JP2010007004A - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フルオレン骨格を有するジ(メタ)アクリレート(A)、芳香環を含有するウレタン(メタ)アクリレート(B)および芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート(C)を含有し、(A)、(B)、および(C)の合計重量に基づいて、(B)を15〜50重量%含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
本発明の目的は、基材との密着性に優れ、高屈折率の硬化物を与える活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供することにある。
すなわち本発明は、フルオレン骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(A)、15〜50重量%の芳香環を有する2官能ウレタン(メタ)アクリレート(B)、および芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート(C)を必須成分として含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物;この硬化型樹脂組成物からなるコーティング剤、接着剤またはシーリング材;このエネルギー線硬化型樹脂組成物を硬化させてなる硬化物;この硬化物からなる光学部材または電気・電子部材;並びにこの硬化型樹脂組成物を、基材の少なくとも片面の少なくとも一部に塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする被覆物の製造方法である。
(1)硬化型樹脂組成物を活性エネルギー線で硬化させてなる硬化物は、基材となる樹脂との密着性に優れる。
(2)硬化物は、高屈折率を有する。
好ましい構造としては下記一般式(1)で表される。
また、R3およびR4は、独立してO(CH2)2、OCH(CH3)CH2、OCH(CH2CH3)CH2、O(CH2)3またはO(CH2)4で表される。特に好ましくは、R3とR4が共にO(CH2)2である。
そして、このイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(B’)は、ポリオール(a)とポリイソシアネート(b)を反応させることにより得られ、(a)と(b)の反応におけるOH/NCO当量比が、通常0.45〜0.90、好ましくは0.50〜0.85である。
芳香環を含有する多価アルコール(a1)には下記の2価のポリオール(a11)との3価以上のポリオール(a12)が挙げられる。
(a11)芳香環を有する2価アルコール(C8〜20またはそれ以上);芳香脂肪族2価アルコール[例えば、キシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等]、C6〜18の2価フェノール[単環2価フェノール(例えばハイドロキノン、カテコール、レゾルシノール、ウルシオール等)、多環2価フェノール{例えばビスフェノール(ビスフェノールA、F、C、B、ADおよびS、ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−ブタン等)}、および縮合多環2価フェノール{ジヒドロキシナフタレン(例えば1,5−ジヒドロキシナフタレン)、ビナフトール等}]、ポリエーテルジオール[上記2価アルコールまたは上記2価フェノールのAO付加物(分子量150〜Mn20,000)]、ポリエステルジオール[(Mn200〜20,000)、例えば上記2価アルコールまたは上記ポリエーテルジオールとジカルボン酸{脂肪族ジカルボン酸(C4〜C30、例えばコハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸)、芳香(脂肪)族ジカルボン酸(C8〜30、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸無水物、キシリレンジカルボン酸)}からなる縮合物]、ポリカーボネート(Mn500〜10,000)、並びにポリエステルジオール、ポリカーボネートのAO1〜300モル付加物等が含まれる。
(a21)芳香環を含有しない2価アルコール(C2〜20またはそれ以上);C2〜12の脂肪族2価アルコール〔例えば、(ジ)アルキレングリコール[エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−、2,3−、1,3−および1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールおよび3−メチルペンタンジオール(以下それぞれEG、DEG、PG、DPG、BD、HD、NPGおよびMPDと略記)、ドデカンジオール等]等〕、C6〜10の脂環式骨格を有する2価アルコール[1,3−および1,4−シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等]、ポリエーテルジオール[上記2価アルコールのAO付加物(分子量150〜Mn20,000)、ポリテトラメチレングリコール(以下、PTMGと略記)(Mn400〜10,000)等]、ポリエステルジオール{Mn200〜20,000、例えば上記2価アルコールまたは上記ポリエーテルジオールとジカルボン酸〔脂肪族ジカルボン酸[C4〜C30、例えばコハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸]等が含まれる。
(b1)C6〜20(但しNCO基中の炭素原子の数を除く。以下同。)の芳香族ポリイソシアネート
ジイソシアネート(以下、DIと略記)、例えば1,3−および/または1,4−フェニレンDI、2,4−および/または2,6−トリレンDI(TDI)、4, 4’−および/または2,4’−ジフェニルメタンDI(MDI)、m−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニ ル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンDI、およびm−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート;および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば粗製TDI、粗製MDI(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート)および4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート
DI、例えばエチレンDI、テトラメチレンDI、ヘキサメチレンDI(HDI)、ヘプタメチレンDI、オクタメチレンDI、ノナメチレンDI、デカメチレンDI、ドデカメチレンDI、2,2,4−および/または2,4,4 −トリメチルヘキサメチレンDI、リジンDI、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、2,6−ジイソシアナトエチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネートおよびトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネートおよびリジンエステルトリイソシアネート(リジンとアルカノールアミンの反応生成物のホスゲン化物、例えば2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、2−および/または3−イソシアナトプロピル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート)
DI、例えばイソホロンDI(IPDI)、2,4−および/または2,6−メチルシクロヘキサンDI(水添TDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−DI(水添MDI)、シクロヘキシレンDI、メチルシクロヘキシレンDI、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキシレン−1,2−ジカルボキシレートおよび2,5−および/または2,6−ノルボルナンDI、ダイマー酸DI(DDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えばビシクロヘプタントリイソシアネート
m−および/またはp−キシリレンDI(XDI)、ジエチルベンゼンDIおよびα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンDI(TMXDI)
これらのうち後述する本発明の硬化物の高屈折率の観点から好ましいのは(b1)、(b4)および(b5)である。
この水酸基含有(メタ)アクリレート(c)としては下記のもの、およびこれらの2種以上の混合物が含まれる。(c1)(メタ)アクリル酸のアルキレンオキシド(以下AOと略記)(C2〜4)付加物〔分子量116〜数平均分子量[以下、Mnと略記、測定はゲルパーミエイションク
ロマトグラフィー(GPC)法による。]5,000〕
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、−2−ヒドロキシプロピル、−2−ヒドロキシブチルおよびこれらのAO付加物(分子量160〜Mn5,000)等
(c2)(a11)のε−カプロラクトン付加物(分子量230〜Mn5,000)
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル−ε−カプロラクトン2モル付加物等
(c3)ジオール(Mn300〜5,000)のモノ(メタ)アクリレート
ジオール[Mn300〜5,000で後述の(c6)を構成するポリオール以外のもの、例えばポリカーボネートジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステルジオール]のモノ(メタ)アクリレート
(c4)エポキシドとヒドロキシ(メタ)アクリル酸の反応生成物
3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ビフェノキシ−2−ヒドロキシプロプル(メタ)アクリレート等
(c5)(メタ)アクリル酸と3官能以上のポリオール(分子量92〜Mn5,000)の反応生成物およびそのAO1〜100モル付加物
グリセリンモノ−およびジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンモノ−およびジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールモノ−、ジ−およびトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンモノ−、ジ−およびトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−およびペンタ(メタ)アクリレートおよびそれらのAO付加物(付加モル数1〜100)等
(c6)(メタ)アクリル酸とブタジエンポリオール、イソプレンポリオール、水添ブタジエンポリオールおよび水添イソプレンポリオールからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリオール(Mn300〜5,000)との反応生成物
例えば、1H−NMRで、芳香環含量を求める場合には、内部標準物質を添加し、内部標準物質由来の1Hのピークの積分値と、(B)中の芳香環の1Hのピーク(7ppm〜8ppm付近)の積分値の比率から(B)中のベンゼン骨格のモル数が求められ、分子量を乗じることで芳香環含量を求めることができる。
有機ビスマスカルボキシレートは、一般式Bi(OCOR)3 で表され、Rとしては1価の、脂肪族基[C1〜20、例えばアルキル(メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、sec−およびt−ブチル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシルおよびドデシル)基およびアルケニル(1−、2−およびi−プロペニル、1−、2−および3−ブテニル)基]、芳香(脂肪)族(C6〜20、例えばフェニル、トルイル、キシレニル、ベンジル、フェネチルおよびヘキシルフェニル)基および脂環式(C3〜10、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロオクチル)炭化水素基等が挙げられる。これらのRのうち耐加水分解性の観点から好ましいのはC2〜12の脂肪族基、およびC5〜10の脂環基である。
有機ビスマスカルボキシレートの具体例としては、ビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)、ビスマストリ(デカノエート)等が挙げられる。
有機ビスマスアルコキシドの具体例としては、トリ−2−エチルへキシロキシビスマス等が挙げられる。
4級アンモニウム塩には、テトラアルキル(C1〜4)アンモニウムブロマイド、テトラアルキル(C1〜4)アンモニウムパークロレートが挙げられる。
例えば、下記式(2)で表される化合物およびこれらの混合物が挙げられる。
式中のXは、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、COOH、またはCOOCH2CH2OHである。
Yは2価の芳香環であり、ベンゼン環またはその縮合環(ナフタレン環、フェナントレン環等が挙げられる。
そのような添加剤としては、金型離型性付与剤(D)、光重合開始剤(E)、塗料、インキに使用される種々の添加剤(F)[無機微粒子、有機顔料、分散剤、消泡剤、レベリング剤、シランカップリング剤、チクソトロピー性付与剤、スリップ剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤など]、溶剤などを含有させてもよい。
金型離型性付与剤(D)は、リン酸エステル(d1)、シリコーンオイル(d2)、 フッ素オイル(d3)などが挙げられる。
C1〜20またはそれ以上の1級もしくは2級アルキルリン酸エステル、アルキル(C1〜20またはそれ以上)のAO1〜30モル付加物の1級もしくは2級アルキルリン酸エステル、[アルキル(C1〜20)]フェノール(C6〜30)のAO1〜30モル付加物の1級もしくは2級アルキルリン酸エステル等が挙げられる。
(F1)は、2種以上併用してもよく、また2種以上が複合化(例えばシリカに酸化チタンが融着)されたものでもよい。(F1)の形状は、特に限定されず、例えば不定形状、球状、中空状、多孔質状、花弁状、凝集状および粒状のいずれでもよい。(F1)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常50%以下、硬化物の可撓性の観点から好ましくは30%以下、さらに好ましくは3〜25%である。
(1)アゾ系顔料
不溶性モノアゾ顔料(トルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、ファストエローG等)、不溶性ジスアゾ顔料(ジスアゾイエローAAA、ジスアゾオレンジPMP等)、アゾレーキ(溶性アゾ顔料)(レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B等)、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等
(2)多環式顔料
フタロシアニンブルー、インダントロンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等
(3)染つけレーキ
塩基性染料(ビクトリアピュアブルーBOレーキ等)、酸性染料(アルカリブルートーナー等)等
(4)その他
アジン系顔料(アニリンブラック等)、昼光けい光顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料等
(F2)の使用量は、組成物の全重量に基づいて、通常50%以下、硬化物の可撓性の観点から好ましくは40%以下、さらに好ましく30%以下である。
(1)ポリオキシアルキレン型
脂肪族アルコール(C4〜30)、[アルキル(C1〜30)]フェノール、脂肪族(C4〜30)アミンおよび脂肪族(C4〜30)アミドのAO(C2〜4)1〜30モル付加物
脂肪族アルコールとしては、n−、i−、sec−およびt−ブタノール、オクタノール、ドデカノール等;(アルキル)フェノールとしては、フェノール、メチルフェノールおよびノニルフェノール等;脂肪族アミンとしては、ラウリルアミンおよびメチルステアリルアミン等;および脂肪族アミドとしては、ステアリン酸アミド等が挙げられる。
(2)多価アルコール型
C4〜30の脂肪酸(ラウリン酸、ステアリン酸等)と多価(2〜6またはそれ以上)アルコール(例えばGR、PE、SOおよびソルビタン)のモノエステル化合物
(3)カルボン酸塩型
C4〜30の脂肪酸(前記に同じ)のアルカリ金属(上記に同じ)塩
(4)硫酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコール(前記に同じ)および脂肪族アルコールのAO(C2〜4)1〜30モル付加物の硫酸エステルアルカリ金属(前記に同じ)塩等
[アルキル(C1〜30)]フェノール(前記に同じ)のスルホン酸アルカリ金属(前記に同じ)塩
(6)リン酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコール(前記に同じ)および脂肪族アルコールのAO(C2〜4)1〜30モル付加物のモノまたはジリン酸エステルの塩[アルカリ金属(前記に同じ)塩、4級アンモニウム塩等]
(7)1〜3級アミン塩型
C4〜30の脂肪族アミン[1級(ラウリルアミン等)、2級(ジブチルアミン等)および3級アミン(ジメチルステアリルアミン等)]塩酸塩、トリエタノールアミンとC4〜30の脂肪酸(前記に同じ)のモノエステルの無機酸(塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸等)塩
(8)4級アンモニウム塩型
C4〜30の4級アンモニウム(ブチルトリメチルアンモニウム、ジエチルラウリルメチルアンモニウム、ジメチルジステアリルアンモニウム等)の無機酸(上記に同じ)塩等
が挙げられる。
(F3)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常10%以下、好ましくは0.05〜5%である。
(F4)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.01〜2%である。
(F5)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.1〜2%である。
(F6)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常10%以下、好ましくは0.5〜7%である。
(F7)の使用量は本発明の組成物の全重量に基づいて、通常20%以下、好ましくは0.5〜10%である。
(F8)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常5%以下、好ましくは0.01〜2%である。
(F9)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.005〜2%である。
(F10)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.005〜2%である。
これらの溶剤のうち好ましいのは沸点が70〜100℃のエステル、ケトンおよびアルコール、さらに好ましいのは酢酸エチル、メチルエチルケトン、i−プロパノールおよびこれらの混合物である。
該塗工に際しては、通常用いられる装置、例えば塗工機[バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター(サイズプレスロールコーター、ゲートロールコーター等)、エアナイフコーター、スピンコーター、ブレードコーター等]が使用できる。塗工膜厚は、硬化乾燥後の膜厚として、通常0.5〜300μm、乾燥性、硬化性の観点から好ましい上限は250μm、耐擦傷性、耐溶剤性、耐汚染性の観点から好ましい下限は1μmである。
撹拌機、冷却管および温度計を備えた反応容器に、ビスフェノールAのPO2モル付加物[商品名:ニューポールBP−2P、三洋化成工業(株)製、以下同じ]288.4部、キシリレンジイソシアネート[商品名:タケネート500、武田薬品工業(株)製、以下同じ]181部およびウレタン化触媒としてビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)(2−エチルヘキサン酸50%溶液)(以下同じ)0.2部仕込み、80℃で6時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート[商品名:ライトエステルHOA、共栄社化学(株)製、以下同じ]部を加え、80℃で3時間反応させてウレタンアクリレート(B−1)を得た。
製造例1と同様の反応容器に、ビスフェノールAのEO2モル付加物[商品名:ニューポールBPE−20T、三洋化成工業(株)製、以下同じ]321.7部、トリレンジイソシアネート[商品名:コロネートT−80、日本ポリウレタン工業(株)製]201.3部およびウレタン化触媒0.2部仕込み、80℃で8時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート33.8部を加え、80℃で3時間反応させてウレタンアクリレート(B−2)を得た。
製造例1と同様の反応容器に、ビスフェノールAのEO2モル付加物287.7部、ジフェニルメタン−4、4’−ジイソシアネート[商品名:ミリオネートMT、日本ポリウレタン工業(株)製]275.5部およびウレタン化触媒0.2部仕込み、80℃で6時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート36.3部を加え、80℃で3時間反応させてウレタンアクリレート(B−3)を得た。
製造例1と同様の反応容器に、ポリブチレングリコール(Mn1000)[商品名:PTMG1000、三菱化学(株)製]329.0部、イソホロンジイソシアネート[商品名:VESTANAT IPDI、エボニックデグサ(株)製]98.2部およびウレタン化触媒0.2部仕込み、80℃で8時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート28.0部を加え、80℃で3時間反応させてウレタンアクリレート(B’−1)を得た。
表1の配合組成にしたがってディスパーザーで混合撹拌し、実施例1〜7、比較例1〜4の樹脂組成物を得た。下記の成型方法に従い、基材の片面に該組成物の成型品を被覆させた。表中の配合成分は下記の通りである。なお、実施例、比較例ではいずれも成分を一括配合し、均一混合して組成物を作成した。
(A−1) :9,9’−ビス(4−ヒドロキシエチル)フルオレンEO変性
ジアクリレート
(C−1) :フェノキシエチルアクリレート
(C−2) :ベンジルアクリレート
(D−1) :トリデカノールのリン酸エステル
[モノエステル:ジエステル=1:1(モル比)]
(E−1):1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
[商品名「イルガキュア184」、チバスペシャリティケミカルズ(株)製]
1.屈折率
該組成物を、PETフィルム[商品名:ルミラーS、東レ(株)製]2枚で該組成物が約5μmになるように挟み、紫外線照射装置[商品名:VPS/I600、フュージョンUVシステムズ(株)製、以下同じ]を用いて1000mJ/cm2の紫外線を照射して硬化させて被覆物を得た。該被覆物からPETフィルムを除き、得られた硬化膜の屈折率を25℃の環境下で屈折率計[商品名:アッベ屈折率計4T、(株)アタゴ製]を用いて測定した。
該組成物を35℃に温度調整し、予めクロムメッキを表面に施した金型(タテ50cm、ヨコ50cm、金型温度35℃)にディスペンサーを用いて厚さ50〜150μmとなるよう塗工した。次にPETフィルム[商品名:コスモシャインA4300、東洋紡(株)製、厚さ100μm]を、上記金型に塗工した樹脂の上から空気が入らないように加圧積層した。
さらに基材樹脂の上から紫外線照射装置を用いて1000mJ/cm2の紫外線を照射して該組成物を硬化させて被覆物を得た。硬化物と基材樹脂との密着性を次の方法で評価した。
被覆物の硬化物(膜)側の面にナイフで1mm幅に切り目を入れて碁盤目(10×10個)を作成し、該碁盤目上にセロハン粘着テープを貼り付け90度剥離を行い、基材からの硬化物(膜)の剥離状態を目視で観察し、評価した。
恒温恒湿機を用いて60℃、90%RHの条件で被覆物を72時間静置した。その後、23℃、50%RHの環境下で24時間静置した。
この被覆物を使って上記と同じ方法で樹脂密着性を評価した。
Claims (11)
- フルオレン骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(A)、芳香環を有する2官能ウレタン(メタ)アクリレート(B)、および芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート(C)を必須成分として含有し、(A)、(B)および(C)の合計重量に基づいて、(B)を15〜50重量%含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 該芳香環含有2官能ウレタン(メタ)アクリレート(B)が、ポリオール(a)とポリイソシアネート(b)を反応させて得られる イソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(B’)および水酸基含有(メタ)アクリレート(c)とのウレタン化反応から形成される芳香環含有ウレタン(メタ)アクリレートである請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 該芳香環含有単官能(メタ)アクリレート(C)が、下記式(2)で表される請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
Zは、炭素数1〜20のアルキレン基、鎖中にエーテル基を含む炭素数1〜20のオキシアルキレン基、−(CH2CH2O)n−で示されるポリオキシアルキレン基(但しnは2〜20の数)、−{CH2CH(CH3)O}n−で示されるポリオキシアルキレン基(但しnは1〜20の数)、−CH2CH(OH)CH2−、または−CH2C(CH3)2CH2OCO−を表す。] - さらに、組成物中に光重合開始剤を含有させてなる請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- (A)、(B)および(C)の合計重量に基づいて、(A)を10〜55重量%、(C)を30〜55重量%含有する請求項1〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 硬化後の屈折率が1.58以上1.60以下である請求項1〜6いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 請求項1〜7いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物からなるコーティング剤、接着剤またはシーリング材。
- 請求項1〜7いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を硬化させてなる硬化物。
- 請求項9記載の活性エネルギー線硬化型樹脂硬化物からなる光学部材、電気部材または電子部材。
- 請求項1〜7いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、基材の少なくとも片面の少なくとも一部に塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする被覆物の製造方法。
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