JP2005070207A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子写真方式の画像形成装置において、光曝露による感光体の劣化を抑えつつ、装置の小型化を図るとともに、ユーザの操作性を向上させる。
【解決手段】 4個の現像器4Y,4C,4M,4Kを装着可能な現像ユニット4、静電潜像を担持可能な感光体22を含む感光体ユニット2および転写ユニット7を略上下方向に配置し、さらにその下方に給紙カセット5を配置する。そして、装置前面(図において左方)にシート搬送経路FF、反転搬送経路FRおよび定着ユニット9を設ける。これにより、設置面積の小さな画像形成装置を構成することができる。また、現像器4Y等についてはトップカバー12を開いて装置天面から着脱する一方、感光体ユニット2および転写ユニット7についてはフロントカバー11を開いて装置前方から着脱する構成としたので、現像器交換が容易で、しかも感光体22の光曝露が防止される。
【選択図】 図4
【解決手段】 4個の現像器4Y,4C,4M,4Kを装着可能な現像ユニット4、静電潜像を担持可能な感光体22を含む感光体ユニット2および転写ユニット7を略上下方向に配置し、さらにその下方に給紙カセット5を配置する。そして、装置前面(図において左方)にシート搬送経路FF、反転搬送経路FRおよび定着ユニット9を設ける。これにより、設置面積の小さな画像形成装置を構成することができる。また、現像器4Y等についてはトップカバー12を開いて装置天面から着脱する一方、感光体ユニット2および転写ユニット7についてはフロントカバー11を開いて装置前方から着脱する構成としたので、現像器交換が容易で、しかも感光体22の光曝露が防止される。
【選択図】 図4
Description
この発明は、静電潜像を担持可能な感光体と、トナーを貯留する現像器と、静電潜像をトナーにより顕像化したトナー像を一時的に担持する中間転写体とを備える画像形成装置に関するものである。
プリンタ、複写機およびファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装置は、静電潜像を担持可能な感光体、トナーを貯留する現像器および静電潜像をトナーにより顕像化したトナー像を一時的に担持する中間転写体などをその基本的構成としており、他の方式の画像形成装置に比べ装置が大型になりがちである。特に、多色化や用紙の大判化を図るといきおい装置が大型化してしまう。これを解決するため、装置を小型化するための種々の技術が従来より提案されている。
例えば、特許文献1に記載の多色画像形成装置では、装置天面に設けた同一の開口部を通して、OPC(有機感光体)からなる像担持体と中間転写体とを一体化したI/Oカートリッジおよび現像カートリッジの着脱を行うようにすることで、ユーザビリティを向上させるとともに機構を簡素化し、装置の小型化を図っている。このような効果を得るために、この装置では、概略次のような構成を採っている。
図5は従来技術の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。この画像形成装置100では、図5に示すように、現像カートリッジを装着した現像ロータリ101、像担持体102および中間転写体103の各機能ブロックが略水平方向に並べられている。そして、これらの下方に設けられた給紙カセット105から取り出された用紙が、略水平方向に設けられた搬送経路106に沿って搬送される際にトナー像を転写され、装置上部に排出される。なお、図5において、太い実線で示す矢印はトナーまたはトナー像の流れを表す一方、破線で示す矢印は用紙の流れを表している。
また、この画像形成装置100では、装置天面に開閉自在のカバー107を設け、現像ロータリ101に装着した各トナー色の現像カートリッジ、および像担持体102と中間転写体103とを一体化したI/Oカートリッジ104をいずれも装置天面から着脱可能としている。
上記した従来技術の画像形成装置は、次のような解決すべき課題を有している。すなわち、各機能ブロックが略水平方向に配置されているため、装置の設置面積が大きくなってしまう。また、用紙が各機能ブロックと給紙カセットとの間を略水平に搬送される構造となっているため、ユーザによるジャム処理作業が煩雑となる。
また、像担持体として感光体を使用している画像形成装置においては、光曝露による感光体の特性劣化が起きることが従来より知られている。上記した従来技術の画像形成装置では、現像カートリッジとI/Oカートリッジとを、装置天面に設けた同じ開口部を通して着脱するようにしているため、現像カートリッジが装着されていない状態では、像担持体表面に外部からの光が当たるおそれがある。そのため、感光体である像担持体が外光に曝露されることによる特性の劣化が生じやすい。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電子写真方式の画像形成装置において、光曝露による感光体の劣化を抑えつつ、装置の小型化を図るとともに、ユーザの操作性を向上させることを目的とする。
この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、静電潜像を担持可能に構成された感光体と、トナーを貯留する現像器を少なくとも1つ装着可能となっており、前記トナーにより前記感光体上の前記静電潜像をトナー像として顕像化する現像ユニットと、前記感光体から一次転写された前記トナー像を一時的に担持して、記録材への二次転写位置まで搬送する中間転写体と、前記感光体、前記現像ユニットおよび前記中間転写体を収納する装置筐体とを備え、前記装置筐体内において、前記感光体を前記中間転写体の略上方に配置するとともに、前記現像ユニットを前記感光体の略上方に配置し、しかも、前記装置筐体の天面に、前記現像器の着脱を行うための開口部を設けるとともに、前記装置筐体の前面に、前記感光体および中間転写体の着脱を行うための開閉可能な開口部を設けたことを特徴としている。
このように構成された発明では、現像ユニット、感光体および中間転写体がほぼ上下方向に配置されるため、装置の設置面積を小さくすることができ、装置全体の小型化を図ることができる。また、現像器の着脱作業は装置天面に設けた開口部を通して行う一方、感光体および中間転写ユニットの着脱作業は装置前面に設けた開口部を通して行うようにしているので、現像器の着脱時に感光体が外光に曝されることはない。さらに、装置前面の開口部については開閉可能としているので、感光体の交換時など必要な時以外はこの開口部を閉じた状態にしておくことで、感光体の光曝露を最小限に抑えることができる。
また、この画像形成装置においては、前記中間転写体の略下方に設けられ、前記記録材を収容する記録材カセットと、前記記録材カセットから取り出した前記記録材を、略鉛直方向上向きの搬送経路に沿って装置上方まで搬送して装置外部に排出する記録材搬送手段とをさらに備え、前記二次転写位置が前記搬送経路上に設けられるようにしてもよい。こうすれば、記録材は単に装置下部から上部へほぼ一直線状に搬送されるのみでよいこととなり、搬送経路を単純化することができる。これにより、さらに装置の小型化を図ることができるとともに、ジャム発生の頻度を低く抑えることができる。
また、前記現像ユニット、前記感光体および前記中間転写体よりも装置前面側を前記記録材が通過するように前記搬送経路を設けると、該搬送経路において発生した記録材のジャムに対し、装置前方からのアクセスで簡単に処理作業を行うことができる。
また、前記搬送経路上において前記二次転写位置よりも下流側に、前記トナー像を前記記録材に定着させる定着ユニットをさらに設けるとともに、前記装置筐体前面の開口部に対し開閉自在のカバーを設け、前記記録材搬送手段の少なくとも一部および前記定着ユニットを前記カバーに取り付けるようにするとより好ましい。このようにすれば、カバーを開くことにより搬送経路が露出して外部からのアクセスが容易となり、さらにジャム処理を行いやすくなる。
また、前記記録材搬送手段を、前記定着ユニットを通過した前記記録材を略鉛直方向下向きの反転搬送経路に沿って搬送し前記二次転写位置の上流側で再び前記搬送経路に送り込む反転搬送可能に構成した場合には、記録材の両面に画像を形成する両面印刷機能を実現することができる。
また、例えば、前記感光体および前記中間転写体を一体として装置本体に対し着脱可能な着脱ユニットとして構成するとともに、前記カバーの開状態で前記装置前面の開口部を通して前記装置本体に対する前記着脱ユニットの着脱作業を行うように構成してもよい。こうすることで、感光体および中間転写体の交換作業を同時に、しかも装置前面からの作業により行うことができるようになり、操作性がさらに向上する。
また、この着脱ユニットに対して、前記装置筐体前面の前記開口部から前記感光体に入射する外光を遮光するための遮光手段をさらに設けてもよい。こうすることで、例えば、ジャム処理を行うなどの目的でカバーが開かれた場合にも、外光による感光体の曝露を効果的に防止することが可能となる。なお、この遮光手段については、必ずしもそのための新たな構成を必要とするものではなく、他の目的で必須的に設けられた構成部品に遮光機能を兼備させることも可能である。例えば、中間転写体に、その形状や配置の工夫によって遮光機能を持たせるようにしてもよい。
また、上記のような構成を有する画像形成装置のそれぞれにおいて、前記現像ユニットを保持する装置筐体をさらに備えるとともに、前記現像ユニットが、複数の前記現像器を装着して前記装置筐体に対し回転自在な現像ロータリーとして構成されてもよい。このような構成によれば、現像ロータリーを回転させることにより複数の現像器を順次切り替えながら画像形成を行うことができる。そして、例えば、各現像器のトナー色を互いに異ならせておけば、カラー画像を形成することが可能となる。
図1はこの発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。この装置1は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が与えられると、図示を省略するコントローラが装置各部各部を制御して所定の画像形成動作を実行し、シートSに画像信号に対応する画像を形成する。
この装置1では、装置筐体10に以下の7つのユニット:感光体ユニット2;ロータリー現像ユニット4;給紙カセット5;露光ユニット6;転写ユニット7;搬送ユニット8および定着ユニット9を設けている。これらの各ユニットのうち、感光体ユニット2と転写ユニット7とは一体化されて(以下、これらを一体化したユニットを必要に応じて「感光体・転写ユニット」と称する)、装置本体に対し着脱自在に構成されている。
このように構成された画像形成装置1に対し外部装置から画像信号が与えられると、露光ユニット6が、その画像信号に応じて、感光体ユニット2に設けられて図1の矢印方向D1に回転する感光体22に向け光ビームLを照射する。感光体22は、所定の帯電バイアスを印加された帯電ユニット23により所定の表面電位に均一に帯電されており、その表面を光ビームLで露光することにより、画像信号に対応する静電潜像が感光体22表面に形成される。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。この現像ユニット4は、図1紙面に直交する回転軸中心に回転自在に設けられたロータリー形式の現像ユニットであり、該ユニット4に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、およびブラック用の現像器4Kを備えている。そして、コントローラからの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体22と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44が感光体22に対し対向配置されるとともに所定の現像バイアスを印加されて、感光体22の表面にトナーを付与する。これによって、感光体22上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72〜74に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ72を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向D2に回転させる駆動部(図示省略)とを備えるとともに、装置本体に対し着脱可能に構成されている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体22上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成する。
こうして中間転写ベルト71上に形成されたモノクロまたはカラー画像については、中間転写ベルト71の周回によって所定の二次転写領域TR2まで搬送する。そして、給紙カセット5から1枚ずつ取り出され、搬送ユニット8により搬送経路FFに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。搬送ユニット8は、給紙カセット5から1枚ずつシートSを取り出すピックアップローラ80、所定のタイミングでシートSを二次転写領域TR2へ送り込むゲートローラ81、二次転写ローラ82、排出ローラ83および後述する反転搬送経路FRを構成する複数のローラ84、85を備えている。なお、図1は装置1を右側面から見た状態を示しており、同図に示すように、この搬送ユニット8は装置1の前面側(図1において左側)に設けられている。
このように構成された搬送ユニット8が作動することにより、カラー画像が形成されたシートSは装置上方に向けて搬送され、定着ユニット9、排出ローラ83を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部89に排出される。一方、シートSの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートSが定着ユニット9を通過し終えた時点で排出ローラ83の回転方向を反転させる。これにより、シートSは反転搬送経路FRに沿って装置下方に向け搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路FFに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートSの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートSの両面に画像を形成することができる。
なお、この画像形成装置1では、感光体22および中間転写ベルト71の表面に残留付着したトナーを除去するためのクリーナ25、76が設けられている。クリーナ25は、感光体22と当接するクリーナブレードにより感光体22表面の残留トナーを掻き落とし廃トナータンクに回収する。一方、クリーナ76は、中間転写ベルト71表面の残留トナーを、所定のクリーニングバイアスを印加されて中間転写ベルト71に当接するクリーナローラに移行させて廃トナータンクに回収する。これらのクリーナ25およびクリーナ76は、感光体22および帯電ユニット23とともに感光体ユニット2を構成している。
また、感光体ユニット2および転写ユニット7が装着された状態では、図1に示すように、クリーナ76は、現像ユニット4と転写ユニット7との間にできる空間を塞ぐように配置されることとなる。そのため、フロントカバー11を開いたときに装置内部に入射する外光はクリーナ76によりほぼ遮られて感光体22には到達しない。このような配置とすることで、フロントカバー11の開閉動作を繰り返しても、感光体22の光曝露による劣化を抑えることができる。すなわち、ユーザは、光曝露による感光体22の劣化を心配することなく、ジャム処理等の目的でフロントカバー11の開閉を行うことができる。このように、この実施形態では、感光体・転写ユニットに設けられて中間転写ベルト71表面の残留トナーを除去するためのクリーナ76が、フロントカバー11が開かれたときに感光体22を外光から保護する「遮光手段」としての機能をも有している。
図2はこの画像形成装置のユニット配置を示すブロック図である。図2に示すように、この画像形成装置1では、現像ユニット4、感光体ユニット2および転写ユニット7をほぼ上下方向に配置している。そのため、図1から明らかなように、これらの各ユニット4、2および7を装置底面に投影したときその像の大部分が互いに重なり合うこととなる。このような配置としたことにより、これらを水平方向に配置した従来技術の装置(図5)と比較して、装置の底面積を大きく削減することができる。
また、給紙カセット5を転写ユニット7の下方に配置するとともに、装置前面側(図2の左側)に、シートSをほぼ上向きの搬送経路FFに沿って搬送する搬送ユニット8を配置しているため、これらを設けたことによる底面積の増加を抑えることが可能となっている。なお、図1では、給紙カセット5は装置後方(図1において右側)に突出した構造となっている。これは、上記のように装置の底面積を小さくした結果、装置の奥行きがシート長さより短くなった場合の構成の一例を示したものであって、給紙カセット5が常に装置後方に突出していたり、給紙カセット5を装置後方に向けて引き出す構造となっていることを示すものではない。
また、シートSが装置下部の給紙カセット5から上部の排出トレイ89までほぼ一直線状に搬送されるように構成したので、搬送経路FFが極めて簡素化され、ジャム発生頻度を大幅に低下させることができる。しかも、搬送経路FFを装置前面側に設けているので、万一ジャムが発生した場合でも、他のユニットが作業の障害となることもなく、装置前面からの作業によりジャム処理を行うことができ、ユーザの操作性の点でも優れている。さらに、反転搬送経路FRも装置前面に設けられているので、反転搬送経路FRにおいて発生したジャムに対しても、容易に処理作業を行うことができる。なお、図2において、太い実線で示す矢印はトナーまたはトナー像の流れを表す一方、破線で示す矢印はシートSの流れを表している。
図3はこの実施形態における感光体・転写ユニット交換方法を示す図である。この画像形成装置1では、装置筐体10の前面側(図3の左側)に開閉自在のフロントカバー11が設けられている。このフロントカバー11を開いた状態で、装置前面に各種メンテナンス作業を行うための開口部AP1が開口する。そして、定着ユニット9と、搬送ユニット8を構成する各部品のうち二次転写ローラ82およびローラ84、85とはこのフロントカバー11に取り付けられている。このような構成としたことで、フロントカバー11を開いた状態では、感光体ユニット2および転写ユニット7の前方が大きく開くこととなる。そのため、ユーザはこれらのユニット2および7を一体的に、つまり感光体・転写ユニットを、その長手方向に沿って開口部APを通して容易に引き出すことができる。また、これとは逆の動作により、新しいユニットを容易に装着することができる。このように、感光体・転写ユニットの前方に配置された定着ユニット9および搬送ユニット8の一部をフロントカバー11に取り付け、それらがカバーの開閉とともに移動するようにしたことで、この実施形態では、感光体・転写ユニットの着脱作業を優れた作業性で行うことができる。
このとき、現像ユニット4については、各現像器に設けられた現像ローラが感光体22から離間した状態で位置決め固定されていることが望ましい。これにより、ユニット着脱時の接触による現像ローラおよび感光体の損傷を避けられるからである。特に、図3に示すように、感光体22と最近接位置にある現像ローラ44が感光体22よりも後方(図3の右側)に位置するようにすれば、着脱される感光体ユニット2が現像ローラ44に接触するのを確実に回避することができる。また、図示を省略するが、感光体ユニット2および転写ユニット7が誤った方向から抜き差しされて周囲部品と接触するのを防止するため、これらのユニットの着脱方向を規制するガイドレールを装置筐体10の両側面に設けることが好ましい。
また、このような構成とすることにより、フロントカバー11を開くことでシート搬送経路FFおよび反転搬送経路FRを形成する各部品が露出するので、これらの経路上でジャムが生じても、フロントカバー11を開いて簡単に詰まったシートSを取り除くことができる。
さらに、図3に示すように、給紙カセット5も、装置前面から引き出すことができるようになっており、これを引き出すことによってシートSの補充を行うことができる。この給紙カセット5の引き出しは、フロントカバー11の開閉状態によらず可能である。
図4はこの実施形態における現像器交換方法を示す図である。この画像形成装置1では、装置天面の一部に開閉自在のトップカバー12が設けられている。そして、このトップカバー12を開いた状態で、装置天面に開口部AP2が開口し、この開口部AP2を通して、現像ユニット4から1つの現像器(図4の例では、イエロー現像器4Y)を取り出し、または現像ユニット4に対し1つの現像器を装着することができる。開口部AP2は、現像器の着脱作業を行うに足る程度の寸法を有していればよい。そこで、この開口部AP2を必要以上に大きくしないことで、トップカバー12の開閉または現像器の着脱による装置内部への外光の入射を抑えることができるうえに、小さなカバーの開閉で済むため、作業性も向上する。
以上のように、この実施形態の画像形成装置では、装置の主要部であり大きなスペースを占有する各ユニット、すなわち現像ユニット4、感光体ユニット2および転写ユニット7をほぼ上下方向に配置しているので、装置の底面積を小さくすることができる。また、感光体ユニット2および転写ユニット7を一体的に装置本体から着脱する際には装置前面に設けた開口部AP1を通してこれらを着脱する一方、現像器4Y等については装置天面に設けた開口部AP2を通して着脱するようにしているので、現像器着脱時の感光体22の光曝露が防止される。さらに、これらの開口部をそれぞれ開閉するカバー11、12を設けているので、感光体22が外光に曝されるおそれはさらに低くなっている。
また、給紙カセット5を転写ユニット7の下方に設けるとともに、シート搬送経路FFが装置下部の給紙ユニット5から装置上部の排出トレイ89までほぼ一直線状となるように搬送ユニット8を構成しているので、搬送経路が短くかつ簡素であり、ジャムが発生しにくい。そして、搬送経路を装置前面側に配置し、開閉自在のフロントカバー11を設けているので、万一ジャムが発生しても装置前面から簡単にその処理を行うことができる。また、装置前面に、装置上方から下方に向けてシートSを搬送する反転搬送経路FRを設けることで、装置を大型化させることなく容易に両面印刷機能を実現することができ、しかもジャム処理等の利便性は損なわれない。
また、定着ユニット9および搬送ユニット8の一部をフロントカバー11に取り付けたため、フロントカバー11を開くことで感光体・転写ユニットが大きく露出し、その着脱作業を装置前方から容易に行うことができる。さらに、フロントカバー11を開くことにより搬送経路FF、FRが露出するので、ジャム処理の作業性に優れている。
また、感光体・転写ユニットに設けたクリーナ76により、感光体22に入射する外光を遮光しているので、ジャム処理等の目的でフロントカバー11が開かれても、感光体22の光曝露が生じるおそれはない。
このように、この発明にかかる画像形成装置は、従来の画像形成装置に比べて、より装置の小型化が可能であるとともに、ユーザの操作性の点でも様々な利点を有するものである。すなわち、本発明を適用することによって、小型でありながら多機能(多色、両面印刷)を有し、しかもユーザの操作性にも優れた画像形成装置を実現することができる。
以上説明した実施形態においては、中間転写ベルト71が本発明の「中間転写体」に相当する。また、シートSが本発明の「記録材」に相当し、給紙カセット5が本発明の「記録材カセット」として機能する。また、搬送ユニット8が本発明の「記録材搬送手段」として機能する。また、感光体ユニット2と転写ユニット7とを一体化した感光体・転写ユニットが本発明の「着脱ユニット」に相当する。さらに、中間転写ベルト71表面の残留トナーを除去するクリーナ76が本発明の「遮光手段」としても機能していることは先に述べた通りである。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態は、シートSの両面に画像を形成する両面印刷機能を有する画像形成装置であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、シートSの片面にのみ画像を形成する画像形成装置に対しても適用可能である。
また、例えば、上記実施形態では、中間転写ベルト71表面の残留トナーを除去するために感光体・転写ユニットに設けたクリーナ76に、「遮光手段」としての機能を持たせているが、これに限定されるものでなく、外光を遮ることのできる適宜の位置に専用の遮光部材を設けてもよい。また、例えば、中間転写ベルト71の傾きや現像ユニット4との配置を調節することにより、中間転写ベルト71を「遮光手段」として機能させることも可能である。
また、例えば、上記実施形態の画像形成装置は、「中間転写体」としての中間転写ベルト71を備える画像形成装置であるが、このようなベルト状のもの以外にも、例えばドラム状の中間転写体を備える画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
さらに、上記実施形態は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のトナーを用いて画像を形成する装置に本発明を適用したものであるが、トナー色の種類および数については上記に限定されるものでなく任意である。
2…感光体ユニット(着脱ユニット)、 4…現像ユニット、 4C,4K,4M,4Y…現像器、 5…給紙カセット(記録材カセット)、 7…転写ユニット(着脱ユニット)、 8…搬送ユニット(記録材搬送手段)、 9…定着ユニット、 11…フロントカバー、 22…感光体、 71…中間転写ベルト(中間転写体)、 FF…搬送経路、 FR…反転搬送経路、 S…シート(記録材)、 TR2…二次転写領域(二次転写位置)
Claims (8)
- 静電潜像を担持可能に構成された感光体と、
トナーを貯留する現像器を少なくとも1つ装着可能となっており、前記トナーにより前記感光体上の前記静電潜像をトナー像として顕像化する現像ユニットと、
前記感光体から一次転写された前記トナー像を一時的に担持して、記録材への二次転写位置まで搬送する中間転写体と、
前記感光体、前記現像ユニットおよび前記中間転写体を収納する装置筐体と
を備え、
前記装置筐体内において、前記感光体を前記中間転写体の略上方に配置するとともに、前記現像ユニットを前記感光体の略上方に配置し、しかも、
前記装置筐体の天面に、前記現像器の着脱を行うための開口部を設けるとともに、前記装置筐体の前面に、前記感光体および中間転写体の着脱を行うための開閉可能な開口部を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記中間転写体の略下方に設けられ、前記記録材を収容する記録材カセットと、
前記記録材カセットから取り出した前記記録材を、略鉛直方向上向きの搬送経路に沿って装置上方まで搬送して装置外部に排出する記録材搬送手段と
をさらに備え、前記二次転写位置が前記搬送経路上に設けられている請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記現像ユニット、前記感光体および前記中間転写体よりも装置前面側を前記記録材が通過するように、前記搬送経路が設けられた請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記搬送経路上において前記二次転写位置よりも下流側に設けられて、前記トナー像を前記記録材に定着させる定着ユニットと、
前記装置筐体前面の前記開口部に対して開閉自在のカバーと
をさらに備え、前記記録材搬送手段の少なくとも一部および前記定着ユニットが前記カバーに取り付けられている請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記記録材搬送手段は、前記定着ユニットを通過した前記記録材を、略鉛直方向下向きの反転搬送経路に沿って搬送し前記二次転写位置の上流側で再び前記搬送経路に送り込む反転搬送可能に構成された請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記感光体および前記中間転写体が一体として前記装置本体に対し着脱可能な着脱ユニットとして構成され、
前記カバーの開状態で前記装置筐体前面の前記開口部を通して、前記装置本体に対する前記着脱ユニットの着脱作業を行うように構成された請求項4または5に記載の画像形成装置。 - 前記着脱ユニットは、前記装置筐体前面の前記開口部から前記感光体に入射する外光を遮光するための遮光手段をさらに備える請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記現像ユニットが、複数の前記現像ユニットを装着して所定の軸中心に回転自在な現像ロータリーとして構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
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2003
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