音質を向上させることができる。
更に、上述したように、第3の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー535,536の裏面が天井Tの裏側(図9の上側)に開放せしめられるため、スピーカー535,536の裏面から出る音と空調装置用本体ボックス512との共振を減少させることができ、それにより、スピーカー535,536から発生する音の音質を向上させることができる。
第3の実施形態の空調装置では、空調装置用本体ボックス512がスピーカー取付け枠体532を介して天井Tに取付けられているが、第3の実施形態の空調装置の変形例では、代わりに、スピーカー取付け枠体を介して空調装置用本体ボックスを壁または床に取付けることも可能である。
以下、本発明の空調装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の空調装置は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態の空調装置と同様に構成されている。図12および図13は本発明の空調装置の第4の実施形態の概略構成図である。詳細には、図12(A)は天井に取付けられた第4の実施形態の空調装置を室内側から見た部分断面図、図12(B)は図12(A)に示した空調装置を図12(A)の左側から見た断面図、図13(A)は図12(A)に示した空調装置を図12(A)の上側から見た断面図、図13(B)は図12(A)に示した空調装置を図12(A)の上側から見たスピーカーボックスの断面図である。
図12および図13において、1010は第4の実施形態の空調装置、1012は空調装置用本体ボックス、1012Aは空調装置用本体ボックス1012とは別個に設けられたスピーカーボックス1020の一部を構成する例えば樹脂製の第1部材、1012Bはスピーカーボックス1020の一部を構成する例えば樹脂製の第2部材である。1013は空調装置用本体ボックス1012およびスピーカーボックス1020の前面(室内側の面)を覆うためのフロントパネル(カバー)、1013’はフロントパネル1013の一部を構成する突出部、1035はスピーカーボックス1020の一部を構成する第1部材1012Aに取付けられたスピーカーである。1060はスピーカーボックス1020のうちスピーカー1035の背面に位置する部分に形成された穴である。
図14は図13(A)に示した突出部1013’などの拡大図、図15は図13(B)の拡大図、図16は図12(A)などに示したフロントパネル1013の斜視図である。図14および図15において、1065は第1部材1012Aと第2部材1012Bとによって構成されたスピーカーボックス1020を空調装置用本体ボックス1012に対して取付けるためのネジ、1066は第1部材1012Aと第2部材1012Bとを結合するためのネジである。図15において、1070は第1部材1012Aと第2部材1012Bとの間をシールするためのシール部材、1071は第1部材1012Aとスピーカー1035との間をシールするためのシール部材、1072は吸音材である。スピーカー1035の背面に位置する部分に形成された穴1060は、弾性材1060’によって覆われている。図12のように取付け手段であるネジ1065において、1065A,1065B,1065C,1065Dのすべてを空調装置1010およびフロントパネル1013の長手方向の直交方向に対して平行に配置するのではなく、ネジ1065A,1065Bと1065C,1065Dとを空調装置1010およびフロントパネル1013の長手方向に対して位置をずらして配置しているので、スピーカーボックス1020本体の取付け強度を向上させることができる。スピーカーボックス1020はネジ1065により、空調装置本体のフランジ部1090に取付けられている。
第4の実施形態の空調装置では、図13および図14に示したように、スピーカーボックス1020が空調装置用本体ボックス1012とは別個に設けられている。更に、図15に示したように、スピーカーボックス1020のうちスピーカー1035の背面に位置する部分に穴1060が形成されている。そのため、スピーカー1035の裏面、詳細には、スピーカー1035の振動板の裏面にかかる空気の圧力を低減することができ、それにより、音圧および音質を向上させることができる。更に、上述したように、穴1060が弾性材(図示せず)によって覆われている。そのため、穴1060を介してスピーカーボックス1020内に湿気が浸入してしまうのを抑制すると共に、スピーカー1035の裏面から出た音が穴1060を介してスピーカー1035の前面に回り込み、スピーカー1035の前面から出た音と干渉してしまうのを抑制することができる。尚、図13〜図15には、左側のスピーカー1035およびスピーカーボックス1020のみが詳細に示してあるが、右側のスピーカーおよびスピーカーボックスも左側のスピーカーおよびスピーカーボックスと左右対称に構成されている。
更に、第4の実施形態の空調装置では、図13,図16などに示したように、突出部1013’がフロントパネル1013に設けられている。この突出部1013’は、スピーカー1035およびスピーカーボックス1020を覆っており、空調装置1010から室内への風の流れおよび室内から空調装置1010への風の流れを整流する整流効果を有する。
図17は突出部1013’の整流効果を説明するための図である。詳細には、図17(A)は突出部1013’が設けられていない空調装置1110から浴室内に供給される空気の流れを示した図である。図17(B)は突出部1013’が設けられた第4の実施形態の空調装置1010から浴室内に供給される空気の流れを示した図、図17(C)は図17(B)に示した空気の流れを図17(B)の右側から見た図である。図17(D)は突出部1013’が設けられていない空調装置1110に吸い込まれる浴室内の空気の流れを示した図、図17(E)は突出部1013’が設けられた第4の実施形態の空調装置1010に吸い込まれる浴室内の空気の流れを示した図である。
図17(B)および図17(C)に示すように、突出部1013’がフロントパネル1013に設けられている第4の実施形態の空調装置1010においては、フロントパネルに突出部が設けられていない図17(A)に示した空調装置1110の場合よりも、空調装置1010から浴室内に供給される風の指向性を向上させることができる。詳細には、例えば空調装置1010からの風を浴室内の中央に集中的に供給することができる。
また、図17(E)に示すように、突出部1013’がフロントパネル1013に設けられている第4の実施形態の空調装置1010においては、フロントパネルに突出部が設けられていない図17(D)に示した空調装置1110の場合よりも効果的に浴室内の空気を空調装置1010内に吸い込むことができる。詳細には、浴室内の湿気を空調装置1010内に効果的に吸い込むことができる。
また、第4の実施形態の空調装置では、フロントパネル1013が空調装置用本体ボックス1012に取付けられる時に、突出部1013’が把持部として用いられる。そのため、把持部としての突出部が設けられていない場合よりもフロントパネル1013の取付けを容易にすることができる。
更に、第4の実施形態の空調装置では、図13および図14に示したように、空調装置用本体ボックス1012とは別個に設けられたスピーカーボックス1020が、空調装置用本体ボックス1012に対してネジ1065によって着脱可能に構成されている。詳細には、スピーカーボックス1020と空調装置用本体ボックス1012とが一体化された状態で空調装置1010が浴室の天井に取付けられる。そのため、スピーカーボックス1020と空調装置用本体ボックスとが別個に浴室の天井に取付けられる場合よりも空調装置1010の施工性を向上させることができる。
また、第4の実施形態の空調装置では、図13(A)に示したように、スピーカー1035およびスピーカーボックス1020が空調装置用本体ボックス1012の外部に配置されており、空調装置1010が天井に取付けられた時に、スピーカー1035およびスピーカーボックス1020が、天井裏に埋設されるのではなく、室内に突出せしめられる。そのため、空調装置1010を取付けるための天井の穴の開口面積および深さを小さく抑えることができる。また、スピーカーが空調装置用本体ボックスの内部に配置されるのに伴って空調装置内の空気の流れが妨げられて空調装置の性能が低下してしまうのを回避することができる。
更に、第4の実施形態の空調装置では、空調装置用本体ボックス1012が天井に取付けられた状態のままでスピーカー1035の交換が行われる。そのため、空調装置用本体ボックスを天井から取り外さなければならない場合よりもスピーカー交換を容易にすることができる。
また、第4の実施形態の空調装置では、図12(A)、図13(A)、図16などに示したように、フロントパネル1013が空調装置用本体ボックス1012およびスピーカーボックス1020の両方を覆う一体型として構成されている。そのため、空調装置用本体ボックスのフロントパネルとスピーカーボックスのフロントパネルとを別個に取付けなければならない場合よりもフロントパネル1013の取付けを容易にすることができる。更に、空調装置用本体ボックスのフロントパネルとスピーカーボックスのフロントパネルとが別個に設けられている場合よりもフロントパネル1013のデザイン性を向上させることができる。
更に、第4の実施形態の空調装置では、図15に示したように、スピーカーボックス1020を構成する第1部材1012Aと第2部材1012Bとの間が、例えばパッキン等のようなシール部材1070によってシールされている。更に、第1部材1012Aとスピーカー1035との間が、例えばパッキン等のようなシール部材1071によってシールされている。そのため、それらの隙間を介してスピーカーボックス1020内に湿気が浸入してしまうのを抑制することができる。また、例えば発泡ゴム、グラスウール等のような吸音材1072がスピーカーボックス1020内に配置されている。
第4の実施形態の空調装置では、第1の実施形態の空調装置と同様に、暖房モードと、換気モードと、乾燥モードと、涼風モードとが設けられているが、第4の実施形態の空調装置の変形例では、代わりに、例えば、それらのモードのうちの1つのみを設けることも可能である。
第4の実施形態では、空調装置1010が例えば浴室に適用されるが、第10の実施形態の変形例では、代わりに、空調装置1010を浴室以外の部屋に適用することも可能である。
図18は第4の実施形態の空調装置1010が適用されたスピーカーシステムの概略構成図である。図18において、1075はコントローラ(操作部)、1076は電源ボックスである。第4の実施形態の空調装置1010が適用されたスピーカーシステムでは、図18に示すように、コントローラ1075と電源ボックス1076とが別個に設けられている。そのため、コントローラと電源ボックスとが一体化されている場合よりもコントローラ1075を小型化することができる。詳細には、空調装置用コントローラとスピーカー用コントローラとが一体化されている。そのため、空調装置用コントローラとスピーカー用コントローラとが別個に設けられている場合よりも、例えば脱衣所のようなコントローラ設置場所におけるコントローラのデザイン性、およびコントローラの施工性を向上させることができる。
更に、第4の実施形態の空調装置1010が適用されたスピーカーシステムでは、図18に示すように、脱衣所の壁に設置されたコントローラ1075に、例えば電源スイッチ、ボリュームスイッチ、CDなどの第1の音響装置用入力端子、プリアンプ等が設けられ、浴室の天井裏に設置された電源ボックス1076には、例えば電源入力部、メインアンプ、TVなどの第2の音響装置用入力端子等が設けられている。電源ボックス1076の入力用端子には、テレビ放送の代わりに有線放送等のような音声を入力することも可能である。
また、第4の実施形態の空調装置1010が適用されたスピーカーシステムでは、図18に示すように、CD入力用端子を介して入力された音源と、TV入力用端子を介して入力された音源とが、単一のコントローラ1075によって制御される。
以下、本発明の空調装置の第5の実施形態について説明する。図19は第5の実施形態の空調装置が適用された浴室などを示した図である。図19において、1は、第5の実施形態の空調装置310が適用された浴室、2は浴室1内に配置された浴槽、3は浴室1の天井、4は浴室1の壁である。7は脱衣室、8は空調装置310の操作部である。160は空調装置310に設けられたスピーカー335,336の増幅器、170は例えば市販のポータブルプレーヤーのような音源である。
第5の実施形態の空調装置310は、後述する点を除き、図5,図6に示した第1の実施形態の空調装置310などと同様に構成されている。
第5の実施形態の空調装置では、入浴者が入浴時に増幅器160をオフ状態からオン状態に切り換えなくても、入浴者が浴室1内に入室したと判断された時に、増幅器160がオフ状態からオン状態に自動的に切り換えられる。具体的には、浴室1の照明(図示せず)が点灯された時に、入浴者が浴室1内に入室したと判断され、増幅器160がオフ状態からオン状態に自動的に切り換えられる。第5の実施形態の空調装置の変形例では、更に、あるいは、代わりに、浴室1の照明(図示せず)が消灯された時に、入浴者が浴室1から退室したと判断し、増幅器160をオン状態からオフ状態に自動的に切り換えることも可能である。
第5の実施形態の空調装置の変形例では、浴室1の照明(図示せず)が点灯された時に増幅器160をオフ状態からオン状態に自動的に切り換えるのに加え、あるいは、その代わりに、浴室1内に設けられた人体感知センサ(図示せず)が作動した時に、入浴者が浴室1内に入室したと判断し、増幅器160をオフ状態からオン状態に自動的に切り換えることも可能である。
第5の実施形態の空調装置の他の変形例では、更に、あるいは、代わりに、上述した換気モード、乾燥モード、および涼風モードのいずれかが選択された時に、入浴者が浴室1内に入室したと判断し、増幅器160をオフ状態からオン状態に自動的に切り換えることも可能である。
第5の実施形態の空調装置の更に他の変形例では、更に、あるいは、代わりに、上述した暖房モード、つまり、予備暖房モードによる運転が完了してから所定時間(ゼロ以上の任意の時間)が経過した時に、入浴者が浴室1内に入室したと判断し、増幅器160をオフ状態からオン状態に自動的に切り換えることも可能である。
輻射暖房モード用の輻射ヒータ(図示せず)が設けられている第5の実施形態の更に他の変形例では、更に、あるいは、代わりに、輻射暖房モードが選択された時に、入浴者が浴室1内に入室したと判断し、増幅器160をオフ状態からオン状態に自動的に切り換えることも可能である。
上述したように、第5の実施形態の空調装置およびその変形例では、スピーカー335,336が設けられた空調装置310などが、浴室に適用される。そのため、空調装置取付け用穴とは別個に、スピーカー取付け用穴を浴室の天井または壁に形成しなければならない煩雑さを排除することができる。また、空調装置310の配線作業とは別個に、スピーカーシステムの配線作業を行わなければならない煩雑さを排除することができる。つまり、空調装置とは別個に、スピーカーシステムが施工される場合よりも、施工性を向上させることができる。
更に、第5の実施形態の空調装置およびその変形例では、入浴者が浴室1内に入室したと判断された時に、増幅器160がオフ状態からオン状態に自動的に切り換えられる。そのため、入浴者が入浴時に増幅器160をオフ状態からオン状態に手動で切り換えなければならない煩雑さを排除することができる。
更に、第5の実施形態の空調装置では、スピーカー335,336の音量を設定するための操作部8と、上述したモードなどを選択するための操作部8とが一体化せしめられている。そのため、それらの操作部が別個に設けられている場合よりも操作性が向上せしめられている。
第5の実施形態の空調装置の変形例では、上述した操作部8に音源170の操作機能を設けることも可能である。
第5の実施形態の空調装置では、例えば操作部8の裏側に増幅器160が配置されているが、第5の実施形態の空調装置の変形例では、操作部8と増幅器160とを一体化させることも可能である。
以下、本発明の空調装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の空調装置は、後述する点を除き、上述した第1から第5の実施形態の空調装置のいずれかと同様に構成されている。図20は第6の実施形態の空調装置のブロック図である。図20において、710は第6の実施形態の空調装置、735,736はスピーカー335,336などと同様に構成されたスピーカー、750は集音装置としてのマイクロフォン、751はマイクロフォン750によってサンプリングされた音に対して逆位相の音を例えばDPS等のデジタル演算処理により算出するための演算装置である。
図21は空調装置710の構成部品の作動に伴う騒音を低減するための処理方法を示したフローチャートである。図21に示すルーチンは、例えば空調装置710が作動されると開始する。図20および図21に示すように、ステップ800では、空調装置710が適用された室内の発生音が、マイクロフォン750によってサンプリングされる。次いで、ステップ801では、サンプリングされた音に対して逆位相の音が、演算装置751によって算出される。次いで、ステップ802では、スピーカー735,736によって逆位相の音が発生せしめられる。次いで、ステップ803では、このルーチンを終了するか否かが判断される。YESの時には、このルーチンが終了され、NOの時には、ステップ800に戻り、ステップ800からステップ802が繰り返される。
詳細には、空調装置が作動されると、例えば図5などに示したモータMの作動音、およびファンF1の風切音などが発生し、居住者にとって騒音になってしまう点に鑑み、第6の実施形態の空調装置では、騒音を低減するために、室内に発生している音に対して逆位相の音がスピーカー735,736から発生せしめられる。
つまり、第6の実施形態の空調装置では、ステップ802において、マイクロフォン750により採集された音に対して逆位相の音がスピーカー735,736から発生せしめられる。詳細には、空調装置710の構成部品の作動音を打ち消すための逆位相の音がスピーカー735,736から発生せしめられる。そのため、空調装置710の構成部品の作動に伴う騒音を低減することができる。
また、第6の実施形態の空調装置では、マイクロフォン750により、室内の騒音値のモニタリングを行うことも可能である。
第6の実施形態では、空調装置710が例えば浴室に適用されるが、第6の実施形態の変形例では、代わりに、空調装置710を浴室以外の部屋に適用することも可能である。
第6の実施形態の空調装置では、例えば空調装置の作動中にステップ800からステップ802が繰り返し実行されるが、空調装置の構成部品の作動音には周期的な音が多く含まれる点に鑑み、第6の実施形態の空調装置の変形例では、空調装置の作動時間よりも短い所定時間の間だけ、マイクロフォン750によって音を採集することも可能である。つまり、第6の実施形態の空調装置よりもステップ800およびステップ801の実行回数を低減することも可能である。それにより、空調装置の構成部品の作動時間中、マイクロフォン750によって音が採集され続ける場合よりも、逆位相の音の演算工程を簡素化することができる。
第7の実施形態の空調装置では、上述した第1から第6の実施形態の空調装置およびそれらの変形例を適宜組み合わせることも可能である。
第1から第7の実施形態およびそれらの変形例では、本発明の空調装置が例えば一戸建住宅のような住宅構造に適用されているが、第8の実施形態では、本発明の空調装置を例えばマンションの一世帯のような住宅構造に適用することも可能である。