JP2017207723A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プレミックス現像方式の現像装置において、吸引手段によって吸引口から現像装置の内部の空気を吸引する場合であっても、現像剤を装置外に排出するための排出口から装置内に空気が流入してしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】排出口23jから現像装置23外への現像剤Gの排出を妨げることなく、吸引手段75、77、78によって吸引口23kから現像装置23内の空気が吸引されて排出口23jから現像装置23外の空気が現像装置23内に流入しないように制限する弁部材23m(制限手段)が設けられている。
【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置と、そこに設置される現像装置、及び、プロセスカートリッジと、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合も含むものとする。)を収容した現像装置に、適宜に新しいキャリアを補給する技術(これをプレミックス現像方式という。)が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなプレミックス現像方式の現像装置は、現像装置内に新しいキャリア(又は、新しい2成分現像剤)が適宜に補給されて、現像装置内に収容された2成分現像剤の余剰分が入れ替わるように排出口から適宜に現像装置外に排出されるため、キャリアの経時劣化による出力画像の画質低下を防止することができる。
一方、特許文献2等には、プレミックス現像方式ではない現像装置において、現像装置の内圧が高まって現像装置からトナーが飛散する不具合を防止することを目的として、現像装置の外部に通じる吸引口(吸込み口)を設けて、ファンなどの吸引手段によって吸引口から現像装置の内部の空気を吸引する技術が開示されている。また、吸引口(又は、吸引経路)には、トナーを捕集するフィルタが設置されていて、吸引口から空気とともにトナーが装置外に排出される不具合が防止されている。
従来は、プレミックス現像方式の現像装置において、現像装置の内圧の高まりによるトナー飛散を防止するために、現像装置の外部に通じる吸引口を設けて、吸引手段によって吸引口から現像装置の内部の空気を吸引する技術を採用した場合に、現像剤を装置外に排出するための排出口から装置内に空気が流入してしまう不具合が生じてしまっていた。そして、そのように吸引手段による吸引によって排出口から装置内に空気が流入してしまうと、実質的に現像装置の内圧の上昇をそれほど抑えることができずにトナー飛散が生じてしまう不具合や、装置外の現像剤回収容器から空気とともに流入した浮遊トナーによって排出口が汚れて現像剤を排出する機能が低下してしまう不具合が生じていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、プレミックス現像方式の現像装置において、吸引手段によって吸引口から現像装置の内部の空気を吸引する場合であっても、現像剤を装置外に排出するための排出口から装置内に空気が流入してしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における現像装置は、キャリアとトナーとからなる現像剤を収容して、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向して、現像剤を担持する現像剤担持体と、装置内に収容された現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する複数の搬送部材と、装置内に新たにキャリアを供給する供給手段と、前記複数の搬送部材のうち1つの搬送部材による搬送経路の壁部に形成されて、その位置に搬送される現像剤の剤面が所定高さを超えたときにその現像剤を外部に排出するための排出口と、吸引手段に接続されて、装置内の空気を吸引して装置外に向けて排出するための吸引口と、前記排出口から装置外への現像剤の排出を妨げることなく、前記吸引手段によって前記吸引口から装置内の空気が吸引されて前記排出口から装置外の空気が装置内に流入しないように制限する制限手段と、を備えたものである。
本発明によれば、プレミックス現像方式の現像装置において、吸引手段によって吸引口から現像装置の内部の空気を吸引する場合であっても、現像剤を装置外に排出するための排出口から装置内に空気が流入してしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部の要部を示す概略構成図である。 現像装置を示す拡大図である。 現像装置における、(A)第1現像剤搬送部と第3現像剤搬送部とを長手方向に示す概略図と、(B)第2現像剤搬送部と第3現像剤搬送部とを長手方向に示す概略図と、である。 現像装置において、(A)弁部材が排出口を閉鎖した状態を示す概略図と、(B)弁部材が排出口を開放した状態を示す概略図と、である。 変形例としての現像装置において、(A)シャッタ部材が排出口を閉鎖した状態を示す概略図と、(B)シャッタ部材が排出口を開放した状態を示す概略図と、である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、4はコンタクトガラス5上に載置された原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、14は各感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ(作像部)、21は各色のプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKに設置された像担持体としての感光体ドラム、22は各感光体ドラム21の表面を帯電する帯電部、23は各感光体ドラム21の表面に形成される静電潜像を現像する現像装置、24は各感光体ドラム21の表面電位を除電する除電部、25は各感光体ドラム21の表面に残留する未転写トナーを回収するクリーニング部、30は記録媒体P上に2次転写されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
また、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKの上方には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)に対応した現像剤(トナーとキャリアとを含む2成分現像剤である。)を現像装置23に供給するための供給手段(現像剤容器28と現像剤補給装置80とで構成されている。)がそれぞれ設置されている(図2を参照できる)。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。なお、プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKでおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒色)のカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム21上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1及び図2の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、図1の紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向、長手方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム21表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21の表面は、それぞれ、現像装置23との対向位置に達する。そして、各現像装置23から感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
詳しくは、図2を参照して、上方の現像ローラ23a1の磁極による磁力で汲み上げられた現像剤Gは、ドクターブレード23cによって適量化された後に、感光体ドラム21との対向部である現像領域(2つの現像ローラ23a1、23a2と感光体ドラム21との対向領域である。)に搬送される。現像領域において穂立ちされたキャリアC(現像剤G)が感光体ドラム21を摺擦する。このとき、キャリアCに混合されているトナーTは、キャリアCとの摩擦によって負帯電されている。これに対して、キャリアCは正帯電されている。また、現像ローラ23a1、23a2は、電源部から所定の現像バイアスが印加されている。これによって、現像ローラ23a1、23a2と感光体ドラム21との間に電界が形成されて、負帯電されたトナーTが電界によって感光体ドラム21上の画像部にのみ選択的に付着してトナー像を形成する。現像剤Gは上方の現像ローラ23a1から下方の現像ローラ23a2に移動するように搬送されて、現像工程後の現像剤Gが下方の現像ローラ23a2から離脱されて現像装置23内(第2現像剤搬送部B2)に戻されることになる。
その後、現像工程後の感光体ドラム21の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム21上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、1次転写工程後の感光体ドラム21の表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達する。そして、クリーニング部25で、感光体ドラム21上に残留する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21の表面は、除電部24を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、各感光体ドラム21上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送された記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ローラに搬送されて、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置30に導かれる。定着装置30では、定着ローラ(熱源としてのヒータが内設されている。)と加圧ローラとのニップにて、記録媒体P上のトナー像(カラー画像)が加熱・溶融されて記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、画像形成装置1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図4等を用いて、画像形成装置における、プロセスカートリッジ20(作像部)、現像剤容器28、現像剤補給装置80、吸引手段75、77、78(吸引装置)、について説明する。
なお、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKはほぼ同一構造であって、各現像剤容器28や各現像剤補給装置80や吸引手段75、77、78、もほぼ同一構造であるために、図2にてプロセスカートリッジ、現像剤容器、現像剤補給装置、第2吸引装置、は、符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
図2は、画像形成装置本体1に設置されたプロセスカートリッジ20、現像剤容器28、現像剤補給装置80、吸引手段75、77、78、を示す概略構成図である。図3は、プロセスカートリッジ20に設置された現像装置23を示す拡大図である。また、図4(A)は、現像装置23における第1現像剤搬送部B1と第3現像剤搬送部B3とを長手方向に示す概略図であって、図4(B)は、現像装置23における第2現像剤搬送部B2と第3現像剤搬送部B3とを長手方向に示す概略図である。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20は、像担持体としての感光体ドラム21、帯電部22、現像装置23(現像部)、クリーニング部25が一体化されたものであって、プレミックス現像方式(キャリアの補給・排出を適宜におこなう現像方式である。)が採用されている。
像担持体としての感光体ドラム21は、負帯電の有機感光体であって、回転駆動機構によって反時計方向に回転駆動される。
帯電部22は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部22の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。なお、本実施の形態では、帯電部22として帯電ローラを用いたが、帯電部22としてコロナ放電方式のワイヤ帯電器を用いることもできる。
クリーニング部25は、感光体ドラム21に圧接するクリーニングブレードが設置されていて、感光体ドラム21上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。クリーニング部25の内部に回収された未転写トナーは、搬送コイルによってクリーニング部25の外部に搬送されて、排出経路71を経て回収容器70の内部に廃トナーとして回収される。
現像装置23は、現像剤担持体としての2つの現像ローラ23a1、23a2が開口部A(現像ケースに形成されている。)を介して感光体ドラム21に近接するように配置されていて、双方の対向部分には感光体ドラム21と磁気ブラシとが接触する現像領域が形成される。現像装置23内には、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤であって、添加剤等も含まれる。)が収容されている。そして、現像装置23は、感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。
ここで、本実施の形態における現像装置23は、プレミックス現像方式のものであって、現像剤補給装置80を介して現像剤容器28から現像装置23の内部に適宜に新品の現像剤G(トナーT及びキャリアC)が供給されるとともに、劣化した現像剤G(主としてキャリアCである。)が排出口23jから現像装置23の外部に排出されて、落下経路を経て回収容器70(上述した廃トナーも回収される。)の内部に廃現像剤として回収される。
図2を参照して、現像剤容器28は、その内部に現像装置23内に補給するための現像剤G(トナーT及びキャリアC)を収容している。そして、現像剤容器28は、現像装置23に新品のトナーTを補給するように機能するとともに、現像装置23に新品のキャリアCを補給するように機能する。具体的に、現像装置23に設置された磁気センサ(第3現像剤搬送部B3に設置されている。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーの割合である。)の情報に基いて、現像剤補給装置80の搬送スクリュ82を回転駆動して、貯留部81に貯留された現像剤Gを落下経路部85に向けて搬送して、落下経路部85から現像装置23内に向けて現像剤Gを自重落下させて補給する。
以下、現像装置23の構成・動作について詳述する。
図3、図4を参照して、現像装置23は、2つの現像ローラ23a1、23a2(現像剤担持体)、3つの搬送スクリュ23b1〜23b3(搬送部材)、ドクターブレード23c(現像剤規制部材)、等で構成されている。また、現像装置23内には、現像剤Gを搬送して循環経路を形成する3つの現像剤搬送部B1〜B3(搬送経路)が形成されている。
現像ローラ23a1、23a2は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブ23a12、23a22が回転駆動機構によって図2、図3の時計方向に回転されるように構成されている。現像ローラ23a1、23a2のスリーブ23a12、23a22内には、スリーブ23a12、23a22の周面に現像剤Gの穂立ちを生じるように磁界を形成するマグネット23a11、23a21が固設されている。マグネット23a11、23a21から発せられる法線方向磁力線に沿うように、現像剤G中のキャリアCがスリーブ23a12、23a22上にチェーン状に穂立ちする。このチェーン状に穂立ちしたキャリアCに帯電したトナーTが付着されて、磁気ブラシが形成される。磁気ブラシは、スリーブ23a12、23a22の回転によってスリーブ23a12、23a22と同方向(時計方向)に移送される。
なお、本実施の形態では、現像ローラ23a1、23a2として、スリーブ23a12、23a22内にマグネット23a11、23a21が固設されたものを用いたが、スリーブ内においてスリーブの回転方向とは逆方向にマグネットが回転する公知のものを用いることもできる。
ドクターブレード23cは、現像領域の上流側に設置されていて、第1の現像ローラ23a1上の現像剤を適量に規制する。
3つの搬送部材としての搬送スクリュ23b1〜23b3は、軸部上に螺旋状にスクリュ部が形成されたものであって、現像装置23内に収容された現像剤Gを長手方向(図3の紙面垂直方向、図4の左右方向であって、現像ローラ23a1、23a2の回転軸方向に一致する方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
第1搬送部材としての第1搬送スクリュ23b1は、上方の現像ローラ23a1に対向するように配設されていて、上方の現像ローラ23a1に現像剤Gを供給する。第2搬送部材としての第2搬送スクリュ23b2は、第1搬送スクリュ23b1の下方であって下方の現像ローラ23a2に対向する位置に配設されていて、下方の現像ローラ23a2から離脱された現像剤G(現像工程後の現像剤Gである。)を搬送する。第3搬送部材としての第3搬送スクリュ23b3は、第2搬送スクリュ23b2によって搬送されて中継部(第3中継部23h)を介して流入された現像剤Gを第1現像剤搬送部B1(第1搬送部材による搬送経路)の上流側に搬送する。
第1搬送スクリュ23b1(第1現像剤搬送部B1)と第2搬送スクリュ23b2(第2現像剤搬送部B2)とは、現像ローラ23a1、23a2と同様に、その回転軸方向が水平方向に対して平行になるように設置されている。これに対して、第3搬送スクリュ23b3(第3現像剤搬送部B3)は、図4の左方が低くて右方が高くなるように、回転軸方向が水平方向に対して傾斜して設置されている。
さらに詳しくは、第1搬送スクリュ23b1(第1搬送部材)による搬送経路(第1現像剤搬送部B1)と、第2搬送スクリュ23b2(第2搬送部材)による搬送経路(第2現像剤搬送部B2)と、第3搬送スクリュ23b3(第3搬送部材)による搬送経路(第3現像剤搬送部B3)と、は壁部によって隔絶されている。そして、第3現像剤搬送部B3の下流側と、第1現像剤搬送部B1の上流側と、は第1中継部23fを介して連通している。また、第1現像剤搬送部B1の下流側と、第2現像剤搬送部B2の下流側と、は第2中継部23g(落下経路)を介して連通している。また、第2現像剤搬送部B2の下流側と、第3現像剤搬送部B3の上流側と、は中継部としての第3中継部23hを介して連通している。そして、これらの中継部23f、23g、23hで、それぞれ、異なる現像剤搬送部への現像剤Gの受け渡しがおこなわれることになる。
なお、これらの中継部23f、23g、23hにおける現像剤Gの搬送性(受け渡し)を向上させるために、受け渡す側の搬送スクリュ23b1〜23b3の下流側の位置に、パドル形状部や、スクリュの巻き方向が逆方向に形成されたスクリュ部、を設けることもできる。
また、第1現像剤搬送部B1の上方(天井部)には、現像装置23内に新たにトナーTとともにキャリアCを供給する供給手段として機能する現像剤容器28及び現像剤補給装置80に連通する補給口23eが形成されている。
このような構成により、3つの現像剤搬送部B1〜B3(搬送スクリュ23b1〜23b3)によって、現像装置23において現像剤Gを長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。
具体的に、図4(A)を参照して、第1現像剤搬送部B1では、第1搬送スクリュ23b1によって現像剤Gが右方から左方に向けて長手方向(水平方向)に搬送されながら上方の現像ローラ23a1に現像剤Gが供給される。第1現像剤搬送部B1の上流側では、第1中継部23fを介して、第3現像剤搬送部B3から現像剤Gが供給(流入)される。第1現像剤搬送部B1の下流側では、第2中継部23gを介して第2現像剤搬送部B2の下流側に現像剤Gが供給(流入)されて、補給口23eを介して新たな現像剤Gが適宜に補給される。
また、図4(B)を参照して、第2現像剤搬送部B2では、下方の現像ローラ23a2から離脱された現像剤Gが、第2搬送スクリュ23b2によって右方から左方に向けて長手方向(水平方向)に搬送される。第2現像剤搬送部B2の下流側では、第2中継部23gを介して、第1現像剤搬送部B1から現像剤Gが供給(流入)される。
また、図4(A)及び図4(B)を参照して、第3現像剤搬送部B3の上流側では、第3中継部23hを介して、第2現像剤搬送部B2から現像剤Gが供給(流入)される。この第3中継部23hから流入される現像剤Gには、第2搬送スクリュ23b2によって回収された現像工程後の現像剤Gに、補給口23eから適宜に補給される新しい現像剤Gが含まれることになる。そして、第3現像剤搬送部B3では、第3搬送スクリュ23b3によって現像剤Gが左方から右方に向けて長手方向(傾斜方向)に搬送されて、その下流側で第1中継部23を介して第1現像剤搬送部B1に現像剤Gが供給されることになる。
ここで、図2、図5(B)等を参照して、第3現像剤搬送部B3の壁部(複数の搬送部材のうち1つの搬送部材による搬送経路の壁部である。)には、その位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さを超えたときに、その現像剤Gを外部に排出するための排出口23jが形成されている。
詳しくは、排出口23jは、第3中継部23h(中継部)の近傍であって、第2搬送スクリュ23b2(第2搬送部材)に対して第3搬送スクリュ23b3(第3搬送部材)を介した側で略垂直方向に起立する壁部(感光体ドラム21から最も離れた現像装置23の背面に相当する壁部である。)に形成されている。排出口23jは、略矩形状の貫通穴であって、現像剤補給装置80によって現像装置23内に新しい現像剤Gが補給されて現像装置23内の現像剤量が増加して現像剤Gの剤面(上面)が所定高さ(排出口23jの下端の位置である。)を超えたときに、その余剰分の現像剤Gを回収容器70に向けて排出するためのものである。このように、トナーTの母体樹脂や外添剤によって汚染されて劣化したキャリアCが自動的に現像装置23の外部に排出されるので、経時においても画像品質の劣化を抑止することができる。
このように、本実施の形態では、プレミックス現像方式の現像装置23を用いているため、現像装置23におけるキャリアCの劣化のスピードが見かけ上遅くなって、現像剤Gの交換サイクルを長期化することができる。
なお、図2を参照して、本実施の形態における現像剤容器28は、略箱状の容器であって、排出口を開閉するシャッタや、搬送スクリュ285や、撹拌部材286、等が設けられている。
現像剤容器28は、ユーザーの手動操作によって、略水平方向を着脱方向として現像剤補給装置80(画像形成装置1)に対して着脱される。現像剤容器28の底部には、現像剤容器28の内部に収容された現像剤Gを現像剤補給装置80の貯留部81に向けて排出するための、排出口が下方に向けて開口するように形成されている。また、現像剤容器28には、現像剤補給装置80に対する着脱方向と同じ方向に移動して排出口を開閉するシャッタが設けられている。
ここで、図2、図5等を参照して、本実施の形態における現像装置23には、吸引手段75、77、78(吸引装置)に接続されて、現像装置23内の空気を吸引して現像装置23外に向けて排出するための吸引口23kが形成されている。詳しくは、吸引口23kは、第3中継部23h(中継部)の近傍であって、第3現像剤搬送部B3(第3搬送部材による搬送経路)の天井部に形成されている。
さらに具体的に、吸引手段75、77、78(吸引装置)は、現像装置23の外部に連通する吸引口23kから現像装置23の空気を吸引するものであって、吸引ファン75、吸引ダクト77、フィルタ78(トナーフィルタ)、等で構成されている。吸引ダクト77は、その一端側開口が現像装置23(第3現像剤搬送部B3)の天井部の位置でフィルタ78を介して内部に連通していて、その他端側開口が吸引ファン75に接続されている。このような構成により、吸引ファン75が稼働されることにより、現像装置23内の空気が吸引されて、現像装置23の内圧の上昇が抑えられるため、現像装置23における現像ケースの隙間などから外部にトナーが飛散する不具合が抑止される。特に、本実施の形態では、図3の黒矢印で示すように、現像ケースの開口部Aから現像ローラ23a2の回転に沿うように現像装置23の内部に空気が吸い込まれて吸込み気流が生じやすいことなどから、現像装置23の内圧が高まりやすいため、吸引手段75、77、78による減圧が有用になる。
なお、フィルタ78は、吸引口23kを覆うように設置されていて、吸引口23kから現像剤Gを現像装置23の外に通過させることなく空気のみを通過させるものである。すなわち、フィルタ78は、吸引手段によって吸引される空気にトナーT(現像剤G)が混ざっていても、それらが現像装置23の外部に飛散しないように捕集して、空気のみを通過させるものである。このようなフィルタ78としては、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などのフッ素樹脂からなる多孔質膜で形成された公知のものを用いることができる。
以下、図5等を参照して、本実施の形態において特徴的な、現像装置23の構成・動作について詳述する。
図5は、現像装置23の長手方向端部(図4の左方端部である。)を示す概略断面図である。
図5を参照して、本実施の形態における現像装置23には、排出口23jから現像装置23外への現像剤Gの排出を妨げることなく、吸引手段75、77、78によって吸引口23kから現像装置23内の空気が吸引されて排出口23jから現像装置23外の空気が現像装置23内に流入しないように制限する制限手段としての弁部材23m(可撓性シート部材)が設けられている。
詳しくは、制限手段としての弁部材23mは、厚さが0.05〜0.8mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材料からなる可撓性を有するシート状の部材である。弁部材23mは、その周囲が排出口23jの縁部に外側(図5の左方側である。)から当接するように設置されていて、その上部(図5にて破線で囲んだ部分である。)が排出口23jの縁部の上部に片持ち支持されている。すなわち、弁部材23mは、排出口23jの縁部の上部に貼着された部分を基点にして、排出口23jを開閉可能に構成されている。
そして、図5(A)に示すように、排出口23jの位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さ(排出口23jの下端の位置である。)を超えていないときに、弁部材23m(制限手段)は、吸引手段75、77、78によって吸引口13kから現像装置23内の空気が吸引されることにより排出口23jの縁部に当接して排出口23jを閉鎖することになる。したがって、この状態のときには、排出口23jを介して現像装置23の内外に空気が出入りすることはない。
これに対して、図5(B)に示すように、排出口23jの位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さ(排出口23jの下端の位置である。)を超えたとき場に、弁部材23m(制限手段)は、その現像剤G(所定高さを超えた現像剤Gである。)によって吸引手段75、77、78による吸引力に抗するように排出口23jを開放することになる。これにより、開放された排出口23jから余剰の現像剤Gが、回収容器70に向けて現像装置23から排出されることになる。なお、この状態のとき、弁部材23mは、余剰の現像剤Gに押動されて、その現像剤Gに密着するように、必要最小限の範囲で排出口23jを開放することになるため、排出口23jを介して現像装置23の内外に多くの空気が出入りすることはない。
このように、本実施の形態では、排出口23jから現像剤Gを排出しなければならない状態になったときにのみ排出口23jを開放する弁部材23m(制限手段)を設けているため、吸引ファン75(吸引手段)を稼働して吸引口23kから現像装置23の内部の空気を吸引しても、排出口23jから現像装置23の内部に空気が流入してしまう不具合を確実に軽減することができる。そのため、実質的に現像装置23の内圧の上昇をそれほど抑えることができずにトナー飛散が生じてしまう不具合や、装置外の回収容器70から空気とともに流入した浮遊トナーによって排出口23jが汚れて(詰まって)しまい現像剤Gを排出する排出口23jの機能が低下してしまう不具合が確実に軽減されることになる。さらに、トナー飛散が生じて画像形成装置1の内部がトナーで汚染されてしまい、装置が故障したり出力画像が汚れてしまう不具合が軽減されるとともに、排出口23jから余剰の現像剤Gを排出しにくくなってしまい、キャリアの経時劣化による出力画像の画質低下が生じたり現像装置23の駆動トルクが上昇してしまう不具合が軽減されることになる。
特に、回収容器70は、クリーニング部25から搬送経路71を介して搬送された廃トナー(未転写トナー)も内部に回収されていて、その内部に回収されたトナーが浮遊しやすいため、それらの浮遊トナーによって排出口23jを汚さないように、弁部材23mを設置する効果は大きい。
<変形例>
図6(A)は、変形例としての現像装置23においてシャッタ部材23nが排出口23jを閉鎖した状態を示す概略図であって、図6(B)は、シャッタ部材23nが排出口23jを開放した状態を示す概略図とであって、それぞれ本実施の形態における図5(A)、図5(B)に対応する図である。
図6に示すように、変形例における現像装置23には、排出口23jから現像装置23外への現像剤Gの排出を妨げることなく、吸引手段75、77、78によって吸引口23kから現像装置23内の空気が吸引されて排出口23jから現像装置23外の空気が現像装置23内に流入しないように制限する制限手段として、弁部材23mの代わりに、シャッタ部材23nが用いられている。
図6に示すように、制限手段としてのシャッタ部材23nは、開閉手段としてのモータ120によって排出口23jを開閉可能に構成されていて、排出口23jの位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さ(排出口23jの下端の位置である。)を超えたときに排出口23jを開放するように制御部100によって制御される。
詳しくは、シャッタ部材23nは、金属材料又は樹脂材料で形成されて、ある程度の剛性を有する略矩形の板状部材であって、回転軸23n1(排出口23jの縁部の上部に設置されている。)を中心に回動可能に現像ケースに保持されている。シャッタ部材23nは、その周囲が排出口23jの縁部に外側から当接(密着)するように設置されている。シャッタ部材23nの回転軸23n1はモータ120(開閉手段)のモータ軸に接続されていて、モータ120の正逆方向の回転にともないシャッタ部材23nが回転軸23n1を中心に時計方向・反時計方向に回転して、排出口23jの開閉がおこなわれることになる。
なお、シャッタ部材23nと排出口23jの縁部との密着性を高めるために、シャッタ部材23nと排出口23jの縁部とのいずれかにシール材を設置することが好ましい。
さらに具体的に、図6(A)に示すように、排出口23jの位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さ(排出口23jの下端の位置である。)を超えていないときに、制御部100によるモータ120の制御によって、シャッタ部材23n(制限手段)は、排出口23jの縁部に当接して排出口23jを閉鎖することになる。したがって、この状態のときには、排出口23jを介して現像装置23の内外に空気が出入りすることはない。
これに対して、図6(B)に示すように、排出口23jの位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さ(排出口23jの下端の位置である。)を超えたとき場に、制御部100によるモータ120の制御によって、シャッタ部材23n(制限手段)は、排出口23jを開放することになる。これにより、開放された排出口23jから余剰の現像剤Gが、回収容器70に向けて現像装置23から排出されることになる。なお、このときにシャッタ部材23nが回動する角度は、余剰の現像剤Gが排出される必要最小限の角度に設定されているため、開放された排出口23jを介して現像装置23の内外に多くの空気が出入りすることはない。
そして、このように制限手段としてシャッタ部材23nを用いた場合にも、上述した本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
ここで、図6を参照して、シャッタ部材23nは、供給手段(現像剤容器28、現像剤補給装置80)によって現像装置23内に新たにキャリアが供給される回数(又は、時間)が所定値に達するごとに排出口23jを開放するように制御されている。具体的に、現像剤補給装置80から現像装置23に現像剤Gを供給するための搬送スクリュ82(図2を参照できる。)を回転駆動する補給モータ110が稼働される回数(又は、時間)が所定値に達したときに、現像装置23内に補給された新しい現像剤Gの総量が一定量に達して、排出口23jの位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さ(排出口23jの下端の位置である。)を超えるものとして、制限手段としてのシャッタ部材23nによって排出口23jが開放されることになる。
なお、図6の変形例において、シャッタ部材23nの開閉制御は上述したものに限定されることはなく、排出口23jの位置に搬送される現像剤Gの剤面が所定高さを超えた状態を、圧電センサなどの検知手段によって直接的に検知して、それらの検知結果に基いてシャッタ部材23nの開閉制御をおこなうこともできる。
以上説明したように、本実施の形態における現像装置23(プロセスカートリッジ20)には、排出口23jから現像装置23外への現像剤Gの排出を妨げることなく、吸引手段75、77、78によって吸引口23kから現像装置23内の空気が吸引されて排出口23jから現像装置23外の空気が現像装置23内に流入しないように制限する弁部材23m(制限手段)が設けられている。
これにより、プレミックス現像方式の現像装置23において、吸引手段75、77、78によって吸引口23kから現像装置23の内部の空気を吸引する場合であっても、現像剤Gを装置外に排出するための排出口23jから装置内に空気が流入してしまう不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、現像剤G(2成分現像剤)が収容された現像剤容器28から現像剤Gが供給される2成分現像方式の現像装置23に対して、本発明を適用した。これに対して、キャリアCのみが収容されたキャリア容器と、トナーTのみが収容されたトナー容器と、からそれぞれ別のタイミングでキャリアCとトナーTとが供給される2成分現像方式の現像装置23に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、2つの現像ローラ23a1、23a2(現像剤担持体)が設置された現像装置23に対して、本発明を適用した。これに対して、1つ又は3つ以上の現像剤担持体が設置された現像装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、現像装置23が感光体ドラム21(像担持体)と帯電部22とクリーニング部25とともに、プロセスカートリッジ20として一体化されているものに対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、これらの構成部材21〜23、25の全部又は一部が、それぞれ単体で画像形成装置本体1に対して着脱されるユニットして構成されている場合であっても、当然に本発明を適用することができる。そして、そのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部(帯電装置)と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部(クリーニング装置)とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20、20Y、20C、20M、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、
23 現像装置(現像部)、
23a1、23a2 現像ローラ(現像剤担持体)、
23b1 第1搬送スクリュ(第1搬送部材)、
23b2 第2搬送スクリュ(第2搬送部材)、
23b3 第3搬送スクリュ(第3搬送部材)、
23c ドクターブレード(現像剤規制部材)、
23e 補給口、
23f 第1中継部、
23g 第2中継部、
23h 第3中継部(中継部)、
23j 排出口、
23k 吸引口、
23m 弁部材(制限手段)、
23n シャッタ部材(制限手段)、
23n1 回転軸、
28 現像剤容器(供給手段)、
75 吸引ファン(吸引手段)、
77 吸引ダクト(吸引手段)、
78 フィルタ、
80 現像剤補給装置(供給手段)、
120 モータ(開閉手段)、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
特開2005−292511号公報 特許第4137166号公報

Claims (9)

  1. キャリアとトナーとからなる現像剤を収容して、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向して、現像剤を担持する現像剤担持体と、
    装置内に収容された現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する複数の搬送部材と、
    装置内に新たにキャリアを供給する供給手段と、
    前記複数の搬送部材のうち1つの搬送部材による搬送経路の壁部に形成されて、その位置に搬送される現像剤の剤面が所定高さを超えたときにその現像剤を外部に排出するための排出口と、
    吸引手段に接続されて、装置内の空気を吸引して装置外に向けて排出するための吸引口と、
    前記排出口から装置外への現像剤の排出を妨げることなく、前記吸引手段によって前記吸引口から装置内の空気が吸引されて前記排出口から装置外の空気が装置内に流入しないように制限する制限手段と、
    を備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記制限手段は、可撓性を有するシート状の弁部材であって、その周囲が前記排出口の縁部に外側から当接するように設置されて、その上部が前記排出口の縁部の上部に片持ち支持されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記弁部材は、
    前記吸引手段によって前記吸引口から装置内の空気が吸引されることにより前記排出口の縁部に当接して前記排出口を閉鎖して、
    前記排出口の位置に搬送される現像剤の剤面が前記所定高さを超えたときに、その現像剤によって前記吸引手段による吸引力に抗するように前記排出口を開放することを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記制限手段は、開閉手段によって前記排出口を開閉可能に構成されたシャッタ部材であって、前記排出口の位置に搬送される現像剤の剤面が前記所定高さを超えたときに前記排出口を開放するように制御されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記シャッタ部材は、前記供給手段によって装置内に新たにキャリアが供給される回数又は時間が所定値に達するごとに前記排出口を開放するように制御されることを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記複数の搬送部材は、前記現像剤担持体に対向するとともに当該現像剤担持体に現像剤を供給する第1搬送部材と、前記第1搬送部材の下方であって前記現像剤担持体に対向する位置に配設されるとともに当該現像剤担持体から離脱された現像剤を搬送する第2搬送部材と、前記第2搬送部材によって搬送されて中継部を介して流入された現像剤を前記第1搬送部材による搬送経路の上流側に搬送する第3搬送部材と、であって、
    前記第1搬送部材による搬送経路と前記第2搬送部材による搬送経路と前記第3搬送部材による搬送経路とを隔絶する壁部を備え、
    前記1つの搬送部材は、前記第3搬送部材であって、
    前記排出口は、前記中継部の近傍であって、前記第2搬送部材に対して前記第3搬送部材を介した側で略垂直方向に起立する壁部に形成され、
    前記吸引口は、前記中継部の近傍であって、前記第3搬送部材による搬送経路の天井部に形成され、
    前記吸引口から現像剤を装置外に通過させることなく空気のみを通過させるフィルタが、前記吸吸引口を覆うように設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 前記供給手段は、装置内に新たにトナーを前記キャリアとともに供給することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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