JP2010204506A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010204506A
JP2010204506A JP2009051543A JP2009051543A JP2010204506A JP 2010204506 A JP2010204506 A JP 2010204506A JP 2009051543 A JP2009051543 A JP 2009051543A JP 2009051543 A JP2009051543 A JP 2009051543A JP 2010204506 A JP2010204506 A JP 2010204506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
developing device
transport path
path
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009051543A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5332738B2 (ja
Inventor
Kouko Fujiwara
香弘 藤原
Yasuo Miyoshi
康雄 三好
Tsuneo Kudo
経生 工藤
Hiroshi Hosokawa
浩 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009051543A priority Critical patent/JP5332738B2/ja
Publication of JP2010204506A publication Critical patent/JP2010204506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5332738B2 publication Critical patent/JP5332738B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する2つの搬送部材を現像剤担持体に対向するように設置した場合であって、経時においても副作用が生じることなくトナー飛散を抑止することができる、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1搬送部材13b1による第1搬送経路の下流側に達した現像剤Gが第2搬送部材13b2による第2搬送経路の上流側に流動する第1中継部と、第2搬送経路の下流側に達した現像剤Gが第1搬送経路の上流側に流動する第2中継部と、を備える。そして、第1中継部と第2中継部との間に、第2搬送経路から第1搬送経路に通じる通気路13kを設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置とそこに設置される現像装置及びプロセスカートリッジとに関し、特に、現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する2つの搬送部材が現像剤担持体に対向するように配設された現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合も含むものとする。)を収容した現像装置であって、現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する2つの搬送部材を上下方向に設置する技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照。)。
2成分現像剤を用いた現像装置は、現像装置内におけるトナー消費に応じて、現像装置の一部に設けられたトナー補給口から現像装置内に適宜にトナーが補給される。補給されたトナーは、現像装置内の現像剤とともに、搬送スクリュ等の搬送部材(撹拌搬送部材)によって撹拌・混合される。撹拌・混合された現像剤は、その一部が現像ローラ(現像剤担持体)に供給される。現像ローラに担持された現像剤は、ドクターブレード(現像剤規制部材)によって適量に規制された後に、その2成分現像剤中のトナーが感光体ドラムとの対向位置で感光体ドラム上の潜像に付着する。なお、現像ローラの内部にはマグネットが固設されていて、このマグネットによって現像ローラの周囲に複数の磁極が形成されている。
特許文献1等における現像装置には、第1搬送部材(第1撹拌搬送部材)と第2搬送部材(第2撹拌搬送部材)とが上下方向に設置されていて、この2つの搬送部材によって現像剤の循環経路を形成している。上方に設置された第1搬送部材は、現像剤を長手方向に搬送しながら、汲上げ磁極の位置で現像ローラに現像剤を供給する。下方に設置された第2搬送部材は、剤離れ磁極の位置で現像剤ローラから離脱された現像剤を長手方向(第1搬送部材による搬送方向とは逆方向である。)に搬送する。第1搬送部材による搬送経路(第1搬送経路)の下流側と第2搬送部材による搬送経路(第2搬送経路)の上流側とは第1中継部を介して連通している。そして、第1搬送経路の下流側に達した現像剤は、第1中継部を自重落下して第2搬送経路の上流側に達する。ここで、第2搬送経路の上流側には、トナー補給口が設けられていて、新品のトナーが適宜に補給される。また、第1搬送経路の上流側と第2搬送経路の下流側とは第2中継部を介して連通している。そして、第2搬送経路の下流側に達した現像剤(現像ローラから離脱した現像剤と、第1中継部から落下した現像剤と、第2搬送経路の上流側から補給された新品トナーと、が混合されたものである。)は、その位置に留まり押し上げられ、第2中継部を介して第1搬送経路の上流側に移動される。
このように複数の搬送部材が上下方向に並設された現像装置は、複数の搬送部材が水平方向に並設された現像装置(例えば、特許文献1の図8等参照)に比べて、現像装置を水平方向にコンパクト化することができる。そのために、複数の現像装置が水平方向に並設されるタンデム型のカラー画像形成装置においては、多く用いられている。また、複数の搬送部材を上下方向に並設して、現像剤担持体に対する現像剤の供給経路(第1搬送経路)と、現像剤担持体から離脱する現像剤の回収経路(第2搬送経路)と、を分離した現像装置は、複数の搬送部材が水平方向に並設された現像装置(例えば、特許文献1の図8等参照)に比べて、現像ローラ上に担持されて現像工程に供する現像剤中に現像工程後のものが含まれにくいために、像担持体上に形成するトナー像の濃度偏差を小さくすることができる。
上述した特許文献1等の技術は、第2搬送経路において、第2搬送部材の回転にともない現像剤とともに空気も下流側に向けて搬送されて、その空気が第2中継部の近傍に滞留する現像剤によって逃げ場を失い、第2搬送経路内に浮遊するトナーとともに現像装置外に飛散してしまう不具合が発生してしまう場合があった。
このような不具合は、現像装置を小型化する場合には、特に無視できない問題となっていた。これは、現像装置を小型化すると、現像装置内に収容する現像剤の量が少なくなって単位量あたりの現像剤に対する補給トナー量が多くなったり、搬送部材が小径化されて現像剤の搬送能力が低下したりするため、第2搬送経路内で現像剤に混合されずに浮遊する補給トナーが多くなってしまうためである。
このような不具合を解決するために、第2搬送経路から直接的に現像装置の外部に通じる排気口を設けるとともに、その排気口からの現像剤やトナーの漏出を防止するために排気口をトナーフィルタで覆う方策が考えられる。しかし、その場合、経時でトナーフィルタがトナーによって目詰まりして排気口からの空気の排気ができなくなってトナー飛散が発生してしまう不具合や、トナーフィルタが現像剤の衝突によって削れてしまいその削れカスが現像剤中に混入してしまう不具合が生じてしまう可能性があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する2つの搬送部材を現像剤担持体に対向するように設置した場合であって、経時においても副作用が生じることなくトナー飛散を抑止することができる、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる現像装置は、キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向するとともに、現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に対向するとともに、現像剤を長手方向に搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給する第1搬送部材と、前記現像剤担持体に対向するとともに、前記現像剤担持体から離脱された現像剤を長手方向に搬送する第2搬送部材と、前記第1搬送部材による第1搬送経路の下流側に達した現像剤が前記第2搬送部材による第2搬送経路の上流側に流動する第1中継部と、前記第2搬送経路の下流側に達した現像剤が前記第1搬送経路の上流側に流動する第2中継部と、を備え、前記第1中継部と前記第2中継部との間に、前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に通じる通気路を設けたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記第2搬送経路における前記通気路の通気口は、前記第2搬送部材の回転中心軸よりも上方に配設されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1搬送経路における前記通気路の通気口は、前記第1搬送経路を流動する現像剤の剤面よりも上方に配設されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記第2搬送経路における前記通気路の通気口は、前記第2搬送経路の下流側に配設されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項4に記載の発明において、前記第2搬送経路における前記通気路の通気口は、現像領域に対応する長手方向の範囲内に配設されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記第1搬送経路から装置の外部に連通する排気口をさらに備えたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項6に記載の発明において、前記排気口にトナーフィルタが覆設されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項6又は請求項7に記載の発明において、前記排気口は、前記第1搬送経路における前記通気路の通気口に対して下流側に配設されたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる現像装置は、前記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明において、前記通気路は、前記第1搬送部材及び前記第2搬送部材に接触しないように配設されたものである。
また、この発明の請求項10記載の発明にかかるプロセスカートリッジは、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたものである。
また、この発明の請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたものである。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱自在に設置されるユニットと定義する。
本発明は、現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する2つの搬送部材を現像剤担持体に対向するように設置した場合であって、第1中継部と第2中継部との間に第2搬送経路から第1搬送経路に通じる通気路を設けているために、経時においても副作用が生じることなくトナー飛散が抑止される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す構成図である。 (A)現像装置の上部を長手方向にみた概略断面図と、(B)現像装置の下部を長手方向にみた概略断面図と、である。 現像装置の循環経路を長手方向にみた概略断面図である。 現像ローラ上に形成される磁極の磁力分布を示す図である。 第2搬送経路の通気口が現像剤で埋没した状態を示す図である。 別の現像装置を長手方向にみた概略断面図である。 さらに別の現像装置を示す構成図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、を示す。
なお、図示は省略するが、各感光体ドラム11Y、11C、11M、11BKの上方には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナー(トナー粒子)を現像装置13に供給する各色のトナー容器がそれぞれ設置されている。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。なお、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上でおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像装置13との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図6にて、画像形成装置における作像部について詳述する。
図2は、作像部及びトナー容器28を示す構成図である。図3(A)は現像装置13の上部(第1搬送部材としての第1搬送スクリュ13b1の位置である。)を長手方向にみた概略断面図(水平方向の断面図)であって、図3(B)は現像装置13の下部(第2搬送部材としての第2搬送スクリュ13b2の位置である。)を長手方向にみた概略断面図である。図4は、現像装置13の循環経路を長手方向にみた概略断面図(垂直方向の断面図)である。また、図5は、現像ローラ13a上に形成される磁極H1〜H4の法線方向磁束密度の大きさを示す図である。さらに、図6は、第2搬送経路の通気口13k1が現像剤Gで埋没した状態を示す図であって、図4と同様に現像装置13の循環経路を長手方向にみた概略断面図である。
なお、各作像部はほぼ同一構造であって、各トナー容器もほぼ同一構造であるために、図2〜図6にて作像部及びトナー容器は符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
図2に示すように、作像部は、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部12、現像装置13(現像部)、クリーニング部15、等で構成される。
像担持体としての感光体ドラム11は、外径が30mm程度の負帯電の有機感光体であって、不図示の回転駆動機構によって反時計方向に回転駆動される。
帯電部12は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部12の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。
クリーニング部15は、感光体ドラム11に摺接するクリーニングブラシ(又は、クリーニングブレード)が設置されていて、感光体ドラム11上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。
現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13aが感光体ドラム11に近接するように配置されていて、双方の対向部分には感光体ドラム11と磁気ブラシとが接触する現像領域(現像ニップ部)が形成される。現像装置13内には、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置13は、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。なお、現像装置13の構成・動作については、後で詳しく説明する。
図2を参照して、トナー容器28は、その内部に現像装置13内に供給するためのトナーTを収容している。具体的に、現像装置13に設置された磁気センサ(不図示である。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)の情報に基いて、シャッタ駆動部によってシャッタ機構80の開閉動作をおこなって、トナー容器28から現像装置13内に向けてトナーTを適宜に供給する。
なお、トナーTの供給は、トナー濃度の情報に限定されず、感光体ベルトや中間転写ベルト等に形成されたトナー像の反射率等から検知される画像濃度の情報に基づいて実施されてもよい。また、これらの異なる情報を組み合わせて、トナーTの供給の実施を判断してもよい。
供給管29は、トナー容器28から供給されるトナーTを現像装置13内に確実に導くためのものである。すなわち、トナー容器28から排出されたトナーTは、供給管29を介して、トナー補給口13eから現像装置13内に供給される。
以下、画像形成装置における現像装置13について詳述する。
図2〜図6を参照して、現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13a、搬送部材としての搬送スクリュ13b1、13b2(オーガスクリュ)、現像剤規制部材としてのドクターブレード13c、通気路13k、排気口13m、等で構成されている。
現像剤担持体としての現像ローラ13aは、外径が14mm以下の小径の現像ローラであって、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブ13a2が不図示の回転駆動機構によって時計方向に回転されるように構成されている。図3及び図5を参照して、現像ローラ13aのスリーブ13a2内には、スリーブ13a2の周面に複数の法線方向磁束密度のピーク値を発生させる磁極H1〜H4を形成するマグネット13a1が固設されている。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、現像ローラ13aの矢印方向の回転にともなって搬送されて、ドクターブレード13cの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、この位置で適量に規制された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム11上に形成された潜像にトナーが吸着される。
図5は、マグネット13a1によって現像ローラ13a(スリーブ13a2)の周囲に形成される複数の磁極H1〜H4による法線方向磁束密度の大きさを示している。図5に示すように、複数の磁極は、感光体ドラム11との対向位置に形成された主磁極H1、主磁極H1の下流側であって第2搬送経路の内壁面の一部にかかる位置に形成された搬送磁極H2、第2搬送経路の上方に形成された剤離れ磁極H3、第1搬送スクリュ13b1との対向位置からドクターブレード13cとの対向位置の近傍にかけて形成された汲上げ磁極H4(ドクタ対向磁極)、等で構成される。
まず、汲上げ磁極H4が磁性体としてのキャリアに作用して、第1搬送経路に収容された現像剤Gが現像ローラ13a上に汲上げられる。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その一部がドクターブレード13cの位置で掻き取られて、第1搬送経路に戻される。一方、汲上げ磁極H4による磁力が作用するドクターブレード13cの位置で、ドクターブレード13cと現像ローラ13aとのドクターギャップを通過して現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、主磁極H1の位置で穂立ちして現像領域において磁気ブラシとなって感光体ドラム11に摺接する。こうして、現像ローラ13aに担持された現像剤G中のトナーTが感光体ドラム11上の潜像に付着する。その後、主磁極H1の位置を通過した現像剤Gは、搬送磁極H2によって剤離れ磁極H3の位置まで搬送される。そして、剤離れ磁極H3の位置で、反発磁界がキャリアに作用して、現像ローラ13a上に担持されていた現像工程後の現像剤Gが現像ローラ13aから脱離される。脱離後の現像剤Gは、第2搬送経路内に落下して第2搬送スクリュ13b2によって第2搬送経路の下流に向けて搬送される。
2つの搬送スクリュ13b1、13b2(搬送部材)は、現像装置13内に収容された現像剤Gを長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
第1搬送部材としての第1搬送スクリュ13b1は、現像ローラ13aに対向する位置に配設されていて、現像剤Gを長手方向(回転軸方向)に水平に搬送する(図3(A)の破線矢印に示す右方向の搬送である。)とともに、汲上げ磁極H4の位置で現像ローラ13a上に現像剤Gを供給(図3(A)の白矢印方向の供給である。)する。
第2搬送部材としての第2搬送スクリュ13b2は、第1搬送スクリュ13b1の下方であって現像ローラ13aに対向する位置に配設されている。そして、現像ローラ13aから離脱した現像剤G(現像工程後に剤離れ磁極H3によって現像ローラ13a上から強制的に離脱された現像剤Gであって、図3(B)の白矢印方向に離脱するものある。)を長手方向に水平に搬送する(図3(B)の破線矢印に示す左方向の搬送である。)。なお、本実施の形態では、第2搬送スクリュ13b2の回転方向が、現像ローラ13aの回転方向と同方向(図2の時計方向である。)になるように設定されている。また、第1搬送スクリュ13b1の回転方向は、現像ローラ13aの回転方向と逆方向(図2の反時計方向である。)になるように設定されている。
そして、第2搬送スクリュ13b2は、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(第1搬送経路)の下流側から第1中継部13fを介して循環(流動)される現像剤Gを、第1搬送部材13b1による第1搬送経路の上流側に第2中継部13gを介して搬送する(図3(B)の一点鎖線矢印に示す搬送である。)。
2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、現像ローラ13aや感光体ドラム11と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。また、2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、軸部に外径が16mm以下のスクリュ部が螺旋状に巻装されたものである。
なお、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(第1搬送経路)と、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路(第2搬送経路)と、は壁部によって隔絶されている。
図3及び図4を参照して、第2搬送スクリュ13b2による第2搬送経路の下流側と、第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路の上流側と、は第2中継部13gを介して連通している。そして、第2搬送スクリュ13b2による第2搬送経路において第2中継部13gの近傍に留まって盛り上がった現像剤Gが、第2中継部13gを介して第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路の上流側に搬送(流動)されることになる。
また、図3及び図4を参照して、第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路の下流側と、第2搬送スクリュ13b2による第2搬送経路の上流側と、は第1中継部13fを介して連通している。そして、第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路にて現像ローラ13a上に供給されなかった現像剤Gが、第1中継部13fにて自重落下(流動)して、第2搬送経路の上流側に達することになる。
このような構成により、2つの搬送スクリュ13b1、13b2によって、現像装置13において現像剤Gを長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。すなわち、現像装置13が稼動されると、装置内に収容された現像剤Gは図3及び図4中の破線矢印の方向に流動する。そして、このように、現像ローラ13aに対する現像剤Gの供給経路(第1搬送スクリュ13a1による第1搬送経路である。)と、現像ローラ13aから離脱する現像剤Gの回収経路(第2搬送スクリュ13a2による第2搬送経路である。)と、を分離することで、感光体ドラム11上に形成するトナー像の濃度偏差を小さくすることができる。
なお、図示は省略するが、第2搬送スクリュ13b2による第2搬送経路中には、装置内を循環する現像剤のトナー濃度を検知する磁気センサが設置されている。そして、磁気センサによって検知されるトナー濃度の情報に基いて、トナー容器28からトナー補給口13e(第1中継部13fの近傍に配設されている。)を介して現像装置13内に向けて新品のトナーTが供給される。
また、図3、図4を参照して、トナー補給口13eは、第2搬送スクリュ13b2による第2搬送経路の上流側の上方であって、現像領域から離れた位置(現像ローラ13aの長手方向の範囲の外側である。)に配設されている。このようにトナー補給口13eを第1中継部13fの近傍に設置することで、第2搬送経路において、現像ローラ13aから離脱した現像剤が比重の小さい補給トナーの上方から降りかかり、第2搬送経路の下流側に向けて比較的長い時間をかけて現像剤に対して補給トナーの分散・混合を充分におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、トナー補給口13eを第2搬送経路中に配設したが、トナー補給口13eの位置はこれに限定されることなく、例えば、第1搬送経路の上流側の上方に配置することもできる。
以下、本実施の形態の現像装置13における、特徴的な構成・動作について説明する。
図2、図4等を参照して、本実施の形態における現像装置13には、第1中継部13fと第2中継部13gとの間であって、現像装置13の背面側(感光体ドラム11から離れた側である。)に、第2搬送経路から第1搬送経路に通じる通気路13kが設けられている。
これにより、第2搬送経路において、第2搬送スクリュ23b2の回転によって現像剤Gとともに空気が下流側(図4の左側である。)に向けて搬送されても、その空気が第2中継部23gの近傍に滞留する現像剤Gによって逃げ場を失うことなく、通気口13k1から通気路13kを介して、第1搬送経路の通気口13k2から第1搬送経路に空気が送出されるので、第2搬送経路内に浮遊するトナーが第2搬送経路から現像装置13の外部に空気とともに飛散してしまう不具合が抑止される。
ここで、第2搬送経路における通気路13kの通気口13k1は、第2搬送スクリュ13b2の回転中心軸よりも上方に配設されている。そして、通常の状態で、通気口13k1は、図4に示すように、第2搬送経路内の現像剤Gに埋没しない位置にあり、第2搬送経路内の空気が通気路13kを介して第1搬送経路に流れるように構成されている。
また、第1搬送経路における通気路13kの通気口13k2は、第1搬送経路を流動する現像剤の剤面よりも上方に配設されている。具体的には、図4に示すように、通気口13k2は、第1搬送スクリュ13b1の回転中心軸に対してかなり上方に配設されている。これにより、第1搬送経路内の現像剤が通気路13kを介して第2搬送経路に逆流する不具合が抑止される。
なお、図2を参照して、通気口13b1から通気路13kに現像剤Gが進入しても、その現像剤が重力にしたがって第2搬送経路内に戻るように、通気口13b1の近傍において通気路13kに傾斜面が形成されている。
図4を参照して、第2搬送経路では、現像ローラ13aから回収した現像剤Gを第2搬送スクリュ13b2によって下流側(図4の左側である。)に搬送しているため、下流側にいくほど現像剤の量が多くなっている。また、第1搬送経路では、第1搬送スクリュ13b1によって現像ローラ13aに現像剤Gを供給しながら下流側(図4の右側である。)に現像剤Gを搬送しているため、下流側にいくほど現像剤の量が少なくなっている。
ここで、通気路13kが設けられていない従来の現像装置では、第2搬送経路において第2搬送スクリュ13b2によって現像剤Gとともに空気が下流側(図4の左側である。)に搬送されると、その空気は第2中継部13gの近傍でせき止められた現像剤Gによって行き場を失い、現像ローラ13aの下方の隙間(現像ケースとの隙間である。)から外部に流れてしまう。このとき問題となるのが第2搬送経路の上流側で補給されたトナーである。第2搬送経路の上流側は現像剤の量が少なくて、補給トナーは瞬時に現像剤中に混ざることができずに、第2搬送経路内で浮遊してしまう。この浮遊したトナーは、第2搬送スクリュ13b2が形成する気流に乗って第2搬送経路内を流れる。したがって、第2搬送経路の下流側で気流が現像装置の外部に向かって流れていれば、第2搬送経路内で浮遊したトナーも気流に乗って現像装置の外部に流れてトナー飛散が生じてしまう。
これに対して、本実施の形態では、第1中継部13fと第2中継部13gとの間に、第2搬送経路から第1搬送経路に通じる通気路13kを設けているため、第2搬送経路の下流側で行き場を失った気流を第1搬送経路の上流側に流動させることができる。したがって、第2搬送経路から現像装置の外部へのトナー飛散の発生を抑止することができる。
ここで、本実施の形態における現像装置13は、図2及び図4に示すように、第1搬送経路から現像装置13の外部に連通する排気口13mがさらに設けられている。排気口13mは、第1搬送経路の通気口13k2に対して下流側(図4の右側である。)の上方に配設されていて、排気口13mにはトナーフィルタ(トナーの粒径よりも小さなメッシュで形成されている。)が覆設されている。
このような構成により、第2搬送経路から通気路13kを介して第1搬送経路に流入した空気は、第1搬送経路において第1搬送スクリュ13b1によって現像剤Gとともに下流側(図4の右側である。)に搬送されて、排気口13mを介して現像装置13の外部に排出されることになる。すなわち、図4中の二点鎖線矢印で示す方向に空気が流動することになる。これにより、第1搬送経路の内圧が上昇する不具合が抑止される。また、排気口13mにはトナーフィルタが覆設されているために、排気口13mから外部には空気のみが排出されて、排気口13mからトナーが噴出する不具合が抑止される。なお、排気口13mから排出されなかった空気は、第1中継部13fを介して再び第2搬送経路に流動することになる。
また、図4に示すように、本実施の形態における現像装置13は、第2搬送経路における通気口13k1が第2搬送経路の下流側(図4の左側である。)に配設されている。具体的には、第2中継部13gの近傍で現像剤Gが滞留している領域に対して僅かに上流側に通気口13k1が配設されている。これにより、第2搬送スクリュ13b2によって形成される気流をスムーズに通気路13kに導くことができる。
さらに、第2搬送経路の通気口13k1は、現像領域に対応する長手方向の範囲(現像ローラ13aのマグネット13a1の着磁範囲にほぼ等しい。)内に配設されている。第2搬送経路において、現像領域に対応する長手方向の範囲は、第2中継部13gの位置(最下流)よりも現像剤の剤面が低く設定されているために、通気口13k1が現像剤で埋没しにくくなる。
本願発明者は、本実施の形態における現像装置13と、従来の現像装置(本実施の形態における現像装置において通気路13kが設置されていないものである。)と、を用いて、トナー飛散に対する効果を比較する実験をおこなった。
実験は、現像ローラの周り(感光体ドラムに対向する開口である。)をフィルムで覆い、現像装置から飛散したトナーの量(フィルムに付着したトナー量)を測定した。このとき、トナー補給口13eから1.5グラムのトナー(通常のトナー補給量の上限0.5グラム程度に対してかなり多量のトナーである。)を補給した。その結果、本実施の形態における現像装置13は、従来の現像装置に比べて、現像ローラの周りからのトナー飛散量が1/4に減少した。
さらに、本実施の形態における現像装置13と、従来の現像装置と、を用いて、実機にて所定枚数の連続通紙をおこない、現像装置からのトナー飛散の程度を目視確認する実験をおこなったところ、後者は現像装置の外壁に薄っすらとトナーが付着しているのが確認されたが、前者は現像装置の周りへのトナー飛散はまったく確認できなかった。
ここで、本実施の形態における現像装置13において、現像剤のトナー濃度が上昇することにより装置内の現像剤量が増加する場合について説明する。
本実施の形態では、現像剤のトナー濃度が上限値近傍(又は上限を超える範囲)まで上昇して現像剤量が増加したときに、第2搬送経路の通気口13k1が現像剤に埋没してしまうような位置に、通気口13k1を配設している。上述したように、現像装置13内の現像剤のトナー濃度は磁気センサ(トナー濃度センサ)によって検知されていて、トナー濃度がある閾値(本実施の形態では約10%である。)を超えると現像装置13へのトナー補給がおこなわれないように制御されている。
そして、図6に示すように、現像剤のトナー濃度が上限値近傍(又は上限を超える範囲)まで上昇すると、通常時の状態を示す図4と比較して、第2搬送経路内の現像剤量が増加する。このように第2搬送経路内の現像剤量が増加した状態は、図4の通常時に比べて、第2搬送経路内で補給トナーが現像剤中に取り込まれやすい状態(浮遊する補給トナーが少なくなりトナー飛散が生じにくい状態)である。本実施の形態では、図6のような状態のとき、通気口13b1が現像剤Gに埋没するため、第2搬送経路の内圧が高まって、第2中継部13gを介して第1搬送経路へ移送される現像剤量が増加する。第2搬送経路の下流側にある程度の現像剤が溜らないと第2中継部13gを通って第1搬送経路に現像剤を移動させることができないが、第2搬送経路の下流側に現像剤が溜まりすぎると、現像ローラ13aの近傍まで現像剤が多量に溜まった状態になり、現像ローラ13aの下方から現像剤が漏れる場合がある。しかし、本実施の形態では、図6のように下流側に現像剤が溜まりすぎたときに、通気路13kが塞がれて第2搬送経路の内圧上昇により第2中継部13gでの現像剤移送量が増えるために、現像ローラ13aの下方から現像剤が漏れる不具合が抑止されることになる。
まとめると、トナー濃度がそれ程高くないときにはキャリアの量は変わらずにトナー量が比較的少なくなるため、図4に示すように、第2搬送経路内の現像剤量が比較的少なくなって、補給トナーを混合するための現像剤の量が少なくなり補給トナーが第2搬送経路内で浮遊しやすくなる。したがって、第2搬送経路から通気路13kを介して第1搬送経路に空気を積極的に流動させることで、第2搬送経路から現像装置13の外部へのトナー飛散を軽減することができる。
これに対して、トナー濃度が高くなるときにはキャリアの量は変わらずにトナー量が多くなるため、図6に示すように、第2搬送経路内の現像剤量が多くなって、補給トナーを混合するための現像剤の量が多くなり補給トナーが第2搬送経路内で浮遊しにくくなる反面、第2搬送経路の下流側で現像剤量が飽和して現像装置の外部に漏れやすくなる。したがって、このようなときには、増加した現像剤で通気路13kを塞いで第2搬送経路内の内圧を高めることで、第2中継部13gを介して第1搬送経路に移動する現像剤量を増加させて、第2搬送経路の下流側での現像剤量の飽和による現像剤の外部への漏出を防止している。
なお、本実施の形態では、通気路13kを1つのみ形成したが、図7(A)に示すように、第1中継部13fと第2中継部13gとの間に、複数の通気路13kを形成することもできる。この場合,第2搬送経路の上流側の通気路13kは、トナー濃度が上昇しても通気口13k1が現像剤で埋まることはない。そのため、本実施の形態のものに比べて、第2中継部13gにおける現像剤の移送量は少なくなる。しかし、トナー濃度が上昇しても第2搬送経路から外部への現像剤の漏出が発生しにくい現像装置の場合であって、例えば、トナー濃度が上限のときにトナー補給を停止する制御がおこなわれない場合等には、図7(A)に示すように、第1中継部13fと第2中継部13gとの間に複数の通気路13kを形成する構成が有用になる。
さらに、図7(B)に示すように、通気路13kの通気口13k1、13k2を長手方向に長く形成することもできる。このように長手方向に長く形成された通気路13kは、図7(A)に示す複数の通気路13kとほぼ同等の効果を奏することになる。
さらに、本実施の形態では、図2に示すように、通気路13kを現像装置13の背面側に突き出すように形成した。これに対して、図8に示すように、通気路13kを、現像装置13から突き出すように形成することなく、現像装置13の内部に収容するように形成することもできる。その場合、通気路13kは、第1搬送スクリュ13b1や第2搬送スクリュ13b2に接触しないように配設することが必要になる。これにより、本実施の形態における効果を確保しつつ、通気路13kを形成することにより現像装置13が大型化する不具合を確実に軽減することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、現像剤Gを長手方向に搬送して循環経路を形成する2つの搬送スクリュ13b1、13b2(搬送部材)を現像ローラ13a(現像剤担持体)に対向するように設置した場合であって、第1中継部13fと第2中継部13gとの間に第2搬送経路から第1搬送経路に通じる通気路13kを設けているために、経時においても副作用が生じることなく現像装置13からのトナー飛散を抑止することができる。
なお、本実施の形態においては、現像装置13が単体で画像形成装置本体に着脱されるユニットして構成されている画像形成装置に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、作像部の一部又は全部がプロセスカートリッジ化されている画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、現像ローラ13aの周りに形成される磁極H1〜H4の数を4つとしたが、現像ローラ13aの周りに形成される磁極の数を3つ以下又は5つ以上とすることもできる。その場合も、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
11、11Y、11C、11M、11BK 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置(現像部)、
13a 現像ローラ(現像剤担持体)、
13b1 第1搬送スクリュ(第1搬送部材)、
13b2 第2搬送スクリュ(第2搬送部材)、
13c ドクターブレード(現像剤規制部材)、
13e トナー補給口、
13f 第1中継部、 13g 第2中継部、
13k 通気路、
13k1、13k2 通気口、
13m 排気口、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
特開2003−263012号公報 特開2000−305359号公報

Claims (11)

  1. キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向するとともに、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に対向するとともに、現像剤を長手方向に搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給する第1搬送部材と、
    前記現像剤担持体に対向するとともに、前記現像剤担持体から離脱された現像剤を長手方向に搬送する第2搬送部材と、
    前記第1搬送部材による第1搬送経路の下流側に達した現像剤が前記第2搬送部材による第2搬送経路の上流側に流動する第1中継部と、
    前記第2搬送経路の下流側に達した現像剤が前記第1搬送経路の上流側に流動する第2中継部と、
    を備え、
    前記第1中継部と前記第2中継部との間に、前記第2搬送経路から前記第1搬送経路に通じる通気路を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第2搬送経路における前記通気路の通気口は、前記第2搬送部材の回転中心軸よりも上方に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第1搬送経路における前記通気路の通気口は、前記第1搬送経路を流動する現像剤の剤面よりも上方に配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記第2搬送経路における前記通気路の通気口は、前記第2搬送経路の下流側に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記第2搬送経路における前記通気路の通気口は、現像領域に対応する長手方向の範囲内に配設されたことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記第1搬送経路から装置の外部に連通する排気口をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 前記排気口にトナーフィルタが覆設されたことを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記排気口は、前記第1搬送経路における前記通気路の通気口に対して下流側に配設されたことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の現像装置。
  9. 前記通気路は、前記第1搬送部材及び前記第2搬送部材に接触しないように配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 画像形成装置の装置本体に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2009051543A 2009-03-05 2009-03-05 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Expired - Fee Related JP5332738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009051543A JP5332738B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009051543A JP5332738B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010204506A true JP2010204506A (ja) 2010-09-16
JP5332738B2 JP5332738B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=42966036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009051543A Expired - Fee Related JP5332738B2 (ja) 2009-03-05 2009-03-05 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5332738B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012150204A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Oki Data Corp 現像装置及び画像形成装置
JP2013020119A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Canon Inc 現像装置
JP2014032340A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US8867967B2 (en) 2011-01-26 2014-10-21 Canon Kabushiki Kaisha Development apparatus
JP2016200790A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社リコー 粉体収容容器、現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09236980A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Ricoh Co Ltd 現像装置
JP2000305359A (ja) * 1999-04-16 2000-11-02 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2006259166A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2008233834A (ja) * 2007-02-20 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09236980A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Ricoh Co Ltd 現像装置
JP2000305359A (ja) * 1999-04-16 2000-11-02 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2006259166A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP2008233834A (ja) * 2007-02-20 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012150204A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Oki Data Corp 現像装置及び画像形成装置
US8867967B2 (en) 2011-01-26 2014-10-21 Canon Kabushiki Kaisha Development apparatus
JP2013020119A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Canon Inc 現像装置
JP2014032340A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2016200790A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社リコー 粉体収容容器、現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5332738B2 (ja) 2013-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5305233B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5839263B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2009258620A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5273439B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2016109950A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5332738B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2015219248A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、粉体収容装置
JP2011028216A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2017207723A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2013117563A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2013238836A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2016080930A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2011145362A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP6218030B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5641320B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5483088B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2016057472A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5382254B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2018063368A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5327504B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2013061458A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5321948B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP7057895B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2017191233A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2015152714A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130715

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5332738

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees