JPS62248886A - スクロ−ル型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空調機等の冷媒圧縮機に適用されるスクロー
ル型圧縮機に関するものである。

従来の技術 近年、スクロール型圧縮機は、空調機用圧縮機として適
用されだしている。

以下図面を参照しながら、上述した従来のスクロール型
圧縮機の一例について説明する〇２　ページ 第３図から第６図は従来のスクロール型圧縮機の構造を
示すものである。第３図に示すように圧縮機構は固定ス
クロール１、クランク軸６に軸受２ｂを介して支持され
た旋回スクロール２、及びオルダムリング３からなり、
このオルダムリング３は、旋回スクロール２、及びフレ
ーム４に支持され、前記旋回スクロール２を自転させず
に旋回させるものである。前記自転防止機構は、第４図
。

第６図及び第６図に示すように、オルダムリング３の突
起部３ａを旋回スクロール２の溝２ａに係合させ、また
突起部３ｂをフレーム４の溝４ａに係合させ、各々の突
起部が各々の溝をスライドするように構成されている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、特に接触面積が
小さいオルダムリング３の突起部３ａと旋回スクロール
２の溝２ａ、及びオルダムリング３の突起部３ｂとフレ
ーム４の溝４ａの摺動条件が厳しいために耐摩耗性が要
求される。そこで、オルダムリング３に鉄系素材を用い
、耐摩耗性を３ペーノ 向上させる目的でリン酸マンガン（通称リュープライト
）処理を行っていた。しかし、このリン酸マンガン処理
は、潤滑油が十分に供給される条件下では、耐摩耗性の
向上効果があったが、潤滑油の供給が十分でない条件下
では、耐摩耗性の向上効果は得られずに、著しい摩耗が
発生し、また、ニッケル複合電気メッキは膜厚分布性が
悪いため、後工程に精密加工が必要であるという問題点
を有していた。

本発明は、上記問題点に鑑み、オルダムリングに、潤滑
油が十分に供給されない条件下に於いても摩耗トラブル
が発生しない、かつ、後工程に精密加工が必要でない自
己潤滑性表面処理を施したスクロール型圧縮機に関する
ものである。

問題点を解決するだめの手段 上記問題点を解決するために、本発明のスクロール型圧
縮機は、オルダムリングの摺動面に、無電解ニッケルー
チッ化ポリン（Ｎｉ−ＢＮ）メッキ、無電解ニッケルー
炭化ケイ素（Ｎｉ　−５ｉＣ）メッキ、又は、無電解ニ
ッケルーチツ化ポロンー炭化ケイ素（Ｎｉ　−ＢＮ−３
ｉＣ）メッキ等の無電解ニッケル複合メッキを施したも
のである。

作　　　用 本発明は上記した構成によって、特に潤滑油の供給が不
十分な条件下に於いて、オルダムリングの摺動面である
突起部の耐摩耗性が優れ、かつ、後工程で精密加工が不
必要であり信頼性を満足し得ることとなる。

実施例 以下本発明の一実施例について、第１図にて説明する。

第１図は、本発明の一実施例におけるスクロール型圧縮
機の自転防止機構を有するオルダムリングを示すもので
ある。第１図、第２図において、３はオルダムリング、
３ａは旋回スクロール溝と係合する突起部であり、３ｂ
はフレーム溝と係合する突起部であＶ）、３ｃは表面に
施された無電解ニッケル複合メッキ層である。

また、第１表に無電解ニッケルーチッ化ボロン（Ｎｉ−
ＢＮ）メッキ、無電解ニッケルー炭化ケイ素６ページ （Ｎ１−３ｓＣ）メッキ、無電解ニッケルーチッ化ボロ
ンー炭化ケイ素（Ｎ　ｉ　−Ｂ　Ｎ−８ｔｃ）メッキ等
の各種無電解ニッケル複合メッキの給油が不十分な条件
下での耐摩耗試験結果を示した。

第１表、各種無電解ニッケル複合メッキの耐摩耗性表面
処理の耐摩耗試験結果、 （１）試験条件　（ローラピン型摩耗試験機にて）（１
０試験片の形状 （１）固定片・・・幅１２．　Ｏｍｍ＋、厚さ１５．Ｏ
ｍｍ、高さＩ　Ｂａ　Ｃ）ｍｍ　−５ （１１）回転片・・・外径３３．Ｏｍｍ、内径２３．Ｏ
ｗｍ、高さ１２．０配、 （ロ）摺動条件　回転片の外周に固定片の一面（１２，
ＯｍｍＸ　１５．　Ｏｍｍ　Ｘ摺動させる。

（１）速度（Ｖ）　；　ｓ　ｍ　／５ｅｃ（１０荷重（
Ｐ）８１ｏｋｆｆ Ｏｆｉ）潤滑油；　鉱油（無添加、ＶＧｃｓ）予め、固
定試験片に潤滑油を一滴（約α０１５ＣＣ）のみ滴下さ
せ、試験中は給油しない。また、６ページ 試験は摩擦係数が異常に上昇（約０．０２）した時点で
停止。

（／→　供試材 （１）回転片・・・鋳鉄（Ｆｅ１２、ＨＲＢｓｓ）　、
無処理、 （１ｉ）固定片・・・鋳鉄（ＦＣＤ６０、ＨＲＢ９０）
に下記の通り（Ａ）　ｔ　（Ｂ）ｔ　（Ｃ）三種類の無
電解ニッケル複合メッキを施す。

膜厚は三種類共にすべて１６±２ 、ｃｚｍ、熱処理は３００″ＣＸ１　ｈｒに統一した。

（Ａ）　？無電解ニッケルーチッ化ボロンメッキ。

（Ｎｉ　：　Ｐ　：　ＢＮ＝８９　：　８　：　３　）
（Ｂ）、無電解ニッケルー炭化ケイ素メッキ。

（Ｎｉ　：Ｐ：５ｉＣ＝８９：８：３）（Ｃ）、無電解
ニッケルーチッ化ボロンー炭化ケイ素メッキ。

（Ｎｌ：Ｐ：ＢＮ：５ｔＣ＝ｓ４ニア：ｅ：ａ）７ペー
ソ （ニ）試験結果 ※１、表面粗さの初期値はすべてＲｍａｘ　　１φ５μ
ｍである。

※２、スカッフィングとは摩擦係数の異常な上昇をいう
〇第１表から明らかなように、給油が不十分な条件下に
於いては、従来例（イ）のリン酸マンガン処理は、２分
と短時間にて摩擦係数が大きく上昇（Ｏ，ＯＳ→０，２
０）、つまりスカッフィイグが発生し、摩耗深さも３０
μｍ以上と大きく、また摩耗面の面粗さも初期値と比較
し大きくなり、異常摩耗が発生した。

また、従来例（→の無電解ニッケルメッキは、従来例（
→のリン酸マンガン処理と比較し、わずかな優位性のみ
であった。一方、開発実施例（ト）の無電解ニッケルー
チッ化ポロンメッキ、開発実施例（均の無電解ニッケル
ー炭化ケイ素メッキは、前記の従来例と比較し、チッ化
ボロン、炭化ケイ素の各々のセラミックが持つ耐摩耗性
、自己潤滑性によりスカッフィング発生時間は約２〜４
倍、摩耗深さは約％〜に、また摩耗面の表面粗さは初期
値と比較しても大きな変化はなく良好であった。また、
開発実施例（ｑの無電解ニッケルーチッ化ボロンー炭化
ケイ素メッキは、前記従来例（（イ）及び（→と比較し
、チッ化ボロンの自己潤滑性と炭化ケイ素の９　ページ 耐摩耗性の相乗効果によりスカッフィング発生時間は約
６〜１２倍、摩耗深さは約％〜％、摩耗面の表面粗さも
初期値と比較し小さくなり、極めて良好な結果であった
。

以上のように、スクロール型圧縮機において、オルダム
リングの摺動面に、無電解ニッケルーチッ化ポロン、無
電解ニッケルー炭化ケイ素、無電解ニッケルーチッ化ボ
ロンー炭化ケイ素等の無電解ニッケル複合メッキを施す
ことにより、潤滑油の給油条件が不十分な条件下におい
ても、摺動部の信頼性を向上させることができる。

また、実施例において、メッキ層はオルダムリングの全
表面に施しているが、表面一部にメッキすることもさし
つかえない。また、これらの無電解ニッケル複合メッキ
は膜厚分布性が優れ、後加工として精密加工が不要であ
る。

発明の効果 以上のように本発明は、オルダムリングの摺動面に、自
己潤滑性表面処理として、無電解ニッケルーチッ化ボロ
ンメッキ、無電解ニッケルー炭化１０ページ ケイ素メッキ、無電解ニッケルーチッ化ポロンー炭化ケ
イ素メッキ等の無電解ニッケル複合メッキを施すことに
より、潤滑油の給油条件が不十分な条件下においても、
摺動部の信頼性を向上させることができ、かつ後工程に
て精密加工が不要である０

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるスクロール型圧縮機
のオルダムリングの正面図、第２図は第１図の１−１’
線における断面図、第３図は従来のスクロール型圧縮機
の要部縦断面図、第４図は従来の旋回スクロールの上面
図、第６図は従来のフレームの下面図、第６図（→、（
→は従来のオルダムリングの正面図及び側面図である。 １・・・・・・固定スクロール、２・・・・・・旋回ス
クロール、３−・・・・・オルダムリング、４・・・・
・・フレーム、６・・・・・・クランク軸、３ａ・・・
・・・無電解ニッケル複合メッキ層。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名３−
ｍ−オルタン、リング ３ｃＬ−−一突態郷Ｃ動う訓） ３ｂ−一一態酪（夕寸フレーｌ、月４）第　　１　　ウ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　３Ｃ，−４８＠
、：ｘ／ｙｒし体ぜ≧カッへＡジ第２ｒＩＩ 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　渦巻状のラップを有し、かつその両ラップを互いにか
   み合わせた固定スクロール及び旋回スクロールと、この
   旋回スクロールの自転を防止するオルダムリングとから
   なり、前記オルダムリングの摺動面に自己潤滑性表面処
   理として、無電解ニッケル複合メッキを旋したことを特
   徴とするスクロール型圧縮機。