JP4874748B2 - 現像剤収容器製造方法、現像剤収容器、現像剤供給装置、画像形成装置 - Google Patents

現像剤収容器製造方法、現像剤収容器、現像剤供給装置、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤収容器、現像剤供給装置、画像形成装置及び現像剤収容器製造方法に関するものである。
従来から、トナーと磁性キャリアとを含む二成分の現像剤を用いた現像装置を備える画像形成装置が広く用いられている。この種の画像形成装置として、現像に伴ってトナーを消費する現像装置内の現像剤に対して、必要に応じてトナー収容器からトナーを補給することで、現像剤のトナー濃度を所定範囲内に維持するものがある。かかる構成では、現像剤内のキャリアは殆ど消費されず繰り返し使用されるため、画像を出力するにしたがってキャリアの表層のコート層が磨耗したり逆にコート層にトナー樹脂や添加剤が付着したりする。これにより、キャリアのトナーを帯電させる能力が徐々に低下して、キャリアが劣化した状態となる。キャリアの劣化が進行するとトナーの帯電量が低下し、地肌部汚れやトナー飛散などを引き起こすため、この種の画像形成装置では定期的にサービスマンがユーザーを訪問してキャリアの交換を行っていた。このために、メンテナンス費用がかかりコピー単価が高くなってしまっていた。
特許文献1及び特許文献2には、キャリアとトナーとを混合したプレミックス現像剤を現像装置内の現像剤に補給してトナー濃度の回復を図りながら、現像装置から余剰の現像剤をオーバーフローさせる画像形成装置が記載されている。かかる構成では、古くなったキャリアを現像剤のオーバーフローによって少しずつ現像装置内から排出しつつ、プレミックス現像剤中の新しいキャリアを現像装置内の現像剤に補給する。そして、このような排出と補給とによって現像剤中のキャリアを少しずつ新たなものに交換していくことで、キャリアの交換作業を省くことができる。
特許第2837309号公報 特開2004−29306号公報
しかしながら、現像装置に供給するプレミックス現像剤を収容する現像剤収容器では、トナーとキャリアとを均一に分散して分散性の良い状態で容器内に充填しても、容器内の下方でキャリアの割合が多くなり分散性が悪化する問題が生じた。このような分散性の悪化は以下のようにして発生する。すなわち、トナーとキャリアとを含有する現像剤を容器内に充填するときには、多くの空気が含まれた状態で現像剤が現像剤収容器内に充填される。現像剤が充填された後の容器では、時間が経つと現像剤が容器内の下方に沈み込み、現像剤から空気が抜けて現像剤の嵩が安定する。このとき、比重の大きいキャリアがトナーよりも速く沈み込むことにより、容器内の下方でキャリアの割合が多くなり、分散性が悪化する。
現像剤収容器内のトナーとキャリアとの分散性が悪い状態で現像剤収容器から現像装置に現像剤を供給すると、供給される現像剤のトナーとキャリアとの割合が変動する。そして、キャリアの割合が多い状態の現像剤が供給されると、トナー濃度制御が不安定となり異常画像が発生する。また、トナーの割合が多い状態の現像剤が供給されると、現像装置内のキャリアが入れ替わらず、キャリアの劣化に起因する異常画像が発生する。
また、分散性の悪化は、ユーザーが画像形成装置に現像剤収容器をセットするときにも問題になる場合がある。具体的に説明すると、現像剤収容器を画像形成装置にセットする前に、通常ユーザーは現像剤収容器を振って分散性の良い状態にし、その後、画像形成装置内にセットする。ユーザーが振ることにより現像剤収容器内の現像剤は多くの空気が含まれた状態となっており、画像形成装置にセットした後、時間が経つと現像剤が容器内の下方に沈み込み、現像剤から空気が抜けて現像剤の嵩が安定する。このとき、比重の大きいキャリアがトナーよりも速く沈み込むことにより、容器内の下方でキャリアの割合が多くなり、分散性が悪化する。
また、トナーとキャリアとの比重についてキャリアの比重の方が大きい場合に限らず、トナーの比重の方が大きい場合であっても同様の問題が生じる。すなわち、トナーの比重の方が大きい場合は、容器内の下方でトナーの割合が大きくなり、分散性が悪化する。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、現像剤収容器内の現像剤に空気が含まれている状態から現像剤の嵩が安定するまでの間に現像剤の分散性が悪化することを抑制することができる現像剤収容器製造方法、現像剤供給装置、現像剤収容器及びこれを備えた現像剤供給装置、並びにこれらの現像剤供給装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像装置に供給する現像剤として、トナーとキャリアとを含有する現像剤を収容する現像剤収容器を製造するための現像剤収容器製造方法において、該トナーと該キャリアとが十分に分散した現像剤を該現像剤収容器内に空気を多く含んだ状態で充填した後に、重力による該トナーと該キャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくするように、該現像剤収容器内の該トナーまたは該キャリアの少なくとも一方に外力を作用させることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像剤収容器製造方法において、上記キャリアは上記トナーよりも比重が大きく、該キャリアに対して上方向に向かう力を作用させる磁界を形成することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の現像剤収容器製造方法において、上記キャリアは上記トナーよりも比重が大きく、該キャリアに対して上方向に向かう力を作用させる電界を形成することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、トナーとキャリアとを含有する現像剤とを収容する現像剤収容器内の該現像剤を、潜像担持体上の静電潜像を現像してトナー像化する現像装置に供給する現像剤供給装置において、重力による該トナーと該キャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくするように、該現像剤収容器内の該トナーまたは該キャリアの少なくとも一方に外力を作用させる現像剤外力付与手段を有し、上記キャリアは上記トナーよりも比重が大きく、上記現像剤外力付与手段は、現像剤収容器内の該キャリアに対して上方向に向かう力を作用させる電界形成手段であることを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項4の現像剤供給装置において、上記現像剤収容器は、上記現像剤を収容する袋状部材を備え、該袋状部材に外圧を加え又は内圧を減少させることにより、該袋状部材が変形しながら減容することを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、静電潜像が形成される潜像担持体と、該潜像担持体上の該静電潜像を現像してトナー像とする現像装置と、トナーとキャリアとを含有する現像剤を収容する現像剤収容器内の該現像剤を該現像装置に供給する現像剤供給手段とを有する画像形成装置において、該現像剤供給手段として、請求項4またはに記載の現像剤供給装置を用いることを特徴とするものである。
現像剤内のトナーとキャリアとは比重が異なるため、重力によって単位体積当りに働く力が異なる。上記請求項1、2または3の現像剤収容器製造方法においては、現像剤収容器内に充填した現像剤の嵩が安定するまでの間、重力によるトナーとキャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくするように、該現像剤収容器内のトナーまたはキャリアの少なくとも一方に外力を作用させることにより、比重の大きい粒子が比重の小さい粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる。
また、上記請求項4の構成を備える現像剤供給装置においては、現像剤外力付与手段により現像剤収容器内のトナーまたはキャリアの少なくとも一方に外力を作用させることにより、重力によるトナーとキャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくすることができ、比重の大きい粒子が比重の小さい粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる
請求項1乃至の発明によれば、現像剤に空気が含まれている状態から現像剤の嵩が安定するまで現像剤が沈み込むときに、比重の大きい粒子が比重の小さい粒子よりも速く沈み込むことを抑制するため、分散性が悪化することを抑制することができるという優れた効果がある。
〔実施形態1〕
以下、本発明を適用可能な現像剤収容器を備える画像形成装置の一つ目の実施形態「以下、実施形態1と呼ぶ」について説明する。
まず、実施形態1の画像形成装置として、複数の感光体が並行配設されたタンデム方式のカラーレーザプリンタ(以下「プリンタ」という)の基本的な構成について説明する。
図1は、実施形態1に係るプリンタ100の概略構成図である。このプリンタ100は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスユニット1Y,1M,1C,1Kを備えている。各符号の数字の後に付されたY,M,C,Kは、イエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示している(以下同様)。プロセスユニット1Y、1M、1C、1Kの他には、光書込ユニット10、中間転写ユニット11、二次転写バイアスローラ18、レジストローラ対19、給紙カセット20、ベルト定着方式の定着ユニット21などが配設されている。
光書込ユニット10は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラーなどを有し、画像情報に基づいて後述の感光体2の表面にレーザ光を照射する。
図2は、プロセスユニット1Y,1M,1C,1Kのうち、イエロー用のプロセスユニット1Yの概略構成を示す拡大図である。なお、他のプロセスユニット1M,1C,1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、これらの説明については省略する。図2において、プロセスユニット1Yは、ドラム状の感光体2Y、帯電器30Y、現像装置40Y、ドラムクリーニング装置48Y、図示しない除電器などを有している。
帯電器30Yは、電圧が印加される帯電ローラ31Yを感光体2Yに接触または近接させることで、暗中にて感光体2Yの表面を一様帯電せしめる。帯電処理が施された感光体2Yの表面には、光書込ユニット10によって変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射される。すると、ドラム表面に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像装置40Yによって現像されてYトナー像となる。
現像装置40Yは、現像ケース41Yの開口から周面の一部を露出させるように配設された現像ローラ42Yを有している。また、第一搬送スクリュー43Y、第二搬送スクリュー44Y、ドクターブレード45Y、トナー濃度センサ(以下、「Tセンサ46Y」という。)なども有している。
現像ケース41Yには、磁性キャリアと、マイナス帯電性のYトナーとを含む図示しない二成分現像剤が収容されている。この二成分現像剤は第一搬送スクリュー43Y、第二搬送スクリュー44Yによって撹拌搬送されながら摩擦帯電せしめられた後、現像ローラ42Yの表面に担持される。そして、ドクターブレード45Yによってその層厚が規制されてから感光体2Yに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体2Y上の静電潜像にYトナーを選択的に付着させる。この付着により、感光体2Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費した二成分現像剤は、現像ローラ42Yの回転に伴って現像ケース41Y内に戻される。
第一搬送スクリュー43Yと、第二搬送スクリュー44Yとの間には仕切壁47Yが設けられている。この仕切壁47Yにより、現像ローラ42Yや第一搬送スクリュー43Y等を収容する第一供給部83Yと、第二搬送スクリュー44Yを収容する第二供給部84Yとが現像ケース41Y内で分かれている。第一搬送スクリュー43Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第一供給部83Y内の二成分現像剤を図中手前側から奥側へと搬送しながら現像ローラ42Yに供給する。第一搬送スクリュー43Yによって第一供給部83Yの端部付近まで搬送された二成分現像剤は、仕切壁47Yに設けられた図示しない開口部を通って第二供給部84Y内に進入する。第二供給部84内において、第二搬送スクリュー44Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第一供給部83Yから送られてくる二成分現像剤を第一搬送スクリュー43Yとは逆方向に搬送する。第二搬送スクリュー44Yによって第二供給部84Yの端部付近まで搬送された二成分現像剤は、仕切壁47Yに設けられたもう一方の開口部(図示せず)を通って第一供給部83Y内に戻る。
また、第二供給部84Yの仕切壁47Yとは反対側の側壁には、現像剤を第二供給部84Y内から排出するための排出口81が設けられている。この排出口81Yから排出された現像剤は、現像剤回収装置80Yの剤受入ホッパ82Y内に落下した後、図示しない回収剤カートリッジに向けて搬送される。
透磁率センサからなるTセンサ46Yは、第二供給部84Yの中央付近の底壁に設けられ、その上を通過する二成分現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。二成分現像剤の透磁率は、トナー濃度とある程度の相関を示すため、Tセンサ46YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しない制御部に送られる。この制御部は、RAMを備えており、この中にTセンサ46Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefを格納している。また、他の現像装置に搭載された図示しないTセンサからの出力電圧の目標値であるM用Vtref、C用Vtref、K用Vtrefのデータも格納している。Y用Vtrefは、図示しないY現像剤搬送装置の駆動制御に用いられる。具体的には、制御部は、Tセンサ46Yからの出力電圧の値をY用Vtrefに近づけるように、図示しないY現像剤搬送装置を駆動制御して上述の第二供給部84Y内にY現像剤を補給させる。この補給により、現像装置40Y内の二成分現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他のプロセスユニットの現像装置についても、同様の現像剤補給制御が実施される。
Y用の感光体2Y上に形成されたYトナー像は、後述の中間転写ベルト(図示せず)に中間転写される。中間転写後の感光体2Yの表面は、ドラムクリーニング装置48Yによって転写残トナーがクリーニングされた後、除電ランプによって除電される。そして、帯電器30Yによって一様帯電せしめられて次の画像形成に備えられる。他のプロセスユニットについても同様である。
先に示した図1において、中間転写ユニット11は、中間転写ベルト12、駆動ローラ13、張架ローラ14,15、ベルトクリーニング装置16、4つの中間転写バイアスローラ17Y,M,C,Kなどを有している。中間転写ベルト12は、駆動ローラ13、張架ローラ14,15にテンション張架されながら、図示しない駆動系によって回転せしめられる駆動ローラ13によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの中間転写バイアスローラ17Y,M,C,Kは、それぞれ図示しない電源から中間転写バイアスが印加される。そして、中間転写ベルト12をその裏面から感光体2Y,M,C,Kに向けて押圧してそれぞれ中間転写ニップを形成する。各中間転写ニップには、中間転写バイアスの影響により、感光体と中間転写バイアスローラとの間に中間転写電界が形成される。Y用の感光体2Y上に形成された上述のYトナー像は、この中間転写電界やニップ圧の影響によって中間転写ベルト12上に中間転写される。このYトナー像の上には、感光体2M,C,K上に形成されたM,C,Kトナー像が順次重ね合わせて中間転写される。かかる重ね合わせの中間転写により、中間転写ベルト12上には4色重ね合わせトナー像が形成される。この4色重ね合わせトナー像は、後述の二次転写ニップで記録材である転写紙Pに二次転写される。一方、二次転写ニップ通過後の中間転写ベルト12の表面に残留する転写残トナーは、張架ローラ15にバックアップされる中間転写ベルト部分に当接するベルトクリーニング装置16によってクリーニングされる。
光書込ユニット10の下方には、転写紙Pを複数重ねた転写紙束の状態で収容する給紙カセット20が配設されており、一番上の転写紙Pに給紙ローラ20aを押し当てている。給紙ローラ20aが所定のタイミングで回転駆動すると、一番上の転写紙Pが紙搬送路に給紙される。
中間転写ユニット11の駆動ローラ13には、中間転写ベルト12を介して二次転写バイアスローラ18が当接して二次転写ニップを形成している。この二次転写バイアスローラ18には、図示しない電源によって二次転写バイアスが印加される。
給紙カセット20から紙搬送路に給紙された転写紙Pは、レジストローラ対19のローラ間に挟まれる。一方、中間転写ベルト12上に形成された4色重ね合わせトナー像は、ベルトの無端移動に伴って二次転写ニップに進入する。レジストローラ対19は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを二次転写ニップにて4色重ね合わせトナー像に密着させ得るタイミングで送り出す。これにより、二次転写ニップでは、4色重ね合わせトナー像が転写紙Pに密着する。そして、上述の二次転写バイアスやニップ圧の影響を受けて転写紙P上に二次転写されて、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙Pは、定着ユニット21に送られる。
定着ユニット21は、定着ベルト21aを3本のローラによって張架しながら無端移動せしめるベルトユニット21bと、内部に熱源を有する加熱ローラ21cとを備えている。そして、このベルトユニット21bと加熱ローラ21cとの間に転写紙Pを挟み込みながら、その表面にフルカラー画像を定着させる。定着ユニット21を通過した転写紙Pは、排紙ローラ対22を経て機外へと排出される。
かかる構成の本プリンタでは、プロセスユニット1Y,M,C,Kや、中間転写ユニット11等によって、記録体たる転写紙Pに可視像たるトナー像を形成する可視像形成手段が構成されている。
次に、補充用のY、M、C、Kトナーとキャリアとをそれぞれ収容した収納容器である現像剤収容器50Y,50M,50C,50Kについて説明する。
図3は、Y用の現像剤収容器50Yを示す斜視図である。図において、現像剤収容器50Yは、柔軟な袋状部材である袋部51Yと、キャップ部材である口金部52Yと、円柱状のシャッタ部材53Yとを有している。袋部51Yは、厚さ50〜210[μm]程度の変形可能な柔軟なシート材が単層又は複層の角張った袋状に成形されたもので、内部にYトナーとキャリアとからなるY現像剤を収容している。このシート材としては、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン等からなる樹脂シートや、紙シートなどを用いることができる。本実施形態では、口金部52Yを溶着可能な材料であるポリエチレンシートからなる内側層に、ナイロンシートからなる外側層が被覆された2層構造の袋部51Yを使用している。本実施形態では、この袋部51Yの正面と裏面(図中手前側の面と奥側の面)の平坦部外側に、ポリエチレンテレフタレートやアルミ等からなる補強層60が設けられている。
この補強層60の作用により、袋部51Yの減容過程において、補強層60が設けられた平坦部は平面を保つことができるので、その平坦部がシワになったり波打ったりしない。よって、このシワや波打ちによって折り目fが崩されることがなくなり、減容後の袋部51Yは折り目fに沿ってきちんと折り畳まれる。
また、この補強層60には、図示のように8つの孔が設けられている。作業者は、袋部51Yを把持するときにこれらの孔に指を引っかかることができる。よって、作業者が現像剤収容器50Yを把持して振ったり、後述する容器支持ホルダにセットしたりする作業時の取扱性が高い。更に、これらの孔は、袋部51Yを把持するときに指を接触させるべき適切な位置を作業者に報知するためのマークとしても機能する。これにより、折り目fが崩されないような適切な位置を作業者に把持させることができ、減容後の袋部51Yの形状を一定形状とすることができる。
袋部51Yの上半分は、膨らんだ状態でほぼ直方体の形状になるが、下半分は逆四角錐状の形状(テーパー形状)になる。このような逆四角錐状の形状により、口金部52Yに向かって下り勾配となるホッパが形成されている。このホッパの先端には、樹脂材等からなる変形不能な口金部52Yが溶着されている。現像剤収容器50Yは、口金部52Yを下側に位置させる姿勢で用いられ、袋部51Yと口金部52Yとが連通している。口金部52Yには、貫通孔であるノズル受入孔54Yが水平方向に貫通せしめられており、これに円柱状のシャッタ部材53Yが挿入されることで、図示しないY現像剤が現像剤収容器50Y内に封止されている。なお、Y用の現像剤収容器50Yについてだけ図3を用いて説明したが、他色用の現像剤収容器50M,50C,50Kについてもほぼ同様の構成であるので説明を省略する。
次に、各色用の現像装置40に補給用現像剤を搬送するための現像剤供給装置200の構成及び動作について説明する。
図4は、Y用の現像剤供給装置200YをY用の現像装置40の一部とともに示す概略構成図である。この現像剤供給装置200Yは、供給搬送チューブ70Y、搬送路形成部材であるノズル71Y、吸引ポンプ90Yなどを備えている。また、現像剤収容器50Yを支持する図示しない容器支持部材としての容器支持ホルダも備えている。現像剤収容器50Yは、口金部52Yを下方に向ける姿勢で容器支持ホルダにセットされ、内部のトナーがほぼ無くなった時点で新たなものと交換される。このとき、新たな現像剤収容器50Yの口金部52Yに対しては、図3に示したシャッタ部材53Yが係合しているノズル受入孔54Yに対して、ノズル71Yの先端が挿入せしめられる。これにより、シャッタ部材53Yがノズル受入孔54Yから押し出されるとともに、ノズル71Yがノズル受入孔54Yに係合して、ノズル71Yと口金部52Yとが連結する。その結果、現像剤収容器50Yから排出されるY現像剤を搬送先である現像装置40Yに搬送するための現像剤搬送路が形成される。
ノズル71Yの後端には、供給搬送チューブ70Yが接続されている。この供給搬送チューブ70Yは、変形可能で且つ耐現像剤性に優れたゴム材や樹脂材等からなる内径φ4〜10[mm]のチューブであり、ノズル71Yとは反対側の端部が吸引ポンプ90Yのポンプ部91Yに接続されている。吸引ポンプ90Yは、一軸偏芯スクリューポンプ(通称モーノポンプ)と呼ばれる方式のものであり、ポンプ部91Y、これに連通する吐出部95Y、軸部材96Y、ユニバーサルジョイント97Y、吸引モータ98Y等を有している。
吸引ポンプ90Yのポンプ部91Yは、金属や剛性の高い樹脂などが偏芯した二条スクリュー形状に加工されたロータ92Y、ゴム等の材料に2条スクリュー状の空洞が形成されたステータ93Y、吸引口94Yなどから構成されている。吸引モータ98Yが回転すると、その回転駆動力がユニバーサルジョイント97Yと軸部材96Yとを介して2条スクリュー形状のロータ92Yに伝わる。そして、ロータ92Yがステータ93Y内で回転すると、ポンプ部91Yの吸引口94Yに負圧が発生する。この負圧により、供給搬送チューブ70Y、ノズル71Y及び口金部52Yを介して袋部51Y内のY現像剤が吸引されて、吸引ポンプ90Y内に吸われた後、ステータ93Y内を通って吐出部95Y内に吐出される。この吐出部95YにはY用の現像装置40Yの第二供給部84Yに接続されており、吐出部95Y内に吐出されたY現像剤は第二供給部84Yに供給されて図示しない二成分現像剤と混合される。
このように吸引ポンプ90Yの吸引によってY現像剤を搬送する現像剤供給装置200Yにおいては、Y現像剤に移動力を付与するためのオーガ等の可動部材を、現像剤収容器50Y内に設ける必要がない。このことにより、現像剤収容器50Yの構成を簡素にして軽量化を図ることができる。また、吸引ポンプ90Yの吸引力により、変形可能な袋部51Yを萎めて現像剤収容器50Yの減容化を図ることもできる。そして、これら軽量化や減容化により、使用済みの現像剤収容器50Yをメーカー等に引き取らせてリサイクル利用する場合に、現像剤収容器50Yの回収運搬費を抑えることができる。また、現像剤を搬送する搬送管にも、スクリュー部材等の可動部材を設ける必要がないので、搬送管として変形可能な供給搬送チューブ70Yを用いてプリンタ本体内に自由に排回すことが可能になる。そして、このことにより、現像剤搬送経路のレイアウト自由度を大幅に向上させることもできる。更には、現像剤収容器50Yを現像装置40Yよりも重力方向下側に位置させる場合でも、吸引ポンプ90Yの吸引力によって現像剤をポンプアップ搬送することが可能になる。そして、このことによっても、装置内部のレイアウト自由度を向上させることができる。
現像剤収容器50Yの袋部51Yには、図3に示したように、折り目fを設けておくことが望ましい。そうすると、吸引に伴って袋部51Yをこの折り目fに沿って萎ませて、最終的に図5に示すように、ほぼ平面状の形状に畳むことが可能になる。そして、現像剤収容器50Yをより減容せしめて、輸送コストを更に低減することができるからである。
図6は、プリンタ100の斜視図である。
図6に示すように、プリンタ100の筺体前面には、図示しない回転軸を中心に回動して開閉可能な4つの容器支持ホルダ75Y,75M,75C,75Kが設けられている。これらは、それぞれに対応する色用の現像剤供給装置200の一部を構成しており、対応する色の現像剤収容器50を内部に収納して支持する。作業者は、例えばY用の現像剤収容器50Yを容器支持ホルダ75Yにセットする場合、図示しないロックを外して、容器支持ホルダ75Yを図示のように手前側に回動するように開ける。そして、作業者は、口金部52Yが鉛直方向下側となるように袋部51Yを両手で把持し、その現像剤収容器50Yを容器支持ホルダ75Yの内部に落し込むように挿入する。そして、容器支持ホルダ75Yを閉めることで現像剤収容器50Yのプリンタ100に対する装着が完了する。
実施形態1の現像剤収容器50は、袋部51内にトナーとキャリアとを含有するプレミックス現像剤を収容している。
従来の方式でプレミックス現像剤を充填された現像剤収容器では、トナーとキャリアを混合したプレミックス現像剤をよく攪拌して空気を含んだ状態で充填した後、現像剤の嵩が安定すると下方でキャリアの割合が多くなる問題があった。これは、現像剤の空気が抜けて現像剤が現像剤収容器内で締まっていく過程で、トナーに比べて比重の大きいキャリアが現像剤収容器内の底に沈みこむためである。キャリアが容器の底に沈みこんだ状態の現像剤収容器内の現像剤の分散状態を図7(a)に示す。図7(a)に示すように現像剤の分散性が悪い状態の現像剤収容器を画像形成装置にセットし、現像剤の供給を行うと、キャリアだけが先または後に集中して供給される。そのため、現像装置内のトナー濃度制御が不安定となり異常画像が発生する場合があった。詳しくは、袋部51の開口部がある口金部52を下にして放置した場合、開口部の近傍にキャリアが溜まるために優先的に先にキャリアが補給されてしまい、現像装置内のトナー濃度制御が不安定になって異常画像が発生した。また、逆に口金部52を上にして放置した場合、最後までキャリアが現像部に供給されないために現像装置内のキャリアが入れ替わらず異常画像が発生してしまっていた。更にトナーの残りが少なくなった状態で一気にキャリアが供給されてしまうので口金部52を下にして放置した時と同様現像器内のトナー濃度制御が不安定になって異常画像が発生した。
また、特許文献2には、比重が小さいキャリアを用いることにより、キャリアが容器の底に沈みこむことを抑制する画像形成装置が記載されている。しかし、キャリアとトナーとの原材料が限定されるためコストアップにつながり、さらにキャリアとトナーとの比重の差を小さくすること限界があり、キャリアの沈み込みを抑制する効果は小さくなる。
一方、実施形態1のプリンタ100に用いる現像剤収容器50は、現像剤の分散性を維持したまま現像剤が締まった状態でプリンタ100に装着する。実施形態1の現像剤収容器50内の現像剤の分散状態を図7(b)に示す。図7(b)に示すように、現像剤が良好な分散状態となっている現像剤収容器50を用いることにより、現像装置40内のトナー濃度制御が安定し、良好な画像形成を行うことができる。
以下、実施形態1のプリンタ100に用いるプレミックス現像剤を収容した現像剤収容器50の製造方法の特徴部について説明する。
図8は、現像剤収容器50にプレミックス現像剤を充填する工程以降の、現像剤収容器50の製造工程の説明図である。
図8(a)は、プレミックス現像剤Dを現像剤収容器50の袋部51内に充填する工程の説明図である。プレミックス現像剤Dは、トナーとキャリアとが計量されて現像剤攪拌装置であるミキサー300に入れられ、ミキサー300で60秒間攪拌された後、袋部51に充填される。ミキサー300は60秒間攪拌することによりトナーとキャリアとを均一に攪拌することができ、分散性が良好な状態となる。この攪拌により、現像剤が多くの空気を含んだ状態となっている。
図8(a)で示す工程でプレミックス現像剤が充填した袋部51は、図8(b)で示すように、キャップ部材である口金部52を取り付けられる。袋部51に口金部52を取り付けた現像剤収容器50は、図8(c)で示すように、ベルトコンベア401上に載置され、所定時間かけて上方に磁石400を備えた磁界形成領域α内を通過する。ここで現像剤収容器50が磁界形成領域α内を通過する所定の時間としては、プレミックス現像剤Dが沈み込み、空気が抜けてその嵩が安定するまでの時間である。実施形態1の現像剤収容器50はベルトコンベア401によって10分間かけて磁界形成領域α内を通過する。
ミキサー300から充填されるプレミックス現像剤Dは、空気を多く含んだ状態となっている。プレミック現像剤が充填された後の現像剤収容器50内のプレミックス現像剤Dは、沈み込んで締まることで、現像剤中の空気が抜けてその嵩が安定する。このとき、磁界形成領域α外に放置すると、トナーに比べて比重が大きいキャリアの方が重力によって単位体積当りに下方向に働く力は大きいため、キャリアの方がトナーよりも速く沈み込む。
一方、図8(c)に示すように、ベルトコンベア401に載置して上方に磁石400を設けた磁界形成領域α内を通過させるで、キャリアは磁石400の磁力に引きつけられることによって上方向に働く力が加わる。磁界形成領域αでは現像剤収容器50内のトナーに対して上下方向に非接触で働く力は下方向に働く重力だけであるが、キャリアに対しては重力により下方向の力が働き、磁力により上方向の力が働く。磁力によってキャリアに対して上方向に働く力により、キャリアに対して単位体積あたりに下方向に働く力は小さくなり、トナーに対して単位体積当りに下方向に働く力との差が小さくなる。
磁界形成領域αでは、現像剤収容器50内のキャリアの見かけの比重がトナーと等価となるように磁界を形成することが望ましい。すなわち、以下の(1)式を満たすことが望ましい。
(キャリアに働く単位体積あたりの重力)−(磁界によりキャリアの単位体積当りに働く上方向の力の大きさ)≒(トナーに働く単位体積あたりの重力)・・・・(1)
磁界形成領域αにおいて上記(1)式を満たすような磁界を形成することにより、キャリアの沈み込みが防ぐことができ、トナーとキャリアとを均一に分散した状態でプレミックス現像剤がしまっていく。
磁界形成領域αではキャリアとトナーとの比重の大きさの違いによって生じる重力による単位体積当りに下方に非接触で働く力の差を小さくすることができる。そのため、比重の大きいキャリア粒子が比重の小さいトナー粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる。
実施形態1では、現像剤収容器50の袋部51にプレミックス現像剤を充填した後、磁界形成領域α内で現像剤の嵩を安定させるため、キャリア粒子がトナー粒子よりも速く沈み込みことを抑制し、分散性が悪化することを抑制することができる。そのため、図7(b)に示すように、分散性が良好な状態で現像剤が締まり、その嵩が安定した状態になる。
図9は、プレミックス現像剤のキャリアの含有率を変えたものを現像剤収容器50に充填し、磁界形成領域α内を10分間かけて通過した場合の、現像剤収容器50内の上部、中央部、及び下部におけるキャリア分布の測定結果を示す。図9に示すように、プレミック現像剤内のキャリアの含有率を変化させても、磁界形成領域α内で嵩を安定させることにより、上部、中央部及び下部でキャリアの含有率に偏りのない状態を維持したまま現像剤が締まった状態とすることができる。
また、一度締まって嵩が安定した現像剤は、強く振り混ぜない限り、空気がかんだ状態にならず、締まった状態であるキャリアとトナーとが相対的移動しにくい。よって、製造時に良好な分散性を保ったまま現像剤が締まると、通常の輸送やプリンタ100への取り付け動作では、現像剤はほとんど空気をかまない。そのため、現像剤収容器50を振らずにプリンタ100にセットすることにより現像剤の分散性を保ったままプリンタ100に装着することができる。さらに、現像剤収容器50は内部の現像剤を攪拌する攪拌手段を備えず、装着後も現像剤が空気をかまないため、プレミックス現像剤の分散性を保ったまま現像装置40に供給しつづけることができる。
現像剤収容器50内のプレミックス現像剤がトナーとキャリアとの分散性が良好な状態であるので、現像剤収容器50から現像装置40に供給される現像剤のトナーとキャリアとの割合も安定する。これにより、現像装置40内のトナー濃度が安定し、キャリアの入れ替わりも良好に行われるため、良好な画像品質を維持することができる。
図10は、プレミックス現像剤のキャリアの含有率を変えたもの補給回数と補給現像剤中のキャリアの含有率[wt%]の測定結果との関係を示すグラフである。図10に示すように、分散性の良好な現像剤を画像形成装置にセットすることにより、プレミックス現像剤が何れのキャリア含有率であっても、補給する現像剤のキャリアの含有率が安定した状態を維持することができた。
なお、実施形態1の現像剤収容器50は、現像剤を排出すると容器自体が変形し減容していくため、現像剤収容器50内での攪拌動作がなく、図10に示すように、キャリアの含有率が[wt%]一定のまま現像剤の補給がなされる。
磁石400としては、永久磁石であっても電磁石であっても良い。また、実施形態1では、現像剤収容器50がベルトコンベア401によって磁界形成領域α内を所定時間(10分間)かけて移動する構成であったが、これに限るものではない。例えば、プレミックス現像剤が充填された現像剤収容器50を磁界形成領域α内に載置して移動させず、所定時間経ったものを磁界形成領域αから取り出すようにしても良い。
〔変形例1〕
実施形態1では、磁石400によって形成された磁界発生領域αで、現像剤収容器50内のキャリアに対して上方向に向かう力を作用させる構成について説明した。以下、変形例1として、電界によって、キャリアに対して上方向に向かう力を作用させる構成について説明する。
図11は、変形例1に係る現像剤収容器50にプレミックス現像剤を充填する工程以降の、現像剤収容器50の製造工程の説明図である。
図8を用いて説明した実施形態1と同様に、図11(a)に示すようにミキサー300でプレミックス現像剤が攪拌され、現像剤収容器50の袋部51に収容される。このときのプレミックス現像剤は分散性が良好な状態であり、現像剤が多くの空気を含んだ状態となっている。
図11(a)で示す工程でプレミックス現像剤Dが充填された袋部51は、図11(b)で示すように、キャップ部材である口金部52を取り付けられる。袋部51に口金部52を取り付けた現像剤収容器50は、図11(c)で示すように、ベルトコンベア401上に載置され、所定時間かけて上方に上部電極板501を備え下方に下部電極板502を備えた電界形成領域β内を通過する。上部電極板501にはマイナスの電荷が印加されており、下部電極板502にはプラスの電荷が印加されており、上部電極板501と下部電極板502との間で電界が形成されている。現像剤収容器50内のプレミックス現像剤Dは、ミキサー300によって攪拌されるときに、トナーとキャリアとの摩擦帯電により、トナーはマイナス極性、キャリアはプラス極性に帯電している。
ここで現像剤収容器50が電界形成領域β内を通過する所定の時間としては、空気を多く含んだプレミックス現像剤Dから空気が抜けて、沈み込み、その嵩が安定するまでの時間である。変形例1の現像剤収容器50はベルトコンベア401によって10分間かけて磁界形成領域β内を通過する。
現像剤収容器50が電界形成領域β内を通過することで、プラス極性に帯電したキャリアは下部電極板502に反発し、上部電極板501にひきつけられることで、上方向に非接触で働く力が加わる。一方、マイナス極性に帯電したトナーは上部電極板501に反発し、下部電極板502にひきつけられることで、下方向に非接触で働く力が加わる。
キャリアはトナーよりも比重が大きいため、重力によって単位体積当りに下方向に働く力はキャリアのほうが大きい。電界形成領域βでは、重力によって単位体積当りに下方向に働く力が大きいキャリアには電界によって上方向に働く力が加わる。一方、重力によって単位体積当りに下方向に働く力が小さいトナーには電界によって下方向に働く力が加わる。そのため、キャリアに対して単位体積あたりに下方に働く力の総和は小さくなり、トナーに対して単位体積あたりに下方に働く力の総和は大きくなる。これにより、キャリアとトナーとの単位体積当りに下方に働く力の総和の差が小さくなる。
また、トナーが沈み込む方向にクーロン力が働くので沈み込ませて安定状態にさせる時間が少なくできるので充填工程での作業時間削減ができコストダウンが図れる。
電界形成領域βでは、現像剤収容器50内のキャリアの見かけの比重がトナーと等価となるように電界を形成することが望ましい。すなわち、以下の(2)式を満たすことが望ましい。
(キャリアに働く単位体積あたりの重力)−(電界によりキャリアの単位体積当りに働く上方向の力の大きさ)
≒(トナーに働く単位体積あたりの重力)+(電界によりトナーの単位体積当りに働く下方向の力の大きさ)・・・・(2)
電界形成領域βにおいて上記(2)式を満たすような電界を形成することにより、キャリアの沈み込みが防ぐことができ、トナーとキャリアとを均一に分散した状態でプレミックス現像剤がしまっていく。
電界形成領域βではキャリアとトナーとの比重の大きさの違いによって生じる重力による単位体積当りに下方に非接触で働く力の差を小さくすることができる。そのため、比重の大きいキャリア粒子が比重の小さいトナー粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる。
これにより、分散性が悪化することを抑制することができ、分散性が良好な状態で現像剤が締まり、その嵩が安定した状態になる。このような現像剤収容器50をプリンタ100に装着することにより、補給される現像剤の濃度が安定することにより、現像装置40内のトナー濃度が安定し、キャリアの入れ替わりも良好に行われるため、良好な画像品質を維持することができる。
参考構成例1
実施形態1は、現像剤収容器50の製造時に、空気を多く含んだ現像剤の空気が抜けて沈み込む間、現像剤内のキャリアに対して上方に向かう力を作用させることにより、比重の大きいキャリアがトナーよりも速く沈み込むことを抑制するものである。以下、参考構成例1として、キャリアの形状やトナーの形状によって、比重の大きいキャリアがトナーよりも速く沈み込むことを抑制する構成ついて説明する。なお、参考構成例1に係るプリンタ100、現像剤供給装置200、現像剤収容器50の基本構成は、実施形態1のものと同様であり、現像剤収容器50に収容する現像剤の粒子の形状が異なる点で相違する。実施形態1と共通する点についての説明は省略し、その相違点について説明する。
図12は、参考構成例1で用いるトナー粒子Tの概略説明図である。図12に示すように、参考構成例1で用いるトナー粒子Tの粒子は、その表面に複数の凸部T1を備えた形状となっている。このようなトナー粒子Tとキャリアとを含んだプレミックス現像剤を、良好な分散性となるように空気を含ませながら攪拌し、現像剤収容器50に充填する。そして、現像剤の粒子間の空気が抜けて現像剤が締まり、沈み込むとき、比重の大きいキャリアの粒子はトナー粒子の間を抜けてトナーよりも速く沈み込もうとするが、トナー粒子Tの表面の凸部T1がキャリアに引っかかる。これにより、キャリア粒子がトナー粒子の間を抜けて下方に移動しようとするときに、凸部T1がキャリアにひっかかることにより、キャリアのみが下方に移動することを妨げることができる。これにより、比重の大きいキャリア粒子が比重の小さいトナー粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる。よって、このようなプレミックス現像剤を収容する現像剤収容器50内では、現像剤が分散性のよい状態を維持したまま、その嵩が安定するまで締まることができる。
なお、参考構成例1では、プレミック現像剤が空気を多く含んだ状態から嵩が減るときの分散性の悪化を、トナーの形状によって抑制しているため、実施形態1のように、磁界形成領域αや電界形成領域βを備える工程が不要になる。また、ユーザーがプリンタ100に装着する前に現像剤収容器50を強く振って、分散性を向上させた後にプリンタ100に装着するようにしても良い。参考構成例1では、現像剤が沈み込むときの分散性を維持するために特殊な環境が必要ないため、空気を多く含んだ状態のままプリンタ100に装着し、プリンタ100内で現像剤を沈み込ませても、分散性が悪化することを抑制することができる。
これにより、現像剤収容器50内のプレミックス現像剤の分散性が悪化することを抑制することができ、分散性が良好な状態で現像剤が締まり、その嵩が安定した状態になる。このような現像剤収容器50を現像剤供給装置200に装着することにより、現像剤供給装置200が、現像装置40に供給する現像剤のトナーとキャリアとの割合が安定する。そして、プリンタ100が参考構成例1の現像剤収容器50を装着した現像剤供給装置200を備えていることにより、現像装置40内のトナー濃度が安定し、キャリアの入れ替わりも良好に行われるため、良好な画像品質を維持することができる。
参考構成例1のトナー粒子Tの形状は、表面の凹凸の割合を示す形状係数SF−2の値が、110以上、180以下となっている。形状係数SF−2は、トナー形状の凹凸の割合を示すものであり、下記(3)式で表される。トナーを二次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−2={(PERI)/AREA}×(100π/4)・・・(3)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。
形状係数SF−2が110以上となるトナー粒子を用いることにより、トナー粒子Tの凸部T1にキャリアが引っかかることで、キャリアが単独で沈み込むことを防止することができる。なお、形状係数SF−2の値が180を超えると、転写率が低下するため好ましくない。
参考構成例1では、表面に凸部T1を備えたトナー粒子Tを含有するプレミックス現像剤を収容する現像剤収容器50について説明したが、プレミック現像剤が含有するキャリア粒子の表面に複数の凸部を備えるものであってもよい。キャリアの表面に複数の凸部があることにより、キャリア粒子の表面の凸部がトナー粒子に引っかかることでキャリアが単独で沈み込むことを防止することができる。表面に凸部があるキャリア粒子であっても表面に凸部があるトナー粒子と同様に、その形状係数SF−2は110以上であることが望ましい。
トナー粒子やキャリア粒子の形状係数SF−2を、110以上とすることにより、クリーニング性、及び分散性が良好となる。
さらに、トナー粒子とキャリア粒子との両方の表面に凸部を備えたプレミックス現像剤を収容する現像剤収容器50であれば、キャリアがトナーに引っかかりやすくなり、より確実にキャリアが単独で沈み込むことを防止することができる。
参考構成例2
実施形態1は、現像剤収容器50の製造時に、現像剤収容器50内の空気を多く含んだ現像剤が沈み込み、空気が抜けて嵩が安定するまでの間、磁石400によって磁界が形成された磁界形成領域α内を通過させる構成である。そして、磁界形成領域αで現像剤内のキャリアに対して上方に向かう力を作用させることにより、比重の大きいキャリアがトナーよりも速く沈み込むことを抑制するものである。
以下、参考構成例2として、現像剤供給装置200が磁石400を備え、現像剤供給装置200に装着された現像剤収容器50内のキャリアに対して上方向に向かう力を作用させる構成について説明する。
参考構成例2に係るプリンタ100、現像剤供給装置200、現像剤収容器50の基本構成は、実施形態1のものと同様であり、現像剤供給装置200に磁石400を備える点で相違する。実施形態1と共通する点についての説明は省略し、その相違点について説明する。
図13は、参考構成例2に係る現像剤供給装置200の概略構成図である。
図4を用いて説明した実施形態1の現像剤供給装置200と主な構成は共通であり、図13に示すように、現像剤収容器50を装着する位置の上方に磁界形成手段としての磁石400を備えている。
参考構成例2の現像剤供給装置200を備えたプリンタ100に装着する現像剤収容器50は、トナーとキャリアとを含有したプレミックス現像剤と空気とが充填されている。そして、プリンタ100に装着する前に現像剤収容器50を良く振り、内部のプレミックス現像剤の分散性を向上させた後にプリンタ100に装着する。プリンタ100に装着された現像剤収容器50は図13に示すように、現像剤供給装置200の磁石400の下方にセットされる。
セットされたときの現像剤収容器50内のプレミックス現像剤は、セット前に良く振られることにより、分散性が良好な状態となり、さらに現像剤が多くの空気を含んだ状態となっている。そして、現像剤収容器50が磁石400の下方にセットされることにより、キャリアは磁石400の磁力に引きつけられることによって上方向に非接触で働く力が加わる。磁石400の下方では現像剤収容器50内のトナーに対して上下方向に非接触で働く力は下方向に働く重力だけであるが、キャリアに対しては重力により下方向の力が働き、磁力により上方向の力が働く。磁力によってキャリアに対して上方向に働く力により、キャリアに対して単位体積あたりに下方向に働く力の総和は小さくなり、トナーに対して単位体積当りに下方向に働く力の総和との差が小さくなる。このとき、磁石400は現像剤外力付与手段として機能する。
磁石400の下方ではキャリアとトナーとの比重の大きさの違いによる単位体積当りに下方向に非接触で働く力の差を小さくすることができる。そのため、比重の大きいキャリア粒子が比重の小さいトナー粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる。
参考構成例2では、現像剤収容器50を良く振ってプリンタ100にセットするだけで、磁石400が形成する磁界によって分散性を維持したまま現像剤収容器50内のプレミックス現像剤を締まった状態にすることができる。これにより、現像装置40に供給される現像剤のトナーとキャリアとの割合が安定することで、現像装置40内のトナー濃度が安定し、キャリアの入れ替わりも良好に行われるため、良好な画像品質を維持することができる。
〔変形例2〕
参考構成例2では、現像剤外力付与手段が、現像剤収容器50内のキャリアに対して上方向に向かう力を作用させる磁界形成手段としての磁石400である構成について説明した。以下、変形例2として、現像剤外力付与手段がキャリアに対して上方向に向かう力を作用させる電界を形成する電界形成手段である構成について説明する。
図14は、変形例2に係る現像剤供給装置200の概略構成図である。変形例2の現像剤供給装置200では、現像剤収容器50を装着する位置の上方に上部電極板501を備え、下方に下部電極板502を備えている。上部電極板501にはマイナスの電荷が印加されており、下部電極板502にはプラスの電荷が印加されており、上部電極板501と下部電極板502との間で電界が形成されている。
変形例2の現像剤供給装置200を備えたプリンタ100に装着する現像剤収容器50は、トナーとキャリアとを含有したプレミックス現像剤と空気とが充填されている。そして、プリンタ100に装着する前に現像剤収容器50を良く振り、内部のプレミックス現像剤の分散性を向上させた後にプリンタ100に装着する。プリンタ100に装着された現像剤収容器50は図14に示すように、現像剤供給装置200の上部電極板501と下部電極板502との間にセットされる。
セットされたときの現像剤収容器50内のプレミックス現像剤は、セット前に良く振られることにより、分散性が良好な状態となり、現像剤が多くの空気を含んだ状態となっている。また、現像剤収容器50内のプレミックス現像剤は、プリンタ100に装着する前に良く振られて攪拌されるときに、トナーとキャリアとの摩擦帯電により、トナーはマイナス極性、キャリアはプラス極性に帯電している。
そして、現像剤収容器50が上部電極板501と下部電極板502との間にセットされることにより、プラス極性に帯電したキャリアは下部電極板502に反発し、上部電極板501にひきつけられることで、上方向に非接触で働く力が加わる。一方、マイナス極性に帯電したトナー上部電極板501に反発し、下部電極板502にひきつけられることで、下方向に非接触で働く力が加わる。
キャリアはトナーよりも比重が大きいため、重力によって単位体積当りに下方向に働く力はキャリアのほうが大きい。上部電極板501と下部電極板502との間の電界では、重力によって単位体積当りに下方向に働く力が大きいキャリアには電界によって上方向に働く力が加わる。一方、重力によって単位体積当りに下方向に働く力が小さいトナーには電界によって下方向に働く力が加わる。そのため、キャリアに対して単位体積あたりに下方に働く力の総和は小さくなり、トナーに対して単位体積あたりに下方に働く力の総和は大きくなる。これにより、キャリアとトナーとの単位体積当りに下方に働く力の総和の差が小さくなる。このとき、上部電極板501と下部電極板502とで電界形成手段を形成し、現像剤外力付与手段として機能する。
上部電極板501と下部電極板502との間ではキャリアとトナーとの比重の大きさの違いによる単位体積当りに下方に非接触で働く力の差を小さくすることができる。そのため、比重の大きいキャリア粒子が比重の小さいトナー粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる。
実施形態1、変形例1、参考構成例1参考構成例2及び変形例2の画像形成装置であるプリンタ100が備える現像剤収容器50は、変形可能な袋部51に現像剤を収容し、現像剤を排出すると減容するフレキシブルな収容器である。このようなフレキブルな収容器ではその内部に現像剤を攪拌搬送する部材を設けることができないため、プリンタ100にセットし、現像剤の嵩が安定した状態となると、現像剤の分散性はほとんど変化しない。プリンタ100にセットして現像剤の嵩が安定した状態で、上記の現像剤収容器50のように現像剤の分散性が良好であると、良好な画像品質を維持することができる。
また、現像剤収容器50としてフレキシブルな収容器について説明した。しかし、比重の大きいキャリア粒子が比重の小さいトナー粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる現像剤収容器としては、変形しないハードな現像剤ボトルにも適用可能である。
変形しない現像剤ボトル内のプレミックス現像剤の分散性を向上するために攪拌部材を設ける構成であれば、分散性を良い状態を保つことができるので、分散のための攪拌部材が不要となる。また、帯電のために攪拌を行う構成であっても分散性が良い状態から攪拌が行われるため、効率良く攪拌を行うことができる。
以上、実施形態1によれば、空気を多く含んだプレミックス現像剤Dを充填した現像剤収容器50を、キャリアに対して上方向に力が働く磁界を形成する磁界形成領域αを、現像剤の嵩が安定するまで時間をかけて通過させるため、比重の大きいキャリアが比重の小さいトナーよりも速く沈み込むことを抑制することができる。これにより、現像剤の分散性が悪化することを抑制することができる。そして、実施形態1に記載の方法で製造された現像剤収容器50をプリンタ100に装着することにより、現像装置40内のトナー濃度が安定し、キャリアの入れ替わりも良好に行われるため、良好な画像品質を維持することができる。
また、変形例1によれば、空気を多く含んだプレミックス現像剤Dを充填した現像剤収容器50を、キャリアに対して上方向に力が働き、トナーに対して下方向の力が働く電界を形成する電界形成領域βを、現像剤の嵩が安定するまで時間をかけて通過させるため、比重の大きいキャリアが比重の小さいトナーよりも速く沈み込むことを抑制することができる。これにより、現像剤の分散性が悪化することを抑制することができる。
また、参考構成例1によれば、現像剤収容器50が収容するプレミックス現像剤が含有するトナーは、その粒子の表面に複数の凸部T1を備えた形状となっているので、比重の大きいキャリアの粒子はトナー粒子の間を抜けてトナーよりも速く沈み込もうとしても、トナー粒子Tの表面の凸部T1がキャリアに引っかかる。これにより、キャリア粒子がトナー粒子の間を抜けて下方に移動しようとするときに、凸部T1がキャリアにひっかかることにより、キャリアのみが下方に移動することを妨げることができる。これにより、比重の大きいキャリア粒子が比重の小さいトナー粒子よりも速く沈み込むことを抑制することができる。よって、このようなプレミックス現像剤を収容する現像剤収容器50内では、現像剤が分散性のよい状態を維持したまま、その嵩が安定するまで締まることができる。また、このような現像剤収容器50を現像剤供給装置200に装着することにより、現像剤供給装置200が、現像装置40に供給する現像剤のトナーとキャリアとの割合が安定する。さらに、プリンタ100が参考構成例1の現像剤収容器50を装着した現像剤供給装置200を備えていることにより、現像装置40内のトナー濃度が安定し、キャリアの入れ替わりも良好に行われるため、良好な画像品質を維持することができる。
また、参考構成例2によれば、現像剤供給装置200が、重力によるトナーとキャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくするように、現像剤収容器50内のキャリアに上方向の力を作用させる現像剤外力付与手段として現像剤収容器50の上方に磁石400を備えている。そのため、比重の大きいキャリアが比重の小さいトナーよりも速く沈み込むことを抑制することができる。これにより、現像剤の分散性が悪化することを抑制でき、現像剤が分散性のよい状態を維持したまま、その嵩が安定するまで締まることができる。また、このような現像剤供給装置200をプリンタ100が備えることにより、現像装置40内のトナー濃度が安定し、キャリアの入れ替わりも良好に行われるため、良好な画像品質を維持することができる。
また、変形例2によれば、現像剤供給装置200が、重力によるトナーとキャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくするように、現像剤収容器50内のキャリアに上方向の力を作用させ、トナーに下方向の力を作用させる現像剤外力付与手段として現像剤収容器50の上方には上部電極板501を備え、下方には下部電極板502を備えている。そのため、比重の大きいキャリアが比重の小さいトナーよりも速く沈み込むことを抑制することができる。これにより、現像剤の分散性が悪化することを抑制でき、現像剤が分散性のよい状態を維持したまま、その嵩が安定するまで締まることができる。
実施形態1に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタにおけるイエロー用のプロセスユニットの概略構成を示す拡大図。 同プリンタのYトナー用の現像剤収容器を示す斜視図。 同プリンタのYトナー用の現像剤供給装置の概略構成図。 同現像剤収容器の減容後の状態を示す説明図。 同プリンタを示す斜視図。 現像剤収容器内の現像剤の分散状態の説明図、(a)は分散性が悪い状態、(b)は分散性が良好な状態の説明図。 実施形態1の現像剤収容器の製造工程の説明図、(a)袋部にプレミックス現像剤を充填する工程、(b)袋部口金部52を取り付けられる工程、(c)現像剤収容器が磁界形成領域内を通過する工程の説明図。 キャリア分布の測定結果を示すグラフ。 補給回数と補給現像剤中のキャリアの含有率の測定結果との関係を示すグラフ。 変形例1の現像剤収容器の製造工程の説明図、(a)袋部にプレミックス現像剤を充填する工程、(b)袋部口金部52を取り付けられる工程、(c)現像剤収容器が電界形成領域内を通過する工程の説明図。 参考構成例1の現像剤収容器が収容するトナーの形状を模式的に示した説明図。 参考構成例2に係る現像剤供給装置の概略構成図。 変形例2に係る現像剤供給装置の概略構成図。
符号の説明
1 プロセスユニット
2 感光体
40 現像装置
41 現像ケース
42 現像ローラ
50 現像剤収容器
51 袋部
52 口金部
100 プリンタ
200 現像剤供給装置
300 ミキサー
400 磁石
401 ベルトコンベア
501 上部電極板
502 下部電極板

Claims (6)

  1. 現像装置に供給する現像剤として、トナーとキャリアとを含有する現像剤を収容する現像剤収容器を製造するための現像剤収容器製造方法において、
    該トナーと該キャリアとが十分に分散した現像剤を該現像剤収容器内に空気を多く含んだ状態で充填した後に、
    重力による該トナーと該キャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくするように、該現像剤収容器内の該トナーまたは該キャリアの少なくとも一方に外力を作用させることを特徴とする現像剤収容器製造方法。
  2. 請求項1の現像剤収容器製造方法において、
    上記キャリアは上記トナーよりも比重が大きく、
    該キャリアに対して上方向に向かう力を作用させる磁界を形成することを特徴とする現像剤収容器製造方法。
  3. 請求項1の現像剤収容器製造方法において、
    上記キャリアは上記トナーよりも比重が大きく、
    該キャリアに対して上方向に向かう力を作用させる電界を形成することを特徴とする現像剤収容器製造方法。
  4. トナーとキャリアとを含有する現像剤とを収容する現像剤収容器内の該現像剤を、
    潜像担持体上の静電潜像を現像してトナー像化する現像装置に供給する現像剤供給装置において、
    重力による該トナーと該キャリアとの単位体積当りに働く力の差を小さくするように、該現像剤収容器内の該トナーまたは該キャリアの少なくとも一方に外力を作用させる現像剤外力付与手段を有し、
    上記キャリアは上記トナーよりも比重が大きく、
    上記現像剤外力付与手段は、現像剤収容器内の該キャリアに対して上方向に向かう力を作用させる電界形成手段であることを特徴とする現像剤供給装置
  5. 求項4の現像剤供給装置において、
    上記現像剤収容器は、上記現像剤を収容する袋状部材を備え、該袋状部材に外圧を加え又は内圧を減少させることにより、該袋状部材が変形しながら減容することを特徴とする現像剤供給装置。
  6. 静電潜像が形成される潜像担持体と、
    該潜像担持体上の該静電潜像を現像してトナー像とする現像装置と、
    トナーとキャリアとを含有する現像剤を収容する現像剤収容器内の該現像剤を該現像装置に供給する現像剤供給手段とを有する画像形成装置において、
    該現像剤供給手段として、請求項4またはに記載の現像剤供給装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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