JP2015069190A - 現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーが潜像担持体に付着することを抑制できる現像装置、並びにこの現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。【解決手段】 二成分現像剤を収容した現像ケース59と、二成分現像剤を担持して感光体1に対向する現像領域まで搬送する現像ローラ51と、感光体1の表面に当接することで現像装置5の外部へトナーが飛散するのを抑制する入口シール166とを有する現像装置5で、入口シール166の近傍に磁界を形成することで、現像ローラ51の表面上の磁性キャリアを引き付けて、現像ローラ51上に磁気ブラシを形成させ、且つ、入口シール166に磁気ブラシを接触または近接させる電磁石90を備え、電磁石90は、入口シール166の近傍に磁界を形成する状態と、入口シール166の近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得る。【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、ファクスミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いられるトナー飛散防止用のトナー飛散抑制部材を備えた現像装置、並びに、この現像装置を備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
従来から、潜像担持体上に形成した潜像を現像装置で顕像化する現像装置が知られている。例えば、潜像担持体に形成された潜像を顕像化するために、現像剤としてトナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を用いた二成分現像装置がある。この二成分現像装置では、現像剤担持体が潜像担持体に対向する現像領域で現像剤担持体の表面上に形成した磁気ブラシを潜像担持体に接触させ、潜像剤担持体上の潜像にトナーを供給し、潜像を可視像化している。
二成分現像装置では、磁気ブラシから供給するトナーの一部が、現像領域内で潜像担持体に付着せずに外部に飛散する現象(以下「トナー飛散」という。)が発生し、飛散したトナーに起因する機内汚染や、異常画像等の問題が生じることが知られている。そのため、従来から、潜像担持体と現像剤担持体とが対向する現像領域に対して潜像担持体表面移動方向上流側に、一般に入口シールと呼ばれる可撓性シール部材を配置したものが知られている(特許文献1等)。この可塑性シール部材は、現像装置のケーシングと潜像担持体との隙間を閉塞してトナー飛散を低減させる構造が知られている。
可撓性シール部材を配置することによりトナー飛散を低減させることができるが、飛散が防止されたトナーは可撓性シール部材に付着し、可撓性シール部材の近傍に経時でトナーが堆積していく。二成分現像剤に含まれるトナーは磁性キャリアと摩擦帯電することで正規帯電極性に帯電する。しかし、可塑性シール部材の近傍に堆積したままのトナーは、経時に渡って磁性キャリアと接触しないため、正規帯電極性とは逆極性に帯電した逆帯電トナーや帯電量が少ない弱帯電トナーが生じる。可塑性シール部材の近傍に堆積したトナーに逆帯電トナーや弱帯電トナーが生じると、潜像担持体上の潜像の非画像部に逆帯電トナーや弱帯電トナーが付着して地汚れと呼ばれる異常画像が生じることがある。
このような問題は、上記隙間を閉塞するシール部材を備える構成に限らず、ケーシングに固定され、先端部が潜像担持体の表面に当接または近接することで該潜像担持体の表面と該ケーシングとの隙間を塞いで、現像装置外部へトナーが飛散するのを抑制するトナー飛散抑制部材であれば同様の問題が生じ得る。
さらに、トナー飛散抑制部材としては、現像領域に対して潜像担持体の表面移動方向上流側の隙間を塞ぐ入口側トナー飛散抑制部材に限らない。現像領域に対して潜像担持体の表面移動方向下流側の隙間を塞ぐように配置した出口側トナー飛散抑制部材であっても生じ得る問題である。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーが潜像担持体に付着することを抑制できる現像装置、並びにこの現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を内部に収容したケーシングと、内部に配置した磁界発生手段の磁力によって該二成分現像剤を表面に担持して表面移動し、潜像担持体に対向する現像領域まで該二成分現像剤を搬送する現像剤担持体と、先端部が潜像担持体の表面に当接または近接することで該潜像担持体の表面と該ケーシングとの隙間を塞いで、現像装置外部へトナーが飛散するのを抑制するトナー飛散抑制部材とを有する現像装置において、上記トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成することで、上記現像剤担持体の表面上の上記磁性キャリアを引き付けて、該現像剤担持体上に磁気ブラシを形成させ、且つ、該トナー飛散抑制部材に該磁気ブラシを接触または近接させるトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段を備え、該トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態と、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得ることを特徴とするものである。
本発明によれば、トナー飛散抑制部材の近傍にトナーが堆積したトナーが潜像担持体に付着することを抑制できるという優れた効果が得られる。
実施形態に係る現像装置の入口シール近傍の拡大説明図。 実施形態に係るプリンタ全体の概略構成図。 画像形成ユニットの拡大説明図。 入口シールを備えた一般的な現像装置の説明図。 堆積トナー回収動作の制御フローチャート。 実施例1の堆積トナー回収動作を実行するタイミングを決定する制御のフローチャート。 実施例2の堆積トナー回収動作を実行するタイミングを決定する制御のフローチャート。 特許文献2に記載された現像装置の説明図。 図8に示す現像装置の回収磁極近傍の拡大説明図。
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ(以下、プリンタ500という)に適用した、実施形態について説明する。
まず、プリンタ500の全体について説明する。図2は、本実施形態のプリンタ500全体の概略構成図である。
プリンタ500は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)のトナー像を生成するための四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)を備えている。これらの画像形成ユニット6は互いに異なる色のYトナー、Cトナー、Mトナー及びKトナーを用いるが、それ以外の構成は四色共通である。以下、Y,C,M,Kという添字を適宜省略して説明する。
四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)の図2中の下方には光書込ユニット20が設けられている。潜像形成手段である光書込ユニット20は、画像情報に基づきレーザー光Lを四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)のそれぞれの感光体1(Y,C,M,K)に照射する。これにより、感光体1(Y,C,M,K)の表面上に各色に対応した静電潜像が形成される。
静電潜像が形成された感光体1(Y,C,M,K)の表面は、詳細は後述する現像装置5(Y,C,M,K)によって現像され、感光体1(Y,C,M,K)の表面にY,C,M,Kトナー像がそれぞれ形成される。
光書込ユニット20の構成として、図2では光源から発したレーザー光Lを不図示のモータにより回転駆動されるポリゴンミラー21で偏向させながら複数のレンズ・ミラーを介して感光体1に照射するものを描いている。しかし、光書込ユニット20の構成としては、このようなポリゴン走査方式以外にLEDアレイ方式を用いることもできる。LEDアレイ方式は、ポリゴン走査方式で光源としてレーザーダイオードを用いる代わりに、光源としてLEDを用いるものである。
光書込ユニット20の図中下側には、第一給紙カセット31及び第二給紙カセット32が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録体たる転写紙Pが複数枚重ねられた転写紙束の状態で収容されており、一番上の転写紙Pには、第一給紙ローラ31a、第二給紙ローラ32aがそれぞれ当接している。
第一給紙ローラ31aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第一給紙カセット31内の一番上の転写紙Pが、第一給紙カセット31から排出される。排出された転写紙Pは、第一給紙カセット31に対して図2中の右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて搬送される。
また、第二給紙ローラ32aが図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第二給紙カセット32内の一番上の転写紙Pが、給紙路33に向けて排出される。給紙路33内には、複数の搬送ローラ対34が配設されており、給紙路33に送り込まれた転写紙Pは、これら搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら、給紙路33内を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の末端には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、転写紙Pを搬送ローラ対34から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の二次転写ニップに向けて送り出す。
四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)の図2中上方には、中間転写体たる中間転写ベルト41を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写ユニット40が配設されている。この転写ユニット40は、中間転写ベルト41の他、ベルトクリーニング装置42、第一ブラケット43、第二ブラケット44等を備えている。また、四つの一次転写ローラ45(Y,C,M,K)、二次転写バックアップローラ46、ベルト駆動ローラ47、補助ローラ48、テンションローラ49等も備えている。
中間転写ベルト41は、これら八つのローラに張架されながら、ベルト駆動ローラ47の回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。四つの一次転写ローラ45(Y,C,M,K)は、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト41を感光体1(Y,C,M,K)との間に挟み込んでそれぞれ一次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト41の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト41は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の一次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体1(Y,C,M,K)上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて一次転写される。これにより、中間転写ベルト41上に四色重ね合わせトナー像(以下、四色トナー像という)が形成される。
二次転写バックアップローラ46は、中間転写ベルト41のループ外側に配設された二次転写ローラ50との間に中間転写ベルト41を挟み込んで二次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対35は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを、中間転写ベルト41上の四色トナー像に同期させ得るタイミングで、二次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト41上の四色トナー像は、二次転写バイアスが印加される二次転写ローラ50と二次転写バックアップローラ46との間に形成される二次転写電界や、ニップ圧の影響により、二次転写ニップ内で転写紙Pに一括二次転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト41には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニング装置42によってクリーニングされる。
二次転写ニップの上方には、加圧ローラ61や定着ベルトユニット62などを備える定着装置60が配設されている。この定着装置60の定着ベルトユニット62は、定着ベルト64を、加熱ローラ63、定着テンションローラ65、定着駆動ローラ66によって張架しながら、図2中反時計回りに無端移動せしめる。加熱ローラ63は、ハロゲンランプ等の発熱源63aを内包しており、定着ベルト64を裏面側から加熱する。このようにして加熱される定着ベルト64の加熱ローラ63掛け回し箇所には、図中時計回りに回転駆動される加圧ローラ61がおもて面側から当接している。これにより、加圧ローラ61と定着ベルト64とが当接する定着ニップが形成されている。
二次転写ニップを通過した転写紙Pは、中間転写ベルト41から分離した後、定着装置60内に送られる。そして、定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト64によって加熱されたり、加圧ローラ61によって押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された転写紙Pは、排紙ローラ対67のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ500本体の筺体の上面には、スタック部68が形成されており、排紙ローラ対67によって機外に排出された転写紙Pは、このスタック部68に順次スタックされる。
転写ユニット40の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容するトナー収容器たる四つのトナーカートリッジ100(Y,C,M,K)が配設されている。トナーカートリッジ100(Y,C,M,K)内の図示しないY,C,M,Kトナーは、それぞれ画像形成ユニット6(Y,C,M,K)の現像装置5(Y,C,M,K)に適宜供給される。これらトナーカートリッジ100(Y,C,M,K)は、画像形成ユニット6(Y,C,M,K)とは独立してプリンタ500本体に脱着可能である。
以上の構成のプリンタ500においては、四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)や光書込ユニット20などにより、トナー像を作像する作像手段が構成されている。
以下、画像形成ユニット6についてより詳しく説明する。
図3は、四つの画像形成ユニット6(Y,C,M,K)のうちの一つの拡大説明図である。
画像形成ユニット6は、図3に示すように、ドラム状の感光体1、感光体クリーニング装置2、不図示の除電装置、帯電装置4及び現像装置5等を備えている。この画像形成ユニット6は、プロセスカートリッジとしてプリンタ500本体に一体的に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4は、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1の表面を一様帯電せしめる。図3においては、図示しない電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラを感光体1に当接させることで、感光体1を一様帯電せしめる方式の帯電装置4を示した。帯電ローラの代わりに、帯電ブラシを当接させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーのように、感光体1に対して非接触で帯電処理を施すものを用いてもよい。帯電装置4によって一様帯電せしめられた感光体1の表面は、光書込ユニット20から発せられるレーザー光Lによって露光走査されて対応する色の静電潜像を担持する。
現像装置5は、内部にトナーと磁性キャリアとを含んだ二成分現像剤である現像剤Gを収容するケーシングである現像ケース59を備える。現像装置5は、現像ケース59によって内部に現像剤Gを収容する現像剤収容部を形成し、現像ケース59内の現像剤収容部は、仕切部材58によって、第一搬送経路53(第一現像剤収容部)と第二搬送経路54(第二現像剤収容部)とに仕切られている。現像装置5は、第一搬送経路53の上方に現像ローラ51を備える。また、現像ケース59は、現像ローラ51の表面が感光体1の表面と対向するように現像ローラ51の表面移動方向における現像ローラ51表面の一部分を露出させるための現像用開口59aを備える。
第一搬送経路53内の現像剤Gは、第一現像剤搬送部材としての第一搬送スクリュ55によって、紙面の手前側から奥側に現像ローラ51の長手方向に沿って搬送される。これに対して、第二搬送経路54内の現像剤Gは、第二現像剤搬送部材としての第二搬送スクリュ56によって、紙面の奥側から手前側に第一搬送経路53とは逆方向に搬送される。
また、搬送途中の現像剤Gは、第二搬送経路54の底部に固定されたトナー濃度センサ57によってそのトナー濃度が検知される。
第一搬送経路53と第二搬送経路54とは、長手方向両端部を除く領域に配設された仕切部材58によって隔絶されるとともに、仕切部材58の介在しない長手方向両端部で連通する。すなわち、第一搬送スクリュ55によって第一搬送経路53の下流側端部に搬送された現像剤Gは、仕切部材58の奥側端部の開口部を介して第二搬送経路54の上流側端部に流動して、その後に第二搬送スクリュ56によって搬送される。第二搬送スクリュ56によって第二搬送経路54の下流側端部に搬送された現像剤Gは、仕切部材58の手前側端部の開口部を介して第一搬送経路53の上流側端部に流動して、その後に第一搬送スクリュ55によって搬送される。こうして、現像装置5の内部では、二つの搬送経路(53及び54)の間に現像剤Gの循環経路が形成される。
このように現像装置5内の循環経路中を循環する現像剤G中のトナーは、磁性キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51上に形成された複数の磁極によって磁性キャリアとともに現像ローラ51上に担持される。
現像ローラ51は、内部に固設されてローラ周面に複数の磁極を形成するマグネットローラ51bと、マグネットローラ51bの周囲を回転する現像スリーブ51aと、で構成される。そして、複数の磁極が形成されたマグネットローラ51bの周囲を現像スリーブ51aが回転することで、その回転にともない現像剤Gが現像ローラ51上(現像スリーブ51a上)を移動することになる。
現像剤担持体としての現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、現像ローラ51の図中矢印で示す反時計回り方向の回転にともなって搬送されて、現像剤規制部材としてのドクターブレード52の位置に達する。そして、現像ローラ51上の現像剤Gは、この位置で適量に規制された後に、感光体1との対向位置である現像領域まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体1上に形成された静電潜像にトナーが吸着される。
なお、本実施形態の現像装置5では、現像ローラ51に印加される現像バイアスとして、AC成分(交流成分)の現像バイアスは印加されておらず、DC成分(直流成分)の現像バイアスのみが印加されている。これにより、現像バイアスを供給する電源部の構成と制御とが比較的簡易化されるとともに、抵抗の低い磁性キャリアに対してボソツキ画像の発生を軽減することができる。
なお、本実施形態の現像装置5における現像ローラ51は、外径が18[mm]、長手方向の長さが326[mm]に設定されている。また、現像ローラ51の現像スリーブ51aの表面は、V字状の溝を円周方向に等ピッチ間隔で形成してもよいし、ブラスト加工を施してもよい。また、現像ローラ51と感光体1とのギャップ(現像ギャップ)は0.3±0.05[mm]に設定され、現像ローラ51とドクターブレード52とのギャップ(ドクターギャップ)は0.5±0.04[mm]に設定されている。
ドクターブレード52は、ステンレス材料で形成された板状部材である。また、第一搬送スクリュ55及び第二搬送スクリュ56は、いずれも、外径が5[mm]の軸部上に、外径が14[mm]のスクリュ部(羽根)が20[mm]ピッチで螺旋状に形成されたものである。図示は省略するが、マグネットローラ51bによって現像ローラ51(現像スリーブ51a)の周囲には、複数の磁極が形成されている。複数の磁極は、現像磁極、汲み上げ磁極(ドクタ対向磁極)、剤離れ磁極、搬送磁極等で構成される。現像磁極は、感光体1との対向位置に形成される磁極であり、汲み上げ磁極(ドクタ対向磁極)は、第一搬送スクリュ55との対向位置からドクターブレード52との対向位置にかけて形成される磁極である。また、剤離れ磁極は、第一搬送経路53の上方に形成される磁極であり、搬送磁極は、現像磁極と剤離れ磁極との間に形成される磁極である。
現像装置5では、まず、汲み上げ磁極が磁性体としての磁性キャリアに作用して、第一搬送経路53内を移動する現像剤Gの一部が現像ローラ51上に担持される。現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、その一部がドクターブレード52(現像剤規制部材)の位置で掻き取られて、第一搬送経路53に戻される。一方、汲み上げ磁極による磁力の影響を受けるドクターブレード52の位置で、ドクターブレード52と現像ローラ51とのドクターギャップを通過して現像ローラ51上に担持された現像剤Gは、現像磁極の位置に到達する。現像磁極の位置に到達した現像剤Gは、穂立ちして現像領域において磁気ブラシとなって感光体1に摺接する。この摺接によって現像ローラ51に担持された現像剤G中のトナーが感光体1上の潜像に付着する。
その後、現像磁極の位置を通過した現像剤Gは、搬送磁極によって剤離れ磁極の位置まで搬送される。そして、剤離れ磁極の位置で、反発磁界が磁性キャリアに影響して、現像ローラ51上に担持されていた現像工程後の現像剤Gが現像ローラ51から脱離される。脱離後の現像剤Gは、再び第一搬送経路53に戻されて、第一搬送経路53の下流側に向けて搬送され、図3中奥側端部の仕切部材58の開口部を介して第二搬送経路54の上流側端部に移動する。さらに、第二搬送経路54の上流側に移動した現像剤Gは、トナー補給路143を介してトナー補給口144から補給された補給トナーとともに第二搬送スクリュ56によって搬送され、第二搬送経路54の下流側端部に達する。そして、図3中手前側端部の仕切部材58の開口部を介して第一搬送経路53の上流側端部に移動する。現像装置5内では、このような一連の現像剤Gの循環が繰り返される。
図4は、入口シール166を備えた一般的な現像装置5の説明図である。
現像領域で現像剤Gは感光体1へ摺擦されるが、その際にキャリアより離脱したトナーは感光体1へ吸着されるものと、空間上へ飛散するものとが発生する。現像領域から下方、つまり現像領域から感光体1の回転方向上流側へ飛散したトナーは、現像装置5の現像ケース59より突出して設けられ、感光体1に当接し、可撓性を有する入口シール166により装置外への飛散が防止される。これは、現像領域から感光体1の回転方向上流側へ繋がる空間を、入口シール166で閉塞することで、飛散したトナーが感光体1の回転方向上流側へ飛散しないようにするものである。また、感光体1の回転方向下流側となる図4中の上方へ飛散したトナーは、現像ケース59の内壁と、現像ローラ51上の現像剤Gとを摺擦させることで発生する吸い込み気流等により現像装置5内に吸引される。
入口シール166によって、現像領域内から飛散したトナーが外部に飛散することを防止できるが、この飛散したトナーは、入口シール166上に付着して溜まり、入口シール166上に溜ったトナーが増加して入口シール166の近傍堆積することとなる。そして、この入口シール166の近傍に堆積したトナーが、感光体1の電位により感光体1へ吸着されて(現像されて)、地肌汚れやトナー落ち画像のような異常画像を引き起こしてしまうという問題がある。近年の、画像形成装置の高速化、高画質化等の要求からのトナーの小粒径化、高耐久性の要求からの長寿命化により、トナー飛散は増加してきており、入口シール166の近傍へのトナー堆積に起因した異常画像の問題が顕在化してきている。
このような問題を解決する構成として、本実施形態の現像装置5は、図3に示すように、ドクターブレード52の現像領域側に電磁石90を配置している。本実施形態の現像装置5は、電磁石90に対して電力を供給することで、電磁石90と対向する位置の現像ローラ51の表面に磁気ブラシを穂立ちさせ、磁気ブラシを入口シール166に対して近接または接触させる構成である。これにより、入口シール166に付着したトナーが磁気ブラシを形成する磁性キャリアに引き付けられ、入口シール166からトナーを除去することが出来る構成である。また、電磁石90への電力の供給を停止することで、電磁石90の磁界が形成されなくなり、電磁石90をON/OFFすることで必要なときのみに入口シール166の近傍に電磁石90による磁界を形成させることが出来る。
このため、入口シール166にトナーがある程度付着したタイミングで、電磁石90に電力を供給し、現像ローラ51を回転させることで、入口シール166に付着し、その近傍に堆積したトナーを回収することができる。これにより、入口シール166にトナーが堆積したままとなることを抑制できる。よって、本実施形態の現像装置5は、現像領域内から飛散したトナーが、現像領域の上流側に具備された入口シール166にトナーが堆積し、この堆積したトナーが感光体1に付着することによる異常画像の発生を長期にわたって抑制することが可能となる。
ここで、従来の現像装置について説明する。
トナー飛散を抑制する構成として、特許文献1には、可撓性を有する入口シールを備えるユニットを移動可能に支持して、入口シールの感光体への突き当たり量を適切な範囲の量に調整可能にする構成が開示されている。入口シールの感光体への突き当たり量を適切な範囲の量とすることで、現像領域の感光体回転方向上流側からのトナーの飛散を防ぐとともに、突き当たり量が適切な範囲を越えて生じる不具合を抑制するというものである。
しかし、特許文献1に記載の現像装置では、現像領域内から飛散したトナーは、入口シール上に溜まることとなり、入口シール上に溜まったトナーが増加して堆積することとなる。そして、この入口シール上に堆積したトナーが、感光体の電位により感光体へ吸着されて(現像されて)、地肌汚れやトナー落ち画像のような異常画像を引き起こしてしまうという問題がある。
特許文献2には、現像領域に対して感光体の表面移動方向下流側に磁性を有する部材を配置することで、現像領域内にて飛散した現像剤を、磁性部材の磁力により引き付け、回収するという構成が開示されている。図8は、特許文献2に記載された現像装置の説明図である。図8に示す現像装置5は、現像ケース59と感光体1との隙間の近傍に磁界を形成する磁石(回収磁極80)を備え、現像領域内において現像剤が飛散することによって異常画像が生じることを防止する構成である。
現像装置5の現像ケース59の感光体1に対向する開口端部に磁界形成手段としての回収磁極80が取り付けられている。
図8に示すように、現像領域に対向する位置に現像剤を穂立ちさせて現像を行うための現像磁極P1に対して現像スリーブ51aの回転方向の下流側に隣接する位置に現像磁極と反対極性の補助磁極P1bが配置されている。そして、補助磁極P1b近傍であって、現像ケース59の感光体1に対向する開口端部に回収磁極80が取り付けられている。現像領域にて飛散した現像剤は回収磁極80により形成される磁力の影響を受け、回収磁極80に引き付けられる。また、飛散した現像剤は回収磁極80により形成される磁力の影響を受け、現像剤収容部に向かうことも可能である。
図9は、図8に示す現像装置5の回収磁極80近傍の拡大説明図である。
図8に示す現像装置5の構成では、現像動作が長期にわたって実行され、回収磁極80に現像剤が多量に堆積した場合、次のような不具合が生じる。すなわち、図9に示すように、堆積した現像剤Gのうち外側に位置する表層現像剤Aは、回収磁極80と引き付けあう磁力よりも、感光体1の電位により感光体1側に引き付ける力が大きくなり、感光体1側に移動する。これにより、地肌汚れ、トナー落ち等の異常画像が発生するという問題や表層現像剤Aの装置下方への落下という問題が生じる。
また、長期間使用した場合では、磁性キャリアの帯電能力低下により磁性キャリアのトナー保持力が弱まり、現像領域内において現像ローラ51からトナーのみが飛散することもある。しかしながら、図8及び9を用いて説明した特許文献2に記載の現像装置は、現像領域内で飛散する現像剤を回収する構成であり、飛散したトナーを回収する構成ではない。このため、現像領域内で飛散したトナーTが現像装置5の外部に飛散することで現像装置5の周囲もしくは画像を汚してしまうおそれがある。
特許文献3には、現像剤規制部材の近傍に電磁石を配置した現像装置が記載されている。しかし、特許文献3に記載の現像装置が備える電磁石は、現像剤収容室内に収容された現像剤であって現像剤規制部材近傍の現像剤に作用する磁界を発生させるものであり、入口シール166の近傍に堆積したトナーを回収するために用いる電磁石90とは異なる。
図1は、本実施形態の現像装置5の入口シール166近傍の拡大説明図である。
現像剤規制部材であるドクターブレード52に対して、現像ローラ51及び感光体1の表面移動方向下流側には、入口シール166が入口シール支持部材167及びドクターブレード52を介して現像ケース59に固定されている。さらに、入口シール支持部材167の上部に電磁石90が配置されている。電磁石90は、図示を省略した電源装置により電流を流したときのみ磁力を持たせることが可能である。
現像ローラ51のマグネットローラ51bを構成する不図示の磁気部材は、現像スリーブ51a内部において所定間隔をあけて固定されており、複数の磁極を形成している。複数の磁極は、現像磁極P1、汲み上げ磁極P5(ドクタ対向磁極)、剤離れ磁極、現像磁極と剤離れ磁極との間に形成された搬送磁極等で構成される。現像磁極P1は、感光体1との対向位置に形成された磁極であり、汲み上げ磁極P5は、第一搬送スクリュ55との対向位置からドクターブレード52との対向位置にかけて形成された磁極である。また、剤離れ磁極は、第一搬送経路53の上方に形成された磁極である。
汲み上げ磁極P5と現像磁極P1との間、すなわちドクターブレード52との対向部であるドクターギャップに対して現像ローラ51の表面移動方向のすぐ下流側の箇所では、マグネットローラ51bの磁極による影響が小さい。このため、現像ローラ51上の磁気ブラシは立っていない。
本実施形態の現像装置5では、電磁石90に電流を流したときのみ(電磁石90をONしたときのみ)、汲み上げ磁極P5と現像磁極P1との間に電磁石90によるトナー回収磁極P6が形成される。このトナー回収磁極P6によって、ドクターブレード52との対向部を通過した後の現像スリーブ51a上の現像剤Gを穂立ちさせることが可能となる。
これにより、入口シール166または入口シール支持部材167の上部に堆積した堆積トナーT1は、トナー回収磁極P6により穂立ちした現像剤Gの磁性キャリアCが接触または近接することで穂立ちした現像剤Gに付着して、現像スリーブ51a上に回収される。
回収磁極は汲み上げ磁極、現像磁極よりも弱く、汲み上げ磁極P5による汲み上げ量に影響を与えたり、現像磁極P1による現像ローラ51上での現像剤Gの搬送を阻害したりしない所定の磁力を有する。
本実施形態の現像装置5は、ドクターブレード52に対して現像ローラ51の表面移動方向下流側に配置された入口シール166の近傍に電磁石90を配置している。そして、電磁石90のON/OFFを切り替えることで必要なときのみ磁力を発生させることができる。本実施形態の現像装置5は、現像領域内から飛散したトナーが、現像領域上流側に具備される入口シール166に堆積するが、電磁石90をONにして現像ローラ51を表面移動させることで、堆積トナーを回収することが出来る。これにより、堆積したトナーが感光体に現像されることによる異常画像の発生を長期にわたって防止することが出来る。さらに、特許文献1に記載の現像装置の様に、入口シール166を移動させる部材を必要としないため、現像装置5の簡素化が可能となり、画像形成装置であるプリンタ500の小型化につながる。
プリンタ500は、本実施形態の現像装置5を備えることで、トナー飛散に起因する装置内汚れを抑制しつつ、堆積トナーが感光体1に付着することに起因する不良画像の発生を抑制することが出来る。
また、プロセスカートリッジである画像形成ユニット6が本実施形態の現像装置5を備えることで、トナー飛散を抑制しつつ、入口シール166の近傍に堆積したトナーが感光体1に付着することを抑制できる現像装置5の交換性の向上を図ることができる。
次に、電磁石90をONにして堆積トナーT1を回収する堆積トナー回収動作のについて説明する。
図5は、不図示の制御部が実行する堆積トナー回収動作の制御フローチャートである。
現像装置5では、堆積トナー回収動作が開始する(S11)と、まず、電磁石90をONする(S12)と同時に、現像逆転動作をα[sec]間実行する(S13)。現像逆転動作とは、現像スリーブ51aを現像動作時とは逆方向(図中の反時計回り方向)に回転させる動作である。
ここで、電磁石90をONすると同時に、現像逆転動作を実行する理由について説明する。
現像スリーブ51aを現像動作時と同じ方向に回転させる正転動作時に電磁石90をONすると、ドクターブレード52にて現像剤Gが規制された直後にトナー回収磁極P6による磁力を受けることとなる。規制された直後の現像剤Gは穂立ちし難いため、正転動作時に電磁石90をONすると、堆積トナーT1の回収量が不十分となってしまう。
一方、本実施形態の現像装置5のように、現像逆転動作時に電磁石90をONにする構成であれば、現像磁極P1によって現像剤Gが穂立ちしたままトナー回収磁極P6の磁力を受けることになる。このため、現像剤Gが穂立ちしやすく、穂立ちした現像剤Gが堆積トナーT1に接触する確率が高くなり、堆積トナーT1を現像ローラ51上に回収し易くなる。
現像逆転動作をα[sec]間実行した後に、現像正転動作をβ[sec]だけ実行する(S14)。その際、画像形成時と同等の動作を行い、回収したトナーを感光体1側へ現像させる。なお、「α」及び「β」は、予め設定された所定の値である。
最後に、電磁石90をOFFし(S15)、堆積トナー回収動作を終了する(S16)。
上述した、画像形成時と同等の動作とは例えば、中間転写が行われ難い状態(転写電流OFF、若しくは中間転写ベルト離間)の状態とし、ベタ画像を形成するときと同様の条件にて帯電、露光及び現像動作を行う。
また、画像形成時と同等の動作とは異なる動作として、例えば、中間転写が行われ難い状態にて、露光無しでトナーが感光体1に現像されるように、帯電バイアスと現像バイアスとを設定して画像形成動作を行ってもよい。
これらの制御により、回収したトナーを感光体1上及び中間転写ベルト41上に吐き出し、感光体クリーニング装置2及びベルトクリーニング装置42により回収する。
このような堆積トナー回収動作により、入口シール166または入口シール支持部材167の上部に堆積したトナーの落下や、画像形成時に感光体1側に現像されてしまうことを防止できる。
〔実施例1〕
次に、堆積トナー回収動作を実行するタイミングを決定する制御の一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ)について説明する。
図6は、実施例1の堆積トナー回収動作を実行するタイミングを決定する制御のフローチャートである。
入口シール166または入口シール支持部材167上に堆積するトナーの量は、該当の現像装置5で出力された画像の画像面積率(若しくはトナー補給量)が高く、現像装置5の走行距離が長くなるほど多くなることが分かっている。ここで、走行距離とは、現像スリーブ51aの表面移動距離である。
実施例1は、堆積トナー回収動作の実行タイミングを、前回実行した時からの現像装置5で出力された画像の画像面積率とその現像装置5の走行距離とに応じて決定する制御を行うものである。画像面積率と走行距離との相関式として、「(画像面積率A)×(走行距離D)×τ=S」で求まる「S」の累積値である「S’」が閾値「S0」よりも大きくなったときに実行する。上記相関式の「τ」及び閾値「S0」は予め実験的に求めた値である。
実施例1では、堆積トナー回収動作を行うか否かの判断を行う制御が開始されると、まず、画像面積率「A」の値と、走行距離「D」の値とを読み込む(S21)。読み込んだ値を上記相関式に代入して「S」の値を算出し、更に、算出した「S」の値に基づいて累積値「S’」を算出する(S22)。算出した「S’」の値が閾値「S0」よりも大きい場合(S23で「YES」)は、堆積トナー回収動作を実行し(S24)、累積値「S’」をゼロにリセットして(S25)、画像面積率「A」と走行距離「D」との値をゼロにリセットする(S26)。一方、算出した「S’」の値が閾値「S0」以下の場合(S23で「NO」)は、堆積トナー回収動作は実行せず、累積値「S’」の値も維持したままで、画像面積率「A」と走行距離「D」との値をゼロにリセットする(S26)。
実施例1のような制御を行うことで、入口シール166近傍にトナーが堆積してきたときのみ堆積トナー回収動作を実行することが可能となる。これにより、不必要なときに堆積トナー回収動作を実行することを抑制しつつ、必要なときに堆積トナー回収動作を実行することで異常画像の発生を抑制することが出来る。
実施例1では、画像面積率「A」と走行距離「D」との相関式に基づいて堆積トナー回収動作を実行するか否かを決定する制御を行っているが、画像面積率「A」の代わりに、トナー補給量を用いてもよい。
〔実施例2〕
次に、堆積トナー回収動作を実行するタイミングを決定する制御の二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ)について説明する。
図7は、実施例2の堆積トナー回収動作を実行するタイミングを決定する制御のフローチャートである。
現像装置5が長期にわたって画像形成動作を実行した場合においては、現像剤Gの磁性キャリア劣化による帯電能力の低下から、磁性キャリアのトナー保持力が弱まるため、トナーの堆積が早まることとなる。したがって堆積トナー回収動作を実行する頻度を高くする必要がある。
そこで、実施例2では、現像装置の総走行距離「D’」が閾値「D0」よりも大きくなった(D’>D0:S33で「YES」)場合には、堆積トナー回収動作を実行する閾値をS’(<S0)とすることで、堆積トナー回収動作を実行する頻度を上げている。
実施例2の具体例としては、画像出力1枚ごとに図7に図示した制御は実行され、画像面積率「A」と走行距離「D」とを読み込んだ後、「S」の値を計算する。前回の制御で堆積トナー回収動作が実行されなかった場合、「S」は「S’」に累積される。次に、総走行距離「D’」が閾値「D0」以下で(S33で「NO」)、「S’」が閾値「S0」よりも大きい(S34で「YES」)状態になった場合、堆積トナー回収動作が実行され(S36)、「S’」はゼロにリセットされる(S37)。また、総走行距離「D’」が閾値「D0」以下で(S33で「NO」)、「S’」が閾値「S0」以下(S34で「YES」)の場合は、堆積トナー回収動作は実行されず、「S’」は保存され、次の制御における「S」の値が累積される。
また、入口シール166または入口シール支持部材167上に堆積したトナーによる異常画像は印刷ジョブの一枚目に発生しやすいため、堆積トナー回収動作は印刷ジョブ後に行うことが望ましい。通紙中に堆積トナー回収動作を行うことによるダウンタイムの問題に対しても、印刷ジョブ後に堆積トナー回収動作を行うことが望ましい。
しかし、印刷ジョブ後に堆積トナー回収動作を行う場合、一回の印刷ジョブでの出力枚数が多く、堆積トナー回収動作が行われない状態での連続通紙枚数が多くなった場合、入口シール166または入口シール支持部材167上の堆積トナーが増加する。そして、図5を用いて説明した堆積トナー回収動作を一回実行しただけでは回収しきれずに、異常画像が発生することが懸念される。このため、連続通紙枚数に応じて堆積トナー回収動作の回数を変更するなど、堆積トナー回収動作の動作内容を変更することが望ましい。
連続通紙枚数に応じて堆積トナー回収動作の回数を設定するデータテーブルの一例を表1に示す。
Figure 2015069190
表1に示すように連続通紙枚数Nに応じて堆積トナー回収動作の回数を変更する。例えば、連続通紙枚数NがN1≦N<N2のとき、電磁石90をONにし、現像逆転動作をα[sec]実行した後、現像正転動作を実行するという堆積トナー実行動作を電磁石90をOFFせずに二回繰り返す。このように入口シール166または入口シール支持部材167上の堆積トナーが増加した場合に、堆積トナー回収動作を複数回行うことでより確実に堆積トナーを回収することができ、異常画像が発生することを抑制できる。
また、入口シール166上または入口シール支持部材167上にトナーが堆積するスピードは色によって異なる場合がある。
使用するトナーの色に応じて堆積トナー回収動作を実行する閾値を設定する構成のデータテーブルの一例を表2に示す。
Figure 2015069190
(S0<S0Color、S0’<S0’Color、D0<D0Color
表2中の「K」はブラックトナーを用いる現像装置5における閾値を示しており、表2中の「Color」は、ブラック以外のカラートナーを用いる現像装置5における閾値を示している。
例えば、ブラックトナーの堆積スピードが速く、異常画像が早期に発生し易いときには、表2に示すように、ブラックトナーを用いる現像装置5の堆積トナー回収動作を実行するか否かを判断する閾値は、カラートナーを用いる現像装置5よりも小さく設定する。これにより、ブラックトナーを用いる現像装置5では、カラートナーを用いる現像装置5よりも早いタイミングで堆積トナー回収動作を実行することができ、異常画像が早期に発生し易いブラックトナーを用いる現像装置5での異常画像の発生を抑制できる。
また、堆積トナー回収動作を使用するトナーの色に応じて必要なときのみ実行することで、無駄な現像装置5の動作や電磁石90の通電がなくなるため、ダウンタイムと消費電力の削減が可能となる。
上述した実施形態の現像装置5では、入口シール166近傍に磁界を形成する状態と、入口シール166近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得るトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段として電磁石90を用いている。そして、電磁石90への電力供給をONにすることで電磁石90が入口シール166近傍に磁界を形成する状態とし、電磁石90への電力供給をOFFにすることで電磁石90が入口シール166近傍に磁界を形成しない状態とする。このように電磁石90は、電力の供給のONとOFFとを切り替えることで、入口シール166近傍に磁界を形成する状態と、入口シール166近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得る。
トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態と、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得るトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段としては、電磁石を用いるものに限るものではない。永久磁石と呼ばれる、常に磁界を形成しているような磁石を用いる構成も実現可能である
永久磁石を用いることが出来るトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段としては、磁石と、磁場の流れを制限する磁場シールド部材とを備え、磁場シール部材を磁石に対して移動可能に配置する構成を挙げることができる。このトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段では、磁場シール部材が磁石を覆わない位置に磁場シール部材を移動させることで、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態とすることが出来る。また、このトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段では、磁場シール部材が磁石を覆う位置に磁場シール部材を移動させることで、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とすることが出来る。すなわち、このトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、磁石に対して磁場シール部材を移動させることで、トナー飛散抑制部材近傍に磁界を形成する状態と、トナー飛散抑制部材近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得る。
また、永久磁石を用いることが出来るトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段の他の構成としては、トナー飛散抑制部材に対して磁石を移動させる磁石移動手段を備える構成を挙げることができる。このトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段では、磁石の磁力によって現像剤担持体上の磁性キャリアがトナー飛散抑制部材の近傍に引き寄せられる位置まで磁石をトナー飛散抑制部材に近づける。これにより、トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段が備える磁石によって、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態とすることが出来る。また、このトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段では、磁石の磁力によって現像剤担持体上の磁性キャリアがトナー飛散抑制部材の近傍に引き寄せられない位置まで、磁石をトナー飛散抑制部材から離れる方向に移動させる。これにより、トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段が備える磁石によって、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とすることが出来る。
すなわち、このトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、トナー飛散抑制部材に対して磁石を移動させることで、トナー飛散抑制部材近傍に磁界を形成する状態と、トナー飛散抑制部材近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得る。
また、上述した実施形態の現像装置5は、現像領域に対して現像ローラ51の表面移動方向上流側となる現像領域の入口側に配置した入口シール166の近傍に堆積したトナーを回収する構成である。トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーを回収する構成のトナー飛散抑制部材としては、入口シール166に限らない。現像領域に対して現像ローラ51の表面移動方向下流側の現像ケース59と感光体1との間の隙間を塞ぐ出口シールを備える構成であれば、出口シールの近傍に堆積したトナーを回収する構成として、本実施形態の現像装置5と同様の構成を適用可能である。
さらに、トナー飛散抑制部材は、感光体1に接触するシール部材に限らず、感光体1の表面に近接または接触し、飛散したトナーが付着し得る部材であればよい。このため、可塑性を備えていない現像ケース59の一部であっても、感光体1に近接し、飛散したトナーが付着し得るものであって、付着したトナーが堆積して感光体1に移動するおそれがある部材であればトナー飛散抑制部材として本発明を適用可能である。
しかし、本実施形態の入口シール166のように可塑性のシール部材を用いる構成であれば、トナー飛散をより確実に防止することが出来る。そして、シール部材に付着したトナーが堆積して感光体1に付着し易くなるため、本発明のトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段の作用によって堆積トナーを回収できる構成は有用である。
また、図1及び図3に示すように、ドクターブレード52に対して現像ローラ51の表面移動方向下流側に電磁石90を配置することで、ドクターブレード52の現像領域側に付着したトナーを回収することが可能となる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナーと磁性キャリアとを含む現像剤G等の二成分現像剤を内部に収容した現像ケース59等のケーシングと、内部に配置したマグネットローラ51b等の磁界発生手段の磁力によって二成分現像剤を表面に担持して表面移動し、感光体1等の潜像担持体に対向する現像領域まで二成分現像剤を搬送する現像ローラ51等の現像剤担持体と、先端部が潜像担持体の表面に当接または近接することで潜像担持体の表面とケーシングとの隙間を塞いで、現像装置外部へトナーが飛散するのを抑制する入口シール166等のトナー飛散抑制部材とを有する現像装置5等の現像装置において、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成することで、現像剤担持体の表面上の磁性キャリアを引き付けて、現像剤担持体上に磁気ブラシを形成させ、且つ、トナー飛散抑制部材に磁気ブラシを接触または近接させる電磁石90等のトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段を備え、トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態と、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得る。
これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段がトナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成することで、トナー飛散抑制部材に磁気ブラシを接触または近接させる。これにより、トナー飛散抑制部材近傍に堆積したトナーを磁気ブラシに移動させることができる。これは次の理由による。すなわち、トナー飛散抑制部材近傍に堆積した後、あまり時間が経過していなければ、正規帯電極性に帯電したトナーの割合が多く、このトナーは、磁気ブラシを形成する磁性キャリアに静電的に引き寄せられるためである。トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーを磁気ブラシに移動させることで、トナー飛散抑制部材近傍にトナーが堆積したままとなることを抑制することができ、堆積したトナーが潜像担持体に付着することを抑制できる。
ここで、トナー飛散抑制部材の近傍に常に磁界を形成する構成であると、作像時に現像領域で二成分現像剤を穂立ちさせ、磁気ブラシを形成する現像磁極によって形成される磁界が影響を受け、所望の磁気ブラシを形成できなくなるおそれがある。所望の磁気ブラシを形成できないと、現像能力が変化して、現像装置としての基本的な機能が損なわれるおそれがある。これに対して、態様Aでは、トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段が、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態と、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得る。そして、作像時にはトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段がトナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とする。これにより、現像磁極によって形成される磁界がトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段によって形成される磁界の影響を受けることを防止することが可能である。そして、作像時以外のタイミングでトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段がトナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態状態として、トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーを磁気ブラシに移動させることができる。
このように、態様Aによれば、トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーを磁気ブラシに移動させることで、トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーが潜像担持体に付着することを抑制できる。
(態様B)
態様Aにおいて、トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、電力の供給を受けることで磁界を形成する電磁石90等の電磁石である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電磁石をONとOFFとを切り替えることで、電磁石がトナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態と、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とを選択することができる。これにより、必要なときのみにトナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する構成が実現出来る。電磁石をONにしたときに、現像ローラ51等の現像剤担持体上に形成される磁気ブラシを立たせ、入口シール166等のトナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーを回収することができる。そして、堆積したトナーが感光体1等の潜像担持体に付着することに起因する異常画像の発生を抑えることが出来る。
(態様C)
態様AまたはBにおいて、現像領域に対して現像ローラ51等の現像剤担持体の表面移動方向上流側の表面に対向し、現像剤担持体に担持される現像剤G等の二成分現像剤の量を規制するドクターブレード52等の現像剤規制部材を備え、トナー飛散抑制部材は、現像剤規制部材よりも現像剤担持体の表面移動方向下流側、且つ、現像領域に対して現像剤担持体の表面移動方向上流側に配置された入口シール166等の現像領域入口トナー飛散抑制部材である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像ケース59等のケーシングの内壁と現像剤担持体との間で吸い込み気流側発生せず、トナー飛散が生じ易い現像領域の入口側でトナー飛散の発生を抑制出来る。さらに、現像剤規制部材に対して、現像剤担持体の表面移動方向に配置された現像領域入口トナー飛散抑制部材近傍に堆積したトナーは、電磁石90等のトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段の作用により、現像剤担持体の表面に回収される。このため、堆積したトナーが潜像担持体に付着することも抑制出来る。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、入口シール166等のトナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーを回収する堆積トナー回収動作を実行する不図示の制御部等の回収動作制御手段を有し、堆積トナー回収動作では、電磁石90等のトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、必要なときにのみトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段がトナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する。そして、不必要なときに、マグネットローラ51b等の磁界発生手段が形成する磁界に影響を与えることを防止できる。
(態様E)
態様Dにおいて、堆積トナー回収動作では、電磁石90等のトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、入口シール166等のトナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態とするとともに、現像ローラ51等の現像剤担持体を画像形成時とは逆方向に表面移動させ、その後、現像剤担持体を画像形成時と同じ方向に表面移動させる制御を行う。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成時と同じ方向に表面移動させるだけでは、回収し難い位置に堆積したトナーを回収することができ、異常画像の発生を抑制することが出来る。
特に、ドクターブレード52等の現像剤規制部材に対して現像剤担持体の表面移動方向下流側の入口シール166等の現像領域入口トナー飛散抑制部材を備える構成の場合は、逆回転時には現像領域を通過した現像剤にトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段の磁力を作用させることが出来る。現像剤による磁気ブラシが立ち易い条件となっている現像領域を通過した現像剤にトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段の磁力を作用させ、画像形成時には現像剤規制部材の下流側となるトナー飛散抑制部材近傍に堆積したトナーを回収することが出来る。
(態様F)
態様DまたはEの何れかの態様において、堆積トナー回収動作は、前回の堆積トナー回収動作の実行時から現像した画像面積率及び走行距離等の現像剤担持体の表面移動距離に応じて実行する。
これによれば、上記実施例1について説明したように、不必要なときに堆積トナー回収動作を実行することを抑制しつつ、必要なときに堆積トナー回収動作を実行することで異常画像の発生を抑制することが出来る。
(態様G)
態様D乃至Fの何れかの態様において、堆積トナー回収動作は、前回の堆積トナー回収動作の実行時からのトナー補給量及び走行距離等の現像剤担持体の表面移動距離に応じて実行する。
これによれば、上記実施例1について説明したように、不必要なときに堆積トナー回収動作を実行することを抑制しつつ、必要なときに堆積トナー回収動作を実行することで異常画像の発生を抑制することが出来る。
(態様H)
態様D乃至Gの何れかの態様において、堆積トナー回収動作は、使用開始からの現像剤担持体の表面移動距離の累積値に応じて実行する頻度を変更する。
これによれば、上記実施例2について説明したように、経時使用した現像剤を用いることでトナーの堆積が早まったときに、異常画像の発生を抑制することが出来る。
(態様I)
請求項D乃至Hの何れかの態様において、堆積トナー回収動作は、印刷ジョブの終了後に実行する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、異常画像が生じ易い印刷ジョブの一枚目での異常画像の発生を抑制できる。
(態様J)
請求項D乃至Iの何れかの態様において、堆積トナー回収動作は、前回の堆積トナー回収動作の実行時からの連続通紙枚数に応じて堆積トナー回収動作の回数を増やす等動作内容を変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、堆積したトナーが多く、通常の堆積トナー回収動作を一回行っただけではトナーを回収しきれないときに発生する異常画像の発生を抑制することができる。
(態様K)
請求項D乃至Jの何れかの態様において、堆積トナー回収動作は、現像装置5等の現像装置が使用するトナーの種類に応じて実行する頻度を変更する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、堆積トナー回収動作を使用するトナーの色に応じて必要なときのみ実行することで、無駄な現像装置の動作がなくなるため、ダウンタイムと消費電力の削減が可能となる。
(態様L)
潜像を担持する感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも該潜像担持体と該現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させてプリンタ500等の画像形成装置本体に対して着脱可能にした画像形成ユニット6等のプロセスカートリッジにおいて、現像手段として、態様A乃至Kの何れかに記載の現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー飛散を抑制しつつ、トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーが潜像担持体に付着することを抑制できる現像装置の交換性の向上を図ることができる。
(態様M)
少なくとも感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電させるための帯電装置4等の帯電手段と、潜像担持体上に静電潜像を形成するための光書込ユニット20等の潜像形成手段と、静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有するプリンタ500等の画像形成装置において、現像手段として、態様A乃至Kの何れかに記載の現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、トナー飛散に起因する装置内汚れを抑制しつつ、堆積トナーが潜像担持体に付着することに起因する不良画像の発生を抑制することが出来る。
1 感光体
2 感光体クリーニング装置
4 帯電装置
5 現像装置
6 画像形成ユニット
20 光書込ユニット
21 ポリゴンミラー
31 第一給紙カセット
31a 第一給紙ローラ
32 第二給紙カセット
32a 第二給紙ローラ
33 給紙路
34 搬送ローラ対
35 レジストローラ対
40 転写ユニット
41 中間転写ベルト
42 ベルトクリーニング装置
43 第一ブラケット
44 第二ブラケット
45 一次転写ローラ
46 二次転写バックアップローラ
47 ベルト駆動ローラ
48 補助ローラ
49 テンションローラ
50 二次転写ローラ
51 現像ローラ
51a 現像スリーブ
51b マグネットローラ
52 ドクターブレード
53 第一搬送経路
54 第二搬送経路
55 第一搬送スクリュ
56 第二搬送スクリュ
57 トナー濃度センサ
58 仕切部材
59 現像ケース
59a 現像用開口
60 定着装置
61 加圧ローラ
62 定着ベルトユニット
63 加熱ローラ
63a 発熱源
64 定着ベルト
65 定着テンションローラ
66 定着駆動ローラ
67 排紙ローラ対
68 スタック部
80 回収磁極
90 電磁石
100 トナーカートリッジ
143 トナー補給路
144 トナー補給口
166 入口シール
167 入口シール支持部材
500 プリンタ
L レーザー光
P 転写紙
P1 現像磁極
P1b 補助磁極
P5 汲み上げ磁極
P6 トナー回収磁極
T トナー
T1 堆積トナー
特許第3492858号公報 特許第4531307号 特開2011−69856号公報

Claims (13)

  1. トナーと磁性キャリアとを含む二成分現像剤を内部に収容したケーシングと、
    内部に配置した磁界発生手段の磁力によって該二成分現像剤を表面に担持して表面移動し、潜像担持体に対向する現像領域まで該二成分現像剤を搬送する現像剤担持体と、
    先端部が潜像担持体の表面に当接または近接することで該潜像担持体の表面と該ケーシングとの隙間を塞いで、現像装置外部へトナーが飛散するのを抑制するトナー飛散抑制部材とを有する現像装置において、
    上記トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成することで、上記現像剤担持体の表面上の上記磁性キャリアを引き付けて、該現像剤担持体上に磁気ブラシを形成させ、且つ、該トナー飛散抑制部材に該磁気ブラシを接触または近接させるトナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段を備え、
    該トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態と、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成しない状態とを選択的に取り得ることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、
    上記トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、電力の供給を受けることで磁界を形成する電磁石であることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2の現像装置において、
    上記現像領域に対して上記現像剤担持体の表面移動方向上流側の表面に対向し、該現像剤担持体に担持される上記二成分現像剤の量を規制する現像剤規制部材を備え、
    上記トナー飛散抑制部材は、該現像剤規制部材よりも該現像剤担持体の表面移動方向下流側、且つ、該現像領域に対して該現像剤担持体の表面移動方向上流側に配置された現像領域入口トナー飛散抑制部材であることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の現像装置において、
    上記トナー飛散抑制部材の近傍に堆積したトナーを回収する堆積トナー回収動作を実行する回収動作制御手段を有し、
    該堆積トナー回収動作では、上記トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態とすることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4に記載の現像装置において、
    上記堆積トナー回収動作では、上記トナー飛散抑制部材近傍磁界発生手段は、該トナー飛散抑制部材の近傍に磁界を形成する状態とするとともに、上記現像剤担持体を画像形成時とは逆方向に表面移動させ、その後、該現像剤担持体を画像形成時と同じ方向に表面移動させる制御を行うことを特徴とする現像装置。
  6. 請求項4または5の何れかに記載の現像装置において、
    上記堆積トナー回収動作は、前回の該堆積トナー回収動作の実行時から現像した画像面積率及び上記現像剤担持体の表面移動距離に応じて実行することを特徴とする現像装置。
  7. 請求項4乃至6の何れかに記載の現像装置において、
    上記堆積トナー回収動作は、前回の該堆積トナー回収動作の実行時からのトナー補給量及び上記現像剤担持体の表面移動距離に応じて実行することを特徴とする現像装置。
  8. 請求項4乃至7の何れかに記載の現像装置において、
    上記堆積トナー回収動作は、使用開始からの上記現像剤担持体の表面移動距離の累積値に応じて実行する頻度を変更することを特徴とする現像装置。
  9. 請求項4乃至8の何れかに記載の現像装置において、
    上記堆積トナー回収動作は、印刷ジョブの終了後に実行することを特徴とする現像装置。
  10. 請求項4乃至9の何れかに記載の現像装置において、
    上記堆積トナー回収動作は、前回の該堆積トナー回収動作の実行時からの連続通紙枚数に応じて動作内容を変更することを特徴とする現像装置。
  11. 請求項4乃至10の何れかに記載の現像装置において、
    上記堆積トナー回収動作は、当該現像装置が使用するトナーの種類に応じて実行する頻度を変更することを特徴とする現像装置。
  12. 潜像を担持する潜像担持体と、
    該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも該潜像担持体と該現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像手段として、請求項1乃至11の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  13. 少なくとも潜像担持体と、
    該潜像担持体表面を帯電させるための帯電手段と、
    該潜像担持体上に静電潜像を形成するための潜像形成手段と、
    該静電潜像を現像してトナー像化するための現像手段とを有する画像形成装置において、
    該現像手段として、請求項1乃至11の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018205619A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置、画像形成装置
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