JPH09170571A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH09170571A JPH09170571A JP33299095A JP33299095A JPH09170571A JP H09170571 A JPH09170571 A JP H09170571A JP 33299095 A JP33299095 A JP 33299095A JP 33299095 A JP33299095 A JP 33299095A JP H09170571 A JPH09170571 A JP H09170571A
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- pressure
- turning end
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Abstract
間で圧力上昇が起こり、旋回鏡板と固定渦巻羽根部材の
摺動面に大きな荷重が掛かり、損失が発生する。 【解決手段】 旋回鏡板支持部23に圧力逃がし用の凹
部、溝を設けたものである。また、旋回鏡板102背面
のキー溝がこの凹部に連通する位置に配置したものであ
る。これにより、旋回鏡板102と旋回鏡板支持部23
との間の微少通路における圧力上昇を回避できる。
Description
圧縮機に関するものである。
構を示す。スクロール圧縮機は渦巻羽根111を有する
固定渦巻羽根部材11と、この固定渦巻羽根111とほ
ぼ対称な渦巻羽根101を有する旋回渦巻羽根部材10
とを互いに180度ずらせた状態で噛み合わせることに
より、径方向に左右対称な複数個の圧縮作業空間19を
同時に形成している。ここで、旋回渦巻羽根部材10は
自転拘束部品12により自転を拘束されているため、固
定渦巻羽根部材11に対して旋回渦巻羽根部材10を旋
回半径rで旋回運動させると、渦巻羽根径方向外周部分
で取り込まれた流体が、前記圧縮作業空間19の体積が
連続的に減少するのに伴って中心部に向かって圧縮され
る。さらに旋回運動が続くと、中心部付近まで圧縮され
た左右対称の圧縮作業空間19が連通し、固定渦巻羽根
部材11の中心部付近に設けられた吐出口112から圧
縮された流体が吐出空間20へ吐出される。
隙を介して旋回鏡板支持部23が有り、旋回渦巻羽根部
材10の軸方向の動きを規制している。旋回鏡板支持部
23には、背圧仕切帯24が取り付けられ、この背圧仕
切帯24の内側には吐出圧力、外側には吐出圧力より小
さい圧力が作用するようになっている。
回渦巻羽根101によって形成される圧縮作業空間19
のガス圧力によって、旋回鏡板102を引き離そうとす
る力が発生する。そこで逆に、ガス力によって引き離そ
うとする力よりも強い押しつけ力を旋回鏡板102の背
面にかける必要があり、背圧仕切帯24の大きさを変え
ることで旋回鏡板102の背面に掛かる圧力を適切な圧
力に調整することができる。
で、場合によっては圧縮作業空間19のガス圧が旋回鏡
板102の背面に掛かる押しつけ圧力より大きくなり、
旋回鏡板102が固定渦巻羽根部材11から引き離さ
れ、漏れ回路が形成される。この漏れ経路を減少させる
ためには、旋回鏡板102と旋回鏡板支持部23との間
の微少空隙を小さくすることが非常に有効な手段であ
り、また旋回鏡板支持部23の外径を大きくとることで
旋回鏡板23が傾いたときの漏れ経路を小さくすること
ができる。
来の構成では、旋回鏡板102の背面と旋回鏡板支持部
23との間の隙間が非常に微少になった場合、旋回鏡板
支持部23の背圧仕切帯24より外側の部分で図6−b
の様に圧力勾配が発生してしまう。これは、背圧仕切帯
24から漏れてきた高い圧力が旋回鏡板102と旋回鏡
板支持部23の狭い隙間で徐々に減圧されて旋回鏡板支
持部23の外側に逃げていくためである。また、これら
の部分には、潤滑油が供給されており、狭い通路の中で
はそのオイルシール効果によって更に圧力が逃げにくく
なり、大きな圧力勾配が発生しやすくなっている。この
ような構成では、図6−a(背圧の理想的な状態)と比
べて図6−bでは斜線の部分だけ過大な力が旋回鏡板に
掛かってくることになり、これらの押しつけ力を受けて
いる旋回鏡板102と固定渦巻羽根部材111の摺動面
にはかなり大きな荷重が掛かり、大きな損失を生んでい
ることが容易に予想できる。
に本発明は、旋回鏡板支持部に圧力逃がし用の凹部や溝
を設けたものである。また、旋回鏡板背面のキー溝がこ
の凹部に連通する位置に配置したものである。
項1記載の発明は、旋回鏡板支持部の外周平面部に対し
て旋回鏡板と旋回鏡板支持部の間の微少空隙が旋回鏡板
の中心側が広くなるように旋回鏡板支持部に凹部を設け
たものである。この凹部には段差やスロープなどが考え
られる。このことにより、旋回鏡板と旋回鏡板支持部の
接触面積が減少し、運転中の旋回鏡板のわずかな傾きに
よっても容易に余分な圧力が抜けるようになり、背圧が
理想的な状態に保たれる。
凹部と旋回鏡板支持部より外の空間とが連通するように
旋回鏡板支持部の外周平面部に1カ所以上溝を設け、ま
た請求項3に記載の発明は、旋回鏡板支持部の凹部と旋
回鏡板背面部に自転拘束部品と噛み合うように設けられ
たキー溝部が任意の回転角度で連通する位置に設けられ
たものであり、これにより確実に圧力を逃がすことがで
きる。
説明する。
固定渦巻羽根111を有する固定渦巻羽根部材11、旋
回渦巻羽根101を旋回鏡板102上に形成した旋回渦
巻羽根部材10および自転拘束部品12とから構成され
ており、前記固定渦巻羽根部材11は軸受部材13とと
もに密閉容器17に固定されている。前記旋回渦巻羽根
部材10の旋回鏡板102の旋回渦巻羽根101と反対
側には旋回軸103が設けてあり、この旋回軸103
は、軸受部材13の軸受部131とボールベアリング軸
受部15によって回転自在に支承された主軸14の一端
に形成された偏心穴部141で支承されている。主軸1
4の両軸受部131、15の間には密閉容器17に固定
された固定子161と、主軸14に固定され主軸ととも
に回転可能な回転子162とからなる電動機16が配置
されている。また、主軸14の一端には容積型オイルポ
ンプ25が装着されており、このオイルポンプ25で汲
み上げられたオイルによって各摺動部は良好に潤滑され
る。
り、主軸14が回転し、主軸14の偏心穴部141が偏
心回転運動を行う。これにより、旋回渦巻羽根部材10
が自転運動を行おうとするが、自転拘束部品12によっ
て自転を拘束されているので主軸14と旋回渦巻羽根部
材10の軸部103との軸間距離を半径とする旋回運動
を行う。その結果、固定渦巻羽根部材11の固定渦巻羽
根111と旋回渦巻羽根部材10の旋回渦巻羽根101
を互いに180度ずらせた状態で噛み合わせることによ
り左右対称な複数個の圧縮作業空間19が形成される。
吸入管18から吸入した流体を吸入口113を経て流体
を取り込み、圧縮作業空間19の体積が減少するのに伴
って連続的に圧縮作業を行う。圧縮作業空間19に吸入
された吸入ガスは、中心付近まで圧縮されると左右対称
の圧縮作業空間19が吐出口112と連通し、圧縮流体
が吐出空間20に吐出される。吐出された圧縮流体は連
通口26を通って密閉容器内に流入し、吐出管21から
密閉容器17の外部に放出される。
10側には旋回鏡板支持部23と背圧仕切帯24が設置
してあり、旋回鏡板102の該背圧仕切帯24中心側に
は吐出圧力が、また外側には吐出圧より小なる圧力が作
用し、通常運転中は適度なスラスト力が作用するように
なっている。この旋回鏡板支持部23には図2に示すよ
うに、旋回鏡板支持部の凹部の一例として外周平面部に
対して段差が設けてあり、この段差によって旋回鏡板支
持部23と旋回鏡板102の接触部分が狭くなり、運転
中の旋回鏡板のわずかな傾きによってもこの通路での圧
力上昇を回避できる。
なスロープなどでもよく、同様の効果が得られる。
した段差とともに、図3は旋回鏡板支持部の段差部分と
旋回鏡板支持部23より外の空間とが連通するように旋
回鏡板支持部23の外周平面部に1カ所以上溝を設けた
ものであり、また図4は旋回鏡板支持部23の段差部分
と旋回鏡板102の背面部に自転拘束部品12と噛み合
うように設けられたキー溝部が任意の回転角度で連通す
る位置に設けられたものであり、旋回鏡板支持部23の
段差部と圧力が低い部分とを連通させることにより、よ
り確実に圧力を逃がすことができる。
1の発明によれば、旋回鏡板支持部の外周平面部に対し
て段差が設けてあるので、旋回鏡板と旋回鏡板支持部の
間の隙間を非常に小さく設定しても、この段差によって
旋回鏡板支持部と旋回鏡板の接触部分が狭くなり、運転
中の旋回鏡板のわずかな傾きによってもこの通路での圧
力上昇を回避できる。このことにより、旋回鏡板と旋回
鏡板支持部の隙間を非常に小さく設定することができ、
運転中の旋回鏡板の傾き量を小さく抑えることが可能に
なり漏れの少ない高効率なスクロール圧縮機を提供する
ことができる。
によれば、旋回鏡板支持部の外周平面部に溝を設けた
り、旋回鏡板の背面のキー溝部が旋回鏡板支持部の段差
と任意の回転角度で連通する位置に設けたりすること
で、旋回鏡板支持部の段差部と圧力が低い部分とを連通
させる構成となっているので、上記効果をより確実に引
き出すことができる。
図
拡大図
部分の拡大図
面に掛かる圧力の概念図
Claims (3)
- 【請求項1】密閉容器の内部に電動機と、この電動機で
駆動され、前記電動機側に吐出側圧力が作用する圧縮機
構を配設し、前記圧縮機構は、固定鏡板の上に固定渦巻
羽根を形成した固定渦巻羽根部材と、前記固定渦巻羽根
と噛み合って複数個の圧縮作業空間を形成する旋回渦巻
羽根を旋回鏡板の上に形成した旋回渦巻羽根部材と、こ
の旋回渦巻羽根部材の自転を防止して旋回のみをさせる
自転拘束部品と、前記固定鏡板の周辺平面と前記旋回鏡
板の周辺平面とを摺動自在に当接させるとともに、前記
旋回鏡板の背面との間の微少空隙を介して前記旋回鏡板
の軸方向の動きを規制する旋回鏡板支持部を持つ軸受け
部材と、前記旋回鏡板の背面の中心側に圧縮機構の吐出
側圧力を作用させその外側に吐出圧力より小なる圧力が
作用するように前記空隙を摺動自在に密封して仕切る背
圧仕切帯を前記旋回鏡板支持部に有し、前記旋回鏡板支
持部の外周平面部に対して前記微少空隙が前記旋回鏡板
の中心側に向かって広くなるように前記旋回鏡板支持部
に凹部を設けたスクロール圧縮機。 - 【請求項2】旋回鏡板支持部の凹部と前記旋回鏡板支持
部より外の空間とが連通するように前記旋回鏡板支持部
の外周平面部に1カ所以上の連通路を設けた請求項1記
載のスクロール圧縮機。 - 【請求項3】旋回鏡板支持部の凹部と旋回鏡板背面部に
自転拘束部品と噛み合うように設けられたキー溝部が任
意の回転角度で連通する請求項1記載のスクロール圧縮
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33299095A JP3674122B2 (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33299095A JP3674122B2 (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170571A true JPH09170571A (ja) | 1997-06-30 |
JP3674122B2 JP3674122B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=18261073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33299095A Expired - Fee Related JP3674122B2 (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3674122B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002195173A (ja) * | 2000-12-22 | 2002-07-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2005201563A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Denso Corp | ヒートポンプシステム |
DE102005001160B4 (de) * | 2004-01-15 | 2008-11-13 | Denso Corp., Kariya-shi | Spiralkompressor |
JP2012052427A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Panasonic Corp | スクロール圧縮機 |
JP2012052493A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Panasonic Corp | スクロール圧縮機 |
CN106151038A (zh) * | 2015-03-23 | 2016-11-23 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 涡旋压缩机及空调器 |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP33299095A patent/JP3674122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4664490B2 (ja) * | 2000-12-22 | 2011-04-06 | 三菱重工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
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