JP3105715B2 - スクロ−ル型圧縮機 - Google Patents

スクロ−ル型圧縮機

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JP3105715B2
JP3105715B2 JP05245393A JP24539393A JP3105715B2 JP 3105715 B2 JP3105715 B2 JP 3105715B2 JP 05245393 A JP05245393 A JP 05245393A JP 24539393 A JP24539393 A JP 24539393A JP 3105715 B2 JP3105715 B2 JP 3105715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回スクロ−ルと固定
スクロ−ルとを組合わせて構成されるスクロ−ル型圧縮
機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置では、効率の良い圧縮がで
きるとの利点から、近時、インバ−タ制御によって運転
能力が可変可能な密閉式のスクロ−ル型圧縮機が採用さ
れてきている。
【0003】こうしたスクロ−ル型圧縮機は、図6およ
び図7に示されるように端板aに渦巻状のラップbおよ
び同ラップbを囲むように周壁cを有してなる固定スク
ロ−ルdと、端板eに渦巻状のラップfを立設してなる
旋回スクロ−ルgとを組合わせたスクロ−ル式の圧縮機
部hを有している。
【0004】詳しくは、圧縮機部hは、両スクロ−ル
d,gを、各ラップb,f同志が、所定角度、すなわち
180°ずらして相互に噛み合うように組合わせて、ラ
ップ間に圧縮工程を行わせるための三日月状の密閉空間
iを構成している。
【0005】この密閉空間iの容積は、旋回スクロ−ル
gを、例えば先端に偏心ピンjを有する回転シャフトk
を用いてモ−タ(図示しない)で、固定スクロ−ルdの
軸心回りに自転を阻止しながら公転旋回させることによ
り、周側から中心側に向かうにしたがい、次第に減少す
るようになっていて、同容積の変化を利用して、ガスを
圧縮するようにしている。但し、図中δは旋回スクロ−
ルgの旋回半径を示す。
【0006】この圧縮機部hが、同圧縮機部hを駆動す
るモ−タ(図示しない)と共に密閉ハウジング(図示し
ない)内に収容されて、密閉式のスクロ−ル型圧縮機の
全体を構成している。なお、旋回スクロ−ルgには、図
示はしていないが同旋回スクロ−ルgの自転を規制する
オルダムリングなどの自転阻止機構が設けてある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】空気調和装置では、圧
縮機能力が低くてすむ運転の拡大が進められてきてい
る。この運転は、圧縮機部hを駆動するモ−タの電源周
波数をインバ−タ制御(インバ−タユニットによるモ−
タの制御)で可変して、スクロ−ル型圧縮機の能力を可
変することで行われる。
【0008】ところで、スクロ−ル型圧縮機を用いた空
気調和装置の運転によると、低周波数運転時、スクロ−
ル型圧縮機の設計圧縮比よりも低くてよい運転領域(仕
事量:少)が見られる。特に、低周波数運転域の拡大が
進められている空気調和装置では、このような運転が多
く発生する傾向を示す。
【0009】ところが、こうしたスクロ−ル型圧縮機の
運転は、図8に示されるように一義的に定められている
設計圧縮比(Hpo/Lp)よりも、低圧縮比(Hp /Lp)
となるので、その差分、斜線の領域に示されるようなか
なり過大な圧縮が強いられる運転、すなわち過大圧縮と
なってしまう。
【0010】この過大圧縮は、圧縮機部hを駆動するた
めの動力増となる不具合をきたす。これを解決するため
の手段として、特公平5−50599号公報に示される
ように、開閉弁を用いて密閉空間内における過圧縮を防
ぐものが提案されている。
【0011】しかしながら、この開閉弁を設ける構造
は、開閉弁の分、スクロ−ル型圧縮機の構造が複雑にな
る難点がある上、コスト的に高価になる問題があり、実
用的ではなかった。
【0012】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、簡単な構造で、
低周波数運転時における過大圧縮の運転を低減できるス
クロ−ル型圧縮機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のスクロ−ル型圧縮機は、固定スク
ロ−ルおよび旋回スクロ−ルの各ラップの巻き終わりか
ら270°〜360°の位置に、同ラップ部分を境とす
る中心側と外側の密閉空間を連通する微小連通路を設け
たことにある。
【0014】同じく請求項2に記載のスクロ−ル型圧縮
機は、上記微小連通路を、固定スクロ−ルおよび旋回ス
クロ−ルの各ラップのチップ面に設けたことにある。同
じく請求項3に記載のスクロ−ル型圧縮機は、微小連通
路を、固定スクロ−ルおよび旋回スクロ−ルの各ラップ
の溝部に設けたことにある。
【0015】
【作用】請求項1に記載のスクロ−ル型圧縮機による
と、高回転数運転となる高周波数運転時は、圧縮する速
度が早いために、固定スクロ−ル、旋回スクロ−ルの両
スクロ−ルに在る微小連通路にはガスが流れず、低回転
数運転となる低周波数運転時は、圧縮する速度が遅いた
めに、前記両スクロ−ルに在る微小連通路を通じて、同
微小連通路が在るラップを境とする中心側の密閉空間か
らガスが外側に在る密閉空間内へ流出する。
【0016】このとき、各微小連通路は、ラップの巻き
終わりから270°〜360°の位置に在るので、微小
連通路からは吸入締切直前のタイミングで、外側の密閉
空間へ流出される。
【0017】このことは、スクロ−ル型圧縮機の低周波
数運転時における仕事量は、低周波数運転時の低圧縮比
運転に応じた仕事量となる。これにより、問題とされて
いた低周波数運転時の過大圧縮は、微小連通路に対する
流通特性により改善される。
【0018】しかるに、微小連通路をラップに設けただ
けの構造で、スクロ−ル型圧縮機における低周波数運転
時の動力ロスは改善される。請求項2に記載のスクロ−
ル型圧縮機によると、上記効果に加え、加工がしやすい
ラップのチップ面に微小連通路を設けるという簡単な構
造ですむ。請求項3に記載のスクロ−ル型圧縮機による
と、上記効果に加え、加工がしやすいラップの溝部に微
小連通路を設けるという簡単な構造ですむ。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図4に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用した、
インバ−タ制御(図示しないインバ−タユニットで、旋
回スクロ−ル駆動用モ−タの回転数を負荷に応じて制御
するもの)により能力が可変可能なスクロ−ル型圧縮機
の構成を示し、図中1は密閉ハウジングである。
【0020】密閉ハウジング1は、上下方向に沿って延
びる円筒形に構成されている。この密閉ハウジング1内
の上段側には、ディスチャ−ジカバ−2が上下方向を仕
切るように設けられている。このディスチャ−ジカバ−
2を境として、密閉ハウジング1内は、密閉ハウジング
1内の上方を高圧側3とし、下方を低圧側4にしてあ
る。
【0021】密閉ハウジング1の低圧側4には、下部側
にモ−タ5が配設され、上部側にスクロ−ル式の圧縮機
部6が配設されている。またこれら両者間には、同間に
渡って回転シャフト7が配設されている。
【0022】モ−タ5は、密閉ハウジング1の内周部に
圧入されて支持されたステ−タ8と、このステ−タ8の
内腔に配置されたロ−タ9とを有している。そして、ロ
−タ9は回転シャフト7の下部側に固定され、回転を回
転シャフト7から出力させるようにしている。なお、ス
テ−タ8につながる端子10は、密閉ハウジング1の外
周部に設置してある。
【0023】スクロ−ル式の圧縮機部6は、例えばアル
ミ部材で構成されたアルミ製の固定スクロ−ル11とこ
れに組合う同じくアルミ製の旋回スクロ−ル16とを有
してなる。
【0024】すなわち、固定スクロ−ル11は、端板1
2、その端板12の内面に立設された図3に示すような
渦巻状のラップ13、さらにそのラップ13を取り囲む
ように立設した周壁14を有している。また端板12の
中央部には吐出ポ−ト15を有している。
【0025】旋回スクロ−ル16は、端板17、その内
面に立設された図3に示すような渦巻状のラップ18を
有している。また端板17の外面中央部には筒状のボス
部19を有している。
【0026】そして、固定スクロ−ル11と旋回スクロ
−ル16とは、ラップ13,18同志が、180度、ず
らして相互に噛み合うように組合わせられ、端板部分で
囲まれたラップ間に、圧縮工程を成立させるための図3
に示すような三日月状の複数個の密閉空間20を構成さ
せている。
【0027】この組合った両スクロ−ル11,16は、
ディスチャ−ジカバ−2と、低圧側4の上段側に固定さ
れているケ−シング状の主フレ−ム21との間に、固定
スクロ−ル11を上側、旋回スクロ−ル16を下側に配
置した状態で介装してある。
【0028】そして、旋回スクロ−ル16の端板12
は、主フレ−ム21の上面に形成してある水平な受面2
1aにて摺動自在に受け止められている。固定スクロ−
ル11は、主フレ−ム21の外周側に形成されている周
壁部分21bに対して、支持ばね22を介して、上下方
向に変位可能に支持されている。詳しくは、固定スクロ
−ル11には周壁部分21bの側方へ突き出るブラケッ
ト23が設けられている。そして、このブラケット23
が支持ばね22を介して周壁部分21bの上部に固定さ
れた構造となっている。
【0029】固定スクロ−ル11の周壁14に設けた吸
込ポ−ト(図示しない)は、周壁14の側方の空間2
9、主フレ−ム21に設けた同フレ−ム21の両側を連
通する吸込通路(図示せず)、低圧側4を通じて、密閉
ハウジング1の外周部に接続してある吸込管30に連通
してあり、外部からガスを圧縮機部6へ導けるようにし
てある。
【0030】また旋回スクロ−ル16のボス部19内に
は、旋回軸受24を介して、ドライブブッシュ25が嵌
挿してある。このドライブブッシュ25には、径方向に
若干延びる通孔で構成されるスライド孔25aが形成し
てある。
【0031】回転シャフト7の上端は、主フレ−ム21
を貫通して、旋回スクロ−ル16の端板中央に向かって
延びている。この回転シャフト7の上端は、主フレ−ム
21の貫通部分に設けてある上部軸受26にて回転自在
に支持されている。この回転シャフト7の上端には、偏
心ピン27が突設してある。この偏心ピ27が、上記ス
ライド孔25aにスライド自在に嵌挿されている。これ
によって、旋回スクロ−ル16は、回転シャフト7が回
転すると、固定スクロ−ル11の軸心回りを旋回するよ
うになる 旋回スクロ−ル16の端板17と主フレ−ム21の受面
21aとの間には、旋回スクロ−ル16の公転旋回運動
を許容するが同旋回スクロ−ル16の自転を阻止する自
転阻止機構、例えばオルダムリング28が介装されてい
る。
【0032】このオルダムリング28および偏心ピン2
7によって得られる旋回スクロ−ル16の旋回公転運動
により、密閉空間20の容積は、次第に減少するように
なっている。つまり、この密閉空間20を利用して、ガ
スを圧縮させることができるようになっている。
【0033】また固定スクロ−ル11のラップ13のチ
ップ面13aには、図3に示されるように符号Xで示す
ラップ13の巻き終わりの地点から270°〜360°
となるθ1 位置に、微小連通路13bが設けられてい
る。この微小連通路13bは、図4に示されるように例
えばラップ13の厚み方向に沿って連続する微小溝の切
欠きで形成されている。そして、この微小連通路13b
にて、微小連通路13bが在るラップ部分を境とした中
心側にある密閉空間20と外側にある密閉空間20との
間を連通させている。
【0034】さらに旋回スクロ−ル16のラップ18の
チップ面18aにも、図3に示されるように符号Yで示
すラップ18の巻き終わりの地点から270°〜360
°となるθ2 位置に、微小連通路18bが設けられてい
る。この微小連通路18bは、例えば図4に示されるよ
うにラップ13の厚み方向に沿って連続する微小溝状の
切欠きで形成されている。そして、この微小連通路18
bにて、上記微小連通路18bで連通する密閉空間2
0,20と対となる、上記微小連通路18bが在るラッ
プ部分を境とした中心側にある密閉空間20と外側にあ
る密閉空間20との間を連通させている。
【0035】これにより、吸入締切直前のタイミングの
とき、微小連通路18a,18bを通じて、圧縮途中に
在る中心側の一対の密閉空間20a,20aから、外側
の一対の密閉空間20b,20bへのガスの流出を可能
にしている。
【0036】すなわち、各微小連通路18a,18bの
大きさは、低周波数運転時といった圧縮の速度が遅いと
きのみ、密閉空間20a内の圧縮ガスが、上記270°
〜360°で設定された時期、すなわち吸入締切前の密
閉空間20b内へ流出するような大きさに設定してあ
る。
【0037】一方、固定スクロ−ル11の端板12の上
面には、端板12の軸心を中心とした大小2つの円筒状
のフランジ31,32が上方に向かって突き出ている。
またディスチャ−ジカバ−2の内面には、フランジ3
1,32間に形成される環状の凹部33内に向かって突
き出る円筒状のフランジ34が形成されている。このフ
ランジ34は、凹部33にスライド自在に嵌挿されてい
る。そして、各フランジ34と各フランジ31,32と
が摺接する側面間には、それぞれUシ−ル35が介装さ
れ、同部分をシ−ルしている。
【0038】これにより、内側のUシ−ル35で仕切ら
れた中央の領域、すなわちディスチャ−ジカバ−2の中
央部で覆われる端板12の上面の中央部分には高圧室3
6が形成され、その外周側の外側のUシ−ル35で仕切
られた中間の領域、すなわちディスチャ−ジカバ−2の
中間部分で覆われる端板12の上面の中間部分には中間
圧力室37が形成される。さらにその外周側には、空間
29を利用した吸込圧力と同圧力になる低圧室が形成さ
れる。
【0039】これら端板12と同心的に並ぶ高圧室3
6、中間圧力室37、低圧室のうちの高圧室36は、吐
出ポ−ト15と連通している。また中間圧力室37は、
端板12に設けた導圧孔38を通じて、圧縮途中にある
密閉空間20と連通している。そして、これら高圧室3
6、中間圧力室37内に導入される高圧,中間圧のガス
によって、上方に浮上している固定スクロ−ル11は、
旋回スクロ−ル16に対して軸方向に押し付けられるよ
うになっている。
【0040】また旋回スクロ−ル16において、固定ス
クロ−ル11の周壁14の軸端面と摺接する周縁部に
は、リング状に形成された硬質のスラストプレ−ト40
が設置されている。
【0041】この設置には、周壁14の軸端面と摺接す
る旋回スクロ−ル16の端板12の周縁部に、同周方向
に連続する環状の溝部41を設けて設置部とし、この溝
部41内にスラストプレ−ト40を埋め込んである。
【0042】このスラストプレ−ト40によって、運転
中に発生する旋回スクロ−ル16を反転させようとする
力を原因とした磨耗を抑制するようにしてある。上記吐
出ポ−ト15内には、逆流防止用の逆止弁42が設けら
れている。また吐出ポ−ト15は、高圧側3を構成する
空間で形成される吐出チャンバ−43に連通している。
この吐出チャンバ−43は、密閉ハウンジ1の上部壁に
接続してある吐出管44と連通していて、吐出チャンバ
−43内に吐出された吐出ガスを密閉ハウジング1外へ
吐出できるようにしてある。
【0043】他方、回転シャフト7の下端部は、密閉ハ
ウジング1の内底側へ延びている。そして、この下端部
が低圧側4の下部側に据付けてある下部軸受体45に
て、回転自在に支持されている。
【0044】この回転シャフト7の下端部には、例えば
偏心軸46を回転させて、シリンダ47内に収容された
旋回リング48を揺動させることでポンプ作用を発生さ
せる圧送機構を採用した油ポンプ49が据付けられてい
る。この油ポンプ49の吸込部(図示しない)は、密閉
ハウジング1の内底部で形成された油集溜部51と連通
していて、同集溜部51に溜っている油51aを吸込む
ようになっている。油ポンプ49の吐出部は、回転シャ
フト7に形成した油通路50を通じて、圧縮機部6の各
摺動部などに連通していて、油集溜部51内の油51a
を潤滑が必要な個所に圧送できるようにしてある。
【0045】また油ポンプ49の吐出部には、所定の圧
力を越えると、油51aを油集溜部51に戻すためのリ
リ−フ弁49aが設けてある。なお、52は密閉ハウジ
ング1外に露出している端子10を覆うための端子カバ
−である。
【0046】つぎに、このように構成されたスクロ−ル
型圧縮機の作用について説明する。端子10を通じて、
モ−タ5を励磁すると、ロ−タ9は回転していく。この
回転は、回転シャフト7を通じて、油ポンプ49に伝達
される。
【0047】すると、油ポンプ49の偏心軸46は偏心
回転され、旋回リング48を揺動させていく。これによ
り、油集溜部51内の油51aは、油ポンプ49の吸込
部から吸込まれ、吐出部から吐出される。そして、この
吐出した油51aは、油通路50を経て、圧縮機部6の
摺動部等の油51aを必要とする各部へ圧送される。
【0048】一方、モ−タ5の回転は、回転シャフト
7、偏心ピン27、ボス部19を通じて、旋回スクロ−
ル16へ伝達されている。ここで、旋回スクロ−ル16
はオルダムリング28によって自転が抑制されているか
ら、旋回スクロ−ル全体は、自転せず、固定スクロ−ル
11の軸心を中心とした旋回半径δの円軌道上を公転旋
回運動する。
【0049】この公転旋回運動にしたがって、固定スク
ロ−ル11と旋回スクロ−ル16との間で形成されてい
る密閉空間20は、容積が減少する方向に変化してい
く。すると、吸込ガスは、吸込管30、低圧側4、吸込
通路、吸込ポ−ト(いずれも図示せず)を順に経て、ラ
ップ13,18の最外周の領域に導かれ、同領域から密
閉空間20内へ吸込まれる。
【0050】この吸込まれたガスは、旋回スクロ−ル1
6の公転旋回運動にしたがって密閉空間20の容積が減
少するのにしたがって、次第に圧縮されながら中心側へ
移動する。
【0051】そして、所定に圧縮されたガスは、吐出ポ
−ト15から、逆止弁42、吐出チャンバ−43、吐出
管44を経て、密閉ハウジング1外へ吐出される。この
とき、インバ−タ制御により、高い電源周波数でスクロ
−ル型圧縮機が運転されるときは、ガスを圧縮する速度
が、旋回スクロ−ル16の高回転駆動により、早いため
に、両スクロ−ル13,18に在る微小連通路13b,
18bにはガスが流れない。これは、冷媒中の油51a
で微小連通路13b,18bの入口がシ−ルされてしま
うことにもよる。
【0052】これにより、圧縮機部6は、密閉空間20
a,20bの体積を十分に用いた圧縮工程が行われる。
つまり、スクロ−ル型圧縮機は、高周波数運転時、設計
圧縮比にしたがった通常の運転がなされる。
【0053】一方、これとは逆にインバ−タ制御によ
り、低い電源周波数でスクロ−ル型圧縮機が運転される
ときは、ガスを圧縮する速度が、旋回スクロ−ル16の
低回転駆動により、遅いために、圧縮途中となっている
中心側の密閉空間20a,20a内のガスは、両スクロ
−ル13,18に在る微小連通路13b,18bから、
外側の密閉空間20b,20bへ洩れ出していく。
【0054】このとき、各微小連通路13b,18b
は、ラップ巻き終わりから270°〜360°の位置に
あるから、密閉空間20a,20aのガスの一部は、吸
入締切前の状態となっている密閉空間20b,20b、
すなわち圧縮工程の吸入側へ戻っていく。
【0055】このガスの洩れは、微小連通路13b,1
8bがラップ13,18で塞がれるまで続く。こうした
ガスの洩れにより、低周波数運転時におけるスクロ−ル
型圧縮機の圧縮比は、設定圧縮比より、低くなる。
【0056】このことは、スクロ−ル型圧縮機は、低圧
縮比運転に応じた仕事量に低減される。したがって、問
題とされていた過大圧縮は、微小連通路13b,18b
に対する圧縮ガスの流通特性により改善されることとな
る。
【0057】それ故、ラップ13,18に微小連通路1
3b,18bを設けるだけの簡易な構造で、スクロ−ル
型圧縮機の動力ロスは改善され、低周波数運転時、低入
力ですむスクロ−ル型圧縮機を実現できる。
【0058】しかも、こうした効果は、ラップ13,1
8、特に加工が容易なラップ13,18のチップ面13
a,18aに微小連通路13b,18bを設けるという
簡単な構造だけですむので、圧縮機部6が複雑となった
り、コストが高価となったりするのは抑制される。
【0059】図5は、本発明の他の実施例を示す。本実
施例は、微小連通路13b,18bをラップ13,18
のチップ面13a,18aではなく、ラップ13,18
の溝部に設けたものである。
【0060】具体的には、各ラップ13,18の溝部周
壁を構成する壁部分のうち、各ラップ13,18の巻き
終わりから270°〜360°の位置となる周壁部分に
実線で示されるように微小孔からなる微小連通路58
a,58bを設けて、中心側の一対の密閉空間20aと
外側の一対の密閉空間20bとを連通したものである。
【0061】また図5中、溝部内底面を構成する端板内
面のち、各ラップ13,18の巻き終わりから270°
〜360°の位置と対応する内面部分に、二点鎖線で示
されるように微小溝からなる微小連通路59a,59b
を設けて、中心側の一対の密閉空間20aと外側の一対
の密閉空間20bとを連通してもよい。
【0062】このような微小連通路58a,58b、微
小連通路59a,59bでも、上記した第1の実施例と
同様の効果を奏する。しかも、これら微小連通路58
a,58b、微小連通路59a,59bについても、加
工が容易な部位に設けられるので、圧縮機部6が複雑と
なったり、コストが高価となったりするのは抑制され
る。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、微小連通路に対する流通特性により、低周
波数運転時における過大圧縮を防ぐことができる。した
がって、簡単な構造で、低周波数運転時における動力ロ
スを改善でき、低周波数運転時、低入力ですむスクロ−
ル型圧縮機を提供することができる。
【0064】また請求項2、請求項3に記載の発明によ
れば、こうした効果に加え、加工が容易なラップの部位
に微小連通路を設けるだけなので、スクロ−ル型圧縮機
の構造が複雑となったり、コストが高価となったりする
のを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスクロ−ル型圧縮機の構成
を説明するための断面図。
【図2】同スクロ−ル型圧縮機の圧縮機部回りの構造を
拡大して示す断面図。
【図3】図2中、A−A線に沿う平断面図。
【図4】ラップのチップ面に設けた微小連通路を説明す
るための斜視図。
【図5】本発明の他の実施例の要部となる圧縮機部回り
の構造を拡大して示す断面図。
【図6】従来のスクロ−ル型圧縮機の圧縮機部を説明す
るための断面図。
【図7】同圧縮機部を構成する固定スクロ−ル、旋回ス
クロ−ルのラップが噛み合っている状態を示す断面図。
【図8】低周波数運転時、生じていたスクロ−ル型圧縮
機の過大圧縮を説明するための線図。
【符号の説明】
6…圧縮機部 11…固定スクロ−
ル 12…端板 13…ラップ 14…周壁 16…旋回スクロ
−ル 17…端板 18…ラップ 13a…チップ面 18a…チップ面 13b,18b,58a,58b,59a,59b…微
小連通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ端板の一側面に渦巻状のラップ
    を立設してなる固定スクロ−ルと旋回スクロ−ルとを有
    し、これら両スクロ−ルを180°位相をずらして噛み
    合わせ、前記旋回スクロ−ルをその自転が阻止されるよ
    うにして公転旋回運動させることにより、両スクロ−ル
    間に形成される密閉空間を、その容積を減少させながら
    中心側へ移動させ、ガスを圧縮するスクロ−ル型圧縮機
    において、 前記固定スクロ−ルおよび前記旋回スクロ−ルの各ラッ
    プの巻き終わりから270°〜360°の位置に、同ラ
    ップ部分を境とする中心側と外側の密閉空間を連通する
    微小連通路を設けたことを特徴とするスクロ−ル型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 前記微小連通路は、前記固定スクロ−ル
    および前記旋回スクロ−ルの各ラップのチップ面に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載のスクロ−
    ル型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記微小連通路は、前記固定スクロ−ル
    および前記旋回スクロ−ルの各ラップの溝部に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のスクロ−ル型
    圧縮機。
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