JPH02173380A

JPH02173380A - スクロール圧縮機

Info

Publication number: JPH02173380A
Application number: JP32656888A
Authority: JP
Inventors: Hiroo Nakamura; 啓夫中村; Masao Obata; 小畑　征夫; Hitoshi Ogasawara; 均小笠原
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1988-12-24
Filing date: 1988-12-24
Publication date: 1990-07-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、固定スクロールとこれに対して旋回運動を行
う旋回スクロールとにより圧縮動作を行うスクロール圧
縮機、特に、無給油スクロール圧縮機に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来のスクロール圧縮機では、軸方向荷重を受ける構造
として、例えば特開昭５３−９２９１５号公報には、旋
回スクロール背面のスラスト軸受が、また、例えば、特
開昭５３−］、１９４１．２号公報には、旋回スクロー
ルの背面にガス圧を加えて、逆の軸方向荷重を発生させ
、固定スクロールに旋回スクロールを押付ける方式、す
なわち固定スクロールの環状ハウジング端面をスラスト
軸受とする構造が開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述の従来技術のスラスト軸受構造では、スラスト軸受
部が密閉されたハウジングの中にあり、給油が前提とな
っている。したがってスラス１へ軸受部に給油を行わな
い場合には、摺動部での過度の温度」−昇による焼付き
の発生あるいは摩耗が多いなどで、耐久性が劣る等のさ
らに改善すべき問題点が生じる。

本発明の目的は、これらの従来技術の問題点を除去して
、無給油状態での使用が可能なスクロール圧縮機を提供
することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前述の目的を達成するためにとられた本発明のスクロー
ル圧縮機の基本的な構成は、フレームに固定される固定
スクロールと駆動軸を介して旋回させられる旋回スクロ
ールとにより圧縮動作を行うスクロール圧縮機において
、前記フレームが前記旋回スクロールをはさんで前記固
定スクロールと反対側に前記駆動軸を貫通して設けられ
、該旋回スクロールと該駆動軸とを結合する旋回軸受部
分か軸方向に移動可能になっており、さらに、前記フレ
ームの前記旋回スクロールと摺動する面上にリング状の
溝を設け、該リング状の溝の中に該旋回スクロールの自
転を防止するオルダムリングを取付け、前記フレー１１
に各摺動部分を冷却する冷却気体を通す通気１」を設け
てなることを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明のスクロール圧縮機では、フレームが旋回スクロ
ールをはさんで固定スクロールと反対側に駆動軸を貫通
して設けられ、旋回スクロールと駆動軸とを結合する旋
回軸受部分が軸方向に移動ｉｉｆ能になっているので、
旋回軸受部分で旋回スクロールや駆動軸等の熱膨張にょ
ろりリロ方向の変位を吸収することができ、また圧縮動
作時に、旋回スクロールにかかる軸方向荷重をフレーム
で受けると共に、必要に応じてフレー１１上の旋回スク
ロルと摺動する面に設けられているリング状の溝にグリ
ースを刺入することにより、旋回スクロールとフレーム
の摺動部及びオルダムリングの摺動面の潤滑特性を向上
させることができ、さらに、フレームに設けられている
フレームの各層摺動部分を冷却する冷却気体を通す通気
１」を通る冷却気体の循環により、フレームの摺動部、
オルダムリング、各軸受等を冷却し、これらの軸動面が
許容温度以上に上昇しないようにすることができる。

Ｃ実施例〕以下、実施例について説明する。

第１図は、本発明の一実施例の無給油スクロール圧縮機
の全体構成を示す断面図であり、第２図は、第１図のＡ
−Ａ断面を示す横断面図、第３図は、第１図のＢ　−Ｂ
断面を示す横断面図である。

これらの図において、１は、鏡板１ａと鏡板」ａに垂直
て渦巻状に形成されたラップ１ｂと鏡板１ａ外周の環状
ハウジング部１ｃとから構成された固定スクロールであ
り、環状ハウジング部１ｃに設けた吸込口１ｄと鏡板１
　ａの中心付近に設けた吐出口１ｅを有し、環状ハウジ
ング部１ｃてフレーム４　（後述）に固定されている。

２は、鏡板２ａと鏡板２ａに垂直て渦巻状に形成された
ラップ２　ｂど旋回軸部２ｃとから構成された旋回スク
ロールで、ラップ２ｂが固定スクロール１のラップ１）
〕と互にかみ合うと共に、旋回軸部２Ｃが同筒ころ軸受
又は剣状ころ軸受等のころがり軸受からなる旋回軸受６
を介して駆動軸３の旋回駆動部３ｂに装着されている。

３は、主＋Ｉｉ＋Ｉ＋部３　ａと旋回駆動部３ｂとから
なる駆動軸であり、さらに、主軸部３ａは、主軸受７あ
るいは補助軸受８を介してフレーム４に装着されると共
に固定スクロール］−と反対の方向（第１図の下方向）
への移動を制限されている。また、旋回駆動部３ｂには
、主軸部３ａに対してＥだ（づ偏心した穴を設け、その
内部に旋回軸受６と旋回スクロール２の旋回軸部２ｃを
装着してある。主軸受７及び補助軸受８は、主にラジア
ル荷重を支えるころがり軸受を用いるが、摺動特性−１
−可能であればすべり軸受を用いても良い。

４は、旋回スクロール支持部４ａと主軸受保持部４ｂと
補助軸受保持部４ｃとから構成されたフレームであり、
さらに旋回スクロール支持部４ａには、旋回スクロール
鏡板２ａと摺動する面上にリング状の溝５が、旋回スク
ロール鏡板２ａの背面でふたをされるように設けられて
いる。

９は、リング状の溝５の中に設けられた、リング９ａと
リング９ａに設けた溝を摺動すると共に旋回スクロール
鏡板２ａの背面とリング状の溝５の底面にそれぞれ２個
ずつ固定されたキー９ｂ。

９ｃとからなるオルダムリングであり、オルダムリング
９におけるキー９ｂ、９ｃの自転防止作用とリング９ａ
の旋回運動により、旋回スクロール２は自転を防止され
た状態で旋回運動を行うことができる。

１０は固定スクロール１と旋回スクロール２とによって
構成される圧縮室を示し、１１　ａ及び１　ｌ　ｂは旋
回スクロール２とフレーム４との摺動面」−２及び１３
は駆動軸３の移動スペースを示している。

１４は、駆動軸３の主軸部３ａの下方に取付けた冷却気
体循環用のファン、Ｊ５はファンカバーあるいはケーシ
ング、１６　ａ　、　１６　ｂ　、　ｉ　６　ｃは、フ
レーム４に設けた冷却気体を通すための通気口である。

なおファン１４にはラジアルファン、シロッコファン、
プロペラファン等が用いられる。

さらに］７は、旋回スクロール２等の旋回により生じる
遠心力に対抗する反対向きの遠心力を発生するために設
けたバランスウェイ１〜であり、フレーム４の旋回スク
ロール支持部４ａと主軸受保持部４ｂとの間の空間で駆
動軸３に固定されている。

次に、このように構成された実施例の作用について説明
する。

モータ等の駆動装置（図示せず）により駆動軸３を回転
させると、駆動軸３の回転に伴って、旋回スクロール２
は、オルダムリング９により自転を防止された状態で、
半径εの旋回運動を行う、この旋回運動により１作動気
体が、固定スクロール１の吸込口１ｄから吸込まれ、ま
ず固定スクロール］、旋回スクロール２のそれぞれの鏡
板］、　ａ　Ｊ２ａとそれぞれのラップｌｂ、２ｂどで
形成されるラップ最外周部の圧縮室１０に閉じ込められ
る。

この圧縮室１ｏは、旋回スクロール２の旋回運動に伴っ
て、ラップｌｂ、２ｂの外周部から中心部に向って体積
を縮小しながら移動するために作動気体は圧縮され、こ
の高圧となった作動気体は吐出口１ｅより外部へ吐出さ
れる。

この場合、旋回スクロール２は、圧縮室１０内のガス圧
により駆動軸３方向への軸方向荷重を受けるが、この軸
方向荷重は、旋回スクロール鏡板２ａの背面で、フレー
ム４の旋回スクロール支持部４ａのリング状の溝５をは
さむ摺動面１１ａ。

１、１　ｂにより支えられる。

以」二の如く、この実施例では、旋回スクロール２に加
わるガス圧を旋回スクロール支持部４ａて支えるように
しているが、ガス圧により、旋回スクロール２において
鏡板２ａにたわみが生し、旋回軸部２ｃが駆動軸３側へ
多少変位する。

また、上述のようにして作動気体に与えられた圧縮動力
のうちの大部分が熱に変換され、この熱により作動気体
自身の温度と圧縮要素である固定スクロール１及び旋回
スクロール２の温度が」１昇すると共に、この熱は旋回
軸受６を介して駆動軸３にも伝導する。また旋回軸受６
．主軸受７．補助軸受８においても、それらの損失分に
相当する発熱がある。そして、旋回スクロール２の鏡板
２ａがフ［ノーム４の旋回スクロール支持部４ａて支持
され、駆動軸３の主軸部３ａが主軸受７で保持されてい
るので、旋回スクロール２の旋回軸２ｃと駆動軸３の旋
回駆動部３ｂとは、軸方向に互いに近ずくように熱膨脹
する。

しかし、この実施例のスクロール圧縮機は、旋回スクロ
ール２と駆動ＩｐＨ１３とが、旋回スクロール２の旋回
軸部２ｃと駆動軸３の旋回駆動部２１）の所で円筒ころ
軸受あるいは剣状ころ軸受等のころ］１− がり軸受よりなる旋回軸受６を介して軸方向への移動が
可能なように結合されていると共に、旋回スクロール２
の旋回軸部２ｃの１：方と駆動軸３の旋回駆動部３ｂの
上方にそれぞれ移動スペース１２と１３を設けてあるた
めに、旋回スクロール２においてガス圧による鏡板２ａ
の軸方向たわみや熱膨脹による旋回軸部２ｃの軸方向伸
び、あるいは駆動軸３において熱膨脹による旋回駆動部
３ｂの軸方向伸びが生じても、旋回スクロール２と駆動
軸３とが軸方向に接することは無く、またガス圧により
旋回スクロール２が受ける軸方向荷重が駆動軸３に伝達
されることも無い。

また、以上の動作において、旋回スクロール２の鏡板２
ａとフレーム４の旋回スクロール支持部４ａとの摺動面
１１．ａ、ｌｌｂ及びオルダムリング９の摺動面（キー
９ｂ、９ｃ部分）では、必要に応じて摺動性能を向上さ
せて摩擦熱や摩耗を大幅に低減する必要があり、そのた
めにフレーム４のリング状の溝５の中にグリースを封入
する。この場合、リング状の溝５は、旋回スクロール２
の鏡板２ａの背面によりふたをされて密封状態となり、
グリースの流出を防止することができる。そしてオルダ
ムリング９はリング状の溝５の中に取付けられているた
め十分なグリース潤滑を行うことができ、またオルダム
リング９のリング９ａのリング状の溝５の中での運動に
よりリング状の溝５の中のグリースが攪拌され、旋回ス
クロール２の鏡板２ａとフレーム４の旋回スクロール支
持部４ａとの摺動面にグリースを供給され潤滑特性が向
−トする。

さらに、ガス圧縮に伴う発熱や摺動により摩擦熱によっ
て、旋回スクロール２の鏡板２ａとフレーム４の旋回ス
クロール支持部４ａとの摺動面１］、ａ、１．１ｂ、オ
ルダムリング９．主軸受７゜補助軸受８では温度」１昇
が生じるが、この温度上昇が大きすぎる場合には、例え
ばグリースの劣化を招くといった問題が生じる。これを
防止するために、通気１７ｊ　］　６２ｔ　、　１６　
ｂ　、　１６　ｃ及びファン１４が設けてあり、駆動軸
３の回転によりファン４も回転し、冷却気体か通気１−
’１．１−６　ａ　、　コ−６１）。

１６　ｃを通って循環し、フレーム４の旋回スクロール
支持部４ａ、旋回軸受６．主軸受７．補助軸受８を冷却
し温度」−昇を抑える。なお圧縮条件あるいは駆動条件
によっては、通気口１６ａ、１６ｂ。

１６ｃを通る気体の自然循環だけで温度上昇を七分抑え
られ、この場合にはファン１４は不要である。なお、Ｊ
７は駆動型＋１１３に設けら才してし）るバランスウェ
イトである。

第４図、第５図及び第６図は、それぞれ異なる他の実施
例の第１図の上側部分に相当する断面図で、旋回スクロ
ール２とフレーム４との摺動面における摺動特性の改善
のために、摺動面１］ａ。

１　］、　ｂに摺動材を取付けたものであり、第１図と
同一部分には同一符号が付してある。

すなわち、第４図の実施例では、摺動面１］ａ。

１１１〕において、旋回スクロール１８の鏡板１８ａ側
にのみ、それぞれリング状をなす摺動材１９＋ｉ。

］、　９　ｂを設けたものであり、第５図は、摺動面］
、　ｉ　ａ　、　１　ｌ　ｂにおいて、フレーム２０の
旋回スクロール支持部２Ｏａ側にのみ、それぞれリング
状をなず摺動面２１ａ、２１ｂを設けたものである。こ
れら第４図及び第５図の実施例は、第１図の実施例とほ
ぼ同等の摺動特性の向−にを図ることができる。第６図
の実施例は、第４図と第５図の実施例の構造を合わせた
ものに相当し、摺動面］、１．ａ、ｌｌｂにおいて、旋
回スクロール鏡板１８ａ側にそれぞれリング状をなす摺
動材Ｊ９ａ。

１９ｂを、フレーム２０の旋回スクロール支持部２Ｏａ
側にそれぞれリング状をなす摺動材２１ａ。

２１１）を設けた構成にしたものであり、第４図あるい
は第５図の実施例に比べてさらに摺動特性の向上を図る
ことが可能である。

また、摺動材１９　ａ　、　１９　ｂ　、　２１　ａ　
、　２　］、　ｂとしては、自己潤滑性を持つプラスチ
ックやセラミックス、あるいは含油メタルや表面に固体
潤滑剤をコーティングした鉱等の金属材料等の金属を骨
格とする摺動材が用いられる。また旋回スクロールやフ
レームの材料としては、鉄等の金属材料や耐熱性・強度
にすくれだエンジニアリングプラスチックが用いられる
。

］５第４図、第５図、第６図の摺動材取付構造と」−述の摺
動材料及び旋回スクロールやフレームの材料との組合せ
には、以下に述へる三つの構成形態がある。

第１の形態は、旋回スクロール、フレームとも鉄等の金
属材料で作成した場合であり、この場合には、金属材料
は潤滑状態が良ければ摺動面１１ａ。

１１ｂでの摩耗がほとんど問題にならない程少なくてき
るため、主に測管特性を考えれば良い。そして摺動材と
しては、自己潤滑性のあるプラスチックスやセラミック
ス、あるいは含油メタルや表面に固体潤滑剤をコーティ
ングした金属材料等のいずれを用いても良い。また摺動
材の取付構造としては、第４図、第５図、第６図のいず
れの構成にしても良い。

第２の形態は、旋回スクロールをエンジニアリングプラ
スチックスで、フレームを鉄等の金属材料で製作した場
合であり、この場合には、エンジニアリングプラスチッ
クスは鉄等に比へて摩耗が多くなる傾向にあるため、摺
動面１１ａ、ｌｌｂ】６においては、測管特性と同時に旋回スクロール側の摩耗
を考慮する必要がある。そして摺動材の取付構造として
は、第４図及び第６図の構成が用いられ、第４図及び第
６図の構成における旋回スクロール１８の鏡Ｆｊ、１８
　ａにつける摺動材としては含油メタルや表面に固体潤
滑剤をコーティングした鉄等の金属材料等の金属を骨格
とした摺動材が良く、さらに第６図の構成におけるフレ
ーム２０の旋回スクロール支持部２０ａに取付ける摺動
材２１ξ１．２１ｂとしては、自己潤滑性のあるプラス
チックやセラミックスあるいは含油メタルや表面に固体
潤滑剤をコーティングした金属材料等のうちいずれを用
いても良い。

第３の形態とは、旋回スクロール、フレームともエンジ
ニアリングプラスチックで作る場合であり、この場合に
は、摺動面１１ａ、ｌｌｂにおいては、潤滑特性と旋回
スクロール側及びフレーム側両方の摩耗とを配慮する必
要がある。そして摺動材の取付構造としては、第６図の
構成が良く、旋回スクロール１８の鏡板１８ａに取付け
る摺動材１９ａ、１９ｂ及びフレーム２０の旋回スクロ
ール支持部２０ａに取付ける摺動材２１ａ、２］ｂとし
ては、含油メタルや表面に固体潤滑剤をコテイングした
鉄等の金属材料等の金属を骨格とした摺動材が良い。

なお、第４図及び第６図の実施例においては、旋回スク
ロール１８の鏡板１８ａに取付ける摺動材として２個の
リング状の摺動ＩＪ’１．９ａ、１９ｂを用いたが、１
九に限るものではなく、例えば、第７図に示すように、
旋回スクロール２２の鏡板２２ａの下面に、摺動面１１
ａ、ｉｌ、ｂの両方を十分おおう程に幅の広い１個のリ
ング状の摺動部２３を取付けても同様の効果が得られる
。

以−１−の実施例において、スクロール部材を金属材料
で作成する場合には、その機械加」二に多大の時間と費
用がかかるが、スクロール部材を、エンジニアリングプ
ラスチックを用いて射出成形等により作成する場合には
、安価に多量に製作することができる。

またさらに、第１図、第４図、第５図、及び第６図の実
施例において、オルタムリング９に摺動材を用いること
もてきる。すなわち、オルタムリング９をリング９ａあ
るいはキー９ｂ、９ｃのうちいずれか一方あるいは両方
に摺動材を用いた構成とし、摺動材として、自己潤滑性
のあるプラスチックやセラミックスあるいは含油メタル
や表面に固体潤滑剤をコーティングした鉄等の金属制料
等を、摺動条件、荷重条件等に応じて適当に使い分ける
。その結果、第コー図、第４図、第５図、及び第６図に
おいて、フレームの旋回スクロール支持部に設けたリン
グ状の溝５の中にグリースを封入しなくともオルダムリ
ング９の摺動部の潤滑を十分行うことができる。

第８図は、本発明のさらに他の実施例に係る全体構成を
示す断面図で、第９図は第８図のＣ−Ｃ断面で見たファ
ン部分の構造を示す平面図で、摺動部冷却のための冷却
気体の循環構成に関するもので、第１図の実施例におい
て補助軸受８の下側に設けられていたファン１５をフレ
ーム４における旋回スクロール支持部４ａと主軸受保持
部／Ｊ、　ｂとの間の空間に設けたことを基本とするも
のであり、第１図と同一部分には同一符号を付けてある
。

第８図及び第９図において、２４は、通気穴２４ｄが複
数個あけられた回転板２４ａ、翼２４ｂ。

駆動軸３への固定用のボス２４ｃとからなる遠心ファン
（以下ファンと称する）、２５は、旋回スクロール２等
の旋回により生じる遠心力に対抗する反対向きの遠心力
を発生するためのバランスウェイトであり、さらにファ
ン２４とバランスウェイ１〜２５とは剛に結合させてあ
り、ファン２４の回転板２４ａにおけるバランスウェイ
ト２５の位置には翼２４ｂが取付けてない。

以上の構成において、駆動軸３の回転によりファン２４
とバランスウェイト２５とは一体になって回転し、ファ
ン２４による通気口１６ｃ→１６ｂ→１６ａを通る冷却
気体の循環により、補助軸受８、主軸受７．旋回軸受６
．フレーム４の旋回スクロール支持部４ａ等が冷却され
て温度上昇が抑えられ、バランスウェイト２５により、
旋回スクロール２による遠心力とのバランスを保たれる
。

そして第８図の実施例を第１図の実施例と比べると、前
者では、ファン２４の設置スペースをバランスウェイト
２５の設置スペースと兼用することができると共に第１
図の実施例で必要なファンカバー１−５が不要となり、
スクロール圧縮機をコンパクトにすることができる。ま
たファン２４が、特に温度」１昇に対する配慮が必要な
フレーム２４の旋回スクロール支持部２４ａと駆動軸３
の旋回駆動部３ｂのすぐ近くにあり、これらの部分の冷
却をさらに効率良く行うことができる。

なお、第１図あるいは第８図の実施例においては、旋回
スクロール２，１８等の旋回により生じる遠心力を打消
すためにバランスウェイト１７あるいは２５を設けてあ
るが、旋回スクロール２゜１８等による遠心力が小さい
場合には、バランスウェイト１７．２５は不要になる。

そして、特に第８図の実施例においては、バランスウェ
イト２５と一体になっていない、例えば、第１図の実施
例と同様な構造のファン１４を、フレーム４の旋回スク
ロール支持部４ａと主軸受保持部４ｂとの間の空間位置
で駆動軸３に取付ければよい。

以上の実施例においては、モータやエンジン等の駆動装
置は図示していないが、駆動軸３における駆動位置とし
ては、第１図あるいは第８図において、主軸受７と補助
軸受８との間あるいは補助軸受８の下側に設置するのが
よく、また、駆動方法としては、駆動装置と駆動軸３と
の直結やベルトやチェーン等を介しての結合が用いられ
る。そして特に主軸受７と補助軸受８との間で駆動軸３
を駆動する場合には、駆動軸３の主軸部３ａを主軸とす
るモータを設けることにより、駆動装置（モータ）を含
めたスクロール圧縮機全体をコンバクＩ〜にまとめるこ
とができる。

さらに、以上の実施例は主に空気圧縮機を想定して説明
したが、冷却気体の経路を閉サイクルとし、ガスクーラ
等を別に設けることにより、作動気体を別の気体とし、
この作動気体と同じ気体を冷却気体として構成すること
もできる。

〔発明の効果〕

以上の如く、本発明のスクロール圧縮機においては、旋
回軸受部分で軸方向の移動を可能にして熱膨張等による
軸方向の変位を吸収可能とし、旋回スクロールにかかる
軸方向荷重を接触面積の広いフレー１１で受けるように
して軸方向荷重を受けるのに好適な構造となっており、
旋回スクロールでふたをされて密封状態になるフレーム
上に設けたリング状溝の中に、旋回スクロールの自転を
防止するオルダムリングを設けると共に、必要に応じて
グリースを封入することができ、旋回スクロールとフレ
ームとの摺動面に必要に応じて摺動材を取付けることが
でき、ファンにより摺動部分を強制冷却すると共にファ
ンの取付スペースを縮小することのできる構造にしたこ
とにより、圧縮部における必要な密封度を保った状態で
、摺動部において温度上昇を十分低く抑えると共に潤滑
特性の向上を図ることができるため、コンパクトな無給
油スクロール圧縮機を実現することができる。

すなわち、本発明は無給油状態での使用が可能なスクロ
ール圧縮機を提供可能とするもので、産業上の効果の大
なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のスクロール圧縮器の一実施例の全体構
成を示す断面図、第２図は第１図のＡＡ断面図、第３図
は第１図のＢ　−１３断面図、第４図、第５図及び第６
図は本発明のスクロール圧縮器のそれぞれ異なる他の実
施例の部分断面図、第７図も同じく他の実施例の部分断
面図、第８図は同じく他の実施例の全体構成を示す断面
図、第９図は第８図の要部Ｃ−Ｃ矢視図である。１　固定スクロール、２・・旋回スクロール、３駆動軸
、４・・フレーム、５　リンク状の溝、７　・主軸受、
８・・補助軸受、９・・・オルダムリング、１０　圧縮
室、１．１ａ、１］、ｂ　　摺動面、１４フアン、１６
　ａ　、　１６　ｂ　、　　１６　ｃ−通気１コ、１８
旋回スクロール、１．９ａ、１９ｂ・・摺動材、２０　
フレーム、２３−ａ、２１．ｂ−摺動材、２４各＝２４− Ｙｚ口第４昭／行、／静−−−櫂←材第乙口Ｂ第７０

Claims

【特許請求の範囲】

１．フレームに固定される固定スクロールと駆動軸を介
して旋回させられる旋回スクロールとにより圧縮動作を
行うスクロール圧縮機において、前記フレームが前記旋
回スクロールをはさんで前記固定スクロールと反対側に
前記駆動軸を貫通して設けられ、該旋回スクロールと該
駆動軸とを結合する旋回軸受部分が軸方向に移動可能に
なつており、さらに、前記フレームの前記旋回スクロー
ルと摺動する面上にリング状の溝を設け、該リング状の
溝の中に該旋回スクロールの自転を防止するオルダムリ
ングを取付け、前記フレームに各摺動部分を冷却する冷
却気体を通す通気口を設けてなることを特徴とするスク
ロール圧縮機。
２．フレームに固定される固定スクロールと駆動軸を介
して旋回させられる旋回スクロールとにより圧縮動作を
行う無給油のスクロール圧縮機において、前記フレーム
は中心部分で前記駆動軸が貫通し、前記旋回スクロール
と前記駆動軸とを結合する旋回軸受部分を該旋回スクロ
ール及び該駆動軸の軸方向変位に対し互に干渉の生じな
い位置に設け、圧縮時に前記旋回スクロールにかかる軸
方向荷重を該フレームで受けるように構成し、該フレー
ムの前記旋回スクロールと摺動する面に該旋回スクロー
ルでふたをされるようにリング状の溝を設け、該リング
状の溝の中に前記旋回スクロールの自転を防止するため
のオルダムリングを設け、前記フレームに該フレームの
前記旋回スクロールと摺動する部分から前記駆動軸に装
着された旋回軸受、主軸受にわたる部分の摺動部を冷却
するための気体を流す通気口を設けてあることを特徴と
するスクロール圧縮機。
３．前記フレームに設けられているリング状の溝の中に
グリースが封入してある特許請求の範囲第１項又は第２
項記載のスクロール圧縮機。
４．前記旋回スクロールと前記フレームとが、少なくと
もその一方の該旋回スクロールと該フレームとの摺動部
に自己潤滑性のある摺動材を取付けてある特許請求の範
囲第１項又は第２項又は第３項記載のスクロール圧縮機
。
５．前記オルダムリングが、リング及びキーよりなり、
該リング及び該キーの少なくとも一方に自己潤滑性のあ
る摺動材を用いた特許請求の範囲第１項又は第２項又は
第３項又は第４項記載のスクロール圧縮機。
６．前記自己潤滑性のある摺動材が、プラスチツク、セ
ラミックス、含油メタル及び表面に固体潤滑剤をコーテ
イングした金属材料の何れかである特許請求の範囲第４
項又は第５項記載のスクロール圧縮機。
７．前記旋回スクロールをエンジニアリングプラスチッ
クで構成すると共に、前記旋回スクロールの前記フレー
ムとの摺動部分に、含油メタル又は表面に固体潤滑剤を
コーテイングした金属材料よりなる金属を骨格とした摺
動材を取付けた特許請求の範囲第１項又は第２項又は第
３項記載のスクロール圧縮機。
８．前記フレームにおける前記旋回スクロール支持部と
前記駆動軸の受保持部との間の空間に前記各軸受を含む
前記摺動部を冷却するための気体を前記通気口を通して
循環させるためのフアンが装着してある特許請求の範囲
第１項から第７項までの何れか１項記載のスクロール圧
縮機。
９．前記フアンを、前記旋回スクロール等の旋回により
生じる遠心力を打消すために取付けたバランスウエイト
と一体に結合してある特許請求の範囲第８項記載のスク
ロール圧縮機。