JP2005061295A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】段差部とバイパス孔とを備えた構成の場合に圧縮損失を低減する。
【解決手段】バイパス孔46a,46bを段差部42,43の位置よりも渦の中心部側の位置に設ける。このため、段差部42,43からの流体の漏れが想定されるときには、バイパス孔46a,46bが通じて圧縮が行われないので流体の漏れの影響がない。また、バイパス孔46a,46bが閉じて圧縮室が密閉状態になったときには、圧縮室C1,C2が段差部42,43と関与しない位置関係にあるので段差部42,43からの流体の漏れに関係なく圧縮室C1,C2内の圧縮を行う。この結果、段差部42,43からの流体の漏れによる圧縮損失を生じることなく段差部42,43およびバイパス孔46a,46bの効果を得る。
【選択図】 図4

Description

本発明は、空気調和装置や冷凍装置などに具備されるスクロール圧縮機に関するものである。
一般に、スクロール圧縮機は、端板の一側面に渦巻き状の壁体を立設した固定スクロールと、端板の一側面に固定スクロールの壁体と実質的に同一形状の渦巻き状の壁体を立設した旋回スクロールとを有している。そして、固定スクロールと旋回スクロールとの各端板の一側面を向き合わせ互いの壁体を組み合わせて配置する。この状態で固定スクロールに対して旋回スクロールを公転旋回運動させることで各壁体間に形成した圧縮室の容積を漸次減少させて当該圧縮室内の流体を圧縮する。
従来のごとくスクロール圧縮機では、組み合わせた形態で、渦巻きのピッチ間にかかる端板の一側面領域が、渦巻きの外終端側(流体取込口側)で低く内終端側(中心側)で高くなる態様で段差部を設けてある。さらに、壁体の端縁形状が、対応する段差部に係合する態様で形成してある。このような構成により、渦巻きの外終端側での流体の取り込み容積を大きくし、内終端側では圧力を高くして、スクロールの外径を大きくせずに圧縮比を高めている(例えば、特許文献1参照)。
一方、別の従来のスクロール圧縮機では、固定スクロールの渦巻きのピッチ間にかかる端板に対して流体通孔(バイパス孔)を設け、当該流体通孔を開閉可能にしてある。この構成により、必要に応じて流体通孔を開けることで、圧縮室の圧縮容積を小さくして駆動源の負担を軽減している(例えば、特許文献2参照)。
特公昭60−17956号公報 特公平1−33675号公報
ところで、上述した従来のスクロール圧縮機を応用して、段差部を設けて圧縮比を向上し、かつ、バイパス孔を設けて必要なときに圧縮比を小さくできる応用型のスクロール圧縮機(容量制御)を得ることが考えられる。
しかしながら、この応用型のスクロール圧縮機の容量制御時において、特に、段差部よりも渦巻きの外終端側にバイパス孔を設けた場合では、段差部と壁体との係合部分における流体の漏れによって圧縮損失が生じるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、段差部とバイパス孔とを備えた構成の場合に圧縮損失を低減することができるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係るスクロール圧縮機は、端板の一側面に渦巻き状の壁板を有した第1スクロールと、端板の一側面に渦巻き状の壁体を有して当該壁体を前記第1スクロールの壁体に対してかみ合わせた状態で自転を阻止されつつ公転旋回可能に支持された第2スクロールと、前記各スクロールの少なくとも一方の端板の一側面の高さを前記壁体に沿う渦の中心部側で高くし外終端側で低くした段差部と、前記各スクロールの少なくとも他方の壁体の高さを渦の中心部側で低くし外終端側で高くして互いのスクロールの底面と壁体の端縁とが接触した態様で前記段差部に係合する段付部と、前記段差部の位置よりも渦の中心部側の位置に設けてあり前記各スクロールの各壁体と各端板とで囲まれた圧縮室を外部に連通可能にするバイパス孔とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るスクロール圧縮機によれば、段差部とバイパス孔とを備えた構成において、バイパス孔を段差部の位置よりも渦の中心部側の位置に設けている。このため、段差部からの流体の漏れが想定されるときには、バイパス孔が通じて圧縮が行われないので流体の漏れの影響がない。また、バイパス孔が閉じて圧縮室が密閉状態になったときには、圧縮室が段差部と関与しない位置関係にあるので段差部からの流体の漏れに関係なく圧縮室内の圧縮を行う。この結果、段差部からの流体の漏れによる圧縮損失を生じることなく段差部およびバイパス孔の効果を得ることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るスクロール圧縮機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明に係るスクロール圧縮機の全体構成を示す断面図、図2は固定スクロールおよび旋回スクロールを示す斜視図、図3は固定スクロール(旋回スクロール)の断面図、図4は固定スクロールの平面図、図5〜図9は固定スクロールおよび旋回スクロールを組み付けた状態での動作図、図10は従来想定できるスクロール圧縮機を示す平面図である。
図1に示すようにスクロール圧縮機は、ハウジング11の内部に第1スクロールとしての固定スクロール12、および第2スクロールとしての旋回スクロール13からなるスクロール圧縮機構が配設してある。
ハウジング11は、カップ状に形成したハウジング本体11aと、ハウジング本体11aの開口端側に固定した蓋板11bとで構成してある。
固定スクロール12は、端板12aの一側面に渦巻き状の壁体12bを立設してある。また、旋回スクロール13は、固定スクロール12と同様に端板13aの一側面に渦巻き状の壁体13bを立設してある。固定スクロール12の壁体12bと、旋回スクロール13の壁体13bとは、実質的に同一形状をなしている。
固定スクロール12は、ボルト14によってハウジング本体11a内の底部に締結してある。また、旋回スクロール13は、固定スクロール12に対して相互に公転旋回半径だけ偏心し、かつ、180°だけ位相をずらし、固定スクロール12の壁体12bに対して自身の壁体13bをかみ合わせて組み付けてある。さらに、旋回スクロール13は、蓋板11bと端板13aとの間に設けた自転阻止機構15によって自転を阻止されつつ公転旋回運動可能に支持してある。
旋回スクロール13の公転旋回運動に関して、蓋板11bには、クランク16aを備える回転軸16が貫通してある。この回転軸16は、ベアリング17a,17bを介して蓋板11bに回転自在に支持してある。そして、旋回スクロール13側における端板13aの他側面の中央には、ボス18が突設してある。ボス18には、クランク16aの偏心部16bが軸受19およびドライブブッシュ20を介して回動自在に収容してある。これにより、旋回スクロール13は、回転軸16の回転によって公転旋回運動する。また、回転軸16には、旋回スクロール13に与えられたアンバランス量を打ち消すバランスウェイト21が取り付けてある。
ハウジング本体11aの内部には、固定スクロール12の周囲となる位置に吸入室22が形成してある。この吸入室22に対し、ハウジング本体11aには、当該吸入室22に向けて低圧の流体を導く吸入ポート23が設けてある。さらに、ハウジング本体11aの内部には、ハウジング本体11aの内底面と端板12aの他側面とで区画された吐出キャビティ24が形成してある。この吐出キャビティ24に対し、固定スクロール12側の端板12aの中央の位置には、吐出キャビティ24に向けて高圧の流体を導く吐出ポート25が設けてある。この吐出ポート25は、固定スクロール12および旋回スクロール13からなるスクロール圧縮機構において、容積を漸次減少させながら壁体12b,13bの渦の中心部に移動した圧縮室Cに通じて設けてある。また、端板12aの他側面中央には、所定の大きさ以上の圧力が作用した場合にのみ吐出ポート25を開く吐出弁26が設けてある。
図2に示すように固定スクロール12の端板12aには、壁体12bを立設した一側面に、壁体12bの渦方向に沿って中心部側で高く外終端側で低くなるように形成した段差部42を備えている。また、旋回スクロール13側の端板13aも端板12aと同様に、壁体13bを立設した一側面に、壁体13bの渦方向に沿って中心部側で高く外終端側で低くなるように形成した段差部43を備えている。各段差部42,43は、それぞれ壁体12b、壁体13bの渦巻中心を基準として、各壁体12b、13bの外終端から同様に進んだ位置に設けてある。
端板12aの底面(一側面)は、段差部42が形成してあることにより、壁体12bの間に形成した螺旋状の流路が、中心部よりに設けた底の浅い底面12fと外終端よりに設けた底の深い底面12gの2つの部位に分けられる。隣り合う底面12f,12g間には、段差部42を構成し、前記底面12f,12gを繋いで垂直に切り立つ連結壁面12hが存在している。端板13aの底面(一側面)も端板12aと同様に、段差部43が形成してあることにより、壁体13bの間に形成した螺旋状の流路が、中心部よりに設けた底の浅い底面13fと外終端よりに設けた底の深い底面13gの2つの部位に分けられる。隣り合う底面13f,13g間には、段差部43を構成し、前記底面13f,13gを繋いで垂直に切り立つ連結壁面13hが存在している。
また、固定スクロール12側の壁体12bは、旋回スクロール13の段差部43に対応し、その渦巻き状の端縁が2つの部位に分割され、かつ、渦の中心部側で低く外終端側で高くなるように形成した段付部44を備えている。旋回スクロール13側の壁体13bも壁体12bと同様に、固定スクロール12の段差部42に対応し、その渦巻き状の端縁が2つの部位に分割され、かつ、渦の中心部側で低く外終端側で高くなるように形成した段付部45を備えている。
壁体12bの端縁は、段付部44が形成してあることにより、中心部寄りに設けられた低位の端縁12cと外終端寄りに設けられた高位の端縁12dの2つの部位に分けられる。隣り合う端縁12c,12d間には、段付部44を構成し、両者を繋いで旋回面に垂直な連結縁12eが存在している。壁体13bの端縁も壁体12bと同様に、段付部45が形成してあることにより、中心部寄りに設けられた低位の端縁13cと外終端寄りに設けられた高位の端縁13dの2つの部位に分けられる。隣り合う端縁13c,13d間には、段付部45を構成し、両者を繋いで旋回面に垂直な連結縁13eが存在している。
連結縁12eは、壁体12bを旋回スクロール13の方向から見ると壁体12bの内外両側面に滑らかに連続し壁体12bの肉厚に等しい直径を有する半円形をなしている。連結縁13eも連結縁12eと同様に、壁体13bを固定スクロール12の方向から見ると壁体13bの内外両側面に滑らかに連続し壁体13bの肉厚に等しい直径を有する半円形をなしている。また、連結壁面12hは、端板12aを旋回軸方向から見ると旋回スクロールの旋回に伴って連結縁13eが描く包絡線に一致する円弧をなしている。連結壁面13hも連結壁面12hと同様に、旋回スクロールの旋回に伴って連結縁12eが描く包絡線に一致する円弧をなしている。
図3に示すように壁体12bにおいて端縁12cと連結縁12eとが突き合う部分には、肉盛りしたようにリブ12iが設けてある。リブ12iは、応力集中を避けるため端縁12dと連結縁12eとに滑らかに連続する凹曲面をなして壁体12bと一体に形成してある。壁体13bにおいて端縁13cと連結縁13eとが突き合う部分にも、同様の理由で同形状のリブ13iが設けてある。
端板12aにおいて底面12gと連結壁面12hとが突き合う部分には、肉盛りしたようにリブ12jが設けてある。リブ12jは、応力集中を避けるため底面12gと連結壁面12hとに滑らかに連続する凹曲面をなして壁体12bと一体に形成してある。端板13aにおいて底面13gと連結壁面13hとが突き合う部分にも、同様の理由で同形状のリブ13jが設けてある。
壁体12bにおいて端縁12dと12eとが突き合う部分は、組み付け時にリブ13jとの干渉を避けるために面取りしてある。壁体13bにおいて端縁13dと13eとが突き合う部分は、組み付け時にリブ12jとの干渉を避けるために面取りしてある。
さらに、図2に示すように、壁体12bの各端縁12c,12dおよび連結縁12eには、チップシール27c,27dおよび27eがそれぞれ配設されている。これと同様に壁部13の各端縁13c,13dおよび連結縁13eにも、チップシール28c,28dおよび28eがそれぞれ配設されている。
一方、図2および図4に示すように、固定スクロール12の端板12aの一側面であって、段差部42の位置よりも渦の中心部側の位置である底面12fには、対をなすバイパス孔46a,46bが設けてある。バイパス孔46aは、底面12fにおける渦の外終端側であって、壁体12bの外側面に沿う位置に設けてある。バイパス孔46bは、バイパス孔46aと対称の位置にあり、底面12fにおける渦の中心部側であって、壁体12bの内側面に沿う位置に設けてある。
バイパス孔46a,46bは、固定スクロール12に旋回スクロール13を組み付けた状態において、旋回スクロール13の壁体13bの低位の端縁13cによって端板12aの一側面に向く開口が開閉可能になる。また、バイパス孔46a,46bは、端板12aの他側面に貫通している。図には明示しないが、端板12aの他側面に向くバイパス孔46a,46bの開口部分は、吸入室22に通じている。例えば、バイパス孔46a,46bの開口部分が位置するハウジング本体11aの一部が、吐出キャビティ24とは隔壁などで区分けしてあって、吸入室22に連通してある。また、図には明示しないが、端板12aの他側面におけるバイパス孔46a,46bの開口部分には、弁が設けてある。この弁は、必要に応じて端板12aの他側面に向くバイパス孔46a,46bの開口部分を開閉する。
図5に示すように固定スクロール12に旋回スクロール13を組み付けると、低位の端縁13dが底の浅い底面12fに当接し、高位の端縁13cが底の深い底面12gに当接する。同時に、低位の端縁12dが底の浅い底面13fに当接し、高位の端縁12cが底の深い底面13gに当接する。これにより、両スクロール間には向かい合う端板12a,13aと壁体12b,13bとに区画されて一対の圧縮室C1,C2が形成される。この圧縮室C1,C2は、段差部42,43よりも渦の外終端側において底の深い底面12gと底面13gとが対面し、段差部42,43よりも渦の中心部側において底の浅い底面12fと底面13fとが対面しているので、段差部42,43よりも渦の外終端側では、広い圧縮室C1,C2が得られ、段差部42,43よりも渦の中心部側では、狭い圧縮室C1,C2が得られることになる。この結果、旋回スクロール13の公転旋回運動に伴い外終端から中心部に向けた圧縮室C1,C2の移動途中において、広く形成した圧縮室C1,C2から狭く形成した圧縮室C1,C2に向けて漸次容積を減少させた圧縮が行われるので圧縮比が向上できる。
また、旋回スクロール13の公転旋回運動に伴い外終端から中心部に向けた圧縮室C1,C2の移動途中において、バイパス孔46a,46bは、端板12aの一側面に向く開口部分から壁体13bの端縁13cが外れ、かつ、端板12aの他側面に向く開口部分での弁が開動作にあるとき、圧縮室C1,C2と吸入室22とを連通する。また、バイパス孔46a,46bは、弁が閉動作にあるとき圧縮室C1,C2と吸入室22とを分離する。この結果、必要に応じて弁を開状態にすれば、バイパス孔46a,46bの一側面に向く開口部分が開放している圧縮室C1,C2で圧縮が行われないので、圧縮容積を小さくして回転軸16を駆動する駆動源の負担を軽減することが可能になる。このように、バイパス孔46a,46bは、圧縮室C1,C2の容量制御を行う。
以下、上記のように構成されたスクロール圧縮機の駆動時における流体圧縮の過程を図5〜図9に示して順に説明する。なお、以下の説明では、バイパス孔46a,46bにおける端板12aの他側面に向く開口部分で弁が開動作にある。
図5に示す状態では、壁体12bの外終端が壁体13bの外側面に当接するとともに、壁体13bの外終端が壁体12bの外側面に当接し、端板12a,13a、壁体12b,13b間に流体が封入され、スクロール圧縮機構の中心を挟んで正対した位置に、最大容積の圧縮室C1,C2が形成される。この時点では、当該圧縮室C1,C2にバイパス孔46a,46bが通じていない。
図5の状態から旋回スクロール13がπ/2(rad)旋回し図6に示す状態に至る過程において、圧縮室C1,C2が中心部に向けて進行する。図6で示す状態では、圧縮室C1,C2にバイパス孔46a,46bが通じている。このため、圧縮室C1,C2は、漸次容積を減少させているものの圧縮が行われない。
図6の状態から旋回スクロール13がπ(rad)旋回し図7に示す状態に至る過程において、圧縮室C1,C2が中心部に向けて進行する。この過程では、圧縮室C1,C2にバイパス孔46a,46bが通じているため、圧縮室C1,C2は、漸次容積を減少させているものの圧縮が行われない。また、図7に示す状態では、壁体12bの外終端が壁体13bの外側面から離間するとともに、壁体13bの外終端が壁体12bの外側面から離間している。このときに、段差部42,43から流体の漏れが想定される。しかしながら、上記のごとく圧縮室C1,C2にバイパス孔46a,46bが通じているので、当該圧縮室C1,C2において圧縮が行われていないため、流体の漏れの影響はない。
図7の状態から旋回スクロール13がπ/2(rad)旋回し図8に示す状態に至る過程において、圧縮室C1,C2が中心部に向けて進行する。この過程では、圧縮室C1,C2にバイパス孔46a,46bが通じているため、圧縮室C1,C2は、漸次容積を減少させているものの圧縮が行われない。この図8に示す状態では、壁体13bの端縁13cによってバイパス孔46a,46bの開口部分が閉塞される。これにより、圧縮室C1,C2が密閉状態になる。
図8の状態から旋回スクロール13がπ(rad)旋回し図9に示す状態に至る過程では、圧縮室C1,C2が密閉状態を保ちながら中心部に向けて進行し、漸次容積を減少させてさらに流体を圧縮する。その後圧縮を続けることにより、圧縮室C1,C2が併合して最小容積となり、吐出ポート25を介してスクロール圧縮機から流体が吐出される。なお、図8以降の過程では、圧縮室C1,C2が段差部42,43とは関与しない位置にあるので圧縮室C1,C2内の流体が段差部42,43から漏れることがない。
したがって、上述したスクロール圧縮機では、段差部42,43とバイパス孔46a,46bとを備えた構成において、バイパス孔46a,46bを段差部42,43の位置よりも渦の中心部側の位置に設けている。このため、段差部42,43と段付部44,45との接触部分から流体の漏れが想定される場合には、圧縮室C1,C2にバイパス孔46a,46bが通じて圧縮が行われていないので流体の漏れの影響はない。また、バイパス孔46a,46bの開口部分が閉塞されて圧縮室C1,C2が密閉状態になった場合には、圧縮室C1,C2が段差部42,43とは関与しない位置にあるので圧縮室C1,C2内の流体が段差部42,43から漏れることがなく圧縮を行うことができる。
ここで、図10に示すように段差部42,43よりも渦巻きの外終端側にバイパス孔50を設けた場合では、バイパス孔50の開口部分が閉塞されて圧縮の状態になっていても、段差部42,43が圧縮を行うべき圧縮室C1,C2を跨いでいる状態が生じる。この結果、バイパス孔50で容量制御を行うときに、段差部42,43で圧縮漏れがあるので圧縮損失が生じる。これに対し本実施例におけるスクロール圧縮機は、上記圧縮損失を生じることなく段差部42,43およびバイパス孔46a,46bの効果を得ることができる。
以上のように、本発明に係るスクロール圧縮機は、段差部とバイパス孔とを備えた構成の場合に圧縮損失を低減することに有用であり、特に、バイパス孔で容量制御を行うときに、段差部での圧縮漏れをなくすことに適している。
本発明に係るスクロール圧縮機の全体構成を示す断面図である。 固定スクロールおよび旋回スクロールを示す斜視図である。 固定スクロール(旋回スクロール)の断面図である。 固定スクロールの平面図である。 固定スクロールおよび旋回スクロールを組み付けた状態での動作図である。 固定スクロールおよび旋回スクロールを組み付けた状態での動作図である。 固定スクロールおよび旋回スクロールを組み付けた状態での動作図である。 固定スクロールおよび旋回スクロールを組み付けた状態での動作図である。 固定スクロールおよび旋回スクロールを組み付けた状態での動作図である。 従来想定できるスクロール圧縮機を示す平面図である。
符号の説明
12 固定スクロール(第1スクロール)
12a 端板
12b 壁体
12c,12d 端縁
12e 連結縁
12f,12g 底面
12h 連結壁面
13 旋回スクロール(第2スクロール)
13a 端板
13b 壁体
13c,13d 端縁
13e 連結縁
13f,13g 底面
13h 連結壁面
42,43 段差部
44,45 段付部
46a,46b バイパス孔
C1,C2 圧縮室

Claims (1)

  1. 端板の一側面に渦巻き状の壁板を有した第1スクロールと、
    端板の一側面に渦巻き状の壁体を有して当該壁体を前記第1スクロールの壁体に対してかみ合わせた状態で自転を阻止されつつ公転旋回可能に支持された第2スクロールと、
    前記各スクロールの少なくとも一方の端板の一側面の高さを前記壁体に沿う渦の中心部側で高くし外終端側で低くした段差部と、
    前記各スクロールの少なくとも他方の壁体の高さを渦の中心部側で低くし外終端側で高くして互いのスクロールの底面と壁体の端縁とが接触した態様で前記段差部に係合する段付部と、
    前記段差部の位置よりも渦の中心部側の位置に設けてあり前記各スクロールの各壁体と各端板とで囲まれた圧縮室を外部に連通可能にするバイパス孔と、
    を備えたことを特徴とするスクロール圧縮機。
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