JP7002237B2 - 光硬化性高屈折率樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性高屈折率樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7002237B2
JP7002237B2 JP2017139803A JP2017139803A JP7002237B2 JP 7002237 B2 JP7002237 B2 JP 7002237B2 JP 2017139803 A JP2017139803 A JP 2017139803A JP 2017139803 A JP2017139803 A JP 2017139803A JP 7002237 B2 JP7002237 B2 JP 7002237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
meth
refractive index
resin composition
acrylate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017139803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019019245A (ja
Inventor
秀彦 飯沼
聖也 田中
剛介 中島
健司 深尾
慶次 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Denka Kyogyo Co.,Ltd.
Denka Co Ltd
Original Assignee
Kanto Denka Kyogyo Co.,Ltd.
Denka Co Ltd
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Denka Kyogyo Co.,Ltd., Denka Co Ltd, Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Kanto Denka Kyogyo Co.,Ltd.
Priority to JP2017139803A priority Critical patent/JP7002237B2/ja
Publication of JP2019019245A publication Critical patent/JP2019019245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7002237B2 publication Critical patent/JP7002237B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

本発明は、光硬化性高屈折率樹脂組成物、及び当該樹脂組成物からなる被覆材、接着剤、封止剤、及び成形体に関する。
従来、CCD、CMOS等のセンサー素子や、ディスプレイ等の表示素子に用いられるガラス、フィルム及びシートの表面には、表面を保護する目的で、無機物又は有機物からなる被覆層が設けられている。近年では、前記の表面保護層に、反射防止や光導波等の機能を付与する目的で高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した被覆層等が用いられている。この高屈折率層には、チタニア、ジルコニア及びアルミナといったセラミックスを蒸着等により形成した高屈折率無機膜や、ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレートやウレタン(メタ)アクリレート等のラジカル重合性モノマーを配合し、塗布した後に、紫外線等のエネルギー線を照射して硬化膜とする高屈折率有機膜が、目的に応じて用いられている。前者の無機膜では、基材がフィルムやシートの場合に、密着性が不足したり、膜が脆く、フィルムを曲げた際に割れてしまったりする等の課題があった。近年ではラジカル重合性モノマーを配合した光硬化型の高屈折率有機膜が広く使用されるようになっている。
また、カメラや顕微鏡等の光学機器の組立てにおいては、レンズやプリズム等を接合するため、バルサムやエポキシ樹脂等の透明樹脂が接着剤として用いられていた。近年、オプトエレクトロニクス産業の発展に伴い、光ファイバーやマイクロレンズ等の高度な光学機能を持った光学素子類を接合する用途が増大している。光学素子類を接合するために、ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレートやウレタン(メタ)アクリレート等のラジカル重合性モノマーを配合した接着剤も広く使用されるようになっている。特に、光導波路素子とマイクロレンズや光ファイバー等を接合して、光変調器や光スイッチ等の光回路を作製する場合や、薄型レンズの接合等の、高度な光学特性を必要とする光学部品を接合する場合において、高屈折率を有する接着剤が必要とされている。
また、次世代ディスプレイとして注目されている有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELという。)パネルでは、外部から水分やガスの浸透による有機EL素子の劣化を防止するために、酸化ケイ素、窒化ケイ素、及びアルミナといった無機層を形成し、さらにアクリル樹脂やエポキシ樹脂を用いて封止する構造が取られている。これら無機層と有機系封止剤を用いた有機層は交互に積層されるが、無機層と有機層の屈折率差を小さくし、光の取り出し効率を向上させるために、高屈折率の有機系封止剤が求められている。
また、近年、三次元造形装置を用いた成形体が医療分野、光学分野等で広く使用されるようになってきており、造形用樹脂として光硬化性樹脂が用いられている。特に医療機器、顕微鏡、各種カメラ等に用いられるレンズの成形体ではレンズの薄型化のために、高屈折率の造形用樹脂が求められている。
上述のような反射防止膜や光導波路膜に用いられる高屈折率層や、接着剤、有機ELパネルの有機系封止剤、さらには光造形用樹脂に適用可能な高屈折率を有する樹脂組成物としては、硫黄含有(メタ)アクリレートを用いた接着剤組成物及び光硬化性高屈折率樹脂組成物が知られている(特許文献1~3)。特許文献4には、ジフェニルスルフォン構造を有するウレタン(メタ)アクリレートを用いた活性エネルギー線硬化性組成物が開示されている。
しかしながら、前記の特許文献に記載の主成分である、硫黄含有(メタ)アクリレートや、ジフェニルスルフォン構造を有するウレタン(メタ)アクリレート、4,4’-ジメルカプトジフェニルサルファイドジメタクリレートは、ビスフェノールA型エポキシ(メタ)アクリレート等の芳香環を有する化合物よりは高い屈折率を有してはいるものの、これら化合物は一般に波長450nm以下の光を吸収するため、黄色く着色し、透明性が低下しやすい、フィルムと密着しにくいといった課題があった。
前記の様な課題に対して高い屈折率を有する化合物として、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレートを用いた光硬化性高屈折率樹脂組成物が開示されている(特許文献5~12)。しかしながら、特許文献5の実施例は、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート以外の成分として、エチレングリコール鎖を有するジメタクリレート及び/又はビスフェノールFエチレンオキサイド変性アクリレートを使用しているため、密着性が低いといった課題があった。
特許文献6の実施例は、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート以外の成分として、2つの芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート化合物を使用しているため、高い屈折率は得られているものの、密着性、透明性が低いといった課題があった。
特許文献7の実施例は、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート以外の成分として、2つの芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート及び/又は1つの芳香環を有する単官能(メタ)アクリレートを使用しているため、高い屈折率は得られているものの、密着性、透明性、耐光性が低いといった課題があった。
特許文献8の実施例は、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート以外の成分として、分子内にカルボキシル基及びエチレン性不飽和基を有する(メタ)アクリレート共重合体であるアルカリ可溶性樹脂及びシリカ微粒子を使用しているため、屈折率が低くなるといった課題があった。
特許文献9の実施例は、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート以外の成分として、分子内に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能硬化性モノマーを使用しているため、密着性、接着性が低いといった課題があった。
特許文献10の実施例は、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート以外の成分として、分子内に6個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能硬化性モノマーを使用しているため、密着性、接着性が低いといった課題があった。また、環状骨格を有する単官能(メタ)アクリレートについては記載されていない。
特許文献11の実施例は、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート以外の成分として、分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能硬化性モノマーを使用しているため、密着性、接着性が低いといった課題があった。また、請求項1に記載されているのはフルオレン誘導体と多官能アクリレートからなる混合物であり、単官能(メタ)アクリレートについては記載がない。
特許文献12の実施例は、ハードコート層を構成する成分の1つとして、フルオレン骨格を有する多官能(メタ)アクリレートが記載されている。しかし、ハードコート層に含まれる金属酸化物の総含有量は0.0001質量%以下であり、フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレートと金属酸化物とを組み合わせることについて記載はない。
特開平11-5952号公報 特開2002-97224号公報 特表2006-526037号公報 特開2011-157543号公報 特開2004-294720号公報 特開2008-94987号公報 特開2010-248358号公報 特開2011-39165号公報 特開2012-111931号公報 特開2009-133880号公報 特開平5-164903号公報 国際公開WO2013/146483号公報
上述した先行技術文献に記載される組成物ではいずれも、屈折率と透明度と粘度の特性を共に向上させることができないという課題を解決できていなかった。特には特許文献5~11記載の、エチレングリコール鎖を有するジメタクリレート、ビスフェノールFエチレンオキサイド変性アクリレート、2つの芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート、分子内にカルボキシル基及びエチレン性不飽和基を有する(メタ)アクリレート共重合体であるアルカリ可溶性樹脂及びシリカ微粒子、分子内に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能硬化性モノマーを使用しても、上記課題を解決できないことを本発明者は見出した。本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。
本発明の実施形態は、以下を提供できる。
<1>(A)成分として、(A-1)下記一般式(1)で表されるフルオレン骨格を有する(メタ)アクリレートと、(A-2)脂環式炭化水素基を有する単官能(メタ)アクリレートとを含む(メタ)アクリレート、
(B)成分として、ジルコニア微粒子、
(C)成分として、光ラジカル重合開始剤、および
(D)成分として、有機ケイ素化合物
を含有し、
前記(B)成分のジルコニア微粒子の二次粒子の粒度分布測定による体積メジアン径が0.3~20μm、変動係数が80%以下であり、
前記(B)成分のジルコニア微粒子の一次粒子の平均粒子径が1~50nm、粒子径分布の相対標準偏差が40%以下であり、
前記(B)成分のジルコニア微粒子が、前記(D)成分の有機ケイ素化合物によって被覆され、
前記(A)~(D)成分の合計量に対する前記(B)成分の含有割合が10~80質量%である光硬化性高屈折率樹脂組成物。
一般式(1)
Figure 0007002237000001
(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4は水素原子又はメチル基、a及びbは、それぞれ1~4の整数を表す。尚、それぞれの置換基は上記式中で結合しているベンゼン環における置換可能な炭素原子のいずれと結合してもよい。)
<2>好ましい態様においては、前記(B)成分と(D)成分の合計量に対する(D)成分の割合が5~50質量%である光硬化性高屈折率樹脂組成物も提供できる。
<3>好ましい態様においては、(A)成分がさらに、(A-3)成分として、芳香環を有する単官能(メタ)アクリレートを含有する光硬化性高屈折率樹脂組成物も提供できる。
<4>好ましい態様においては、前記の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる被覆材も提供できる。
<5>好ましい態様においては、前記の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる接着剤も提供できる。
<6>好ましい態様においては、前記の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる封止剤も提供できる。
<7>好ましい態様においては、前記の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる成形体も提供できる。
本発明により提供される光硬化性樹脂組成物は、作業性が良く、高い屈折率と高い透明性を有するという効果を奏する。
<用語の説明>
本明細書において、被覆材とは、ガラス基板、プラスチックフィルム、プラスチックシート等の基材の表面上を、表面保護や意匠性を付与したり、及び反射防止や光導波といった機能性を付与したりすることを目的に被覆する材料を意味する。
本明細書において、接着剤とは、部品と部品等を貼り合わせるための接着剤、特に光学部品の接着に好適に用いられる接着剤を意味する。
本明細書において、封止剤とは、有機系素子を保護するための封止剤、特に有機EL素子、及びパネルの内部を埋める封止に好適に用いられる封止剤を意味する。
本明細書において、成形体とは、光造形によって作成された成形体、特に3次元造形装置に好適に用いられる成形体を意味する。
本明細書における数値範囲は、別段の断わりがない限りは上限値および下限値を含むものとする。
本発明の実施形態に係る樹脂組成物の成分について以下に説明する。
<(A-1)成分:フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレート>
本発明の実施形態に係る樹脂組成物は、(A)成分として(メタ)アクリレートを含有し、好ましくはラジカル重合可能な(メタ)アクリレートを含有する。当該(A)成分は、(A-1)下記一般式(1)で表されるフルオレン骨格を有する(メタ)アクリレートを有する。
一般式(1)
Figure 0007002237000002
(一般式(1)中、R1、R2、R3、R4は水素原子又はメチル基、a及びbは、それぞれ1~4の整数を表す。尚、それぞれの置換基は上記式中で結合しているベンゼン環における置換可能な炭素原子のいずれと結合してもよい。)
前記(A-1)成分の例としては、9,9-ビス[4-((メタ)アクリロイルオキシ)フェニル]フルオレン等の9,9-ビス[(メタ)アクリロイルオキシフェニル]フルオレン類;9,9-ビス[4-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9-ビス[4-(2-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)フェニル]フルオレン等の9,9-ビス[((メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシ)フェニル]フルオレン類;9,9-ビス[3-メチル-4-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9-ビス[3-メチル-4-(2-(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)フェニル]フルオレン、9,9-ビス[3,5-ジメチル-4-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン等の9,9-ビス[モノ又はジC1-4アルキル-(2-(メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシ)フェニル]フルオレン;9,9-ビス[3,4-ジ(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9-ビス[3,5-ジ(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン等の9,9-ビス[ジ(2-(メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシ)フェニル]フルオレン類;9,9-ビス[3,4,5-トリス(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン等の9,9-ビス[トリ(2-(メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシ)フェニル]フルオレン類;上記の化合物においてC2-4アルコキシ基がポリアルコキシ基(ジエトキシ、トリエトキシ基等)で置換された化合物(9,9-ビス[(メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシ)フェニル]フルオレン類;9,9-ビス[4-(2-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エトキシ)フェニル]フルオレン、9,9-ビス[3,5-ジメチル-4-(2-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)エトキシ)フェニル]フルオレン等の9,9-ビス[((メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシC2-4アルコキシ)フェニル]フルオレン類等;更にはこれらの化合物において、フェニル基をビフェニル基で置換してビフェニル基を形成した化合物(9,9-ビス[3-フェニル-4-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル])フルオレン等の9,9-ビス[フェニル-(メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシフェニル]フルオレン類等;これらの化合物においてナフチル基である化合物(9,9-ビス[5又は6-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)-2-ナフチル])フルオレン、9,9-ビス[5又は6-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)-1又は2-ナフチル)]フルオレン等の9,9-ビス[((メタ)アクリロイルオキシC2-4アルコキシ)ナフチル]フルオレン類等が挙げられる。これらの中では、透明性、基材との密着性の点で、9,9-ビス[4-(2-(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、及び/又は、9,9-ビス[4-(2-(メタ)アクリロイルオキシポリエトキシ)フェニル]フルオレンが好ましい。これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。ここで、Cは炭素をいい、その添字は炭素数を意味する。例えば、C1-4とは、炭素数が1~4個であることをいう。
上記フルオレン骨格を有する(メタ)アクリレートは、公知の製造方法をもって製造されたものを使用できる。具体的には大阪ガスケミカル社製のOGSOL(オグソール)シリーズや、新中村化学工業社製の「NKエステル A-BPEF」等を用いることができる。
(A-1)成分の含有割合は、屈折率、透明性、基材との密着性の点で、(A)成分(メタ)アクリレートの合計量に対して10~70質量%が好ましく、20~60質量%がより好ましく、30~50質量%が最も好ましい。
<(A-2)成分:脂環式炭化水素基を有する単官能(メタ)アクリレート>
本発明の実施形態に係る樹脂組成物は(A-2)成分として、脂環式炭化水素基を有する単官能(メタ)アクリレートを含有する。
上記(A-2)成分としては、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2-メチル-2-アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、水素添加ビスフェノールA型エポキシモノ(メタ)アクリレート、水素添加ビスフェノールF型エポキシモノ(メタ)アクリレート、水素添加ビフェニル型エポキシモノ(メタ)アクリレート、及び、これらの水素添加したエポキシモノ(メタ)アクリレートのEO(エチレンオキシド)変性体又はPO(プロピレンオキシド)変性体等が挙げられる。これらの中では、屈折率、透明性、密着性の点で、イソボルニル(メタ)アクリレート、2-メチル-2-アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上が好ましく、イソボルニル(メタ)アクリレート、2-メチル-2-アダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上がより好ましい。これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。(A-2)成分の主鎖の炭素数は特に制限されないが、例えば5~20の範囲、より好ましくは5~16の範囲とすることができる。
(A-2)成分の含有割合は、屈折率、透明性、基材との密着性の点で、(A)成分(メタ)アクリレートの合計量に対して、5~65質量%が好ましく、15~55質量%がより好ましく、25~45質量%が最も好ましい。
<(A-3)芳香環を有する単官能(メタ)アクリレート>
好ましい実施形態における(A)成分には、より屈折率を高めることを目的に(A-3)成分として、1個以上の芳香環を有する単官能(メタ)アクリレートを含めてよい。芳香環の数は、1~3個が好ましく、1個がより好ましい。
上記1個以上の芳香環を有する単官能(メタ)アクリレートとしては、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシヘキサエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ノニルフェニル(メタ)アクリレート、フタル酸変性(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、2-(o-フェニルフェノキシ)エチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの中では、(A-1)成分との相溶性、屈折率、透明性の点で、ベンジル(メタ)アクリレート及び/又はフェノキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。
芳香環を有する単官能(メタ)アクリレートの含有割合は、屈折率、透明性、基材との密着性の点で、(A)成分(メタ)アクリレートの合計量に対して、5~65質量%が好ましく、10~55質量%がより好ましく、15~45質量%が最も好ましい。
<(B)成分:ジルコニア微粒子>
本発明の実施形態に係る樹脂組成物は、(B)成分としてジルコニア微粒子を含有する。ジルコニア微粒子としては、ジルコニウム塩水溶液とアルカリ水溶液との中和反応により得られたジルコニウム水酸化物含有水溶液を、温度200~400℃且つ圧力20~40MPaで水熱反応させることで得られる。ジルコニア微粒子の一次粒子および二次粒子の粒度分布は、例えば上記水熱反応に用いる温度や圧力を調整することによって、所望のものを得ることができる。
前記(B)成分のジルコニア微粒子の二次粒子は、粒度分布測定によるメジアン径が0.3~20μm、変動係数が80%以下であることが、(D)成分である有機ケイ素化合物による表面処理を行う上で好ましい。すなわち、当該二次粒子の体積メジアン径および変動係数が上記範囲内であれば、ジルコニア微粒子の表面処理を行う際に、粒子の均一性が高く、凝集している粒子が実質的に残らないので、表面に均一に有機ケイ素化合物を被覆することができる。こうして均一に被覆されたジルコニア微粒子を用いることで、樹脂組成物の透明度を高めることができるという効果が奏される。一方、当該二次粒子の体積メジアン径が大きすぎる(例えば20μm超である)または変動係数が大きすぎる(例えば80%超である)と、ジルコニア微粒子の表面処理を行う際に凝集している粒子が多くなりすぎるかまたは粒度分布が不均一になりすぎ、均一に有機ケイ素化合物を被覆できないために、得られる樹脂組成物の透明性が損なわれるという問題が発生する。また当該二次粒子の体積メジアン径が小さすぎる(例えば0.3μm未満である)と、再凝集が起こりやすくなり、好ましくない。
また(B)成分の一次粒子は、平均粒子径が1~50nm、粒子径分布の相対標準偏差が40%以下であることが好ましい。すなわち、当該一次粒子の平均粒子径および相対標準偏差が上記範囲内であれば、ジルコニア微粒子の樹脂に対する分散性が良好になり、得られる樹脂組成物の透明性を高めることができるという効果を奏する。一方、当該一次粒子の平均粒子径が大きすぎる(例えば50nm超である)または相対標準偏差が大きすぎる(例えば40%超である)と、樹脂組成物中に大きな粒子が多く含まれることから、得られる樹脂組成物の透明性が損われ、好ましくない。また当該一次粒子の平均粒子径が小さすぎる(例えば1nm未満である)と、凝集により分散性が悪くなる問題が生じ、さらには製造が著しく困難になりコストなどの観点から現実的では無いという問題も生じる。
(A)~(D)成分の合計量に対して、前記(B)成分の含有割合は、10~80質量%であることが好ましく、15~70質量%であることが特に好ましく、さらに好ましくは20~60質量%である。
<(D)成分:有機ケイ素化合物>
前記(B)成分であるジルコニア微粒子は、分散されて(D)成分である有機ケイ素化合物で被覆されるものである。(D)成分で被覆する際の(B)成分の分散の程度は本発明の効果を奏する限りにおいては特に限定されないが、ある実施形態においては、(B)成分を一次粒子の状態に近くなるように分散する(単分散する)ことが、得られる組成物の特性に鑑みて好ましい。(B)成分を(D)成分で被覆する際の分散溶媒は特に限定されないが、例えばエタノールや水などの水性溶媒を使用できる。分散の程度は、分散処理の際の攪拌の強さや用いる溶媒の種類などによって調節可能である。
(D)成分としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、p-スチリルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、N-(ビニルベンジル)-2-アミノエチル-3-アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩、3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン等の有機ケイ素化合物等が挙げられる。この中では、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、p-スチリルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシランが好ましく、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシランが特に好ましい。これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。
前記(D)成分の有機ケイ素化合物の含有割合は、前記(B)成分と(D)成分の合計量に対して、5~50質量%であってよく、10~50質量%であることがより好ましく、15~40質量%であることが特に好ましく、さらに好ましくは20~30質量%である。
<(C)成分:光ラジカル重合開始剤>
本発明の実施形態に係る樹脂組成物は、(C)光ラジカル重合開始剤を含有する。光ラジカル重合開始剤は、エネルギー線を照射することによりラジカルが発生する化合物であれば、特に制限されない。
上記光ラジカル重合開始剤としては、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイン安息香酸、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン誘導体、ベンゾフェノン、4-フェニルベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、2,2-ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール等のアルキルアセトフェノン誘導体、1-ヒドロキシ-シクロヘキシルフェニルケトン、1-(4-イソプロピルフェニル)2-ヒドロキシ-2-メチルプロパン-1-オン、1-(4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル)-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン等のα-ヒドロキシアセトフェノン誘導体、ビスジエチルアミノベンゾフェノン、2-メチル-1-(4-(メチルチオ)フェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-1-ブタノン-1等のα-アミノアルキルアセトフェノン誘導体、イソブチリル-メチルフォスフィン酸メチルエステル、イソブチリル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、ピバロイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、2-エチルヘキサノイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、ピバロイル-フェニルフォスフィン酸イソプロピルエステル、p-トルイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、o-トルイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、2,4-ジメチルベンゾイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、p-3級ブチルベンゾイル-フェニルフォスフィン酸イソプロピルエステル、ビバロイル-(4-メチルフェニル)-フォスフィン酸メチルエステル、ピバロイル-フェニルフォスフィン酸ビニルエステル、アクリロイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、イソブチリル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、ピバロイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、1-メチル-1-シクロヘキサノイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2-エチルヘキサノイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、p-トルイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、o-トルイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、p-3級ブチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、(メタ)アクリロイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,2-ジメチル-ヘプタノイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、テレフタロイル-ビス-ジフェニルフォスフィンオキサイド、アジポイル-ビス-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6-ジメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6-ジメトキシベンゾイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、2,6-ジメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6-ジメトキシベンゾイル-ジフォスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,3,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイル-トリフォスフィン酸メチルエステル、2,4,6-トリメトキシベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6-ジクロルベンゾイル-フェニルフォスフィン酸エステル、2,6-ジクロルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,3,4,6-テトラメチルベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6-ジブロムベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6-ジメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6-トリメチルベンゾイル-フェニルフォスフィン酸メチルエステル、2,6-ジクロルベンゾイル-若しくは2,6-ジメトキシベンゾイル-ジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)-フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチル-ペンチルフォスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド誘導体、エタノン1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-1-(O-アセチルオキシム)等のオキシムエステル化合物が挙げられる。これらの中では、反応性、透明性に優れる点で、アルキルアセトフェノン誘導体、α-ヒドロキシアセトフェノン誘導体、アシルフォスフィンオキサイド誘導体からなる1種以上が好ましい。これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。
(C)成分の含有割合は、前記(A)成分(メタ)アクリレート100質量部に対して、0.1~10質量部が好ましく、0.5~5質量部がより好ましい。0.1~10質量部の範囲にあれば硬化性が悪くなることもないし、透明性も低下させることもないという効果を奏することができる。
本発明の実施形態に係る樹脂組成物には、発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の単官能(メタ)アクリレート化合物や、多官能の(メタ)アクリレートを含有しても良い。
<その他の添加剤>
本発明の実施形態の目的を損なわない範囲で、シランカップリング剤、酸化防止剤、アクリルゴム、ウレタンゴム等の各種エラストマー、光増感剤、光安定剤、溶剤、増量材、充填剤、補強材、可塑剤、増粘剤、染料、顔料、難燃剤及び界面活性剤等の添加剤を含有しても良い。
本発明の実施形態に係る樹脂組成物の製造方法については、前記(A)成分である(メタ)アクリレートと(C)成分である光ラジカル重合開始剤を予め十分に混合し、その後に前記(B)成分であるジルコニア微粒子を、(D)成分である有機ケイ素化合物で被覆した上で添加して分散する。前記(A)成分と(C)成分の材料の混合方法としては、特に限定されないが、プロペラの回転に伴う撹拌力を利用する撹拌法、自転公転による遊星式撹拌機等の通常の分散機を利用する方法等が挙げられる。これらの混合方法は、低コストで、安定した混合を行えるので好ましい。
前記(B)成分の分散方法としては、特に限定されないが、万能撹拌機やニーダー等による混錬方法、高速撹拌機や超音波ホモジナイザー等による分散方法等が挙げられ、高粘度の樹脂組成物への分散の点から、混錬方法が特に好ましい。
上記の混合を行った後、下記の光源を用いたエネルギー線の照射により、樹脂組成物の硬化を行うことができる。
本実施形態において、樹脂組成物の硬化に用いられる光源としては、特に限定されないが、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、ハイパワーメタルハライドランプ(インジウム等を含有する)、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、キセノンエキシマランプ、キセノンフラッシュランプ、ライトエミッティングダイオード(以下、LEDという)等が挙げられる。これらの光源は、(C)成分である光ラジカル重合開始剤の反応波長に対応したエネルギー線の照射を効率よく行う点で、好ましい。
上記光源は、各々放射波長、エネルギー分布が異なる。そのため、上記光源は光重合開始剤の反応波長等により適宜選択される。又、自然光(太陽光)も反応開始光源になり得る。
上記光源は、直接照射、反射鏡等による集光照射、ファイバー等による集光照射を行ってもよい。低波長カットフィルター、熱線カットフィルター、コールドミラー等も用いることもできる。
本発明の実施形態に係る上記構成からなる樹脂組成物は、エネルギー線の照射により速やかに硬化するため、高透明性、高屈折率等の光学特性に優れた硬化体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る樹脂組成物の屈折率は、温度25℃、波長589nmでの硬化物屈折率が1.60以上であることが好ましく、1.65以上であることがより好ましい。
屈折率の測定は、アッベ式屈折率計、プリズムカプラー、エリプソメーター等、公知の手法にて測定できる。これらの中では、アッベ式屈折率計を用いた測定が好ましい。
本発明の実施形態に係る樹脂組成物は、高透明性、高屈折率等の光学特性に優れ、ガラス、プラスチックフィルム、プラスチックシート等の基材への密着性が優れるため、これら基材の被覆材として提供することができる。
また本発明の実施形態に係る樹脂組成物は、高透明性、高屈折率等、光学特性に優れるため、反射防止膜や光導波膜の高屈折率層として用いることができる。そのため本発明の実施形態では、優れた反射防止膜や光導波路膜を提供できる。
反射防止膜及び光導波路膜は、ガラス、プラスチックフィルム、プラスチックシート等の各種基材の上に、本発明の樹脂組成物からなる層(以下、高屈折率層という)を塗布し、エネルギー線照射により硬化した後、高屈折率層上に、高屈折率層より低い屈折率を有する層(以下、低屈折率層という)を形成することにより、作製される。
基材としては、無アルカリガラス、アルカリガラス、硼珪酸ガラス、石英等のガラス基材や、シリカ、アルミナ、窒化珪素等のセラミックス基材、シリコーン、アルミ、ステンレス、鉄、銅、銀等の金属基材、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、カーボネート系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂等の樹脂からなるフィルム基材やシート基材等を用いることができる。
低屈折率層としては、無機膜や有機膜が挙げられる。無機膜としては、フッ化マグネシウム、フッ化カリウム等のアルカリ金属のフッ化物や、シリカ等が挙げられる。有機膜としては、ポリパーフルオロエチレン、パーフルオロシクロオレフィン等のフッ素樹脂、ポリエチレングリコール等のポリエーテル樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、及び、それらのフッ素変性樹脂等が挙げられる。
また本発明の実施形態に係る樹脂組成物は、高透明性、高屈折率等光学特性に優れるため、液晶パネル、有機エレクトロルミネッセンスパネル、タッチパネル、プロジェクター、スマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ、デジタルムービーの表示素子や、CCD、CMOS、バイオチップ等の各種センサー部品、フラッシュメモリー、DRAM、半導体レーザー等の半導体素子の被覆材や封止剤、三次元成形装置用の成形体、更には反射防止膜や光導波膜の高屈折率層として用いることができる。
また本発明の実施形態に係る樹脂組成物は、高い屈折率と高い透明性を兼ね備えることから、光学部品を接着するのに好適な接着剤としても用いることができる。すなわち好ましい実施形態では接着剤を提供できる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
(アクリル樹脂ベース(a)の製造)
撹拌機を備えたフラスコに、(A)成分として、9,9-ビス[4-(2-アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(新中村化学工業社製「NKエステル A-BPEF」)を45.5質量部、フェノキシエチルアクリレート(共栄社化学社製「ライトアクリレートPO-A」)を24.5質量部、ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート(日立化成工業社製「ファンクリルFA-512M」)を30質量部、(C)成分として、1-ヒドロキシ-シクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製「イルガキュアー184」)を3質量部仕込み、60℃で1時間撹拌することで、アクリル樹脂ベース(a)を製造した。
(ジルコニア微粒子の粒度分布測定)
ジルコニア微粒子は、以下の工程で調製した。オキシ塩化ジルコニウム水溶液と水酸化ナトリウム水溶液との中和反応により得られたジルコニウム水酸化物含有水溶液を、300℃、20MPaで水熱反応し、ジルコニア微粒子を得た。得られたジルコニア微粒子を水中に少量分散させ、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製LA-950)により粒度分布測定を行い、二次粒子の体積メジアン径と変動係数(相対標準偏差)を算出した。二次粒子の体積メジアン径は1.6μm、変動係数は61%であった。
また得られたジルコニア微粒子に対して、透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ製H-7600)を用いて、加速電圧100kVにて、倍率20万倍でTEM観察を行った。得られたTEM画像に対し、画像処理ソフトウェアImageJ(バージョン1.45l、日本語バージョン1.0、原作者 Wayne Rasband、アメリカ国立衛生研究所(NIH))を用いて、画像中に映った一次粒子を200個以上抽出し、各々の粒子径を円形として換算し、平均粒子径と粒子径分布の相対標準偏差を算出した。一次粒子の平均粒子径は10nm、粒子径分布の相対標準偏差は24%であった。
このジルコニア微粒子を、下記比較例3を除く全ての実施例・比較例で使用した。
(ジルコニア微粒子の分散と添加)
上記のジルコニア微粒子100gを、エタノール900g中に分散させた。そして、このエタノール分散液を攪拌しながら、(D)成分として3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(モメンティブ社製「SILQUEST A-174」)34.5gを添加し、50℃で4時間撹拌した。その後、混合分散液を80℃にて減圧乾燥し、最後に100℃にて24時間熱処理を行って、有機ケイ素化合物で被覆されたジルコニア微粒子を得た。
前記、アクリル樹脂ベース(a)100質量部に、有機ケイ素化合物で被覆されたジルコニア微粒子233質量部を添加し、高速撹拌機を用いて、16,000rpmで1時間分散処理することで、光硬化性高屈折率樹脂組成物を得た。
[比較例1]
実施例1で用いたものと同じジルコニア微粒子100gを、エタノール900g中に分散させた。そして、このエタノール分散液を攪拌しながら、(D)成分としてデカン酸(新日本理化社製「カプリン酸」)34.5gを添加し、50℃で4時間撹拌した。その後、混合分散液を80℃にて減圧乾燥し、最後に100℃にて24時間熱処理を行って、脂肪酸であるデカン酸で被覆されたジルコニア微粒子を得た。
実施例1で用いたものと同じアクリル樹脂ベース(a)100質量部に、デカン酸で被覆されたジルコニア微粒子233質量部を添加し、高速撹拌機を用いて、16,000rpmで1時間分散処理することで、光硬化性樹脂組成物を得た。
[比較例2]
実施例1で用いたものと同じアクリル樹脂ベース(a)100質量部に、実施例1で用いたものと同じジルコニア微粒子233質量部を被覆せずに(すなわち(D)成分を用いずに)添加し、高速撹拌機を用いて、16,000rpm、1時間で分散することで、光硬化性樹脂組成物を得た。
[比較例3]
ジルコニア微粒子および有機ケイ素化合物を使用しなかった他は実施例1と同様にして、光硬化性樹脂組成物を得た。
[比較例4]
(アクリル樹脂ベース(b)の製造)
撹拌機を備えたフラスコに、(A)成分として、9,9-ビス[4-(2-アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(新中村化学工業社製「NKエステル A-BPEF」)を45.5質量部、フェノキシエチルアクリレート(共栄社化学社製「ライトアクリレートPO-A」)を24.5質量部、(その他)成分として、ジシクロペンタニルジアクリレート(共栄社化学社製「ライトアクリレートDCP-A」)を30質量部、(C)成分として、1-ヒドロキシ-シクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製「イルガキュアー184」)を3質量部仕込み、60℃で1時間撹拌することで、アクリル樹脂ベース(b)を製造した。
(ジルコニア微粒子の分散)
アクリル樹脂ベース(b)を用いた以外は実施例1と同様にして、被覆したジルコニア微粒子を分散させて光硬化性樹脂組成物を得た。
[比較例5]
(アクリル樹脂ベース(c)の製造)
撹拌機を備えたフラスコに、(A)成分として、9,9-ビス[4-(2-アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(新中村化学工業社製「NKエステル A-BPEF」)を45.5質量部、ジシクロペンタニルジアクリレート(共栄社化学社製「ライトアクリレートDCP-A」)を30質量部、(その他)成分として、エトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート(新中村化学社製「BPE-500」)を24.5質量部、(C)成分として、1-ヒドロキシ-シクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製「イルガキュアー184」)を3質量部仕込み、60℃で1時間撹拌することで、アクリル樹脂ベース(c)を製造した。
(ジルコニア微粒子の分散)
アクリル樹脂ベース(c)を用いた以外は実施例1と同様にして、被覆したジルコニア微粒子を分散させて光硬化性樹脂組成物を得た。
上記実施例・比較例の各種評価結果を表1に示す。特記しない限り、23℃、湿度50%の環境下で実施した。なお、比較例1、2では樹脂との相溶性が悪く、白濁した半固体状態の樹脂組成物となるため、粘度、硬化物屈折率、分光透過率の測定が不可能であった。
Figure 0007002237000003
〔評価方法〕
上記表にまとめた物性についての評価方法を以下に示す。
〔粘度〕
E型粘度計(コーンプレート: コーン角度1°34′、コーンロータの半径24mm、回転数:1rpm)を用いて、温度25℃のときの樹脂組成物の粘度を測定した。
〔屈折率の評価〕
樹脂組成物を容積15mm×15mm×1.0mmのシリコーンゴム製の型枠に流し込んだ。超高圧水銀ランプ搭載装置(HOYA社製「UL-750」)にて、365nmの波長の照射強度30mW/cm2、積算光量3,000mJ/cm2の条件にて硬化した硬化物試験片を作製し、屈折率を評価した。屈折率の評価は、多波長アッベ式屈折率計(アタゴ社製「DR-M2」)を用いて、温度25℃、波長589nmにおける屈折率を測定した。
〔分光透過率の評価〕
樹脂組成物を耐熱ガラス(商品名「耐熱パイレックス(登録商標)ガラス」、25mm×25mm×2.0mm)上に膜厚30μmで塗布した後に、超高圧水銀ランプ搭載装置(HOYA社製「UL-750」)にて、365nmの波長の照射強度30mW/cm2、積算光量3,000mJ/cm2の条件にて硬化した試験片を作製した。紫外-可視分光光度計(島津製作所社製「UV-2550」)を用いて、リファレンスを耐熱ガラスとして、400nmの透過率を測定した。
〔引張剪断接着強さの評価〕
耐熱ガラス(商品名「耐熱パイレックス(登録商標)ガラス」、25mm×25mm×2.0mm)上に、樹脂組成物を、直径8mmの円状に膜厚80μmで塗布した後に、超高圧水銀ランプ搭載装置(HOYA社製「UL-750」)にて、365nmの波長の照射強度30mW/cm2、積算光量3,000mJ/cm2の条件にて硬化した試験片を作製した。作製した試験片は、23℃、湿度50%RHの環境で、引張試験機を使用して、引張速度10mm/分で引張せん断接着強さを測定した。
〔硬化収縮率の評価〕
硬化前の樹脂組成物の比重dLをJIS Z8804:2012(液体の密度及び比重の測定方法、第6節『比重瓶による密度及び比重の測定方法』)に、硬化後の樹脂組成物の比重dSをJIS Z8807:2012(固体の密度及び比重の測定方法、第8節『液中ひょう量法による密度及び比重の測定方法』)にそれぞれ準拠して、23℃で測定し、硬化収縮率r(%)をr(%)={1-(dL/dS)}×100に従って算出した。尚、固体比重測定にあたっては、形状が25mm×25mm×2mm厚で、前記光照射条件にて硬化した試験片を用いた。
本発明の樹脂組成物は、作業性、高透明性、高屈折率等の光学特性に優れるため、液晶パネル、有機ELパネル、タッチパネル、プロジェクター、スマートフォン、携帯電話、デジタルカメラ、デジタルムービー等の表示素子や、CCD、CMOS、バイオチップ等の各種センサー部品のセンサー素子、フラッシュメモリー、DRAM、半導体レーザー等の半導体素子に用いられる被覆材、更には反射防止膜や光導波膜の高屈折率層、光学部品用の接着剤、有機ELパネルの封止剤、及び3次元装置用の成形体としても好適に用いることができ、産業上非常に有用である。

Claims (7)

  1. (A)成分として、(A-1)下記一般式(1)で表されるフルオレン骨格を有する(メタ)アクリレートと、(A-2)脂環式炭化水素基を有する単官能(メタ)アクリレートとを含む(メタ)アクリレート、
    (B)成分として、ジルコニア微粒子、
    (C)成分として、光ラジカル重合開始剤、および
    (D)成分として、有機ケイ素化合物
    を含有し、
    前記(B)成分のジルコニア微粒子の二次粒子の粒度分布測定による体積メジアン径が0.3~20μm、変動係数が80%以下であり、
    前記(B)成分のジルコニア微粒子の一次粒子の平均粒子径が1~50nm、粒子径分布の相対標準偏差が40%以下であり、
    前記(B)成分のジルコニア微粒子が、前記(D)成分の有機ケイ素化合物によって被覆され、
    前記(A)~(D)成分の合計量に対する前記(B)成分の含有割合が10~80質量%である光硬化性高屈折率樹脂組成物。
    一般式(1)
    Figure 0007002237000004
    (一般式(1)中、R1、R2、R3、R4は水素原子又はメチル基、a及びbは、それぞれ1~4の整数を表す。尚、それぞれの置換基は上記式中で結合しているベンゼン環における置換可能な炭素原子のいずれと結合してもよい。)
  2. 前記(B)成分と(D)成分の合計量に対する(D)成分の割合が5~50質量%である請求項1に記載の光硬化性高屈折率樹脂組成物。
  3. (A)成分がさらに、(A-3)成分として、芳香環を有する単官能(メタ)アクリレートを含有する請求項1または2に記載の光硬化性高屈折率樹脂組成物。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる被覆材。
  5. 請求項1~3のいずれか1項に記載の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる接着剤。
  6. 請求項1~3のいずれか1項に記載の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる封止剤。
  7. 請求項1~3のいずれか1項に記載の光硬化性高屈折率樹脂組成物からなる成形体。
JP2017139803A 2017-07-19 2017-07-19 光硬化性高屈折率樹脂組成物 Active JP7002237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017139803A JP7002237B2 (ja) 2017-07-19 2017-07-19 光硬化性高屈折率樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017139803A JP7002237B2 (ja) 2017-07-19 2017-07-19 光硬化性高屈折率樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019019245A JP2019019245A (ja) 2019-02-07
JP7002237B2 true JP7002237B2 (ja) 2022-02-10

Family

ID=65355104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017139803A Active JP7002237B2 (ja) 2017-07-19 2017-07-19 光硬化性高屈折率樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7002237B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021123611A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 日東電工株式会社 粘着シート
CN114181351A (zh) * 2021-11-23 2022-03-15 深圳市纵维立方科技有限公司 一种光固化三维打印树脂及其制备方法
CN116790183A (zh) * 2023-07-13 2023-09-22 江苏三木化工股份有限公司 一种头盔面罩用高折光防雾低成本uv涂料及其制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007004A (ja) 2008-06-30 2010-01-14 Sanyo Chem Ind Ltd 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP2011037943A (ja) 2009-08-07 2011-02-24 Dic Corp 硬化性樹脂組成物、その硬化物、及びプラスチックレンズ
JP2012233142A (ja) 2011-05-09 2012-11-29 Osaka Gas Chem Kk フルオレン化合物および金属酸化物を含む組成物
JP2013010864A (ja) 2011-06-29 2013-01-17 Jgc Catalysts & Chemicals Ltd 光学薄膜形成用塗料および光学薄膜
JP2013227392A (ja) 2012-04-25 2013-11-07 Nippon Kayaku Co Ltd 光学レンズシート用エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化物(3)

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007004A (ja) 2008-06-30 2010-01-14 Sanyo Chem Ind Ltd 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
JP2011037943A (ja) 2009-08-07 2011-02-24 Dic Corp 硬化性樹脂組成物、その硬化物、及びプラスチックレンズ
JP2012233142A (ja) 2011-05-09 2012-11-29 Osaka Gas Chem Kk フルオレン化合物および金属酸化物を含む組成物
JP2013010864A (ja) 2011-06-29 2013-01-17 Jgc Catalysts & Chemicals Ltd 光学薄膜形成用塗料および光学薄膜
JP2013227392A (ja) 2012-04-25 2013-11-07 Nippon Kayaku Co Ltd 光学レンズシート用エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化物(3)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019019245A (ja) 2019-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106414525B (zh) 光固化性树脂组合物
KR102353577B1 (ko) 무기 미립자 분산액의 제조 방법, 당해 분산액을 포함하는 경화성 조성물, 및 그 경화물
JP6063228B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物
TWI488910B (zh) 光硬化性樹脂組成物、使用其的光學膜的製造方法及含有其的光學膜
JP7002237B2 (ja) 光硬化性高屈折率樹脂組成物
JP2005338780A (ja) マイクロレンズ
JP2007119617A (ja) ジルコニア透明分散液及び透明複合体並びに透明複合体の製造方法
JP5878830B2 (ja) 光学部品用接着剤組成物
KR102135467B1 (ko) 피복재용 수지 조성물
US9430071B2 (en) Resin composition, and transparent membrane for touch panel sensors and touch panel using same
WO2001040828A1 (fr) Mosaique de micro-lentilles resistante a la lumiere et composition a base de resine pouvant etre utilisee dans ladite mosaique
JP2014058667A (ja) 光学部品用光硬化性樹脂組成物及び光学部品の製造方法
JP5444177B2 (ja) 硬化性複合体組成物及びその硬化物
JP2004204206A (ja) 光硬化性組成物及びその製造方法、並びに硬化物
JP2007171555A (ja) ハードコート膜と光学機能膜及び光学レンズ並びに光学部品
JP2007213022A (ja) 透明成形体とその製造方法、およびレンズ基材
JP2010276870A (ja) 防眩フィルム、偏光板、及び、液晶表示素子
JP6507683B2 (ja) 樹脂組成物及び光学部材
JP2010283214A (ja) 蛍光体素子、発光装置及び蛍光体素子の製造方法
WO2023238828A1 (ja) 硬化性組成物
JP5760833B2 (ja) 光硬化性樹脂組成物及びそれを用いた光学部材
JP7255757B2 (ja) 光造形用樹脂組成物
WO2023021891A1 (ja) 紫外線硬化性組成物
JP2010018664A (ja) 透明硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JP2016018159A (ja) 高屈折率膜、及び高屈折率膜形成用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7002237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150