JP4501628B2 - スクロール圧縮機の製造方法 - Google Patents

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本発明は、空調機、冷凍機等に使用されるスクロール圧縮機の製造方法に関するものである。
以下に従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部への給油方式(例えば、特許文献1)について図面を参照にしながら説明する。
図4は特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の縦断面図を示すものである。図4に示すように、旋回軸受18を潤滑した後の潤滑油は旋回スクロール2の背部5に満たされる。
一方、旋回スクロール2のスクロールラップ2bの先端にはチップシール溝2cが設けられており、これにチップシール22が装着されている。また、固定スクロール1のスクロールラップ21の先端にもチップシールが装着されている。
旋回スクロール2には、このチップシール溝2cと旋回スクロール背部5とを連通させる連通孔2dが形成されている。この旋回スクロール背部5の圧力は連通孔2dの断面積で絞られ概ね一定に保たれているため、潤滑油量を常に好ましい状態に保つことができる。
旋回スクロール2の背部5に満たされた潤滑油8は連通孔2dよりチップシール溝2cに供給され、チップシール22の背面部はもちろんのことスクロールラップ2bの先端部のスキマまで全面が潤滑油8で覆われる。チップシール22の周囲から溢れた潤滑油8はさらに、固定スクロール1に配設されたチップシール21の周囲を覆うようになる。
この結果、チップシール21、22の全面が潤滑油8によって覆われるため、シール性能が向上し、さらにはチップシール先端面の摺動特性も向上する。また、潤滑油8は常に供給されるためチップシール先端部に摩擦熱がこもらず常に比較的低い温度が保たれ、摺動特性を向上させることができる。また、チップシール22は図4に示すように、潤滑油8の圧力によって固定スクロール1の歯底面に所定の力で押し付けられるため、スクロールラップの先端部における径方向の洩れを低減できる。
特開平6−288361号公報
しかしながら、上記従来の構成では、吐出圧力空間に連通する給油孔2dが吸入空間に連通するチップシール溝2cに開口しているため、その圧力差に応じた給油量が連続的に給油孔2d経由で吸入室内に供給されることになり、その結果吸入ガスは高温高圧オイルからの受熱損失により、体積効率が低下するという課題を有していた。
これを改善する方策としては、給油孔2dの孔径を小さくするかチップシール溝2cを浅くして流路抵抗により給油量を減らす、もしくはチップシール溝2c長さを短くして端部を吸入室から離して、受熱損失を減らせばよいが、前者の方策ではチップシール溝2cとチップシール22の間に生じる隙間を十分にシールできないという性能面の課題が生じ、後者の場合は吸入空間のシールと潤滑が不足するという信頼性面の課題が生じる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、高性能かつ高信頼性を確保するスクロール圧縮機の製造方法を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は旋回スクロール部品のラップ上面にチップシール溝を設けずにかつラップ上面に高圧空間のオイル溜まりに連通する給油細孔を開け、前記給油孔開口部と隣接した非開口部に円筒状のエンドミルにより、周方向に幅を有する独立した溝を同時に設けるものである。
この給油細孔と開口部と隣接した非開口部に分離した周方向に幅を有する溝により、圧縮途中の圧縮室に差圧給油し、圧縮室のシールを高めるとともに、周方向溝幅を必要最小限にし冷媒漏れによる性能低下を防止できるものである。
本発明のスクロール圧縮機の製造方法は、旋回スクロール部品のラップ先端の給油細孔
と周方向に幅を有する溝からの給油によりチップシールを使用することなく、高性能かつ高信頼性を実現することができる。
本発明は旋回スクロール部品のラップ上面にチップシール溝を設けずにかつラップ上面に高圧空間のオイル溜まりに連通する給油細孔開け、前記給油孔開口部と隣接した非開口部に周方向に幅を有する溝を設けることによって、圧縮途中の圧縮室に差圧給油し、圧縮室のシールを高めることによって高性能化を実現するとともに、必要最小幅の周方向に幅を有する溝をラップを加工した同じエンドミルで加工できることによって、加工工数の削減及び高性能実現することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図である。図1において、吸入管101より吸い込まれた冷媒ガスは、固定スクロール部品103の吸入通路102を経て、旋回スクロール部品104とかみ合わさってできる圧縮室105に閉じ込められ、中心に向かって容積を減少させながら圧縮され、吐出ポート106より吐出される。
潤滑油はトロコイドポンプ107によって吸い上げられ、クランクシャフト108の内部の貫通孔109を通り旋回スクロール部品104の偏心軸受け内部空間110へと導かれる。ここから、オイル流路は二手に分岐する。一方は旋回スクロール部品104の鏡板内に設けられ反ラップ側に開口する絞り部111を経由して固定スクロール部品103と旋回スクロール部品104と主軸受部品112に囲まれて形成される背圧室113へと導かれる。
この背圧室113は吐出圧力と吸入圧力の中間圧力となっており、背圧調整機構114によりこの中間圧力を一定圧となるよう制御する。背圧調整機構114は、背圧室113と固定スクロール部品103の吸入孔近傍115と連通する通路116との間に、バルブ117を設けたもので、背圧室113の圧力が設定圧力より高くなるとバルブ117が開き、背圧室113のオイルが吸入空間118へ供給され、背圧室内をほぼ一定の中間圧力に維持している。
また吸入空間118へ供給されたオイルは旋回スクロール部品104の旋回運動とともに圧縮室105へと移動し、圧縮室間の漏れ防止に役立っている。もう一方のオイル流路は旋回スクロール部品104の鏡板内に形成された給油経路119aからラップ内の高さ方向に設けられた給油細孔120へ導かれ、給油孔開口部に設けられた周方向に幅を有する溝より、圧縮室105に給油される。
図2は、給油細孔120と開口部周方向に幅を有する溝121と非開口部周方向に幅を有する溝122の拡大断面図である。図3(a)に示すように、ラップ加工に使用したエンドミル123で同時に、連続した周方向に幅を有する溝124で構成しようとすると、溝幅が長くなり冷媒漏れが発生してしまう。しかしながら、(b)に示すように隣接した2本の周方向に幅を有する溝121,122にすることにより必要最小限の溝が構成でき、加工工数の削減及び高性能化が実現できることによって、チップシールを使用しなくても給油孔120及び周方向に幅を有する溝121,122によって、圧縮室間のシールを確保でき圧縮モレを回避することができる。また、この給油により、ラップ間等の摺動部の潤滑と冷却もおこなうことができ、摩耗や焼付きを回避することができる。
以上のように、本発明のスクロール圧縮機は、チップシールを使用することなく、高性能かつ高信頼性を実現することができるので、空調機、冷凍機等に適用できる。
本発明の実施の形態1のスクロール圧縮機の縦断面図 本発明の実施の形態1における旋回スクロール部品の拡大断面図 (a)従来例の周方向に幅を有する溝の加工断面図(b)本発明の実施の形態1における周方向に幅を有する溝の加工断面図 従来例を示すスクロール圧縮機の断面図
101 吸入管
102 吸入通路
103 固定スクロール部品
104 旋回スクロール部品
105 圧縮室
106 吐出ポート
107 トロコイドポンプ
108 クランクシャフト
109 貫通孔
110 偏心軸受け内部空間
111 絞り部
112 軸受
113 背圧室
114 背圧調整機構
116 斜め通路
117 バルブ
119 給油通路
120 給油細孔
121 開口部周方向に幅を有する
122 非開口部周方向に幅を有する
123 エンドミル
124 連続した周方向に幅を有する

Claims (1)

  1. 鏡板上にエンドミルにより渦巻きラップを形成した固定スクロール部品と旋回スクロール部品をかみ合わせ複数の圧縮室を形成し、前記旋回スクロール部品背面に一定圧を印加することで前記両スクロール部品の鏡板部を接触させ、かつ前記旋回スクロール部品背面に自転拘束部品を備えて、前記旋回スクロール部品の自転を防ぎ旋回運動をさせ、前記圧縮室の中心に向かって容積を減少させながら圧縮を行うとともに、前記旋回スクロール部品のラップ上面にチップシール溝を設けずにかつ前記ラップ上面に高圧空間のオイル溜まりに連通する給油細孔を開けたスクロール圧縮機を製造する方法であってラップ加工に使用した前記筒状のエンドミルにより前記給油孔開口部と隣接した非開口部に、同時に、独立した、周方向に幅を有する溝を設けることを特徴とするスクロール圧縮機の製造方法
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