JP2010095438A - 多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法 - Google Patents

多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カーボン部品を高純度に効率よく精製する。
【解決手段】多結晶シリコンの製造に用いられるカーボン部品を処理炉内に収容して、処理炉内を不活性ガス等で置換後、処理炉内を乾燥温度まで昇温し不活性ガス等を流通させてカーボン部品を乾燥する乾燥処理と、乾燥処理後に処理炉内を乾燥温度よりも高い純化温度に消音するとともに、処理炉内に塩素ガスを流通させる塩素流通処理(ステップ2)と、塩素流通処理の後に処理炉内部を減圧する減圧処理(ステップ3)と、減圧処理により生じた減圧状態に処理炉内を保持する減圧保持処理(ステップ4)と、減圧保持処理後の処理炉に塩素ガスを導入して処理炉内を加圧状態とする塩素加圧処理(ステップ5)とを複数回繰り返した後、処理炉内を冷却する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、多結晶シリコンの製造の際に用いられる未使用カーボン部品及び使用済みカーボン部品を精製する方法に関する。
多結晶シリコン製造装置としては、シーメンス法による製造装置が知られている。この多結晶シリコンの製造装置では、反応炉内にシリコン芯棒を多数配設して加熱しておき、この反応炉にクロロシランガスと水素ガスとの混合ガスを含む原料ガスを供給して、シリコン芯棒に接触させ、その表面に原料ガスの水素還元反応と熱分解反応によって多結晶シリコンを析出させる方法である。
この反応炉内で使用される電極やヒータ等には、シリコンを汚染しないようにカーボン製のものが使用されるが、半導体用シリコンの製造にあっては、特に高純度のものを用いる必要がある。このため、使用に先立ち、カーボン部品を精製することが行われている。このカーボン部品を精製する場合、例えば特許文献1に示す方法では、流通型反応炉内にカーボン部品を収容して、塩素ガスを800〜1100℃で10〜30時間流通させ、カーボン部品内部の不純物を除去するようにしている。また、特許文献2に示される方法は、多結晶シリコン製造時の排ガスを使用して少なくとも100時間継続させて熱処理を行うことによりカーボン中のリン分を低減する方法である。
また、特許文献3に示される方法は、反応炉内にカーボン部品を収容して炉内を1000℃に保持して、まずハロゲンを含むガス、例えば塩化水素中で3時間程度熱処理した後、真空引きして減圧状態で4時間熱処理し、さらに水素雰囲気等の還元雰囲気で5時間熱処理するという方法である。さらに、特許文献4に示される方法は、2400〜3000℃の高温で例えば20時間ハロゲン処理を行い、不活性ガス雰囲気中で50℃まで冷却して取り出す方法、特許文献5に示される方法は、使用済みカーボン部品を再生する際に、カーボン部品に付着したシリコンをカーボン母材ごと除去した後に、塩素ガス雰囲気で熱処理を行い、不純物を低減して再利用する方法である。
特許第2649166号公報 特公昭39−12246号公報 特公平1−40000号公報 特開2004−2085号公報 特許第3654418号公報
上記したように、カーボン部品の精製方法として従来から各種の方法が提案されてきているが、カーボン部品に付着している不純物は、その表面のみならず内部にも取り込まれているため、カーボン部品から不純物を除去するためには、カーボン部品を高温下において塩素ガスなどの雰囲気中で長時間にわたり熱処理を行う方法が必要であり、生産性が悪い問題があった。
また、カーボン部品を再使用する方法については、多結晶シリコン製造時にカーボン部品表面にシリコンが付着するため、シリコンの除去およびシリコン除去後のカーボン部品の精製が必要となる。特許文献5ではカーボン部品の表面に付着したシリコンをカーボン部材(母材)ごと削り取ることが示されているが、カーボン部品の強度の低下による多結晶シリコンロッドの倒壊が発生する可能性があり、生産性を低下させる原因になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、多結晶シリコン製造用カーボン部品として使用されるカーボン部品を高温下における長時間にわたる連続処理を行うことなく、短時間で効率よく不純物を除去し、生産性を改善するものである。更に、使用済みのカーボン部品についてはその表面に付着しているシリコンをカーボン部品の品質や強度に影響を与えることなく効率的に除去し、長時間にわたる熱処理を行うことなく半導体グレードの品質を有する多結晶シリコンを得ることができるカーボン部品の精製方法の提供を目的とする。
本発明の精製方法は、多結晶シリコンの製造に用いられるカーボン部品(未使用のカーボン部品)を処理炉内に収容して、処理炉内を不活性ガス等で置換後、前記処理炉内を乾燥温度まで昇温し、不活性ガス等を流通させてカーボン部品を乾燥する乾燥処理と、前記乾燥処理後に処理炉内を前記乾燥温度よりも高い純化温度に昇温するとともに処理炉内に塩素ガスを流通させる塩素流通処理と、前記塩素流通処理の後に処理炉内部を減圧する減圧処理と、前記減圧処理により生じた減圧状態に処理炉内を保持する減圧保持処理と、前記減圧保持処理後の処理炉に塩素ガスを導入して処理炉内を加圧状態とする塩素加圧処理とを行った後、処理炉内を冷却することを特徴とする。
すなわち、この精製方法は、前記処理炉内に不活性ガス等を導入することにより炉内での昇温時のカーボン部品や炉内材の酸化を防止するとともに、不活性ガス等を流通させながら炉内を乾燥温度まで昇温してカーボン部品に吸着している水分を乾燥除去する。この乾燥が不十分な場合、乾燥後の塩素ガス導入により、塩素ガスと水分が反応して塩酸が発生し、塩酸が炉材を腐食し、そのため炉内で処理するカーボン部品を汚染することとなる。これを防止するために、この乾燥は十分行うことが必要である。その後、処理炉内温度を前記カーボン部品を乾燥する温度よりも高い純化温度に昇温して塩素ガスを導入し、カーボン部品に含有しているボロン、リン等の不純物元素を塩素ガスと反応させてカーボン部品から分離する。その後、前記処理炉内を減圧状態にすることにより処理炉内の不純物が含まれるガスを処理炉外に排出する。さらに減圧処理後に処理炉内を一定の高温減圧下において保持することにより、カーボン材内部の不純物がカーボン部品内部より効率よく除去される。
次いで前記処理炉内に塩素ガスを加圧状態まで導入することによりカーボン部品内部まで塩素ガスを浸透させて、カーボン内部の不純物と十分に反応させる。
なお、その後の冷却工程では、処理炉内を冷却する際に処理炉内が乾燥温度になるまでは塩素ガスを、乾燥温度よりも低い温度においては不活性ガス等を導入しながら冷却するとよい。炉内からカーボン部品を取り出す際に炉内に残留している塩素と空気中の水分が反応し、炉内が腐食されることを防ぐためである。
この場合、前記減圧保持処理は、処理炉内を−0.02〜−0.1MPa(G)に保持するとよく、また、前記塩素加圧処理は、処理炉内を0.01〜0.05MPa(G)に加圧するとよい。また、前記乾燥温度は、350〜600℃であり、カーボン部品乾燥後の純化温度は、700〜1400℃であるとよい。
また、本発明の精製方法において、前記減圧処理から塩素加圧処理までを複数回繰り返した後に、処理炉内を冷却するとよい。
これらの一連の処理を繰り返すことにより、カーボン部品に含まれる不純物を、高温下での長時間による連続した塩素ガス等の雰囲気での処理を行うことなく、カーボン部品の表面から内部まで不純物が効率的に分離除去される。
本発明の精製方法は、多結晶シリコン製造に使用された後のカーボン部品を処理炉内に収容して、処理炉内を不活性ガス等で置換後、前記処理炉内を不活性ガス等を流通させながらシリコン除去温度まで昇温することで使用済みカーボン部品を乾燥させる使用済みカーボン用乾燥処理と、前記使用済みカーボン用乾燥処理後に、処理炉内を減圧する使用済みカーボン用減圧処理と、前記使用済みカーボン用減圧処理後に塩素ガスを処理炉内に導入させる使用済みカーボン用塩素加圧処理と、前記使用済みカーボン用塩素加圧処理の後、処理炉内を塩素ガスで加圧状態に保持する加圧保持処理と、前記加圧保持処理の後に処理炉内を純化温度まで昇温し、処理炉内に塩素ガスを流通させる塩素流通処理と、この塩素流通処理の後に処理炉内部を減圧する減圧処理と、前記減圧処理により生じた減圧状態に処理炉内を保持する減圧保持処理と、前記減圧保持処理後の処理炉に塩素ガスを導入して処理炉内を加圧状態とする塩素加圧処理とを行った後、処理炉内を冷却することを特徴とする。
すなわち、この精製方法は、前記処理炉内に不活性ガス等を導入し、不活性ガス等で該処理炉内を置換することにより炉内での昇温時のカーボン部品や炉内材の酸化を防止するとともに、不活性ガス等を流通させながら炉内をシリコン除去温度まで昇温してカーボン部品に吸着している水分を十分に乾燥除去する。その後、不活性ガスを系外に排出するため減圧処理を行う。その後、処理炉内に塩素ガスを導入する。使用済みカーボン部品はその表面に多結晶シリコン析出に伴うシリコンが付着しており、導入する塩素ガスと反応することにより低沸点の四塩化珪素などになる。その後、処理炉内へ塩素ガスを継続的に導入し、反応見合い量(使用済みカーボン部品に付着しているシリコンとの反応に必要な量)以上の塩素ガスで加圧保持状態とすることでカーボン部品には均一に温度がかかり、付着しているシリコンは高温下での長時間の塩素ガス流通による処理を行うことなく、効率的に塩素ガスとの反応が促進され、四塩化珪素などの低沸点ガスとなってカーボン部品から分離・除去される。
つまり、多結晶シリコン製造に使用されたカーボン部品は、シリコンを除去する手段として、塩素ガスと反応させて塩素化することで沸点の低い四塩化珪素などにして除去するものである。この処理では、前記未使用のカーボン部品の処理方法と同じような例えば600℃以上の温度で処理を行うと、四塩化珪素などの熱分解によりシリコンが生成される場合があり、カーボン部品のみならず炉内部にシリコンが付着するため、炉内の温度は、四塩化珪素が熱分解しない程度の温度であることが好ましい。
そして、カーボン部品表面のシリコンが除去された後に、前記未使用のカーボン部品の精製方法と同じ方法で一連の処理を行うことにより、カーボン部品表面および内部に付着したリン等の不純物を除去することができる。その結果、使用済みカーボン部品は未使用のカーボン部品と同様に多結晶シリコンの製造に用いることが可能となる。
この場合、前記使用済みカーボン用減圧処理は、処理炉内を−0.02〜−0.1MPa(G)に保持すると良く、また、塩素ガスによる加圧保持処理では処理炉内圧を0.01〜0.05MPa(G)に加圧するとよい。また、シリコン除去温度は350〜600℃であるとよい。純化温度は700〜1400℃であるとよい。
また、本発明の精製方法において、前記使用済みカーボン用減圧処理から前記加圧保持処理までを複数回繰り返した後に前記塩素流通処理に移行するとよい。
この一連の処理を繰り返すことにより、カーボン部品に付着しているシリコンはカーボン部品から確実に除去され、生成した四塩化珪素は処理炉から排出される。
本発明の精製方法において、前記加圧保持処理から前記塩素流通処理に移行する間に、前記処理炉内を冷却する冷却工程と、その後に前記処理炉内を乾燥温度まで昇温し不活性ガス等を流通させてカーボン部品を乾燥する乾燥処理を行うようにしてもよい。
その場合の乾燥温度は350〜600℃であるとよい。
また、本発明の精製方法において、前記減圧処理から塩素加圧処理までを複数回繰り返した後に、処理炉内を冷却するとよい。
本発明の精製方法によれば、多結晶シリコンの製造に使用する未使用のカーボン部品の場合、高温状態での塩素流通処理後、カーボン部品を減圧状態及び塩素ガスによる加圧状態とすることで、カーボン部品内部に付着した不純物を長時間にわたる熱処理を行うことなく、短時間で除去することが可能となり、カーボン部品処理の生産性を向上することができる。
また、使用済みカーボン部品の場合、減圧処理と高温状態での塩素ガスによる加圧処理とを行うことで、カーボン部材ごと削り取る作業を行わずにシリコンを効率的に蒸発除去できる。これにより、カーボンの削りとりを行わないためカーボン部品の強度が低下する可能性がないため、安定した多結晶シリコンの生産ができる。
本発明に係るカーボン部品の精製方法を実施するために用いられる精製装置の例を示す配管図である。 図1の精製装置における処理炉の正面図である。 図2の処理炉の上面図である。 図2の処理炉の側面図である。 図2の処理炉内に収容されるカーボン部品の例を示す斜視図であり、(a)はバラもののカーボン部品を箱内に入れた状態、(b)は棒状のカーボン部品を積み重ねた状態を示す。 本発明に係るカーボン部品の精製方法の一実施形態における処理炉内の温度の推移等を示すチャート図である。 図6における処理を順に示したフローチャート図である。 使用済みカーボン部品の精製方法の一実施形態における事前処理中の処理炉内の温度の推移等を示すチャート図である。 図8における処理を順に示したフローチャート図である。 使用済みカーボン部品の精製方法の一実施形態における一連の処理を順に示したフローチャート図である。
以下、本発明に係るカーボン部品の精製方法の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、この精製方法を実施するために用いられる精製装置の例を示すものである。符号1は処理炉を示している。この処理炉1は、図2〜図4に示すように、底壁21、上壁22、前壁23、後壁24、側壁25により六面体の箱状に形成され、その前壁23に開閉自在な扉26が設けられている。また、処理炉1の内部には、後壁24及び両側壁25の内壁面に沿って面状にヒータ27が設けられており、そのヒータ27の電流調整によって内部を温度調整する構成である。また、処理炉1の壁21〜25及び扉26はジャケット構造とされ、その内部空間28に冷却流体を流通させるようになっており、符号29〜31が冷却流体供給管であり、符号32〜34が冷却流体排出管である。また、処理炉1の後壁24には不活性ガスや窒素ガス、又は塩素ガスを内部に導入するためのガス供給管35が設けられ、内部ガスを排出するためのガス排出管36が底壁21から後方に向けて設けられている。符号37は、ヒータ27の電極38を貫通させるノズル部であり、符号39は扉26に設けた覗き窓である。また、符号40は各壁21〜25の内側に設置された黒鉛製の断熱材であり、扉26の内側にも断熱材41が着脱可能に設けられる。
このような構成の処理炉1に、塩素ガス供給系4、窒素ガス供給系5がそれぞれ弁6〜8を介して接続されるとともに、排気用のパージライン9及び真空引きライン10が同様に弁11,12を介して接続されている。この場合、塩素ガス供給系4は二系統設けられており、弁6の開度が小さい少容量ライン13、及び弁7の開度が大きい大容量ライン14である。各供給系4,5には流量計13a,14a,5aが設けられる。また、パージライン9及び真空引きライン10はそれぞれスクラバー15に接続されている。真空引きライン10には水封ポンプ等の真空ポンプ16が設けられている。なお、符号17は真空引きライン10に設けられる差圧計であり、符号18は炉内の圧力によって作動する安全機構であり、図1中符号19は、予め設定されたプログラムに基づきヒータや各弁等を制御する制御回路を示している。また、符号2は冷却水供給系、符号3は冷却水排出系を示す。
次に、このように構成した精製装置を使用して、カーボン部品を精製する方法について説明する。
図5は処理炉1内に収容されるカーボン部品を示している。図5(a)は複数枚のカーボン板41等により構築した収容箱42内にナットやキャップ等のバラもののカーボン部品44を入れた状態を示しており、その収容箱42ごと処理炉1内に収容される。図5(b)は、ヒータ等の棒状のカーボン部品44を積み重ねた状態を示し、この積み重ね状態で処理炉1内に収容される。 このカーボン部品の精製においては、未使用品のカーボン部品を精製する場合と、多結晶シリコンの製造に既に使用された後の使用済みカーボン部品を精製する場合との二通りの方法がある。図6は、未使用のカーボン部品を精製する際の処理炉内の温度の推移等を示したチャート図であり、図7は図6における処理を順に示したフローチャート図である。図8は使用済みのカーボン部品を精製する際の事前処理における処理炉内の温度の推移等を示したチャート図であり、図9は図8における処理を順に示したフローチャート図である。
まず、未使用のカーボン部品を精製する場合について説明する。この処理は、全体が乾燥工程、純化工程、冷却工程に大きく分けられる。
乾燥工程
カーボン部品を処理炉1内に収容して、窒素ガス供給系5の弁8及びパージライン9の弁11を開いて処理炉1内に窒素ガスをパージしながらガスの置換を行い、その後ヒータの電流を上げて炉内を350〜600℃程度まで昇温することにより、カーボン部品の乾燥処理を行う(ステップ1)。乾燥温度が350℃未満であると、水分が処理炉1内やカーボン部品に残る傾向があり、600℃を超えるとエネルギーロスが大きい。時間は1時間程度、処理炉1内の体積1.2m対して例えば3m/時の流量で窒素パージすることにより、カーボン部品中の水分を除去するのである。好ましくは流量F(m/時)は、処理炉1内の体積の1.5〜4.0倍である。
純化工程
次いで、窒素供給系5の弁8を閉じて、塩素ガス供給系4の小容量ライン13の弁6を開くことにより、体積1.2mの処理炉1内に例えば1リットル/分の流量で塩素ガスを流通させる(ステップ2;塩素流通処理)。このとき、ヒータの電流はさらに上昇させて加熱状態とし、3時間ほど経過することにより、炉内温度が安定した状態でカーボン部品の純化が進行する。このとき、炉内温度は700〜1400℃の純化温度にまで上昇している。純化温度が700℃未満であると不純物除去効率が下がる。1400℃を超えると、反応炉がダメージを受けやすい。好ましくは、流量F(m/時)は、処理炉1内の体積の0.1〜0.5倍である。 次に、処理炉1内を塩素ガスが流通している状態から、塩素ガス供給系4及びパージライン9の両弁6,11を閉じ、真空引きライン10の弁12を開いて真空ポンプ16を運転することにより、処理炉1内を真空引きして減圧する(ステップ3;減圧処理)。これにより、処理炉1内に封入されていた塩素ガス、及び該塩素ガスとの反応により生じた不純物の塩化物が処理炉1内から排出される。そして、処理炉1内が例えば−0.09MPa(G)(Gはゲージ圧であることを示す)に到達したら、真空引きライン10の弁12を閉じて、処理炉1内を減圧状態に例えば30分保持する(ステップ4;減圧保持処理)。減圧保持処理は、処理炉内を−0.02〜−0.1MPa(G)程度に保持する。−0.05〜−0.1MPa(G)がより好ましい。処理炉内の圧力が、上記範囲内であればカーボン部品の中から不純物を追い出す事が出来る。
次いで、塩素ガス供給系4の大容量ライン14の弁7を開いて、塩素ガスを処理炉1内に導入しながら、処理炉1内を例えば0.01MPa(G)程度になるまで加圧する(ステップ5;塩素加圧処理)。処理炉1内を30分程度加圧状態とすることにより、塩素ガスをカーボン部品内に浸透させ、カーボン部品内の不純物と反応させる。塩素加圧処理は、処理炉内を0.01〜0.05MPa(G)程度に加圧する。0.02〜0.05MPa(G)がより好ましい。0.01MPa(G)以上とすることにより、雰囲気が負圧にならない。0.05MPa以下とすることにより、塩素ガスが漏れ難い。
その後、真空引きライン10の弁12を開いて真空ポンプ16を運転し、処理炉1内を−0.09MPa(G)に減圧する減圧処理、その減圧状態に保持する減圧保持処理を行った後、塩素ガスにより処理炉1内を0.01MPa(G)に加圧した塩素加圧処理を行う(ステップ3〜5)。
つまり、この純化工程は、処理炉1内に塩素ガスを流通させる塩素流通処理(ステップ2)、その後に真空引きして減圧する減圧処理(ステップ3)、減圧した処理炉1内を−0.09MPa(G)に保持する減圧保持処理(ステップ4)、その減圧状態から塩素ガスを導入して処理炉1内を0.01MPa(G)に加圧する塩素加圧処理(ステップ5)のうち、ステップ3〜5を必要回数繰り返すのである。その繰り返し回数は、カーボン部品の大きさ等によって決められ、ボルトやナット等の小部品の場合は2回、ヒータのように比較的大きい部品の場合は4回程度とされる。
この複数回の処理が繰り返されたら、次の冷却工程に移行する。
冷却工程
冷却工程では、塩素ガス供給系4の小容量ライン13及びパージライン9の弁6,11を開いて、処理炉1(体積1.2m)内に塩素ガスを例えば1リットル/分の流量で流通させながら、2時間程度かけて冷却する(ステップ6;塩素流通処理)。その後、塩素ガス供給系4の弁6を閉じるとともに、窒素ガス供給系5の弁8を開くことにより、窒素ガスを例えば3.5m/時の流量で処理炉1内に導入して、処理炉1内を塩素ガス雰囲気から窒素ガス雰囲気に置換しながら常温まで冷却する(ステップ7;窒素流通処理)。冷却工程は、好ましくは塩素ガスの流量Fは、処理炉内の体積の0.02〜0.1倍以下である。窒素ガスの流量は好ましくは処理炉内の体積の2.0〜5.0倍である。
このような一連の処理により、カーボン部品内のボロンやリン等の不純物が取り除かれ、高純度のカーボンとして精製される。つまり、この精製方法は、カーボン部品中の不純物元素を塩素ガスと反応させて排出するとともに、この塩素ガスとの反応と減圧状態の保持とを交互に繰り返すことにより、カーボン部品の内部まで塩素ガスを浸透させつつ内部の不純物とも十分に反応させて、これを取り除くことができるものである。
次に、多結晶シリコン製造に供されていた使用済みカーボン部品を精製する方法について説明する。
使用済みカーボン部品は、多結晶シリコンの製造に伴い、表面に多結晶シリコンが付着している。このため、まず表面のシリコン付着物を除去するための前処理がなされ、その後に、前述した未使用のカーボン部品に対する処理と同様の処理がなされる。この付着物を除去するための処理は、乾燥工程、付着物除去・純化工程、冷却工程に分けられる。
乾燥工程
カーボン部品を処理炉1内に収容して、窒素ガス供給系5の弁8及びパージライン9の弁11を開いて処理炉1(体積1.2m)内に窒素ガスをパージしながら炉内を昇温する(ステップ21;使用済みカーボン用乾燥処理)。90分程度、例えば2m/時の流量で窒素パージすることにより、カーボン部品中の水分を除去する。処理炉内はシリコン除去温度まで昇温される。シリコン除去温度は350〜600℃程度で、好ましくは400〜550℃である。350℃未満であると水分が残る。600℃を超えるとシリコンが析出し易い。窒素ガス流量は処理炉の体積の1.5〜4.0倍である。
付着物除去・純化工程
処理炉1内を窒素ガスが流通している状態から、窒素ガス供給系5及びパージライン9の両弁8,11を閉じ、真空引きライン10の弁12を開いて真空ポンプ16を運転することにより、処理炉1内を真空引きして減圧する(ステップ22;使用済みカーボン用減圧処理)。この場合も、処理炉1内が−0.09MPa(G)の減圧状態となったら、真空引きライン10の弁12を閉じる。使用済みカーボン用減圧処理では、処理炉内を−0.02〜−0.1MPa(G)に保持する。この範囲内であれば、カーボン部品の中から不純物を追い出すことができる。−0.05〜−0.1MPa(G)がより好ましい。
次いで、塩素ガス供給系4のいずれかのライン13または14の弁6または7を開いて、塩素ガスを処理炉1内に導入する(ステップ23;使用済みカーボン用塩素加圧処理)。そして、処理炉1内を例えば0.01MPa(G)程度になったら、弁6または7を閉じて処理炉1内に塩素ガスを閉じ込めた状態とする(ステップ24;加圧保持処理)。加圧保持処理では、処理炉内を0.01〜0.05MPa(G)程度に加圧する。0.01MPa以上で雰囲気が負圧にならず、0.05MPa(G)以下で塩素ガスが漏れ難い。より好ましくは0.02〜0.05MPa(G)である。この状態で例えば90分保持し、塩素ガスをカーボン部品内に浸透させ、シリコン付着物を塩素ガスと反応させて四塩化珪素などとする。この四塩化珪素は沸点が57℃である。そして、弁の開閉を切り替えて、真空引きし、その後、再度塩素ガスを導入して処理炉1内に閉じ込める操作を付着物の量に応じて必要回数、例えば2回繰り返す(ステップ22〜24)。
冷却工程
冷却工程では、弁の開閉を切り替えて、窒素ガス供給系5の弁8を開くことにより、窒素ガスを例えば3.5m/時の流量で処理炉(体積1.2m)1内に導入して、処理炉1内を塩素ガス雰囲気から窒素ガス雰囲気に置換しながら常温まで冷却する(ステップ25)。冷却時間としては約60分である。冷却工程では、好ましくは、塩素ガスの流量Fは、処理炉内堆積の2.0〜5.0倍である。
この乾燥工程、付着物除去工程、冷却工程の一連の処理の後、前述した未使用カーボン部品に適用した方法と同じ図6に示す方法で乾燥工程、純化工程、冷却工程からなる一連の熱処理をする。この場合、純化工程における減圧処理、減圧保持処理、塩素加圧処理の各処理の繰り返し回数を4回とする(未使用カーボン品には2回または4回とした)。図10に、図8に示すパターンでの前処理と使用済みカーボン部品における図6に示すパターンでの処理とを連続して行う場合のフローチャートを示す。
このようにして処理した後、処理炉1からカーボン部品を取り出すと、付着していたシリコンの大部分は四塩化珪素となって消失しており、残っているシリコン付着物もカーボン部品から剥離しているため、容易に除去することができる。また、内部の不純物は取り除かれ、高純度のカーボン部品として再生される。
このような処理を行った未使用及び使用済みのカーボン部品を使用して、シーメンス式反応炉(各反応炉A〜Dの仕様は同じで、反応条件もほぼ同じとする)にて多結晶シリコンを析出し、品質確認を行った結果を表1に示す。多結晶シリコンは、比抵抗が3000〜4000Ωcmとなり、リン濃度が0.02〜0.03ppba、ボロン濃度が0.006〜0.007ppbaの高純度のものを得ることができる。未使用のカーボン部品については、図6に示すパターンによる処理で減圧処理(ステップ3)、減圧保持処理(ステップ4)、塩素加圧処理(ステップ5)の繰り返し回数を2回とした。総処理時間は約8.5時間であった。また、使用済みカーボン部品については、図8に示すパターンによる処理で使用済みカーボン用減圧処理(ステップ22)、使用済みカーボン用塩素加圧処理(ステップ23)、加圧保持処理(ステップ24)の繰り返し回数を2回、その後図6に示すパターンによる処理で減圧処理(ステップ3)、減圧保持処理(ステップ4)、塩素加圧処理(ステップ5)の繰り返し回数を4回とした。総処理時間は約17.7時間であった。表中の各反応炉における括弧内の数値は、各多結晶シリコン反応バッチ数を示しており、比抵抗、リン濃度、ボロン濃度の各数値はバッチの平均値を示している。
一方、比較例として、石英管炉を使用した外筒ヒーター加熱によるガス流通型の処理炉を用いて未使用品のカーボン部品に特許文献1に示されるような塩素ガス流通による処理を行う。この未使用のカーボン部品を用い、シーメンス式反応炉Eにて多結晶シリコンを析出させた。表1には、その処理したカーボン部品を使用した多結晶シリコン析出後の比抵抗値,ボロンおよびリン濃度の結果を併せて示している。その比較例の場合、石英管炉としては、直径φ100mm、長さ2mのものを用い、ヒーター設定温度は約900℃であった。処理方法としては、塩素ガス処理(8時間)→窒素ガス処理→塩素ガス処理(8時間)→窒素ガス処理とした。
Figure 2010095438
また、実施例の場合に、繰り返し回数によりかかる処理時間を表2に示す。その処理時間は図6又は図8に示した各処理毎の時間の積算値である。
Figure 2010095438
さらに、使用済みカーボン部品について、塩素流通処理の有無、又はその繰り返し回数による精製効果を比抵抗により確認した結果を表3に示す。この場合、処理温度は約500℃とし、その除去処理時間は約2.5時間/回である。
Figure 2010095438
これらの結果から、本発明の精製方法においては、短時間の処理で、高純度のカーボン部品が得られることがわかる。なお、処理の繰り返し回数については、未使用カーボン部品については減圧処理、減圧保持処理、塩素加圧処理を少なくとも2回、使用済みカーボン部品については、少なくとも、図8のパターンによる処理について使用済みカーボン用減圧処理、使用済みカーボン用塩素加圧処理、加圧保持処理を2回、その後の図6のパターンによる処理について減圧処理、減圧保持処理、塩素加圧処理を4回とするとよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、処理炉内のガス置換や乾燥工程において窒素ガスを使用したが、窒素ガス以外での活性ガスを使用してもよい。また、塩素ガス供給系を小容量ラインと大容量ラインとの二系統設けたが、一系統として流量を調整するようにしてもよい。また、使用済みカーボン部品を処理する場合、図8に示す処理パターンの終了後、図6に示す処理パターンによる処理を行うとしたが、図8に示す処理の後に図6に示す処理を連続して行う場合には、図8に示す冷却工程および図6に示す乾燥工程を省略して行ってもよい。
1 処理炉
2 冷却水供給系
3 排水系
4 塩素ガス供給系
5 窒素ガス供給系
6〜8 弁
9 パージライン
10 真空引きライン
11,12 弁
13 小容量ライン
14 大容量ライン
15 スクラバー
16 真空ポンプ
17 差圧計
18 安全機構
19 制御回路
21 底壁
22 上壁
23 前壁
24 後壁
25 側壁
26 扉
27 ヒータ
28 内部空間
29〜31 冷却流体供給管
32〜34 冷却流体排出管
35 ガス供給管
36 ガス排出管
37 ノズル部
38 電極
39 覗き窓
41 カーボン板
42 収容箱
43,44 カーボン部品

Claims (14)

  1. 多結晶シリコンの製造に用いられるカーボン部品を処理炉内に収容して、処理炉内を不活性ガス等で置換後、前記処理炉内を乾燥温度まで昇温し、不活性ガス等を流通させてカーボン部品を乾燥する乾燥処理と、前記乾燥処理後に処理炉内を前記乾燥温度よりも高い純化温度に昇温するとともに処理炉内に塩素ガスを流通させる塩素流通処理と、前記塩素流通処理の後に処理炉内部を減圧する減圧処理と、前記減圧処理により生じた減圧状態に処理炉内を保持する減圧保持処理と、前記減圧保持処理後の処理炉に塩素ガスを導入して処理炉内を加圧状態とする塩素加圧処理とを行った後、処理炉内を冷却することを特徴とする多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  2. 前記減圧保持処理は、処理炉内を−0.02〜−0.1MPa(G)に保持することを特徴とする請求項1記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  3. 前記塩素加圧処理は、処理炉内を0.01〜0.05MPa(G)に加圧することを特徴とする請求項1又は2記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  4. 前記乾燥温度は350〜600℃であり、前記純化温度は700〜1400℃であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  5. 前記減圧処理から塩素加圧処理までを複数回繰り返した後に、処理炉内を冷却することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  6. 多結晶シリコン製造に使用された後のカーボン部品を処理炉内に収容して、処理炉内を不活性ガス等で置換後、前記処理炉内を不活性ガス等を流通させながらシリコン除去温度まで昇温することでカーボン部品を乾燥させる使用済みカーボン用乾燥処理と、前記使用済みカーボン用乾燥処理後に、処理炉内を減圧する使用済みカーボン用減圧処理と、前記使用済みカーボン用減圧処理後に塩素ガスを処理炉内に導入させる使用済みカーボン用塩素加圧処理と、前記使用済みカーボン用塩素加圧処理の後、処理炉内を塩素ガスで加圧状態に保持する加圧保持処理と、前記加圧保持処理の後に処理炉内を純化温度まで昇温し、処理炉内に塩素ガスを流通させる塩素流通処理と、この塩素流通処理の後に処理炉内部を減圧する減圧処理と、前記減圧処理により生じた減圧状態に処理炉内を保持する減圧保持処理と、前記減圧保持処理後の処理炉に塩素ガスを導入して処理炉内を加圧状態とする塩素加圧処理とを行った後、処理炉内を冷却することを特徴とする多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  7. 前記使用済みカーボン用減圧処理は、処理炉内を−0.02〜−0.1MPa(G)に保持することを特徴とする請求項6記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  8. 前記加圧保持処理は、処理炉内を0.01〜0.05MPa(G)に加圧することを特徴とする請求項6又は7記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  9. 前記シリコン除去温度は350〜600℃であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  10. 前記純化温度は700〜1400℃であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  11. 前記使用済みカーボン用減圧処理から前記加圧保持処理までを複数回繰り返した後に前記塩素流通処理に移行することを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  12. 前記加圧保持処理から前記塩素流通処理に移行する間に前記処理炉内を冷却し、その後、前記処理炉内を乾燥温度まで昇温し不活性ガス等を流通させてカーボン部品を乾燥する乾燥処理を行うことを特徴とする請求項6〜11のいずれか一項に記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  13. 前記乾燥温度は350〜600℃であることを特徴とする請求項12記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
  14. 前記減圧処理から塩素加圧処理までを複数回繰り返した後に、処理炉内を冷却することを特徴とする請求項6〜13のいずれか一項に記載の多結晶シリコン製造用カーボン部品の精製方法。
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