JP2009524771A - 完全コンプライアンス型浮動スクロールを有する改良スクロール型流体変位装置 - Google Patents

完全コンプライアンス型浮動スクロールを有する改良スクロール型流体変位装置 Download PDF

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Abstract

周辺クランクピン・スイング・リンク(CSPS)機構と組み合わせられ、半径方向および軸方向のコンプライアンス作用を有する軌道周回スクロールを提供する、中央駆動シャフト・スライド式ナックル。前記CSPS機構は、特に、無含油運転におけるスクロール装置の性能を改善するために、双浮動スクロール構造および単浮動スクロール構造の双方に適用されうる。また、例えば、CSPS機構を有する浮動スクロールコンプレッサにおいて、スラスト荷重を支えるために、軌道周回双スラスト玉軸受機構を備える。
【選択図】図2

Description

本願は、スクロールラボラトリーズ,インク.名義のPCT国際出願として提出されており、かつ、2006年1月26日提出の「完全コンプライアンス型浮動スクロールを有する改良スクロール型流体変位装置」という名称の米国特許出願No.11/339,946の優先権を主張している。
本発明は、スクロール型容積式流体変位装置、特に、改良された軸方向および半径方向コンプライアンス型浮動スクロール機構を有するスクロール型装置に関する。
当該技術において、一般に「スクロール」ポンプ、コンプレッサ、および、エキスパンダと呼ばれる装置の類が既知である。これらの装置において、嵌合する2つの渦巻き形またはインボリュート形のスパイラル要素は、互いに対をなし、かつ、固定スクロールおよび軌道周回スクロールと称されるものを形成する別々の端板上に実装される。これらの要素は、嵌合し、スパイラル要素間に線接触を形成する。
一対の隣り合う線接触と端板の表面とが、少なくとも1つの密封ポケットを形成する。一方のスクロール、つまり、軌道周回スクロールが、他方に対して相対的な軌道周回運動、つまり、円形の並進運動を行うと、スパイラル壁上の線接触が壁に沿って動くため、密封ポケットの容積が変化する。ポケットの容積の変化により、軌道周回運動の方向に従って、ポケット中の流体が膨張または収縮する。
米国特許第6,758,659号明細書を参照すると、双スクロール構造を有する、完全コンプライアンス型の、つまり、軸方向および半径方向において「浮動する」スクロール機構が開示されている。図1を参照すると、双軌道周回スクロールは、端板の反対側にスパイラル羽根を有する。浮動スクロールにおいて、軌道周回スクロールは、軸方向および半径方向において動的によくバランスされている。スクロールは、部品間の最小接触力を維持するために、完全コンプライアンス型、つまり、軸方向および半径方向コンプライアンス型であるので、高速、高効率、かつ、摩擦摩耗および電力損失の少ない、優れた密封を実現する。中央クランクシャフト・スライド式ナックル、および/または、周辺のカンチレバー・クランクピン・スライド式ナックル機構は、半径方向のコンプライアンス性を有する双軌道周回スクロールを提供する。シンクロナイザは、運転中および始動時の機構の故障を防ぐ目的で、クランクハンドルの向きを合わせるために用いられる。
しかしながら、微小な相対スライド運動、または往復運動が、周辺のクランクピンとスライド式ナックルとの間で行われる。この往復運動は、無含油環境下では部品の磨耗を早める可能性がある。その上、エネルギー効率および耐久性を改善するために、特に、吐出ガスと吸引ガスとの圧力差が大きい時には、浮動スクロール装置内の軸方向スラスト力の結果生じる摩擦磨耗および摩擦力損失をさらに低減する必要がある。
米国特許第4,160,629号明細書(William P.Hiddenら)は、スラスト力を支えるために玉の回転作用を利用する非伝統的なスラスト玉軸受を開示している。非伝統的なスラスト玉軸受において、玉は軌道周回半径で局所的に回転するため、軸受の寿命が短くなる。また、非伝統的なスラスト軸受は、技術的に複雑であり、製作にコストを要する。
米国特許第6758659号明細書 米国特許第4160629号明細書
発明の概要
中央駆動シャフト・スライド式ナックルが、周辺のクランクピン・スイング・リンク(CSPS)機構と組み合わせられ、半径方向および軸方向のコンプライアンス性を有する軌道周回スクロールを提供する改良スクロール型流体変位装置。
一実施形態において、クランクシャフトのクランクピンは、偏心をバランスさせ、グリースを貯蔵するための軸穴を有する。
別の実施形態においては、軸受の寿命を延長するために、各軸受が確実に半径方向の荷重のみを支えるよう、軌道周回スクロールが、双ラジアル玉軸受構造を介して駆動シャフトによって駆動される。
CSPS機構は、双浮動スクロール構造だけでなく、単浮動スクロール構造にも適用できる。
別の実施形態において、浮動スクロール装置における軌道周回双スラスト玉軸受機構は、軸方向スラスト力によって生じる摩擦磨耗および損失をさらに減少させる。
本発明の他の側面は、以下において、一部が自明となり、一部が明白となるであろう。
本発明のさらなる理解のために、添付の図面と関連して以下の詳細な説明に言及する。
図1は、参照された先行技術の双スクロール構造の先行技術の完全コンプライアンス型浮動スクロールコンプレッサの断面図である。
図2は、本発明にかかるCSPS機構を有する双スクロール構造の完全コンプライアンス型浮動スクロールコンプレッサの一実施形態の断面図である。
図3は、軌道周回スクロールにおけるCSPS機構を図示した、図2の線3−3に沿った本発明の横断面図である。
図3Aは、図3の円A内の部分の詳細図である。
図4は、固定スクロールにおけるCSPS機構を図示した、図2の線4−4に沿った本発明の横断面図である。
図4Aは、図4の円A内の部分の詳細図である。
図5は、図2の線5−5に沿った中央駆動シャフト・スライド式ナックル機構の拡大横断面図である。
図6は、周辺のスイング・リンク機構の位置関係を図示する模式図である。
図7は、シンクロナイザ、バランサおよびプレナムチャンバを図示する、線7−7に沿った図2の横断面図である。
図8は、軌道周回リップシール機構を有する完全コンプライアンス型浮動スクロール機構のためのCSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールコンプレッサの一実施形態の断面図である。
図9は、軌道周回移動ピストンシール機構を有する完全コンプライアンス型浮動スクロール機構のためのCSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールコンプレッサの別の実施形態の断面図である。
図10は、静止式移動ピストンシール機構を有する完全コンプライアンス型浮動スクロール機構のためのCSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールコンプレッサのさらに別の実施形態の断面図である。
図11は、本発明にかかる軌道周回双スラスト玉軸受機構、準半径方向コンプライアンス型および完全軸方向コンプライアンス型CSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールエキスパンダの一実施形態の断面図である。
図12は、図11の線12−12に沿った軌道周回双スラスト玉軸受構造の拡大断面図である。
図12Aは、図12の線A−Aに沿った軌道周回双スラスト玉軸受構造の横断面図である。
図13は、図11の線13−13に沿った準半径方向コンプライアンス機構を図示する拡大横断面図である。
図14は、本発明にかかる多軌道周回双スラスト玉軸受機構、準半径方向コンプライアンス型、および、完全または準軸方向コンプライアンス型CSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールエアーコンプレッサの一実施形態の断面図である。
図15は、図14の実施形態の線15−15に沿った多軌道周回スラスト玉軸受機構を図示する斜視図である。
図16は、図14の実施形態の線16−16に沿った多軌道周回スラスト玉軸受機構を図示する斜視図である。
図2に、CSPS機構を有する双スクロール構造の完全コンプライアンス型浮動スクロールエアーコンプレッサが示される。コンプレッサユニット10には、前方ハウジング20および後方ハウジング21が含まれる。中央駆動シャフト40は、中央ロッド41とクランクピン42とから構成される。中央ロッド41は、軸受33および34によって回転可能に支持されており、モータ35によって駆動される時、その軸S1−S1を中心に回転する。シャフトシール22は、中央ポケット82中の吐出ガスを周囲から密封する。クランクピン42の中央にある縦穴43は、シャフト40が軸S1−S1を中心に回転する際、クランクピン42の偏心をバランスさせるためのものである。また、穴43は、クランクピン42の接触面191と駆動ナックル64および64’の接触面192および192’とをそれぞれ潤滑するために穴44aおよび44bを通じて徐々に放出されるグリースを貯蔵することもできる(191および192については図3、図4および図5を参照。192’は図示せず)。プラグ45は、穴43の内部のグリースを密封する。前方の固定スクロール部材50(第1固定スクロールとも称する)は、端板51を有し、ここからスクロール要素52が延在している。シャフトシール22を収容するために、端板51の中心には穴53がある。中央駆動シャフト40は穴53を通り、前方軌道周回スクロール60(第1の軌道周回スクロールとも称する)および後方軌道周回スクロール60’(第2の軌道周回スクロールとも称する)を駆動する。
前方軌道周回スクロール部材60および後方軌道周回スクロール部材60’は、円形の端板61および61’と、それぞれ端板61および61’に付着され、これらの反対側から延在するスクロール要素62および62’と、それぞれ端板61および61’に付着され、これらの中央部において延在する軌道周回軸受ハブ63および63’とを含む。軸受ハブ63の内部には軸受260および261が存在し、軸受ハブ63’の内部には軸受260’および261’が存在する。端板61、要素62およびハブ63が含まれる部分は、前方軌道周回スクロール60と呼ばれ、端板61’、要素62’およびハブ63’が含まれる部分は、後方軌道周回スクロール60’と呼ばれる。背面合わせに配置された前方および後方軌道周回スクロールは、双スクロールと称される。双スクロールの前方および後方軌道周回スクロールは、運転中、共に軌道周回し、かつ、互いに対して相対的な動きを行うことが可能である。
後方固定スクロール部材70(第2の固定スクロールとも称される)は、端板71を有し、この前側からスクロール要素72が延在している。
スクロール要素52と62、および、スクロール要素62’と72はそれぞれ、運転中、180度の角度オフセット、および、軌道周回半径Rorを有する半径方向のオフセットで嵌合する。それによって、少なくとも1つの密封流体ポケットが、スクロール要素52および62と端板51および61との間に定められる。スクロール要素62’および72と端板61’および71との間も同様である。
作業流体は、後方ハウジング21の吸込口80からコンプレッサ10に入り、次いで、吸気路81’および81にそれぞれ入る。吸気路81’および81は、図2に示されるように、前方ハウジング20、後方ハウジング21およびスクロールの間に形成される。前方および後方の軌道周回スクロールの中央ポケット82および82’は、ハブ63中の穴65(図3、図4および図5)およびハブ63’中の穴65’(図示せず)と、駆動ナックル64、64’とクランクピン42との間の通路と、プレナムチャンバ83とを通じて、互いに連絡されている。吸気路81および81’に入る作業流体は、スクロール間に形成された圧縮ポケット内に吸引され、軌道周回スクロールの軌道周回運動中に圧縮され、最終的には、通路82、83、82’、および、後方固定スクロールの端板71の中央部の吐出口84を通じて吐出される。
図2〜図7は、垂直方向の最も高い位置にある軌道周回スクロール60および60’を図示している。
図2、図3、図4および図5を参照すると、中央駆動シャフト40のクランクピン42が、中央駆動ナックル64および64’と、クランクピン軸受260、261、260’および261’とを介して、それぞれ、前方および後方の軌道周回スクロール60および60’を駆動する。中央駆動ナックル64および64’の中心線S2−S2は、中央駆動シャフト40の中心線S1−S1から、軌道周回スクロール60および60’の軌道周回運動の軌道周回半径である距離Rorだけオフセットされている。各軌道周回スクロールは、駆動ナックルの回転を軌道周回スクロールの軌道周回運動と連結するために、2つのラジアル玉軸受を使用する、つまり、軌道周回スクロール60は玉軸受260および261を、軌道周回スクロール61’は玉軸受260および261’を、それぞれ使用する。この二重玉軸受構造により確実に、各軸受260、261、260’および261’が半径方向の荷重のみを支えるようになり、軸受の寿命が延長される。図2および図3に示されるように、軌道周回スクロール60および60’の周辺に、端板61からは等間隔に配置された周辺部160a、160bおよび160cと、端板61’からは等間隔に配置された周辺部160’a、160’bおよび160’cとからなる3対の周辺部が存在する(図2には160aおよび160’aのみが、図3には160a、160bおよび160cのみが図示されている)。図2および図4を参照すると、固定スクロール50および70の周辺に、ハウジング20からは等間隔に配置された周辺部150a、150bおよび150cと、ハウジング21からは等間隔に配置された周辺部170a、170bおよび170cとからなる3対の周辺部が存在する(図2には150aおよび170aのみが、図4には150a、150bおよび150cのみが図示されている)。
図2から図7において、周辺クランクピン・スイング・リンク(CSPS)機構を有する中央駆動シャフト・スライド式ナックルの半径方向のコンプライアンス作用について説明する。簡略のため、ハウジング20および21の3対の周辺部のうちの1対である周辺部150aおよび170aと、軌道周回スクロール60および60’の3対の周辺部のうちの1対である軌道周回周辺部160aおよび160’aと、関連部分との機能についてのみ詳細に記載する。残りの部分の機能は同様であるため、別途には記載しない。図2および図4を参照すると、ハウジング20および21の周辺部150aおよび170aは、軸受穴151aおよび171aを有し、この軸受穴151aおよび171aに、それぞれ、前方および後方の固定クランクハンドル軸受152aおよび172aが位置する。カバー54および74は、それぞれ、固定端板51および71上の固定ハンドル軸受穴151aおよび171aを密封する。前方および後方の固定クランクハンドル153aおよび173aは、それぞれ、固定クランクハンドル軸受152aおよび172aの内レース中に固定され、軸S1a−S1aに沿って共に回転する。周辺のクランクハンドルピン164aの前方端および後方端は、前方および後方の固定クランクハンドル153aおよび173aの偏心穴155aおよび175aの上に、それぞれ固定される。
図2および3を参照すると、軌道周回スクロール60および60’の周辺部160aおよび160’aは、軸受穴161aおよび161’aを有し、この軸受穴161aおよび161’aに、それぞれ、前方および後方の軌道周回クランクナックル軸受162aおよび162’aが位置する。前方および後方の軌道周回クランクナックル163aおよび163’aは、それぞれ、軌道周回クランクナックル軸受162aおよび162’aの内レース中に固定され、軸S2a−S2aに沿って共に回転する。前方および後方の軌道周回クランクナックル163aおよび163’aは、それぞれ、偏心穴165aおよび165’aを有し、この偏心穴165aおよび165’aに、周辺クランクハンドルピン164aがスライド可能に貫通している。周辺クランクハンドルピン164aは、偏心穴165aおよび165’aに対して滑りばめを有する。固定クランクハンドル153aと、軌道周回クランクナックル163aと、それらの偏心との間の位置関係を、図6に図示する。図5において、軌道周回スクロール60および60’が垂直方向において最も高い位置にある時、駆動ナックル64のスライド式被駆動表面192、および、クランクピン42の駆動表面191が、中央駆動シャフトの中心(S1)と軌道周回スクロール60の中心(S2)とを結ぶ垂直方向線S1−S2に対し、くさび角αだけ、例えば20°傾いている。前方の駆動ナックル64の中には、スロット190がある。カウンタバランサ90および91は、駆動ナックル64の2つの端にそれぞれ固定されている(図2および図7を参照)。カウンタバランサ90および91は、前方の軌道周回スクロール60と、それに取り付けられた、軸受やナックルなどの部品の軌道周回運動によって生じた遠心力をバランスさせる。図5に戻ると、クランクピン42は、スロット190の内部に位置する。スロット190は、クランクピン42よりも長く、幅広い。クランクピン42が、矢印Bで示されるように反時計周りに回転する際、クランクピン42の駆動表面191は、前方の駆動ナックル64のスライド式被駆動表面192を力Fnによって押す。法線力Fnは、スライド式被駆動表面192に対して垂直である。接線力Ftは、スライド式被駆動表面192と平行である。結果として生じる力F、法線力Fnおよび接線力Ftは、下記に示す関係を有する。
Figure 2009524771
Figure 2009524771
図2から図6を参照すると、駆動ナックル64と、駆動軸受260および261と、軌道周回スクロール軸受ハブ63とを介して、結果として生じる力Fが、軌道周回スクロール60を、矢印Bの方向に軌道周回させ、また、接線力Ftが、軌道周回スクロール60を、固定スクロール50に向かって矢印Cの方向にスライドさせる。軌道周回スクロール60がB方向に軌道周回するにつれて、軌道周回スクロール60の周辺部160a、160bおよび160cにより、対応する軌道周回クランクナックル163a、163bおよび163cが、対応する軌道周回クランクナックル軸受162a、162bおよび162cを介して、それぞれ、力Fa、FbおよびFcで押される。力Fa下で軌道周回するクランクナックル163aは、周辺クランクハンドルピン164aを中心として時計回りに揺動する。同様の理由により、バイアススクロールである軌道周回スクロール60のスパイラル壁が、非バイアススクロールである固定スクロール50のスパイラル壁に接触するまで、軌道周回クランクナックル163a、163bおよび163c全体は、軌道周回スクロール60を、周辺クランクハンドルピン164a、164bおよび164cを中心に時計回りに揺動させる。上述の記載は、後方駆動ナックル64’、後方軌道周回スクロール60’および関連部分にも当てはまる。これは、周辺クランクピン・スイング・リンク機構(CSPS機構)と組み合わせられた中央駆動シャフト・スライド式ナックルを備えたいわゆる半径方向コンプライアンス型であるということである。CSPS機構により、軌道周回スクロール60および60’が、回転することなく軌道周回運動を行い、更に、半径方向コンプライアンス運動をも行うことが可能となる。
軌道周回クランクナックルの同期を維持するために、図1および図7に示されるシンクロナイザ170が、それぞれ、シンクロナイザ軸受171a、171bおよび171cを介して、周辺クランクハンドルピン164a、164bおよび164cに接続されている。シンクロナイザ170は、円形の並進運動、つまり、軌道周回スクロールと同様の軌道周回運動を行い、かつ、3つの周辺クランクハンドルピンを三角関係に、つまり、固定された周辺クランクハンドル回転中心と対応する軌道周回周辺クランクナックル回転中心とをそれぞれ結ぶ3本の線、S1a−S2a(図6参照)、S1b−S2bおよびS1c−S2cが、常に互いに平行であるよう同期化された状態に保つ。運転中、線S1a−S2a、S1b−S2bおよびS1c−S2cは同期化され、軌道周回スクロール60および60’は、軌道周回スクロール要素62および62’の側面がそれぞれ、固定スクロール要素52および72の側面と軽く接触するまで、周辺クランクピンに対する揺動運動を行い、その結果、圧縮ポケット間の接線密封が得られる。スクロール装置の遠心力の全体的なバランスは、従来の方法により他の釣り合い錘を用いて達成されるが、ここでは詳述しない。
図2および図7を参照して、双スクロール構造のためのCSPS機構を有する軸方向コンプライアンス作用について説明する。軌道周回スクロール60および60’は、それぞれ、前方の端板61および後方の端板61’を有する。これらの2枚の端板の間に、プレナムチャンバ83が形成されている。リップシールやクワッドリングなどのプレナムシール68により、プレナムチャンバ83が、通気路81、81’および吸引環境から密閉される。
運転開始時に、プレナムシール68の弾性による予備荷重により、前方および後方の軌道周回スクロール双方がそれらとかみ合う対応の固定スクロールに向かって付勢されることにより、かみ合うスクロール同士の先端と底とが軽く接触する。プレナムチャンバ83は、軌道周回スクロール軸受ハブ63中の通路65(図3および図5を参照)、および、クランクピン42とナックル64のスロット190との間の通路を通じて、吐出領域82に連絡する。同様に、プレナム83も吐出領域82’に連絡する。プレナム83の径は、吐出空気がプレナム83中の軌道周回スクロール60および60’の裏面のそれぞれに対して作用する力が、圧縮空気によって軌道周回スクロール60および60’のそれぞれの先端および底に作用する軸方向の分離力の合計よりも、僅かに大きくなるように定められる。
正味の軸方向の力により、前方および後方の軌道周回スクロールが、それぞれ、かみ合う対応の固定スクロールに向かって付勢されることにより、6対の接触面が軽く接触する。これらのうち2対の接触面は、2つの軌道周回スクロールの先端面と、対応する固定スクロールの端板のかみ合う底面との間である。他の2対の接触面は、逆に、2つの固定スクロールの先端面と、対応する軌道周回スクロールの端板のかみ合う底面との間である。残りの2対の接触面は、それぞれ、前方および後方ハウジング20および21の反スラスト面59および79と、前方および後方の軌道周回スクロールのスラスト面69および69’とである。反スラスト面59および79は、それぞれ、軌道周回スクロールの面69および69’を支持し、軌道周回スクロールが行いうる傾き運動を回避する。
前記6対の接触面の間における面接触は、運転の初期段階においては、必ずしも同時には起こらない。しかしながら、磨耗した後は、同時に6対の面が軽く接触するようになる。この軸方向コンプライアンス機構により、圧縮ポケット間の半径方向の密封が良くなり、軌道周回スクロールと固定スクロールとの間の磨耗が最小限となり、かつ、自己補償される。先行技術には、多くの軸方向コンプライアンス設計が教示されており、それらのうちの幾つかが、本発明に適合されうる。
CSPS機構は、単浮動スクロール構造にも適用可能である。CSPS機構を有する単浮動スクロールコンプレッサの第1の実施形態を、図8に示す。単浮動スクロール構造において、CSPS機構は、双スクロール構造における機構の半分と考えてよい。プレナムシール68(図2参照)が、双浮動スクロール構造においては静的であるのに対し、単浮動スクロール構造においては動的である(図8の68)点において相違する。
図8を参照すると、コンプレッサユニット10には、メインハウジング20、ベースハウジング70、気密封止モータ35、中央駆動シャフト40、固定スクロール50、および、軌道周回スクロール60が含まれる。中央駆動シャフト40は、中央ロッド41とクランクピン42とから構成される。中央ロッド41は、軸受33および34によって回転可能に支持されており、気密封止モータ35によって駆動される時、その軸S1−S1に沿って回転する。クランクピン42の中央にある軸穴43は、シャフト40が軸S1−S1に沿って回転する際、クランクピン42の遠心力をバランスさせるためのものである。また、穴43は、クランクピン42および駆動ナックル64の接触面を潤滑するために徐々に放出されるグリースを貯蔵することもできる。プラグ45は、穴43の内部にグリースを密封する。
固定スクロール部材50は、端板51を有し、端板51からスクロール要素52が延在している。
軌道周回スクロール部材60には、円形端板61、端板61に付着され、端板61から延在するスクロール要素62、および、端板61の中央部に付着され、端板61の中央部から延在する軌道周回軸受ハブ63が含まれる。軸受ハブ63の内部には、クランクピン軸受260および261があり、中心線S2−S2に沿って回転する。運転中、スクロール要素52および62は、180度の角度オフセット、および、半径方向のオフセット、つまり、軌道周回半径Rorのオフセットで嵌合する。それにより、少なくとも1つの密封流体ポケットが、スクロール要素52および62と端板51および61との間に定められる。
空気などの作業流体は、ハウジング20の吸込口(図示せず)からコンプレッサ10に入った後、吸気路81に入る。吸気路81は、メインハウジング20およびスクロールの間に形成される。中央ポケット82は、軌道周回スクロール60の中央部と固定スクロールの中央部との間に形成されており、かつ、中央駆動ナックル64とクランクピン42との間の通路84を通じて、軌道周回端板61の裏面とベースハウジング70との間に形成されたプレナム83に連絡されている。吸気路81に入る作業流体は、スクロール間に形成された圧縮ポケット内に吸引され、軌道周回スクロールが軌道周回運動を行う間に圧縮され、最終的に、中央ポケット82に到達し、固定スクロール50の端板51の中央部の吐出口85を通じて吐出される。
中央駆動シャフト40のクランクピン42は、中央駆動ナックル64とクランクピン軸受260および261とを介して軌道周回スクロール60を駆動する。軌道周回スクロール60は、駆動ナックル64の回転を軌道周回スクロールの軌道周回運動と連結するための2つのラジアル玉軸受260および261を使用している。軌道周回端板61には、略等間隔で配置された3つの周辺部160a、160bおよび160cがある(160bおよび160cは図示せず)。図8は、垂直方向に最も高い位置にある軌道周回スクロール60を図示している。ベースハウジング70の周辺には、軌道周回端板61の周辺部160a、160bおよび160cにそれぞれ対応するよう離間された3つの周辺ベース部170a、170bおよび170cがある(170bおよび170cは図示せず)。周辺ベース部170a、170bおよび170cには、それぞれ、3つの軸受穴171a、171bおよび171cがある(171bおよび171cは図示せず)。簡略のため、160aおよび170aとその関連部分のみについて、以下に詳細に説明する。固定クランクハンドル172aは、軸受173aおよび174aによって回転可能に支持されており、それらの中心線S1a−S1aに沿って回転する。クランクハンドルピン175aは、固定クランクハンドル172aの偏心穴176aの中に固定される。
軌道周回周辺部160aには、軸受穴161aがあり、そこに軌道周回クランクナックル軸受162aが位置する。軌道周回クランクナックル163aは、軌道周回クランクナックル軸受162aの内レース中に固定され、かつ、軸S2a−S2aを中心に回転する。軌道周回クランクナックル163aは、偏心穴166aを有し、その中に、周辺クランクハンドルピン175aがスライド可能に嵌め込まれている。固定クランクハンドル、軌道周回クランクナックル、およびそれらの偏心の間の位置関係は、図6を参照すれば理解できる。単浮動スクロール構造における、半径方向コンプライアンス作用を付与するためのCSPS機構の原理は、上に詳細に説明した双浮動スクロール構造におけるそれと全く同じである。単浮動スクロール構造におけるシンクロナイザ177の機能も、双浮動スクロール構造における機能と同じである。
以下に、軌道周回リップシール機構を有する単スクロール構造のためのCSPS機構を有する軸方向コンプライアンス作用について説明する。リップシールやクワッドリングなどの密封要素68は、通気路81や吸引環境からプレナムチャンバ83を密封する。運転開始時に、密封要素68の弾性による予備荷重により、軌道周回スクロール60が固定スクロール50に向かって付勢され、かみ合うスクロール同士の先端と底とが軽く接触する。運転の間、吐出圧の空気によりチャンバ83が加圧される。密封要素68の径は、プレナム83において軌道周回スクロール60の裏面に作用する吐出圧の空気による力と密封要素68からの予備荷重との和が、圧縮空気によって軌道周回スクロール60の先端と底とに作用する軸方向の分離力の合計をわずかに上回るよう定められる。正味の軸方向の力により、軌道周回スクロール60が、固定スクロール50に向かって軸方向に付勢されることにより、一方のスクロールの先端面と、これにかみ合うスクロールのかみ合う底面とが軽く接触する。この軸方向コンプライアンス機構により、圧縮ポケット間の半径方向の密封が良くなり、軌道周回スクロールと固定スクロールとの間の磨耗が最小限となり、かつ、自己補償される。
CSPS機構の単浮動スクロールの第2および第3の実施形態は、第1の実施形態と基本的に同じである。プレナム83の密封機構が相違する。
図9を参照すると、第2の実施形態において、プレナム密封機構には、軌道周回移動ピストン68、「O」リング71およびばね72が含まれる。ばね72とプレナムチャンバ83における吐出圧の空気とによって付勢された軌道周回移動ピストン68は、軸方向に移動し、かつ、ベースハウジング70の面73に対して軌道周回スクロール60と共に軌道周回することが可能である。この機構により、プレナム83が吸引領域81から密封される。軌道周回移動ピストン68は自己補償され、密封機構の寿命が向上する。
図10に示された静止式移動ピストン密封機構を有するCSPS機構の単浮動スクロールの第3の実施形態において、プレナム密封要素、すなわち、移動ピストン71および「O」リング72は、第1および第2の実施形態のように、軌道周回スクロール60と共に軌道周回を行わず、静止している。「O」リング72によって付勢されたピストン71の密封面73は、運転中、軌道周回端板61の密封面65との軽い接触を保っている。この機構により、プレナム83が吸引領域81から密封される。ピストン71は自己補償され、密封機構の寿命が向上する。
エネルギー効率と耐久性を改善するために、特に、吐出ガスと吸引ガスとの圧力差が大きい時には、浮動スクロール装置における軸方向の力に起因する摩擦磨耗および摩擦動力損失をさらに低減する必要がある。単浮動スクロール装置の第4の実施形態である図11に図示されたエキスパンダは、準半径方向コンプライアンス型CSPS機構を有する軌道周回スクロールに掛かるスラスト荷重を支持するための軌道周回双スラスト玉軸受構造を提供する。
図11を参照すると、エキスパンダユニット10には、メインハウジング20、後方ハウジング21、ベースハウジング70、中央駆動シャフト40、固定スクロール50および軌道周回スクロール60が含まれる。中央駆動シャフト40は、中央ロッド41とクランクロッド42とから構成される。中央ロッド41は、軸受33および34によって回転可能に支持されており、その軸S1−S1に沿って回転する。固定スクロール部材50は端板51を有し、端板51からスクロール要素52が延在している。軌道周回スクロール部材60には、円形の端板61、端板61に付着され、端板61から延在するスクロール要素62、および、端板61の中央部に付着され、端板61の中央部から延在する軌道周回軸受ハブ63が含まれる。軸受ハブ63の内部には、クランクロッド軸受260および261がある。スクロール要素52および62は、運転中、180度の角度オフセット、および、軌道周回半径Rorを有する半径方向のオフセットで嵌合する。それにより、少なくとも1つの密封流体ポケットが、スクロール要素52および62と端板51および61との間に定められる。
作業流体は、後方ハウジング21の吸込口80からエキスパンダ10に入り、次いで、吸込路81、リザーバ82ならびに通気路83および84を通り、中央ポケット85に流入する。中央ポケット85は、スクロール要素52の中央部とスクロール要素62の中央部との間に形成される。中央ポケット85は、駆動ナックル64とクランクロッド42との間の通路86を通じて、軌道周回端板61の裏面とベースハウジング70との間の中央プレナム87aに連絡される。中央ポケット85内の作業流体は、軌道周回スクロールの軌道周回運動中にスクロール間に形成された膨張ポケットを通じて膨張し、最終的に吐出ゾーン88に達し、メインハウジング20にある吐出口89を通じて吐出される。
作業流体が膨張するにつれて、クランクシャフト40のクランクロッド42が軌道周回スクロール60に押され、クランクロッド軸受260、261および中央駆動ナックル64を介して回転する。中央駆動ナックル64の中心線S2−S2は、中央駆動シャフト40の中心線S1−S1から、軌道周回スクロール60の軌道周回運動の軌道周回半径である距離Rorだけオフセットされる。軌道周回スクロール端板61には、略等間隔で配置された3つの周辺部160a、160bおよび160cがある(160bおよび160cは図示せず)。
図11によると、軌道周回スクロール60は、垂直方向において最も高い位置を軌道周回している。ベースハウジング70の周辺には、軌道周回スクロール端板61の周辺部に対応する、略等間隔で配置された3つの周辺部170a、170bおよび170cが存在する(170bおよび170cは図示せず)。ベースハウジング70の周辺部170a、170bおよび170cには、それぞれ、3つの固定クランクハンドル軸受穴171a、171bおよび171c(171bおよび171cは図示せず)が存在する。簡略のため、ここでは160aおよび170aとその関連部分のみについて詳細に説明する。
軌道周回周辺部160aには、軌道周回クランクナックル軸受穴161aがあり、そこに軌道周回クランクナックル軸受162aが位置する。固定クランクハンドル173aは、そこから延在する固定クランクハンドルピン175aを有する。固定クランクハンドル軸受172aおよび174aは、固定クランクハンドル軸受穴171a内に位置する。固定クランクハンドル173は、固定クランクハンドル軸受172aおよび174aによって回転可能に支持されている。固定クランクハンドルピン175aの中心線S2a−S2aは、固定クランクハンドル173aの中心線S1a−S1aから軌道周回半径Rorだけオフセットされている。
図13は、図11の線13−13に沿った断面の拡大図であり、これを参照すると、固定クランクハンドルピン175aが、半径方向の空隙dを有して軌道周回クランクナックル軸受162aの内レース中に緩く嵌め込まれている。空隙dの値は、約0.01mm〜0.10mmである。空隙dと、軌道周回クランクナックル軸受162aの半径方向の遊隙とがあるため、CSPS機構について上述したように、運転中に、スクロールのスパイラル壁が互いに接触するまで、軌道周回スクロールの遠心力および/またはクランクロッド42のくさび角によって生じた半径方向の力によって、軌道周回スクロール60は固定スクロール50に向かって半径方向に移動することができる。運転中にスパイラル壁が徐々に磨耗するにつれて、本発明の半径方向準コンプライアンス機構により、軌道周回スクロール60が半径方向外側へ移動し、スクロールのスパイラル壁の接触が維持される。軌道周回スクロール60の半径方向の最大移動量、換言すると、軌道周回半径の最大増加量は、空隙dと軌道周回クランクナックル軸受162aの半径方向の遊隙とによって制限される。したがって、制限付きの半径方向コンプライアンス機構は、準半径方向コンプライアンス型と呼ばれるのである。
図11に戻るが、軌道周回端板61、68a、68bおよび68cの裏面に、軌道周回端板61の裏面とベースハウジング70との間に3つのプレナムチャンバ87a、87bおよび87cをそれぞれ形成する3つのリップシールがある。プレナムチャンバ87aは、通路86を介して、吸込圧で中央ポケット85と連絡する。プレナムチャンバ87bおよび87cは、それぞれ、ブリーディングホール69aおよび69bを介して、吸込圧と吐出圧との間の異なる中間圧力で膨張ポケットに連絡する。運転開始時に、密封要素68a、68bおよび68cの弾性による予備荷重によって、軌道周回スクロール60が、固定スクロール50に向かって付勢され、かみ合うスクロール同士の先端と底とが軽く接触する。シール68a、68bおよび68cの径、したがって、プレナム87a、87bおよび87cの面積は、異なる圧力で軌道周回スクロールの裏面に作用するプレナム中の空気による全体の力Ftが、膨張中の空気によって軌道周回スクロール60の先端および底に作用する全体の軸方向の分離力Fsより常に大きくなり、対応するスクロールの先端および底が軸方向において接触するよう定められる。全体の力Ftと全体の軸方向の分離力Fsとの差が、正味の軸方向のスラスト荷重Fnetである。
図11、図12および図12Aを参照しながら、軌道周回双スラスト玉軸受機構の動作原理を説明する。軌道周回双スラスト玉軸受機構は、軌道周回スラスト玉軸受262と固定スラスト玉軸受263とから構成されるが、これらは、通常のスラスト玉軸受であり、既知である。この機構において、固定スラスト玉軸受263の固定静止座金263aが、固定スクロール50の端板51の軸受ハブ53に固定されている。固定回転座金263bは、軸受ハブ53の中に緩やかに嵌め込まれており、かつ、軸S1−S1を中心に自由に回転することが可能である。軌道周回スラスト玉軸受262の軌道周回静止座金262aは、軌道周回スクロール60の軌道周回軸受ハブ63に固定されている。軌道周回回転座金262bは、軌道周回軸受ハブ63の中に緩やかに嵌め込まれており、かつ、軸S2−S2に沿って自由に回転することが可能である。
運転中、軌道周回スクロール60が、軌道周回静止座金262aおよび軌道周回回転座金262bと共に、軸S1−S1を中心に軌道周回する間、軌道周回回転座金262bおよび固定回転座金263bは、丁度普通のスラスト玉軸受のように、それぞれ、それらの中心線S2−S2およびS1−S1に沿って回転する。正味の軸方向のスラスト荷重Fnetは、軌道周回静止座金262a、軌道周回回転座金262bおよび固定回転座金263bを通り、固定静止座金263aに達する。しかしながら、運転中、軌道周回回転座金262bと固定回転座金263bとの間の相対的なスライド運動が、軌道周回スクロール60の半径方向の偏位(excursion)に順応する。
必要があれば、2つの目的、即ち、回転ピース262bおよび263bの間の半径方向の滑り摩擦を低減する目的、および、軌道周回双スラスト玉軸受機構全体の軸方向寸法を調整するシムとしての目的を果たすために、回転ピース262bおよび263bの間に自滑性のスライド座金264を設置することが可能である。軌道周回スラスト玉軸受262のためのグリース保持器265は、軌道周回静止座金262aに固定され、軌道周回回転座金262bと緩やかに嵌合しており、運転中に軸受262にグリースを保持することが可能である。固定スラスト玉軸受263のためのグリース保持器266は、グリース保持器265と同じ方法で作動する。これらのグリース保持器は、運転中にスラスト軸受内にグリースを保持する目的を果たすことが出来る限りにおいて、さまざまな形態をとることができる。
当初は、運転中、スラスト玉軸受262および263は、正味の軸方向のスラスト荷重Fnetを支持してもよいし、支持しなくてもよい。しかしながら、しばらく経ってスクロールの先端と底が磨耗するにつれて、スラスト玉軸受262および263が軌道周回スクロール60からの軸方向の荷重を支持し、低摩擦および低磨耗を達成できるように、2つのスラスト玉軸受間のシム264の寸法が定められる。
単浮動スクロール装置の第5の実施形態によると、図14に示されたエアーコンプレッサが、準半径方向コンプライアンス型・完全軸方向コンプライアンス型または準軸方向コンプライアンス型CSPS機構を有する、軌道周回スクロール上のスラスト荷重を支持するための、多軌道周回双スラスト玉軸受機構を提供している。
図14を参照すると、エアーコンプレッサユニット10には、メインハウジング20、ベースハウジング21、後方ハウジング22、クランクシャフト40、固定スクロール50および軌道周回スクロール60が含まれる。中央駆動シャフト40は、中央ロッド41とクランクピン42とから構成される。中央ロッド41は、軸受33および34によって回転可能に支持されており、その軸S1−S1に沿って回転する。固定スクロール部材50は、端板51を有し、端板51からスクロール要素52が延在している。軌道周回スクロール部材60には、円形の端板61、端板61に付着され、端板61から延在するスクロール要素62、および、端板61の中央部に付着され、端板61の中央部から延在する軌道周回軸受ハブ63が含まれる。軸受ハブ63の内部には、クランクピン軸受260がある。スクロール要素52および62は、運転中、180度の角度オフセット、および、軌道周回半径Rorを有する半径方向のオフセットで嵌合する。それにより、少なくとも1つの密封流体ポケットが、スクロール要素52および62と端板51および61との間に定められる。
作業流体は、メインハウジング20の吸込口(図示せず)からコンプレッサ10の吸引領域81に入った後、軌道周回スクロールが軌道周回運動を行う間にスクロール間に形成された圧縮ポケットを通じて圧縮され、最終的に、中央ポケット82に達し、吐出穴83、リードバルブ84、吐出プレナム85および後方ハウジング22の吐出口86を通じて吐出する。スライド式駆動ナックル64、クランクピン軸受260、クランクピン42および周辺スイング・リンク機構160aが共に、いわゆるCSPS機構のように動作し、上記第4の実施形態において図11を参照して説明した、半径方向準コンプライアンス機構の機能を果たす。
多軌道周回双スラスト玉軸受機構に注目する。図14、15および16を参照すると、多軌道周回双スラスト玉軸受は、6セットの軌道周回双スラスト玉軸受から構成される。機構の各セットは、静止座金、例えば263a、回転座金、例えば263b、および、球状面のベース263cを含む固定スラスト玉軸受と、静止座金、例えば262a、および、回転座金、例えば263bを含む軌道周回スラスト玉軸受とから構成される。軌道周回双スラスト玉軸受機構の各セットは、設置の違いを除き、第4の実施形態において詳細に説明した方法と同様に作動する。上記第4の実施形態において、軌道周回スラスト玉軸受は、軌道周回スクロール軸受ハブ63の先端の中央領域に設置され、固定スラスト玉軸受は、固定端板51の中央領域に設置される(図11参照)。しかしながら、第5の実施形態においては、軌道周回スラスト玉軸受は、軌道周回端板61の裏面に設置され、固定スラスト玉軸受は、ベースハウジング21の対応する領域に設置される(図14参照)。軌道周回双スラスト玉軸受の複数のセットを用いる目的は、軌道周回運動が行われる間に軌道周回スクロールが行いうる傾き運動に対抗することである。各スラスト軸受は、運転中、グリースを保持するためのグリース保持器を有してもよい。したがって、軌道周回双スラスト玉軸受の複数のセットによると、無含油環境において、低い摩擦損失で、軌道周回スクロール上の軸方向の大きなスラスト荷重を支えることが可能である。
第5の実施形態において、固定スクロールは、完全軸方向コンプライアンス型または準軸方向コンプライアンス型の運動を行うためのバイアススクロールである。バイアススクロールとしては、先行技術において、固定スクロールに対して完全軸方向コンプライアンス型または準軸方向コンプライアンス型の機構が周知である。
本発明の上記実施形態は好ましい形態であるが、当業者であれば、本発明の真の範囲から外れない、構造、配列、組成などの改変を理解するであろう。添付された請求項と全ての装置が本発明を規定し、かつ/または、文言どおりまたは均等物による請求項の意味の範囲内の方法が、その中に包含されることを意図する。
図1は、参照された先行技術の双スクロール構造の先行技術の完全コンプライアンス型浮動スクロールコンプレッサの断面図である。 図2は、本発明にかかるCSPS機構を有する双スクロール構造の完全コンプライアンス型浮動スクロールコンプレッサの一実施形態の断面図である。 図3は、軌道周回スクロールにおけるCSPS機構を図示した、図2の線3−3に沿った本発明の横断面図である。 図3Aは、図3の円A内の部分の詳細図である。 図4は、固定スクロールにおけるCSPS機構を図示した、図2の線4−4に沿った本発明の横断面図である。 図4Aは、図4の円A内の部分の詳細図である。 図5は、図2の線5−5に沿った中央駆動シャフト・スライド式ナックル機構の拡大横断面図である。 図6は、周辺のスイング・リンク機構の位置関係を図示する模式図である。 図7は、シンクロナイザ、バランサおよびプレナムチャンバを図示する、線7−7に沿った図2の横断面図である。 図8は、軌道周回リップシール機構を有する完全コンプライアンス型浮動スクロール機構のためのCSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールコンプレッサの一実施形態の断面図である。 図9は、軌道周回移動ピストンシール機構を有する完全コンプライアンス型浮動スクロール機構のためのCSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールコンプレッサの別の実施形態の断面図である。 図10は、静止式移動ピストンシール機構を有する完全コンプライアンス型浮動スクロール機構のためのCSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールコンプレッサのさらに別の実施形態の断面図である。 図11は、本発明にかかる軌道周回双スラスト玉軸受機構、準半径方向コンプライアンス型および完全軸方向コンプライアンス型CSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールエキスパンダの一実施形態の断面図である。 図12は、図11の線12−12に沿った軌道周回双スラスト玉軸受構造の拡大断面図である。 図12Aは、図12の線A−Aに沿った軌道周回双スラスト玉軸受構造の横断面図である。 図13は、図11の線13−13に沿った準半径方向コンプライアンス機構を図示する拡大横断面図である。 図14は、本発明にかかる多軌道周回双スラスト玉軸受機構、準半径方向コンプライアンス型、および、完全または準軸方向コンプライアンス型CSPS機構を有する単浮動スクロール構造のスクロールエアーコンプレッサの一実施形態の断面図である。 図15は、図14の実施形態の線15−15に沿った多軌道周回スラスト玉軸受機構を図示する斜視図である。 図16は、図14の実施形態の線16−16に沿った多軌道周回スラスト玉軸受機構を図示する斜視図である。

Claims (20)

  1. a)第1の端板を備えた少なくとも1つの軌道周回スクロール部材であって、前記第1の端板の底面に付着された第1のスパイラルラップ(wrap)と前記第1の端板に略等間隔で配置された3つの周辺部とを有する軌道周回スクロール部材と、
    b)第2の端板を備えた少なくとも1つの静止スクロール部材であって、前記静止スクロール部材の前記第2の端板の底面に付着され、前記軌道周回スクロール部材の前記第1のスパイラルラップと係合した第2のスパイラルラップ(wrap)を有し、前記軌道周回スクロール部材が前記静止スクロール部材に対して軌道周回する際、前記軌道周回スクロール部材の前記第1の端板の前記底面および前記静止スクロール部材の前記第2の端板の前記底面ととともに前記係合しているラップの側面によって、体積と、高流体圧および低流体圧の範囲とが変化しうる移動ポケットが定まる静止スクロール部材と、
    c)前記静止スクロール部材に対して軌道周回運動を行うために、前記軌道周回スクロール部材を駆動するよう配置された回転可能なシャフトと、
    d)前記静止スクロール部材を支持し、その中央部に前記シャフトを支持するハウジングであって、前記軌道周回スクロール端板の前記周辺部に対応する間隔で配置された3つの周辺部を有するハウジングと、
    e)それぞれが、前記ハウジングの前記周辺部のうちの対応する1つによって回転可能に支持されている3つのクランクハンドルと、
    f)前記スクロール部材間の所定の角度関係を維持するため、および、前記軌道周回スクロール部材が駆動されるにつれ、前記スパイラルラップ間の接線密封を移動線接触とするよう、前記軌道周回スクロール部材の半径方向の揺動を可能にするために、スライド式ナックルを介して前記シャフトを前記軌道周回スクロール部材に連絡し、スイング・リンク機構を介して前記クランクハンドルを前記軌道周回スクロール部材の前記周辺部に連絡する半径方向コンプライアンス型リンクとを備えたことを特徴とする容積式流体変位装置。
  2. 少なくとも1つのプレナムチャンバが、前記軌道周回スクロール部材の前記第1の端板の裏面に形成され、加圧された流体を導入する際に、前記軌道周回スクロール部材が、前記静止スクロール部材に向かって付勢される請求項1に記載の容積式流体変位装置。
  3. 前記ハウジングが、前記静止スクロール部材を支持するメインハウジングと、前記シャフトを支持し、前記軌道周回スクロール端板の前記周辺部に対応する間隔で配置された3つの周辺部を有するベースハウジングとを含む請求項1に記載の容積式流体変位装置。
  4. a)前記シャフトは、その一端から延在したクランクピンを有し、前記クランクピンは、前記シャフトが回転する際、前記クランクピンの遠心力をバランスさせるために軸穴を有し、
    b)軸受ハブが、前記軌道周回スクロール部材の前記第1の端板の中央部に取り付けられており、
    c)前記スライド式ナックルが、前記軌道周回スクロール部材の前記軸受ハブ内に、軸方向に2つの軸受によって回転可能に支持され、かつ、前記クランクピンによって駆動され、前記クランクピンと共に回転し、前記スライド式ナックルは、前記軌道周回スクロール部材が駆動されるにつれ、前記スパイラルラップ間の接線密封が移動線接触になるよう、前記クランクピンに対して前記軸受ハブおよび軸受と共に半径方向にスライド可能である請求項1に記載の容積式流体変位装置。
  5. a)前記クランクハンドルのそれぞれが、前記クランクハンドルの一端に付着され、前記クランクハンドルの一端から延在したクランクハンドルピンを有し、
    b)前記半径方向コンプライアンス型リンクが、前記軌道周回スクロール部材の前記第1の端板の前記3つの周辺部内でそれぞれ回転可能であり、前記クランクハンドルピンによって駆動され、前記クランクピンと共に回転する3つのクランクナックルをさらに有し、前記軌道周回スクロール部材が駆動されるにつれ、前記スパイラルラップ間の接線密封が移動線接触になるよう、また、前記スクロール部材間の所定の角度関係を維持するよう、前記クランクナックルが、それぞれ、前記クランクハンドルピンを中心として、前記軌道周回スクロール部材の前記周辺部と共に半径方向に揺動可能である請求項1に記載の容積式流体変位装置。
  6. 前記スライド式ナックルおよび前記クランクナックルが、それぞれ、前記シャフトおよびクランクハンドルピンに対して、前記軌道周回スクロール部材と共に軸方向にスライド可能である請求項5に記載の容積式流体変位装置。
  7. 前記回転可能なシャフトに垂直な面において、前記クランクハンドルの中心を通り、かつ、前記軌道周回スクロール部材の前記軌道周回運動の方向に対して垂直に引かれた線が、運転中互いに平行を保つように、前記クランクハンドルを同期化するシンクロナイザをさらに含む請求項1に記載の容積式流体変位装置。
  8. 圧力の異なる領域から前記プレナムチャンバを密封する、前記軌道周回スクロール部材の前記第1端板に取り付けられたシールをさらに含む請求項2に記載の容積式流体変位装置。
  9. 前記シールがリップシールを含む請求項8に記載の容積式流体変位装置。
  10. 前記シールが、軸方向に移動するピストンと、圧力の異なる領域から前記プレナムチャンバを密封する密封要素とを含む請求項8に記載の容積式流体変位装置。
  11. 圧力の異なる領域から前記プレナムを密封するように、前記軌道周回スクロールの密封面が、前記ハウジングの密封面に対してスライドする請求項2に記載の容積式流体変位装置。
  12. 圧力の異なる領域から前記プレナムを密封するように、前記軌道周回スクロールの密封面が、前記ハウジングに移動可能に取り付けられたシールの密封面に対してスライドする請求項2に記載の容積式流体変位装置。
  13. 前記シールが、移動可能なピストンと、圧力の異なる領域から前記プレナムを密封する密封要素とを含み、前記移動可能なピストンの前記密封面が、前記軌道周回スクロールの前記密封面に対してスライドする請求項12に記載の容積式流体変位装置。
  14. a)第1の静止座金、および、自身の軸を中心に回転可能な第1の回転座金と、前記第1の静止座金と前記第1の回転座金との間に位置する第1のケージ(cage)を備えた第1の玉とを有する固定スラスト玉軸受と、
    b)第2の静止座金、および、自身の軸を中心に回転可能な第2の回転座金と、前記第2の座金間に位置する第2のケージ(cage)を備えた第2の玉とを有する軌道周回スラスト玉軸受と
    を含む2つのスラスト玉軸受を備えた軌道周回双スラスト玉軸受機構であって、
    c)前記第2の静止座金は、前記第1の静止座金に対して軌道周回運動を行うことが可能であり、
    d)前記第1の回転座金および前記第2の回転座金は、背面同士で接触し、かつ、互いに対してスライド運動を行うことが可能であり、かつ、
    e)前記固定スラスト玉軸受および前記軌道周回スラスト玉軸受は、前記第2の静止座金から前記第2の玉まで、その後前記第2の回転座金まで、その後前記第1の回転座金まで、その後前記第1の玉まで、最終的には前記第1の静止座金まで伝えられる、もしくは、その逆に伝えられるスラスト荷重を支持可能であることを特徴とする軌道周回双スラスト玉軸受機構。
  15. 前記固定スラスト玉軸受にグリースを保持する固定グリース保持器と、前記軌道周回スラスト玉軸受にグリースを保持する軌道周回グリース保持器とをさらに含む請求項14に記載の軌道周回双スラスト玉軸受機構。
  16. 前記固定保持器は、前記第1の静止座金の内径内に固定されたブッシュであり、かつ、前記第1の回転座金の内径内に緩やかに嵌合することにより、前記固定スラスト玉軸受内にグリースを保持し、前記軌道周回保持器は、前記第2の静止座金の内径内に固定されたブッシュであり、かつ、前記第2の回転座金の内径内に緩やかに嵌合することにより、前記軌道周回スラスト玉軸受内にグリースを保持する請求項15に記載の軌道周回双スラスト玉軸受機構。
  17. 前記第1の回転座金が前記第2の回転座金に対してスライドするにつれて摩擦を低減するため、および、前記軌道周回双スラスト玉軸受機構全体の軸方向寸法を調整するために、前記第1の回転座金と前記第2の回転座金との間に配置されたシムをさらに含む請求項14に記載の軌道周回双スラスト玉軸受機構。
  18. a)第1の端板を備えた少なくとも1つの軌道周回スクロール部材であって、前記第1の端板の底面に付着された第1のスパイラルラップ(wrap)と前記第1の端板に略等間隔で配置された3つの周辺部とを有する軌道周回スクロール部材と、
    b)第2の端板を備えた少なくとも1つの静止スクロール部材であって、前記静止スクロール部材の前記第2の端板の底面に付着され、前記軌道周回スクロール部材の前記第1のスパイラルラップと係合した第2のスパイラルラップ(wrap)を有し、前記軌道周回スクロール部材が前記静止スクロール部材に対して軌道周回する際、前記軌道周回スクロール部材の前記第1の端板の前記底面および前記静止スクロール部材の前記第2の端板の前記底面とともに前記係合しているラップの側面によって、体積と、高流体圧および低流体圧の範囲とが変化しうる移動ポケットが定まる静止スクロール部材と、
    c)前記静止スクロール部材に対して軌道周回運動を行うために、前記軌道周回スクロール部材を駆動するよう配置された回転可能なシャフトと、
    d)前記静止スクロール部材を支持し、その中央部に前記シャフトを支持するハウジングであって、前記軌道周回スクロール端板の前記周辺部に対応する間隔で配置された3つの周辺部を有するハウジングと、
    e)固定スラスト玉軸受と軌道周回スラスト玉軸受とを含む少なくとも1つの軌道周回双スラスト玉軸受機構とを含む容積式流体変位装置であって、
    f)前記固定スラスト玉軸受は、前記装置の静止部に固定された第1の静止座金と、自身の軸を中心に回転可能な第1の回転座金と、前記第1の静止座金および前記第1の軌道周回座金の間に位置する第1のケージ(cage)を備えた第1の玉とを有し、
    g)前記軌道周回スラスト玉軸受は、前記軌道周回スクロール部材に固定された第2の静止座金と、自身の軸を中心に回転可能な第2の回転座金と、前記第2の静止座金および前記第2の軌道周回座金の間に位置する第2のケージ(cage)を備えた第2の玉とを有し、
    h)前記第1の回転座金および前記第2の回転座金は、背面同士で接触し、かつ、互いに対してスライド運動を行うことが可能であり、
    i)前記固定スラスト玉軸受および前記軌道周回スラスト玉軸受は、前記第2の静止座金から前記第2の玉まで、その後前記第2の回転座金まで、その後前記第1の回転座金まで、その後前記第1の玉まで、最終的には前記第1の静止座金まで伝えられる、もしくは、その逆に伝えられるスラスト荷重を支持可能であることを特徴とする容積式流体変位装置。
  19. それぞれが、前記ハウジングの前記周辺部のうちの対応する1つによって回転可能に支持されている3つのクランクハンドルと、
    前記スクロール部材間の所定の角度関係を維持するため、および、前記軌道周回スクロール部材が駆動されるにつれ、前記スパイラルラップ間の接線密封を移動線接触とするよう、前記軌道周回スクロール部材の半径方向の揺動を可能にするために、スライド式ナックルを介して前記シャフトを前記軌道周回スクロール部材に連絡し、スイング・リンク機構を介して前記クランクハンドルを前記軌道周回スクロール部材の前記周辺部に連絡する半径方向コンプライアンス型リンクとをさらに含む請求項18に記載の容積式流体変位装置。
  20. 共に軸方向のスラスト荷重を支え、かつ、前記軌道周回スクロール部材の傾きモーメントをバランスさせる複数セットの前記軌道周回双スラスト玉軸受機構を備えた請求項18に記載の容積式流体変位装置。
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