JP2018155943A - 電子機器及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵フィルタに付着した塵埃による目詰まりを防止すると共に、防塵フィルタから引き離される塵埃を外部に撒き散らさずに回収可能な電子機器・画像形成装置を実現し提供する。
【解決手段】冷却装置1は、筐体に設けられ、冷却用の外気を取り入れる空気通過部としての通気口と、空気通過部を介して外気を吸入可能で、かつ、筐体内の空気を排気可能な吸排気ファン2と、吸排気ファン2における外気吸入経路の上流側に配置された防塵フィルタ3と、防塵フィルタ3における外気吸入経路の上流側に設けられ、防塵フィルタ3に対して開閉又は移動可能な遮蔽部材としての遮蔽板4と、防塵フィルタ3の下方に設けられ、防塵フィルタ3から引き離され落下する塵埃を貯留する貯留容器5とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器及び画像形成装置に関する。
プロジェクタやパーソナルコンピュータ、或いはプリンタや複写機等の画像形成装置を含む電子機器で用いられる冷却機構では、機内を冷却するためには外気を確実に取り入れる必要があり、機内に塵埃等を入れないために防塵フィルタを介して、機内に外気を取り入れている。その際に、防塵フィルタが目詰まりしていると、外気を十分に取り入れられなくなってしまうため、これを解消する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の技術では、電子機器の電源がオン状態で、かつ、筐体内部に設置された装置が冷却用空気を不要とする状態であるとき、筐体内部の空気を防塵フィルタに向かって送風する送風機構を備えている。この送風機構に設けられている正逆回転可能な吸気ファンによる機内内側から防塵フィルタに向かう気流によって、防塵フィルタに付着・堆積した塵埃を取り去るようにしていた。
しかしながら、上記技術では、冷却が不要なときに塵埃をそのまま外部に吐き出してしまう。これでは、冷却の必要時には、防塵フィルタに付着した塵埃を飛ばすことができず、塵埃が防塵フィルタに付着・堆積したままとなる可能性がある。さらに、吸気部の正逆回転可能な吸気ファンを周辺機内部に配置されている場合には、吸気ファンが周辺機内部に塵埃を撒き散らす問題が発生してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、防塵フィルタに付着した塵埃による目詰まりを防止すると共に、防塵フィルタから引き離される塵埃を外部に撒き散らさずに回収可能な電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、筐体と、前記筐体の内部に設置された冷却すべき装置部材と、前記内部及び前記装置部材の少なくとも何れか一方を、前記筐体の外部から外気を取り入れることにより冷却する冷却装置と、を備えた電子機器であって、前記冷却装置は、前記筐体に設けられ、前記外気を取り入れる空気通過部と、前記空気通過部を介して前記外気を吸入可能で、かつ、前記内部の空気を排気可能な正逆回転可能な吸排気ファンと、前記吸排気ファンにおける外気吸入経路の上流側に配置された防塵フィルタと、前記防塵フィルタにおける前記外気吸入経路の上流側に設けられ、該防塵フィルタに対して開閉又は移動可能な遮蔽部材と、前記防塵フィルタの下方に設けられ、該防塵フィルタから引き離される塵埃を貯留する貯留部材と、を有する電子機器にある。
本発明によれば、防塵フィルタから引き離される塵埃による目詰まりを防止できると共に、防塵フィルタから引き離される塵埃を外部に撒き散らさずに回収できる電子機器を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置及び冷却装置を示す概略構成図である。 図1の画像形成部を構成する4つのプロセスユニットの一部を示す部分拡大図である。 実施形態1に係る冷却装置の要部の斜視図である。 実施形態1に係る冷却装置の要部の断面図である。 実施形態1に係る冷却装置の遮蔽板の上下移動機構を示す斜視図である。 実施形態1に係る画像形成装置及び冷却装置の主な制御構成を示す制御ブロック図である。 実施形態1に係る画像形成装置及び冷却装置の要部の動作を表すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る画像形成装置及び冷却装置を示す概略構成図である。 実施形態2に係る冷却装置の要部の斜視図である。 実施形態2に係る冷却装置の要部の断面図である。 実施形態2に係る画像形成装置及び冷却装置の主な制御構成を示す制御ブロック図である。 実施形態2に係る画像形成装置及び冷却装置の要部の動作を表すフローチャートである。 背景技術を補足説明するためのタンデム型の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 背景技術を補足説明するためのタンデム型の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 背景技術を補足説明するためのタンデム型の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能及び形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。
(実施形態1)
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る画像形成装置及び冷却装置について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置及び冷却装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、複写機500は、冷却装置1、プリンタ部100、給紙部200、スキャナ部300、及び原稿搬送部400を備えている。冷却装置1の細部構成及び動作は、複写機500の構成及び動作を説明した後で詳述する。
プリンタ部100は、筐体状の骨組みをなす筐体11のほぼ中央に配置されている。給紙部200はプリンタ部100の下部に配置され、画像読取装置であるスキャナ部300はプリンタ部100の上部に配置されている。さらに、スキャナ部300の上には、原稿自動搬送装置(ADF)からなる原稿搬送部400が配置されている。
プリンタ部100には、冷却装置1及び画像形成部20が配置されている。画像形成部20は、タンデム型であり、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、K(ブラック)の4つのプロセスユニット18Y、18C、18M、18Kを横に並べて構成されている。画像形成部20は、後述する冷却装置1によって、筐体11の外部から取り入れた外気を送風することで冷却すべき装置部材を有している。画像形成部20の各プロセスユニット18Y、18C、18M、18Kは、それぞれY、C、M、Kの各色トナー像が形成される像担持体としてのドラム状の感光体40Y、40C、40M、40Kを有している。このように、複写機500は、フルカラーの複写機である。
以下、各プロセスユニット18Y、18C、18M、18Kの構成は、同様であるため、このプロセスユニット18Y、18C、18M、18K及び感光体40Y、40C、40M、40Kのみにトナー色を表す添字符号を付すこととする。
画像形成部20の上方には、露光装置21が設けられている。露光装置は、各色毎に用意されたレーザダイオード(LD)方式の4つの光源と、6面のポリゴンミラーとポリゴンモータから構成される1組のポリゴンスキャナと、各光源の光路に配置されたfθレンズ、長尺WTL等のレンズやミラーから構成されている。各色の画像情報に応じてLDから射出されたレーザ光はポリゴンスキャナにより偏向走査され各色の感光体40Y、40C、40M、40Kに照射される。
画像形成部20の下方には、中間転写体たる無端ベルト状の中間転写ベルト13が設置されている。中間転写ベルト13は、3つの支持ローラ14、15、16に掛け回されて図中時計回りに回転搬送可能に構成されている。3つの支持ローラ14、15、16のうちの何れか1つは、中間転写ベルト13を回転駆動する駆動モータに連結された駆動ローラであり、残りの2つは従動ローラである。また、支持ローラ14と支持ローラ15間には、1次転写手段としての1次転写ローラ62が中間転写ベルト13を間に挟んで各感光体40Y、40C、40M、40Kに対向するように設けられている。1次転写ローラ62は、各色の感光体40Y、40C、40M、40Kから中間転写ベルト13にトナー像を転写する。各1次転写ローラ62には、それぞれ電源によって1次転写バイアスが印加されるようになっている。これにより、Y、C、M、K用の1次転写ニップには、感光体40Y、40C、40M、40K上のトナー像を中間転写ベルト13に向けて静電移動させる1次転写電界が形成される。
支持ローラ16の下流には、画像転写後に中間転写ベルト13上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。中間転写ベルト13の下方には、2次転写装置22が配置されている。2次転写装置22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成している。そして、中間転写ベルト13を介して支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト13上の画像をシート状記録媒体である用紙などの転写材に転写する。
2次転写装置22の左側には、転写材上の画像を定着する定着装置25が配置されている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。定着装置25は、冷却装置1によって、筐体11の外部から取り入れた外気を送風することで冷却すべき装置部材として機能する。上述した2次転写装置22は、画像転写後の転写材を定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。
なお、図示例では2次転写装置22及び定着装置25の下方に、上述した画像形成部20と平行に、転写材を反転排紙したり、転写材の両面に画像を形成するために転写材を反転して再給紙したりする反転装置28を備えている。また、プリンタ部100は、トナー補給ユニットとも呼ばれるトナー供給装置等も備えている。
給紙部200は、プリンタ部100の下方に配設された自動給紙部と、プリンタ部100の側面に配設された手差し部とを有している。自動給紙部は、ペーパーバンク43内に多段に配設された3つの給紙カセット44、各給紙カセット44から用紙を繰り出す給紙ローラ42、繰り出した用紙を1枚ずつ分離して給紙路46に送り出す分離ローラ45等を有している。また、プリンタ部100の給紙路48に用紙を搬送する搬送ローラ47等も有している。一方、手差し部は、手差しトレイ51、手差しトレイ51上の用紙を手差し給紙路53に向けて1枚ずつ分離して給送する分離ローラ52等を有している。
プリンタ部100の給紙路48の下流には、一対のレジストローラ49が配設されている。このレジストローラ49は、給紙カセット44や手差しトレイ51から送られてくる用紙を受け入れた後、所定のタイミングで中間転写ベルト13と2次転写装置22との間に形成される2次転写ニップに送る。
図2を参照して、プロセスユニット及びその周辺の細部構成について説明する。図2は、4つのプロセスユニット18Y、18C、18M、18Kからなる画像形成部20の一部を示す部分拡大図である。尚、4つのプロセスユニット18Y、18C、18M、18Kは、それぞれ使用するトナーの色が異なる他はほぼ同様の構成になっているので、感光体を含めて同図においては各符号に付すY、C、M、Kという添字を省略している。
同図に示すように、プロセスユニット18は、感光体40の周りに、帯電装置60、現像装置61、1次転写ローラ62、クリーニング装置63、除電装置64等を備えている。
感光体40としては、感光層を形成したドラム状のものを用いている。また、帯電装置60としては、非接触帯電方式のコロナ帯電器を用いている。尚、感光体40は、前記したものに限らず、無端ベルト状のものを用いてもよい。帯電装置60は、前記したものに限らず、接触帯電方式又は非接触帯電方式のローラ帯電器を用いてもよい。
現像装置61は、磁性キャリアと非磁性トナーとを含有する2成分現像剤を用いて潜像を現像するようになっている。内部に収容している2成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像ローラとも呼ばれる現像スリーブ65に供給する攪拌部66と、現像スリーブ65に付着した2成分現像剤のうちのトナーを感光体40に転移させる現像部67とを有している。
攪拌部66は、現像部67よりも低い位置に設けられており、互いに平行に配設された2本のスクリュウ68、これらスクリュウ68間に設けられた仕切り板、現像ケース70底面に設けられたトナー濃度センサ71などを有している。
現像部67は、現像ケース70の開口を通して感光体40に対向する現像スリーブ65、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ72、現像スリーブ65に先端を接近させるドクタブレード73などを有している。マグネットローラ72は、例えば、ドクタブレード73の箇所から現像スリーブ65の回転方向にN1、S1、N2、S2、S3の5磁極を有している。これら磁極は、それぞれ現像スリーブ65上の2成分現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部66から送られてくる2成分現像剤を現像スリーブ65表面に引き寄せて担持させると共に、現像スリーブ65表面上で磁力線に沿った磁気ブラシを形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ65の回転に伴ってドクタブレード73との対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体40に対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ65に印加される現像バイアスと、感光体40の静電潜像との電位差によって、磁気ブラシ上のトナーが静電潜像上に転移して現像に寄与する。さらに、現像スリーブ65の回転に伴って再び現像部67内に戻り、マグネットローラ72の磁極間の反発磁界の影響によって現像スリーブ65表面から離脱した後、攪拌部66に戻される。攪拌部66内では、トナー濃度センサ71による検知結果に基づいて、上記トナー補給部から2成分現像剤に適量のトナーが補給される。
クリーニング装置63は、クリーニングブレード75をクリーニングケース77内に有している。クリーニングブレード75の機械的な作用で感光体40の表面に付着している転写しなかったトナーを機械的にかき落とし、感光体40の表面をクリーニングする。かき落とされたトナーはクリーニングケース77の底部に設けたトナー排出部材76によって軸方向にかき出され、廃トナーボトルに排出される。
複写機500を用いてコピー動作を行うときは、原稿搬送部400の原稿台30上に原稿をセットする。又は、原稿搬送部400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿搬送部400を閉じて原稿を押さえる。そして、操作表示部85(図6参照)のスタートスイッチを押すと、複写機500に備えられている制御部(図6参照)からの指令に基づく以下の動作が自動的に行われる。
即ち、原稿搬送部400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、第1走行体33及び第2走行体34を走行する。一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ部300を駆動し、第1走行体33及び第2走行体34を走行する。そして、第1走行体33で光源から光を発射すると共に原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取センサ36に入れ、原稿内容を読み取る。その後、操作表示部でのモード設定、あるいは操作表示部で自動モード選択が設定されている場合には原稿の読み取り結果に従い、フルカラーモード又は白黒モードで画像形成動作を開始する。
フルカラーモードが選択された場合には、各感光体40Y、40C、40M、40Kが図1で反時計回り方向にそれぞれ回転する。そして、その各感光体40Y、40C、40M、40Kの表面が帯電手段としての帯電装置60(図2参照)により一様に帯電される。そして、各色の感光体40Y、40C、40M、40Kには露光装置21から各色の画像に対応するレーザ光L(図2参照)がそれぞれ照射され、各色の画像データに対応した静電潜像がそれぞれ形成される。各静電潜像は感光体40Y、40C、40M、40Kが回転することにより各色の現像装置61(図2参照)で各色のトナーが現像され、それらに、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの単色画像が形成される。この各色のトナー像は中間転写ベルト13の搬送と共に、感光体40Y、40C、40M、40Kと中間転写ベルト13とが接触するY、C、M、K用の1次転写ニップで順次重ね合わせて静電転写されて4色重ね合わせトナー像になる。これにより、中間転写ベルト上にフルカラー画像が形成される。転写後の感光体40Y、40C、40M、40Kは除電装置64(図2参照)により光除電され、クリーニング装置63(図2参照)により転写残トナー等が除去される。
一方、給紙部200内に複数配設されている給紙ローラ42の1つを選択回転し、給紙部200のペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから用紙を送り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れる。さらに、搬送ローラ47で搬送してプリンタ部100内の給紙路48に導き、その先端をレジストローラ49に突き当てて止める。又は、手差し給紙の場合には、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の用紙を送り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくその先端をレジストローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト13上のフルカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト13と2次転写装置22との間に形成される2次転写ニップに用紙を送り込む。すると、2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト13上の4色重ね合わせトナー像と、用紙とが同期して密着する。そして、2次転写ニップに形成されている転写用電界やニップ圧などによって4色重ね合わせトナー像が用紙上に2次転写され、用紙紙の白色と相まってフルカラー画像となる。
トナー像が転写された用紙は、2次転写装置22で搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とを加えて用紙に定着された後、切換爪55で切り換え案内されて排出ローラ56で排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。又は、切換爪55でその搬送方向が切り換えられてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び2次転写装置22へと再給紙され、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
所定枚数の画像形成が終了した後には作像後処理を行ってから感光体40Y、40C、40M、40Kの回転を停止する。作像後処理では帯電バイアス、転写バイアスをオフした状態で感光体を1周以上回転させ、その際に除電装置により感光体表面の電荷を除電して、感光体が除電したまま放置されて感光体が劣化することを防止する。
白黒モードが選択された場合には、支持ローラ15が下方に移動し、中間転写ベルト13を感光体40Y、40C、40Mから離間させる。感光体40Kのみが図1の反時計回り方向に回転し、感光体40Kの表面が帯電装置60により一様に帯電され、Kの画像に対応するレーザ光が照射され、潜像が形成され、Kのトナーにより現像されてトナー像となる。このトナー像は中間転写ベルト13上に転写される。この際、K以外の3色の感光体40Y、40C、40M、現像装置61は停止しており、感光体や現像剤の不要な消耗を防止する。
一方、給紙カセット44から用紙が給紙され、レジストローラ49により、中間転写ベルト13上に形成されているトナー像と一致するタイミングで搬送される。トナー像が転写された用紙は、フルカラー画像の場合と同様に定着装置25で定着され、指定されたモードに応じた排紙系を通って処理される。以降、2枚以上の画像形成が指示されているときには、上述した作像プロセスが繰り返される。
上記したとおり、複写機500は、タンデム中間転写方式のフルカラー複写機となっている。また、プロセスユニット18Y、18C、18M、18Kは、いわゆるプロセスカートリッジとしてプリンタ部100に対して着脱可能になっている。この場合のプロセスユニット18Y、18C、18M、18Kは、感光体18Y、18C、18M、18Kと、その他の幾つかの装置から選ばれる少なくとも1つの装置とを、1つのユニットとして共通の支持体に支持するものである。ここで、その他の幾つかの装置とは、図2に示す帯電装置60、現像装置61、クリーニング装置63を意味する。
プロセスユニット18Y、18C、18M、18Kの各帯電装置60により各感光体40を帯電させる際にオゾンが発生し、オゾン処理を実施しないと各感光体40への被爆による画像乱れの発生も懸念される。また、各現像装置61で用いるトナーは所定温度を超えるとその特性上、固まってしまうので、所定温度以下にしなければならない。そのため、どちらの装置部材も機外からのフレッシュな空気を取り込んで冷却する必要がある。
図1、図3〜図7を参照して、冷却装置について説明する。図3は実施形態1に係る冷却装置の要部の斜視図、図4は実施形態1に係る冷却装置の要部の断面図である。図5は実施形態1に係る冷却装置の遮蔽板の上下移動機構を示す斜視図、図6は実施形態1に係る画像形成装置及び冷却装置の制御ブロック図、図7は実施形態1に係る画像形成装置及び冷却装置の動作を表すフローチャートである。
図1に示すように、冷却装置1は、筐体11の内部及び/又は筐体11の内部に設置された上記した冷却すべき装置部材(画像形成部20、定着装置25等)の温度上昇を低減するために、筐体11の外部から冷却用の外気を取り入れる構成を有する。冷却装置1によって冷却に用いられた冷却後の空気は、冷却装置1や、筐体11の他の部位に設けれた通気口である単数ないしは複数の排気口(排気孔)から排気される。
冷却装置1は、筐体11に設けられ、冷却用の外気を取り入れる空気通過部としての通気口12と、空気通過部12を介して外気を吸入可能で、かつ、筐体11内部の空気を排気可能な吸排気ファン2と、吸排気ファン2における外気吸入経路の上流側に配置された防塵フィルタ3と、を有する。
また、冷却装置1は、防塵フィルタ3における外気吸入経路の上流側に設けられ、防塵フィルタ3に対して開閉又は移動可能な遮蔽部材としての遮蔽板4と、防塵フィルタ3の下方に設けられ、防塵フィルタ3から引き離され落下する塵埃を貯留する貯留部材としての貯留容器5とを有する。
通気口12は、図1の例では、右側の筐体11の外装部に形成されたルーバ形状をなす。通気口12は、図1の例に限らず、筐体11の複数個所に設けてもよい。
吸排気ファン2は、正逆回転可能な単一のファンからなる。吸排気ファン2は、図4に示すように、通常の冷却時においては筐体11の外側の外気を取り入れて筐体11内部へ流し込んでいる。図4において、太い矢印で示すX1は外気の筐体内への流れを、細い矢印で示すX2は筐体11内部の空気(排気)の筐体外への流れをそれぞれ示している。
防塵フィルタ3は、図3及び図4では梨地模様で示しており、外気や筐体11内の空気に含まれている塵埃(埃や紙粉或いはトナー等を含む)を捕集して、筐体11内への進入を防止するものである。防塵フィルタ3は、塵埃の種類によっては、公知の帯電フィルタなどを適宜併用してもよい。
遮蔽板4は、実施形態1の例では上下方向Zに移動可能に構成されている。遮蔽板4は、図3、図4に示すように、防塵フィルタ3に対向し防塵フィルタ3を遮蔽する遮蔽位置と、この遮蔽位置から図1に示すように離間した非遮蔽位置との間で移動可能に構成されている。
遮蔽板4は、図3、図4等に示す形状では、単純な平板状をなしているが、筐体11の外部へ排気をできるだけ逃がさないような形状に設定されることは無論である。
図5に示すように、遮蔽板4の上下移動機構79は、昇降モータ80、ネジ81、遮蔽板4に固定されたネジ係合部材82を有している。遮蔽板4は、図3、図4に示すように、防塵フィルタ3の付着物を落とすときにのみ防塵フィルタ3の吸引側に下降してセットされる。
遮蔽板4は、図1に示す筐体11に固定して設けられた遮蔽部材案内部材としての遮蔽板ガイド83によって上下方向Zに昇降可能に案内される。遮蔽板ガイド83には、正逆方向に回転可能(回動可能)な昇降モータ80が固定されている。昇降モータ80の出力軸には、上下方向Zに長いネジ81の一端部が取付けられ、ネジ81を正逆方向に回転させることが可能になっている。遮蔽板4には、ネジ81の他端部に噛み合う雌ネジが切られたネジ係合部材82が固定されている。
尚、上下移動機構79は、これに限らず、ギヤなどの駆動力伝達手段を介して昇降モータ80の回転駆動力をネジ81に伝える機構であってもよい。また、ネジ81を用いた機構に代えて、ラック&ピニオンなどの往復直線運動機構で遮蔽板4を移動させる機構や、ソレノイドとバネの組み合わせで遮蔽板4を移動させる機構やカムとモータ、或いはロータリソレノイドを用いて開閉させる機構でもよい。
貯留容器5は、防塵フィルタ3から引き離され落下する塵埃を貯留する機能に加えて、貯留された塵埃を保持する機能を付加してもよい。図4において、貯留容器5内に貯留された塵埃6が外気や排気の送風によって舞い上がらないように確実に保持するための手段として、例えば、貯留容器5の内側に対して着脱式の粘着シート及び/又は帯電シートを着脱可能に装着してもよい。
図6を参照して、実施形態1の主な制御構成について説明する。図6は実施形態1の主な制御構成を示す制御ブロック図である。
図6において、制御部90は、複写機500及び冷却装置1の要部の制御を司る制御手段として機能する。制御部90は、演算手段及び制御手段の機能を有するCPU91と、記憶手段としてのROM92及びRAM93と、計時手段としてのタイマ94等から構成されるマイクロコンピュータを具備している。
RAM93は、CPU91の演算結果や種々のデータを一時的に記憶する。ROM92は、必要な制御プログラム等(後述する図7等参照)、及び固定データ等を予め記憶している。
CPU91は、プリンタ部100、給紙部200、スキャナ部300、原稿搬送部400に配設されている各種センサからの各種信号、操作表示部85の各種キー等で設定された信号に基づき、ROM92及びRAM93を介してプリンタ部100、給紙部200、スキャナ部300、原稿搬送部400の各駆動部、操作表示部85に配設されている液晶表示部の制御を行っている。
実施形態1のCPU91は、プリンタ部100の画像形成部20からの画像形成・印字(以下、単に「印字」又は「画像形成」ともいう)動作終了時に、吸排気ファン2の駆動を制御して筐体内部の空気を排気するように逆転駆動させる制御手段として機能する。
図7を参照して、上述した実施形態1の要部の動作フローを説明する。この動作フローは、制御部90のCPU91による監視・指令の下に実行される。
複写機500の起動(複写機500の一時的な休止状態からの復帰も含む、後述の実施形態に係る図12でも同じ)後、上述したように画像形成・印字動作が開始され、印字終了したか否かがチェックされる(ステップS1)。印字が終了していないノーの場合、図1に示すように、防塵フィルタ3に対して遮蔽板4を上に引き上げ移動させるように昇降モータ80が制御されていて、遮蔽板4が防塵フィルタ3の上方に移動した状態にある非遮蔽位置を占めている(ステップS2では「遮蔽板解除」と記載している)。そして、吸排気ファン2の正回転により筐体11の外部から新鮮な外気が筐体11の内部(以下、「筐体内」ともいう)に取り入れられ、筐体内及び上記装置部材が冷却されている状態にある。そして、所定のジョブに係る印字動作が終了すると、吸排気ファン2は停止する(ステップS2〜ステップS3)。
一方、ステップS1において、印字が終了したイエスの場合、図3、図4に示すように、遮蔽板4が防塵フィルタ3を遮蔽することで、遮蔽板4が図1に示す位置状態から下方に移動して防塵フィルタ3を遮蔽する遮蔽位置を占める(ステップS4)。この後、吸排気ファン2が逆回転することにより、筐体内の空気が図4に示す排気の筐体外への流れX2となって防塵フィルタ3を通過し遮蔽板4に当たり、跳ね返る。この際、筐体内の空気に含まれている塵埃は防塵フィルタ3に捕集・付着する。そして、防塵フィルタ3に付着ないしは堆積している塵埃が上記排気の力を受けて防塵フィルタ3から脱落し、下方に位置する貯容容器5に貯められ・保持されることとなる(ステップS5)。
次いで、吸排気ファン2の逆回転後から予め設定された指定時間が制御部90のタイマ94により計時されて、指定時間が経過したか否かがチェックされる。その結果、指定時間が経過していれば上記ステップS2へ移行し、指定時間が経過していなければステップS5に戻り、吸排気ファン2の逆回転動作が継続される(ステップS6)。
以上説明したとおり、実施形態1によれば、吸排気ファンの逆回転によって、排気の筐体外に向かう流れを生じさせ、防塵フィルタに付着した塵埃(埃や紙粉等)を防塵フィルタから剥がすことで、防塵フィルタの目詰まりを防止することができる。この際、圧力損出を増大させることなく、筐体外(機外)の外気を吸排気ファンの正回転によって吸気することができ、吸排気ファンの冷却機能を保つことができる。単一の吸排気ファンで吸い込みと吐き出しを行うので、省スペースに配置できる。
また、防塵フィルタに付着した塵埃等を遮蔽板により、筐体外に撒き散らさないように回収することで、塵埃の筐体外への排出を防止することもできる。
さらに、防塵フィルタに付着した塵埃(埃や紙粉等)を防塵フィルタから剥がす動作を、印字終了時に行うことで、その環境によって埃や紙粉量が増えた場合でも、印字終了時であれば、塵埃等の付着量が少ない段階で防塵フィルタから塵埃等の付着物を取り除くことができる。従って、防塵フィルタの目詰まりを確実に防止することで、圧力損出を増大させることなく、筐体外の外気を吸排気ファンの正回転で取り入れることができ、吸排気ファンの冷却機能を保つことができる。
(実施形態2)
図8〜図12を参照して、本発明の実施形態2に係る画像形成装置及び冷却装置について説明する。図8は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置及び冷却装置を示す概略構成図である。図9は実施形態2に係る冷却装置の要部の斜視図、図10は実施形態2に係る冷却装置の要部の断面図である。図11は実施形態2に係る画像形成装置及び冷却装置の制御ブロック図、図12は実施形態2に係る画像形成装置及び冷却装置の動作を表すフローチャートである。
実施形態2の画像形成装置である複写機500は、実施形態1のそれと比較して、冷却装置1に代えて、冷却装置1Aを用いる点のみ相違する。以下、冷却装置1Aの冷却装置1と相違する点を中心に説明する。
冷却装置1Aは、図1〜図7の冷却装置1と比較して、単一の吸排気ファン2に代えて、機能分離した吸気ファン7及び排気ファン8を用いる点、制御部90に代えて、制御部90Aを用いる点が主に相違する。
即ち、冷却装置1Aは、筐体11に設けられ、冷却用の外気を取り入れる空気通過部としての通気口12と、空気通過部12を介して外気を吸入可能な吸気ファン7と、吸気ファン7における外気吸入経路の上流側に配置された防塵フィルタ3と、吸気ファン7とは別の排気ファン8とを有する。
また、冷却装置1Aは、冷却装置1と同様の遮蔽板4及び貯留容器5を有する。
吸気ファン7は、正回転可能な単一のファンからなる。吸気ファン7は、図10に示すように、冷却時においては筐体11の外側の外気を取り入れて筐体11内部へ流し込んでいる。
排気ファン8は、吸気ファン7における外気吸入経路の下流側に設けられ、防塵フィルタ3に向けて筐体内の空気を排気する専用のファンである。
図11に示す制御部90Aは、複写機500及び冷却装置1Aの要部の制御を司る制御手段として機能する。制御部90Aは、実施形態1の制御部90と比較して、CPU91に代えて、CPU91Aを用いる点、ROM92及びRAM93に代えて、ROM92A及びRAM93Aを用いる点が主に相違する。
CPU91Aは、プリンタ部100、給紙部200、スキャナ部300、原稿搬送部400に配設されている各種センサからの各種信号、操作表示部85の各種キー等で設定された信号に基づき、ROM92A及びRAM93Aを介してプリンタ部100、給紙部200、スキャナ部300、原稿搬送部400の各駆動部、操作表示部85に配設されている液晶表示部の制御を行っている。
実施形態2のCPU91Aは、プリンタ部100の画像形成部20からの画像形成・印字動作終了時に、吸気ファン7の駆動を制御して筐体内部の空気を排気するように駆動させる制御手段として機能する。
図12を参照して、上述した実施形態2の要部の動作フローを説明する。この動作フローは、制御部90AのCPU91Aによる監視・指令の下に実行される。
複写機500の起動後、上述したように画像形成・印字動作が開始され、印字終了したか否かがチェックされる(ステップS11)。印字が終了していないノーの場合、図8に示すように、防塵フィルタ3に対して遮蔽板4を上に引き上げ移動させるように昇降モータ80が制御されていて、遮蔽板4が防塵フィルタ3の上方に移動した状態にある非遮蔽位置を占めている(ステップS12)。この際、排気ファン8は停止している。そして、吸気ファン7の回転により筐体11の外部から新鮮な外気が筐体内に取り入れられ、筐体内及び上記装置部材が冷却されている状態にある。そして、所定のジョブに係る印字動作が終了すると、吸気ファン7及び排気ファン8は停止する(ステップS12〜ステップS13)。
一方、ステップS11において、印字が終了したイエスの場合、図9、図10に示すように、遮蔽板4が防塵フィルタ3を遮蔽することで、遮蔽板4が図8に示す位置状態から下方に移動して防塵フィルタ3を遮蔽する遮蔽位置を占める(ステップS14)。この後、吸気ファン7が停止した状態で、排気ファン8のみが回転することにより、筐体内の空気が図10に示す排気の筐体外への流れX2となって防塵フィルタ3を通過し遮蔽板4に当たり、跳ね返る。この際、筐体内の空気に含まれている塵埃は防塵フィルタ3に捕集・付着する。そして、防塵フィルタ3に付着ないしは堆積している塵埃が上記排気の力を受けて防塵フィルタ3から脱落し、下方に位置する貯容容器5に貯められ・保持されることとなる(ステップS15)。
次いで、排気ファン8の回転後から予め設定された指定時間が制御部90Aのタイマ94により計時されて、指定時間が経過したか否かがチェックされる。その結果、指定時間が経過していれば上記ステップS12へ移行し、指定時間が経過していなければステップS15に戻り、排気ファン8の回転動作が継続される(ステップS16)。
以上説明したとおり、実施形態2によれば、排気ファンの回転によって、排気の筐体外に向かう流れを生じさせ、防塵フィルタに付着した塵埃(埃や紙粉等)を防塵フィルタから剥がすことで、防塵フィルタの目詰まりを防止することができる。この際、圧力損出を増大させることなく、筐体外の外気を吸気ファンの回転によって吸気することができ、吸気ファンの冷却機能を保つことができる。専用の排気ファンを有することで、防塵フィルタに付着した塵埃の量に応じて対応できるようになる。
また、防塵フィルタに付着した塵埃等を遮蔽板により、筐体外に撒き散らさないように回収することで、塵埃の筐体外への排出を防止することもできる。
さらに、防塵フィルタに付着した塵埃(埃や紙粉等)を防塵フィルタから剥がす動作を、印字終了時に行うことで、その環境によって埃や紙粉量が増えた場合でも、印字終了時であれば、塵埃等の付着量が少ない段階で防塵フィルタから塵埃等の付着物を取り除くことができる。従って、防塵フィルタの目詰まりを確実に防止することで、圧力損出を増大させることなく、筐体外の外気を吸気ファンの回転で取り入れることができ、吸気ファンの冷却機能を保つことができる。
図13〜図15を参照して、上述の背景技術を補説する。
電子写真方式の画像形成装置では、一般的に、像担持体である感光体等を具備するプロセスユニットにおいて、帯電工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程等を経て、シート(以下、「用紙」で代表することもある)に画像を転写し、最終的に定着工程で用紙に画像を定着する。具体的には、像担持体である感光体の周りに、帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング等が、また装置本体には定着装置等が備えられている。先ず感光体の表面を帯電装置により一様に帯電させた後、現像装置でトナーを感光体に付着させて感光体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を転写装置により用紙に転写して用紙上に画像を形成・記録する。その際の帯電工程では高電圧を掛けるためにオゾンが発生する。また、用紙にトナーを定着させる際には定着装置で熱を掛ける。
このオゾンを処理せずにそのままの状態にすると画像への影響を与えたり、発熱による温度上昇を引き起こすと、トナーの固着や各部品の信頼性低下といった自体も引起しかねない。従って、オゾン処理や排熱処理が必要となってくる。
画像形成装置としては、いわゆるドラム状の感光体が1ドラム型のものと、並べて備える複数の感光体にそれぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写してシートに合成カラー画像を記録する、いわゆるタンデム型のものとがある。
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者には、感光体が1つであるから、比較的小型化でき、コスト低減をできる。しかしながら、1つの感光体を用いて複数回(4〜5回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成するから、画像形成の高速化には困難である。後者は、逆に大型化し、コスト高になるものの、画像形成の高速化が容易である利点がある。
ここで、一例としてタンデム型の電子写真装置(以下、「画像形成装置」という)を挙げて説明する。タンデム型の画像形成装置には、図13に示す画像形成装置600のように、各感光体ユニット110上の画像を1次転写装置により、シート搬送ベルト250で搬送するシート260に順次転写する直接転写方式のものがある。尚、200はシート260を繰り出し可能な給紙部(給紙ユニット)を表している。
また、図14に示す画像形成装置700のように、各感光体ユニット110上の画像を1次転写装置により、一旦中間転写ベルト270に順次転写して後、その中間転写ベルト270上の画像を2次転写装置によりシート260に一括転写する間接転写方式のものがある。図14の画像形成装置における2次転写装置280は、ローラ形状であるが、上述の実施形態1のように転写搬送ベルト形状のものもある。
また、タンデム型の画像形成装置には、図15に示す画像形成装置800のように、各感光体ユニット110の上部に中間転写ベルト270を配した構成のものもある。図15において、150はトナー補給ユニット(トナー補給装置)を、210は露光装置をそれぞれ表している。
直接転写方式の画像形成装置600と、間接転写方式の画像形成装置700、800とを比較すると、前者は、搬送シート260に対して、直接各感光体ユニット110から転写させるために、搬送されるシート260がシート搬送ベルト250上で変動してしまうと各感光体ユニット110にて書き込まれた画像がずれてしまう欠点がある。
これに対し後者は、2次転写装置280の2次転写位置を比較的自由に設置することができると共に、搬送するシート260が変動してもシート260に対して画像を転写する際は各感光体ユニット110によって書かれた画像は既に合致しており、シート260が変動しても画像がずれない長所がある。
この際、機械サイズを小型化する観点から、機械内部の高密度化と共に定着装置290を各感光体ユニット110の下側にもぐりこませるような構成となり、各感光体ユニット110に対して定着装置290が近接してしまう。また、機械の高速化の流れから機械内部の発熱量の向上も生じ、発熱体である定着装置290によって画像形成部である各感光体ユニット110が熱的影響を受け、各感光体ユニット110内のトナー固着等の画像不具合が発生してしまうようになり、冷却機構の重要性は高まってきている現状にある。
本発明に係る冷却装置は、図13〜図15に示したような画像形成装置600、700、800にも適用して、上述の効果を奏することは無論である。
以上本発明の好ましい実施例を含む実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態や実施例に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記実施形態等に記載した技術事項を適宜組み合わせたものであってもよい。
例えば、本発明に係る電子機器には、上述したものの他、電子写真方式の画像形成装置や、インクジェット記録装置、情報機器なども含まれる。
本発明の実施の形態に適宜記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1、1A 冷却装置
2 吸排気ファン
3 防塵フィルタ
4 遮蔽板(遮蔽部材の一例)
5 貯容容器(貯容部材の一例)
6 塵埃
7 吸気ファン
8 排気ファン
11 筐体
12 通気口(空気通過部の一例)
13 中間転写ベルト
18 プロセスユニット
20 画像形成部(作像部の一例)
21 露光装置
40 感光体(像担持体)
60 帯電装置
61 現像装置
63 クリーニング装置
79 上下移動機構
90、90A 制御部(制御手段の一例)
91、91A CPU(制御手段の一例)
100 プリンタ部
200 給紙部
300 スキャナ部
400 原稿搬送部
500 複写機(画像形成装置の一例)
特開2004−064010号公報

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に設置された冷却すべき装置部材と、
    前記内部及び前記装置部材の少なくとも何れか一方を、前記筐体の外部から外気を取り入れることにより冷却する冷却装置と、
    を備えた電子機器であって、
    前記冷却装置は、
    前記筐体に設けられ、前記外気を取り入れる空気通過部と、
    前記空気通過部を介して前記外気を吸入可能で、かつ、前記内部の空気を排気可能な正逆回転可能な吸排気ファンと、
    前記吸排気ファンにおける外気吸入経路の上流側に配置された防塵フィルタと、
    前記防塵フィルタにおける前記外気吸入経路の上流側に設けられ、該防塵フィルタに対して開閉又は移動可能な遮蔽部材と、
    前記防塵フィルタの下方に設けられ、該防塵フィルタから引き離される塵埃を貯留する貯留部材と、
    を有する電子機器。
  2. 筐体と、
    前記筐体の内部に設置された冷却すべき装置部材と、
    前記内部及び前記装置部材の少なくとも何れか一方を、前記筐体の外部から外気を取り入れることにより冷却する冷却装置と、
    を備えた電子機器であって、
    前記冷却装置は、
    前記筐体に設けられ、前記外気を取り入れる空気通過部と、
    前記空気通過部を介して前記外気を吸入可能な吸気ファンと、
    前記吸気ファンにおける外気吸入経路の上流側に配置された防塵フィルタと、
    前記吸気ファンにおける前記外気吸入経路の下流側に設けられ、前記防塵フィルタに向けて前記内部の空気を排気する、前記吸気ファンとは別の排気ファンと、
    前記防塵フィルタにおける前記外気吸入経路の上流側に設けられ、該防塵フィルタに対して開閉又は移動可能な遮蔽部材と、
    前記防塵フィルタの下方に設けられ、該防塵フィルタから引き離される塵埃を貯留する貯留部材と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2記載の電子機器において、
    前記電子機器の少なくとも動作終了時に、前記吸排気ファン又は前記排気ファンの駆動を制御して前記内部の空気を排気させる制御手段を有することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜3の何れか1つの電子機器は、前記装置部材として少なくとも作像部を備える画像形成装置であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020205353A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 本田技研工業株式会社 筐体の吸気構造

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