JP5697933B2 - 活性エネルギー線硬化型高屈折率樹脂組成物 - Google Patents
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しかし、これらの製造方法では、製造時の加熱および冷却に長時間を必要とするため生産性が低く、また、光学レンズの熱収縮により、微細構造の再現性が悪く、反るという問題点があった。
そこで、これらの問題点を解決するため、金型内面に透明樹脂基材がセットされた型内に紫外線硬化型樹脂組成物を流し込み、紫外線を照射して硬化させる方法が実施されている。
しかし、高屈折率タイプの紫外線硬化型樹脂組成物は、一般に芳香環の含有量が高いため、硬化後は剛直な物性となり、硬化時に応力ひずみが発生するため、反りが大きくなるといった問題点があった。
このような問題点を解決する手法として無機粒子を混ぜることによりUV硬化時の硬化収縮を低減させる方法(例えば特許文献1)等が提案されている。
しかし、この方法では高屈折率ではあるが、反りの低減が未だ不十分であり、またヘイズ、全光線透過率等の光学特性が悪くなるという問題がある。
すなわち本発明は、芳香環含有2官能(メタ)アクリレート(A)、分子内に芳香環を含有する2官能ウレタン樹脂であってポリオール(a)とポリイソシアネート(b)を反応させて得られる水酸基を有するウレタン樹脂(B1)、または(B1)および分子内に芳香環を含有する2官能ウレタン(メタ)アクリレート(B2)、芳香環含有単官能(メタ)アクリレート(C)、および分子量100〜800の硫黄原子含有芳香族化合物(D)を必須成分として含有し、透明な硬化物を与える活性エネルギー線硬化型樹脂組成物であって、該芳香環含有2官能(メタ)アクリレート(A)が下記式(1)で表され、該ウレタン(メタ)アクリレート(B2)が、ポリオール(a)とポリイソシアネート(b)を反応させて得られるイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(c)と、水酸基含有(メタ)アクリレート(d)とのウレタン化反応から形成される芳香環含有ウレタン(メタ)アクリレートであり、該ウレタン樹脂(B1)および該2官能ウレタン(メタ)アクリレート(B2)におけるポリオール(a)が芳香環を含有する多価アルコール(a1)であり、ポリイソシアネート(b)が炭素数6〜20(但しNCO基中の炭素原子を除く)の芳香族ポリイソシアネート(b1)または炭素数8〜15(但しNCO基中の炭素原子を除く)の芳香脂肪族ポリイソシアネート(b4)であり、該芳香環含有単官能(メタ)アクリレート(C)が、下記式(2)で表され、該硫黄原子含有芳香族化合物(D)がスルフィド化合物(D1)またはスルフォニル化合物(D2)である活性エネルギー線硬化型樹脂組成物;およびその硬化物である。
R2が水素原子の場合はエチレンオキサイドの付加に相当し、メチル基の場合はプロピレンオキサイドの付加に相当する。エチレンオキサイド単独付加、プロピレンオキサイド単独付加でもよいし、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック付加もしくはランダム付加でもよい。
例えば、ビスフェノールAのEO4モル付加物の(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのPO3モル付加物の(メタ)アクリレート等。
例えば、ビスフェノールFのEO4モル付加物の(メタ)アクリレート、ビスフェノールFのPO3モル付加物の(メタ)アクリレート等。
(A1)、(A2)のうち、活性水素原子を有するものはウレタン化反応終了後に加え、活性水素原子を有しないものはウレタン化反応時および/または反応終了後のいずれの段階で加えてもよい。
(A)の含有量が10重量%未満であると脆くなり、樹脂硬化物本来の性能を発揮することができない。また60重量%を超えると、樹脂自体非常に硬くなり、反りが大きくなる。さらには金型から離型した際割れが発生する可能性がある。
芳香脂肪族2価アルコール[例えば、キシリレングリコール、ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼン等]、炭素数6〜18の2価フェノール[単環2価フェノール(例えばハイドロキノン、カテコール、レゾルシノール、ウルシオール等)、多環2価フェノール{例えばビスフェノール(ビスフェノールA、F、C、B、ADおよびS、ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−ブタン等)}、縮合多環2価フェノール{ジヒドロキシナフタレン(例えば1,5−ジヒドロキシナフタレン)、ビナフトール等}]、ポリエーテルジオール[上記2価アルコールまたは上記2価フェノールのAO付加物(数平均分子量(以下Mnと略称する)が150〜20,000)、ポリエステルジオール[(Mn200〜20,000)、例えば上記2価アルコールまたは上記ポリエーテルジオールとジカルボン酸{脂肪族ジカルボン酸(炭素数4〜30、例えばコハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸)、芳香(脂肪)族ジカルボン酸(炭素数8〜30、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸無水物、キシリレンジカルボン酸)}からなる縮合物]、ポリカーボネート(Mn500〜10,000)、並びにポリエステルジオール、ポリカーボネートのAO1〜300モル付加物等が挙げられる。
3価〜8価またはそれ以上の多価フェノール、例えば単環多価フェノール(ピロガロール、フロログルシノール等)、および1価もしくは2価フェノール(フェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノール等)のアルデヒドもしくはケトン(ホルムアルデヒド、グルタールアルデヒド、グリオキザール、アセトン等)低縮合物(例えばフェノールもしくはクレゾールノボラック樹脂、レゾールの中間体、フェノールとグリオキザールもしくはグルタールアルデヒドの縮合反応によって得られるポリフェノール、およびレゾルシンとアセトンの縮合反応によって得られるポリフェノール)、ポリエーテルポリオール[上記3価〜8価またはそれ以上の多価フェノールのAO付加物(Mn200〜20,000)、等]、ポリエステルポリオール[(Mn370〜20,000)、例えば上記ポリエーテルポリオールとジカルボン酸{脂肪族ジカルボン酸(炭素数4〜30、例えばコハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸)、芳香(脂肪)族ジカルボン酸(炭素数8〜30、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸無水物、キシリレンジカルボン酸)}からなる縮合物]、並びにこれらのポリエステルポリオールのAO1〜300モル付加物等が含まれる。
ジイソシアネート(以下、ジイソシアネートをDIと略記する。)、1,3−および/または1,4−フェニレンDI、2,4−および/または2,6−トリレンDI(TDI)、4,4’−および/または2,4’−ジフェニルメタンDI(MDI)、m−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,5−ナフチレンDI、およびm−およびp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネート;および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば粗製TDI、粗製MDI(ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート)および4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート
DI、例えばエチレンDI、テトラメチレンDI、ヘキサメチレンDI(HDI)、ヘプタメチレンDI、オクタメチレンDI、ノナメチレンDI、デカメチレンDI、ドデカメチレンDI、2,2,4−および/または2,4,4−トリメチルヘキサメチレンDI、リジンDI、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、2,6−ジイソシアナトエチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネートおよびトリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えば1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネートおよびリジンエステルトリイソシアネート(リジンとアルカノールアミンの反応生成物のホスゲン化物、例えば2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、2−および/または3−イソシアナトプロピル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート)
DI、例えばイソホロンDI(IPDI)、2,4−および/または2,6−メチルシクロヘキサンDI(水添TDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−DI(水添MDI)、シクロヘキシレンDI、メチルシクロヘキシレンDI、ビス(2−イソシアナトエチル)−4−シクロヘキシレン−1,2−ジカルボキシレートおよび2,5−および/または2,6−ノルボルナンDI、ダイマー酸DI(DDI);および3官能以上のPI(トリイソシアネート等)、例えばビシクロヘプタントリイソシアネート
m−および/またはp−キシリレンDI(XDI)、ジエチルベンゼンDIおよびα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンDI(TMXDI)
(d1):(メタ)アクリル酸のAO付加物〔Mn116〜5,000〕
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、−2−ヒドロキシプロピル、−2−ヒドロキシブチルおよびこれらのAO付加物(Mn160〜5,000)等
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル−ε−カプロラクトン2モル付加物等
(d3):ジオール(Mn300〜5,000)のモノ(メタ)アクリレート
ジオール[Mn300〜5,000で、例えばポリカーボネートジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステルジオール]のモノ(メタ)アクリレート
(d4):エポキシドとヒドロキシ(メタ)アクリル酸の反応生成物
3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ビフェノキシ−2−ヒドロキシプロプル(メタ)アクリレート等
グリセリンモノ−およびジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンモノ−およびジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールモノ−、ジ−およびトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンモノ−、ジ−およびトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−およびペンタ(メタ)アクリレートおよびそれらのAO付加物(付加モル数1〜100)等
好ましい構造としては下記一般式(2)で表されるモノマーである。
Xは、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、フェニル基、−COOH、または−COOCH2CH2OHを表し、好ましくは水素原子である。
例えば、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノールのEO2モル付加物の(メタ)アクリレート、フェノールのPO3モル付加物の(メタ)アクリレート等。
例えば、ノニルフェノールのEO1モル付加物の(メタ)アクリレート等。
例えば、o−フェニルフェノールのEO1モル付加物の(メタ)アクリレート等。
例えば、ベンジル(メタ)アクリレート等。
(C1)〜(C4)のうち、活性水素原子を有するものはウレタン化反応終了後に加え、活性水素原子を有しないものはウレタン化反応時および/または反応終了後のいずれの段階で加えてもよい。
(C)の含有量が10重量%未満であると、基材との密着性が悪化し、簡単に剥がれてしまうことがある。また80重量%を超えると、樹脂自体非常にもろくなってしまい、強度が悪化することがある。
分子量が100未満では、高温時に硬化物からブリードアウトし、屈折率が低下する原因となる。また分子量が800を超えると樹脂粘度が増大し、塗工性に悪影響を及ぼす。
例えば、ジフェニルスルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ジフェニレンスルフィド等。
例えば、ジフェニルスルフォン、メチルフェニルスルフォン、ビスフェノールS等。
(D)の含有量が0.5重量%未満であると、屈折率を高める効果がほとんど発揮できない。また10重量%を超えると、高温時に硬化物からブリードアウトし、屈折率が低下する原因となる。
これらのうち好ましいのは、炭素数4〜30の3級脂肪族アミンであり、さらに好ましくは炭素数15〜20の3級脂肪族アミンである。
添加剤(G)には、酸化防止剤(G1)および紫外線吸収剤(G2)が含まれる。
添加剤(G)の合計の使用量は、本発明の組成物の全重量に基づいて、通常60重量%以下、好ましくは0.005〜50重量%である。
塗工に際しては、通常用いられる装置、例えば塗工機[バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター(サイズプレスロールコーター、ゲートロールコーター等)、エアナイフコーター、スピンコーター、ブレードコーター等]が使用できる。塗工膜厚は、硬化乾燥後の膜厚として、通常0.5〜300μm、乾燥性、硬化性の観点から好ましい上限は250μm、耐擦傷性、耐溶剤性、耐汚染性の観点から好ましい下限は1μmである。
乾燥方法としては、例えば熱風乾燥(ドライヤー等)が挙げられる。
屈折率は、組成物中の硫黄原子含有芳香族化合物(D)の割合を高くするか、(D)中の硫黄原子含量を増すことにより高めることができる。
撹拌機、冷却管および温度計を備えた反応容器に、ビスフェノールAのPO2モル付加物[商品名:ニューポールBP−2P、三洋化成工業(株)製]145部、キシリレンジイソシアネート[商品名:タケネート500、三井武田ケミカル(株)製]70部、およびウレタン化触媒としてビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)の2−エチルヘキサン酸50%溶液0.2部を仕込み、さらに酢酸エチルを215部仕込んだ後、80℃で6時間反応させ、本発明のウレタン樹脂(B−1)を得た(NCO含量:0.01%)。
撹拌機、冷却管および温度計を備えた反応容器に、ビスフェノールAPO2モル付加物116部、キシリレンジイソシアネート73部、およびウレタン化触媒としてビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)の2−エチルヘキサン酸50%溶液0.2部を仕込み、酢酸エチルを200部仕込んだ後、80℃で6時間反応させ、その後2−ヒドロキシエチルアクリレート[商品名:ライトエステルHOA、共栄社化学(株)製]12部を加え、80℃で3時間反応させて本発明のウレタンアクリレート(B−2)を得た(NCO含量:0.01%)。
表1の配合組成にしたがってディスパーザーで80℃、常圧で1時間混合撹拌した後、攪拌を続けた状態で、80℃、−0.1MPaの減圧下で、酢酸エチル含量が0.3重量%以下になるまで6時間脱溶剤することにより、実施例1〜4、比較例1〜3の樹脂組成物を得た。実施例、比較例ではいずれも成分を一括配合し、均一混合して組成物を作成した。
なお、表1中の配合成分とその重量部数は下記の通りである。
(A−2):ビスフェノールFのEO4モル付加物のジアクリレート(商品名:アロニックスM−208、東亞合成製)
(C−1):o−フェニルフェノールのEO1モル付加物のアクリレート(商品名:A−LEN−10、新中村化学(株)製)
(C−2):フェノキシエチルアクリレート(商品名:ライトアクリレートPO−A、共栄社化学(株)製)
(E−1):トリデカノールのリン酸エステル[モノエステル:ジエステル=1:2(重量比)]
(E−2):ジメチルアルキル(C14〜C18)アミン(商品名:ファーミンDM8680 花王製)
(F−1):イルガキュアー184(チバ・ジャパン(株)製)
樹脂組成物 約1gを、PETフィルム[商品名:ルミラーS、東レ(株)製、厚さ80μm]2枚で組成物が約5μmになるように挟み、紫外線照射装置[商品名:VPS/I600、フュージョンUVシステムズ(株)製、以下同じ]を用いて1000mJ/cm2の紫外線を照射して硬化フィルムを得た。
この硬化物から片方のPETフィルムだけを剥がし、得られた硬化フィルムの屈折率を25℃の環境下でアッベ式屈折率計を用いて測定した。
厚み50μmのセロハンテープを2枚重ねて貼ったガラス板に樹脂組成物を塗布した(樹脂膜厚は約100μm)。
次に、表面を化学処理して密着性を高めたPETフィルム[商品名:コスモシャインA4300、東洋紡(株)製、厚さ100μm]を、上記ガラス板に塗工した樹脂組成物の上から空気が入らないように押さえて、積層圧着した。さらにこの積層物に紫外線照射装置を用いて1000mJ/cm2の紫外線を照射して樹脂組成物を硬化させた。PETフィルムに密着した樹脂硬化物をガラス板から剥離後、6cm×6cm正方形にカットし、平らなテーブルに置き、正方形の四端のテーブルからの反りを測定し、それらの平均値を算出した。
厚み50μmのテープを2枚重ねて貼ったガラス板に樹脂組成物を塗布した(樹脂膜厚は約100μm)。次に、別のもう1枚のガラス板を、上記ガラス板に塗工した樹脂の上から空気が入らないように加圧積層した。
2枚のガラス板にはさまれた樹脂塗膜に紫外線照射装置を用いて1000mJ/cm2の紫外線を照射して樹脂組成物を硬化させた。2枚のガラス板から樹脂硬化物を剥離後、ヘイズメーター(BYKgardner社製HAZE−GARD DUAL)を用いてJIS K7136に準拠してヘイズを測定した。また、JIS K7361に準拠して全光線透過率を測定した。
必須成分の硫黄原子含有芳香族化合物(D)を含まない比較例1は、所望とする高屈折率を得ることができない。(D)の代わりに硫黄原子が含まれていない化合物を用いた比較例2も、所望とする高屈折率を得ることができない。(D)の代わりに高屈折率である酸化ジルコニア粒子を用いた比較例3では、所望の屈折率は得られるものの、反りが大きく、また硬化物の透明性は損なわれ、ヘイズや全光線透過率が悪化することがわかる。
Claims (7)
- 芳香環含有2官能(メタ)アクリレート(A)、分子内に芳香環を含有する2官能ウレタン樹脂であってポリオール(a)とポリイソシアネート(b)を反応させて得られる水酸基を有するウレタン樹脂(B1)、または(B1)および分子内に芳香環を含有する2官能ウレタン(メタ)アクリレート(B2)、芳香環含有単官能(メタ)アクリレート(C)、および分子量100〜800の硫黄原子含有芳香族化合物(D)を必須成分として含有し、透明な硬化物を与える活性エネルギー線硬化型樹脂組成物であって、該芳香環含有2官能(メタ)アクリレート(A)が下記式(1)で表され、該ウレタン(メタ)アクリレート(B2)が、ポリオール(a)とポリイソシアネート(b)を反応させて得られるイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー(c)と、水酸基含有(メタ)アクリレート(d)とのウレタン化反応から形成される芳香環含有ウレタン(メタ)アクリレートであり、該ウレタン樹脂(B1)および該2官能ウレタン(メタ)アクリレート(B2)におけるポリオール(a)が芳香環を含有する多価アルコール(a1)であり、ポリイソシアネート(b)が炭素数6〜20(但しNCO基中の炭素原子を除く)の芳香族ポリイソシアネート(b1)または炭素数8〜15(但しNCO基中の炭素原子を除く)の芳香脂肪族ポリイソシアネート(b4)であり、該芳香環含有単官能(メタ)アクリレート(C)が、下記式(2)で表され、該硫黄原子含有芳香族化合物(D)がスルフィド化合物(D1)またはスルフォニル化合物(D2)である活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 該硫黄原子含有化合物(D)の硫黄原子含量が10〜70重量%であり芳香環含量が30〜90重量%である請求項1記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 該硫黄原子含有化合物(D)の含有量が、(A)、(B1)、(B2)、(C)および(D)の合計重量に基づいて、0.5〜10重量%である請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 該芳香環含有単官能(メタ)アクリレート(C)の含有量が、(A)、(B1)、(B2)、(C)および(D)の合計重量に基づいて、10〜80重量%である請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- さらに、リン酸エステル(E1)と3級アミン(E2)からなる金型離型性付与剤(E)を、(A)、(B1)、(B2)、(C)および(D)の合計重量に基づいて、300ppm〜2000ppm含有し、かつその重量比率(E1)/(E2)が0.75〜1.75である請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- さらに、光重合開始剤(F)を含有する請求項1〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 請求項1〜6いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を基材に塗布し、活性エネルギー線を照射して硬化させてなり、その屈折率が1.580〜1.650であることを特徴とする樹脂硬化物。
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