JP2814828B2 - スクロール流体機械 - Google Patents

スクロール流体機械

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JP2814828B2
JP2814828B2 JP4073713A JP7371392A JP2814828B2 JP 2814828 B2 JP2814828 B2 JP 2814828B2 JP 4073713 A JP4073713 A JP 4073713A JP 7371392 A JP7371392 A JP 7371392A JP 2814828 B2 JP2814828 B2 JP 2814828B2
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JP
Japan
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scroll
fluid machine
oldham
arc
curve
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JP4073713A
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JPH05280478A (ja
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謙一 小柴
正晴 丸野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一対のスクロールの
協働により流体の圧縮を行うスクロール流体機械に係
り、特にスクロールを形成する渦巻体の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図3は例えば特開昭62−87693号
公報に示された従来のスクロール流体機械を示す断面図
である。図において、11は駆動用のモータで回転軸1
1aが下方に突出している。12はこのモータ11に結
合された上部ケーシングで、上部外側の一方に排気口1
3が、又、他方に真空容器14と連結する吸気口15が
それぞれ形成されている。12aは上部ケーシング12
内と仕切られて上端が吸気口15と連通するとともに、
下方が開口した垂直状の吸気通路、16は上部ケーシン
グ12の下部に結合された下部ケーシング、17はこの
下部ケーシング16の下部に結合された下部カバー、1
8は下部ケーシング16内に配置される駆動スクロール
で、軸部18aが下部ケーシング16と上部ケーシング
12に軸受20、23を介して回転自在に支承されてい
る。21は駆動スクロール18と協働して圧縮室36を
構成する従動スクロールで、軸部21aが下部カバー1
7に軸受22を介して駆動スクロール18の軸心に対し
て偏心した位置に回転自在に支承されている。駆動スク
ロール18と従動スクロール21は微小な隙間を保って
支承されている。
【0003】24は駆動スクロール18と従動スクロー
ル21とを互いに旋回自在に連結するオルダム継手で、
駆動スクロール18に結合されたオルダムアーム24a
と従動スクロール21に装着されたオルダムリング24
b及びオルダムキー24cとで構成されている。26は
上部ケーシング12と下部ケーシング16間を仕切るO
リング、28は下部ケーシング16と下部カバー17間
をシールするOリング、29は軸部18aに形成された
排気通路で油30の油面の上部に開口している。31、
32は上部ケーシング12と下部ケーシング16間を封
止するオイルシールである。なお、図4にオルダムリン
グ24bの構成を示す。図中、60は上記オルダムアー
ム24a、オルダムキー24cと連結するツメ、58は
このツメ60を支持する円形状のリング部からなる。
【0004】次に動作について説明する。吸気口15を
真空容器14に接続し、モータ11を運転すると、駆動
スクロール18が回転しオルダム継手24を介して、従
動スクロール21が回転することによるポンプ作用によ
って吸気口15より真空容器14内の気体が取り込まれ
圧縮室36で圧縮され排気弁(図示せず)を介して連通
した排気通路29を通って排気口13より機体外へ排出
される。図5は駆動スクロール18及び、従動スクロー
ル21の動作を説明したものである。モータ11を運転
すると、駆動スクロール18が回転しオルダム継手24
を介して、従動スクロール21が回転する。この時、駆
動スクロール18と従動スクロール21のインボリュー
トに囲まれた部分67ができる。駆動スクロール18と
従動スクロール21は微小な隙間を保って支承されてい
るが、油膜により完全にシールされている。この中に取
り込まれた気体がスクロールの回転と共にインボリュー
トの中心に向かって圧縮される。インボリュートでは圧
縮が不十分であるので、スクロールの中心部にそれぞれ
円弧部68a、68bが設けられている。図6はオルダ
ム継手24の動作を説明したものである。駆動スクロー
ル18が回転するとそれに連結されたオルダムアーム2
4aによりリング24bへ動力が伝達され、オルダムリ
ング24bよりオルダムキー24cが連結された従動ス
クロール21が回転する。以上のような運動の際、オル
ダムリング24bのツメ60とオルダムアーム24aは
互いに摺動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール流体
機械は以上のように構成されており、運転中はオルダム
リング24bのツメ60とオルダムアーム24aおよび
オルダムキー24cとがそれぞれお互いに摺動するの
で、長時間運転するとツメ60が摩耗し、オルダムアー
ム24aおよびオルダムキー24cとの間にガタが生じ
るため、駆動スクロール18と従動スクロール21の渦
巻部のインボリュート部分と円弧部分のクリアランスが
同じであるため、円弧同士が最初に金属接触して騒音お
よび振動の原因になるという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、駆動スクロールと従動スクロー
ルの回転に位相差が生じ、両スクロール渦巻部分の円弧
部分同士が接触しても、円弧部分の金属接触を防止し
て、騒音および振動の少ないスクロール流体機械を得る
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスクロー
ル流体機械は、双方が協働して圧縮室を形成する一対の
スクロールの内、少なくともいずれか一方のスクロール
の円弧部に切り欠きを形成するとともに、この切り欠き
に固体潤滑剤を塗布したものである。
【0008】
【作用】この発明におけるスクロール流体機械の、スク
ロールの円弧部分に形成された切り欠きおよびこの切り
欠きに塗布された固体潤滑剤は、円弧部分同士の金属接
触を防止する。
【0009】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の実施例1におけるスクロール流体
機械のスクロールの渦巻体の形状を示す平面図である。
図において、1は第1のインボリュート曲線1aでなる
外側曲線、2は第2のインボリュート曲線2aと半径R
の第1の円弧2bとでなる内側曲線、3は第1の円弧2
bと第1のインボリュート曲線1aとを滑らかに接続す
る半径rの第2の円弧、4は両円弧2b、3の表面に形
成される切り欠き、5はこの切り欠き4部に塗布される
例えば樹脂組成物等の固体潤滑剤である。
【0010】上記のように構成される実施例1における
スクロール流体機械においても、長時間運転されると、
従来におけると同様に、オルダムリング24bのツメ6
0とオルダムアーム24aおよびオルダムキー24cと
がそれぞれお互いに摺動するために、ツメ60が摩耗し
てオルダムアーム24aおよびオルダムキー24cとの
間にガタが生じる。
【0011】このため、正常時には図2−(A)に示す
ような状態で動作していたものが、図2−(B)に示す
ように一方のスクロールの第1の円弧2bと他方のスク
ロールの第2の円弧3とがまず接触するが、接触部には
固体潤滑剤5が塗布されているため、金属同士の接触は
防止されて騒音、振動は低減される。又、この接触状態
で継続使用されても、固体潤滑剤5のみが摩耗し、固体
潤滑剤5が消滅するまでポンプ性能に異常をきたさず寿
命を延ばすことができる。さらに、固体潤滑剤5を再塗
布すれば再使用が可能となり寿命はさらに延びる。
【0012】実施例2.なお、上記実施例1は一方のス
クロールに切り欠き4を形成し、この切り欠き4部に固
体潤滑剤を塗布した場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、両方のスクロールにこれらの処
理を施しても良いことは言うまでもない。
【0013】実施例3.又、上記各実施例は両方のスク
ロールが回転する両回転式について説明したが、一方の
スクロールを固定し他方のスクロールを自転を伴わない
公転運動、すなわち揺動運動させる揺動式に適用しても
同様の効果を奏する。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば双方が
協働して圧縮室を形成する一対のスクロールの内、少な
くともいずれか一方のスクロールの円弧部に切り欠きを
形成するとともに、この切り欠きに固体潤滑剤を塗布し
たので、双方のスクロールの回転に位相差が生じ、両ス
クロール渦巻部分の円弧部同士が接触しても、円弧部分
の金属接触を防止して、騒音および振動の少ないスクロ
ール流体機械を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1におけるスクロール流体機
械のスクロールの渦巻体の形状を示す平面図である。
【図2】図1におけるスクロールの渦巻体の接触部の状
態を示す図である。
【図3】従来のスクロール流体機械の構成を示す断面図
である。
【図4】図3におけるスクロール流体機械のオルダムリ
ングの構成を示す図である。
【図5】図3におけるスクロール流体機械の駆動スクロ
ールおよび従動スクロールの動作を説明するための図で
ある。
【図6】図3におけるスクロール流体機械のオルダム継
手の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 外側曲線 1a 第1のインボリュート曲線 2 内側曲線 2a 第2のインボリュート曲線 2b 第1の円弧 3 第2の円弧 4 切り欠き 5 固体潤滑剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 18/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のインボリュート曲線からなる外側
    曲線と、第1の円弧および第2のインボリュート曲線か
    らなる内側曲線と、上記内側曲線の第1の円弧と上記外
    側曲線の第1のインボリュート曲線とを滑らかに接続す
    る第2の円弧とで形成される渦巻体をそれぞれ有し、双
    方が協働して圧縮室を形成する一対のスクロールを備え
    たスクロール流体機械において、上記一対のスクロール
    の内少なくともいずれか一方のスクロールの両円弧部に
    切り欠きを形成するとともに、上記切り欠きに固体潤滑
    剤を塗布したことを特徴とするスクロール流体機械。
JP4073713A 1992-03-30 1992-03-30 スクロール流体機械 Expired - Lifetime JP2814828B2 (ja)

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JP4073713A JP2814828B2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 スクロール流体機械

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JP4073713A JP2814828B2 (ja) 1992-03-30 1992-03-30 スクロール流体機械

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JPH05280478A JPH05280478A (ja) 1993-10-26
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US7179067B2 (en) * 2004-01-13 2007-02-20 Scroll Technologies Scroll compressor with wrap walls provided with an abradable coating and a load-bearing surface at radially outer locations

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JPH05280478A (ja) 1993-10-26

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