JP3158938B2 - スクロール流体機械及びこれを用いた圧縮気体製造装置 - Google Patents

スクロール流体機械及びこれを用いた圧縮気体製造装置

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JP3158938B2 JP06037095A JP6037095A JP3158938B2 JP 3158938 B2 JP3158938 B2 JP 3158938B2 JP 06037095 A JP06037095 A JP 06037095A JP 6037095 A JP6037095 A JP 6037095A JP 3158938 B2 JP3158938 B2 JP 3158938B2
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    • F05C2251/04Thermal properties
    • F05C2251/042Expansivity

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮作動室の容積を減
じながら気体を圧縮する旋回運動形容積式圧縮機であっ
て、特に渦巻状に構成されたスクロール部材によって三
日月状の圧縮室が形成されるスクロール圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール圧縮機は、鏡板に渦巻状のラ
ップを直立して設けた2つのスクロール部材を互いに噛
み合わせて、一方のスクロール部材を他方のスクロール
部材に対して自転しないように拘束しながら相対的に旋
回運動させ、スクロール部材の外周部から中央部に向か
って気体を圧縮させている。この種のスクロール圧縮機
において、スクロールラップによって形成される圧縮室
内の気体の圧力によって旋回スクロールと固定スクロー
ルとが相互に離反する力を受ける構造のものや、旋回ス
クロール鏡板の両面にラップをなしそれぞれの面に圧縮
作動室を形成して圧縮機体によるスラスト力をキャンセ
ルさせる構造のものがある。特開平5−52189号公
報には後者の技術が記載されている。この従来技術に
は、固定スクロールの間に配置され両歯を持った旋回ス
クロールと、この旋回スクロールの外周部に2本の駆動
軸が設けられ、これら駆動軸は両固定スクロールに設け
られた軸受によって回転可能に軸支されている。さら
に、これら駆動軸はその端部に歯車が設けられていて、
電動機軸に設けられた歯車と噛み合うように配置され、
電動機軸が回転することで両駆動軸すなわちクランク軸
が回転するようになっている。旋回スクロールはこれら
駆動軸の偏心部と係合しており、このクランク軸の回転
によって駆動され、旋回スクロールが一定の半径で旋回
運動するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、旋回スクロールが2つの並行に配置された固定スク
ロールに挟まれた状態で構成され、2本の旋回スクロー
ル駆動用クランク軸がそれぞれ固定スクロールに転がり
軸受を介して軸支されている。また、一般的に、固定ス
クロールに設けた二つの軸受の中心間距離及び旋回スク
ロールに設けた二つの軸受の中心間距離は、旋回スクロ
ールの安定運動を達成するためや軸受の信頼性を高く保
つために、互いに等しくなるように構成されている。上
記従来技術においても、2つの固定スクロールが平行に
配置されているので、固定スクロール同士で見ても、2
つの軸受の中心間距離も同様に等しく構成されている。
【0004】一方、従来技術のスクロール流体機械を圧
縮機として運転すると、機械本体はもちろん、スクロー
ルの中心部が圧縮熱によって高温になる。また、スクロ
ール流体機械は原理的に固定スクロールと旋回スクロー
ルが互いに接触(鏡面やスクロール同士、非接触が望ま
しいが原理的に困難)して圧縮・膨張を行うものである
ため摩擦熱によってもスクロールは高温になる。このた
め、固定スクロール間に配置された旋回スクロールが熱
膨張して半径方向に伸びてしまう。固定スクロールも熱
膨張するが、外面に接しているため、全体的に加熱され
やすい旋回スクロールに対して熱膨張量が相対的に小さ
い。この結果、固定スクロールに設けた二つの軸受の中
心間距離と旋回スクロールに設けた二つの軸受の中心間
距離とが互いに変化し、これら二つの中心間距離はもは
や等しくなくなってしまい、両方の駆動軸には旋回スク
ロールの遠心力やガス圧縮力に加えて相対熱膨張量に見
合った負荷荷重が作用することになる。この負荷荷重は
両方の駆動軸間の距離を押し広げる方向(二つの駆動軸
には半径方向外向き)に作用するので、駆動軸がスムー
ズに回転できなくなってしまう。駆動軸がスムーズに回
転できなくなると、圧縮機の静寂な運転が損なわれるば
かりでなく、旋回スクロールの二つの軸受の中心間距離
における相対熱膨張量差が極端に大きくなると、もはや
圧縮機は正常な運転を行うことができなくなるという問
題がある。
【0005】また、スクロール流体機械の上記熱膨張の
影響がなくなるように十分に冷却を施すと、このスクロ
ール流体機械を用いた圧縮気体製造装置が大型化してし
まうという問題があった。
【0006】本発明の目的は、熱による膨張があっても
正常な運転が可能なスクロール流体機械を提供すること
にある。
【0007】また、本発明の他の目的は、小型軽量を実
現した圧縮気体製造装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基本的な手段は固定スクロールと旋回スク
ロールとの相対熱膨張差を吸収する構成したことにあ
る。すなわち、渦巻状のスクロールラップを有する固定
スクロールと、この固定スクロールに保持され同期して
回転する複数の駆動軸と、これら駆動軸が有するクラン
ク部によって旋回し、前記固定スクロールのスクロール
ラップに噛み合うようなスクロールラップを有する旋回
スクロールとを備えたスクロール流体機械において、前
記駆動軸線方向における前記旋回スクロールの延びを許
容する手段を備えたものである。
【0009】また、他の目的を達成するため、圧縮気体
製造装置として、渦巻状のスクロールラップを有する固
定スクロールと、この固定スクロールに保持され同期し
て回転する複数の駆動軸と、これら駆動軸が有するクラ
ンク部によって旋回し、前記固定スクロールのスクロー
ルラップに噛み合うようなスクロールラップを有する旋
回スクロールとを備え、前記固定スクロール及び旋回ス
クロールの内表面を自己潤滑性を有する表面処理を施し
たスクロール流体機械を圧縮機として用い、このスクロ
ール圧縮機に軸間の延びを許容する手段を設けたもので
ある。
【0010】
【作用】スクロール流体機械を例えば圧縮機として運転
中、旋回スクロールや固定スクローは、上述の如く、旋
回スクロールの方が大きい度合いで熱膨張する。このス
クロール流体機械における旋回スクロールは、固定スク
ロールに設けられ同期して回転する複数の駆動軸に設け
られたクランク手段によって旋回する構造となってい
る。旋回スクロールと固定スクロール間で熱膨張差が発
生すると、駆動軸同士を結ぶ軸線に対して垂直方向は、
後述するように、設計時に熱膨張を許容する範囲で余裕
を見ているので問題は発生しないが、軸線方向について
は固定スクロールに回転自在に取り付けられた駆動軸が
膨張を規制する方向に働くので、旋回スクロールの膨張
によって駆動軸を撓ませてしまう。
【0011】本発明では、駆動軸同士を結ぶ軸線方向に
おける前記旋回スクロールの延びを許容する手段を備え
たので、旋回スクロールと固定スクロールとの膨張バラ
ンスが崩れて旋回スクロールがより膨張したとしても軸
線方向の延びが許容されるので駆動軸への負担が軽減さ
れ、駆動軸の回転が妨げられない。
【0012】また、スクロール回転機械の冷却を潤滑油
で行っていたが、本発明では、固定スクロール及び旋回
スクロールの内表面を自己潤滑性を有する表面処理を施
したため、潤滑油を用いる場合に比べて、油タンク、オ
イルクーラー、オイル供給ポンプ及びポンプの制御装置
等の構成が必要なくなり、小型軽量な圧縮気体製造装置
となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に示すダブル
スクロール形流体機械を用いたオイルフリー式空気圧縮
機の構造を表す断面図を用いて説明する。自己潤滑性を
高めるためアルミニウム合金で形成された固定スクロー
ル1と固定スクロール2が平行に配置されておりその間
に同じくアルミニウム合金で形成された旋回スクロール
3がそれぞれの固定スクロールに噛み合って、旋回スク
ロール3の鏡板3aの両側に圧縮作動室14と15を形
成している。固定スクロール1及び2、旋回スクロール
3のそれぞれのラップ先端部には潤滑性を高めるためカ
ーボン等の無機系材料や4フッ化エチレン樹脂やポリイ
ミド樹脂の複合材料で形成されたチップシール1d,2
d,3d,3eが設けられている。旋回スクロール鏡板
3aには上側圧縮作動室14と下側圧縮作動室15に連
通する複数の連通孔31と、中央部には流路8(図3に
図示)が設けられている。旋回スクロール3の鏡板外周
部にはクランク部を有する駆動軸4と同じ偏心量のクラ
ンク部を有する補助クランク軸5とが旋回スクロール3
を挟むように配置されており、旋回スクロール3は補助
クランク軸5のクランク部分で弾性支持部32を有する
転がり軸受11bと駆動軸4のクランク部で転がり軸受
11aを介して回転可能に係合している。一方、固定ス
クロール1はそのほぼ中央部に吐出ポート9と外表面全
体に不連続的に設けられた放熱フィン1cがあり、さら
に、固定スクロール1の外周部にはフランジ部1eがあ
る。他方、固定スクロール2もその外表面に固定スクロ
ール1に設けた物と同様な構造の放熱フィン部2cを有
し、外周部にはフランジ部2eが配置されている。そし
て、互いの固定スクロール1と2がこのフランジ部1
e、2eにおいてボルト18等によって結合されてい
る。結合の際、両固定スクロールの相対位置を合わせる
位置決め手段16(例えば図9に示したようなノックピ
ン28b)によって、両固定スクロール1,2同士なら
びに旋回スクロール3との位置関係が適正に保たれて組
み立てられている。
【0014】駆動軸4は一部分を固定スクロール2に固
定された転がり軸受10aによって軸方向に固定された
状態で軸支されており、駆動軸4の先端部は他方の固定
スクロール1に固定された軸受12aに回転可能に係合
されている。さらに、駆動軸4にはバランスウエイト1
7a、17bが、また補助クランク軸5にもバランスウ
エイト17c、17dが吸込雰囲気中に配置固定されて
いる。他方、駆動軸4とは対称の反対側に位置している
補助クランク軸5も同様に固定スクロール2に固定され
た転がり軸受10bによって軸方向に固定された状態で
軸支されており、補助クランク軸5の先端部は他方の固
定スクロール1に固定された軸受12bに回転可能に係
合されている。駆動軸4にはプーリ6が設けてあり、他
に設置した動力源から動力伝達手段によって回転動力が
供給されるようになっている。さらに、駆動軸4と補助
クランク軸5とはタイミングベルト7によって回転の同
期性を保つように連結されている。
【0015】気体の吸入口19は一例として図3に示す
ように駆動軸4とは直交する方向で両固定スクロールに
跨って設けられている。またその反対の下側には圧縮機
据付け用の足部30が配置されている。前記したように
固定スクロール1と2それに、旋回スクロール3はそれ
ぞれアルミニウム合金等に代表されるように軽くて、熱
伝導性の良い材料で構成することができる。また、無潤
滑式圧縮機を提供するために特にシリコンが含有された
アルミニウム合金を適用することもできる。さらには、
スクロールラップ表面には、ラップ同士の接触時の潤滑
性を向上させるため陽極酸化皮膜等の表面処理を施すこ
ともできる。旋回スクロールを固定スクロールに比べて
熱膨張係数の小さい材料とする。
【0016】図2は他の一実施例を示したものである。
図1に示した実施例と異なる点は、駆動軸4に係合した
軸受11aと旋回スクロール3との間に弾性体21を配
置したことである。
【0017】スクロール形圧縮機は、固定スクロールに
対して旋回スクロールが高速に回転する構造であるた
め、摩擦熱によって各部が高温になる。各部を冷却する
ため通常潤滑油を用いているが、吐出ポート9から吐出
される圧縮ガス中に油も混ざるため圧縮ガスの用途によ
っては油が不純物となり適当でない場合がある。このた
めスクロールのラップやチップシールを、前記の如く、
自己潤滑性のある材料で形成してオイルフリーを実現す
る。
【0018】摩擦が減少したと言えども摩擦熱は発生し
ており、また、吐出ポート9から吐出される圧縮空気は
高温(200℃〜230℃)であるため、冷却が十分で
ないと圧縮機が熱膨張を起こしてしまう。この熱膨張が
固定スクロールと旋回スクロール共に同程度に起これば
問題がないのであるが、固定スクロールは外気に接して
おり、一方旋回スクロールは外気に触れていない分温度
が上昇する。実測値で示すと、固定スクロールが160
℃まで上昇するのに対して、旋回スクロールは160℃
〜230℃まで上昇してしまう。この結果、駆動軸4と
補助駆動軸5との軸間長が280mmの場合、旋回スク
ロールの延びが固定スクロールの延びに対して相対的に
0.1mm〜0.15mm延びることが観測された。
【0019】旋回スクロールの熱膨張は全方向に渡って
発生する。この熱膨張によって、互いのラップ側面が衝
突し、円滑に回動しなくなってしまう。この実施例で
は、この問題を回避するため旋回スクロールの旋回半径
を、固定スクロールの歯形から決まる理論値よりも小さ
くしている。両駆動軸のクランク部の偏心量にオフセッ
トを設け旋回スクロールの旋回半径が理論値よりも小さ
くなるようにしている。従って、図8に示すように、圧
縮機組立て状態、すなわち、冷えている状態ではラップ
側面にすきまが生じるようになっている。このため、旋
回スクロールの全方向の熱膨張に対しても、ラップ側面
が衝突(接触)することなく運転が可能となる。
【0020】旋回スクロールの熱膨張を阻害するものが
なければ偏心量にオフセットを設けることで何らの問題
もないのであるが、図1に示されているように、駆動軸
4及び補助駆動軸5は固定スクロール1に軸支されてお
り、旋回スクロール2はこれら駆動軸にクランク部を介
して支持されている。このため、旋回スクロール2の熱
による駆動軸同士の軸線方向の膨張は両駆動軸により阻
害されてしまう。一方、旋回スクロール2の駆動軸同士
の軸線方向以外(軸線に垂直方向)の膨張は上記した偏
心量のオフセットにより妨げられない。
【0021】さて、本実施例では、駆動軸同士の軸線方
向の膨張を許容する手段として、弾性支持部32や弾性
体21を設けたので、旋回スクロールが膨張しても膨張
が規制されることがなくスクロールの運転に支障を来す
ことがない。
【0022】次に、図1ならびに図2における構成の圧
縮機についてその動作を説明する。プーリ6に回転動力
が伝達されると駆動軸4が回転し、さらに補助クランク
軸5はタイミングベルト7によって駆動軸4と同期して
回転する。すると、旋回スクロール3も同時に駆動軸4
や補助クランク軸5の偏心量を半径とする旋回運動がも
たらされる。その結果、気体は吸入口19から吸入され
吸入室13に入る。その後、気体はさらに旋回スクロー
ル鏡板3aの上側の圧縮作動室14や旋回スクロール鏡
板3aの下側の圧縮作動室15に流入しそれぞれ所定の
圧力まで圧縮される。圧縮作動室15で圧縮された気体
は最終的に鏡板3aの中央部に設けられた連通孔8を通
って上側の圧縮作動室14の中心部の吐出空間に流入
し、旋回スクロール鏡板上側の圧縮作動室14で圧縮さ
れた気体と合流し、固定スクロール1に設けられた吐出
ポート9から機外へ流出する。圧縮動作中、圧縮作動室
には潤滑油がほとんど無いため圧縮熱の発生が盛んにな
るが、この熱は固定スクロール外表面に設けた放熱フィ
ン1c、2cの回りをダクト構造として強制空冷するこ
とによって効果的に除去される。従って、旋回スクロー
ルや固定スクロールは適当な温度に保たれる。また、連
通孔3Cにより鏡板上下の圧縮作動室内のガスのスラス
ト力の総和がほぼ等しくなるので、ラップの先端面には
大きなスラスト荷重は作用しない。従って、ラップ先端
部での摺動損失を最小に維持することができる。さらに
は、旋回スクロール3に働くスラスト力がほぼバランス
しているため、旋回スクロール3を支持する軸受11の
位置決め手段を簡素化でき組立性の改善を図ることがで
きる。そして、この実施例では補助クランク軸5と旋回
スクロールに設けた軸受11bの間に設けた弾性体32
が旋回スクロールと固定スクロールとの熱膨張差を吸収
して、旋回スクロールの軸受中心間距離と固定スクロー
ルに設けた軸受中心間距離を運転中ほぼ等しく保つこと
ができる。図2に示した実施例では、駆動軸4と旋回ス
クロールに設けた軸受11aとの間に設けた弾性体21
が旋回スクロールと固定スクロールとの熱膨張差を吸収
して、旋回スクロールの軸受中心間距離と固定スクロー
ルに設けた軸受中心間距離を運転中ほぼ等しく保つこと
ができる。
【0023】ちなみに、吐出圧力が0.5Mpa以上の
高い圧力を出力する圧縮機は、圧縮機容量では数馬力以
上の大きな圧縮機であり、圧縮機容量が大きいとスクロ
ール形状が大きくなり旋回スクロールも大きくなり、運
転中に発生する遠心力が大きくなる。従って、運転中の
旋回スクロールの遠心力を小さくするためにはスクロー
ルの軽量化が必要で材質をアルミニウム合金等の軽量材
を利用することになる。さらには、固定スクロールの熱
膨張量を旋回スクロールと出来るだけ合わせるためや、
圧縮機全体の軽量化を図るため、両固定スクロールの材
質も旋回スクロールと同じアルミニウム合金等の軽量材
を利用することになる。
【0024】次に、旋回スクロール3の弾性支持方式に
ついての他の実施例を図3〜図6に従って説明する。図
3は図2の実施例において、旋回スクロール3を取りだ
して平面図で示したものである。流路8はスクロールの
ほぼ中央部に設けられており、連通孔31は、スクロー
ルラップ3b間のほぼ中央部で約180度おきに複数個
設けられている。軸受11aは駆動軸4側に設けられた
転がり軸受けであり、旋回スクロール3との間に弾性部
材21を配置している。図4と図5はこの弾性部材の一
実施例を示したものであり、図4は図3のx−x’断面
を示したもので図5は図3のy−y’断面を示したもの
である。図4では転がり軸受11aの周りに外周部が波
形の形状をしたゴムを配設したもので、旋回スクロール
3との間には若干の隙間22が構成されるようになって
いる。一方、図5では転がり軸受11aの周りに配設し
たゴムの外周部は直線的になっている。図4に示した波
形の部分は図3のx−x’を基準として円周方向にプラ
スマイナス約30から60度の範囲で構成されている。
同様に図5に示すような直線的な部分もある一定の範囲
に渡って形成されている。このように構成することによ
り、二つの軸受間距離は、両軸受中心間を結ぶ方向に変
位しやすくなっている。従って、旋回スクロール3が熱
膨張したときには軸受11aはx方向に変位しやすく、
y方向には変位を拘束されやすくなっている。y方向に
変位しにくくしている理由は、旋回スクロールの自転を
防止するためである。弾性部材としては、この他に、弾
性作用を有するリング状の高分子(ゴム性)を適用する
ことができる。この場合、作用する負荷荷重を考慮し
て、軸受の周囲に複数本配置することもできる。
【0025】次に、さらに他の実施例を図6に従ってこ
の実施例特有の技術について説明する。旋回スクロール
3の駆動軸側に周方向には移動できないように規制され
両軸受を結ぶ方向に移動できる補助軸受箱24を配置し
たものである。本実施例では一例として角形溝23を形
成しその中に板バネ等の金属性バネ21bとと共に軸受
11aを固定した補助軸受箱24を配置したものであ
る。本実施例では、金属性バネ21bが弾性変形して二
つの軸受間距離を調整できるようになっている。また本
実施例では弾性部材21の変位方向がより規制されるよ
うになっているのでx方向(駆動軸同士の軸線方向)に
のみ移動可能で、y方向(駆動軸同士の軸線に対して垂
直方向)に対して規制されるため、旋回スクロール3の
安定運動が達成できる。
【0026】また、前記した実施例に比べ、弾性体を金
属性としたので長期に渡って劣化することがなく、ま
た、軸受11aが補助軸受箱に固定されているので、姿
勢が一定であり、負荷の作用点と、軸受の転動面がほぼ
一定となるので、軸受として正しい使い方ができるため
高い信頼性が得られる。
【0027】次に、さらに他の実施例を図7に従って説
明する。本実施例は旋回スクロール3の駆動軸同士の軸
線方向の膨張を許容するため、補助クランク軸5を支持
する固定スクロール1に設けた軸受12bと固定スクロ
ール2に設けた軸受10bを弾性部材33、34を弾性
支持したスクロール圧縮機を示したものである。この場
合には、旋回スクロール3と固定スクロール1,2との
熱膨張差を固定スクロール側で吸収させようとするもの
である。弾性支持部材としては、前記したようにゴムな
どを適用したり、金属性バネを適用することもできる。
このようにすることにより、クランク部に弾性体を設け
るよりもメンテナンスが容易となる。固定スクロール
1,2側であるので、ねじを取り外すだけで弾性体を取
りだし交換することができる。
【0028】以上は旋回スクロール3の膨張を許容する
実施例を説明したが、固定スクロール1,2も極力旋回
スクロール3の膨張に追従する方が好ましい。固定スク
ロールには全体の温度を下げるため冷却フィン1c,2
cが取り付けられている。このフィンがないとかえって
熱膨張差を増大させることになる。この冷却フィンは、
従来、端から端まで1枚のフィンが複数枚駆動軸同士の
軸線に並行に配列されていた。しかし、この配列では、
固定スクロールが駆動軸同士の軸線方向に延びることを
妨げてしまう。この点を解決する実施例を、図9から図
11を用いて説明する。これらの実施例は放熱フィンの
構成によって、圧縮機全体を効果的に冷却すると共に二
つの軸受を結ぶ方向熱膨張しやすくさせるもので、これ
によって旋回スクロール3との熱膨張差を小さくさせる
狙いである。固定スクロールに設けた前記放熱フィンが
固定スクロールの熱膨張を拘束しないように二つの軸受
を結ぶ方向には不連続に構成したり、前記方向とは直角
方向に構成したりさらには、放射状に構成するなどして
放熱フィンを配置したので、固定スクロール外表面に設
けたフィンは効果的に圧縮機本体を冷却しながらフィン
自身が固定スクロールの熱膨張を阻害することは少な
く、固定スクロールは少なくとも二つの軸受を結ぶ方向
には熱膨張しやすくなっているため同方向の旋回スクロ
ールの熱膨張量との差が非常に少なくなる。以下順に実
施例を説明する。
【0029】図9は、図7においてM−M’から見た矢
視図である。スクロール圧縮機は上部に吸入口19が配
置され、下部には架台30が設けられている。図示した
ようにフィン2cは軸受カバー29a,29bの部分を
除いて圧縮機表面全体に配置させている。固定スクロー
ル1はフランジ部2eに設けたボルト18によって互い
に固定されているが、この時の両固定スクロールの相対
位置はノックピン28aによって規制されている。本実
施例は、二つの軸受10a、10bを結ぶ方向にフィン
2cを配列させ、冷却風をこのフィン2cに沿って流し
て圧縮機を冷却させるものである。これらのフィン2c
は、二つの軸受10a、10bを結ぶ方向に複数個に分
割しているため、直線上に長いフィン構造としたものに
比べ固定スクロール2の両軸受を結ぶ方向の熱膨張を拘
束しないようになっている。
【0030】図10は、放熱フィンを放射状に構成した
ものであり、冷却風は紙面垂直方向上部から中央部に向
けて吹き付けるようにし、フィンに沿って流すようにし
たものである。本実施例では、冷却されたフィンが固定
スクロールの両軸受10a、10bを結ぶ方向の熱膨張
を拘束しないようになっている。この実施例では、固定
スクロールの鏡板面に対してフィンが圧縮作動室内部の
圧力に対する補強部材の役目がなされるようになる効果
がある。すなわち図9に示した実施例では軸線に沿って
折られる力に対して構造上弱い。さらに、冷却風が圧縮
機の高温部にまず最初に供給されるので、圧縮機の冷却
効果が大きくなるという効果があり、圧縮機全体の熱膨
張量が小さくなる効果があり、旋回スクロール3と固定
スクロールとの相対的な熱膨張差が小さくなって各軸受
の負荷荷重を小さくすることが出来る。
【0031】図11はさらに他の実施例を示したもので
あり、フィン2cを軸受10a、10bを結ぶ方向とは
直角方向に配置させたことにある。これにより、フィン
2cは冷却されて図中上下方向の熱膨張を拘束するが、
反対に両軸受10a、10bを結ぶ方向に固定スクロー
ル2を熱膨張しやすくしているものである。冷却風は当
然フィン2cの配列している上下方向に流れるもので効
果的に圧縮機全体を冷却することができる。
【0032】以上図9から図11の実施例について片側
の固定スクロールについてのみ説明したが基本的には一
対の固定スクロールは同じ形状のフィンを配置させてい
るが、一方の固定スクロールには中央部に吐出ポート9
があるため、場合によっては両方の固定スクロールが互
いに異なるフィン配置を適用することもできる。
【0033】次に、軸線方向に旋回スクロールが膨張す
ることを許容する他の実施例を図12から図17に基づ
いて説明する。本実施例は、旋回スクロール3を複数分
割し、分割面それぞれに凹部と凸部を設けて互いに嵌め
合わせて一体化させ、嵌合部を軸受を結ぶ方向に移動可
能なごとく構成させて、軸受中心間距離が移動できるよ
うにしたものである。この結果、旋回スクロールの熱膨
張を吸収して駆動軸や補助クランク軸には過大な負荷荷
重が作用するのを防止することができる。図12は、図
13と図15を一体化して旋回スクロールを構成したも
ので組立て状態においては、互いの合わせ面には隙間4
0,41が構成された状態で二つの軸受け間距離が図1
に示したような固定スクロールの軸受間距離にほぼ等し
い状態になっている。従って、運転時に旋回スクロール
3が熱膨張すると隙間40,41が小さくなって、軸受
に過大な荷重が作用するのを防止できる。図14は図1
3の側面図であり、嵌め合い部は図13に示した凸部3
a2は直方体に形成されている。一方、図16は図15
の側面図であり、凹部3a4は前記した凸部3a2の直
方体にほぼ同じ直方体形の空間になっているが、凸部3
a2の突出し長さは凹部3a4の深さより短く形成され
ている。従って、この嵌め合い部では、両軸受を結ぶ方
向と直角の方向には動きが拘束され、並行する方向にの
み移動できるようになっている。図17は、他の実施例
を示したものであり旋回スクロール3をスクロール部分
3a5と駆動軸受側3a6そして補助クランク軸受側3
a7とに3分割して構成したものである。本実施例でも
互いの分割部は前記実施例と同じ考え方の継ぎ手手段で
構成しても良い。ただし、継ぎ手部の隙間40は片側だ
けに設けることができるが、両方の継ぎ手部に設けるこ
ともできる。
【0034】以上の実施例によれば、旋回スクロールが
複数部に分断されこの分断部が軸受中心間距離だけを調
節できるように構成されているので、安定した旋回運動
を達成しながら固定スクロールと旋回スクロールとの熱
膨張差を好適に吸収することができる。従って、上記し
たこれらの方策により圧縮機運転中にそれぞれのスクロ
ール部材が熱膨張しても前記の如く軸受を弾性支持した
時と同様に駆動軸には過大な荷重が作用せず、旋回スク
ロールの安定運動を達成すると共に駆動軸や軸受の信頼
性を高く保ち圧縮機の寿命やメンテナンス時間の延長を
図ることができる。
【0035】さらに、材料について、図1に従って説明
する。圧縮機運転中の温度は旋回スクロール3の方が高
くなるので相対的な熱膨張差を小さくするため旋回スク
ロール3に固定スクロール1、2より熱膨張係数の小さ
な材料を適用することもできる。これによって、固定ス
クロールと旋回スクロールとの熱膨張差が小さくでき、
軸受に対する負荷を軽減することができる。
【0036】次に、圧縮気体製造装置の一実施例につい
て図18により説明する。モータベース59に固定され
たモータ51と圧縮機50(上記説明したスクロール流
体機械)は動力伝達手段52によって連結されている。
圧縮機50の吸い込み側には、サクションフィルタ53
と圧縮機の容量制御を行うためのアンローダ54が配置
されている。圧縮機50の吐出側には逆止弁55が配置
され、圧縮機50の停止時などに高圧気体が逆流するの
を防止するようになっている。逆止弁55に続き吐出配
管57を配置している。圧縮機50ならびに吐出配管5
7の一部には外表面にフィンが設けられていて、圧縮機
50及び吐出気体は冷却ファン56によって効果的に冷
却されるようになっている。圧縮機50の運転ならびに
運転制御を行うための電気品58が装備されていて、こ
こに電源を供給することにより圧縮機50の運転が達成
されるようになっている。そして、これらをまとめて架
台60に乗せられ、さらに箱体62内に収納して一つの
圧縮気体製造装置を構成している。また、この箱体62
の中には圧縮気体中の水分を除去するためのドライヤー
61を備える場合もある。さらに、圧縮機50とモータ
51の駆動軸に設けられたプーリーの大きさを種々変え
ることにより圧縮機の出力を容易に変えることもでき
る。このように圧縮機をオイルフリーのものとすること
により、従来必要であった油タンク、オイルクーラー、
オイル循環用ポンプ及びポンプ用制御装置が必要なくな
りコンパクトなオイルフリーの高圧気体を提供できる製
造装置を実現することができる。ここに用いられた圧縮
機は上記幾多の実施例にて説明した旋回スクロールの膨
張を許容するものを用いていることは言うまでもない。
また、箱体62には防音、防振手段を設けることにより
圧縮機運転中でも静寂な圧縮気体製造装置を提供でき
る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、スクロールの安定運動
を達成できると共に、振動騒音の小さなスクロール流体
機械を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すダブルスクロール圧縮
機の全断面図。
【図2】本発明の他の一実施例を示すダブルスクロール
圧縮機の全断面図。
【図3】本発明の一実施例で旋回スクロールを示す平面
図。
【図4】本発明の一実施例で旋回スクロールの軸受部を
示す図3のx−x’断面図。
【図5】本発明の一実施例で旋回スクロールの軸受部を
示す図3のy−y’断面図。
【図6】本発明のさらに他の一実施例で旋回スクロール
を示す平面図。
【図7】本発明のさらに他の一実施例を示すダブルスク
ロール圧縮機の全断面図。
【図8】熱膨張を考慮したスクロールの説明図。
【図9】本発明のさらに他の一実施例で固定スクロール
の側面図(例えば図7のM−M’矢視図)。
【図10】本発明のさらに他の一実施例で固定スクロー
ルの側面図(例えば図7のM−M’矢視図)。
【図11】本発明のさらに他の一実施例で固定スクロー
ルの側面図(例えば図7のM−M’矢視図)。
【図12】本発明のさらに他の一実施例で旋回スクロー
ルを示す平面図。
【図13】本発明のさらに他の一実施例で旋回スクロー
ルの1部を示す平面図。
【図14】図13の側面図。
【図15】本発明のさらに他の一実施例で旋回スクロー
ルの1部を示す平面図。
【図16】図15の側面図。
【図17】本発明のさらに他の一実施例で旋回スクロー
ルを示す平面図。
【図18】本発明の一実施例を示す圧縮気体製造装置で
箱体の1部をはずして示した正面図。
【符号の説明】
1……固定スクロール、2……固定スクロール、3……
旋回スクロール、4……駆動軸、5……補助クランク
軸、6……プーリ、7……タイミングベルト、8……流
路、9……吐出ポート、10、11、12……軸受、1
3……吸入室、14、15……圧縮作動室、17……バ
ランスウエイト、18……ボルト、19……吸入口、2
1……弾性体、22……導入孔、24……スライダ、2
8……位置決め手段、31……連通孔、33、34……
弾性体、40、41……隙間、50……圧縮機、51…
…モータ、52……ベルト、53……吸い込みフィル
タ、55……逆止弁、56……冷却ファン、57……吐
出配管、58……電気品、60……架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川野 勇 静岡県清水市村松390番地 株式会社 日立製作所 空調システム事業部内 (56)参考文献 特開 平5−52189(JP,A) 特公 平1−51909(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 18/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】渦巻状のスクロールラップを有する固定ス
    クロールと、この固定スクロールに保持され同期して回
    転する複数の駆動軸と、これら駆動軸が有するクランク
    部によって旋回し、前記固定スクロールのスクロールラ
    ップに噛み合うようなスクロールラップを有する旋回ス
    クロールとを備えたスクロール流体機械において、前記
    駆動軸同士を結ぶ軸線方向における前記旋回スクロール
    の延びを許容する手段を備えたことを特徴とするスクロ
    ール流体機械。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記駆動軸と前記旋回
    スクロール間に軸受を配置し、この軸受に前記旋回スク
    ロールの延びを許容する手段である弾性体を取付けたこ
    とを特徴とするスクロール流体機械。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記弾性体は高分子材
    料であり、前記駆動軸同士を結ぶ軸線方向に対して弾性
    であり、少なくとも軸線方向と直角方向には非弾性であ
    ることを特徴とするスクロール流体機械。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記弾性体は、前記駆
    動軸同士を結ぶ軸線方向に対して弾性を有する金属バネ
    であることを特徴とするスクロール流体機械。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記駆動軸同士を結ぶ
    軸線を横切るように前記旋回スクロールを複数個に分割
    し、スクロールラップが前記軸線の方向に移動可能でか
    つこの軸線方向と直角方向には移動不可能に結合したこ
    とを特徴とするスクロール流体機械。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記駆動軸同士を結ぶ
    軸線方向における固定スクロールの延びを許容する冷却
    フィンを、前記固定スクロール外面に形成したことを特
    徴とするスクロール流体機械。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記冷却フィンは、前
    記駆動軸同士を結ぶ軸線方向に対してほぼ直交するよう
    に配置したことを特徴とするスクロール流体機械。
  8. 【請求項8】渦巻状のスクロールラップを有する固定ス
    クロールと、この固定スクロールに保持され同期して回
    転する複数の駆動軸と、これら駆動軸が有するクランク
    部によって旋回し、前記固定スクロールのスクロールラ
    ップに噛み合うようなスクロールラップを有する旋回ス
    クロールとを備えたスクロール流体機械を圧縮機として
    使用し、前記固定スクロール及び旋回スクロールの内表
    面に自己潤滑性を有する表面処理を施すとともに、スク
    ロール流体機械に前記駆動軸間における旋回スクロール
    の延びを許容する手段を設けたことを特徴とする圧縮気
    体製造装置。
  9. 【請求項9】渦巻状のスクロールラップを有する固定ス
    クロールと、この固定スクロールに保持され同期して回
    転する複数の駆動軸と、これら駆動軸が有するクランク
    部によって旋回し、前記固定スクロールのスクロールラ
    ップに噛み合うようなスクロールラップを有する旋回ス
    クロールとを備えたスクロール流体機械において、前記
    駆動軸同士を結ぶ軸線方向における前記旋回スクロール
    の延びを許容する手段と、前記固定スクロール外面に形
    成され前記駆動軸同士を結ぶ軸線方向における固定スク
    ロールの延びを許容する冷却フィンとを備えたことを特
    徴とするスクロール流体機械。
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