JPH1162858A - スクロール型圧縮機のシール構造 - Google Patents

スクロール型圧縮機のシール構造

Info

Publication number
JPH1162858A
JPH1162858A JP21520297A JP21520297A JPH1162858A JP H1162858 A JPH1162858 A JP H1162858A JP 21520297 A JP21520297 A JP 21520297A JP 21520297 A JP21520297 A JP 21520297A JP H1162858 A JPH1162858 A JP H1162858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
seal member
spiral
scroll member
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21520297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunifumi Gotou
邦文 後藤
Nobuaki Hoshino
伸明 星野
Osamu Uchiyama
理 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP21520297A priority Critical patent/JPH1162858A/ja
Publication of JPH1162858A publication Critical patent/JPH1162858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1シール部材及び第2シール部材をスクロ
ール部材に対してそれ程強く押し付けなくとも、スクロ
ール型圧縮機の性能を効果的に高めることが可能なシー
ル構造を提供すること。 【解決手段】 チップシール33は固定スクロール部材
12と可動スクロール部材16に配設され、先端面33
aを以って他方のスクロール部材16,12に接触され
て圧縮室25をシールする。ダストシール34は固定ス
クロール部材12に配設され、可動スクロール部材16
に接触されて渦巻部収容空間27をシールする。ダスト
シール34の先端面34aの面圧とチップシール33の
先端面33aの面圧との比が1以上でかつ1.5以下と
なるように、対向するスクロール部材12,16に対す
る各シール33,34の押し付け状態が設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、吸気系の
排気を行うために用いられるスクロール型真空ポンプ等
のスクロール型圧縮機のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平8−21384号公報等で開示さ
れるスクロール型真空ポンプは、基板及び渦巻部を有す
る固定スクロール部材と、基板及び渦巻部を有する可動
スクロール部材とを備える。圧縮室は、互いの渦巻部を
噛み合わせることで両スクロール部材間に形成されてい
る。周壁は、固定スクロール部材の基板において渦巻部
を取り囲むようにして設けられている。渦巻部収容空間
は各基板と周壁とにより囲まれて区画形成され、真空吸
気配管系に接続されている。そして、可動スクロール部
材を固定スクロール部材の軸心周りで公転させること
で、圧縮室が渦巻部の外周側から中心側に向かって容積
を縮小しつつ移動される。従って、真空吸気配管系内の
ガスは渦巻部収容空間を介して圧縮室に吸入され、この
吸入ガスは圧縮室の移動とともに圧縮されて渦巻部の中
心側で排気配管系に吐出される。
【0003】チップシール収容溝は、固定スクロール部
材及び可動スクロール部材の渦巻部の端面において、渦
巻の延長方向に沿って形成されている。ダストシール収
容溝は、周壁の端面において環状に形成されている。チ
ップシールはチップシール収容溝にそれぞれ収容され、
対向するスクロール部材の基板に接触されることで圧縮
室をシールする。ダストシールはダストシール収容溝に
収容され、対向する可動スクロール部材の基板に接触す
ることで、渦巻部収容空間を外部よりシールする。
【0004】ここで、到達圧力(吸気系の圧力をいかに
低くまで下げられるかを表す)を低める等、真空ポンプ
の性能を高めるためには、チップシールによる圧縮室の
シール性を高めて圧縮効率を向上させること、及びダス
トシールによる渦巻部収容空間のシール性を高めて外部
からのエアーやダストの吸い込みを確実に防止すること
が重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、圧縮室及び
渦巻部収容空間のシール性を高めるために、チップシー
ル及びダストシールを対向するスクロール部材に対して
強く押し付けた状態とすると、チップシール及びダスト
シールのスクロール部材との摺動による摩耗劣化が早め
られる。従って、圧縮室及び渦巻部収容空間のシール性
が早期に低下され、真空ポンプの高性能を長期にわたっ
て持続し得なかった。
【0006】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その目的は、第1シ
ール部材及び第2シール部材をスクロール部材に対して
それ程強く押し付けなくとも、スクロール型圧縮機の性
能を効果的に高めることが可能なシール構造を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明では、固定スクロール部材及び可動ス
クロール部材の渦巻部の端面には、渦巻の延長方向に沿
って第1シール部材収容溝を形成し、各第1シール部材
収容溝には対向するスクロール部材の基板に先端面を以
って接触して圧縮室をシールする第1シール部材がそれ
ぞれ収容されるとともに、周壁の端面或いはこの端面に
対向する他方のスクロール部材の基板の一方には第2シ
ール部材収容溝が環状に形成され、第2シール部材収容
溝には他方に先端面を以って接触して渦巻部収容空間を
シールする第2シール部材が収容されており、第2シー
ル部材の先端面の面圧と第1シール部材の先端面の面圧
との比が1以上でかつ1.5以下となるように、対向す
るスクロール部材に対する各シール部材の押し付け状態
を設定したシール構造である。
【0008】この構成においては、第1シール部材の先
端面の面圧と第2シール部材の先端面の面圧とのバラン
ス、つまり、圧縮室のシール性と渦巻部収容空間のシー
ル性とのバランスが良好となり、シール部材を対向する
スクロール部材に対してそれ程強く押し付けなくとも、
スクロール型圧縮機の性能が高められる。
【0009】請求項2の発明では、前記第1シール部材
及び第2シール部材のうちの少なくとも第2シール部材
と、それが収容されるシール部材収容溝との間に弾性部
材を介在させたものである。
【0010】この構成においては、可動スクロール部材
が固定スクロール部材に対して傾いた場合、第1シール
部材及び第2シール部材は、一部では対向するスクロー
ル部材から離れようとし、一部では対向するスクロール
部材に対してさらに押し付けられようとする。従って、
シール部材において対向するスクロール部材から離間し
ようとする側は、組み付け時の圧縮変形により蓄積され
ていた弾性部材の付勢力が開放されることで対向するス
クロール部材側に付勢され、このスクロール部材との接
触が絶たれることはない。また、シール部材において対
向するスクロール部材に対してさらに押し付けられよう
とする側は、さらなる弾性部材の圧縮変形により収容溝
内への没入が許容され、このスクロール部材に対して過
大な力で押し付けられることがない。従って、シール部
材の異常摩耗が回避される。
【0011】請求項3の発明では、前記弾性部材は、そ
れが介在されるシール部材とシール部材収容溝との間を
シールする機能を有する。この構成においては、渦巻部
収容空間或いは圧縮室のシール性が向上される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をスクロール型真空
ポンプのシール構造に具体化した一実施形態について説
明する。
【0013】図1及び図2に示すように、フロントハウ
ジング11は、リヤハウジングを兼ねる固定スクロール
部材12に接合固定されている。回転軸13はフロント
ハウジング11に回転可能に支持されている。偏心軸1
4は、フロントハウジング11内において回転軸13に
突設されている。ベアリング15は偏心軸14の外周に
嵌合されている。
【0014】可動スクロール部材16はベアリング15
に嵌合され、ベアリング15を介して偏心軸14に相対
回転可能に支持されている。クランク17a等を備えた
周知の規制機構17は、可動スクロール部材16とフロ
ントハウジング11との間に介在されている。可動スク
ロール部材16は規制機構17によって、自身の軸線周
りでの回転が規制されている。従って、回転軸13が回
転されると、可動スクロール部材16は偏心軸14によ
りベアリング15を介して回転軸13の軸線周りで公転
される。
【0015】前記固定スクロール部材12は、ポンプの
外殻を兼ねる基板21と、基板21の内面においてフロ
ントハウジング11側に向かって立設された渦巻部22
とを備える。可動スクロール部材16は、基板23と基
板23の内面において固定スクロール部材12側に向か
って立設された渦巻部24とを備える。両スクロール部
材12,16は渦巻部22,24において互いに噛み合
わされ、各渦巻部22,24の軸線方向の端面22a,
24aは、対向するスクロール部材16,12の基板2
3,21の内面に対向されている。圧縮室25は渦巻部
22,24及び基板21,23にて囲まれて形成されて
いる。そして、可動スクロール部材16が回転軸13の
軸線周りで公転されると、圧縮室25は渦巻の外周側か
ら中心側に向かって、容積を縮小しつつ移動される。
【0016】ポンプの外殻を兼ねる周壁26は、固定ス
クロール部材12の基板21においてその外周部に、渦
巻部22,24を取り囲むようにして一体成形されてい
る。周壁26の軸線方向の端面26aは、内周側におい
て可動スクロール部材16の基板23の内面に対向され
ている。渦巻部収容空間27は各基板21,23及び周
壁26により囲まれて区画形成されている。吸入口28
は周壁26の外周に穿設され、渦巻の最も外周側にあ
る、つまり吸入工程にある圧縮室25を、渦巻部収容空
間27を介して図示しない真空吸気配管系に接続する。
吐出口29は固定スクロール部材12の基板21の中心
に形成され、渦巻の最も中心側にある、つまり吐出工程
にある圧縮室25を排気配管系に開放する。従って、圧
縮室25が渦巻の外周側から中心側へ移動することによ
り、吸気ガスが吸入口28及び渦巻部収容空間27を介
して圧縮室25に吸入され、この吸気ガスは大気圧以上
に圧縮された後、吐出口29を介して排気配管系に吐出
される。
【0017】次に、シール構造について詳述する。図1
〜図3に示すように、チップシール収容溝31は、各渦
巻部22,24の端面22a,24aにおいて、渦巻の
延長方向へ延びるように形成されている。ダストシール
収容溝32は、周壁26の端面26aにおいてその周方
向へ延びるように円環状に形成されている。第1シール
部材としての合成樹脂よりなるチップシール33は渦巻
状をなし、各チップシール収容溝31に収容されてい
る。第2シール部材としての合成樹脂よりなるダストシ
ール34はリング状をなし、ダストシール収容溝31に
収容されている。
【0018】弾性部材としての合成ゴムよりなるパッキ
ン35,36は横断面円形をなし、対応するチップシー
ル33或いはダストシール34に応じて渦巻状(35)
或いはリング状(36)の外形を有する。パッキン35
は、各チップシール33とチップシール収容溝31との
間に介在されている。パッキン36は、ダストシール3
4とダストシール収容溝32との間に介在されている。
【0019】ここで、前記各収容溝31,32の内底面
31a,32aから対向するスクロール部材12,16
の基板21,23までの間隔は、この収容溝31,32
に収容されるシール33,34の高さにパッキン35,
36の高さを加えた長さより狭い。従って、両スクロー
ル部材12,16を組み付けた状態にて各シール33,
34は、先端面33a,34aを以って対向するスクロ
ール部材12,16の基板21,23に押し付けられた
状態となる。この状態にて、パッキン35は、チップシ
ール33の基端面33bとチップシール収容溝31の内
底面31aとに、パッキン36は、ダストシール34の
基端面34bとダストシール収容溝32の内底面32a
とにそれぞれ弾性接触される。従って、圧縮室25はチ
ップシール33によって、他の圧縮室25及び渦巻部収
容空間27からシールされ、渦巻部収容空間27はダス
トシール34によって、ポンプ内の大気雰囲気からシー
ルされる。
【0020】本実施形態においては、ダストシール34
の先端面34aに作用する単位面積あたりの圧力(面
圧)とチップシール33の先端面33aの面圧との比
が、1以上でかつ1.5以下となるように、理想的には
1.2以上でかつ1.3以下となるように、ダストシー
ル34及びチップシール33の基板21,23に対する
押し付け状態が設定されている。この押し付け状態の設
定は、収容溝31,32の深さ、渦巻部22,24或い
は周壁26の端面22a,24a,26aとそれに対向
する基板21,23の内面との間の間隙、パッキン3
5,36の材質や高さ、各シール33,34の材質や高
さ等を調節することによりなされる。
【0021】図4は、前記チップシール33の先端面3
3aの面圧をある値に固定し、ダストシール34の先端
面34aの面圧を変化させた場合において、真空ポンプ
の到達圧力を計測した試験結果を示すグラフである。基
板23に対するダストシール34の押し付け力が弱く、
ダストシール34の先端面34aの面圧が低い場合、つ
まり、渦巻部収容空間27のシール性が低い場合に、到
達圧力を低められないことはこの試験前でも想像に難く
ない。
【0022】しかし、図4のグラフからは、基板23に
対するダストシール34の押し付け力を強くして、ダス
トシール34の先端面34aの面圧を高く設定するこ
と、つまり渦巻部収容空間27のシール性を高めること
が、必ずしも真空ポンプの到達圧力を低くするとは限ら
ないことが読み取れる。このことから、本発明人は、真
空ポンプの到達圧力を低くするためには、ダストシール
34の先端面34aの面圧とチップシール33の先端面
33aの面圧とのバランス、つまり、圧縮室25のシー
ル性と渦巻部収容空間27のシール性とのバランスが重
要であることを見出した。
【0023】そして、ダストシール34の先端面34a
とチップシール33の先端面33aとの面圧比を1以上
でかつ1.5以下に設定した場合、つまり、シールする
前後の差圧が大きなダストシール34を、差圧が小さな
チップシール33よりも若干強く基板23に対して押し
付けた場合、圧縮室25のシール性と渦巻部収容空間2
7のシール性とのバランスが良好となり、真空ポンプの
到達圧力を所望の圧力以下にまで低下させることができ
た。特に、ダストシール34の先端面34aとチップシ
ール33の先端面33aとの面圧比を1.2以上でかつ
1.3以下に設定した場合には、前述した圧縮室25の
シール性と渦巻部収容空間27のシール性とのバランス
がさらに良好となり、真空ポンプの到達圧力を所望の圧
力よりも大きく低下させることができた。
【0024】上記構成の本実施形態においては、次のよ
うな効果を奏する。 (1)ダストシール34の先端面34aとチップシール
33の先端面33aとの面圧比を、1以上でかつ1.5
以下に設定した。従って、上述したように、シール3
3,34をむやみに強く基板21,23に押し付けなく
とも、効果的に到達圧力を低めることができ、高性能な
スクロール型真空ポンプを得ることができた。基板2
1,23にそれ程強く押し付けられないシール33,3
4は、基板21,23との摺動による摩耗劣化が遅らせ
られる。その結果、圧縮室25及び渦巻部収容空間27
のシール性を維持して、スクロール型真空ポンプの高性
能を長期にわたって持続し得る。
【0025】(2)何らかの理由により、可動スクロー
ル部材16が固定スクロール部材12に対して傾いた場
合、基板23は、一部ではダストシール34から離れよ
うとし、一部ではダストシール34にさらに押し付けら
れようとする。ダストシール34はチップシール33よ
りも偏心軸14から遠い位置にあるため、この基板23
の離間及び押し付けの度合いが大きい。
【0026】しかし、パッキン36がダストシール34
とダストシール収容溝32との間に介在されている。従
って、ダストシール34において基板23が離れようと
する側は、組み付け時の圧縮変形で蓄積されていたパッ
キン36の付勢力が開放されることで基板23側に付勢
され、先端面34aが基板23の内面から離間すること
はない。また、ダストシール34において基板23がさ
らに押し付けられようとする側は、さらなるパッキン3
6の圧縮変形によりダストシール収容溝32内への没入
(逃げ)が許容され、基板23に過大な力で押し付けら
れることがない。従って、ダストシール34の異常摩耗
が回避される。
【0027】以上のように、パッキン36は、可動スク
ロール部材16の傾きに対するダストシール34の追従
性を高め、渦巻部収容空間27の所定のシール性の維
持、すなわち、スクロール型真空ポンプの高性能の持続
に貢献される。
【0028】(3)パッキン35は、前述したパッキン
36とダストシール33との関係と同様に、可動スクロ
ール部材16の傾きに対するチップシール33の追従性
を高める。従って、パッキン35は、圧縮室25の所定
のシール性の維持、すなわち、スクロール型真空ポンプ
の高性能の持続に貢献される。
【0029】(4)可動スクロール部材16を支持する
偏心軸14は、一端側のみが回転軸13により支持され
ている。つまり、回転軸13は、可動スクロール部材1
6を片持ち支持している。従って、回転軸13は可動ス
クロール13や偏心軸14の荷重によりぶれ易く、可動
スクロール部材16は固定スクロール部材12に対して
傾き易い。その結果、前述した(2)の問題が顕著に表
れる。このような構成の真空ポンプにパッキン35,3
6を適用することは、その効果を奏するのに特に有効と
なる。
【0030】(5)パッキン35,36は、各シール3
3,34の基端面33b,34bと収容溝31,32の
内底面31b,32bとにそれぞれ弾性接触され、各シ
ール33,34と収容溝31,32との間のシール作用
を奏する。従って、各シール33,34による圧縮室2
5及び渦巻部収容空間27のシール性がさらに高めら
れ、到達圧力をさらに低め得る。
【0031】本発明の趣旨から逸脱しない範囲で、以下
の態様でも実施できる。 ○チップシール33は、ダストシール34と比較して偏
心軸14に近い位置にあり、可動スクロール部材16の
傾きに対しても、ある程度は自身の弾性力によって追従
可能である。従って、図5(a)及び図5(b)に示す
ように、チップシール33とチップシール収容溝32と
の間にパッキン35を介在させない構成を採ることも可
能である。
【0032】○上記実施形態においてパッキン35,3
6を、同じ弾性部材としてのバネ材に変更すること。 ○空調システムに適用され、冷媒ガスの圧縮を行うため
のスクロール型圧縮機のシール構造において具体化する
こと。
【0033】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載すると、前記弾性部材35を、第1シール部
材33と第1シール部材収容溝31との間にも介在させ
た請求項2に記載のシール構造。
【0034】このようにすれば、可動スクロール部材1
6の傾きに対する第1シール部材33の追従性をも高め
得る。
【0035】
【発明の効果】上記構成の請求項1の発明によれば、ス
クロール型圧縮機の高性能を長期にわたって持続でき
る。
【0036】請求項2の発明によれば、可動スクロール
部材の傾きに対するシール部材の追従性が高められ、渦
巻部収容空間及び圧縮室の所定のシール性を維持でき
て、スクロール型真空ポンプの高性能を持続し得る。
【0037】請求項3の発明によれば、渦巻部収容空間
或いは圧縮室のシール性を高めることができ、スクロー
ル型圧縮機の性能が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 スクロール型真空ポンプの縦断面図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 (a)は図1の円B中の要部拡大図、(b)
は図1の円C中の要部拡大図。
【図4】 本発明人が行った試験の結果を示すグラフ。
【図5】 別例を示す図であり、(a)は図3(a)に
対応して、(b)は図3(b)に対応して示す図。
【符号の説明】
12…固定スクロール部材、16…可動スクロール部
材、21…固定スクロール部材を構成する基板、22…
同じく渦巻部、22a…渦巻部の端面、23…可動スク
ロール部材を構成する基板、24…同じく渦巻部、24
a…渦巻部の端面、25…圧縮室、26…周壁、26…
周壁の端面、27…渦巻部収容空間、31…第1シール
部材収容溝としてのチップシール収容溝、32…第2シ
ール部材収容溝としてのダストシール収容溝、33…第
1シール部材としてのチップシール、33a…チップシ
ールの先端面、34…第2シール部材としてのダストシ
ール、34a…ダストシールの先端面。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板及び渦巻部を有する固定スクロール
    部材と、基板及び渦巻部を有する可動スクロール部材と
    をそれらの渦巻部において互いに噛み合わせて両スクロ
    ール部材間に圧縮室を形成するとともに、一方のスクロ
    ール部材の基板において渦巻部を取り囲むようにして周
    壁を設け、各基板と周壁とにより渦巻部収容空間を区画
    形成し、可動スクロール部材を固定スクロール部材の軸
    心周りで公転させることにより、圧縮室を渦巻部の外周
    側から中心側に移動させて、渦巻部収容空間を介したガ
    スの吸入及び吸入ガスの圧縮を行う構成のスクロール型
    圧縮機において、 前記固定スクロール部材及び可動スクロール部材の渦巻
    部の端面には、渦巻の延長方向に沿って第1シール部材
    収容溝を形成し、各第1シール部材収容溝には対向する
    スクロール部材の基板に先端面を以って接触して圧縮室
    をシールする第1シール部材がそれぞれ収容されるとと
    もに、周壁の端面或いはこの端面に対向する他方のスク
    ロール部材の基板の一方には第2シール部材収容溝が環
    状に形成され、第2シール部材収容溝には他方に先端面
    を以って接触して渦巻部収容空間をシールする第2シー
    ル部材が収容されており、第2シール部材の先端面の面
    圧と第1シール部材の先端面の面圧との比が1以上でか
    つ1.5以下となるように、対向するスクロール部材に
    対する各シール部材の押し付け状態を設定したシール構
    造。
  2. 【請求項2】 前記第1シール部材及び第2シール部材
    のうちの少なくとも第2シール部材と、それが収容され
    るシール部材収容溝との間に弾性部材を介在させた請求
    項1に記載のシール構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、それが介在されるシー
    ル部材とシール部材収容溝との間をシールする機能を有
    する請求項2に記載のシール構造。
JP21520297A 1997-08-08 1997-08-08 スクロール型圧縮機のシール構造 Pending JPH1162858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21520297A JPH1162858A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 スクロール型圧縮機のシール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21520297A JPH1162858A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 スクロール型圧縮機のシール構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1162858A true JPH1162858A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16668392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21520297A Pending JPH1162858A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 スクロール型圧縮機のシール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1162858A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6695597B2 (en) * 2000-03-06 2004-02-24 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine
KR100685607B1 (ko) 2004-04-19 2007-02-22 아네스토 이와타 가부시키가이샤 스크롤 유체기계
US7195469B2 (en) * 2004-05-07 2007-03-27 Anest Iwata Corporation Dust seal in a scroll fluid machine
GB2489469A (en) * 2011-03-29 2012-10-03 Edwards Ltd Scroll compressor tip seal with 1.25 or greater aspect ratio

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6695597B2 (en) * 2000-03-06 2004-02-24 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine
KR100685607B1 (ko) 2004-04-19 2007-02-22 아네스토 이와타 가부시키가이샤 스크롤 유체기계
US7234923B2 (en) * 2004-04-19 2007-06-26 Anest Iwata Corporation Scroll fluid machine having a dust seal fitted within annular groove and having ends overlapped in the wider portion of the annular groove
US7195469B2 (en) * 2004-05-07 2007-03-27 Anest Iwata Corporation Dust seal in a scroll fluid machine
GB2489469A (en) * 2011-03-29 2012-10-03 Edwards Ltd Scroll compressor tip seal with 1.25 or greater aspect ratio
GB2489469B (en) * 2011-03-29 2017-10-18 Edwards Ltd Scroll compressor
US9938975B2 (en) 2011-03-29 2018-04-10 Edwards Limited Scroll compressor including seal with axial length that is greater than radial width

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5366358A (en) Oil free scroll vacuum pump
JPH10339283A (ja) スクロ−ル圧縮機
JPH10205452A (ja) 圧縮機
US4810176A (en) Anti-rotation mechanism for use with orbiting scroll member of scroll compressor
JPH1162858A (ja) スクロール型圧縮機のシール構造
EP1251273A2 (en) Seal structure for use in housing of compressor
JP2000213475A (ja) スクロ―ル形真空ポンプ
JP3858371B2 (ja) スクロール型圧縮機のシール構造
JPH08291796A (ja) スクロール型圧縮機
JP2003222077A (ja) 往復動圧縮機
JPS61118580A (ja) スクロ−ル圧縮機
JPH0154558B2 (ja)
JPH0619836Y2 (ja) スクロール型圧縮機
JP4488149B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2001055989A (ja) スクロール型圧縮機
JPH0643513Y2 (ja) スクロール圧縮機
JP4379945B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2536227B2 (ja) 高圧ド―ム形スクロ―ル圧縮機
JP2000161258A (ja) スクロール型圧縮機
JPH07119652A (ja) スクロール圧縮機
JPH09158854A (ja) スクロール形圧縮機
JPH07208350A (ja) スクロール圧縮機
JP2770630B2 (ja) スクロール圧縮機
JPS61126390A (ja) オイルフリ−スクロ−ル形流体機械
JP2814828B2 (ja) スクロール流体機械