JP4530987B2 - 活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4530987B2 JP4530987B2 JP2005379688A JP2005379688A JP4530987B2 JP 4530987 B2 JP4530987 B2 JP 4530987B2 JP 2005379688 A JP2005379688 A JP 2005379688A JP 2005379688 A JP2005379688 A JP 2005379688A JP 4530987 B2 JP4530987 B2 JP 4530987B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acrylate
- composition
- cured product
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
(1)プラスチック基材との密着性に優れる。
(2)該組成物を硬化させてなる硬化物は、金型からの離型性に優れる。
(3)該組成物を硬化させてなる硬化物は、高屈折率を有する。
(A)には、1個〜6個またはそれ以上の水酸基および1個〜10個またはそれ以上の(メタ)アクリロイル基を有する水酸基含有(メタ)アクリレート(a)と、ポリイソシアネート(以下、PIと略記することがある。)(b)を反応させて形成されるものが含まれる。
(a1)を構成するポリグリシジルエーテルには、以下に示す、多価(2価〜6価またはそれ以上)フェノールもしくはそのアルキレンオキシド(以下、AOと略記)付加物のポリグリシジルエーテルが含まれる。
炭素数(以下、Cと略記)6〜30の2価フェノール、例えば単環フェノール(カテコール、レゾルシノール等)および多環フェノール[縮合多環フェノール(ジヒドロキシナフタレン等)、ビスフェノール(ビスフェノールA、−F、−AFおよび−S等)、ハロゲン化ビスフェノール(ジクロロビスフェノールA、テトラクロロビスフェノールA等)、ビフェニル(1,4−ジヒドロキシビフェニル等)等]のジグリシジルエーテル、ビスフェノールA2モルとエピクロルヒドリン3モルの反応から得られるジグリシジルエーテル等
(2)3価〜6価またはそれ以上の多価フェノールのポリグリシジルエーテル
C6以上かつMn5,000以下の3価〜6価またはそれ以上の多価フェノールのポリグリシジルエーテル、例えば3価フェノール[ピロガロール、ジヒドロキシナフチルクレゾール、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン等]のトリグリシジルエーテル、4価フェノール[テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等]のテトラグリシジルエーテル、6価またはそれ以上の多価フェノール[フェノールもしくはクレゾールノボラック樹脂(Mn200〜5,000)、レゾルシンとアセトンの縮合反応で得られる多価フェノール(Mn400〜5,000)等]のポリグリシジルエーテル等
(3)多価(2価〜6価またはそれ以上)フェノールのAO付加物のポリグリシジルエーテル
上記(1)、(2)で例示した多価フェノールおよびこれらの混合物にC2〜4のAOを付加した化合物のポリグリシジルエーテル等。
該C2〜4のAOとしては、エチレンオキシド(以下、EOと略記)、1,2−プロピレンオキシド(以下、POと略記)、1,3−プロピレンオキシド、1,2−、2,3−、1,3−およびイソブチレンオキシド、テトラヒドロフラン、およびこれらの混合物等が挙げられ、これらのうち硬化物のプラスチック基材との密着性の観点から好ましいのはEOである。
多価フェノール等に対するAOの付加モル数は、後述する硬化物の金型離型性およびプラスチック基材との密着性の観点から好ましくは1〜20モル、さらに好ましくは2〜15モル、とくに好ましくは2〜10モルである。
上記(a)のうち、後述する本発明の硬化物の高屈折率の観点から好ましいのは(a1)である。
(a)中の(メタ)アクリロイル基の数は、通常1個〜10個またはそれ以上、硬化性およびプラスチック基材への密着性の観点から好ましくは1〜8個、さらに好ましくは1〜6個、とくに好ましくは1〜4個である。
(b1)C(NCO基中のCを除く、以下同じ)6〜20の芳香族PI
ジイソシアネート(以下、DIと略記)、例えば1,3−および/または1,4−フェニレンDI、2,4−および/または2,6−トリレンDI(TDI)、4, 4’−および/または2,4’−ジフェニルメタンDI(MDI)、m−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニ ル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンDI、およびm−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート;および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば粗製TDI、粗製MDI(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート)および4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート
DI、例えばエチレンDI、テトラメチレンDI、ヘキサメチレンDI(HDI)、ヘプタメチレンDI、オクタメチレンDI、ノナメチレンDI、デカメチレンDI、ドデカメチレンDI、2,2,4−および/または2,4,4 −トリメチルヘキサメチレンDI、リジンDI、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、2,6−ジイソシアナトエチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネートおよびトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネートおよびリジンエステルトリイソシアネート(リジンとアルカノールアミンの反応生成物のホスゲン化物、例えば2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、2−および/または3−イソシアナトプロピル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート)
DI、例えばイソホロンDI(IPDI)、2,4−および/または2,6−メチルシクロヘキサンDI(水添TDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−DI(水添MDI)、シクロヘキシレンDI、メチルシクロヘキシレンDI、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキシレン−1,2−ジカルボキシレートおよび2,5−および/または2,6−ノルボルナンDI、ダイマー酸DI(DDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えばビシクロヘプタントリイソシアネート
(b4)C8〜15の芳香脂肪族PI
m−および/またはp−キシリレンDI(XDI)、ジエチルベンゼンDIおよびα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンDI(TMXDI)
(b5)上記(b1)〜(b4)のヌレート化物
これらのうち後述する本発明の硬化物の高屈折率の観点から好ましいのは(b1)、(b3)および(b5)、さらに好ましいのは(b3)である。
有機ビスマスカルボキシレートは、一般式Bi(OCOR)3 で表される。ここにおいてRは1価の、脂肪族炭化水素基[C1〜20、例えばアルキル(メチル、エチル、n−およびi−プロピル、n−、i−、sec−およびt−ブチル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシルおよびドデシル)およびアルケニル(1−、2−およびi−プロペニル、1−、2−および3−ブテニル)基]、芳香(脂肪)族炭化水素基(C6〜20、例えばフェニル、トルイル、キシレニル、ベンジル、フェネチルおよびヘキシルフェニル基)または脂環式炭化水素基(C3〜10、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロオクチル基)を示す。これらのRのうち耐加水分解性の観点から好ましいのはC2〜12の脂肪族、およびC5〜10の脂環式炭化水素基である。
有機ビスマスカルボキシレートの具体例としては、ビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)、ビスマストリ(デカノエート)、ビスマストリ(シクロヘキサノエート)等が挙げられる。
有機ビスマスアルコキシドの具体例としては、トリ−2−エチルへキシロキシビスマス、トリ−シクロへキシロキシビスマス等が挙げられる。
4級アンモニウム塩には、テトラアルキル(C1〜4)アンモニウムブロマイド、テトラアルキル(C1〜4)アンモニウムパークロレートが挙げられる。
例えば、1H−NMRで、ベンゼン骨格含量を求める場合には、内部標準物質を添加し、内部標準物質由来の1Hのピークの積分値と、(A)中のベンゼン骨格上の1Hのピーク(7〜8ppm付近)の積分値の比率から(A)中のベンゼン骨格のモル数が求められ、分子量を乗じることでベンゼン骨格含量を求めることができる。
C8〜18、例えば1個のエチレン性不飽和基を含有するもの(スチレン等)、2個のエチレン性不飽和基を含有するもの(ジビニルベンゼン等)
(B2)(メタ)アクリロイル基含有モノマー
(B2−1)1個の(メタ)アクリロイル基含有モノマー
C4〜18、例えば脂肪族(メタ)アクリレート[メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等]、脂環含有(メタ)アクリレート[シクロヘキシル(メタ)アクリレート等]、芳香環含有(メタ)アクリレート[ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等]、複素環含有化合物[テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルホリン等]および[アルキル(C1〜20)]フェノール(C6〜30)のAO1〜10モル付加物の(メタ)アクリレート[例えばフェノールのPO8モル付加物の(メタ)アクリレート、ノニルフェノールのEO8モル付加物の(メタ)アクリレート等]
(B2−2)2個の(メタ)アクリロイル基含有モノマー
C8〜30、例えば脂肪族ジ(メタ)アクリレート[エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等]、脂環含有ジ(メタ)アクリレート[ジメチロールシクロトリデカンジアクリレート等]およびビスフェノール(C13〜Mn400)のAO2〜10モル付加物のジ(メタ)アクリレート[例えばビスフェノールAのEO2モル、ビスフェノールA、−Fおよび−SのPO4モル付加物の各ジ(メタ)アクリレート等]
(B2−3)3個〜6個またはそれ以上の(メタ)アクリロイル基含有モノマー
多価(3価〜6価またはそれ以上)アルコール(C3〜40)のポリ(メタ)アクリレート、例えばトリメチロールプロパン(以下TMPと略記)トリ(メタ)アクリレート、グリセリン(以下GRと略記)トリ(メタ)アクリレート、TMP−PO3モル付加物のトリ(メタ)アクリレート、TMP−EO3モル付加物のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール(以下PEと略記)トリ(メタ)アクリレート、PE−テトラ(メタ)アクリレート、PE−EO4モル付加物のテトラ(メタ)アクリレート、ジPE−ペンタ(メタ)アクリレートおよびジPE−ヘキサ(メタ)アクリレート
(B)のうち、活性水素原子を有するものはウレタン化反応終了後に加え、活性水素原子を有しないものはウレタン化反応時および/または反応終了後のいずれの段階で加えてもよい。
3級脂肪族アミンとしては、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ラウリルジメチルアミンおよびジメチルステアリルアミン等が挙げられる。
1級の脂肪族(C4〜30)アミンのAO(C2〜4)2〜30モル付加物もしくは2級の脂肪族(C4〜30)アミンのAO(C2〜4)1〜30モル付加物としては、ブチルアミンのEO4モル付加物およびEO10モル付加物、ラウリルアミンのEO10モル付加物、ステアリルアミンのEO10モル付加物およびEO15モル付加物、ジエチルアミンのEO4モル付加物およびEO10モル付加物、ジブチルアミンのEO4モル付加物およびEO10モル付加物、ラウリルメチルアミンのEO10モル付加物、メチルステアリルアミンのEO15モル付加物等が挙げられる。
(C)を製造する際の(c1)と(c2)の当量比(c1/c2)は、特に限定はないが、組成物の貯蔵安定性および硬化物の金型離型性の観点から好ましくは0.5/1〜3/1である。
本発明の組成物に(C)を含有させる方法には、(c1)と(c2)から予め(C)を生成させた後に、これを該組成物に加える方法、および(c1)と(c2)を別々に該組成物に加える方法が含まれる。
(E)の合計の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常60%以下、好ましくは0.005〜50%である。
(E1)は、2種以上併用してもよく、また2種以上が複合化(例えばシリカに酸化チタンが融着)されたものでもよい。(E1)の形状は、特に限定されず、例えば不定形状、球状、中空状、多孔質状、花弁状、凝集状および粒状のいずれでもよい。
(E1)の体積平均粒径は通常0.01〜1μmである。
(E1)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常50%以下、硬化物の可撓性の観点から好ましくは30%以下、さらに好ましくは3〜25%である。
(1)アゾ系顔料
不溶性モノアゾ顔料(トルイジンレッド、パーマネントカーミンFB、ファストエローG等)、不溶性ジスアゾ顔料(ジスアゾイエローAAA、ジスアゾオレンジPMP等)、アゾレーキ(溶性アゾ顔料)(レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B等)、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等
(2)多環式顔料
フタロシアニンブルー、インダントロンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等
(3)染つけレーキ
塩基性染料(ビクトリアピュアブルーBOレーキ等)、酸性染料(アルカリブルートーナー等)等
(4)その他
アジン系顔料(アニリンブラック等)、昼光けい光顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天然顔料等
(E2)の使用量は、組成物の全重量に基づいて、通常50%以下、硬化物の可撓性の観点から好ましくは40%以下、さらに好ましく30%以下である。
(1)ポリオキシアルキレン型
脂肪族アルコール(C4〜30)、[アルキル(C1〜30)]フェノール、脂肪族(C4〜30)アミンおよび脂肪族(C4〜30)アミドのAO(C2〜4)1〜30モル付加物
脂肪族アルコールとしては、n−、i−、sec−およびt−ブタノール、オクタノール、ドデカノール等;(アルキル)フェノールとしては、フェノール、メチルフェノールおよびノニルフェノール等;脂肪族アミンとしては、ラウリルアミンおよびメチルステアリルアミン等;および脂肪族アミドとしては、ステアリン酸アミド等が挙げられる。
(2)多価アルコール型
C4〜30の脂肪酸(ラウリン酸、ステアリン酸等)と多価(2価〜6価またはそれ以上)アルコール(例えばGR、PE、ソルビトールおよびソルビタン)のモノエステル化合物
(3)カルボン酸塩型
C4〜30の脂肪酸(前記に同じ)のアルカリ金属(上記に同じ)塩
(4)硫酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコール(前記に同じ)および脂肪族アルコールのAO(C2〜4)1〜30モル付加物の硫酸エステルアルカリ金属(前記に同じ)塩等
[アルキル(C1〜30)]フェノール(前記に同じ)のスルホン酸アルカリ金属(前記に同じ)塩
(6)リン酸エステル型
C4〜30の脂肪族アルコール(前記に同じ)および脂肪族アルコールのAO(C2〜4)1〜30モル付加物のモノまたはジリン酸エステルの塩[アルカリ金属(前記に同じ)塩、4級アンモニウム塩等]
(7)1〜3級アミン塩型
C4〜30の脂肪族アミン[1級(ラウリルアミン等)、2級(ジブチルアミン等)および3級アミン(ジメチルステアリルアミン等)]塩酸塩、トリエタノールアミンとC4〜30の脂肪酸(前記に同じ)のモノエステルの無機酸(塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸等)塩
(8)4級アンモニウム塩型
C4〜30の4級アンモニウム(ブチルトリメチルアンモニウム、ジエチルラウリルメチルアンモニウム、ジメチルジステアリルアンモニウム等)の無機酸(上記に同じ)塩等
が挙げられる。
(E3)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常10%以下、好ましくは0.05〜5%である。
(E4)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.01〜2%である。
(E5)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.1〜2%である。
(E6)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常10%以下、好ましくは0.5〜7%である。
(E7)の使用量は本発明の組成物の全重量に基づいて、通常20%以下、好ましくは0.5〜10%である。
(E8)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常5%以下、好ましくは0.01〜2%である。
(E9)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.005〜2%である。
(E10)の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常3%以下、好ましくは0.005〜2%である。
これらの溶剤のうち取扱い性の観点から好ましいのは沸点が70〜100℃のエステル、ケトンおよびアルコール、さらに好ましいのは酢酸エチル、メチルエチルケトン、i−プロパノールおよびこれらの混合物である。
該塗工に際しては、通常用いられる装置、例えば塗工機[バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター(サイズプレスロールコーター、ゲートロールコーター等)、エアナイフコーター、スピンコーター、ブレードコーター等]が使用できる。塗工膜厚は、乾燥硬化後の膜厚として、通常0.5〜300μm、乾燥性、硬化性の観点から好ましい上限は250μm、耐擦傷性、耐溶剤性、耐汚染性の観点から好ましい下限は1μmである。
製造例1
撹拌機、冷却管および温度計を備えた反応容器にポリテトラメチレングリコール(以下PTMGと略記)[商品名:PTMG−1000、三菱化学(株)製、Mn1,000]100部、IPDI 33.3部およびウレタン化触媒としてビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)(2−エチルヘキサン酸50%溶液、以下同じ。)0.05部を仕込み、80℃で4時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート11.6部を加え(NCO/OH当量比=1/1)、80℃で6時間反応させてウレタンアクリレート(A−1)を得た。
撹拌機、冷却管および温度計を備えた反応容器にビスフェノールAのEO2モル付加物[商品名:BP−2P、三洋化成工業(株)製、]100部、XDI 63.8部を仕込み、さらにフェノキシエチルアクリレート175.4部を仕込んで80℃で4時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート11.6部を加え、ウレタン化触媒0.05部を仕込み(NCO/OH当量比=1/1.08)、80℃で6時間反応させてウレタンアクリレート含有物(S−1)を得た。
撹拌機、冷却管および温度計を備えた反応容器に、ビスフェノールAジグリシジルエーテルのアクリル酸2モル付加物[商品名:リポキシVR−77、昭和高分子(株)製、以下同じ。]100部、IPDI 35部を仕込み(NCO/OH当量比=1/1.32)、さらにフェノキシエチルアクリレート128部を仕込んで85℃で2時間反応させ、
ウレタン化触媒0.05部を仕込み、85℃で2時間反応させてウレタンアクリレート含有物(S−2)を得た。
表1に従って配合し、ウレタンアクリレート組成物(実施例1〜3、比較例1〜3)を得た。表中の配合成分は下記のとおりである。
モノマー(B−1):ベンジルアクリレート(分子量162)
モノマー(B−2):フェノキシエチルアクリレート(分子量192)
モノマー(B−3):ビスフェノールAのEO4モル付加物のジアクリレート(分子量5
12)
金型離型性付与剤用成分(c1−1):テトラデカノールEO10モル付加物のリン酸エ
ステル(モノエステル/ジエステル=モル比1/1)
金型離型性付与剤用成分(c2−1):ステアリルアミンEO15モル付加物
光重合開始剤(F−1):1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[商品名:イル ガ184、チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製]
1.粘度
該組成物を、高さ7cm、口径30mmのガラス容器(50ml)に入れ、25℃での粘度をBL型粘度計[東京計器(株)製]を用いて測定した。
2.屈折率
厚さ50μのスペーサーを用いて設けた2枚のガラス板の隙間に該組成物の膜を形成させた後、ガラスの片面からUV照射機(メタルハライドランプ、以下同じ。)を用い1,000mJ/cm2 の紫外線を照射して硬化物(膜)を得た。アッベ屈折率計4T[(株)アタゴ製]を用いて該膜の25℃での屈折率を測定した。
該組成物を35℃に温度調節し、予めクロムメッキを内面に施した金型(タテ50cm、ヨコ50cm、金型温度35℃)にディスペンサーを用いて厚さ50〜150μmとなるように塗工した。次にメチルメタクリレート系共重合物からなる厚さ2mm(タテ50cm×ヨコ50cm)の透明基板[商品名:スミペックスHT、住友化学(株)製]を、上記金型に塗工した樹脂の上から空気が入らないように加圧積層した。さらに、該基板上の方向からUV照射機を用いて1,000mJ/cm2の紫外線を照射して該組成物を硬化させた。基板付き硬化物(膜)の金型からの離型性と、プラスチック基材との密着性を次の方法で評価した。
基板つき硬化物(膜)を、金型からゆっくり引き剥がした際の離型性を下記の観点で評価した。
○ 離型が容易
× 離型が困難で、離型時に膜の変形あり
(2)プラスチック基材との密着性(硬化物とプラスチック基板との密着性)
硬化物(膜)側の面にナイフで1mm幅に切れ目を入れて碁盤目(10×10個)を作
成し、該碁盤目上にセロハン粘着テープを貼り付け90度剥離を行い、基板からの硬化物(膜)の剥離状態を観察し評価した。
○ すべての碁盤目が剥離しない
× 碁盤目1個以上が剥離する
Claims (5)
- ウレタン(メタ)アクリレート(A)、ウレタン結合を有しない分子量100以上かつ数平均分子量1,000以下のモノマー(B)および金型離型性付与剤(C)からなり、(C)がリン酸エステル(c1)と、3級脂肪族アミン、または1級もしくは2級の脂肪族アミンのアルキレンオキシド付加物から選ばれる3級アミン(c2)の塩からなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物。
- さらに、熱硬化触媒および/または光重合開始剤を含有させてなる請求項1記載の組成物。
- 請求項1または2記載の組成物からなるコーティング剤。
- 請求項1または2記載の組成物を硬化させてなる硬化物からなる光学部材または電気・電子部材。
- 請求項1または2記載の組成物を基材の少なくとも片面の少なくとも一部に塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする被覆物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005379688A JP4530987B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005379688A JP4530987B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007177161A JP2007177161A (ja) | 2007-07-12 |
JP4530987B2 true JP4530987B2 (ja) | 2010-08-25 |
Family
ID=38302646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005379688A Active JP4530987B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4530987B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW200906873A (en) * | 2007-05-30 | 2009-02-16 | Toagosei Co Ltd | Active energy ray curable composition, coating composition, coating member, and optical material |
JP5155018B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2013-02-27 | 三洋化成工業株式会社 | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 |
EP2182019B1 (en) * | 2007-07-18 | 2018-02-21 | Showa Denko K.K. | Heat curable resin compositon |
JP5721922B2 (ja) * | 2007-10-19 | 2015-05-20 | 第一工業製薬株式会社 | エネルギー線硬化型樹脂組成物 |
JP2010031240A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-02-12 | Sanyo Chem Ind Ltd | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 |
JP2010007004A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-14 | Sanyo Chem Ind Ltd | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 |
JP2010061096A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-03-18 | Hitachi Chem Co Ltd | プリズムシート及び面光源装置 |
JP5697933B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2015-04-08 | 三洋化成工業株式会社 | 活性エネルギー線硬化型高屈折率樹脂組成物 |
JP2012207124A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Sanyo Chem Ind Ltd | 光学部品成型用紫外線硬化性樹脂組成物 |
JP5957865B2 (ja) * | 2011-12-06 | 2016-07-27 | 大日本印刷株式会社 | 賦型シートの製造方法、樹脂被覆賦型シートの製造方法及び光学シートの製造方法 |
JP5934853B2 (ja) * | 2012-06-11 | 2016-06-15 | サンノプコ株式会社 | 調色性改良剤、これを含有する顔料組成物及びコーティング組成物 |
JP2016089156A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 三洋化成工業株式会社 | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4585803A (en) * | 1984-08-17 | 1986-04-29 | The Dow Chemical Company | Internal mold release compositions |
JPS63172764A (ja) * | 1987-01-12 | 1988-07-16 | Kiyoueishiya Yushi Kagaku Kogyo Kk | ポリウレタン反応射出成形用内部離型剤 |
JPH04254801A (ja) * | 1991-01-30 | 1992-09-10 | Canon Inc | 光学素子 |
JPH07238119A (ja) * | 1994-03-01 | 1995-09-12 | Tokuyama Corp | 重合性組成物 |
JPH09241336A (ja) * | 1996-03-05 | 1997-09-16 | Toray Ind Inc | 光学用物品の製造方法 |
-
2005
- 2005-12-28 JP JP2005379688A patent/JP4530987B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007177161A (ja) | 2007-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4530987B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物 | |
JP5490376B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP6423793B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及び硬化物 | |
JP5221846B2 (ja) | 光学シート形成用紫外線硬化型接着剤および光学シート | |
JP2010007004A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2008248069A (ja) | 活性エネルギー線硬化性ハードコート用樹脂組成物 | |
JP5183371B2 (ja) | プラスチック基材被覆金属膜用ハードコート組成物 | |
JP5463120B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2008007694A (ja) | 接着剤用感光性組成物 | |
JP2008031438A (ja) | 感光性組成物 | |
JP2007314779A (ja) | 感光性樹脂組成物 | |
JP4541306B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2010053357A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2008248077A (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP4488936B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型コーティング用組成物 | |
JP5155018B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2006274194A (ja) | 活性エネルギー線硬化型ウレタン(メタ)アクリレート組成物 | |
JP5107022B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP4657584B2 (ja) | 酢酸セルロースフィルム用放射線硬化型樹脂組成物 | |
JP2010007049A (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物 | |
JP6395505B2 (ja) | エポキシ(メタ)アクリレート化合物及びそれを含有する樹脂組成物並びにその硬化物 | |
JP4974547B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型ハードコート用樹脂組成物 | |
JP2009013169A (ja) | (メタ)アクリレート化合物及びそれを含有する樹脂組成物並びにその硬化物 | |
JP2007264467A (ja) | カラーフィルター基板保護膜用感光性樹脂組成物 | |
KR20130128857A (ko) | 자외선 경화성 조성물 및 이를 사용하여 제조된 투명필름 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070416 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090406 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100601 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100608 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4530987 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618 Year of fee payment: 3 |