JPH11280669A - スクロール式流体機械 - Google Patents
スクロール式流体機械Info
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- JPH11280669A JPH11280669A JP9665198A JP9665198A JPH11280669A JP H11280669 A JPH11280669 A JP H11280669A JP 9665198 A JP9665198 A JP 9665198A JP 9665198 A JP9665198 A JP 9665198A JP H11280669 A JPH11280669 A JP H11280669A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固定スクロールのラップ部と旋回スクロール
のラップ部との間のシール性を向上すると共に、各ラッ
プ部間のかじりや異常摩耗を防止する。 【解決手段】 旋回スクロール８のラップ部８Ｂの周面
８Ｂ2 ，８Ｂ3 に弾性被覆層９を設け、この弾性被覆層
９を覆うように潤滑性被覆層１０を設ける構成としてい
る。これにより、例えばラップ部２Ｄ，８Ｂの歯厚寸法
等が不均一になり、各ラップ部２Ｄ，８Ｂが強く接触し
た場合でも、弾性被覆層９を弾性変形させることによ
り、潤滑性被覆層１０によって各ラップ部２Ｄ，８Ｂ間
の摺動抵抗を低減でき、かつ気密にシールすることがで
きる。しかも、旋回スクロール８のラップ部８Ｂを固定
スクロール２のラップ部２Ｄに押付けて運転時の動作音
を小さくでき、かじりや異常摩耗も防止することができ
る。
のラップ部との間のシール性を向上すると共に、各ラッ
プ部間のかじりや異常摩耗を防止する。 【解決手段】 旋回スクロール８のラップ部８Ｂの周面
８Ｂ2 ，８Ｂ3 に弾性被覆層９を設け、この弾性被覆層
９を覆うように潤滑性被覆層１０を設ける構成としてい
る。これにより、例えばラップ部２Ｄ，８Ｂの歯厚寸法
等が不均一になり、各ラップ部２Ｄ，８Ｂが強く接触し
た場合でも、弾性被覆層９を弾性変形させることによ
り、潤滑性被覆層１０によって各ラップ部２Ｄ，８Ｂ間
の摺動抵抗を低減でき、かつ気密にシールすることがで
きる。しかも、旋回スクロール８のラップ部８Ｂを固定
スクロール２のラップ部２Ｄに押付けて運転時の動作音
を小さくでき、かじりや異常摩耗も防止することができ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気圧縮機
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
や真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、スクロール式流体機械は、特開
平２−２８３８８４号公報等によって知られ、このスク
ロール式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに設
けられ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スク
ロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動
軸と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に
前記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧
縮室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スク
ロールとによって構成されている。また、前記固定スク
ロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部のうち一
方のラップ部には、耐摩耗性等に優れた材料によってメ
ッキ層を形成し、このメッキ層により各ラップ部間のか
じり、異常摩耗等を防止している。
平２−２８３８８４号公報等によって知られ、このスク
ロール式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに設
けられ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スク
ロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動
軸と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に
前記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧
縮室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スク
ロールとによって構成されている。また、前記固定スク
ロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部のうち一
方のラップ部には、耐摩耗性等に優れた材料によってメ
ッキ層を形成し、このメッキ層により各ラップ部間のか
じり、異常摩耗等を防止している。
【０００３】この種の従来技術によるスクロール式流体
機械では、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を
固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部
との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中
心部に設けた吐出口から圧縮流体を吐出する。
機械では、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロー
ルを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋
回運動させることにより、固定スクロールの外周側に設
けた吸込口から空気等の流体を吸込みつつ、この流体を
固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部
との間の各圧縮室内で順次圧縮し、固定スクロールの中
心部に設けた吐出口から圧縮流体を吐出する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式流体機械では、ラップ部の加
工が難しく、加工公差内であっても該ラップ部の歯厚寸
法が不均一になることがある。
来技術によるスクロール式流体機械では、ラップ部の加
工が難しく、加工公差内であっても該ラップ部の歯厚寸
法が不均一になることがある。
【０００５】このため、歯厚寸法が小さい部分では、固
定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部と
の間の隙間が大きくなり、シール性が低下して圧縮漏れ
を生じてしまうという問題がある。
定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部と
の間の隙間が大きくなり、シール性が低下して圧縮漏れ
を生じてしまうという問題がある。
【０００６】また、歯厚寸法が大きい部分では、各ラッ
プ部の摺動抵抗が大きくなり、ラップ部が異常摩耗やか
じりを生じる虞れがある上に、各ラップ部が断続的に接
触し、運転時の動作音が大きくなるという問題がある。
プ部の摺動抵抗が大きくなり、ラップ部が異常摩耗やか
じりを生じる虞れがある上に、各ラップ部が断続的に接
触し、運転時の動作音が大きくなるという問題がある。
【０００７】さらに、これらの問題は、ラップ部に施さ
れたメッキ層の膜厚寸法の不均一によっても、同様に生
じる問題である。
れたメッキ層の膜厚寸法の不均一によっても、同様に生
じる問題である。
【０００８】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、固定スクロールのラッ
プ部と旋回スクロールのラップ部との間のシール性を向
上すると共に、各ラップ部間のかじりや異常摩耗を防止
して、圧縮性能、寿命を向上できるようにしたスクロー
ル式流体機械を提供することにある。
されたもので、本発明の目的は、固定スクロールのラッ
プ部と旋回スクロールのラップ部との間のシール性を向
上すると共に、各ラップ部間のかじりや異常摩耗を防止
して、圧縮性能、寿命を向上できるようにしたスクロー
ル式流体機械を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明によるスクロール
式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに設けら
れ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロー
ルと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸
と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に前
記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮
室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロ
ールとによって構成されている。
式流体機械は、ケーシングと、該ケーシングに設けら
れ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロー
ルと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸
と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に前
記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮
室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロ
ールとによって構成されている。
【００１０】そして、上述した課題を解決するために、
請求項１の発明が採用する構成の特徴は、固定スクロー
ルのラップ部と旋回スクロールのラップ部のうち少なく
とも一方のラップ部の周面には、相対するラップ部との
間を気密に保持する第１の被覆層を設け、該第１の被覆
層の外周側には該第１の被覆層を覆い、相対するラップ
部との間を円滑に摺動させる第２の被覆層を設けたこと
にある。
請求項１の発明が採用する構成の特徴は、固定スクロー
ルのラップ部と旋回スクロールのラップ部のうち少なく
とも一方のラップ部の周面には、相対するラップ部との
間を気密に保持する第１の被覆層を設け、該第１の被覆
層の外周側には該第１の被覆層を覆い、相対するラップ
部との間を円滑に摺動させる第２の被覆層を設けたこと
にある。
【００１１】このように構成したことにより、第１の被
覆層によって固定スクロールのラップ部と旋回スクロー
ルのラップ部との間を気密にシールすることができ、圧
縮漏れを防止できる。また、各ラップ部を第２の被覆層
によって円滑に摺動させることができ、各ラップ部間の
摺動抵抗を小さくすることができる。
覆層によって固定スクロールのラップ部と旋回スクロー
ルのラップ部との間を気密にシールすることができ、圧
縮漏れを防止できる。また、各ラップ部を第２の被覆層
によって円滑に摺動させることができ、各ラップ部間の
摺動抵抗を小さくすることができる。
【００１２】請求項２の発明は、ラップ部は硬質な材料
によって形成し、第１の被覆層は弾性を有する材料によ
って形成し、第２の被覆層は潤滑性を有する材料によっ
て形成したことにある。
によって形成し、第１の被覆層は弾性を有する材料によ
って形成し、第２の被覆層は潤滑性を有する材料によっ
て形成したことにある。
【００１３】このように構成したことにより、第２の被
覆層は潤滑性によって各ラップ部間の接触部分を円滑に
摺動させ、各ラップ部間の摺動抵抗を小さくする。ま
た、第１の被覆層は、各ラップ部間で接触が生じた場合
に弾性変形することにより、このときの衝撃を緩和し、
かつ各ラップ部間の摺動抵抗を低減する。
覆層は潤滑性によって各ラップ部間の接触部分を円滑に
摺動させ、各ラップ部間の摺動抵抗を小さくする。ま
た、第１の被覆層は、各ラップ部間で接触が生じた場合
に弾性変形することにより、このときの衝撃を緩和し、
かつ各ラップ部間の摺動抵抗を低減する。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スクロール式流体機械として無給油式のスクロール式空
気圧縮機を例に挙げ図１ないし図３に従って詳細に説明
する。
スクロール式流体機械として無給油式のスクロール式空
気圧縮機を例に挙げ図１ないし図３に従って詳細に説明
する。
【００１５】１はスクロール式空気圧縮機の外殻をなす
ケーシングで、該ケーシング１は、段付の小径筒状に形
成された軸受部１Ａと、該軸受部１Ａの基端側から径方
向外向きに延びた円板状の蓋部１Ｂと、該蓋部１Ｂの外
周側から軸方向に延びた大径部１Ｃとによって大略構成
され、前記大径部１Ｃにはフランジ部１Ｄが径方向外向
きに突出して設けられている。
ケーシングで、該ケーシング１は、段付の小径筒状に形
成された軸受部１Ａと、該軸受部１Ａの基端側から径方
向外向きに延びた円板状の蓋部１Ｂと、該蓋部１Ｂの外
周側から軸方向に延びた大径部１Ｃとによって大略構成
され、前記大径部１Ｃにはフランジ部１Ｄが径方向外向
きに突出して設けられている。
【００１６】２はケーシング１の先端側に取付けられた
固定スクロールで、該固定スクロール２は、例えばアル
ミニウム系材料、鉄系材料等の硬質な材料によって形成
されている。また、固定スクロール２は、略円板状に形
成され、中心が後述する駆動軸３の軸線Ｏ1 −Ｏ1 と一
致するように配設された鏡板２Ａと、該鏡板２Ａの外縁
側からケーシング１に向け軸方向に延びた筒部２Ｂと、
該筒部２Ｂの外周側から径方向外側に突出し、ケーシン
グ１のフランジ部１Ｄと衝合するフランジ部２Ｃと、前
記鏡板２Ａの表面側に軸方向に立設された渦巻状のラッ
プ部２Ｄと、鏡板２Ａの背面側に並列に多数立設された
放熱板２Ｅ，２Ｅ，…とによって構成されている。
固定スクロールで、該固定スクロール２は、例えばアル
ミニウム系材料、鉄系材料等の硬質な材料によって形成
されている。また、固定スクロール２は、略円板状に形
成され、中心が後述する駆動軸３の軸線Ｏ1 −Ｏ1 と一
致するように配設された鏡板２Ａと、該鏡板２Ａの外縁
側からケーシング１に向け軸方向に延びた筒部２Ｂと、
該筒部２Ｂの外周側から径方向外側に突出し、ケーシン
グ１のフランジ部１Ｄと衝合するフランジ部２Ｃと、前
記鏡板２Ａの表面側に軸方向に立設された渦巻状のラッ
プ部２Ｄと、鏡板２Ａの背面側に並列に多数立設された
放熱板２Ｅ，２Ｅ，…とによって構成されている。
【００１７】３はケーシング１の軸受部１Ａ内に回転可
能に軸支された駆動軸で、該駆動軸３は、基端側が電動
モータ（図示せず）等に連結され、先端側はケーシング
１の軸受部１Ａ内へと伸長している。また、駆動軸３の
先端側には、後述する可変クランク５の嵌合軸部５Ａが
挿嵌される挿嵌穴３Ａが設けられている。
能に軸支された駆動軸で、該駆動軸３は、基端側が電動
モータ（図示せず）等に連結され、先端側はケーシング
１の軸受部１Ａ内へと伸長している。また、駆動軸３の
先端側には、後述する可変クランク５の嵌合軸部５Ａが
挿嵌される挿嵌穴３Ａが設けられている。
【００１８】４はケーシング１の大径部１Ｃ内に設けら
れ、後述する旋回スクロール８の一部を構成する旋回プ
レートで、該旋回プレート４の背面側中央にはボス部４
Ａが突設されている。
れ、後述する旋回スクロール８の一部を構成する旋回プ
レートで、該旋回プレート４の背面側中央にはボス部４
Ａが突設されている。
【００１９】５は駆動軸３の先端側と旋回プレート４の
ボス部４Ａとの間に設けられた可変クランクで、該可変
クランク５は、本出願人が先に提案した特開平９−１４
４６７４号公報に記載の可変クランクとほぼ同様に構成
されるものである。
ボス部４Ａとの間に設けられた可変クランクで、該可変
クランク５は、本出願人が先に提案した特開平９−１４
４６７４号公報に記載の可変クランクとほぼ同様に構成
されるものである。
【００２０】ここで、可変クランク５は、駆動軸３の挿
嵌穴３Ａに回転可能に嵌合される嵌合軸部５Ａと、旋回
プレート４のボス部４Ａ内に回転可能に嵌合した偏心軸
部５Ｂとを有し、該偏心軸部５Ｂは、その軸線Ｏ2 −Ｏ
2 が駆動軸３の軸線Ｏ1 −Ｏ1 に対して寸法δだけ偏心
した位置に配設されている。そして、可変クランク５は
当該スクロール式空気圧縮機の運転時に駆動軸３と一体
となって回転することにより、旋回プレート４と共に旋
回スクロール８を寸法δの旋回半径をもって旋回運動さ
せるものである。
嵌穴３Ａに回転可能に嵌合される嵌合軸部５Ａと、旋回
プレート４のボス部４Ａ内に回転可能に嵌合した偏心軸
部５Ｂとを有し、該偏心軸部５Ｂは、その軸線Ｏ2 −Ｏ
2 が駆動軸３の軸線Ｏ1 −Ｏ1 に対して寸法δだけ偏心
した位置に配設されている。そして、可変クランク５は
当該スクロール式空気圧縮機の運転時に駆動軸３と一体
となって回転することにより、旋回プレート４と共に旋
回スクロール８を寸法δの旋回半径をもって旋回運動さ
せるものである。
【００２１】さらに、可変クランク５は、後述する圧縮
室１１内の圧力と駆動軸３の回転による遠心力との合力
を受けることにより、駆動軸３に対して回転しつつ、旋
回スクロール８のラップ部８Ｂを固定スクロール２のラ
ップ部２Ｄに接近させる側に押付ける。
室１１内の圧力と駆動軸３の回転による遠心力との合力
を受けることにより、駆動軸３に対して回転しつつ、旋
回スクロール８のラップ部８Ｂを固定スクロール２のラ
ップ部２Ｄに接近させる側に押付ける。
【００２２】また、可変クランク５にはカウンタウェイ
ト６が一体的に設けられ、該カウンタウェイト６は、旋
回スクロール８の旋回運動に対して、可変クランク５を
含めた駆動軸３全体の回転バランスをとるものである。
ト６が一体的に設けられ、該カウンタウェイト６は、旋
回スクロール８の旋回運動に対して、可変クランク５を
含めた駆動軸３全体の回転バランスをとるものである。
【００２３】７は旋回スクロール８の自転を防止する自
転防止機構をなす可動プレートで、該可動プレート７
は、固定スクロール２と旋回プレート４（旋回スクロー
ル８）との間で互いに直交する２軸方向に摺動可能にガ
イドされている。これにより、可動プレート７は、旋回
スクロール８の自転を防止し、該旋回スクロール８に旋
回半径δをもった円運動（旋回運動）を与えるようにな
っており、所謂オルダム継手を構成している。
転防止機構をなす可動プレートで、該可動プレート７
は、固定スクロール２と旋回プレート４（旋回スクロー
ル８）との間で互いに直交する２軸方向に摺動可能にガ
イドされている。これにより、可動プレート７は、旋回
スクロール８の自転を防止し、該旋回スクロール８に旋
回半径δをもった円運動（旋回運動）を与えるようにな
っており、所謂オルダム継手を構成している。
【００２４】８は固定スクロール２と対向してケーシン
グ１内に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋
回スクロール８は、例えばアルミニウム系材料、鉄系材
料等の硬質な材料によって形成されている。また、旋回
スクロール８は、円板状に形成された鏡板８Ａと、該鏡
板８Ａの表面側に軸方向に立設された渦巻状のラップ部
８Ｂと、前記鏡板８Ａの背面側に並列に多数立設された
放熱板８Ｃ，８Ｃ，…とによって大略構成され、前記ラ
ップ部８Ｂには後述の弾性被覆層９、潤滑性被覆層１０
が一体的に固着されている。さらに、旋回スクロール８
は、各放熱板８Ｃを介して旋回プレート４に一体的に固
着され、該旋回プレート４と一緒に旋回運動する。
グ１内に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋
回スクロール８は、例えばアルミニウム系材料、鉄系材
料等の硬質な材料によって形成されている。また、旋回
スクロール８は、円板状に形成された鏡板８Ａと、該鏡
板８Ａの表面側に軸方向に立設された渦巻状のラップ部
８Ｂと、前記鏡板８Ａの背面側に並列に多数立設された
放熱板８Ｃ，８Ｃ，…とによって大略構成され、前記ラ
ップ部８Ｂには後述の弾性被覆層９、潤滑性被覆層１０
が一体的に固着されている。さらに、旋回スクロール８
は、各放熱板８Ｃを介して旋回プレート４に一体的に固
着され、該旋回プレート４と一緒に旋回運動する。
【００２５】９は旋回スクロール８のラップ部８Ｂに設
けられた第１の被覆層としての弾性被覆層で、該弾性被
覆層９は、ゴム材、合成樹脂材等の弾性を有する弾性材
料によって薄膜状に形成され、図２、図３に示す如く、
ラップ部８Ｂの先端面８Ｂ1を除いた内周面８Ｂ2 、外
周面８Ｂ3 の全体を覆うように溶着、接着等の固着手段
によって固着されている。
けられた第１の被覆層としての弾性被覆層で、該弾性被
覆層９は、ゴム材、合成樹脂材等の弾性を有する弾性材
料によって薄膜状に形成され、図２、図３に示す如く、
ラップ部８Ｂの先端面８Ｂ1を除いた内周面８Ｂ2 、外
周面８Ｂ3 の全体を覆うように溶着、接着等の固着手段
によって固着されている。
【００２６】１０は旋回スクロール８の鏡板８Ａ、ラッ
プ部８Ｂを覆うように設けられた第２の被覆層としての
潤滑性被覆層で、該潤滑性被覆層１０は、二流化モリブ
デンを含んだ樹脂材料、ふっ素系樹脂材料、カーボン系
樹脂材料等の自己潤滑性を有する材料によって薄膜状に
形成されている。そして、潤滑性被覆層１０は、弾性被
覆層９が固着された旋回スクロール８の表面側に向けて
スプレーされることにより、ラップ部８Ｂの先端面８Ｂ
1 を除いた全面に形成されている。
プ部８Ｂを覆うように設けられた第２の被覆層としての
潤滑性被覆層で、該潤滑性被覆層１０は、二流化モリブ
デンを含んだ樹脂材料、ふっ素系樹脂材料、カーボン系
樹脂材料等の自己潤滑性を有する材料によって薄膜状に
形成されている。そして、潤滑性被覆層１０は、弾性被
覆層９が固着された旋回スクロール８の表面側に向けて
スプレーされることにより、ラップ部８Ｂの先端面８Ｂ
1 を除いた全面に形成されている。
【００２７】ここで、潤滑性被覆層１０は、固定スクロ
ール２のラップ部２Ｄに対し円滑に接して該ラップ部２
Ｄとの間の摩擦抵抗を低減するものである。また、弾性
被覆層９は、各ラップ部２Ｄ，８Ｂが強く接触したとき
に弾性変形することにより、このときの衝撃を分散して
緩和すると共に、潤滑性被覆層１０を固定スクロール２
のラップ部２Ｄに隙間なく押付けて各ラップ部２Ｄ，８
Ｂ間のシール性を高めるものである。
ール２のラップ部２Ｄに対し円滑に接して該ラップ部２
Ｄとの間の摩擦抵抗を低減するものである。また、弾性
被覆層９は、各ラップ部２Ｄ，８Ｂが強く接触したとき
に弾性変形することにより、このときの衝撃を分散して
緩和すると共に、潤滑性被覆層１０を固定スクロール２
のラップ部２Ｄに隙間なく押付けて各ラップ部２Ｄ，８
Ｂ間のシール性を高めるものである。
【００２８】そして、旋回スクロール８は、固定スクロ
ール２のラップ部２Ｄに対し、例えば１８０度だけずら
して重なり合うように配設され、両者のラップ部８Ｂ，
２Ｄ間には複数の圧縮室１１，１１，…が画成される。
ール２のラップ部２Ｄに対し、例えば１８０度だけずら
して重なり合うように配設され、両者のラップ部８Ｂ，
２Ｄ間には複数の圧縮室１１，１１，…が画成される。
【００２９】本実施の形態によるスクロール式空気圧縮
機は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動に
ついて説明する。
機は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動に
ついて説明する。
【００３０】まず、電動モータにより駆動軸３を回転さ
せると、旋回スクロール８は駆動軸３を中心として旋回
半径δをもった旋回運動を行い、固定スクロール２のラ
ップ部２Ｄと旋回スクロール８のラップ部８Ｂとの間に
画成された圧縮室１１，１１，…が連続的に縮小する。
これにより、固定スクロール２の外周側に設けられた吸
込口１２を通って外周側の圧縮室１１内に空気が吸込ま
れ、この空気は旋回スクロール８が旋回運動する間に各
圧縮室１１内で順次圧縮され、最後に中心側の圧縮室１
１から固定スクロール２の中央に設けられた吐出口１３
を介して外部の空気タンク（図示せず）に供給される。
せると、旋回スクロール８は駆動軸３を中心として旋回
半径δをもった旋回運動を行い、固定スクロール２のラ
ップ部２Ｄと旋回スクロール８のラップ部８Ｂとの間に
画成された圧縮室１１，１１，…が連続的に縮小する。
これにより、固定スクロール２の外周側に設けられた吸
込口１２を通って外周側の圧縮室１１内に空気が吸込ま
れ、この空気は旋回スクロール８が旋回運動する間に各
圧縮室１１内で順次圧縮され、最後に中心側の圧縮室１
１から固定スクロール２の中央に設けられた吐出口１３
を介して外部の空気タンク（図示せず）に供給される。
【００３１】ここで、本実施の形態では、可変クランク
５によって旋回スクロール８のラップ部８Ｂを固定スク
ロール２のラップ部２Ｄに押付けるようにしている。し
かし、旋回スクロール８のラップ部８Ｂの周面８Ｂ2 ，
８Ｂ3 には、弾性材料によって薄膜状に形成された弾性
被覆層９を設け、該弾性被覆層９を覆うように自己潤滑
性材料によって薄膜状に形成された潤滑性被覆層１０を
設けている。
５によって旋回スクロール８のラップ部８Ｂを固定スク
ロール２のラップ部２Ｄに押付けるようにしている。し
かし、旋回スクロール８のラップ部８Ｂの周面８Ｂ2 ，
８Ｂ3 には、弾性材料によって薄膜状に形成された弾性
被覆層９を設け、該弾性被覆層９を覆うように自己潤滑
性材料によって薄膜状に形成された潤滑性被覆層１０を
設けている。
【００３２】このため、固定スクロール２のラップ部２
Ｄと旋回スクロール８のラップ部８Ｂとが強く接触した
場合でも、旋回スクロール８のラップ部８Ｂに固着され
た弾性被覆層９が弾性変形を生じ、この接触時の衝撃を
緩和する。また、弾性被覆層９が弾性変形することによ
り、潤滑性被覆層１０（旋回スクロール８のラップ部８
Ｂ）を固定スクロール２のラップ部２Ｄに隙間なく押付
けることができ、圧縮室１１の気密性を高めることがで
きる。
Ｄと旋回スクロール８のラップ部８Ｂとが強く接触した
場合でも、旋回スクロール８のラップ部８Ｂに固着され
た弾性被覆層９が弾性変形を生じ、この接触時の衝撃を
緩和する。また、弾性被覆層９が弾性変形することによ
り、潤滑性被覆層１０（旋回スクロール８のラップ部８
Ｂ）を固定スクロール２のラップ部２Ｄに隙間なく押付
けることができ、圧縮室１１の気密性を高めることがで
きる。
【００３３】さらに、潤滑性被覆層１０は、自己潤滑性
を有し、かつ弾性被覆層９の弾性力による適度な押付け
力によって固定スクロール２のラップ部２Ｄに押付けら
れるから、該ラップ部２Ｄに対する摩擦抵抗を低減する
ことができる。
を有し、かつ弾性被覆層９の弾性力による適度な押付け
力によって固定スクロール２のラップ部２Ｄに押付けら
れるから、該ラップ部２Ｄに対する摩擦抵抗を低減する
ことができる。
【００３４】以上のように、本実施の形態によれば、例
えば固定スクロール２のラップ部２Ｄ、旋回スクロール
８のラップ部８Ｂの歯厚寸法等が不均一になり、各ラッ
プ部２Ｄ，８Ｂが強く接触した場合でも、弾性被覆層９
を弾性変形させることにより、各ラップ部２Ｄ，８Ｂ間
を気密にシールすることができる。これにより、圧縮室
１１からの圧縮漏れを防止でき、当該スクロール式空気
圧縮機の圧縮性能を向上することができる。
えば固定スクロール２のラップ部２Ｄ、旋回スクロール
８のラップ部８Ｂの歯厚寸法等が不均一になり、各ラッ
プ部２Ｄ，８Ｂが強く接触した場合でも、弾性被覆層９
を弾性変形させることにより、各ラップ部２Ｄ，８Ｂ間
を気密にシールすることができる。これにより、圧縮室
１１からの圧縮漏れを防止でき、当該スクロール式空気
圧縮機の圧縮性能を向上することができる。
【００３５】しかも、可変クランク５によって旋回スク
ロール８のラップ部８Ｂを固定スクロール２のラップ部
２Ｄに押付けることができるから、各ラップ部２Ｄ，８
Ｂが断続的に接触するのを防止でき、運転時の動作音を
小さくすることができる。また、各ラップ部２Ｄ，８Ｂ
間に断続的な接触が生じたとしても、このときの衝撃を
弾性被覆層９によって緩和することができるから、動作
音を小さくでき、しかも、各ラップ部２Ｄ，８Ｂのかじ
りや異常摩耗を防止でき、寿命を延ばすることができ
る。
ロール８のラップ部８Ｂを固定スクロール２のラップ部
２Ｄに押付けることができるから、各ラップ部２Ｄ，８
Ｂが断続的に接触するのを防止でき、運転時の動作音を
小さくすることができる。また、各ラップ部２Ｄ，８Ｂ
間に断続的な接触が生じたとしても、このときの衝撃を
弾性被覆層９によって緩和することができるから、動作
音を小さくでき、しかも、各ラップ部２Ｄ，８Ｂのかじ
りや異常摩耗を防止でき、寿命を延ばすることができ
る。
【００３６】さらに、弾性被覆層９の表面等に潤滑性被
覆層１０を形成しているから、固定スクロール２のラッ
プ部２Ｄに対する摩擦抵抗を低減することができ、この
点においても、かじりや異常摩耗を防止することができ
る。
覆層１０を形成しているから、固定スクロール２のラッ
プ部２Ｄに対する摩擦抵抗を低減することができ、この
点においても、かじりや異常摩耗を防止することができ
る。
【００３７】一方、上述した各効果により、固定スクロ
ール２のラップ部２Ｄ、旋回スクロール８のラップ部８
Ｂ、潤滑性被覆層１０等の加工精度を緩和することがで
きるから、加工時間の短縮、製造コストの低減等を図る
ことができる。
ール２のラップ部２Ｄ、旋回スクロール８のラップ部８
Ｂ、潤滑性被覆層１０等の加工精度を緩和することがで
きるから、加工時間の短縮、製造コストの低減等を図る
ことができる。
【００３８】なお、実施の形態では、旋回スクロール８
に弾性被覆層９と潤滑性被覆層１０を設けた場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、固定スクロ
ール２に弾性被覆層９と潤滑性被覆層１０を設けてもよ
く、固定スクロール２と旋回スクロール８の両方に弾性
被覆層９と潤滑性被覆層１０を設ける構成としてもよ
い。
に弾性被覆層９と潤滑性被覆層１０を設けた場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、固定スクロ
ール２に弾性被覆層９と潤滑性被覆層１０を設けてもよ
く、固定スクロール２と旋回スクロール８の両方に弾性
被覆層９と潤滑性被覆層１０を設ける構成としてもよ
い。
【００３９】また、実施の形態では、駆動軸３と旋回ス
クロール８（旋回プレート４）との間に可変クランク５
を設け、旋回スクロール８のラップ部８Ｂを固定スクロ
ール２のラップ部２Ｄに押付ける構成とした場合を例示
したが、これに替えて、例えば、先端にクランク軸が一
体に設けられた駆動軸を用いてもよい。この場合には、
各ラップ部２Ｄ，８Ｂの歯厚寸法を大きくして該各ラッ
プ部２Ｄ，８Ｂが互いに接触する方向に設定したり、固
定スクロール２のラップ部２Ｄに対して旋回スクロール
８のラップ部８Ｂを通常よりも接近させた位置に配置す
ることにより、前述した実施の形態とほぼ同様の作用効
果を得ることができる。
クロール８（旋回プレート４）との間に可変クランク５
を設け、旋回スクロール８のラップ部８Ｂを固定スクロ
ール２のラップ部２Ｄに押付ける構成とした場合を例示
したが、これに替えて、例えば、先端にクランク軸が一
体に設けられた駆動軸を用いてもよい。この場合には、
各ラップ部２Ｄ，８Ｂの歯厚寸法を大きくして該各ラッ
プ部２Ｄ，８Ｂが互いに接触する方向に設定したり、固
定スクロール２のラップ部２Ｄに対して旋回スクロール
８のラップ部８Ｂを通常よりも接近させた位置に配置す
ることにより、前述した実施の形態とほぼ同様の作用効
果を得ることができる。
【００４０】さらに、実施の形態では、スクロール式流
体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、冷
媒圧縮機等にも広く適用することができる。
体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば真空ポンプ、冷
媒圧縮機等にも広く適用することができる。
【００４１】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項１の発明によ
れば、固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラ
ップ部のうち少なくとも一方のラップ部の周面に、相対
するラップ部との間を気密に保持する第１の被覆層を設
け、該第１の被覆層の外周側に該第１の被覆層を覆い、
相対するラップ部との間を円滑に摺動させる第２の被覆
層を設ける構成としているから、第１の被覆層によって
固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部
との間を気密にシールすることができ、圧縮漏れを防止
して当該スクロール式流体機械の圧縮性能を向上するこ
とができる。また、各ラップ部を第２の被覆層によって
円滑に摺動させることができるから、各ラップ部間の摺
動抵抗を小さくでき、かじりや異常摩耗を防止して寿命
を延ばすことができる。
れば、固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラ
ップ部のうち少なくとも一方のラップ部の周面に、相対
するラップ部との間を気密に保持する第１の被覆層を設
け、該第１の被覆層の外周側に該第１の被覆層を覆い、
相対するラップ部との間を円滑に摺動させる第２の被覆
層を設ける構成としているから、第１の被覆層によって
固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部
との間を気密にシールすることができ、圧縮漏れを防止
して当該スクロール式流体機械の圧縮性能を向上するこ
とができる。また、各ラップ部を第２の被覆層によって
円滑に摺動させることができるから、各ラップ部間の摺
動抵抗を小さくでき、かじりや異常摩耗を防止して寿命
を延ばすことができる。
【００４２】請求項２の発明によれば、ラップ部を硬質
な材料によって形成し、第１の被覆層を弾性を有する材
料によって形成し、第２の被覆層を潤滑性を有する材料
によって形成しているから、第２の被覆層の潤滑性によ
って各ラップ部間の接触部分を円滑に摺動させることが
でき、各ラップ部のかじりや異常摩耗を防止して、寿命
を延ばすことができる。また、各ラップ部間で接触が生
じた場合には第１の被覆層を弾性変形させることによ
り、該各ラップ部間の衝撃や摺動抵抗を低減することが
でき、当該スクロール式流体機械の静粛性、圧縮性能等
を向上することができる。
な材料によって形成し、第１の被覆層を弾性を有する材
料によって形成し、第２の被覆層を潤滑性を有する材料
によって形成しているから、第２の被覆層の潤滑性によ
って各ラップ部間の接触部分を円滑に摺動させることが
でき、各ラップ部のかじりや異常摩耗を防止して、寿命
を延ばすことができる。また、各ラップ部間で接触が生
じた場合には第１の被覆層を弾性変形させることによ
り、該各ラップ部間の衝撃や摺動抵抗を低減することが
でき、当該スクロール式流体機械の静粛性、圧縮性能等
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態によるスクロール式空気圧
縮機を示す縦断面図である。
縮機を示す縦断面図である。
【図２】各ラップ部、弾性被覆層、潤滑性被覆層を示す
図１中の矢示II−II方向からみた要部拡大横断面図であ
る。
図１中の矢示II−II方向からみた要部拡大横断面図であ
る。
【図３】各ラップ部、弾性被覆層、潤滑性被覆層を示す
図２中の矢示 III−III 方向からみた要部拡大縦断面図
である。
図２中の矢示 III−III 方向からみた要部拡大縦断面図
である。
１ ケーシング ２ 固定スクロール ２Ａ，８Ａ 鏡板 ２Ｄ，８Ｂ ラップ部 ３ 駆動軸 ８ 旋回スクロール ８Ｂ2 内周面 ８Ｂ3 外周面 ９ 弾性被覆層（第１の被覆層） １０ 潤滑性被覆層（第２の被覆層） １１ 圧縮室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 宏之 神奈川県川崎市川崎区富士見１丁目６番３ 号 トキコ株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 ケーシングと、該ケーシングに設けら
れ、鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロー
ルと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸
と、該駆動軸の先端側に旋回可能に設けられ、鏡板に前
記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮
室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロ
ールとを備えたスクロール式流体機械において、 前記固定スクロールのラップ部と前記旋回スクロールの
ラップ部のうち少なくとも一方のラップ部の周面には、
相対するラップ部との間を気密に保持する第１の被覆層
を設け、該第１の被覆層の外周側には該第１の被覆層を
覆い、相対するラップ部との間を円滑に摺動させる第２
の被覆層を設けたことを特徴とするスクロール式流体機
械。 - 【請求項２】 前記ラップ部は硬質な材料によって形成
し、前記第１の被覆層は弾性を有する材料によって形成
し、前記第２の被覆層は潤滑性を有する材料によって形
成してなる請求項１に記載のスクロール式流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9665198A JPH11280669A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | スクロール式流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9665198A JPH11280669A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | スクロール式流体機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11280669A true JPH11280669A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=14170743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9665198A Pending JPH11280669A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | スクロール式流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11280669A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001034981A1 (en) | 1999-11-12 | 2001-05-17 | United Industries Operations Limited | Piston seal |
| EP1753959A2 (en) * | 2004-01-13 | 2007-02-21 | Scroll Technologies | Scroll compressor with wrap walls provided with an abradable coating and a load-bearing surface at radially outer locations |
| WO2012096068A1 (ja) | 2011-01-14 | 2012-07-19 | アネスト岩田株式会社 | スクロール式流体機械、及びその弾性被膜形成方法及び装置 |
| US9427771B2 (en) | 2011-01-14 | 2016-08-30 | Anest Iwata Corporation | Method for forming coating on scroll type fluid machine |
| CN113396282A (zh) * | 2019-02-15 | 2021-09-14 | 爱德华兹有限公司 | 涡旋泵 |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP9665198A patent/JPH11280669A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001034981A1 (en) | 1999-11-12 | 2001-05-17 | United Industries Operations Limited | Piston seal |
| US6668701B1 (en) | 1999-11-12 | 2003-12-30 | United Industries Operations Limited | Piston seal |
| EP1753959A2 (en) * | 2004-01-13 | 2007-02-21 | Scroll Technologies | Scroll compressor with wrap walls provided with an abradable coating and a load-bearing surface at radially outer locations |
| EP1753959A4 (en) * | 2004-01-13 | 2010-01-20 | Scroll Tech | SPIRAL COMPRESSOR PROVIDED WITH ABRADABLE COATING WINDING WALLS AND SUPPORT SURFACE AT RADIALLY EXTERNAL LOCATIONS |
| WO2012096068A1 (ja) | 2011-01-14 | 2012-07-19 | アネスト岩田株式会社 | スクロール式流体機械、及びその弾性被膜形成方法及び装置 |
| CN103228920A (zh) * | 2011-01-14 | 2013-07-31 | 阿耐思特岩田株式会社 | 涡旋式流体机械、其弹性被膜形成方法及装置 |
| US9427771B2 (en) | 2011-01-14 | 2016-08-30 | Anest Iwata Corporation | Method for forming coating on scroll type fluid machine |
| CN113396282A (zh) * | 2019-02-15 | 2021-09-14 | 爱德华兹有限公司 | 涡旋泵 |
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