JPH07103167A - 二段圧縮機 - Google Patents

二段圧縮機

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JPH07103167A
JPH07103167A JP24539293A JP24539293A JPH07103167A JP H07103167 A JPH07103167 A JP H07103167A JP 24539293 A JP24539293 A JP 24539293A JP 24539293 A JP24539293 A JP 24539293A JP H07103167 A JPH07103167 A JP H07103167A
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JP
Japan
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scroll
compression mechanism
type compression
end plate
cylinder chamber
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Application number
JP24539293A
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English (en)
Inventor
Tetsuzo Ukai
徹三 鵜飼
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07103167A publication Critical patent/JPH07103167A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C23/00Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C23/005Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids of dissimilar working principle

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、部品点数が削減化が図れる二段圧縮
機を提供する。 【構成】一つの密閉ハウジング1内に、モ−タ5および
スクロ−ル型圧縮機構6と共に収容されるロ−リングピ
ストン型圧縮機構60を、スクロ−ル型圧縮機構6を構
成する旋回スクロ−ル16の端板背面から突出している
ボス部19をロ−タ63とし、旋回スクロ−ル16の端
板背面を受けるフレ−ム21の受面21aにボス部19
を囲むように円形のシリンダ室62を設け、このシリン
ダ室62内に同シリンダ室62の周壁面からロ−タ63
の外周面に向かって突没するブレ−ド66を設けて構成
した。これによって、ロ−リングピストン型圧縮機構6
0の主要部を、スクロ−ル型圧縮機構6の部品を活用し
て構成し、二段圧縮機に用いられる部品の点数を少なく
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一つの密閉ハウジング
内に、電動機と共に、ロ−リングピストン型圧縮機構お
よびスクロ−ル型圧縮機構を収容してなる二段圧縮機に
関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置に用いられる密閉型圧縮機
には、高い圧縮性能を得るとの目的から、一つの密閉ハ
ウジング内に電動機と共に、同電動機によって駆動され
る二つの圧縮機構を収容した二段圧縮機がある。
【0003】この二段圧縮機には、圧縮機構の長所を活
かすべく、一つの密閉ハウジング内にロ−リングピスト
ン型圧縮機構およびスクロ−ル型圧縮機構を収容するこ
とが提案されている。
【0004】こうしたタイプの二段圧縮機は、従来、図
3に示されるように密閉ハウジング100内の一方の端
側にロ−リングピストン型圧縮機構101が配設され、
同他方にスクロ−ル型圧縮機構102が配設され、同中
間に両者の圧縮機構101,102を駆動するモ−タ1
03(電動機)を配設することが行われている。
【0005】具体的には、ロ−リングピストン型圧縮機
構101は、シリンダ104の両側に同シリンダ104
を挟むように主軸受体105および副軸受体106を設
け、シリンダ104に形成されている円形の空間を利用
して、主軸受体105および副軸受体106に挟まれる
部分にシリンダ室107を構成し、この円形のシリンダ
室107内にロ−タ108およびシリンダ室107を吸
込側と吐出側とに仕切るブレ−ド(図示しない)を配設
した構成となっている。そして、上記ロ−タ108は、
偏心カム部109を介し、モ−タ103の出力軸となる
回転シャフト110の一方の端部に連結され、モ−タ1
03で発生する駆動力によって、ロ−タ108をシリン
ダ室107内において偏心回転させるようにしてある。
【0006】スクロ−ル型圧縮機構102は、渦巻状の
ラップ111,112同志の噛み合わせによって、固定
スクロ−ル113と旋回スクロ−ル114とを所定に組
み合わせて、固定スクロ−ル113と旋回スクロ−ル1
14との間に三日月状の密閉空間123を形成する構造
となっている。このスクロ−ル型圧縮機構102の駆動
系には、旋回スクロ−ル114の端板115の背面をフ
レ−ム116で受けるようにし、さらに端板115の背
面中央に筒形のボス部117を突設し、上記回転シャフ
ト110の他方の端部をフレ−ム116で回転自在に支
持させ、回転シャフト110の端部に突設してある偏心
ピン118をボス部117内へ挿入させた構成が用いら
れている。つまり、回転シャフト110が回転すると、
旋回スクロ−ル114が固定スクロ−ル113の軸心回
りを旋回するようになっている。また図示はしていない
が旋回スクロ−ル113には同旋回スクロ−ル113の
自転を阻止する機構、例えばオルダムリングが設けてあ
り、旋回スクロ−ル114は公転旋回運動するようにし
てある。
【0007】なお、120はフレ−ム116の端板背面
を受ける受面121の中央部に、変位するボス部117
との干渉が無いように設けた円形の凹部である。そし
て、これら圧縮機構101,102のうちの一方を低段
側とし、他方を高段側として運転することにより、ガス
を所定に圧縮するようにしている。
【0008】すなわち、モ−タ103を励磁すると、同
モ−タ103の回転力が、回転シャフト110を通じ
て、それぞれロ−リングピストン型圧縮機構101とス
クロ−ル型圧縮機構102に伝達される。
【0009】ロ−リングピストン型圧縮機構101で
は、回転シャフト110からの回転力を受けて、ロ−タ
108は、偏心カム部109の偏心動にしたがい、シリ
ンダ室107内を偏心回転する。
【0010】これにより、ガスは、吸込管122および
シリンダ室107の吸入ポ−ト(図示しない)を通し
て、シリンダ室107内へ吸い込まれ、同シリンダ室1
07で圧縮された後、吐出ポ−ト(図示しない)から、
一旦、密閉ハウジング100内に吐出される。
【0011】ここでの圧縮工程によって、ガスは低圧か
ら中間圧にまで圧縮される(低段圧縮)。一方、スクロ
−ル型圧縮機102では、上記回転シャフト110から
の回転力を受けて、偏心ピン118は偏心回転する。
【0012】これにより、旋回スクロ−ル114は、固
定スクロ−ル113に対して公転旋回運動されていく。
すると、ラップ111とラップ112との間に形成され
る三日月状の密閉空間123は、容積が小さくなる側に
変化する。
【0013】これにより、上記密閉ハウジング100内
のガスは、フレ−ム116および固定スクロ−ル113
の周壁に設けた通路124を通じて、密閉空間123に
吸込まれ、同密閉空間123の容積変化(減)にて圧縮
される。
【0014】そして、所定に圧縮を終えたガスは、固定
スクロ−ル113の中央部に設けた吐出ポ−ト125、
逆止弁126、吐出チャンバ−127、吐出管128を
通じて、密閉ハウジング100外へ吐出されていく。こ
こでの圧縮工程によって、ガスは中間圧から高圧にまで
圧縮される(高段圧縮)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
一つの密閉ハウジング100内に、全く別々にロ−リン
グピストン型圧縮機構101、スクロ−ル型圧縮機構1
02を設ける二段圧縮機は、兼用する部材がほとんどな
いために、部品点数が多く、構造的に複雑になる欠点が
ある。
【0016】しかも、この二段圧縮機は、兼用する部材
がないために、どうしても外形が大形になる傾向があ
る。本発明は、このような事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、部品点数の削減化が図れ
る二段圧縮機を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の二段圧縮機は、一つの密閉ハウジング内
に、電動機およびスクロ−ル型圧縮機構と共に収容され
るロ−リングピストン型圧縮機構を、スクロ−ル型圧縮
機構を構成する旋回スクロ−ルの端板背面から突出して
いるボス部をロ−タとし、旋回スクロ−ルの端板背面を
受けるフレ−ムの受面にボス部を囲むように円形のシリ
ンダ室を設け、このシリンダ室内に同シリンダ室の周壁
面からロ−タの外周面に向かって突没するブレ−ドを設
けて構成した。
【0018】
【作用】請求項1に記載の本発明の二段圧縮機による
と、ロ−リングピストン型圧縮機構を構成する部品とな
るロ−タは、スクロ−ル型圧縮機構を構成するボス部が
兼用され、同じくシリンダ室は、スクロ−ル型圧縮機構
を構成するフレ−ムおよび旋回スクロ−ルの端板が活用
されて構成される。
【0019】つまり、ロ−リングピストン型圧縮機構の
主要部は、シリンダ室を吸込側と吐出側とに仕切るブレ
−トといった部品以外のほとんどが、スクロ−ル型圧縮
機構の部品を活用して構成されることとなる。こうした
部品を兼用する構造により、二段圧縮機に用いられる部
品の点数は少なくてすむようになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図1および図2に示す一実施
例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用した二
段圧縮機の構成を示し、図中1は密閉ハウジングであ
る。
【0021】密閉ハウジング1は、上下方向に沿って延
びる円筒形に構成されている。この密閉ハウジング1内
の上段側には、鉄系材で構成されたディスチャ−ジカバ
−2が上下方向を仕切るように設けられている。
【0022】このディスチャ−ジカバ−2で仕切られた
下部側には、下部側にモ−タ5(電動機)が収容されて
いる。また上部側には、スクロ−ル型圧縮機構6が収容
されている。
【0023】これらスクロ−ル型圧縮機構6、モ−タ5
間には、回転シャフト7(駆動軸に相当)が配設されて
いる。上記モ−タ5は、密閉ハウジング1の内周部に圧
入されて支持されたステ−タ8と、このステ−タ8の内
腔に配置されたロ−タ9とを有している。そして、ロ−
タ9は回転シャフト7の下部側に固定され、回転を回転
シャフト7から出力させるようにしている。なお、ステ
−タ8につながる端子10は、密閉ハウジング1の外周
部に設置してある。
【0024】上記スクロ−ル式の圧縮機構6は、全体が
アルミニウム材で構成されたアルミニウム材製の固定ス
クロ−ル11と、これに組合う同じくアルミニウム材製
の旋回スクロ−ル16とを有してなる。
【0025】すなわち、固定スクロ−ル11は、端板1
2、その端板12の内面に立設された渦巻状のラップ1
3、さらにそのラップ13を取り囲むように立設した周
壁14を有している。また端板12の中央部には吐出ポ
−ト15を有している。
【0026】旋回スクロ−ル16は、端板17、その内
面に立設された渦巻状のラップ18を有している。端板
17の背面(外面)中央部には、筒状のボス部19が突
設してある。
【0027】そして、固定スクロ−ル11と旋回スクロ
−ル16とは、ラップ13,18同志が、180度(所
定角度)、ずらして相互に噛み合うように組合わせら
れ、端板部分で囲まれたラップ間に、圧縮工程を成立さ
せるための三日月状の複数個の密閉空間20を構成させ
ている。
【0028】この組合った両スクロ−ル11,16は、
ディスチャ−ジカバ−2と、このディスチャ−ジカバ−
2から下側の部位に設けてあるケ−シング状のフレ−ム
21との間に、固定スクロ−ル11を上側、旋回スクロ
−ル16を下側に配置した状態で介装してある。
【0029】そして、旋回スクロ−ル16の端板12の
背面は、フレ−ム21の上面に形成してある水平な受面
21aにて摺動自在に受け止められている。また固定ス
クロ−ル11は、フレ−ム21の外周側に形成されてい
る周壁部分21bに対して、支持ばね22を介して、上
下方向に変位可能に支持されている。詳しくは、固定ス
クロ−ル11には周壁部分21bの側方へ突き出るブラ
ケット23が設けられている。そして、このブラケット
23が支持ばね22を介して周壁部分21bの上部に固
定された構造となっている。
【0030】回転シャフト7の上端は、フレ−ム21を
貫通して、旋回スクロ−ル16の端板中央に向かって延
びている。この回転シャフト7の上端部は、フレ−ム2
1の貫通部分に設けてある上部軸受26にて回転自在に
支持されている。この回転シャフト7の上端には、同シ
ャフト7の軸心からずれた偏心した位置に偏心ピン27
(駆動ピンに相当)が突設してある。
【0031】この偏心ピン27がボス部19に摺動自在
に嵌挿されている。こうした偏心ピン27とボス部19
との結合で構成される駆動系24により、旋回スクロ−
ル16は、回転シャフト7が回転すると、固定スクロ−
ル11の軸心回りを旋回するようになっている。
【0032】また固定スクロ−ル11の周壁14とこれ
に対向する旋回スクロ−ル16の端板17との間には、
旋回スクロ−ル16の旋回運動を許容するが同旋回スク
ロ−ル16の自転を阻止する自転阻止機構、例えばオル
ダムキ−28が介装されている。
【0033】このオルダムキ−28および偏心ピン27
によって得られる旋回スクロ−ル16の旋回公転運動に
伴い、密閉空間20の容積は、次第に減少するようにな
っている。つまり、ガスは、この密閉空間20を利用し
て、圧縮させることができるようになっている。
【0034】また固定スクロ−ル11の端板12の上面
には、端板12の軸心を中心とした大小2つの円筒状の
フランジ31,32が上方に向かって突き出ている。デ
ィスチャ−ジカバ−2の内面には、フランジ31,32
間に形成される環状の凹部33内に向かって突き出る円
筒状のフランジ34が形成されている。このフランジ3
4は、凹部33にスライド自在に嵌挿されている。つま
り、フランジ34は、フランジ31,32と噛み合って
いる。
【0035】そして、各フランジ34と各フランジ3
1,32とが摺接する側面間には、それぞれ環状のUシ
−ル35が介装され、同部分をシ−ルしている。これに
より、内側のUシ−ル35で仕切られた中央の領域、す
なわちディスチャ−ジカバ−2の中央部で覆われる端板
12の上面の中央部分には高圧室36を形成し、その外
周側の外側のUシ−ル35で仕切られた中間の領域、す
なわちディスチャ−ジカバ−2の中間部分で覆われる端
板12の上面の中間部分には中間圧力室37を形成して
いる。
【0036】同心的に並ぶ高圧室36、中間圧力室37
のうち、高圧室36は、吐出ポ−ト15と連通してい
る。また中間圧力室37は、端板12に設けた導圧孔3
8を通じて、圧縮途中にある密閉空間20と連通してい
る。そして、これら高圧室36、中間圧力室37内に導
入される高圧,中間圧のガスによって、固定スクロ−ル
11は旋回スクロ−ル16に対して軸方向から押し付け
られるようになっている。
【0037】上記吐出ポ−ト15内には、逆流防止用の
逆止弁42が設けられている。また吐出ポ−ト15は、
ディスチャ−ジカバ−2で仕切った密閉ハウジング1の
上部空間で形成される吐出チャンバ−43に連通してい
る。この吐出チャンバ−は、密閉ハウンジ1の上部壁に
接続してある吐出管44と連通していて、吐出チャンバ
−43内に吐出された吐出ガスを密閉ハウジング1外へ
吐出できるようにしてある。
【0038】一方、フレ−ム21内には、スクロ−ル型
圧縮機構6の部品を活用して構成されたロ−リングピス
トン型圧縮機構60が設けられている。このロ−リング
ピストン型圧縮機構60について説明すれば、61は旋
回スクロ−ル16の端板背面と対向する受面21aの中
央部分にボス部19を囲むように形成された円形の凹部
である。この凹部61は、図2に示されるように偏心運
動するボス部19と内接し、かつボス部19の軸心長さ
と対応する深さ寸法を有した円形に形成されている。
【0039】この凹部空間によって、旋回スクロ−ル1
6の端板背面とこれを受ける受面21aの間に円形のシ
リンダ室62を構成している。つまり、シリンダ室62
は、従来のような別途、主軸受体、シリンダ、副軸受体
といった部品を必要とせずに、スクロ−ル型圧縮機構6
を構成するフレ−ム21、旋回スクロ−ル16を活用し
て構成されている。むろん、凹部61はボス部19の偏
心運動を許容するための機能も果たしている。
【0040】こうした構成により、シリンダ室62内に
露出しているボス部19は、回転シャフト7の回転に伴
い、シリンダ室62の内周壁に摺接しながら偏心回転す
るようになる。つまり、ロ−リングピストン型圧縮機構
60の主要部は、スクロ−ル型圧縮機構6の部品を活用
して構成される。
【0041】またシリンダ室62の内周壁の一部には、
図2に示されるように径方向に延びるブレ−ド室64が
形成されている。このブレ−ド室64内には、後端部が
バネ65で付勢されたブレ−ド66がスライド自在に設
けられている。このブレ−ド66の先端部がロ−タ63
の外周面と当接している。
【0042】ブレ−ド66は、シリンダ室62の厚さ方
向長さに対応した幅寸法をもつ長方形状を有していて、
シリンダ室62内を吸込側67と吐出側68とに仕切っ
ている。
【0043】これにより、ロ−タ63の偏心回転で、シ
リンダ室62の容積変化を利用して、ガスを圧縮できる
ようにしてある。また図2に示されるようにシリンダ室
62の吸込側67のうち、ブレ−ド66から近い位置に
は、吸込ポ−ト69が設けられている。またシリンダ室
62の吐出側68のうち、ブレ−ド66から近い位置に
は、吐出ポ−ト70が設けられている。
【0044】そして、このうち吸込ポ−ト69は、フレ
−ム21に設けた吸込通路(図示しない)、フレ−ム2
1で仕切られた密閉ハウジング1内の下部側の空間を通
じて、密閉ハウジング1の外周部に接続してある吸込管
30に連通してあり、外部からガスをロ−リングピスト
ン型圧縮機構60へ導けるようにしてある。
【0045】また吐出ポ−ト70は、フレ−ム21に設
けた吐出通路(図示しない)、固定スクロ−ル11の周
壁14に設けた吸込ポ−ト(図示しない)を通じて、ス
クロ−ル型圧縮機構6の吸込側(ラップ外周側)に連通
してあり、ロ−リングピストン型圧縮機構60で圧縮を
終えたガスをスクロ−ル型圧縮機構6に導くようにして
ある。
【0046】つまり、二段圧縮機は、ロ−リングピスト
ン型圧縮機構60を低段側とし、スクロ−ル型圧縮機構
6を高段側として、ガスを圧縮できるようになってい
る。他方、上記回転シャフト7の下端部は、密閉ハウジ
ング1の内底側へ延びている。そして、この下端部が密
閉ハウジング1内の下部側に据付けてある下部軸受体4
5にて、回転自在に支持されている。
【0047】この回転シャフト7の下端部には、例えば
偏心軸46を回転させて、シリンダ47内に収容された
旋回リング48を揺動させることでポンプ作用を発生さ
せる圧送機構を採用した油ポンプ49が据付けられてい
る。この油ポンプ49の吸込部(図示しない)は、密閉
ハウジング1の内底部で形成された油集溜部51と連通
していて、同集溜部51に溜っている油51aを吸込む
ようになっている。
【0048】油ポンプ49の吐出部は、回転シャフト7
に形成した油通路50を通じて、各圧縮機構6,60の
各摺動部などに連通していて、油集溜部51内の油51
aを潤滑が必要な個所に圧送できるようにしてある。
【0049】なお、49aは、油ポンプ49の吐出部に
設けた、所定の圧力を越えると、油51aを油集溜部5
1に戻すためのリリ−フ弁、52は密閉ハウジング1外
に露出している端子10を覆うための端子カバ−であ
る。
【0050】つぎに、このように構成された二段圧縮機
の作用について説明する。端子10を通じて、モ−タ5
を励磁すると、ロ−タ9は回転していく。この回転は、
回転シャフト7を通じて、油ポンプ49に伝達される。
【0051】すると、油ポンプ49の偏心ピン46は偏
心回転され、旋回リング40を揺動させていく。これに
より、油集溜部51内の油51aは、油ポンプ49の吸
込部から吸込まれ、吐出部から吐出される。
【0052】そして、この吐出した油51aは、油通路
50を経て、各圧縮機構6,60の摺動部等の油51a
を必要とする各部へ圧送される。一方、モ−タ5の回転
は、回転シャフト7、偏心ピン27、ボス部19を通じ
て、それぞれロ−リングピストン型圧縮機構60、スク
ロ−ル型圧縮機構6に伝達されている。
【0053】すると、ロ−リングピストン型圧縮機構6
0のロ−タ63(19)は、偏心ピン27の偏心回転に
したがい、内周壁と内接しながらシリンダ室62内を偏
心回転する。
【0054】これにより、ガスは、吸込管30、密閉ハ
ウジング1内、フレ−ム21に設けた吸込通路を通じ
て、吸込ポ−ト69からシリンダ室62内へ吸込まれ、
ロ−タ63の偏心回転にしたがって圧縮される。
【0055】ここまでの圧縮工程によって、ガスは低圧
から中間圧にまで圧縮されていく(低段側圧縮)。そし
て、圧縮を終えたガスは、吐出ポ−ト70、フレ−ム2
1に設けた吐出通路を通じ、固定スクロ−ル11に設け
た吸込ポ−トを通じて、スクロ−ル型圧縮機構6の吸込
側、すなわち噛み合うラップ13,18の最外周側に導
かれる。
【0056】他方、スクロ−ル型圧縮機構6では、旋回
スクロ−ル16が、モ−タ5の回転力を受けて、固定ス
クロ−ル15の軸心の回りを旋回している。ここで、旋
回スクロ−ル16はオルダムキ−28によって自転が抑
制されているから、旋回スクロ−ル全体は、自転せず、
固定スクロ−ル11の軸心の中心とした公転旋回半径の
円軌道上を公転旋回運動する。
【0057】この公転旋回運動にしたがって、固定スク
ロ−ル11と旋回スクロ−ル16との間で形成されてい
る密閉空間20は、容積が減少する方向に変化してい
く。上記吸込側に至るガスは、この密閉空間20内に吸
込まれ、旋回スクロ−ル16の公転旋回運動にしたが
い、次第に圧縮されながら中央部へ至る。
【0058】これにより、ガスには、さらに圧縮が加わ
る。このとき、高圧室36内には、吐出ポ−ト15を通
じて、吐出圧が導かれ、中間圧力室37には、導圧孔3
8を通じて、圧縮途上の中間圧が導かれて、固定スクロ
−ル11を旋回スクロ−ル16に押し付けているから、
密閉空間20内における圧縮工程は、ガス漏れが抑制さ
れながら進行する。
【0059】ここまでの圧縮工程によって、ガスは中間
圧から高圧にまで圧縮されていく(高段側圧縮)。そし
て、所定に圧縮されたガスが、吐出ポ−ト15から、逆
止弁42、吐出チャンバ−43、吐出管44を経て、密
閉ハウジング1外へ吐出されていく。
【0060】これにより、スクロ−ル型圧縮機構6と、
同圧縮機構6の部品を活用して構成したロ−リングピス
トン型圧縮機構60とによる二段圧縮が行われる。こう
した二段圧縮機によると、ロ−リングピストン型圧縮機
構60の主要部は、シリンダ室62を吸込側67と吐出
側68とに仕切るブレ−ト64といった部品以外のほと
んどが、スクロ−ル型圧縮機構6の部品を活用して構成
されているから、二段圧縮機に用いられる部品の点数を
削減することができる。
【0061】すなわち、ロ−リングピストン型圧縮機構
60のロ−タ63は、スクロ−ル型圧縮機構6のボス部
19で兼用される。またシリンダ室62は、スクロ−ル
型圧縮機構6のフレ−ム21および旋回スクロ−ル16
の端板17の活用によって構成されるからである。
【0062】それ故、部品兼用型の二段圧縮機は、従来
のロ−リングピストン型圧縮機構、スクロ−ル型圧縮機
構を用いた二段圧縮機よりも、はるかに部品点数は少な
くてすむ。よって、構造的にも簡単で、コスト的にも安
価な二段圧縮機を実現することができる。しかも、二段
圧縮機の小形化も図れる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
−リングピストン型圧縮機構の主要部は、シリンダ室を
吸込側と吐出側とに仕切るブレ−トといった部品以外の
ほとんどが、スクロ−ル型圧縮機構の部品を活用して構
成されるから、二段圧縮機に用いられる部品の点数は少
なくてすむ。
【0064】したがって、部品点数の削減化が図れた二
段圧縮機を提供することができる。それ故、二段圧縮機
における構造の簡素化、コストの低減化を図ることがで
きる。しかも、二段圧縮機の小形化も図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の二段圧縮機の構成を説明す
るための断面図。
【図2】図1中、A−A線に沿うロ−リングピストン型
圧縮機構の平断面図。
【図3】従来の密閉ハウジング内にロ−リングピストン
型圧縮機構、スクロ−ル型圧縮機構を収容して構成され
る二段圧縮機を示す断面図。
【符号の説明】
1…密閉ハウジング 5…モ−タ 6…スクロ−ル型圧縮機構 7…回転シャフト
(回転軸) 11…固定スクロ−ル 16…旋回スクロ−
ル 19…ボス部 20…密閉空間 21…フレ−ム 21a…受面 24…駆動系 60…ロ−リングピ
ストン型圧縮機構 62…シリンダ室 63…ロ−タ(ボス
部) 64…ブレ−ド室 65…バネ 66…ブレ−ド 67…吸込側 68…吐出側

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの密閉ハウジング内に電動機を設け
    ると共に、同電動機の回転軸によって駆動される二つの
    圧縮機構を設け、そのうちの一方はロ−タを円形のシリ
    ンダ室内で偏心回転させることにより圧縮工程が成立す
    るロ−リングピストン型圧縮機構、他方は固定スクロ−
    ルに対して旋回スクロ−ルを旋回させることにより圧縮
    工程が成立するスクロ−ル型圧縮機構とし、かつスクロ
    −ル型圧縮機構は、前記旋回スクロ−ルの端板背面に突
    設した筒形のボス部と、前記旋回スクロ−ルの端板背面
    を受けるフレ−ムと、このフレ−ムに端部が回転自在に
    支持され、かつ端部に前記ボス部に挿入される偏心ピン
    を有する回転軸とを有した駆動系をもち、前記ロ−リン
    グピストン型圧縮機構、スクロ−ル型圧縮機構のうちの
    一方を低段側とし、他方を高段側として運転させる二段
    圧縮機において、 前記ロ−リングピストン型圧縮機構を、 前記旋回スクロ−ルの端板背面から突出しているボス部
    で構成したロ−タと、 前記旋回スクロ−ルの端板背面を受ける前記フレ−ムの
    受面に設けられた、前記ボス部を囲むように形成してな
    る円形のシリンダ室と、 このシリンダ室の周壁面から前記ロ−タの外周面に向か
    って突没可能に設けられた、前記シリンダ室内を吸入側
    と吐出側とに仕切るブレ−トとを有して構成してなるこ
    とを特徴とする二段圧縮機。
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