JP2000249086A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP2000249086A JP11048066A JP4806699A JP2000249086A JP 2000249086 A JP2000249086 A JP 2000249086A JP 11048066 A JP11048066 A JP 11048066A JP 4806699 A JP4806699 A JP 4806699A JP 2000249086 A JP2000249086 A JP 2000249086A
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成秀 木村
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裕康 加藤
Toshinobu Takasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧の吐出冷媒ガスが可動スクロールのスラ
スト受面において、吸入室に多量に漏れ出て圧縮機の圧
縮効率を低下することがない。 【解決手段】 本発明のスクロール型圧縮機において
は、可動スクロール7の端板部7aの背面に設けられた
背圧用ポケット7eと作動室11とを連通するために、
可動スクロールの端板部を貫通して連通孔7fを設ける
と共に、この連通孔に背圧用ポケットから作動室への冷
媒の漏れを阻止する逆止弁を設けている。また連通孔
は、圧縮途中の冷媒が背圧用ポケットに導入されるよう
な位置で、作動室に連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置の冷媒圧
縮機として使用するのに適したスクロール型圧縮機であ
って、特に二酸化炭素(CO2 )等の高圧ガスを冷媒と
する車両用空調装置に用いられるスクロール型圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に良く知られているようにスクロー
ル型圧縮機においては、その構造上の特徴から必然的に
運転時において可動スクロールにスラスト荷重が作用す
る。このスラスト荷重を支持するために、可動スクロー
ルの端板部の背面と、それに対向するハウジングの一部
の平坦な端面部とを摺動面として、それらを摺動係合さ
せているのが普通である。このようなスラスト荷重支持
面における摺動摩擦を軽減するために、様々の工夫がな
されている。
【0003】ところで、近年においてフロン系の冷媒が
地球環境に及ぼす影響が指摘されるようになって来たた
めに、それに代わるものとして二酸化炭素(CO2 )を
冷媒とする冷凍サイクルが注目されているが、CO2
冷媒として使用する場合には、フロン系冷媒を使用する
場合に比べて冷凍サイクルの運転時の圧力が非常に高い
という特徴があるので、冷媒圧縮機としてスクロール型
圧縮機を用いる場合には、可動スクロールに軸方向に従
来にも増して非常に大きなスラスト荷重が作用する。従
って高負荷運転の状態において摺動面に大きな摩耗や焼
き付きが発生し易くなるため、スクロール型圧縮機の信
頼性が低下するという問題がある。また、同時に摺動面
の摩擦による機械損失も大きくなるため、スクロール型
圧縮機の性能面においても問題を生じる。
【0004】これらの問題に対処するための手段とし
て、可動スクロールに作用するスラスト荷重の支持面の
一方である可動スクロールの端板部の背面に溝状の背圧
室を、ハウジングの平坦な端面部に対応するようにして
設けて、この背圧室に加圧された流体をダイレクトに導
いて摺動面の間で拡散させて、可動スクロールのスラス
ト荷重を浮動的に支持することが、従来より公知(特開
平9−310687号)である。しかしながら、この方
法も背圧室、即ち作動室のシール性が確保できず問題が
ある。
【0005】更にスクロール型圧縮機の作動室の軸方向
のシール性を改善したものとして、特開平3−6468
6号公報に示されたものが従来公知である。この圧縮機
は、固定スクロールと可動スクロールとにより圧縮さ
れ、吐出室に吐出された高圧冷媒ガスを圧力調整弁又は
絞りを介して、可動スクロール背面側にバイパスさせる
と共に、可動スクロール背面側の冷媒ガスを調整弁及び
絞りを介して吸入室側に戻すことにより、吐出圧力、吸
入圧力に応じた適正な中間圧力を作り出し、この中間圧
力を可動スクロール背面に作用させることにより、可動
スクロールを軸方向に押し付け、作動室のシール性を向
上させ、圧縮効率を上げることにある。しかしながら、
上記構成では、圧縮機が圧縮仕事を与えた高圧の吐出冷
媒ガスを可動スクロール背面側に捨ててしまう構成とな
るため、圧縮機の性能を向上させる効果が小さくなって
しまうという問題がある。
【0006】また、本出願人は、作動室のシール性を高
める一方で、スラスト受面に生じる可能性がある摩耗を
防止して、圧縮機の信頼性を向上させるという目的で、
スラスト受面に円環状に形成される背圧室を二重のリン
グ溝としたものを、特願平10−311257号として
出願しているが、これも依然として作動室の圧力をダイ
レクトに可動スクロール背面に作用させているため、可
動スクロールの傾き等により一端漏れが発生すると、背
圧供給部である作動室から連続的に冷媒が漏れるため、
圧縮性能が低下するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点が、「可動スクロールに作用するスラスト荷重に対抗
する背圧力が、圧縮仕事を与えた吐出冷媒ガスを可動ス
クロール背面に作用させて、吸入室側に捨てることによ
り作り出されている」という点と、「一端漏れが発生す
ると連続的に漏れ続ける」という点とが原因で発生する
ということに着目し、吐出冷媒ガスを吸入室側に捨てる
量を小さくできるようにしたものである。
【0008】すなわち、本発明は、従来技術における前
述の問題に対処して、スクロール型圧縮機において、可
動スクロールに作用するスラスト荷重に対抗して、可動
スクロールを固定スクロールの端板部に向って十分な大
きさの背圧力によって軸方向に押圧し、作動室のシール
性を高める一方、高負荷運転時にスラスト受面に生じる
可能性がある摩耗を防止して、圧縮機の信頼性を向上さ
せると共に機械損失を低減させることができると共に、
高圧の吐出冷媒ガスが可動スクロールのスラスト受面に
おいて、低圧側である吸入室に多量に漏れ出て圧縮機の
圧縮効率が低下することのない改良されたスクロール型
圧縮機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載されたスクロール型圧縮機を提供する。
【0010】請求項1に記載されたスクロール型圧縮機
においては、可動スクロールの端板部の背面に設けられ
た背圧用ポケットと作動室とを連通するために、可動ス
クロールの端板部を貫通して連通孔を設けると共に、こ
の連通孔に背圧用ポケットから作動室への流体の漏れを
阻止する逆止弁を設けたものであり、これにより作動中
において、可動スクロールに作用するスラスト荷重Fs
が可動スクロールの背面に生じる背圧力Fh よりも小さ
くなって、可動スクロール端板部とミドルプレートとの
間に隙間が生じ、背圧用ポケット内の冷媒が吸入室へ流
出し、背圧用ポケット内の圧力が低下しても、連通孔内
に設けた逆止弁の開弁力効果により、作動室内の冷媒が
背圧用ポケット内に流入する前に背圧用ポケット内の冷
媒が吸入室に流出するため、スラスト荷重によって瞬時
に可動スクロール端板部はミドルプレートに接触し、背
圧用ポケットは密閉空間を作るようになり、冷媒を無駄
に吸入室に流出させることがなく、圧縮効率を向上させ
ることができる。これは、可動スクロールが傾き、背圧
用ポケットの密閉空間がくずれ、冷媒が吸入室に流出し
た場合においても、同様に可動スクロールの傾きを修正
でき、冷媒の流出を少なくすることができる。
【0011】請求項2に記載されたスクロール型圧縮機
においては、連通孔の作動室内の開口位置を特定するこ
とによって、従来の高圧の吐出冷媒を可動スクロールの
背圧力に利用していたのに比べて、圧縮途中の冷媒を使
用できるので、省動力効果を高めることができる。
【0012】請求項3及び請求項4に記載のスクロール
型圧縮機は、逆止弁として、リード弁又はボールとバネ
で構成したものを使用したもので、実質的に請求項1の
スクロール型圧縮機と同様の効果を奏する。請求項5及
び請求項6に記載のスクロール型圧縮機は、それぞれ背
圧用ポケットの形状と位置とを特定したものであり、同
じく実質的に請求項1のスクロール型圧縮機と同様の効
果を奏する。
【0013】請求項7に記載のスクロール型圧縮機は、
背圧用ポケットの外周を囲うようにシールを設けたもの
で、これにより定常運転時の背圧用ポケットから吸入室
への冷媒の漏れを低減し、一層の圧縮効果が期待でき
る。請求項8に記載のスクロール型圧縮機は、前記逆止
弁に絞り機能を付加するか又は逆止弁とは別途に絞りを
設けることにより、背圧用ポケットから吸入室への冷媒
の漏れ時に、逆止弁の開弁力に加えて絞り効果を加える
ことにより、背圧用ポケットを密閉空間に戻す作用の信
頼性を高めたものである。
【0014】請求項9に記載のスクロール型圧縮機は、
使用冷媒として、CO2 のような高圧ガスに特定したも
ので、この場合において特に有効である。請求項10に
記載のスクロール型圧縮機は、駆動源として電動機を内
蔵したものであり、他の駆動源と使用したものと同様の
作用効果を有するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
のスクロール型圧縮機を図1〜4を参照して説明する。
本発明のスクロール型圧縮機は、CO2 を冷媒とする空
調装置の冷媒圧縮機に適しているものである。図1は本
発明のスクロール型圧縮機の全体構造を示す断面図であ
り、シャフト1は、モータケーシング2に固定されてい
るフロントベアリング4と、ミドルプレート5に固定さ
れているメインベアリング6とによって、回転自在に支
持されており、このシャフト1の一端には、軸の中心に
対し所定量偏心した位置にクランク部1aが設けられて
いる。モータ3は、モータケーシング2に固定されてい
るモータステータ3aと、シャフト1に固定されている
モータロータ3bからなり、図示しない電源から電力を
供給されることにより回転し、前記シャフト1を回転さ
せる。
【0016】可動スクロール7は、略円形をした可動ス
クロール端板部7aと、この端板部7aの片側に形成さ
れ、円筒形状をした可動スクロールボス部7bと、この
ボス部7bが形成されている端板部7aの他面側に形成
されている渦巻き形状をした可動スクロールラップ部
(羽根部)7cとからなる。可動スクロールボス部7b
には、ロータベアリング15が固定されており、シャフ
ト1のクランク部1aに回転自在に支持されている。
【0017】本発明の特徴に対応して、可動スクロール
端板部7aの背面には、背圧用ポケット7eが1つ或い
は複数個形成されており、その形状は、可動スクロール
ボス部7bとほぼ同心位置に円環形状(図2を参照)を
しており、後述の自転防止機構とは半径方向に異なる位
置に設けられている。あるいは、その形状はこのボス部
7bを中心とし、略楕円(図3の(a)を参照)か、略
円(図3の(b)を参照)か、略トラック形状(図3の
(c)を参照)か、略扇形状(図3の(d)を参照)を
しており、後述の自転防止機構と同じような円周上で、
それらの間に設けられている。そして、この背圧用ポケ
ット7eは、可動スクロールの公転運動にかかわらず、
常時ミドルプレート5と閉空間を形成できる位置に設け
られている。更に可動スクロール端板部7aに穿孔して
形成された連通孔7fを通じて、背圧用ポケット7e
は、圧縮機自体によって圧縮された冷媒ガスの一部の供
給を受けるようになっており、それによって可動スクロ
ール7の端板部7aの背面と、ミドルプレート5の平坦
な端面部との間に、可動スクロール6に作用するスラス
ト荷重を支持する流体軸受を形成する。
【0018】通常のスクロール型圧縮機と同様に、可動
スクロール7に対して偏心した位置で対向して、回転方
向に180度ずらして噛み合う固定スクロール8が設け
られる。固定スクロール8は、カップ形状をした固定ス
クロール端板部8aと、可動スクロールラップ部7cと
略同形状をした渦巻状の固定スクロールラップ部(羽根
部)8bとからなり、この可動スクロールラップ部7c
と相対するように組み付けられる。可動スクロール7の
渦巻状のラップ部7cと固定スクロール8の渦巻き状の
ラップ部8bとが噛み合うことによって、それらの渦巻
き状のラップ部7cと8bの間に冷媒を取り込んで圧縮
する三日月状の作動室11が複数個形成されるが、2つ
のスクロール7及び8の共通の中心部領域には、圧縮さ
れた冷媒の圧力が最も高くなる高圧作動室が1つだけ形
成される。
【0019】モータケーシング2とミドルプレート5と
固定スクロール8とは、図示しないボルト等で締結され
ており、前記固定スクロール端板部8aとモータケーシ
ング2及びミドルプレート5とで吸入室16を形成して
いる。吸入ポート8cは、固定スクロール端板部8a内
に形成され、図示しない冷凍サイクルの低圧側と接続さ
れている。更に固定スクロール端板部8aには、吐出孔
8dが設けられており、これは作動室11の容積がほぼ
零になる位置に形成されている。なお、固定スクロール
端板部8aの背後には、ボルト等によってリアケーシン
グ10が締結され、この端板部8aとで吐出室17を形
成している。この吐出室17内の固定スクロール端板部
8aには、吐出孔8dを覆う位置に図示しないボルト等
で吐出弁9が固定されている。前記リアケーシング10
には、吐出ポート10aが形成されていて、図示しない
冷凍サイクルの高圧側と接続されている。
【0020】更に本発明の特徴に対応して、前記可動ス
クロール端板部7aを穿孔して形成した前記連通孔7f
は、図2,3に示されるように前記背圧用ポケット7e
と、前記作動室11内の圧力が背圧用ポケット7eの表
面積に応じた任意圧力に達する位置と、を連通させてい
る位置に設けられている。また、背圧用ポケット7eと
作動室11の間の連通孔7f内には、絞り13及び逆止
弁14が配置されている。この逆止弁14は、例えばボ
ールとバネ或いはリード弁等でもよく、背圧用ポケット
7eから作動室11への冷媒の流れを止める。更に本発
明のスクロール型圧縮機では、可動スクロール7の公転
を許すが自転を阻止する自転防止機構が、可動スクロー
ル端板部7aの背面に設けられた自転防止用ポケット7
dと、ミドルプレート5の端面から軸方向に突出する自
転防止ピン12とが相互に係合する対から構成され、こ
れが可動スクロール7の円周上に少なくとも3ヶ所設け
られている。
【0021】以上のように構成された第1の実施の形態
のスクロール型圧縮機においては、モータ3から与えら
れた駆動力により、シャフト1及びクランク部1aは回
転し、クランク部1aはシャフト1に対し所定量偏心し
ているため、クランク部1aにロータベアリング15を
介して嵌合している可動スクロール7は、自転防止機構
により自転を阻止されているために公転運動をする。従
って2つのスクロール7と8の渦巻き状のラップ部7c
と8bの間に形成される作動室11が、吸入室16に開
口したときに吸入室16からCO2 のような冷媒を取り
込み、更に可動スクロール7が公転することによって作
動室11が閉じて、2つのスクロール7と8の中心に向
って移動する間に、作動室11の容積が小さくなるので
吸入された作動室11内の冷媒は徐々に圧縮される。そ
して作動室11の容積が最も小さくなって中心部の高圧
作動室に開口するときに、作動室11内で圧縮された高
圧冷媒が高圧作動室及び吐出孔8dから吐出弁9を押し
開けて吐出室17に流出し、吐出ポート10aから外部
へ導かれる。
【0022】このようにして作動室11内で流体が圧縮
されるときには、作動室11内の圧力と吸入室16の差
圧により、可動スクロール端板部7aには、図4の
(a)に示されるように図中左方向にスラスト荷重Fs
が発生する。作動室11内で任意の圧力に達した冷媒
は、背圧用ポケット7e内の圧力を越えると逆止弁14
及び連通孔7fを介して背圧用ポケット7e内に流入
し、可動スクロール端板部7aに図7に示されるように
図中右方向に背圧力Fh を与える。負荷変動等により、
スラスト荷重Fs が大きくなると作動室11内の圧力も
上昇するため、背圧用ポケット7e内にさらに高圧の冷
媒が流入し、背圧力Fh を増大させる。
【0023】また逆にスラスト荷重Fs がFh >Fs
なるほど小さくなった場合は、図4の(b)に示される
ように可動スクロール端板部7aはミドルプレート5か
ら離れ、ミドルプレート5と可動スクロール端板部7a
の間に隙間が発生するため、背圧用ポケット7e内の冷
媒は吸入室16へ流出し、背圧用ポケット7e内の圧力
は低下する。その際、連通孔7f内に設けた逆止弁14
の開弁力と絞り13の絞り効果により、作動室11内の
冷媒が背圧用ポケット7e内に流入する前に背圧用ポケ
ット7e内の冷媒は吸入室16に流出するため、スラス
ト荷重によって瞬時に可動スクロール端板部7aはミド
ルプレート5に接触し、背圧用ポケット7eは密閉空間
を形成する。
【0024】上記のような作動により、作動室11内よ
り吸入室16に流出する冷媒は、圧縮途中の冷媒である
ため、図5に示すように、従来の特開平3−64686
号のスクロール型圧縮機のように高圧の吐出冷媒を使用
するに比べて、省動力効果が高くなる。
【0025】更に、スクロール型圧縮機の運転時、前記
したように可動スクロール7には作動室11内の圧縮反
力により、スラスト荷重Fs が発生するが、圧縮途中の
冷媒を絞り13、逆止弁14、連通孔7fを介して、可
動スクロール端板部7aの背面の背圧用ポケット7eに
導入して、スラスト荷重Fs とは反対の向きに背圧力F
h を発生し、可動スクロール7を押し返すことにより、
可動スクロール7のスラスト摺動面に作用する荷重を低
減しているが、可動スクロール7には作動室11内の圧
縮反力により径方向にも荷重が作用するため、可動スク
ロール7にモーメント力が働き、片持ち構造の可動スク
ロール7は、ロータベアリング15を支点として嵌合遊
び分だけ傾く。この傾きにより、ミドルプレート5及び
逆止弁14により密閉空間を形成していた背圧用ポケッ
ト7eは開口し、冷媒が吸入室16に流出することがあ
る。
【0026】この場合においても、逆止弁14と絞り1
3とによる開弁力と絞り効果により、作動室11内の冷
媒が連通孔7f内に設けた絞り13と逆止弁14を介し
て背圧用ポケット7e内に流入する前に背圧用ポケット
7e及び連通孔7f内の冷媒は吸入室16に流出するた
め、可動スクロール7に作用するスラスト荷重によって
瞬時に可動スクロール7は傾きをなくし、再び背圧用ポ
ケット7eは密閉空間を形成できる。その後、絞り1
3、逆止弁14、連通孔7fを介して圧縮途中の冷媒が
導入されるため、冷媒を無駄に吸入室16に流出させる
ことなく元の状態に復帰できる。
【0027】このように、本発明のスクロール型圧縮機
においては、圧縮冷媒ガスの流出を最少限にすることが
でき、圧縮効率が良く、可動スクロールのスラスト摺動
面の信頼性が高く、また従来の高圧の吐出冷媒を可動ス
クロールの背圧用として使用するのに比べて、劣動力効
果の高い圧縮機を提供できる。
【0028】図6は、本発明の第2の実施の形態として
のスクロール型圧縮機を示したもので、第2の実施の形
態は前述の第1の実施の形態とは、背圧用ポケットを設
ける位置に違いがあるだけで、それ以外の部分は実質的
に第1の実施の形態と同じであるので重複部分の説明は
省略する。即ち、第2の実施の形態では、背圧用ポケッ
ト7eを第1の実施の形態では可動スクロール端板部7
aの背面側に設けていたのに対して、ミドルプレート5
の可動スクロールと対向している平坦な端面部に設けた
ものである。このミドルプレート5に設ける背圧用ポケ
ット7eは、第1の実施の形態及びその変形例(図2,
3を参照)と同様に、1つあるいは複数個形成されてお
り、その形状は、シャフト1とほぼ同心位置に円環形状
をしているか、或いはシャフト1を中心として、略楕円
か、略円か、略トラック形状か、略扇形が複数個設けら
れている。円環形状の背圧用ポケット7eは、前記自転
防止機構とは、シャフト1を中心として半径方向に異な
る位置に設けられるが、その他の形状の複数個の背圧用
ポケット7eは、自転防止機構と同じ円周上で、それら
の間に位置するように設けられている。
【0029】図7は、第3の実施の形態を示しており、
ここでは背圧用ポケット7eの外周を囲う様に、樹脂か
ゴム又は銅などの金属等よりなるシール17が設けられ
ている。その他の部分は、第1の実施の形態と同じであ
る。このように、シール17を設けることにより、スク
ロール型圧縮機の定常運転時における背圧用ポケット7
eから吸入室16に漏れ出す冷媒量を低減でき、圧縮効
率を一層向上できるものである。
【0030】図1及び図6,7に示されるように本発明
の第1〜3の実施の形態のスクロール型圧縮機は、いず
れもモータを駆動源としているが、図8に示すように自
動車のエンジン等を駆動源とし、ベルトを介して前記シ
ャフト1に駆動力を与える構成としてもよく、同様の作
用効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスクロール型圧縮
機の縦断面図である。
【図2】本発明のスクロール型圧縮機の可動スクロール
の背圧用ポケットの形状を示す平面図である。
【図3】(a)〜(d)は、可動スクロールの背圧用ポ
ケットの形状及び位置を示す変形例をそれぞれ示してい
る可動スクロールの平面図である。
【図4】スクロール型圧縮機における可動スクロールに
作用するスラスト荷重Fs と背圧力Fh との大小関係に
よる作動状況を説明する図である。
【図5】本発明のスクロール型圧縮機が、圧縮途中の冷
媒を可動スクロールの背圧力に利用することによる従来
の吐出冷媒を利用するものとの省動力効果を説明するグ
ラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態のスクロール型圧縮
機の縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のスクロール型圧縮
機の縦断面図である。
【図8】電動機を内蔵したものに代えて、自動車のエン
ジン等の外部の駆動源を利用できるようにした本発明の
スクロール型圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1…シャフト 1a…クランク部 3…モータ 5…ミドルプレート 7…可動スクロール 7a…可動スクロール端板部 7b…可動スクロールボス部 7c…可動スクロールラップ部 7d…自転防止用ポケット 7e…背圧用ポケット 7f…連通孔 8…固定スクロール 8a…固定スクロール端板部 8b…固定スクロールラップ部 9…吐出弁 11…作動室 12…自転防止ピン 13…絞り 14…逆止弁 16…吸入室 17…吐出室 18…シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 光夫 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 木村 成秀 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 加藤 裕康 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 高崎 俊伸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H039 AA03 AA06 AA12 BB15 BB28 CC02 CC03 CC08 CC27 CC30 CC31 CC32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内にそれぞれ形成された吸入
    室及び吐出室と、固定の端板部上に形成された渦巻状の
    羽根部を有し、前記ハウジングの1部を構成する固定ス
    クロールと、可動の端板部上に形成された渦巻状の羽根
    部を有し、前記固定スクロールと噛み合うことによって
    それらの渦巻状の羽根部の間に流体を圧縮するための複
    数個の作動室を形成する可動スクロールとを備えてお
    り、前記作動室が前記可動スクロールの公転運動によっ
    て両スクロールの中心部に向って移動する際に容積を縮
    小することによって前記作動室内部の流体を圧縮し、前
    記両スクロールの中心部から吐出弁を介して加圧された
    流体を吐出するように構成されたスクロール型圧縮機に
    おいて、このスクロール型圧縮機が、 前記可動スクロールの公転を許すと共に自転を阻止する
    ために前記ハウジングと前記可動スクロールとの間に設
    けられている自転防止機構と、 前記可動スクロールの前記端板部の背面及び前記ハウジ
    ングの内部に形成される平坦な端板部からなるスラスト
    荷重支持面と、 前記可動スクロールの前記端板部の背面において、前記
    可動スクロールの中心の周りに形成された背圧用ポケッ
    トと、 前記背圧用ポケットと前記作動室とを連通するために、
    前記可動スクロールの前記端板部を貫通して形成された
    連通孔と、 前記背圧用ポケットから前記作動室への流体の漏れを阻
    止する前記連通孔内に配置される逆止弁と、を備えてい
    ることを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記連通孔の前記作動室内の開口位置
    が、前記背圧用ポケット内に導かれた圧力により発生す
    る荷重に対し、前記可動スクロールの前記端板部に作用
    する荷重と同等以下となる位置に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記逆止弁がリード弁であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記逆止弁がボールとバネで構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロー
    ル型圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記背圧用ポケットが単一の円環状に形
    成されており、前記自転防止機構が前記背圧用ポケット
    に対して半径方向に異なる位置に設けられていることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスクロ
    ール型圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記背圧用ポケットが複数個形成されて
    おり、前記自転防止機構が前記背圧用ポケットと実質的
    に同じ円周上において、前記背圧用ポケットの間に設け
    られていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1
    項に記載のスクロール型圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記背圧用ポケットによって形成される
    空間のシール性を高めるために、前記背圧用ポケットの
    周縁に沿ってシール材が設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1項に記載のスクロール型圧
    縮機。
  8. 【請求項8】 前記逆止弁が絞り機能を有しているか、
    或いは前記逆止弁と前記作動室との間に別途絞りを設け
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール
    型圧縮機。
  9. 【請求項9】 使用冷媒が高圧ガス、例えば二酸化炭
    素、であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1
    項に記載のスクロール型圧縮機。
  10. 【請求項10】 駆動源として電動機を内蔵しているこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のス
    クロール型圧縮機。
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