JPH1193864A - スクロール型流体機械 - Google Patents
スクロール型流体機械Info
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- JPH1193864A JPH1193864A JP9250782A JP25078297A JPH1193864A JP H1193864 A JPH1193864 A JP H1193864A JP 9250782 A JP9250782 A JP 9250782A JP 25078297 A JP25078297 A JP 25078297A JP H1193864 A JPH1193864 A JP H1193864A
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- JP
- Japan
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- scroll member
- eccentric shaft
- boss
- movable scroll
- bearing
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0253—Details concerning the base
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0042—Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
- F04C29/005—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
- F04C29/0057—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転軸による可動スクロール部材の片持ち支
持構成において、可動スクロール部材の固定スクロール
部材に対する傾動を阻止することが可能なスクロール型
流体機械を提供すること。 【解決手段】 可動スクロール部材１６は、偏心軸１４
を介して回転軸１３に片持ち支持されている。第１ボス
部３６は可動スクロール部材１６の基板２３において渦
巻部２４側に、第２ボス部３７は基板２３において渦巻
部２４と反対側のにそれぞれ突設されている。偏心軸１
４は第１ボス部３６及び第２ボス部３７に挿入配置さ
れ、両ボス部３６，３７を介して渦巻部２４の領域Ｒ内
で可動スクロール部材１６を支持する。
持構成において、可動スクロール部材の固定スクロール
部材に対する傾動を阻止することが可能なスクロール型
流体機械を提供すること。 【解決手段】 可動スクロール部材１６は、偏心軸１４
を介して回転軸１３に片持ち支持されている。第１ボス
部３６は可動スクロール部材１６の基板２３において渦
巻部２４側に、第２ボス部３７は基板２３において渦巻
部２４と反対側のにそれぞれ突設されている。偏心軸１
４は第１ボス部３６及び第２ボス部３７に挿入配置さ
れ、両ボス部３６，３７を介して渦巻部２４の領域Ｒ内
で可動スクロール部材１６を支持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スクロー
ル型真空ポンプ等のスクロール型流体機械に関する。
ル型真空ポンプ等のスクロール型流体機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のスクロール型流体機械は、可動
スクロール部材及び固定スクロール部材を有し、両スク
ロール部材は基板及び基板に突設された渦巻部をそれぞ
れ備える。両スクロール部材は渦巻部を以って互いに噛
み合わされ、内部に圧縮室を区画形成する。偏心軸は回
転軸の偏心位置に設けられている。可動スクロール部材
は偏心軸に相対回転可能に支持され、回転軸の回転駆動
により回転軸の軸線周りで公転される。従って、圧縮室
が渦巻部の外周側から中心側に向かって容積を縮小しつ
つ移動され、ガスの圧縮が行われる。
スクロール部材及び固定スクロール部材を有し、両スク
ロール部材は基板及び基板に突設された渦巻部をそれぞ
れ備える。両スクロール部材は渦巻部を以って互いに噛
み合わされ、内部に圧縮室を区画形成する。偏心軸は回
転軸の偏心位置に設けられている。可動スクロール部材
は偏心軸に相対回転可能に支持され、回転軸の回転駆動
により回転軸の軸線周りで公転される。従って、圧縮室
が渦巻部の外周側から中心側に向かって容積を縮小しつ
つ移動され、ガスの圧縮が行われる。
【０００３】ここで、特公昭６３−５９０３２号公報に
おいては、前記可動スクロール部材の支持構成について
詳述されている。図５は、同公報で従来技術として挙げ
られた、回転軸による可動スクロール部材の片持ち支持
構成を示し、図６は、同公報で提案された、回転軸によ
る可動スクロール部材の両持ち支持構成を示す。
おいては、前記可動スクロール部材の支持構成について
詳述されている。図５は、同公報で従来技術として挙げ
られた、回転軸による可動スクロール部材の片持ち支持
構成を示し、図６は、同公報で提案された、回転軸によ
る可動スクロール部材の両持ち支持構成を示す。
【０００４】すなわち、図５において偏心軸４１は、回
転軸４２の一端側に形成されている。回転軸４２の軸線
と偏心軸４１の軸線とは、可動スクロール部材４４の公
転半径に相当する距離だけラジアル方向にずらされてい
る。ボス部４３は、可動スクロール部材４４の基板４４
ａにおいて渦巻部４４ｂと反対側に突設されている。そ
して、偏心軸４１がボス部４３に挿入され、ボス部４３
を介して可動スクロール部材４４を支持している。つま
り、偏心軸４１は可動スクロール部材４４を、その渦巻
部４４ｂを含む偏心軸４１の軸線に対するラジアル方向
の領域（以下、単に渦巻部の領域とする）Ｒから外れた
位置で支持している。
転軸４２の一端側に形成されている。回転軸４２の軸線
と偏心軸４１の軸線とは、可動スクロール部材４４の公
転半径に相当する距離だけラジアル方向にずらされてい
る。ボス部４３は、可動スクロール部材４４の基板４４
ａにおいて渦巻部４４ｂと反対側に突設されている。そ
して、偏心軸４１がボス部４３に挿入され、ボス部４３
を介して可動スクロール部材４４を支持している。つま
り、偏心軸４１は可動スクロール部材４４を、その渦巻
部４４ｂを含む偏心軸４１の軸線に対するラジアル方向
の領域（以下、単に渦巻部の領域とする）Ｒから外れた
位置で支持している。
【０００５】このため、可動スクロール部材４４には、
その公転運動にともなう遠心力や渦巻部４４ｂの領域Ｒ
内における圧縮反力に起因したラジアル方向の荷重Ｋの
作用により、偏心軸４１による支持位置を中心とした傾
動モーメントが生じる。従って、寸法公差等に起因して
各部材間に存在する若干の間隙等により、可動スクロー
ル部材４４が固定スクロール部材４５に対して傾く。そ
の結果、可動スクロール部材４４と固定スクロール部材
４５との間の軸線方向の間隔が一部で増大して、圧縮室
等のシール性が低下する問題が生じていた。
その公転運動にともなう遠心力や渦巻部４４ｂの領域Ｒ
内における圧縮反力に起因したラジアル方向の荷重Ｋの
作用により、偏心軸４１による支持位置を中心とした傾
動モーメントが生じる。従って、寸法公差等に起因して
各部材間に存在する若干の間隙等により、可動スクロー
ル部材４４が固定スクロール部材４５に対して傾く。そ
の結果、可動スクロール部材４４と固定スクロール部材
４５との間の軸線方向の間隔が一部で増大して、圧縮室
等のシール性が低下する問題が生じていた。
【０００６】この問題を解決する特公昭６３−５９０３
２号公報で提案された技術では、図６に示すように、ボ
ス部４３を可動スクロール部材４４の基板４４ａにおい
て渦巻部４４ｂ側に突設している。偏心軸４１は回転軸
４２の途中に形成され、ボス部４３に挿入されている。
回転軸４２において偏心軸４１を挟んだ両側の部位４２
ａ，４２ｂは、各々軸受け部材４６を介して支持されて
いる。
２号公報で提案された技術では、図６に示すように、ボ
ス部４３を可動スクロール部材４４の基板４４ａにおい
て渦巻部４４ｂ側に突設している。偏心軸４１は回転軸
４２の途中に形成され、ボス部４３に挿入されている。
回転軸４２において偏心軸４１を挟んだ両側の部位４２
ａ，４２ｂは、各々軸受け部材４６を介して支持されて
いる。
【０００７】従って、渦巻部４４ｂの領域Ｒ内において
可動スクロール部材４４に作用される、圧縮反力等に起
因したラジアル方向の荷重Ｋは、渦巻部４４ｂの領域Ｒ
内において可動スクロール部材４４を支持する偏心軸４
１により受けられる。その結果、可動スクロール部材４
４には傾動モーメントが生じず、可動スクロール部材４
４の固定スクロール部材４５に対する傾きが防止され
る。
可動スクロール部材４４に作用される、圧縮反力等に起
因したラジアル方向の荷重Ｋは、渦巻部４４ｂの領域Ｒ
内において可動スクロール部材４４を支持する偏心軸４
１により受けられる。その結果、可動スクロール部材４
４には傾動モーメントが生じず、可動スクロール部材４
４の固定スクロール部材４５に対する傾きが防止され
る。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特公昭６３
−５９０３２号公報で提案された技術では、次のような
問題を生じていた。
−５９０３２号公報で提案された技術では、次のような
問題を生じていた。
【０００９】（１）スムーズな回転軸４２の回転を達成
するためには、回転軸４２において偏心軸４１を挟んだ
両側の部位４２ａ，４２ｂの軸線を高精度で一致させる
必要がある。回転軸４２を高精度で加工したり、軸受け
部材４６を高精度で組み付ける等するには手間がかか
り、流体機械のコスト高につながっていた。
するためには、回転軸４２において偏心軸４１を挟んだ
両側の部位４２ａ，４２ｂの軸線を高精度で一致させる
必要がある。回転軸４２を高精度で加工したり、軸受け
部材４６を高精度で組み付ける等するには手間がかか
り、流体機械のコスト高につながっていた。
【００１０】（２）回転軸４２の途中に形成された偏心
軸４１をボス部４３に挿入するには、回転軸４２におい
て偏心軸４１を挟んだ両側の部位４２ａ，４２ｂの少な
くとも一方を別部材とし、この別部材を偏心軸４１の挿
入後に接合する手順を採る必要がある。従って、回転軸
４２の構成部品点数及び組み付け工程数が多くなり、流
体機械のコスト高につながっていた。
軸４１をボス部４３に挿入するには、回転軸４２におい
て偏心軸４１を挟んだ両側の部位４２ａ，４２ｂの少な
くとも一方を別部材とし、この別部材を偏心軸４１の挿
入後に接合する手順を採る必要がある。従って、回転軸
４２の構成部品点数及び組み付け工程数が多くなり、流
体機械のコスト高につながっていた。
【００１１】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、回転軸
による可動スクロール部材の片持ち支持構成において、
可動スクロール部材の固定スクロール部材に対する傾動
を阻止することが可能なスクロール型流体機械を提供す
ることにある。
に着目してなされたものであって、その目的は、回転軸
による可動スクロール部材の片持ち支持構成において、
可動スクロール部材の固定スクロール部材に対する傾動
を阻止することが可能なスクロール型流体機械を提供す
ることにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１の発明では、可動スクロール部材の基板にお
いて渦巻部側の中央部に軸受け用のボス部を突設し、ボ
ス部に挿入配置された偏心軸により、可動スクロール部
材をその渦巻部の領域内で支持したスクロール型流体機
械である。
に請求項１の発明では、可動スクロール部材の基板にお
いて渦巻部側の中央部に軸受け用のボス部を突設し、ボ
ス部に挿入配置された偏心軸により、可動スクロール部
材をその渦巻部の領域内で支持したスクロール型流体機
械である。
【００１３】この構成によれば、偏心軸は、例えば、可
動スクロール部材の公転運動にともなう圧縮反力に起因
したラジアル方向の荷重の作用位置で、この荷重を受け
ることが可能となる。従って、この荷重に起因して可動
スクロール部材に傾動モーメントが生じることがなく、
可動スクロール部材の固定スクロール部材に対する傾動
を防止できる。
動スクロール部材の公転運動にともなう圧縮反力に起因
したラジアル方向の荷重の作用位置で、この荷重を受け
ることが可能となる。従って、この荷重に起因して可動
スクロール部材に傾動モーメントが生じることがなく、
可動スクロール部材の固定スクロール部材に対する傾動
を防止できる。
【００１４】請求項２の発明では、ボス部を第１ボス部
とし、可動スクロール部材の基板において渦巻部と反対
側の中央部に、第１ボス部と連続するようにして軸受け
用の第２ボス部を突設し、第１ボス部及び第２ボス部に
挿入配置された偏心軸により、両ボス部を介して可動ス
クロール部材を支持したものである。
とし、可動スクロール部材の基板において渦巻部と反対
側の中央部に、第１ボス部と連続するようにして軸受け
用の第２ボス部を突設し、第１ボス部及び第２ボス部に
挿入配置された偏心軸により、両ボス部を介して可動ス
クロール部材を支持したものである。
【００１５】この構成によれば、偏心軸による可動スク
ロール部材の軸線方向の支持幅を広く取ることができ、
その支持が安定される。請求項３の発明では、偏心軸と
ボス部との間には軸受け部材が介在されている。
ロール部材の軸線方向の支持幅を広く取ることができ、
その支持が安定される。請求項３の発明では、偏心軸と
ボス部との間には軸受け部材が介在されている。
【００１６】この構成によれば、可動スクロール部材と
偏心軸との相対回動がスムーズとなる。請求項４の発明
では、偏心軸と第１ボス部との間には第１軸受け部材が
介在され、偏心軸と第２ボス部との間には第２軸受け部
材が介在され、第１軸受け部材と第２軸受け部材は離間
配置され、可動スクロール部材は第１軸受け部材と第２
軸受け部材との間において偏心軸による直接的な支持を
受けない構成である。
偏心軸との相対回動がスムーズとなる。請求項４の発明
では、偏心軸と第１ボス部との間には第１軸受け部材が
介在され、偏心軸と第２ボス部との間には第２軸受け部
材が介在され、第１軸受け部材と第２軸受け部材は離間
配置され、可動スクロール部材は第１軸受け部材と第２
軸受け部材との間において偏心軸による直接的な支持を
受けない構成である。
【００１７】この構成によれば、例えば、第１軸受け部
材或いは第２軸受け部材として、第２軸受け部材或いは
第１軸受け部材に連続する程大型のものを用いる場合と
比較して、遠心力の低減及び流体機械の軽量化を図り得
る。
材或いは第２軸受け部材として、第２軸受け部材或いは
第１軸受け部材に連続する程大型のものを用いる場合と
比較して、遠心力の低減及び流体機械の軽量化を図り得
る。
【００１８】請求項５の発明では、第１ボス部及び偏心
軸の先端は、少なくとも可動スクロール部材の渦巻部の
先端と同じ高さまで延在され、偏心軸はこの渦巻部の先
端の高さ以上の位置で第１ボス部を介して可動スクロー
ル部材を支持したものである。
軸の先端は、少なくとも可動スクロール部材の渦巻部の
先端と同じ高さまで延在され、偏心軸はこの渦巻部の先
端の高さ以上の位置で第１ボス部を介して可動スクロー
ル部材を支持したものである。
【００１９】この構成によれば、偏心軸による第１ボス
部を介した可動スクロール部材の支持位置と、第２ボス
部を介した支持位置との間が、渦巻部の領域に対して偏
心軸の軸線方向に完全にラップされる。従って、圧縮反
力に起因した傾動モーメントが可動スクロール部材に生
じることがなく、可動スクロール部材の固定スクロール
部材に対する傾動を確実に防止できる。
部を介した可動スクロール部材の支持位置と、第２ボス
部を介した支持位置との間が、渦巻部の領域に対して偏
心軸の軸線方向に完全にラップされる。従って、圧縮反
力に起因した傾動モーメントが可動スクロール部材に生
じることがなく、可動スクロール部材の固定スクロール
部材に対する傾動を確実に防止できる。
【００２０】請求項６の発明では、第１ボス部及び偏心
軸の先端の延在は、可動スクロール部材の渦巻部の先端
と同じ高さ位置で止められている。この構成によれば、
第１ボス部及び偏心軸の先端を逃がすための凹部を、固
定スクロール部材の基板に形成する必要がない。
軸の先端の延在は、可動スクロール部材の渦巻部の先端
と同じ高さ位置で止められている。この構成によれば、
第１ボス部及び偏心軸の先端を逃がすための凹部を、固
定スクロール部材の基板に形成する必要がない。
【００２１】
【発明の実施の形態】以下、本発明をスクロール型真空
ポンプに具体化した一実施形態について説明する。
ポンプに具体化した一実施形態について説明する。
【００２２】図１及び図２に示すように、フロントハウ
ジング１１は、リヤハウジングを兼ねる固定スクロール
部材１２に接合固定されている。回転軸１３は、フロン
トハウジング１１にベアリング１５を介して回転可能に
支持されている。偏心軸１４はフロントハウジング１１
内において回転軸１３の一端側に突設され、その軸線Ｈ
は回転軸１３の軸線Ｌに対して偏心されている。回転軸
１３と偏心軸１４は、鋳造等により一体成形されてい
る。
ジング１１は、リヤハウジングを兼ねる固定スクロール
部材１２に接合固定されている。回転軸１３は、フロン
トハウジング１１にベアリング１５を介して回転可能に
支持されている。偏心軸１４はフロントハウジング１１
内において回転軸１３の一端側に突設され、その軸線Ｈ
は回転軸１３の軸線Ｌに対して偏心されている。回転軸
１３と偏心軸１４は、鋳造等により一体成形されてい
る。
【００２３】可動スクロール部材１６は偏心軸１４に相
対回転可能に支持されている。つまり、可動スクロール
部材１６は、偏心軸１４を介して回転軸１３により片持
ち支持されている。クランクピン１７ａ等を備えた周知
の規制機構１７は、可動スクロール部材１６とフロント
ハウジング１１との間に介在されている。可動スクロー
ル部材１６は規制機構１７によって、自身の軸線Ｈ周り
での回転が規制されている。従って、回転軸１３が回転
すると、可動スクロール部材１６は偏心軸１４により回
転軸１３の軸線Ｌ周りで公転される。
対回転可能に支持されている。つまり、可動スクロール
部材１６は、偏心軸１４を介して回転軸１３により片持
ち支持されている。クランクピン１７ａ等を備えた周知
の規制機構１７は、可動スクロール部材１６とフロント
ハウジング１１との間に介在されている。可動スクロー
ル部材１６は規制機構１７によって、自身の軸線Ｈ周り
での回転が規制されている。従って、回転軸１３が回転
すると、可動スクロール部材１６は偏心軸１４により回
転軸１３の軸線Ｌ周りで公転される。
【００２４】前記固定スクロール部材１２は、ポンプの
外殻を兼ねる基板２１と、基板２１の内面においてフロ
ントハウジング１１側に向かって立設された渦巻部２２
とを備える。可動スクロール部材１６は、基板２３と基
板２３の内面において固定スクロール部材１２側に向か
って立設された渦巻部２４とを備える。両スクロール部
材１２，１６は渦巻部２２，２４において互いに噛み合
わされ、各渦巻部２２，２４の軸線方向の端面２２ａ，
２４ａは、対向するスクロール部材１６，１２の基板２
３，２１の内面に対向されている。圧縮室２５は、渦巻
部２２，２４及び基板２１，２３にて囲まれて形成され
ている。チップシール３１は各渦巻部２２，２４の端面
２２ａ，２４ａに取着され、対向するスクロール部材１
２，１６の基板２１，２３に接触されることで圧縮室２
５をシールする。そして、可動スクロール部材１６が回
転軸１３の軸線Ｌ周りで公転されると、圧縮室２５は渦
巻の外周側から中心側に向かって、容積を縮小しつつ移
動される。
外殻を兼ねる基板２１と、基板２１の内面においてフロ
ントハウジング１１側に向かって立設された渦巻部２２
とを備える。可動スクロール部材１６は、基板２３と基
板２３の内面において固定スクロール部材１２側に向か
って立設された渦巻部２４とを備える。両スクロール部
材１２，１６は渦巻部２２，２４において互いに噛み合
わされ、各渦巻部２２，２４の軸線方向の端面２２ａ，
２４ａは、対向するスクロール部材１６，１２の基板２
３，２１の内面に対向されている。圧縮室２５は、渦巻
部２２，２４及び基板２１，２３にて囲まれて形成され
ている。チップシール３１は各渦巻部２２，２４の端面
２２ａ，２４ａに取着され、対向するスクロール部材１
２，１６の基板２１，２３に接触されることで圧縮室２
５をシールする。そして、可動スクロール部材１６が回
転軸１３の軸線Ｌ周りで公転されると、圧縮室２５は渦
巻の外周側から中心側に向かって、容積を縮小しつつ移
動される。
【００２５】ポンプの外殻を兼ねる周壁２６は、固定ス
クロール部材１２の基板２１においてその外周部に、渦
巻部２２，２４を取り囲むようにして一体成形されてい
る。周壁２６の軸線方向の端面２６ａは、内周側におい
て可動スクロール部材１６の基板２３の内面に対向され
ている。渦巻部収容空間２７は、各基板２１，２３及び
周壁２６により囲まれて区画形成されている。ダストシ
ール３２は周壁２６の端面２６ａに取着され、対向する
可動スクロール部材１６の基板２３に接触されることで
渦巻部収容空間２７をシールする。
クロール部材１２の基板２１においてその外周部に、渦
巻部２２，２４を取り囲むようにして一体成形されてい
る。周壁２６の軸線方向の端面２６ａは、内周側におい
て可動スクロール部材１６の基板２３の内面に対向され
ている。渦巻部収容空間２７は、各基板２１，２３及び
周壁２６により囲まれて区画形成されている。ダストシ
ール３２は周壁２６の端面２６ａに取着され、対向する
可動スクロール部材１６の基板２３に接触されることで
渦巻部収容空間２７をシールする。
【００２６】吸入口２８は周壁２６に穿設され、渦巻の
最も外周側にある、つまり吸入工程にある圧縮室２５
を、渦巻部収容空間２７を介して図示しない真空吸気配
管系に接続する。吐出通路２９は固定スクロール部材１
２及び可動スクロール部材１６に形成されている。吐出
通路２９は、その固定スクロール部材１２側の部位２９
ａと可動スクロール部材１６側の部位２９ｂとのずれに
より常には閉じており、可動スクロール部材１６が所定
の位置に変位すると連通される。吐出通路２９は可動ス
クロール部材１６の所定の位置で、渦巻の最も中心側に
ある、つまり吐出工程にある圧縮室２５を排気配管系に
開放する。従って、圧縮室２５が渦巻の外周側から中心
側へ移動することにより、吸気ガスが吸入口２８及び渦
巻部収容空間２７を介して圧縮室２５に吸入されて圧縮
され、吐出通路２９を介して排気配管系に吐出される。
最も外周側にある、つまり吸入工程にある圧縮室２５
を、渦巻部収容空間２７を介して図示しない真空吸気配
管系に接続する。吐出通路２９は固定スクロール部材１
２及び可動スクロール部材１６に形成されている。吐出
通路２９は、その固定スクロール部材１２側の部位２９
ａと可動スクロール部材１６側の部位２９ｂとのずれに
より常には閉じており、可動スクロール部材１６が所定
の位置に変位すると連通される。吐出通路２９は可動ス
クロール部材１６の所定の位置で、渦巻の最も中心側に
ある、つまり吐出工程にある圧縮室２５を排気配管系に
開放する。従って、圧縮室２５が渦巻の外周側から中心
側へ移動することにより、吸気ガスが吸入口２８及び渦
巻部収容空間２７を介して圧縮室２５に吸入されて圧縮
され、吐出通路２９を介して排気配管系に吐出される。
【００２７】次に、前記回転軸１３による可動スクロー
ル部材１６の支持構成について図１〜図３に従って説明
する。第１ボス部３６は、可動スクロール部材１６の基
板２３の板面において渦巻部２４側の中央部に一体に突
設されている。第１ボス部３６の先端３６ａは、渦巻部
２４の先端面２４ａとほぼ同じ高さ位置まで軸線Ｈ方向
に延在されている。第２ボス部３７は第１ボス部３６と
連続するようにして、基板２３の板面において渦巻部２
４と反対側の中央部に一体に突設されている。
ル部材１６の支持構成について図１〜図３に従って説明
する。第１ボス部３６は、可動スクロール部材１６の基
板２３の板面において渦巻部２４側の中央部に一体に突
設されている。第１ボス部３６の先端３６ａは、渦巻部
２４の先端面２４ａとほぼ同じ高さ位置まで軸線Ｈ方向
に延在されている。第２ボス部３７は第１ボス部３６と
連続するようにして、基板２３の板面において渦巻部２
４と反対側の中央部に一体に突設されている。
【００２８】そして、前記偏心軸１４は第２ボス部３７
から第１ボス部３６に挿入され、その先端１４ａは渦巻
部２４の先端面２４ａとほぼ同じ高さ位置まで軸線Ｈ方
向に延在されている。従って、偏心軸１４の先端側は、
可動スクロール部材１６において渦巻部２４の領域Ｒ内
に存在することとなる。ここで、領域Ｒとは、可動スク
ロール部材１６の渦巻部２４を含む偏心軸１４の軸線Ｈ
のラジアル方向の領域を示す。
から第１ボス部３６に挿入され、その先端１４ａは渦巻
部２４の先端面２４ａとほぼ同じ高さ位置まで軸線Ｈ方
向に延在されている。従って、偏心軸１４の先端側は、
可動スクロール部材１６において渦巻部２４の領域Ｒ内
に存在することとなる。ここで、領域Ｒとは、可動スク
ロール部材１６の渦巻部２４を含む偏心軸１４の軸線Ｈ
のラジアル方向の領域を示す。
【００２９】第１軸受け部材としての第１ベアリング３
５は、第１ボス部３６と偏心軸１４との間に介在されて
いる。つまり、偏心軸１４は渦巻部２４の領域Ｒ内にお
いて、第１ベアリング３５を介して可動スクロール部材
１６を直接支持している。第１ベアリング３５は、先端
３６ａ，１４ａを含む位置で第１ボス部３６と偏心軸１
４との間に介在されている。第２軸受け部材としての第
２ベアリング３４は、第２ボス部３７と偏心軸１４の基
端との間に介在されている。つまり、偏心軸１４は、渦
巻部２４の領域Ｒ外において、第２ベアリング３４を介
して可動スクロール部材１６を直接支持している。従っ
て、可動スクロール部材１６は偏心軸１４により、渦巻
部２４の領域Ｒに対して軸線Ｈ方向に完全にラップする
第１ベアリング３５と第２ベアリング３４との間で支持
されることになる。
５は、第１ボス部３６と偏心軸１４との間に介在されて
いる。つまり、偏心軸１４は渦巻部２４の領域Ｒ内にお
いて、第１ベアリング３５を介して可動スクロール部材
１６を直接支持している。第１ベアリング３５は、先端
３６ａ，１４ａを含む位置で第１ボス部３６と偏心軸１
４との間に介在されている。第２軸受け部材としての第
２ベアリング３４は、第２ボス部３７と偏心軸１４の基
端との間に介在されている。つまり、偏心軸１４は、渦
巻部２４の領域Ｒ外において、第２ベアリング３４を介
して可動スクロール部材１６を直接支持している。従っ
て、可動スクロール部材１６は偏心軸１４により、渦巻
部２４の領域Ｒに対して軸線Ｈ方向に完全にラップする
第１ベアリング３５と第２ベアリング３４との間で支持
されることになる。
【００３０】第１ベアリング３５と第２ベアリング３４
は離間配置され、可動スクロール部材１６において両ベ
アリング３４，３５間の部位は、偏心軸１４により直接
支持される構成ではない。それは、図示する両ベアリン
グ３４，３５のみで、偏心軸１４が可動スクロール部材
１６を安定支持するのに十分な軸受け容量を有するから
である。従って、例えば、第１ベアリング３５或いは第
２ベアリング３４として、第２ベアリング３４或いは第
１ベアリング３５に連続する程大型のものを不用意に用
いる場合と比較して、遠心力の低減及び真空ポンプの軽
量化を図り得る。
は離間配置され、可動スクロール部材１６において両ベ
アリング３４，３５間の部位は、偏心軸１４により直接
支持される構成ではない。それは、図示する両ベアリン
グ３４，３５のみで、偏心軸１４が可動スクロール部材
１６を安定支持するのに十分な軸受け容量を有するから
である。従って、例えば、第１ベアリング３５或いは第
２ベアリング３４として、第２ベアリング３４或いは第
１ベアリング３５に連続する程大型のものを不用意に用
いる場合と比較して、遠心力の低減及び真空ポンプの軽
量化を図り得る。
【００３１】また、第２ベアリング３４には、第１ベア
リング３５と比較して大型のものが用いられている。言
い換えれば、第２ベアリング３４の軸受け容量を大きく
することで、領域Ｒ内に配置される第１ベアリング３５
に軸受け容量の小さな小型のものを用いることができ
た。従って、図２に示すように、第１ボス部３６を極力
小型化でき、渦巻部２２，２４をスクロール部材１２，
１６の中心部付近にまで延長することができた。その結
果、外形の大型化を招来することなく、真空ポンプの圧
縮比を高めることができた。
リング３５と比較して大型のものが用いられている。言
い換えれば、第２ベアリング３４の軸受け容量を大きく
することで、領域Ｒ内に配置される第１ベアリング３５
に軸受け容量の小さな小型のものを用いることができ
た。従って、図２に示すように、第１ボス部３６を極力
小型化でき、渦巻部２２，２４をスクロール部材１２，
１６の中心部付近にまで延長することができた。その結
果、外形の大型化を招来することなく、真空ポンプの圧
縮比を高めることができた。
【００３２】さて、渦巻部２４の領域Ｒ内において可動
スクロール部材１６には、その公転運動にともなう遠心
力や圧縮反力に起因したラジアル方向の荷重Ｋが作用さ
れる。この荷重Ｋは、第１ボス部３６及び第２ボス部３
７を介してベアリング３４，３５間で偏心軸１４により
受けられる。つまり、偏心軸１４は、荷重Ｋの作用位置
で可動スクロール部材１６を支持している。従って、ラ
ジアル方向の荷重Ｋに起因して、傾動モーメントが可動
スクロール部材１６に生じることはない。
スクロール部材１６には、その公転運動にともなう遠心
力や圧縮反力に起因したラジアル方向の荷重Ｋが作用さ
れる。この荷重Ｋは、第１ボス部３６及び第２ボス部３
７を介してベアリング３４，３５間で偏心軸１４により
受けられる。つまり、偏心軸１４は、荷重Ｋの作用位置
で可動スクロール部材１６を支持している。従って、ラ
ジアル方向の荷重Ｋに起因して、傾動モーメントが可動
スクロール部材１６に生じることはない。
【００３３】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 （１）可動スクロール部材１６は回転軸１３により片持
ち支持されている。従って、図６の従来技術のように、
回転軸４２において偏心軸４１を挟んだ両側の部位４２
ａ，４２ｂの軸線Ｌを一致させる面倒がない。また、偏
心軸１４を回転軸１３と分割しなくともボス部３６，３
７に挿入でき、一体成形された両者１３，１４により、
構成部品点数及び組み付け工程数を低減できる。以上の
ように、低コストで真空ポンプを提供できる。
うな効果を奏する。 （１）可動スクロール部材１６は回転軸１３により片持
ち支持されている。従って、図６の従来技術のように、
回転軸４２において偏心軸４１を挟んだ両側の部位４２
ａ，４２ｂの軸線Ｌを一致させる面倒がない。また、偏
心軸１４を回転軸１３と分割しなくともボス部３６，３
７に挿入でき、一体成形された両者１３，１４により、
構成部品点数及び組み付け工程数を低減できる。以上の
ように、低コストで真空ポンプを提供できる。
【００３４】（２）前述したように、ラジアル方向の荷
重Ｋに起因して可動スクロール部材１６に傾動モーメン
トが生じることがなく、可動スクロール部材１６の固定
スクロール部材１２に対する傾きを防止できる。従っ
て、可動スクロール部材１６と固定スクロール部材１２
との軸線方向の間隔が増大することがなく、チップシー
ル３１及びダストシール３２の対向するスクロール部材
１２，１６に対する接触状態を所定に維持できる。その
結果、圧縮室２５及び渦巻部収容空間２７のシール性が
低下されることを防止でき、真空ポンプの高性能化を図
り得る。
重Ｋに起因して可動スクロール部材１６に傾動モーメン
トが生じることがなく、可動スクロール部材１６の固定
スクロール部材１２に対する傾きを防止できる。従っ
て、可動スクロール部材１６と固定スクロール部材１２
との軸線方向の間隔が増大することがなく、チップシー
ル３１及びダストシール３２の対向するスクロール部材
１２，１６に対する接触状態を所定に維持できる。その
結果、圧縮室２５及び渦巻部収容空間２７のシール性が
低下されることを防止でき、真空ポンプの高性能化を図
り得る。
【００３５】（３）第２ボス部３７が、可動スクロール
部材１６の基板２３において渦巻部２４と反対側に突設
されている。偏心軸１４は第１ボス部３６及び第２ボス
部３７に挿入配置され、両ボス部３６，３７を介して可
動スクロール部材１６を支持している。従って、偏心軸
１４による可動スクロール部材１６の支持幅を軸線Ｈ方
向に広く取ることができ、その支持が安定される。
部材１６の基板２３において渦巻部２４と反対側に突設
されている。偏心軸１４は第１ボス部３６及び第２ボス
部３７に挿入配置され、両ボス部３６，３７を介して可
動スクロール部材１６を支持している。従って、偏心軸
１４による可動スクロール部材１６の支持幅を軸線Ｈ方
向に広く取ることができ、その支持が安定される。
【００３６】（４）偏心軸１４はベアリング３４，３５
を介して可動スクロール部材１６を支持している。従っ
て、可動スクロール部材１６の偏心軸１４に対する相対
回転がスムーズとなり、ひいては可動スクロール部材１
６の軸線Ｌ周りでの公転がスムーズに行われる。
を介して可動スクロール部材１６を支持している。従っ
て、可動スクロール部材１６の偏心軸１４に対する相対
回転がスムーズとなり、ひいては可動スクロール部材１
６の軸線Ｌ周りでの公転がスムーズに行われる。
【００３７】（５）第１ボス部３６及び偏心軸１４の先
端３６ａ，１４ａは、可動スクロール部材１６の渦巻部
２４の先端面２４ａとほぼ同じ高さ位置まで延在され、
偏心軸１４はその先端１４ａで、第１ボス部３６の先端
３６ａを介して可動スクロール部材１６を支持してい
る。従って、偏心軸１４において第１ベアリング３５と
第２ベアリング３４との間を、渦巻部２４の領域Ｒに対
して軸線Ｈ方向に完全にラップさせることができた。そ
の結果、圧縮反力に起因した傾動モーメントが可動スク
ロール部材１６に生じることを完全に防止でき、可動ス
クロール部材１６の固定スクロール部材１２に対する傾
動を確実に阻止できる。
端３６ａ，１４ａは、可動スクロール部材１６の渦巻部
２４の先端面２４ａとほぼ同じ高さ位置まで延在され、
偏心軸１４はその先端１４ａで、第１ボス部３６の先端
３６ａを介して可動スクロール部材１６を支持してい
る。従って、偏心軸１４において第１ベアリング３５と
第２ベアリング３４との間を、渦巻部２４の領域Ｒに対
して軸線Ｈ方向に完全にラップさせることができた。そ
の結果、圧縮反力に起因した傾動モーメントが可動スク
ロール部材１６に生じることを完全に防止でき、可動ス
クロール部材１６の固定スクロール部材１２に対する傾
動を確実に阻止できる。
【００３８】（６）第１ボス部３６及び偏心軸１４の先
端３６ａ，１４ａの延在は、渦巻部２４の先端面２４ａ
とほぼ同じ高さ位置で止められている。従って、前述し
た（５）の効果を奏してなおかつ、例えば、後述する図
４（ａ）に示す別例のように、第１ボス部３６及び偏心
軸１４の先端３６ａ，１４ａを逃がすための凹部１２ａ
を、固定スクロール部材１２の基板２１に形成する必要
がない。その結果、固定スクロール部材１２の形状を簡
単にでき、その加工が容易となる。
端３６ａ，１４ａの延在は、渦巻部２４の先端面２４ａ
とほぼ同じ高さ位置で止められている。従って、前述し
た（５）の効果を奏してなおかつ、例えば、後述する図
４（ａ）に示す別例のように、第１ボス部３６及び偏心
軸１４の先端３６ａ，１４ａを逃がすための凹部１２ａ
を、固定スクロール部材１２の基板２１に形成する必要
がない。その結果、固定スクロール部材１２の形状を簡
単にでき、その加工が容易となる。
【００３９】本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、以下
の態様でも実施できる。 ○図４（ａ）に示すように、上記実施形態において、第
１ボス部３６及び偏心軸１４の先端３６ａ，１４ａを、
可動スクロール部材１６の渦巻部２４の先端面２４ａよ
りも高く延在させること。この場合、固定スクロール部
材１２の基板２１の内面に、第１ボス部３６及び偏心軸
１４の先端３６ａ，１４ａを逃がすための凹部１２ａを
形成する。このようにすれば、偏心軸１４による可動ス
クロール部材１６の支持幅を軸線Ｈ方向に広く取ること
ができ、その支持が安定される。
の態様でも実施できる。 ○図４（ａ）に示すように、上記実施形態において、第
１ボス部３６及び偏心軸１４の先端３６ａ，１４ａを、
可動スクロール部材１６の渦巻部２４の先端面２４ａよ
りも高く延在させること。この場合、固定スクロール部
材１２の基板２１の内面に、第１ボス部３６及び偏心軸
１４の先端３６ａ，１４ａを逃がすための凹部１２ａを
形成する。このようにすれば、偏心軸１４による可動ス
クロール部材１６の支持幅を軸線Ｈ方向に広く取ること
ができ、その支持が安定される。
【００４０】○図４（ｂ）に示すように、上記実施形態
において、第２ボス部３７及び第２ベアリング３４を削
除し、領域Ｒ内に複数個のベアリングを配置すること、
すなわち、第１ベアリング３５とは別個のベアリング３
９を、第１ボス部３６と偏心軸１４との間に介在させる
こと。
において、第２ボス部３７及び第２ベアリング３４を削
除し、領域Ｒ内に複数個のベアリングを配置すること、
すなわち、第１ベアリング３５とは別個のベアリング３
９を、第１ボス部３６と偏心軸１４との間に介在させる
こと。
【００４１】○上記実施形態においては、偏心軸１４と
ボス部３６，３７との間に、軸受け部材３４，３５が介
在されていた。これを変更し、偏心軸１４によりボス部
３６，３７を直接受けるように構成しても良い。この場
合、互いに摺接する偏心軸１４の外周面とボス部３６，
３７の内周面の少なくとも一方に、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレンを主材とするコーティングを施した
り、両面間に潤滑油等を介在させる等すると良い。この
ようにすれば、偏心軸１４の外周面とボス部３６，３７
の内周面との間の低摩擦摺動性及び耐摩耗性が向上され
る。
ボス部３６，３７との間に、軸受け部材３４，３５が介
在されていた。これを変更し、偏心軸１４によりボス部
３６，３７を直接受けるように構成しても良い。この場
合、互いに摺接する偏心軸１４の外周面とボス部３６，
３７の内周面の少なくとも一方に、例えば、ポリテトラ
フルオロエチレンを主材とするコーティングを施した
り、両面間に潤滑油等を介在させる等すると良い。この
ようにすれば、偏心軸１４の外周面とボス部３６，３７
の内周面との間の低摩擦摺動性及び耐摩耗性が向上され
る。
【００４２】○空調システムに適用される、冷媒ガスの
圧縮を行うためのスクロール型圧縮機において具体化す
ること。上記実施形態から把握できる技術的思想につい
て記載する。
圧縮を行うためのスクロール型圧縮機において具体化す
ること。上記実施形態から把握できる技術的思想につい
て記載する。
【００４３】（１）前記偏心軸１４は回転軸１３に一体
成形されている請求項１〜６のいずれかに記載のスクロ
ール型流体機械。このようにすれば、構成部品点数を低
減できる。
成形されている請求項１〜６のいずれかに記載のスクロ
ール型流体機械。このようにすれば、構成部品点数を低
減できる。
【００４４】（２）前記第２軸受け部材３４として、第
１軸受け部材３５よりも大型のものを用いた請求項４〜
６のいずれかに記載のスクロール型流体機械。このよう
にすれば、第１ボス部３６を小型化できて、外形の大型
化を招来することなく流体機械の圧縮比を高めることが
できる。
１軸受け部材３５よりも大型のものを用いた請求項４〜
６のいずれかに記載のスクロール型流体機械。このよう
にすれば、第１ボス部３６を小型化できて、外形の大型
化を招来することなく流体機械の圧縮比を高めることが
できる。
【００４５】
【発明の効果】上記構成の請求項１の発明によれば、可
動スクロール部材の固定スクロール部材に対する傾動を
阻止することができ、例えば、圧縮室等のシール性を維
持できて、流体機械の高性能化を図り得る。
動スクロール部材の固定スクロール部材に対する傾動を
阻止することができ、例えば、圧縮室等のシール性を維
持できて、流体機械の高性能化を図り得る。
【００４６】請求項２の発明によれば、偏心軸による可
動スクロール部材の支持が安定される。請求項３の発明
によれば、可動スクロール部材の公転がスムーズとな
る。
動スクロール部材の支持が安定される。請求項３の発明
によれば、可動スクロール部材の公転がスムーズとな
る。
【００４７】請求項４の発明によれば、流体機械の軽量
化を図り得る。請求項５の発明によれば、可動スクロー
ル部材の固定スクロール部材に対する傾動をより確実に
阻止できる。
化を図り得る。請求項５の発明によれば、可動スクロー
ル部材の固定スクロール部材に対する傾動をより確実に
阻止できる。
【００４８】請求項６の発明によれば、固定スクロール
部材の形状を簡単にでき、その加工が容易となる。
部材の形状を簡単にでき、その加工が容易となる。
【図１】 スクロール型真空ポンプの縦断面図。
【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図。
【図３】 要部を説明する模式図。
【図４】 （ａ），（ｂ）はそれぞれ別例を示す模式
図。
図。
【図５】 特公昭６３−５９０３２号公報で従来例とし
て挙げられた技術を示す図。
て挙げられた技術を示す図。
【図６】 特公昭６３−５９０３２号公報で提案された
技術を示す図。
技術を示す図。
１２…固定スクロール部材、１３…回転軸、１４…偏心
軸、１６…可動スクロール部材、２１…固定スクロール
部材の基板、２２…同じく渦巻部、２３…可動スクロー
ル部材の基板、２４…同じく渦巻部、２５…圧縮室、３
６…第１ボス部、Ｒ…渦巻部の領域。
軸、１６…可動スクロール部材、２１…固定スクロール
部材の基板、２２…同じく渦巻部、２３…可動スクロー
ル部材の基板、２４…同じく渦巻部、２５…圧縮室、３
６…第１ボス部、Ｒ…渦巻部の領域。
Claims (6)
- 【請求項１】 基板及び渦巻部を有する固定スクロール
部材と、基板及び渦巻部を有する可動スクロール部材と
をそれらの渦巻部において互いに噛み合わせ、回転軸に
より偏心軸を介して可動スクロール部材を相対回転可能
に片持ち支持し、回転軸の回転により可動スクロール部
材を回転軸の軸線周りで公転させるスクロール型流体機
械において、 前記可動スクロール部材の基板において渦巻部側の中央
部に軸受け用のボス部を突設し、ボス部に挿入配置され
た偏心軸により、可動スクロール部材をその渦巻部の領
域内で支持したスクロール型流体機械。 - 【請求項２】 前記ボス部を第１ボス部とし、可動スク
ロール部材の基板において渦巻部と反対側の中央部に、
第１ボス部と連続するようにして軸受け用の第２ボス部
を突設し、第１ボス部及び第２ボス部に挿入配置された
偏心軸により、両ボス部を介して可動スクロール部材を
支持した請求項１に記載のスクロール型流体機械。 - 【請求項３】 前記偏心軸とボス部との間には軸受け部
材が介在されている請求項１又は２に記載のスクロール
型流体機械。 - 【請求項４】 前記偏心軸と第１ボス部との間には第１
軸受け部材が介在され、偏心軸と第２ボス部との間には
第２軸受け部材が介在され、第１軸受け部材と第２軸受
け部材は離間配置され、可動スクロール部材は第１軸受
け部材と第２軸受け部材との間において偏心軸による直
接的な支持を受けない構成である請求項３に記載のスク
ロール型流体機械。 - 【請求項５】 前記第１ボス部及び偏心軸の先端は、少
なくとも可動スクロール部材の渦巻部の先端と同じ高さ
位置まで延在され、偏心軸はこの渦巻部の先端の高さ以
上の位置で第１ボス部を介して可動スクロール部材を支
持した請求項２〜４のいずれかに記載のスクロール型流
体機械。 - 【請求項６】 前記第１ボス部及び偏心軸の先端の延在
は、可動スクロール部材の渦巻部の先端と同じ高さ位置
で止められている請求項５に記載のスクロール型流体機
械。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9250782A JPH1193864A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | スクロール型流体機械 |
| DE19842050A DE19842050B4 (de) | 1997-09-16 | 1998-09-14 | Spiralverdichter |
| US09/153,374 US6213742B1 (en) | 1997-09-16 | 1998-09-15 | Scroll-type fluid mover having an eccentric shaft radially aligned with a volute portion |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9250782A JPH1193864A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | スクロール型流体機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1193864A true JPH1193864A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17212976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9250782A Pending JPH1193864A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | スクロール型流体機械 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6213742B1 (ja) |
| JP (1) | JPH1193864A (ja) |
| DE (1) | DE19842050B4 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008115695A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-22 | Daikin Ind Ltd | 流体機械 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3422747B2 (ja) * | 2000-03-06 | 2003-06-30 | アネスト岩田株式会社 | スクロール流体機械 |
| JP2004063818A (ja) * | 2002-07-30 | 2004-02-26 | Oki Electric Ind Co Ltd | フレキシブルチューブを利用した半導体装置の製造方法 |
| JP2005307770A (ja) * | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Anest Iwata Corp | スクロール流体機械 |
| WO2009095740A1 (en) * | 2008-01-30 | 2009-08-06 | Danfoss Commercial Compressors | Temporary self-lubricating coating for scroll compressor |
| JP7281017B2 (ja) * | 2020-07-20 | 2023-05-24 | 株式会社日立産機システム | スクロール圧縮機 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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