JP3422747B2 - スクロール流体機械 - Google Patents

スクロール流体機械

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JP3422747B2 JP2000061262A JP2000061262A JP3422747B2 JP 3422747 B2 JP3422747 B2 JP 3422747B2 JP 2000061262 A JP2000061262 A JP 2000061262A JP 2000061262 A JP2000061262 A JP 2000061262A JP 3422747 B2 JP3422747 B2 JP 3422747B2
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    • F04C18/0269Details concerning the involute wraps
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    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の圧縮、膨
張、及び圧送を行うスクロール流体機械、特に、固定ス
クロールと旋回スクロールの内いずれか大きい径を有す
る方の最外周ラップを環状に形成し、該最外周ラップで
流体を取り込み圧縮する囲繞体の最外壁を構成したスク
ロール流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、固定スクロールと旋回スクロ
ールとを有したスクロール流体機械はよく知られてい
る。特開平7−208353号公報に開示する技術もそ
の一つである。この技術は、図12に示すように、固定
スクロール106に空所108、ラップ100を形成す
るとともに、当接面121に環状溝122を形成し、該
環状溝122に弾性体127及びシール部材123を配
置し、該シール部材123で揺動スクロール107の鏡
面を受けて、揺動スクロール107が旋回するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記技術によると、当
接面121に空所108、ラップ100、及び環状溝1
22を形成することによって、流体の取り込みと圧縮の
ためには本来必要としない当接面121Bが残る。よっ
て、揺動スクロール107の鏡面は当接面121Bを越
えて大径を必要とする。また、固定スクロール106の
当接面121Aは環状溝122が形成できればよく、適
宜狭い縁を残してそれ以上幅広には本来必要としない。
【0004】したがって、この従来技術によると、固定
スクロール及び揺動スクロールにおいて、本来必要とし
ない部分が減量されずに残り、固定スクロール及び揺動
スクロールの原料を余分に使用し、大きい駆動力を必要
とし、小型化に際してネックとなる。
【0005】一方、スクロール圧縮機においては高圧縮
比、高圧力比を得るためにはスクロールラップの巻き数
を増大させることが必要であり、また、スクロール真空
ポンプにおいては、容器を真空にする時間を短縮するた
めには気体の吸い込み容積を増大させる必要があり、そ
のために旋回スクロールの旋回半径を大きくする必要が
ある。これらの要求を満足するにはスクロール流体機械
の本体寸法を大きくすることが必要となる。
【0006】しかしながら、前記従来技術を用いてこれ
らの要求を満足させるためには、空所108を拡大させ
ることであり、それに伴い環状溝122が大径となり、
シール部材123が長くなり、該シール部材の摩擦力が
増加する。また、流体の圧縮過程において揺動スクロー
ルラップと固定スクロールラップとが形成する圧縮室の
高圧縮室側から低圧縮室側への圧縮流体のリークを防止
し、高圧縮比、高圧力比を得るためにはラップ上面と相
手方摺動面との間にシール部材を配置することが必要と
なるが、スクロール流体機械の本体寸法の増加によりこ
のシール部材の摩擦力も増加する。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、小型化する
事が可能なスクロール流体機械を提供することを目的と
する。また、本発明の他の目的は、スクロール流体機械
の本体寸法を増大させなくても高圧縮比、高圧力比を得
ることが可能なスクロール流体機械を提供することであ
る。また、本発明の他の目的は、高圧縮比化を図っても
負荷の増大を抑制可能なスクロール流体機械を提供する
ことである。また、本発明の他の目的は、両スクロール
部材、シール部材等の使用量が削減可能なスクロール流
体機械を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、中心側か
ら外周側に向かって渦巻状に形成されたスクロールラッ
プを夫々有した旋回スクロールと固定スクロールを備え
たスクロール流体機械において、 前記一のスクロール側
のラップは、前記スクロールラップと、該スクロールラ
ップの外周側端部と該外周側端部から所定長さ中心側に
延在する第1外壁の反対側周面側に、前記他のスクロー
ルのラップが摺動する摺動底面を挟んで、第2外壁を形
成する最外周ラップとを備え、前記最外周ラップの端側
が前記スクロールラップの第1外壁の周壁に連接されて
いることを特徴とする。
【0009】本第1発明は、固定スクロールもしくは旋
回スクロールの内の一方側のスクロールに、中心側から
外周側に向かって渦巻状に形成された渦巻状ラップと、
他方側の前記スクロールのラップ外周端より大径の最外
周ラップとを設け、該最外周ラップを前記一方側のスク
ロールの最外壁としているので、該最外壁は従来技術の
ように余分な縁幅をとることがなく、そして、前記他方
側のスクロールのラップを前記一方側のスクロールのラ
ップより内側に配置されるように前記一方側及び他方側
のスクロールラップを組み合わせた構成とするため、ス
クロール機構が小型化され、スクロール流体機械が小型
化される。したがって、スクロール機構を構成する部材
が軽量化され、スクロール機構の負荷が軽減され、スク
ロール機構を駆動する動力を低減することができる。ま
た、同じ寸法形状であっても高圧縮比、高圧力比を達成
することができる。
【0010】また、本第2発明は、固定スクロールと旋
回スクロールを有し、これらのスクロール摺動面と相手
方摺動面との間にシール部材を介在させて内部を気密保
持するスクロール流体機械において、前記一のスクロー
ル側の、前記スクロールラップと第2外壁夫々の、固定
スクロール底面と接するラップ上面に、ラップ延在方向
に沿って夫々溝部を形成し、相手側スクロール摺動底面
と接触する摺動面シール部材を配設するとともに、前記
第1外壁と第2外壁の連接位置で、最外周ラップに嵌入
したダストシールからなるシール部材と、スクロールラ
ップに嵌入したチップシールからなるシール部材の側面
同士が対面可能に構成し、前記スクロールラップに嵌入
したチップシールにクッションシール材が介装され、前
記最外周ラップのダストシール底面に弾性部材が挿入さ
れ、前記連接位置で、クッションシール材がダストシー
ル側面と隣接若しくは接触していることを特徴とする。
【0011】本第2発明は、固定スクロールと旋回スク
ロールのスクロール摺動面と相手方摺動面との間にシー
ル部材を介在させて内部を気密保持しているので、スク
ロールラップと固定スクロールラップとが形成する圧縮
室の高圧縮室側から低圧縮室側への圧縮流体のリークが
抑制され、高圧縮比、高圧力比を達成することができ
る。
【0012】また、前記最外周ラップに相手方摺動面と
接触する前記最外周ラップの摺動面シール部材を配設し
ているので、前記最外周ラップの前記摺動面シール部材
は内部気密保持とともに、別に最外周ラップの外側にダ
ストシールを設けなくてもダストシールの役目を果たす
ことができる。したがって、スクロール機構を構成する
部材が軽量化され、スクロール機構の負荷が軽減され、
スクロール機構を駆動する動力を低減することができ
る。また、同じ寸法形状であっても高圧縮比、高圧力比
を達成することができる。
【0013】また、前記最外周ラップは最外壁の役目を
果たすので、摺動面シール部材は、耐摩耗性に優れたダ
ストシールを用いる必要はあるが、高温高圧性に優れた
チップシールを用いなくてもよい。
【0014】そして、前記一方側の前記スクロールの渦
巻状ラップの外周側の端部と前記最外周ラップとが前記
最外周ラップの途中から連通する連通部を形成するとと
もに、前記一方側の前記スクロールのラップに中心側か
ら前記連通部までにチップシールを配置し、前記最外周
ラップにダストシールを配置し、該ダストシールを前記
最外周ラップの摺動面シール部材として構成することも
本第2発明の有効な手段であり、かかる技術手段によっ
て摺動面シール部材は、耐摩耗性に優れたダストシール
を用いる必要はあるが、高温高圧性に優れたチップシー
ルを用いなくてもよい。
【0015】また、前記一方側スクロールの渦巻状ラッ
プの外周側端部と、該外周側端部から所定長さ中心側に
向かった始端部とを有する第1外壁と、前記外周端部か
ら周方向に延設して外部から流体を取り込む流体取込室
を形成し、前記始端部と連通する第2外壁とで前記最外
壁を形成し、前記一方側の前記スクロールのラップに中
心側から前記外周側端部までにチップシールを配置し、
前記第2外壁にダストシールを配置し、該ダストシール
と前記チップシールを前記最外周ラップの摺動面シール
部材として構成することも本発明の有効な手段である。
【0016】かかる技術手段によると、外部から流体を
取り込む流体取込室を形成する前記第2外壁側に耐摩耗
性に優れたダストシールを、第2外壁側より高温となる
第1外壁側に高温高圧に耐久性があるチップシールを選
択的に用いることができるので、過剰品質となることが
なく、経済的で産業の発達に寄与する。また、渦巻状ラ
ップは第1外壁までカバーしているので、第1外壁に同
じチップシールを用いるために組立工程が単純化する。
【0017】また、前記第1外壁と第2外壁の連接位置
を貫いて最外周ラップ延在方向に沿って無端状溝部を形
成し、該溝部にラップ上面より浮上させて、相手側スク
ロール摺動底面と接触する無端状シール部材を配設し、
該無端状シール部材の内周側の途中位置で、その内側に
位置するスクロールラップの溝部に嵌入されたチップシ
ール外周端と隣接若しくは接触していることも本発明の
有効な手段である。
【0018】かかる技術手段によると、前記渦巻状ラッ
プと前記最外周ラップとを同じチップシールが配置され
るので、チップシール溝の溝加工も、最外壁側のダスト
シール溝と渦巻状ラップ側のチップシール溝と分けて行
う必要はなく、単純化する。
【0019】また、チップシール溝深さ方向の前記チッ
プシールの厚さ寸法は、前記スクロールの中心側が、外
周側より大きく構成することも本第2発明の有効な手段
である。かかる技術手段によると、高温となる中心側が
チップシールの熱膨張が大きく、よってチップシールへ
の接触圧力が増加し、摩耗量が増えるので厚さ寸法を大
きくすることで耐久性を向上することができる。
【0020】また、前記チップシールは、スクロールラ
ップに形成されたチップシール溝のうち外周側に起立す
る溝壁面との間に弾性力を有する溝壁面シール部材を介
在して前記チップシール溝内に配置するように構成する
ことも本発明の有効な手段である。
【0021】かかる技術手段によると、チップシール溝
の外周側、すなわち隣接するラップの外周側ラップとに
よって形成する密閉空間は、隣接する内周側ラップとに
より形成する密閉空間より内部圧力が低いので、溝壁面
とチップシール面との空隙が生じると圧縮流体が低圧側
に漏洩する。低圧側である外周側に起立する溝壁面とチ
ップシール面との間に溝壁面シール部材を介在させるこ
とにより、高圧側の溝壁面とチップシール面及びチップ
シール底面と溝底面との間に空隙が生じても前記溝壁面
シール部材によって漏洩が防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施の
形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施の形態に
記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置
などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲を
それのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。
【0023】図1は、本発明の一実施の形態に関わる旋
回スクロールの概略の構成を示す平面図、図2は、図1
のD−D、及びD′−D′断面図、図3は、チップシー
ル溝に配置された一チップシールの構成図、図4は、旋
回スクロールラップと固定スクロールラップの組み合わ
せ関係を示す構成図、図5は、旋回スクロールと固定ス
クロールによる圧縮工程を説明する説明図、図6は、旋
回スクロールと固定スクロールによる圧縮工程を説明す
る説明図、図7は、本発明の他の実施の形態に関わる旋
回スクロールの概略の構成を示す平面図、図8は、旋回
スクロールラップと固定スクロールラップの組み合わせ
関係を示す他の構成図、図9は、チップシール溝に配置
された他のチップシールの構成図、図10は、スクロー
ル流体機械の断面図、図11は、スクロール流体機械の
平面図である。
【0024】図10は、スクロール流体機械の断面図で
ある。同図に示すように、スクロール流体機械1は固定
スクロール11と、その下部に取付けられる固定スクロ
ールハウジング13と、その内部空間に、モータ(不図
示)の駆動軸3と連結して旋回可能に配置された旋回ス
クロール12(A、B)とで構成されるとともに、これ
らの固定スクロール11及びハウジング13と旋回スク
ロール12とは、アルミニューム等の金属部材により形
成されている。
【0025】固定スクロール11は、図11の平面図に
示すような五角形状に形成され、中央部には後述する圧
縮流体を吐出する吐出口16が開設されたランド部11
bが配されるとともに、該吐出口16から左右方向に1
個ずつの流体吸入口11e、11fが開設されたランド
部11j、11kが配置され、前記吐出口16から円周
方向等距離の位置に3個のランド部11mが配置され、
その内側には後述する旋回スクロールの回転阻止機構で
あるピンクランク機構10が配置されている。そして、
上記各ランド部との間及びランド部と外周間には冷却フ
ィン23が配置されている。尚、孔11nは固定スクロ
ール11と固定スクロールハウジング13とを固定する
ビス孔である。
【0026】図10において、前記ランド部11mには
開口部11gが開設され該開口部11gには、ベアリン
グ8及び9の外輪が嵌合されるとともに、ベアリング8
及び9の内輪にはクランク板17に植設されクランクピ
ン22が回転可能に嵌合配置されている。前記クランク
ピン22は、ベアリング9の上面にて押さえ板20を介
してビス38によってベアリングの上下ガタを解消して
いる。
【0027】固定スクロール11の摺動面11cの中心
には、圧縮流体を吐出する吐出口16(図11)と連通
する吐出孔11dが開設され、前記摺動面11cには、
前記吐出孔11dと近接して固定スクロールラップ11
aが植設されている。該ラップ11aの先端部には相手
方摺動面と摺接して密閉空間を形成する自己潤滑性を有
するチップシール34が配設されている。該チップシー
ル34は、耐磨耗性や摺動性に優れた、例えば、ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)等のフッソ系樹脂、
ポリエーテルサルファン(PES)、ポリフェニレンサ
ルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエスフォ
ン(PSF)等の弾性樹脂材料で形成することができ
る。
【0028】また、摺動面11cには、吸入口11e、
11fが開設されている。また、固定スクロール11の
外側の底面11iには多数の冷却フィン23(図11)
が植設されている。
【0029】前記固定スクロール11の下部には、固定
スクロール11と同じ平面外形形状を呈する固定スクロ
ールハウジング13がネジ止めされている。該固定スク
ロールハウジング13内には、空所13bが設けられ、
該空所13bには開口部13fが開設され、外部の空気
が流通自在に形成されている。また、前記空所13bに
連設して、その下部に駆動軸3を有する図示しないモー
タが配設されているモータハウジング15が配置されて
いる。
【0030】固定スクロールハウジング13の空所13
b内には、前記固定スクロールラップ11aの壁面と対
面する平面を有する旋回スクロールラップ12aが立設
された旋回スクロール12が、モータの駆動軸3とは偏
芯した駆動軸4とベアリング5を介して旋回可能に連結
配置されている。また、旋回スクロール12の摺動底面
12cの反対側面12eには複数の冷却フィン12fが
ベアリング受部12dの外周から放射状に配設されてい
る。そして、ハウジング13の開口部13fから流入す
る外気により旋回スクロールを冷却可能に構成してい
る。
【0031】また、前記旋回スクロールラップ12aの
先端部には相手方摺動面と摺接して密閉空間を形成する
自己潤滑性を有するチップシール34が配置され、最外
周ラップ12bの先端部には自己潤滑性を有するダスト
シール36が配置されている。
【0032】旋回スクロール12には3個の開口孔12
gが、固定スクロール11のランド部11mに開設され
た開口孔11gに対応して開設され、前記開口孔12g
にはベアリング6及び7が嵌入され、これらベアリング
の内輪内にはクランクピン21が挿入され、前記ベアリ
ング内においてクランク板17に前記クランクピン22
とは偏心して植設されクランクピン21が径方向に揺動
可能に構成されている。
【0033】前記クランクピン21は、ベアリング6の
下面には押さえ板19を介してビス37によってベアリ
ング6と前記クランクピン21との離脱を防止し、ま
た、前記クランクピン21とベアリング6との相対的位
置の調整及び規制が可能であり、よって、ベアリングと
クランク板との間の遊びをなくして上下ガタを解消して
いる。
【0034】次に、このように構成した本実施の形態に
係るスクロール流体機械の動作を説明する。図10にお
いて、モータが回転して旋回スクロール12が旋回運動
を開始すると、ラップ11a及び12aの先端から取り
込まれた流体は、それぞれラップ12a、及び11aに
よって形成されるラップの三日月状の密閉空間によって
圧縮され、中央部分に開設された吐出孔11dから吐出
口16に吐出される。
【0035】その過程において、密閉空間によって圧縮
されることにより発生した高熱は旋回スクロール12の
背面に設けられた冷却フィン12fが開口部13fから
流入する空気を回転してかき乱すことにより冷却され
る。また、固定スクロール11の冷却フィン23(図1
1)により前記高熱は冷却される。
【0036】次に、旋回スクロールラップの溝に配置さ
れるチップシール及びダストシールに関して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に関わる旋回スクロール
の概略の構成を示す平面図である。同図において、旋回
スクロール12Aは、摺動底面12cを有する鍋状に形
成され、その鍋状を形成する外壁12b、12b′の一
内面からラップ12aが中心に向かって渦巻状に形成さ
れている。
【0037】外壁12b、12b′の外側には、周方向
120°間隔で固定スクロール11のランド部11mと
対応する位置に3個のクランクピン挿入部12i、12
j、12kが設けられている。外壁12b、12b′の
上面42には、クランクピン挿入部12j側の端部18
dから12b′を通り、12kから12i側の端部18
d′に至るダストシール溝18が形成され、また、外壁
12bから中心側に向かうラップ12aは、中心側の端
部43dから一部外壁12bを通ってクランクピン挿入
部12i側の端部43d′至るチップシール溝43が形
成されている。
【0038】ダストシール溝18にはC−C断面図に示
すように、自己潤滑性と耐摩耗性を有するダストシール
36と、該ダストシール36を底面18bから押圧する
ゴム材料で形成した弾性部材39が挿入される。チップ
シール溝43は、A−A断面図及びB−B断面図に示す
ように、外周側の深さ寸法L1、中心側の深さ寸法L3
とした場合、L1<L3となるように外周側から中心側
に向かうに連れて徐々に深くなるように形成され、よっ
て、チップシールの厚さは、外周側寸法L2<中心側寸
法L4となるように形成される。
【0039】一方、ダストシール36とチップシール3
4とが接触する部分は、図2のD−D断面及びD′−
D′断面図に示すように、それぞれの溝の底面43b及
び18bは同じ深さ(b)であっても、異なって(a)
いてもよい。また、当然チップシール34の溝底面43
bの深さがダストシールの溝底面18bより深くてもよ
いものである。
【0040】ここで、図3を用いてさらにチップシール
の形状を詳しく説明する。この図において、旋回スクロ
ールラップ12aの相手側鏡面11cと対面する上面4
2には、その延在方向に沿って溝43が削設され、該溝
43には上述したチップシール34が配設されている。
【0041】該チップシール34は、図3(b)に示す
ように、溝43の底面43bと対面する側の34c面
に、図3(a)上右方向の高圧側に向けて切り込み口が
開口するように削設して形成した、底面43b側に弾性
押圧力を有する突片44が、所定間隔毎に配置されてい
る。そして、本実施の形態では、組立性を考慮して溝4
3の幅より短く前記チップシール34の幅を形成し、該
チップシール34の一面34dにその延在方向に沿って
溝41を削設し、該溝41内にはシリコンゴム、フッ
素、ニトリル等の弾性樹脂材で形成されたクッション
(シール部材)40が嵌入し、その状態でチップシール
34がラップ12aの溝43に嵌入される。
【0042】このチップシール34は、図10に示す吐
出孔11dにおける吐出流体がチップシール34の下面
34cを押圧する背面圧力により上面34aが相手方鏡
面に当接して密閉空間を形成することになるが、その背
面圧力が低いと密閉空間の形成が困難となる。ところ
が、突片44の弾性力によってチップシール34が浮上
し、上面34aが相手方鏡面と当接することにより密閉
空間の形成を確実にし、吐出流体の漏洩を防止すること
ができる。
【0043】そして、チップシール34の高圧側側面3
4bに低圧側側面34dより高い流体の圧力がかかると
チップシール溝43の壁面43a(図1)とチップシー
ル側面34bが離れて空隙が生じるが、その空隙を通っ
て流入する流体はクッション40によってシールされて
いるので、低圧側の隣のラップ側に漏洩することはな
く、チップシール溝の底面43b側に流入した流体は底
面突片44により低圧側であるラップの巻き終わり側へ
の漏洩が防止される。
【0044】前記図3に示す構成は旋回スクロールで説
明しているが、固定スクロールのラップ溝に配置される
チップシールも同じものが用いられる。そして、固定ス
クロールと旋回スクロールを組み合わせると、図4に示
す平面構成を得ることができる。同図において、固定ス
クロール11のラップ11aは旋回スクロール12のラ
ップ12a及び外壁12b′との間に配置されることと
なる。
【0045】この状態で、固定スクロールラップ11a
と旋回スクロール12の外壁12b′との間の取込空間
45が負圧になることによって、固定スクロールの吸入
口11e、11fから吸入した流体は該取込空間45に
取り込まれ、旋回スクロール12の揺動によって固定ス
クロールの吐出口11dから吐出されることとなる。次
に、この動作工程を図5及び図6を用いて説明する。
【0046】図5(a)において、前記取込空間45と
連通する空間S1の流体は旋回スクロール12の揺動に
よって旋回スクロールラップ12aと固定スクロールラ
ップ11aによって形成される密閉空間S2(b)に取
り込まれる。そして、密閉空間はS3(図6(a))→
S4(図6(b))→S5(図5(a))→S6(図5
(b))→S7(図6(a))とそれぞれ前段の密閉空
間より容積が小さい密閉空間が形成されることにより圧
縮され、(図6(b))に示すように最終圧縮室S8が
吐出口11dと連通することにより外部に排出される。
【0047】また、前記図5(a)において、前記取込
空間45と連通する空間T1の流体は旋回スクロール1
2の揺動によって旋回スクロールラップ12aと固定ス
クロールラップ11aによって形成される密閉空間T2
(b)に取り込まれる。そして、密閉空間はT3(図6
(a))→T4(図6(b))→T5(図5(a))→
T6(図5(b))→T7(図6(a))とそれぞれ前
段の密閉空間より容積が小さい密閉空間が形成されるこ
とにより圧縮され、(図6(b))に示すように最終圧
縮室T8が吐出口11dと連通することにより外部に排
出される。
【0048】尚、本実施の形態においては、説明の便宜
上旋回スクロールの外壁12b、12b′とラップ12
aとを区別して説明したが、外壁12bおよび12b′
の内壁面と固定スクロールラップ11aのラップ壁面は
互いに対面して接触可能なものであり、前記外壁12
b、12b′は旋回スクロールの最外周ラップとしての
作用をなすものである。
【0049】また、図1において、ラップ12aに形成
されるチップシール溝43は、溝端部18d′部分から
外壁12b′に延設して端部18dまで形成してもよ
い。その際には、チップシール34で最外周ラップにお
けるダストシールを兼用することができる。
【0050】次に、図7を用いて、本発明の他の実施の
形態に関わる旋回スクロールの概略の構成を説明する。
図1との相違点は、図1においてはチップシールの一部
がダストシールを兼用しているが、図7においては兼用
しない点である。図1と同一部材は同一符号を用いる。
図7において、旋回スクロール12Bは、摺動底面12
cを有する鍋状に形成され、その鍋状を形成する外壁1
2b、12b′の一内面からラップ12aが中心に向か
って渦巻状に形成されている。
【0051】外壁12b、12b′の外側には、周方向
120°間隔で固定スクロール11のランド部11mと
対応する位置に3個のクランクピン挿入部12i、12
j、12kが設けられている。外壁12b、12b′の
上面42には、F−F断面図に示すように、ダストシー
ル溝18が形成され、また、外壁12b、12b′から
中心側に向かうラップ12aは、E−E、G−G断面図
に示すように中心側の端部43dからクランクピン挿入
部12j側の端部43d′に至るチップシール溝43が
形成されている。
【0052】ダストシール溝18にはF−F断面図に示
すように、自己潤滑性と耐摩耗性を有するダストシール
36と、該ダストシール36を底面18bから押圧する
ゴム材料で形成した弾性部材39が挿入される。チップ
シール溝43は、E−E断面図及びG−G断面図に示す
ように、外周側の深さ寸法L1、中心側の深さ寸法L3
とした場合、L1<L3となるように外周側から中心側
に向かうに連れて徐々に深くなるように形成され、よっ
て、チップシールの厚さは、外周側寸法L2<中心側寸
法L4となるように形成される。
【0053】一方、ダストシール36とチップシール3
4とが接触もしくは、許容される空隙を有して隣接する
部分は、図2のD″−D″断面図に示すように、それぞ
れの溝の底面43b及び18bは同じ深さ(b)であっ
ても、異なって(a)いてもよい。また、当然チップシ
ール34の溝底面43bの深さがダストシールの溝底面
18bより深くてもよいものである。
【0054】また、チップシールの形状はすでに図3に
おいて詳細に説明した態様と同じである。また、ダスト
シール34も第1図と同じ材質のものが用いられる。そ
して、ダストシール34は継ぎ目のない環状のものを用
いてもよいが、適宜長さのものを1本もしくは数本、溝
18に挿入配置してもよい。
【0055】そして、固定スクロールと旋回スクロール
を組み合わせると、図8に示す平面構成を得ることがで
きる。同図において、固定スクロール11のラップ11
aは旋回スクロール12のラップ12a及び外壁12
b、12b′との間に配置されることとなる。
【0056】この状態で、固定スクロールラップ11a
と旋回スクロール12の外壁12b′との間の取込空間
45が負圧になることによって、固定スクロールの吸入
口11e、11fから吸入した流体は該取込空間45に
取り込まれ、旋回スクロール12の揺動によって固定ス
クロールの吐出口11dから吐出されることとなる。そ
して、この動作工程は図5及び図6を用いて説明した図
1の旋回スクロールによる動作と同じであり、説明は省
略する。
【0057】尚、本他の実施の形態においては、説明の
便宜上旋回スクロールの外壁12b、12b′とラップ
12aとを区別して説明したが、外壁12b及び12
b′の内壁面と固定スクロールラップ11aのラップ壁
面は互いに対面して接触可能なものであり、前記外壁1
2b及び12b′は旋回スクロールの最外周ラップとし
ての作用をなすものである。
【0058】また、図7において、ラップ12aに形成
されるチップシール溝43は、溝端部43d′部分から
外壁12bに延設して形成してもよい。その際には、チ
ップシール34で最外周ラップにおけるダストシールを
兼用することができる。
【0059】図9は、チップシール溝に配置された他の
チップシールの構成図である。同図において、(a)は
チップシール溝43に挿入するチップシール34に、断
面一面が弾性部材で形成された中実円形状を有する円柱
のシール部材46Aを用いたものであり、(b)は断面
が円筒形状に形成された中空円形状を有する円筒のシー
ル部材46Bを用いたものである。
【0060】また、図9(c)は、シール部材46を有
するチップシール34の代わりに断面四角形状を有した
チップシール27を用いたものであり、溝43の底面4
3bと対面する側の27A面に、高圧側50に向けて切
り込み口が開口するように削設して形成した、底面43
b側に弾性押圧力を有する突片28が、所定間隔毎に配
置されているとともに、同じく、高圧側50に向けて切
り込み口が開口するように削設して形成した、隣接する
ラップ壁の高圧側面27cに弾性押圧力を有する突片2
9が、所定間隔毎に配置されている。
【0061】このチップシール27は、圧縮流体がチッ
プシール27の下面27Aを押圧する背面圧力により上
面27Bが相手方鏡面に当接して密閉空間を形成するこ
とになるが、その背面圧力が低いと密閉空間の形成が困
難となる。ところが、突片28の弾性力によってチップ
シール27が浮上し、上面27Bが相手方鏡面と当接す
ることにより密閉空間の形成を確実にし、吐出流体の漏
洩を防止することができる。
【0062】また、チップシール27の高圧側側面27
Cの流体の圧力が小さい場合は、突片29の押圧力によ
りチップシールの側面27Dは隣接するラップ壁面と密
着するので、溝の底面43bとチップシール下面27A
との間に空隙を通って低圧側への圧縮流体の漏洩が防止
される。
【0063】尚、本実施の形態においては、図1及び図
7において、チップシール溝43は、外周側の深さ寸法
L1、中心側の深さ寸法L3とした場合、L1<L3と
なるように外周側から中心側に向かうに連れて徐々に深
くなるように形成し、チップシールの厚さは、外周側寸
法L2<中心側寸法L4となるように形成したが、L1
≦L3、L2≦L4としてもよい。
【0064】また、旋回スクロールにダストシール及び
チップシールを設けた例を説明したが、本実施の形態は
これに限定されるものではなく、固定スクロールにダス
トシール及びチップシールを設け、チップシールのみを
有する旋回スクロールを旋回駆動してもよいものであ
る。
【0065】また、本実施の形態においては、旋回スク
ロールの自転防止機構として3個のピンクランク機構を
用いているがオルダムリング等を用いることも可能であ
る。
【0066】また、本実施の形態においては、シール部
材は高圧部と低圧部では熱膨張の度合いが異なるので、
適宜寸法に分割して熱膨張係数、摩耗度等を考慮して異
なった性質を有するシール部材を配置することも可能で
ある。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればス
クロール機構が小型化され、スクロール流体機械が小型
化される。したがって、スクロール機構を構成する部材
が軽量化され、スクロール機構の負荷が軽減され、スク
ロール機構を駆動する動力を低減することができる。ま
た、同じ寸法形状であっても高圧縮比、高圧力比を達成
することができる。
【0068】また、本第2発明は、固定スクロールと旋
回スクロールのスクロール摺動面と相手方摺動面との間
にシール部材を介在させて内部を気密保持しているの
で、スクロールラップと固定スクロールラップとが形成
する圧縮室の高圧縮室側から低圧縮室側への圧縮流体の
リークが抑制され、高圧縮比、高圧力比を達成すること
ができる。
【0069】また、前記最外周ラップに相手方摺動面と
接触する前記最外周ラップの摺動面シール部材を配設し
ているので、前記最外周ラップの前記摺動面シール部材
は内部気密保持とともに、別に前記最外周ラップのさら
に外側にダストシールを設けなくてもダストシールの役
目を果たすことができる。したがって、スクロール機構
を構成する部材が軽量化され、スクロール機構の負荷が
軽減され、スクロール機構を駆動する動力を低減するこ
とができる。また、同じ寸法形状であっても高圧縮比、
高圧力比を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に関わる旋回スクロー
ルの概略の構成を示す平面図である。
【図2】 図1のD−D、及びD′−D′断面図であ
る。
【図3】 チップシール溝に配置された一チップシール
の構成図である。
【図4】 旋回スクロールラップと固定スクロールラッ
プの組み合わせ関係を示す構成図である。
【図5】 旋回スクロールと固定スクロールによる圧縮
工程を説明する説明図である。
【図6】 旋回スクロールと固定スクロールによる圧縮
工程を説明する説明図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態に関わる旋回スクロ
ールの概略の構成を示す平面図である。
【図8】 旋回スクロールラップと固定スクロールラッ
プの組み合わせ関係を示す他の構成図である。
【図9】 チップシール溝に配置された他のチップシー
ルの構成図である。
【図10】 スクロール流体機械の断面図である。
【図11】 スクロール流体機械の平面図である。
【図12】 従来のスクロール流体機構を示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 スクロール流体機械 10 ピンクランク機構 11 固定スクロール 12 旋回スクロール 12b、12b′ 外壁(最外周ラップ) 13 固定スクロールハウジング
フロントページの続き (72)発明者 本間 利弘 神奈川県横浜市港北区新吉田町3176番地 アネスト岩田株式会社 横浜事業所内 (56)参考文献 特開 昭55−109792(JP,A) 特開 平11−62858(JP,A) 特開 平7−208353(JP,A) 特開 昭64−8382(JP,A) 実開 平3−77083(JP,U) 実開 昭63−54880(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心側から外周側に向かって渦巻状に形
    成されたスクロールラップを夫々有した旋回スクロール
    と固定スクロールを備えたスクロール流体機械におい
    て、 前記一のスクロール側のラップは、前記スクロールラッ
    プと、該スクロールラップの外周側端部と該外周側端部
    から所定長さ中心側に延在する第1外壁の反対側周面側
    に、前記他のスクロールのラップが摺動する摺動底面を
    挟んで、第2外壁を形成する最外周ラップとを備え、前
    記最外周ラップの端側が前記スクロールラップの第1外
    壁の周壁に連接されていること を特徴とするスクロール
    流体機械。
  2. 【請求項2】 前記第1外壁と第2外壁により最外周ラ
    ップを形成し、該最外周ラップが前記旋回スクロールの
    最外壁となる構成としたことを特徴とする請求項1記載
    スクロール流体機械。
  3. 【請求項3】 前記旋回スクロール側の、前記スクロー
    ルラップと第2外壁夫々の、固定スクロール底面と接す
    るラップ上面に、ラップ延在方向に沿って夫々溝部を形
    成し、該溝部にラップ上面より浮上させて、相手側スク
    ロール摺動底面と接触するシール部材を配設するととも
    に、前記第1外壁と第2外壁の連接位置で、前記最外周
    ラップに嵌入したダストシールからなるシール部材と、
    前記スクロールラップに嵌入したチップシールからなる
    シール部材の側面同士が対面可能に構成したことを特徴
    とする請求項1記載のスクロール流体機械。
  4. 【請求項4】 前記スクロールラップに嵌入したチップ
    シールにクッションシール材が介装され、前記最外周ラ
    ップのダストシール底面に弾性部材が挿入され、前記連
    接位置で、クッションシール材がダストシール側面と隣
    接若しくは接触していることを特徴とする請求項3記載
    のスクロール流体機械。
  5. 【請求項5】 前記スクロールラップの中心側から外周
    側に向かって延在するチップシールの溝深さ方向の厚さ
    寸法が、前記スクロールの中心側が、外周側より大きい
    ことを特徴とする請求項3記載のスクロール流体機械。
  6. 【請求項6】 中心側から外周側に向かって渦巻状に形
    成されたスクロールラップを夫々有した旋回スクロール
    と固定スクロールを備えたスクロール流体機械におい
    て、 前記一のスクロールは前記他のスクロールが摺動する摺
    動底面を規定する第1及び第2外壁を備え、前記第1外
    壁及び前記第2外壁に沿って無端状溝部を形成し、該溝
    部に無端状シール部材を配設し、該無端状シール部材の
    内周側途中位置で、その内側に位置するスクロールラッ
    プの溝部に嵌入されたチップシール外周端と隣接若しく
    は接触していること を特徴とするスクロール流体機械。
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