JPH10339283A - スクロ−ル圧縮機 - Google Patents

スクロ−ル圧縮機

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JPH10339283A
JPH10339283A JP9148839A JP14883997A JPH10339283A JP H10339283 A JPH10339283 A JP H10339283A JP 9148839 A JP9148839 A JP 9148839A JP 14883997 A JP14883997 A JP 14883997A JP H10339283 A JPH10339283 A JP H10339283A
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浩二 増本
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浩史 中島
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文昭 佐野
Kiyoharu Ikeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定スクロ−ルの軸方向移動可能なスクロ−
ル圧縮機の組立性が悪い。 【解決手段】 固定スクロ−ル1の台板1aと静止部材
4の対向面間に隙間を設け、この隙間に圧縮ガスを導入
し、固定スクロ−ル1を揺動スクロ−ル2に押圧するス
クロ−ル圧縮機で、静止部材4の中央部に凹部4aを設
け、該凹部4aをマフラ−5で囲い、前記凹部に半径方
向に向かう吐出穴4cを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機、冷
凍機などに用いられるスクロ−ル圧縮機で、固定スクロ
−ルが軸方向に移動可能としたものに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9は特開特開昭63−80088号公
報に示された固定スクロ−ルが軸方向に移動可能な従来
のスクロ−ル圧縮機の断面図であり、1は固定スクロ−
ルであり、その台板1aの片側には板状渦巻歯1bが形
成されている。2は揺動スクロ−ルであり、その台板2
aの片側には板状渦巻歯2bが形成され、反対側には主
軸7から電動機8の駆動力を受けるボス部2cが突接さ
れている。固定スクロ−ル1の板状渦巻歯1bと揺動ス
クロ−ル2の板状渦巻歯2bとが組合わされて圧縮室6
を形成している。3はフレ−ムであり、その外周部は密
閉容器9に固着されており、揺動スクロ−ル2のスラス
ト負荷を支持するとともに、主軸7をラジアル方向に支
持している。10は板バネであり、4箇所のボルト用キ
リ穴が設けられており、その両端の2箇所のキリ穴にボ
ルトが挿入され、固定スクロ−ル1の台板1aの延長部
分の上端面に固定され、また、中央部の2箇所のキリ穴
にボルトが挿入され、フレ−ム3の上端面に固定されて
いる。これによって、固定スクロ−ル1とフレ−ム3
は、板バネ12によって軸方向に弾性連結され、ラジア
ル方向及び軸周りの回転方向には固定連結されている。
15は低圧ガスを吸入する吸入管である。23は油溜め
であり、圧縮機の軸受等の摺動部に供給される。
【0003】固定スクロ−ル1の台板1aの上部は同心
状の第1のピストン31及び第2のピストン32を形成
し、それぞれ覆い部材33で形成された同心配置の第1
のシリンダ室36及び第2のシリンダ室37に摺動する
ように嵌め合わされている。第1のシリンダ室36は第
1のピストン31の円筒面上に設けた第1の可撓性シ−
ル材34により第2のシリンダ室37とシ−ルされ、ま
た、第2のシリンダ室37は第2のピストン32の円筒
面上の第2の可撓性シ−ル材35により低圧側とシ−ル
されている。1cは固定スクロ−ルの吐出ポ−トであ
り、圧縮室6で圧縮された冷媒ガスは吐出ポ−ト1cを
経由して、第1シリンダ室36に入り、開口38を経
て、ガス吐出室39に入り、吐出室39より吐出管にて
圧縮機外へ吐出される。1dは圧縮途中の圧縮室と第2
のシリンダ室37とを連通し、中間圧力の冷媒ガスを第
2のシリンダ室37へ導入する抽気孔である。
【0004】前記の従来のスクロ−ル圧縮機は、吸入管
15より吸入した低圧の冷媒ガスを圧縮室6で揺動スク
ロ−ル2の揺動運動により圧縮し、吐出ポ−ト1cから
第1のシリンダ室36、開口38、ガス吐出室39を経
て、ガス吐出室39に設けた吐出管より圧縮機外へ吐出
している。また、固定スクロ−ル1は板バネ10の弾性
変形により軸方向に移動可能とされ、第1のシリンダ室
36の吐出圧力が第1のピストン31に作用し、第2の
シリンダ室37の中間圧力が第2のピストン32に作用
し、これらの作用圧力により固定スクロ−ル1を揺動ス
クロ−ル2に押圧して両スクロ−ル間の密封付勢を行な
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロ−ル圧縮
機は、以上のように構成されていたので、吐出圧力と中
間圧力とを仕切る第1の可撓性シ−ル材34及び中間圧
力と低圧とを仕切る第2の可撓性シ−ル材35が、固定
スクロ−ル1の台板1aの上部の円筒部である第1のピ
ストン31及び第2のピストン32に設けられている。
この場合、固定スクロ−ル1を覆い部材33に組合わせ
る際の円筒面嵌合部が2箇所あり、組立性が悪いのに加
えて、加工誤差に基因する嵌合部のクリアランスの偏り
が存在し、シ−ル箇所のシ−ル性不良が生じ易かった。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、固定スクロ−ルが軸方向に移動可能
で、固定スクロ−ルの台板背面に導入された圧縮ガスに
より固定スクロ−ルを揺動スクロ−ルに押圧するスクロ
−ル圧縮機であって、組立性がよいとともに、固定スク
ロ−ル押圧の圧縮ガスのシ−ル箇所のシ−ル性不良が生
じない、また、液インジェクション機能を有する、高効
率で信頼性の高いスクロ−ル圧縮機を得ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係わるスクロ−ル圧縮機は、固定スクロ−ル軸方向移動
手段を有し、固定スクロ−ルの台板と静止部材間に隙間
を設け、前記隙間のうち、内側シ−ル材で囲われた高圧
室には高圧の圧縮ガスを導入し、内側シ−ル材と外側シ
−ル材で囲われた中間圧室には中間圧の圧縮ガスを導入
し、該圧縮ガスの圧力により固定スクロ−ルを揺動スク
ロ−ルに押圧するようにしたスクロ−ル圧縮機におい
て、前記静止部材の中央部に圧縮室に連通する凹部を設
け、該凹部を囲うようにマフラ−を取付け、該凹部に半
径方向に向かう吐出穴を設け、この吐出穴より圧縮ガス
を密閉容器外へ吐出するものである。
【0008】また、この発明の第2の発明に係わるスク
ロ−ル圧縮機は、第1の発明において、静止部材の凹部
に設けられた半径方向に向かう吐出穴より圧縮ガスを密
閉容器外へ吐出する吐出管と、該吐出管と前記密閉容器
とを接続する吐出接続管とを備え、前記吐出接続管は大
径部と小径部を有し前記密閉容器内部に向かってその直
径が大きくなる形状で、前記大径部において前記密閉容
器と固着され、前記小径部において前記吐出管と固着さ
れるものである。
【0009】また、この発明の第3の発明に係わるスク
ロ−ル圧縮機は、第1の発明において、マフラ−の静止
部材側の開口径及び静止部材の凹部の開口径が外側シ−
ル材を収納する溝の径以下で、かつ、内側シ−ル材を収
納する溝の径以上であるものである。
【0010】また、この発明の第4の発明に係わるスク
ロ−ル圧縮機は、第1の発明において、固定スクロ−ル
の液インジェクションポ−トと静止部材の液インジェク
ションポ−トとを固定スクロ−ルと静止部材間の隙間に
おいて液インジェクションシ−ル内で気密に連通し、前
記静止部材の液インジェクションポ−トと連通する静止
部材の半径方向に設けた液インジェクション穴に液イン
ジェクション管を接続したものである。
【0011】また、この発明の第5の発明に係わるスク
ロ−ル圧縮機は、第4の発明において、液インジェクシ
ョン管と密閉容器とを接続する液インジェクション接続
管を備え、前記液インジェクション接続管は大径部と小
径部を有し、前記密閉容器内部に向かってその直径が大
きくなる形状で、前記大径部において前記密閉容器と固
着され、前記小径部において前記液インジェクション管
と固着されるものである。
【0012】また、この発明の第6の発明に係わるスク
ロ−ル圧縮機は、第1の発明において、固定スクロ−ル
台板と静止部材との対向面間の隙間に設けたシ−ル材を
収納する溝の入口側コ−ナ部に切り欠きを設けたもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.まず最初に、図1において本発明の実施
の形態1の説明を行う。図1は本発明のスクロ−ル圧縮
機の断面図である。図1において、1は固定スクロ−ル
であり、その台板1aの片側(下側)には板状渦巻歯1
bが形成されている。2は揺動スクロ−ルであり、その
台板2aの片側(上側)には板状渦巻歯2bが形成され
ており、反対側(下側)には主軸7から駆動力を受ける
ボス部2cが突設されている。主軸7は、電動機8によ
り回転駆動される。固定スクロ−ル1の板状渦巻歯1b
と揺動スクロ−ル2の板状渦巻歯2bとは180度の位
相をもって組合わされ圧縮室6を形成している。3はフ
レ−ムであり、その外周部は密閉容器9に固着されてお
り、揺動スクロ−ル2のスラスト負荷を支持するととも
に、主軸7を軸受によりラジアル方向に支持している。
4は静止部材であり、上方に円筒形状の凹部4aが形成
されており、フレ−ム3の上端面に後述の板バネ10と
ともにボルトにより固定されている。5はマフラ−であ
り、静止部材4の円筒状の凹部4aの外側の上端面にシ
−ル材を介してボルトにより固定されており、マフラ−
5内には圧縮室6の最内側の圧縮室6、固定スクロ−ル
の吐出ポ−ト1c、静止部材4の吐出ポ−ト4bを経由
して高圧ガスが導入され、マフラ−5内が高圧空間、そ
の外部が低圧空間となっている。10は固定スクロ−ル
軸方向移動手段を構成する板バネであり、板状の弾性部
材から成り、固定スクロ−ル1の台板1aの外周部とフ
レ−ム3の外周部で挟まれた位置関係にあり、板バネ1
0には4箇所のリ−マ穴が設けられ、その両端の2箇所
のリ−マ穴にリ−マボルトが挿入され、固定スクロ−ル
1の台板1aの外周部に固定され、また、板バネ10
は、その中央側の2箇所のリ−マ穴にリ−マボルトが挿
入され、フレ−ム3の外周部の上端面に固定されてい
る。つまり、固定スクロ−ル1はフレ−ム3に、板バネ
10によって軸方向に弾性連結されているとともに、ラ
ジアル方向並びに軸回りの回転方向には物理的に固定連
結されていることとなり、運転中にずれることはない。
固定スクロ−ル1の台板1aの板状渦巻歯1bが形成さ
れる側とは反対側の面(上側面)には、高圧と中間圧を
仕切る内側シ−ル材11及び中間圧と低圧とを仕切る外
側シ−ル材12を収納する溝がそれぞれ設けられてい
る。固定スクロ−ル1、静止部材4及び内側シ−ル材1
1とで囲われた隙間が形成され、この隙間は、固定スク
ロ−ル1の最内側の圧縮室6に連通する吐出ポ−ト1c
と連通しており、高圧が導入される高圧室13を構成す
る。また、固定スクロ−ル1、静止部材4、内側シ−ル
材11及び外側シ−ル材12とで囲われた隙間が形成さ
れ、この隙間は、圧縮途中の中間圧の圧縮室6に開口す
る抽気孔1dにより中間圧が導入され中間圧室14を形
成する。13は、オルダム継手であり、揺動スクロ−ル
2の自転を拘束するとともに揺動スクロ−ル2とフレ−
ム3との位相を決めている。20は、ガラス端子であ
り、圧縮室6の上方で密閉容器9の上部の低圧空間に固
着されており、電動機8のリ−ド線と結線されている。
15は、電動機8上部近傍に開口した吸入管であり、密
閉容器9に固着され、低圧の圧縮用ガスを密閉容器9へ
導入する。
【0014】静止部材4には、ラジアル方向に吐出穴4
cが設けられている。この吐出穴4cは、円筒形状の凹
部4aの壁を貫通し、その一端が円筒形状の凹部4aに
開口し、他端はUリング等のシ−ル材を介して吐出管1
6が挿入され、この吐出管16は密閉容器9の上部に固
定され、高圧の圧縮ガスをスクロ−ル圧縮機外へ導く。
また、マフラ−5は、その静止部材4側の開口径が固定
スクロ−ル1の台板1aの外側シ−ル材12を収納する
溝の径と同等か、それ以下で、かつ、内側シ−ル材11
を収納する溝の径以上となるように静止部材4の上端面
に静止部材の凹部4aを囲うように固定されている。
【0015】なお、前記の固定スクロ−ル1に設けた溝
は、隙間を形成する静止部材4の固定スクロ−ル1側に
設けてもよい。
【0016】次に本実施の形態のスクロ−ル圧縮機の動
作について説明する。電動機8により主軸7が回転さ
れ、主軸7により揺動スクロ−ル2が駆動されることに
より、吸入管15から導入された低圧の冷媒ガスは電動
機8を冷却しながら密閉容器9内を下部から上部へ移動
し、固定スクロ−ル1と揺動スクロ−ル2の板状渦巻歯
1b、2bで形成される圧縮室6に入り、圧縮室の外側
から中心側へ移動し、高圧に圧縮され、固定スクロ−ル
1の吐出ポ−ト1c、静止部材の吐出ポ−ト4bから静
止部材4の円筒形状の凹部4aとマフラ5で囲われた高
圧空間に入り、マフラ−効果により脈動を抑えられて、
吐出管16より圧縮機外へ吐出される。
【0017】次に本スクロ−ル圧縮機の固定スクロ−ル
1の軸方向移動機構について説明する。スクロ−ル圧縮
機の通常の運転時には、固定スクロ−ル1には、圧縮室
内のガス圧に起因する軸方向で上側へ押し上げる力が作
用し、また、固定スクロ−ル1の背面には、内側シ−ル
材11の中心側である高圧室13には高圧が、内側シ−
ル材11と外側シ−ル材12の間の中間圧室14にさら
されている部分には中間圧が作用しており、これらの高
圧、中間圧により固定スクロ−ルは、下側に押される
が、高圧室13、中間圧室14の径を適宜選定すること
により、全体として固定スクロ−ル1は適正な圧力で下
側、つまり揺動スクロ−ル2に押し付けられる設定とな
っている。固定スクロ−ル1は、弾性部材である板バネ
10を介してフレ−ム3に連結されており、従って固定
スクロ−ル1はフレ−ム3に、板バネ10によって軸方
向に弾性連結されているとともに、ラジアル方向並びに
軸回りの回転方向には物理的に固定連結されていること
となり、運転中にずれることはない。かくして、通常運
転時には、固定スクロ−ル1は揺動スクロ−ル2に軸方
向に適正な所定の力で常に押し付けられ、両板状渦巻歯
1b、2bは、それぞれ相手側の台板2a、1aの圧縮
室側内面と適正な所定の圧力で追従接触し、隙間をなく
し、圧縮時のガス漏れを防止し効率のよいスクロ−ル圧
縮機としている。また、圧縮機の起動時等に、冷媒が潤
滑油に溶け込み液圧縮が生じ、圧縮機内の圧力が異常に
上昇したような場合には、固定スクロ−ル1が上に押さ
れ軸方向にリリ−フし、両板状渦巻歯1b、2bは、そ
れぞれ相手側の台板2a、1aの圧縮室側内面と隙間を
つくり、この隙間から高圧を逃がすことにより板状渦巻
歯の破損等を防止する。なお、固定スクロ−ルは、軸方
向において、上方へは静止部材4に当接するまで、ま
た、下方へは板状渦巻歯1bが揺動スクロ−ル2の台板
2aの圧縮室側内面と当接するまでの範囲で軸方向に移
動可能である。
【0018】また、本実施の形態では、マフラ−5は、
その静止部材4側のマフラ−5の開口径が固定スクロ−
ル1の台板1aの外側シ−ル材12を収納する溝の径と
同等か、それ以下で、かつ、内側シ−ル材11が収納さ
れる溝の径以上となるように静止部材4の上端面に静止
部材の凹部を囲うように固定されているので、静止部材
4には、軸方向上下からの圧力による差圧が大きくなる
ことによる偏荷重により変形することがない。即ち、マ
フラ−5内の高圧がかかる静止部材4の上側面積は、高
圧と中間圧のかかる下側の面積以下で、高圧のかかる面
積以上としているので静止部材4の偏荷重による変形が
おさえられ、内側、外側シ−ル材によるシ−ル部からの
圧漏れが防止できる。本実施の形態では、マフラ−5
は、上記の如くシ−ル部の圧漏れを防止しながらマフラ
−としての脈動防止効果を達成できる。さらに静止部材
4の円筒形状の凹部4aの大きさを変えることによりマ
フラ−容量を変えることができる。
【0019】また、本実施の形態では、吐出管16は静
止部材4の円筒形状の凹部4aの壁に設けた吐出穴4c
に挿入されているので、固定スクロ−ル1の軸方向の移
動に支障をきたすことがなく、固定スクロ−ルの軸方向
移動による両スクロ−ル渦巻歯の密封追従機構を達成で
きる。しかも、吐出管16をラジアル方向に密閉容器9
から突出するようにしているので、圧縮機の高さ方向の
寸法を抑えることができる。
【0020】前記の実施の形態では、固定スクロ−ル1
を軸方向に移動する固定スクロ−ル軸方向移動手段とし
て、固定スクロ−ル1の台板1aの外周部とフレ−ム3
の外周部とを結合する板バネ10の例を挙げたが、これ
に限るものではなく、例えば、固定スクロ−ル軸方向移
動手段として、静止部材4の下方に円筒形状の凹部を形
成し、この凹部に固定スクロ−ル1の台板1aを嵌合さ
せ、固定スクロ−ル1をこの凹部をガイドとして軸方向
に摺動させるようにしてもよい。また、静止部材4、固
定スクロ−ル1及びフレ−ム3をリ−マピンにより位置
決めし、リ−マピンにより軸方向の移動のガイド及び半
径方向、回転方向の位置規制をしたものでもよい。
【0021】実施の形態2.図2は、本発明の実施の形
態2のスクロ−ル圧縮機の断面図であり、図3は、同じ
く中間圧室内のインジェクションポ−トを仕切るシ−ル
を説明する部分拡大図である。なお、実施の形態1と同
様部分には同一番号を付し、その説明を省略する。図に
おいて、1eは固定スクロ−ル1の台板1aに設けられ
た固定スクロ−ルの液インジェクションポ−トであり、
圧縮途中の圧縮室に開口する開口部である一端から延び
て、他端は固定スクロ−ル1の台板1aの上面に開口す
る。4dは静止部材4に設けられた静止部材の液インジ
ェクションポ−トであり、静止部材4下端面に開口する
開口部である一端から延びて、他端は静止部材4内にお
いて、静止部材4の側端面に開口する開口部から半径方
向に延びる液インジェクション孔4eと連通している。
固定スクロ−ル1の液インジェクションポ−ト1eの固
定スクロ−ル1の台板1a上面の開口部と静止部材4の
液インジェクションポ−ト4dの静止部材4の下面の開
口部とが、固定スクロ−ル1の台板1aと静止部材4と
の間の中間圧室14領域内において連通し、固定スクロ
−ル1の台板1a上端面に設けられたリング状の溝に設
けられた液インジェクションシ−ル材17によって中間
圧室14とは連通しないように仕切られている。18は
液インジェクション管であり、液インジェクション孔4
eの静止部材4の側端面の開口部にUリング等のシ−ル
材を介して挿入され、また液インジェクション管18は
その一部を密閉容器9に固定されるとともに冷凍サイク
ルの凝縮器出口に配管接続されている。図3において、
固定スクロ−ル1の上端面に設けられた溝に設けられる
液インジェクションシ−ル材17は、まず三角形断面を
有する弾性部材であるバックアップ材17bが固定スク
ロ−ル1の台板1a上端面のリング状の溝に斜面が外側
になるように装着され、その上に五角形断面を有する圧
力シ−ル材である端面シ−ル材17aがバックアップ材
17bの前記斜面に一面が合わさるように装着されてい
る。
【0022】液インジェクションは、冷凍サイクルの凝
縮器の出口側から分岐した配管により高圧液冷媒が液イ
ンジェクション管18を通って密閉容器1内へ導入さ
れ、静止部材の液インジェクション孔4e、液インジェ
クションポ−ト4d、固定スクロ−ルの液インジェクシ
ョンポ−ト1eを経て圧縮途中の圧縮室6に導かれるこ
とによりおこなわれ、圧縮途中の冷媒の温度を下げ、吐
出ガス温度の過昇を防止する。液インジェクションは、
常時行っても、配管途中の弁を調整又は開閉して過昇時
に行ってもよい。また、液インジェクション管18に
は、キャピラリ管を介して圧縮機の運転中は常にインジ
ェクションを行なう配管とキャピラリ管を介して開閉弁
または流量調整弁等により流量を開閉、調整する配管と
が並列に接続され、吐出ガス温度に応じてインジェクシ
ョン量を可変としてもよい。
【0023】中間圧室14内における液インジェクショ
ンポ−ト1e、4dのシ−ルは、次のように行われる。
図3において、インジェクションしない時には、弾性部
材であるバックアップ材17bが外周側に広がろうとし
ているため、端面シ−ル材17aは持ち上げられ、静止
部材4に軽く圧接されている。運転時に液インジェクシ
ョンされると、端面シ−ル材17aの背部に液インジェ
クションの高圧が回りこみ、端面シ−ル材17aはより
確実に静止部材4に圧接される。本実施の形態では、溝
を固定スクロ−ル1に設けた場合で説明したが、静止部
材4に設けてもよい。また、三角形断面のバックアップ
材17bは、ウエ−ブスプリング等でも同等の効果が得
られる。
【0024】なお、上記においては、液インジェクショ
ンポ−ト4d、1eの開口部は中間圧室14領域内に開
口し、液インジェクションシ−ル材17により中間圧室
とは連通しないように仕切られているが、高圧室13領
域内にインジェクションポ−ト4d、1eを開口させ、
上記同様に高圧室13と連通しないようにしてもよい。
【0025】実施の形態3.図4、5、6は、図1又は
図2に示すスクロ−ル圧縮機の高圧室13、中間圧室1
4をシ−ルするシ−ル機構を示す図である。図4は、高
圧と中間圧を仕切る内側シ−ルに関し、図4(a)は,
圧力シ−ル材11aを示し、ほぼ直角な2面とそれと対
向する斜面を有する五角形断面の、例えばテフロン等か
らなる圧力シ−ル材であり、図に示すように斜面側を内
側にしたリング状に形成され、その合わせ目箇所におい
て、リング径が調整できるようになっている。図4
(b)は、ほぼ直角面と斜面を有する三角形断面の弾性
部材であるバックアップ材11bであり、図に示すよう
に斜面側を外側にしてリング状にして使用される。内側
シ−ル材11は、上記圧力シ−ル材11aとバックアッ
プ材11bとで構成される。図4(c)は、固定スクロ
−ルの上端面に設けた溝に高圧室と中間圧室とを仕切る
上記の内側シ−ル材である圧力シ−ル材11aとバック
アップ材11bとを装着した状態を示し、まず上記溝に
バックアップ材11bを三角形断面の斜面を上にして装
着し、その斜面上に圧力シ−ル材11aの上記斜面が重
なるように装着されている。また、溝の入口側である上
側のコ−ナ部には切り欠きである面取りが施されてお
り、その面取りの軸方向寸法は、最大リリ−フ量より大
きく設定されている。以上は、内側シ−ル材11につい
て説明したが、外側シ−ル材12についても高圧と中間
圧の関係が中間圧と吸入圧である低圧との関係となるが
同じことがいえる。
【0026】図4(c)の上側の図は、圧縮機の停止時
及び定常運転時の状態を示しており、停止時において
は、弾性部材であるバックアップ材11bが外周側に広
がろうとするため、圧力シ−ル材11aは持ち上げら
れ、静止部材4に軽く圧接されている。この状態で圧縮
機を起動すると、起動直後から中間圧と高圧がシ−ルさ
れるので、圧力シ−ル材11aの背部に高圧が回り込
み、図4(c)において右側に押され、圧力シ−ル材1
1aはより確実に静止部材4に圧接される。なお、定常
運転時も図4(c)に示す状態になっている。また、リ
リ−フ動作時には、圧縮室内の圧力が異常に大きくな
り、図4(c)において、固定スクロ−ル1が静止部材
4に近ずくことに伴い圧力シ−ル材11aはそのままの
形状で溝の中を相対的に下方に移動する(沈む)のに対
して、バックアップ材11bは縮む、つまり図4(c)
において左側に移動し、その径が小さくなる。また、圧
力シ−ル材11aの外周上側のコ−ナ部は圧力差で周方
向に微小に変形しているが、固定スクロ−ル1に設けら
れた溝の上側コ−ナ部に面取りがなされており、特にそ
の面取りの軸方向寸法が最大リリ−フ量より大きく設定
されているので、リリ−フ動作時に固定スクロ−ル1と
静止部材4との間に挟み込まれて、固定スクロ−ルが充
分にリリ−フできなくなることはない。本実施の形態で
は固定スクロ−ル1に溝を設けた場合を説明したが、高
低圧セパレ−タ4に設けてもよい。また、三角形断面の
圧力シ−ル材はウエ−ブスプリング等でもよい。
【0027】図5は、図4(c)と同じく固定スクロ−
ル1の溝に内側シ−ル材11を装着した図であるが、図
5においては、固定スクロ−ル1の溝の入口側である上
側コ−ナ部に切り欠きである段部を設けている。この段
部の深さは固定スクロ−ル1の最大リリ−フ量より大き
く設定されている。従って、圧力シ−ル材11aの上側
コ−ナ部がリリ−フ動作時に固定スクロ−ル1と静止部
材4との間に挟み込まれて、固定スクロ−ルが充分にリ
リ−フできなくなることはない。また、図6に示すよう
に外周上側コ−ナ部に面取りをした圧力シ−ル材11a
を固定スクロ−ル1の溝の入口側である上側コ−ナ部に
切り欠きである面取りをした溝に装着してもよい。この
際、圧力シ−ル材11aと固定スクロ−ル1の溝の面取
りの軸方向寸法関係を固定スクロ−ル1が最も揺動スク
ロ−ル2側に下がった時でも、図のように圧力シ−ル材
11aの面取りの下側エッジが固定スクロ−ル1の溝の
面取りの下側エッジより下側にあるようにすることで、
圧力シ−ル材11aが固定スクロ−ル1の溝の面取りエ
ッジにより削りとられることが防止できる。さらに、外
周上側のコ−ナ部に面取りをおこなった圧力シ−ル材1
1aを図5に示した上側のコ−ナ部に段部を設けた溝に
装着してもよい。
【0028】実施の形態4.図7は、本発明の実施の形
態4のスクロ−ル圧縮機の断面図である。なお、前記の
実施の形態と同様部分には同一番号を付し、その説明を
省略する。図において、29は吐出接続管であり、前記
密閉容器9の内部方向に向かってその直径が大きくなっ
ており、大径部29aと小径部29bとを有するラッパ
状に形成されており、該大径部29aの外周部は前記密
閉容器9とロウ付けなどにより気密接続されている。ま
た、前記小径部29bの内周部は前記吐出管16とロ付
けなどにより気密接続されている。従って、前記吐出管
16を挿入する際、図8に示すように前記静止部材4の
吐出穴4cと前記密閉容器9に気密接続された前記吐出
接続管29の位置が図に示すようにAだけずれていても
前記吐出接続管29がラッパ状に形成されているので前
記吐出管16が傾斜した状態でも前記吐出接続管29に
規制されないで挿入できる。そこで、前記密閉容器9の
吐出接続管29と静止部材4の吐出穴4Cとの位置精度
が多少悪くとも吐出管16が組み付けられる。
【0029】また、30は液インジェクション接続管で
あり、密閉容器9の内部方向に向かってその直径が大き
くなっており、大径部30aと小径部30bとを有する
ラッパ状に形成されており、大径部30aの外周部は密
閉容器9とロウ付けなどにより気密接続されている。ま
た、小径部30bの内周部は液インジェクション管18
とロウ付けなどにより気密接続されている。従って、吐
出管16と同様に液インジェクション管18を挿入する
際、密閉容器9の液インジェクション接続管30と静止
部材4の液インジェクション孔4eとの位置精度が多少
悪くても液インジェクション管18が組み付けられる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明の第1の発明
に係わるスクロ−ル圧縮機においては、固定スクロ−ル
軸方向移動手段を有し、固定スクロ−ルの台板と静止部
材間に隙間を設け、前記隙間のうち、内側シ−ル材で囲
われた高圧室には高圧の圧縮ガスを導入し、内側シ−ル
材と外側シ−ル材で囲われた中間圧室には中間圧の圧縮
ガスを導入し、該圧縮ガスの圧力により固定スクロ−ル
を揺動スクロ−ルに押圧するようにしたスクロ−ル圧縮
機において、前記静止部材の中央部に圧縮室に連通する
凹部を設け、該凹部を囲うようにマフラ−を取付け、該
凹部に半径方向に向かう吐出穴を設け、この吐出穴より
圧縮ガスを密閉容器外へ吐出するようにしたので、固定
スクロ−ルが軸方向に移動可能であり、静止部材、固定
スクロ−ル等の組立性が良いとともに、シ−ル材による
高圧及び中間圧のシ−ル性が良く、固定スクロ−ルを適
正に揺動スクロ−ルに押圧するスクロ−ル圧縮機が得ら
れる。
【0031】また、本発明の第2の発明に係わるスクロ
−ル圧縮機においては、第1の発明において、静止部材
の凹部に設けられた半径方向に向かう吐出穴より圧縮ガ
スを密閉容器外へ吐出する吐出管と、該吐出管と前記密
閉容器とを接続する吐出接続管とを備え、前記吐出接続
管は大径部と小径部を有し前記密閉容器内部に向かって
その直径が大きくなる形状で、前記大径部において前記
密閉容器と固着され、前記小径部において前記吐出管と
固着されるので、吐出管を挿入する際、密閉容器の吐出
接続管と静止部材の吐出穴との位置精度が多少悪くても
吐出管は性能上問題なく容易に組み付けられる。
【0032】また、本発明の第3の発明に係わるスクロ
−ル圧縮機においては、第1の発明において、マフラ−
の静止部材側の開口径及び静止部材の凹部の開口径が外
側シ−ル材を収納する溝の径以下で、かつ、内側シ−ル
材を収納する溝の径以上であるようにしたので、静止部
材には、軸方向両面からの圧力による差圧が大きくなる
ことによる大きな偏荷重がかかることがなく、変形が生
じず、シ−ル材によるシ−ル部からのシ−ル漏れが防止
でき、高効率のスクロ−ル圧縮機が得られる。
【0033】また、本発明の第4の発明に係わるスクロ
−ル圧縮機においては、第1の発明において、固定スク
ロ−ルの液インジェクションポ−トと静止部材の液イン
ジェクションポ−トとを固定スクロ−ルと静止部材間の
隙間において液インジェクションシ−ル内で気密に連通
し、前記静止部材の液インジェクションポ−トと連通す
る静止部材の半径方向に設けた液インジェクション穴に
液インジェクション配管を接続したので、固定スクロ−
ルが軸方向に移動可能であると共に液インジェクション
機能を有するスクロ−ル圧縮機を得ることができる。
【0034】また、本発明の第5の発明に係わるスクロ
−ル圧縮機においては、第4の発明において、液インジ
ェクション管と密閉容器とを接続する液インジェクショ
ン接続管を備え、前記液インジェクション接続管は大径
部と小径部を有し、前記密閉容器内部に向かってその直
径が大きくなる形状で、前記大径部において前記密閉容
器と固着され、前記小径部において前記液インジェクシ
ョン管と固着されるので、液インジェクション管を挿入
する際、密閉容器の液インジェクション接続管と静止部
材の液インジェクション孔との位置精度が多少悪くても
液インジェクション管は性能上問題なく、容易に組み付
けられる。
【0035】また、この発明の第6の発明に係わるスク
ロ−ル圧縮機においては、第1の発明において、固定ス
クロ−ル台板と静止部材との対向面間の隙間に設けたシ
−ル材を収納する溝の入口側コ−ナ部に切り欠きを設け
たので、スクロ−ル圧縮機の液圧縮等のリリ−フ動作時
に、固定スクロ−ルが静止部材側へ移動してもシ−ル材
が固定スクロ−ルと静止部材との間に挟み込まれること
がなく、リリ−フが確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すスクロ−ル圧
縮機の断面図。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すスクロ−ル圧
縮機の断面図。
【図3】 この発明の実施の形態2のインジェクション
ポ−トのシ−ルを示す要部拡大図。
【図4】 この発明の実施の形態3のシ−ル機構を示す
図。
【図5】 この発明の実施の形態3の別のシ−ル機構を
示す図。
【図6】 この発明の実施の形態3のさらに別のシ−ル
機構を示す図。
【図7】 この発明の実施の形態4を示すスクロ−ル圧
縮機の断面図。
【図8】 この発明の実施の形態4の吐出管を吐出穴に
挿入し、吐出接続管に固定することを示す要部拡大図。
【図9】 従来のスクロ−ル圧縮機を示す断面図。
【符号の説明】
1 固定スクロ−ル、1a 台板、1b 板状渦巻歯、
1e 固定スクロ−ルの液インジェクションポ−ト、2
揺動スクロ−ル、2a 台板、2b 板状渦巻歯、3
フレ−ム、4 静止部材、4a 凹部、4c 吐出
穴、4d 静止部材の液インジェクションポ−ト、4e
液インジェクション穴、5 マフラ−、6圧縮室、7
主軸、9 密閉容器、10 固定スクロ−ル軸方向移
動手段、11 内側シ−ル材、12 外側シ−ル材、1
3 高圧室、14 中間圧室、18液インジェクション
管、29 吐出接続管、29a 大径部、29b 小径
部、30 液インジェクション接続管、30a 大径
部、30b 小径部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 清春 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板の一方側に板状の渦巻歯を形成する
    固定スクロ−ルと、台板の一方側に板状渦巻歯を形成
    し、前記固定スクロ−ルの板状渦巻歯と組合わせて圧縮
    室を形成し、台板の他方側には駆動力を受ける主軸との
    係合部を形成し、前記固定スクロ−ルに対して揺動運動
    する揺動スクロ−ルと、密閉容器に固着支持され、前記
    揺動スクロ−ルを軸方向に支持するとともに前記主軸を
    半径方向に支持するフレ−ムと、前記フレ−ムにその周
    辺部で固着され、前記固定スクロ−ルの台板に板状渦巻
    歯と反対側で、対面して配置された静止部材と、固定ス
    クロ−ル軸方向移動手段とを有し、 固定スクロ−ルの台板と静止部材間に隙間を設け、前記
    隙間のうち、内側シ−ル材で囲われた高圧室には高圧の
    圧縮ガスを導入し、内側シ−ル材と外側シ−ル材で囲わ
    れた中間圧室には中間圧の圧縮ガスを導入し、該圧縮ガ
    スの圧力により固定スクロ−ルを揺動スクロ−ルに押圧
    するようにしたスクロ−ル圧縮機において、 前記静止部材の中央部に圧縮室に連通する凹部を設け、
    該凹部を囲うようにマフラ−を取付け、該凹部に半径方
    向に向かう吐出穴を設け、この吐出穴より圧縮ガスを密
    閉容器外へ吐出することを特徴とするスクロ−ル圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 静止部材の凹部に設けられた半径方向に
    向かう吐出穴より圧縮ガスを密閉容器外へ吐出する吐出
    管と、該吐出管と前記密閉容器とを接続する吐出接続管
    とを備え、前記吐出接続管は大径部と小径部を有し前記
    密閉容器内部に向かってその直径が大きくなる形状で、
    前記大径部において前記密閉容器と固着され、前記小径
    部において前記吐出管と固着されることを特徴とする請
    求項1記載のスクロ−ル圧縮機。
  3. 【請求項3】 マフラ−の静止部材側の開口径及び静止
    部材の凹部の開口径が外側シ−ル材を収納する溝の径以
    下で、かつ、内側シ−ル材を収納する溝の径以上である
    ことを特徴とする請求項1記載のスクロ−ル圧縮機。
  4. 【請求項4】 固定スクロ−ルの液インジェクションポ
    −トと静止部材の液インジェクションポ−トとを固定ス
    クロ−ルと静止部材間の隙間において液インジェクショ
    ンシ−ル内で気密に連通し、前記静止部材の液インジェ
    クションポ−トと連通する静止部材の半径方向に設けた
    液インジェクション穴に液インジェクション管を接続し
    たことを特徴とする請求項1記載のスクロ−ル圧縮機。
  5. 【請求項5】 液インジェクション管と密閉容器とを接
    続する液インジェクション接続管を備え、前記液インジ
    ェクション接続管は大径部と小径部を有し、前記密閉容
    器内部に向かってその直径が大きくなる形状で、前記大
    径部において前記密閉容器と固着され、前記小径部にお
    いて前記液インジェクション管と固着されることを特徴
    とする請求項4記載のスクロ−ル圧縮機。
  6. 【請求項6】 固定スクロ−ル台板と静止部材との対向
    面間の隙間に設けたシ−ル材を収納する溝の入口側コ−
    ナ部に切り欠きを設けたことを特徴とする請求項1記載
    のスクロ−ル圧縮機。
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