JPH0392590A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はハウジング内に収容された固定スクロールと、
該固定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に収
容支持された可動スクロールとの間に可動スクロールの
公転に基づいて容８！減少ずる密閉空間を形成するスク
ロール型圧ｌｅＪ＃！ｌに関するものである． ［従来の技術］ この種のスクロール型圧縮機においては、可動スクロー
ルの公転時における両渦巻部側壁の接触状態が線接触に
近く他のタイプの圧縮機と比べて接触圧が高いという性
質を有している．又、圧縮機の軽量、小型化を図って両
スクロールはアルミニウム合金製となっているが、両ス
クロールの慴動面をアルミニウム合金素地のままとした
場合には、圧縮機運転時に油膜切れを発生させる程度に
接触圧が上昇すると、接触部分で両部材とも変形して凝
着し、両摺動面が焼付くという問題があった．又、前記
両スクロールの摺動面を硬質処理した場合には、逆にお
互いが硬いため撥触部分で両部材とも変形し難くなり、
さらに接触圧がＬ昇し互いを引っ掻くような傷が発生し
てしまい、この引っ掻き傷で生まれた硬質被膜片が互い
の摺動面間に介在して、摩耗を助長するという不具合が
起こっていた。

前記の問題点を解消するため特公昭６３−３２９９２号
公報に、固定スクロール及び可動スクロールのいずれか
一方の摺動面に硬質アルマイト処理を鎌し、他方のスク
ロールの摺動面はアルミニウム素地としたスクロール型
圧縮機が開示されている． ［発明が解決しようとする課題〕 前記特公昭６３−３２９９２号公報に開示されたスクロ
ール型圧縮機では両スクロールの摺動而同士のａ着によ
る焼付きや、摺動而における摩耗の進行を防ぐことがで
きる．しかし、スクロールの活動面に硬質アルマイト処
理を施した場合には、その表面の面粗度が１５〜２０Ｒ
ｚとアルミ素地の表面の面粗度５〜７Ｒｚの２〜３倍も
粗くなる。

一方、スクロール型圧縮機ではスクロールの渦巻部先端
面とスクロール基端壁との間のシール性を高めるために
渦巻部先端に渦巻部に沿ってシール部材（チップシール
）を装着することが行われている．シール部材の材質と
しては弗素樹脂等の表面摩擦係数が低く５軟質のものが
好ましい．ところが、スクロールの活動面に硬質アルマ
イト処理を施した場合にはその表面粗さがアルミ素地の
表面粗さの２〜３倍も粗くなるため、対向する側のスク
ロールの渦巻部先端に装着されたシール部材の摩耗が激
しくなり早期のシール性低下が避けられない． 本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、
その目的はスクロールの摺動面同士の凝着による焼付き
や、摺動面における摩耗の進行を防ぐことができ、しか
もスクロールの渦巻部先端面とスクロール基端壁との間
のシール性を高めるために渦巻部先端に渦巻部に沿って
装着されたシール部材の摩耗を防止することができるス
クロール型圧縮機を提供することにある． ［課題を解決するための手段コ 前記の目的を達威するため本発明においては、ハウジン
グ内に収容された固定スクロールと、該固定スクロール
に対向して自転不能かつ公転可能に収容支持された可動
スクロールとの間に可動スクロールの公転に基づいて容
積減少ずる密閉空間を形吠するスクロール型圧縮機にお
いて、固定スクロール及び可動スクロールを共にアルミ
ニウム合金製とするとともに、互いに摺接する固定スク
ロール及び可動スクロールのいずれか一方のＮ動面に無
電解Ｎｉ−Ｐメヅキを施し、両スクロールの渦巻部の先
端部に他方のスクロールの基板と摺接ずるシール部材を
渦巻部に沿って装着した．し作用］ 本発明のスクロール型圧ａｍでは固定スクロールあるい
は可動スクロールのいずれか一方の摺動面に無電解ＮＬ
−Ｐメッキ処理が施されているため、摺動面の粗さは処
理が肢されないものと変わらずに硬度が高くなり摺動面
における摩耗の進行が防止されると共に、さらに摺動面
が互いに異種材質で形成されており、摺動面同士の凝着
による焼付きが防止される．又、無電解Ｎｉ−Ｐメッキ
処理によっても表面の粗さは変わらず滑らかなため、ス
クロールの渦巻部先端に渦巻部に沿って装着されたシー
ル部材の早期摩耗も防止される．［実施例］ 以下、本発明を具体化したー実施例１を図面に従って説
明する． 第１図に示すようにリャハウジングを兼ねるアルミニウ
ム合金製の固定スクロールｌと，フロントハウジング２
Ａ，２Ｂとが接合固定され、固定スクロール１の外周壁
の先端部内面には環状の固定基板３がフロントハウジン
グ２Ｂの先端面に接するように嵌入固定されている．フ
ロントハウジング２Ａ，２Ｂ内には回転軸４か回転叶能
に収容され、回転軸４の大径部４ａ端部の偏心位置には
、偏心軸５が固定基板３中央部の通路を通って固定スク
ロール１の外周壁の包囲領域内に突設さ？している。

偏心軸５にはバランスウェイト６及びプッシュ７が回動
可能に支持され、プッシュ７にはアルミニウム合金製の
可動スクロール８が固定スクロール１と対向した状態で
回転可能に支持されている，両スクロール１，８の基板
１．ａ，８ａ及び渦巻部ｌｂ，８ｂにより圧縮室が形戒
されている．可動スクロール８の摺動面ずなわち渦巻部
８ｂの表面には無電解Ｎｉ−Ｐメッキが施されており、
アルミ素地よりも硬質のＮ　ｉ−Ｐメ・ｙキ被膜Ｃが形
威されている．すなわち、互いに摺接する両スクロール
１．８の渦巻部１ｂ，８ｂとの間に硬度差をつけること
によって両者の摺動性の向上が図られている． 固定スクロールｌの渦巻部１ｂの先端面には講ｌｃが渦
′巻部１ｂの始端部から終端部近くに亘って形成されて
おり、湧１Ｃにはこれと同一長のシール部材９が可動ス
クロール８の基板８ａと接触する状態で嵌入されている
．同様に、可動スクロール８の渦巻部８ｂの先端面には
湧８Ｃが渦巻部８ｂの始端部から終端部近くに頁って形
成されており、溝８ｃにはこれと同一長のシール部材１
０が固定スクロール１の基板１ａと接触する状態で嵌入
されている．両シール部材９．１０は弗素樹脂等の材質
で形成されている。

可動スクロール８と対向ずる固定基板３上には固定リン
グｌ１が止着され、固定リングｌ１には円形状の公転位
置規制孔１１ａが複数個、等間隔位置に透設されている
．可動スクロール８の基板８ａ裏面には前記公転位置規
制孔ＩＬａと対向して円形状の公転位Ｔ！．規制孔１２
ａが同数形成された可動リング１２が止着されている．
各公転位置規制孔１１ａ，１２ａにはこれより小径の円
板状のシュー１３ａ，１３ｂが収容され、対向ずるシュ
ー１３ａ，１３ｂ間にはボール１４１が介在されている
．両シュー１３ａ，１３ｂ及びボール１　４は圧縮反作
Ｉｎによって固定基板３と可動スクロール８との間で圧
接嵌合し、見掛けの上で一体化する．そして、第２図に
鎖線で示すように全てのシュー１３ａ，１３ｂが偏心軸
５の公転によって同一方向にて公転位置規制孔１１ａ，
１２ａ間に挟み込まれながら公転位置規制孔１１ａ　　
１２ａの周縁を周回し、可動スクロール８が自転ずるこ
となく公転するようになっている． 自転を阻止されつつ公転ずる可動スクロール８の公転位
置を規制する固定基板３の近傍における固定スクロール
１の外周壁には冷媒ガス導入用の入口１ｄが設けられて
おり、冷媒ガスは入口１ｄから両スクロール１．８間の
圧縮室へ導入される．そして、両スクロール１．８間に
て圧縮された冷媒ガスは吐出弁１５により開放可能に閉
塞されている吐出口１ｅから固定スクロール１の基板１
ａの背面側の吐出室ｌ６内へ吐出される．可動スクロー
ル８の公転に１“ｒい両スクロール１，８の渦巻部１ｂ
，８ｂの（ｌＩＩ壁が互いに摺接するが、固定スグロー
ル１の渦巻部１ｂ表面がアルミ素地のままであるのに対
し、可動スクロール８の渦巻部８ｂの表面には硬質アル
マイ１〜被膜（硬度｝１　ｖ３００〜４００）より硬い
Ｎｉ−Ｐメッキ被ｆｔ！Ａｃ（硬度ほぼＨｖ５００）が
形成されているため、寸動スクロール８の渦巻部８ｂの
摺動面上を固定スクロール１の渦巻部１ｂの摺動面が接
触圧を吸収するように変形して摺動することが可能とな
り、泊膜切れの起こる頻度が減少し、摺動面同士の凝着
による焼付きや、摺動面における１な粍の進行が防止さ
れる． ス、両スクロール１，８の渦巻部１ｂ，８ｂに装着され
たシール部材９．１０はそれぞれ対向するスクロール８
．１の基板８ａ，ｌａと活接する。

スクロール１．８の材質のアルミ素地はその而訂１度が
５〜７Ｒｚと滑らかであるが、従来のように硬質アルマ
イト処理を施した場合にはその面租度が■５〜２０Ｒｚ
と未処理のものの２〜・３倍ら粗くなり、硬質アルマイ
ト処理を施した部分と摺接するシール部材９は摩耗が早
期に進行する．しかし、無電解Ｎｉ−Ｐメッキ処理の場
合にはその表面の面粗度は５〜７Ｒｚと未処理のものと
変わらず滑らかであるため、シール部材９の摩耗の進行
は遅い．次の条件で圧縮機の連＃ｆ運転を行い、シール
部材９の摩耗量〈突出方向の厚さの誠少ｆｄ．）を測定
した。

圧縮機回転数・・・１２００ｒ＋ｏｎ 吸入圧力　　・・・３ｋ＋ｒ／己 吐出圧力　　・・・２７ｋｇ／ｃＪ 連続運転時間・・・４００時間 その結果、従来のように硬質アルマイト処理を施した場
合には前記摩耗量が２００μｍとなったのに比較して、
本発明の無電解Ｎｉ−Ｐメッキ処理を施した場合には摩
耗量が１２０μｍとほぼ半減した． なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、可動スクロール８側に代えて固定スクロール１
　１ＲＩＩに無電解Ｎｉ　　Ｐメッキ処理を施してもよ
い．しかし、固定スクロール１が前記実施例のようにハ
ウジングと一体に形成されている場合に固定スクロール
１側に無電解Ｎｉ−Ｐメッキ処理を施すと、不要部分（
ハウジング部分）にメッキされるのを防止するためのマ
スキングが而削となり、マスキングを行わないとメッキ
原料が無駄に消費されるので、無電解Ｎｉ−Ｐメッキ処
理は可動スクロール８　Ｉｌｌに施す方が良い．［発明
の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、圧縮機の軽量、小
型化のため固定スクロール及び可動スクロールをアルミ
ニウム合金で形成しても　両スクロールのいずれか一方
の摺動而に！！電解Ｎｉ−Ｐ？ッキ処理が施されている
ので、両スクロールの摺動而同士の凝着による焼付きゃ
、摺動面における摩耗の進行が防止される．又、硬質ア
ルマイト処理を施した場合と異なり、無電解Ｎｉ−Ｐメ
ッキ処理を臆してもその表面の粗さは変わらないので、
スクロールの渦巻部先端に装着されたシール部材の摩耗
が防止され、良好なシール性能を長期に亘って維持でき
るという優れた効果を奏する．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を具体化したー実施■Ｉを示す縦断面図
、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図である．固定スクｎ
−ルー、基板１ａ．渦巻部１ｂ、固定基板３、可動スク
ロール８、基板８ａ．渦巻部８ｂ、シール部材９，１　
０，Ｎｉ−Ｐ）（ン−１ｒ被膜Ｃ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ハウジング内に収容された固定スクロールと、該固
   定スクロールに対向して自転不能かつ公転可能に収容支
   持された可動スクロールとの間に可動スクロールの公転
   に基づいて容積減少する密閉空間を形成するスクロール
   型圧縮機において、固定スクロール及び可動スクロール
   を共にアルミニウム合金製とするとともに、互いに摺接
   する固定スクロール及び可動スクロールのいずれか一方
   の摺動面に無電解Ｎｉ−Ｐメッキを施し、両スクロール
   の渦巻部の先端部に他方のスクロールの基板と摺接する
   シール部材を渦巻部に沿って装着したスクロール型圧縮
   機。