JP2010044183A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像剤を回収する場合に、現像剤担持体及び現像剤搬送部材の正方向の駆動を開始するとともに、現像剤排出口を開放して現像剤の回収を開始する(ステップS4)。そして、検知手段によって現像剤担持体上に現像剤が担持されていない状態が検知されてから所定時間が経過した後に、現像剤搬送部材の逆方向の駆動を開始する(ステップS5〜S9)。
【選択図】図8
Description
詳しくは、現像剤交換時に、現像装置を画像形成装置本体にセットしたままの状態で稼動して、現像装置から既設の現像剤(寿命に達して劣化した現像剤である。)を自動で取出(回収)する。そして、その後に、空となった現像装置に新品の現像剤を充填する。
特許文献2等には、現像装置における現像剤の循環経路中に、シャッタによって開閉自在な排出口を設けて、現像剤回収時にシャッタを開放して排出口から現像剤を現像装置外に排出する技術が開示されている。
特許文献3等には、現像装置における現像剤の循環経路の近傍に排出口を設けて、現像剤回収時にスクリュを逆回転・正回転させながら排出口から現像剤を現像装置外に排出する技術が開示されている。
また、本願において、現像剤搬送部材や現像剤担持体の「正方向の駆動」とは、通常の現像工程(画像形成プロセス)がおこなわれるときと同じ、駆動の方向であるものと定義する。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像装置(現像部)、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
なお、図示は省略するが、各感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKの上方には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナー(トナー粒子)を現像装置13に補給する各色のトナー容器がそれぞれ設置されている。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電ランプ(除電部)を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2は、作像部及びトナー容器28を示す構成図である。図3(A)は現像装置13の上部(第1搬送スクリュ13b1の位置である。)を長手方向にみた概略断面図であって、図3(B)は現像装置13の下部(第2搬送スクリュ13b2及び第3搬送スクリュ13b3の位置である。)を長手方向にみた概略断面図である。図4は、現像装置13の端部(第3中継部13hの位置である。)を示す断面図である。
なお、各作像部はほぼ同一構造であって、各トナー容器もほぼ同一構造であるために、図2〜図4にて作像部及びトナー容器は符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電の有機感光体であって、ドラム駆動モータ91によって反時計方向に回転駆動される。
クリーニング部15は、感光体ドラム11に摺接するクリーニングブレード15aが設置されていて、感光体ドラム11上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニングブレード15aは、ウレタン、EPDM、NBR、シリコーン、イソプレン等のゴム材料で形成されている。なお、本実施の形態では、感光体ドラム11に対するクリーニングブレード15aの当接方向をカウンター方向としたが、感光体ドラム11に対するクリーニングブレード15aの当接方向をトレーディング方向とすることもできる。
図2〜図4を参照して、現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13a、3つの現像剤搬送部材としての搬送スクリュ13b1〜13b3(オーガスクリュ)、ドクターブレード13c、等で構成されている。
現像ローラ13a(現像剤担持体)は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブが駆動部としての現像駆動モータ92によって時計方向に回転されるように構成されている。図3を参照して、現像ローラ13aのスリーブ13a2内には、スリーブの周面に現像剤Gの穂立ちを生じるように磁界を形成するマグネット13a1が固設されている。マグネット13a1から発せられる法線方向磁力線に沿うように、現像剤G中のキャリアCがスリーブ13a2上にチェーン状に穂立ちする。このチェーン状に穂立ちしたキャリアCに帯電したトナーTが付着されて、磁気ブラシが形成される。磁気ブラシは、スリーブ13a2の回転によってスリーブ13a2と同方向(時計方向)に移送される。
3つの搬送スクリュ13b1〜13b3(現像剤搬送部材)は、現像装置13内に収容された現像剤Gを長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
第1現像剤搬送部材としての第1搬送スクリュ13b1は、現像ローラ13aに対向する位置に配設されていて、現像剤Gを水平方向に搬送する(図3(A)の破線矢印に示す右方向の搬送である。)とともに、現像ローラ13a上に現像剤Gを供給(図3(A)の白矢印方向の供給である。)する。
3つの搬送スクリュ13b1〜13b3(現像剤搬送部材)は、現像ローラ13aや感光体ドラム11と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。また、現像ローラ13aと3つの搬送スクリュ13b1〜13b3とは、図示せぬギア列を介して、現像駆動モータ92(駆動部)によって回転駆動される。
図3(B)を参照して、第2搬送スクリュ13b2による第2現像剤搬送部の下流側と、第3搬送スクリュ13b3による第3現像剤搬送部の上流側と、は第2中継部13gを介して連通している。また、図3(A)及び図3(B)を参照して、第1搬送スクリュ13b1による第1現像剤搬送部の下流側と、第3搬送スクリュ13b3による第3現像剤搬送部の上流側と、は第1中継部13fを介して連通している。また、図3(A)及び図3(B)、図4を参照して、第3搬送スクリュ13b3による第3現像剤搬送部の下流側と、第1搬送スクリュ13b1による第1現像剤搬送部の上流側と、は第3中継部13hを介して連通している。図4を参照して、第3搬送スクリュ13b3による第3現像剤搬送部において第3中継部13hの近傍に滞留して盛り上がった現像剤Gが、第3中継部13hを介して第1搬送スクリュ13b1による第1現像剤搬送部の上流側に搬送(供給)されることになる。
なお、図3(B)を参照して、第3搬送スクリュ13b3による搬送経路(第3現像剤搬送部)の下流側には、装置内を循環する現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段としての磁気センサ86が設置されている。そして、磁気センサ86によって検知されるトナー濃度の情報(又は、光学センサ40によって検知される画像濃度の情報)に基いて、トナー容器28から補給経路(供給管29、補給口13e)を介して現像装置13内に向けて所定量のトナーTが供給される。
現像剤回収時には、シャッタ88が移動して現像剤排出口13dが開放される。そして、現像駆動モータ92によって現像装置13(現像ローラ13a、搬送スクリュ13a1〜13a3)を駆動して現像剤の循環をおこないながら、現像剤排出口13dの位置に達した現像剤を順次に排出経路を経由して剤貯留容器70に向けて自重落下させる。このように、本実施の形態では、現像剤排出口13dやシャッタ88が、現像装置13(現像ローラ13a、搬送スクリュ13a1〜13a3)を駆動しながら現像装置13から現像剤を回収する現像剤回収手段として機能することになる。したがって、比較的簡易な構成・操作で、劣化して寿命に達した現像剤Gが自動的に現像装置13の外部に排出・回収されることになる。
なお、本実施の形態では、補給口13eを第1搬送スクリュ13a1による搬送経路中に配設して、現像剤排出口13dを第2搬送スクリュ13a2による搬送経路中に配設したが、補給口13eや現像剤排出口13dの位置はこれに限定されるものではない。
図5及び図6を参照して、本実施の形態における中間転写ベルト17は、感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKに対して接離可能に当接するように構成されている。詳しくは、中間転写ベルト17(当接部材)に内接する4つの転写バイアスローラ14は、保持部95に回転自在に保持されている。また、保持部95は、カム96を介して、中間転写ベルト17を保持する筐体に上下動可能に保持されている。このような構成により、不図示のモータによってカム96が所定角度回転されることで、感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKに対して中間転写ベルト17が接離されることになる。
具体的に、通常の画像形成時には、カム96の回転位置が図5に示す位置に制御されて、感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKに対して中間転写ベルト17が当接される。これに対して、後述する現像剤回収時等には、カム96の回転位置が図6に示す位置に制御されて、感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKに対して中間転写ベルト17が離間される。
具体的に、カム96に設置された被検知板97が回転位置センサ98の発光素子と受光素子との間にあるとき(図5の状態である。)には、発光素子から発せられた光が受光素子に達せずに、そのときの受光素子の出力値から中間転写ベルト17が感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKに当接しているものと判断される。これに対して、カム96に設置された被検知板97が回転位置センサ98の発光素子と受光素子との間にないとき(図6の状態である。)には、発光素子から発せられた光が受光素子に達して、そのときの受光素子の出力値から中間転写ベルト17が感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKに対して離間しているものと判断される。
図7は、現像剤回収時の制御を示すタイミングチャートであって、以下の説明において適宜に参照する。
本実施の形態において、現像装置13への現像剤の回収は、手動でおこなうのではなく、自動でおこなわれる。以下、その手順について詳述する。
まず、装置本体1に現像装置13を設置した状態で、サービスマン(又はユーザー)が装置本体1の操作部のボタン(現像剤回収をおこなうための操作ボタンであって、不図示である。)を操作すると、制御部87によってドラム駆動モータ91が制御されて、感光体ドラム11(及び帯電部12)の回転駆動が開始される。さらに、これと同時に、クリーニング駆動モータの稼動と除電ランプの点灯が開始され、感光体ドラム11の回転が安定するまでこの状態が維持される。その後、感光体ドラム11の回転が安定したら帯電ACバイアスと帯電DCバイアスとが印加される。そして、帯電された感光体ドラム11の表面が現像ローラ13aとの対向位置に達した時点で、現像駆動モータ92を制御して現像装置13(現像ローラ13a、搬送スクリュ13a1〜13a3)の正方向の回転駆動を開始するとともに、現像ローラ13aへの現像バイアスの印加を開始する。さらに、これと同時に、シャッタ88を開放して、現像装置13内を循環する現像剤を現像剤排出口13dから順次に排出する。
このように、本実施の形態では、現像剤の自動回収初期時であって、回収の程度が進んでおらず現像ローラ13a上に現像剤が充分に担持された状態のときに、感光体ドラム11を回転駆動させながら現像装置13を駆動しているために、現像ローラ13aに担持された現像剤が感光体ドラム11上の一部に集中的に摺接してしまうことがなく、感光体ドラム11上に横帯状の傷がつく不具合が抑止される。
本実施の形態では、このように現像ローラ13a上に現像剤が担持されなくなった状態を検知して、その時点で感光体ドラム11の回転駆動を停止する。このような制御をおこなうことで、現像ローラ13a上に現像剤が担持されないことにより感光体ドラム11上にトナーがまったく供給されない状態となって、クリーニングブレード15aのエッジ部(当接部)にトナーが介在しない状態で感光体ドラム11が長時間駆動される不具合が抑止される。したがって、クリーニングブレード15aがめくれる不具合が抑止されて、クリーニングブレード15aや感光体ドラム11の破損、クリーニング不良、異常音等の2次的な不具合も抑止される。
なお、感光体ドラム11を回転停止するタイミングは、帯電DCバイアスの印加を停止してから感光体ドラム11が1回転以上して感光体ドラム11が全周にわたって除電されるタイミングである。そして、この間に、現像バイアスや帯電ACバイアスの印加や除電ランプが停止される。
感光体ドラム11の回転駆動を停止した後は、現像剤の排出が完全に終了するまで現像装置13の駆動が続けられる。
さらに、先に説明した感光体ドラムの駆動制御との時間的な関係は次のようになる。現像装置13から現像剤Gを回収する場合に、まず、感光体ドラム11の駆動を開始して、その後に現像ローラ13aと3つの搬送スクリュ13b1〜13b3との正方向の回転駆動を開始するとともに現像剤排出口13dを開放して現像剤Gの回収を開始する。そして、検知手段によって感光体ドラム11上に現像剤Gが担持されていない状態が検知されたときに感光体ドラム11の駆動を停止する。そして、感光体ドラム11の駆動停止から所定時間が経過した後に、現像駆動モータ92の駆動方向を逆転させて3つの搬送スクリュ13b1〜13b3(及び現像ローラ13a)の逆方向の駆動を開始する。そして、3つの搬送スクリュ13b1〜13b3(及び現像ローラ13a)の逆方向の駆動を所定時間おこなった後に、現像剤排出口13dを閉鎖して現像剤回収を終了する。
詳しくは、現像装置13を正方向に駆動して現像剤回収が開始されると、初期的には通常の現像工程時と同様に、第3現像剤搬送部(第1現像剤搬送部の下方に配設されている。)の下流側(搬送方向下流側)において滞留した現像剤Gが、その位置(第3中継部13h)で盛り上がり押し出されるように上方の第1現像剤搬送部の上流側に送出される。そして、第1現像剤搬送部に送入された現像剤Gは、第1現像剤搬送部や第2現像剤搬送部にある現像剤Gとともに、通常の循環経路を経て、第2現像剤搬送部の下流側に設けられた現像剤排出口13dから装置外に排出される。そして、現像剤回収が進んでくると、やがて、現像装置13内の現像剤量の減少にともない、下方の第3現像剤搬送部から上方の第1現像剤搬送部への現像剤の受け渡しがない状態で、第3現像剤搬送部の下流側から現像剤排出口13dまでの間で現像剤Gが残留してしまう。一方、この残留した現像剤Gは、第3中継部13hの位置で第3現像剤搬送部から第1現像剤搬送部への現像剤Gの受け渡しがない状態で第3搬送スクリュ13b3による搬送力によって第3現像剤搬送部の下流側に押し込められてしまうために、トナーの凝集体が形成されてしまう。すなわち、現像剤の回収が終了した後に、現像装置内にトナー凝集体が残留してしまう。このようにトナー凝集体が残留した状態で現像剤回収を終了して現像装置13内に新品の現像剤が充填されてしまうと、その後におこなわれる画像形成プロセスにおいて出力画像上にトナー核が形成されてしまう(異常画像が出力されてしまう。)。これに対して、本実施の形態では、現像剤の回収が終了する前に、3つの搬送スクリュ13b1〜13b3を逆回転駆動しているために、第3現像剤搬送部の下流側に残留した現像剤(トナー凝集体を含んでいる。)が第3搬送スクリュ13b3の逆回転駆動によって図3(B)の右方向に搬送されて第1中継部13fを介して第2現像剤搬送部に送入され、その後に第2搬送スクリュ13b2の逆回転駆動によって図3(B)の左方向に搬送されて現像剤排出口13dから装置外に排出される。ここで、現像装置13の逆方向の駆動は、第1現像剤搬送部にある現像剤や、第2現像剤搬送部の上流側から現像剤排出口13dまでの間にある現像剤が、現像剤排出口13dから充分に排出された後のタイミングで開始されるために、3つの搬送スクリュ13b1〜13b3の逆回転駆動によって第3現像剤搬送部の下流側から現像剤排出口13dまでの間に残留した現像剤のみが現像剤排出口13dから排出されて、現像装置13内の現像剤がすべて排出されることになる。
なお、タイマー85は、画像形成装置1の種々の制御でも用いられるものであるため、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されていない状態だけを検知する検知手段を別に設置する必要がない。したがって、装置を高コスト化、大型化することなく上述した効果を達成することができる。
または、現像剤回収が開始されて、磁気センサ86(トナー濃度検知手段)の検知結果が所定値に達してから所定時間が経過したときに、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されていない状態になっているものとして、感光体ドラム11の回転駆動を停止することもできる。
なお、磁気センサ86は、現像装置13内の現像剤のトナー濃度を検知するためにもともと設置されているものであるため、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されていない状態だけを検知する検知手段を別に設置する必要がない。したがって、装置を高コスト化、大型化することなく上述した効果を達成することができる。
または、現像剤回収が開始されて、トルク検知センサ84(トルク検知手段)の検知結果が所定値に達してから所定時間が経過したときに、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されていない状態になっているものとして、感光体ドラム11の回転駆動を停止することもできる。
なお、トルク検知センサ84は、現像装置13の異常を検知するためにもともと設置されているものであるため、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されていない状態だけを検知する検知手段を別に設置する必要がない。したがって、装置を高コスト化、大型化することなく上述した効果を達成することができる。
または、現像剤回収が開始されて、光学センサ40(画像濃度検知手段)の検知結果が所定値に達してから所定時間が経過したときに、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されていない状態になっているものとして、感光体ドラム11の回転駆動を停止することもできる。
なお、光学センサ40は、パッチパターンの画像濃度を検知するためにもともと設置されているものであるため、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されていない状態だけを検知する検知手段を別に設置する必要がない。したがって、装置を高コスト化、大型化することなく上述した効果を達成することができる。
これにより、現像剤回収時に感光体ドラム11が回転駆動されて、停止状態にある中間転写ベルト17の一部に集中的に摺接して中間転写ベルト17に横帯状の傷がつく不具合を抑止することができる。特に、中間転写ベルト17は高価な部品であるために、上述のような制御をおこなうことは有用である。
また、中間転写ベルト17が感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKに対して離間している状態を検知する手段として、中間転写ベルト17の位置を検知する位置センサを用いることもできる。位置センサは、中間転写ベルト17の上下動を光学的に検知するフォトセンサである。
まず、現像剤回収をおこなうための操作ボタンがおされると、現像剤回収モードが開始される(ステップS1)。その後、中間転写ベルト17の離間動作がおこなわれているかが判別される(ステップS2)。具体的には、回転位置センサ98による検知信号の有無が判別される。
その結果、中間転写ベルト17の離間動作がおこなわれていないものと判別された場合には、現像剤回収制御はおこなわずに、ステップS2以降のフローが繰り返される。
その後、現像剤の回収がおこなわれる(ステップS4)。具体的には、現像装置13の駆動が開始されるとともに、シャッタ88が開放されて現像剤排出口13dからの現像剤の排出がおこなわれる。
これに対して、現像ローラ13a上に現像剤が担持されていない状態であると判別された場合には、感光体ドラム11の回転駆動を停止する(ステップS6)。
そして、感光体ドラム11の回転駆動を停止した時点からタイマー85によってカウントを開始する(ステップS7)。そして、タイマー85のカウント時間が所定時間Aを経過したかが判別される(ステップS8)。その結果、所定時間Aが経過した場合には、現像装置13の正方向の駆動を停止して、現像装置13の逆方向の駆動(逆転駆動)を開始する(ステップS9)。その後、所定時間が経過した後に、現像装置13の回転駆動(逆転駆動)を停止して(ステップS10)、現像剤排出口13dをシャッタ88で閉鎖して現像剤回収を終了する(ステップS11)。こうして、現像剤回収モードを終了する(ステップS12)。
11、11Y、11C、11M、11BK 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置(現像部)、
13a 現像ローラ(現像剤担持体)、
13b1 第1搬送スクリュ(第1現像剤搬送部材)、
13b2 第2搬送スクリュ(第2現像剤搬送部材)、
13b3 第3搬送スクリュ(第3現像剤搬送部材)、
13d 現像剤排出口、
15a クリーニングブレード、
28 トナー容器、
40 光学センサ(画像濃度検知手段)、
84 トルク検知センサ(トルク検知手段)、
85 タイマー(検知手段)、
86 磁気センサ(トナー濃度検知手段)、
88 シャッタ、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
Claims (8)
- 像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向するとともに現像剤を担持する現像剤担持体と、
現像剤を長手方向に搬送する現像剤搬送部材を具備するとともに現像剤を長手方向に循環させるために上下方向に配設された少なくとも2つの現像剤搬送部と、
前記2つの現像剤搬送部のうち下方に配設された現像剤搬送部に開閉自在に構成されて装置外に現像剤を排出して回収するための現像剤排出口と、
前記現像剤担持体上に現像剤が担持されていない状態を検知する検知手段と、
前記現像剤搬送部材を正逆方向に駆動できるように構成された駆動部と、
を備え、
現像剤を回収する場合に、前記現像剤担持体及び前記現像剤搬送部材の正方向の駆動を開始するとともに前記現像剤排出口を開放して現像剤の回収を開始して、前記検知手段によって前記現像剤担持体上に現像剤が担持されていない状態が検知されてから所定時間が経過した後に前記現像剤搬送部材の逆方向の駆動を開始することを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤担持体に対向するとともに、第1現像剤搬送部材によって現像剤を長手方向に搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給する第1現像剤搬送部と、
前記第1現像剤搬送部の下方であって前記現像剤担持体に対向するように配設されるとともに、前記現像剤担持体から離脱した現像剤を第2現像剤搬送部材によって長手方向に搬送する第2現像剤搬送部と、
前記第1現像剤搬送部の下方であって前記第2現像剤搬送部に対向するように配設されるとともに、前記第1現像剤搬送部及び前記第2現像剤搬送部の搬送方向下流側から送入された現像剤を第3現像剤搬送部材によって長手方向に搬送して前記第1現像剤搬送部の搬送方向上流側に送出する第3現像剤搬送部と、
を備え、
前記現像剤排出口は、前記第2現像剤搬送部の搬送方向下流側に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。 - 現像剤を回収する場合に、前記像担持体の駆動を開始して、その後に前記現像剤担持体及び前記現像剤搬送部材の正方向の駆動を開始するとともに前記現像剤排出口を開放して現像剤の回収を開始して、前記検知手段によって前記現像剤担持体上に現像剤が担持されていない状態が検知されたときに前記像担持体の駆動を停止して、それから所定時間が経過した後に前記現像剤搬送部材の逆方向の駆動を開始することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
- 前記検知手段は、装置に収容された現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記検知手段は、装置の駆動トルクを検知するトルク検知手段であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記検知手段は、前記像担持体上に形成されたトナー像の画像濃度を検知する画像濃度検知手段であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
- 前記検知手段は、現像剤の回収を開始してからの時間を検知するタイマーであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
- 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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