JP3144611B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP3144611B2
JP3144611B2 JP25869293A JP25869293A JP3144611B2 JP 3144611 B2 JP3144611 B2 JP 3144611B2 JP 25869293 A JP25869293 A JP 25869293A JP 25869293 A JP25869293 A JP 25869293A JP 3144611 B2 JP3144611 B2 JP 3144611B2
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清宏 山田
哲彦 深沼
靖 渡辺
滋 久永
英一 永作
重樹 岩波
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Toyota Industries Corp
Denso Corp
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
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    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • F04C18/0253Details concerning the base

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば車両空調装置に使
用されるスクロール型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機においては、基板の
表面に渦巻部を設けた固定スクロール部材と、同様に基
板の表面に渦巻部を設けた可動スクロール部材の前記両
渦巻部を互いに角度をずらせ、かつ両渦巻部の側壁が接
触するように配設している。又、前記可動スクロール部
材を円軌道上を公転運動させて両渦巻部の外側に形成さ
れた吸入室の冷媒ガスを流体ポケットに取り込み、該流
体ポケットを渦巻部の外端部から中心部へ移動させるこ
とによって流体ポケット内の容積を縮小変化させ、圧縮
された冷媒ガスを固定スクロール部材の基板中心部に形
成した吐出孔から吐出室へ吐出するようになっている。
又、前記固定スクロール部材は軽量化のため例えばアル
ミニウムやアルミニウム−ニッケル合金等の軽量金属に
より形成されている。さらに、固定スクロール部材を収
容するハウジングも軽量化のため同様の軽量金属により
形成されている。前記ハウジングと固定スクロール部材
は例えば特開昭61−38189号公報に示すように別
体のものと、圧縮機の外径を縮小して小型・軽量化を図
るため、特開平3−134287号公報、特開平5−1
882号公報に示すように一体に形成したものとがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者のスクロール型圧
縮機では吸入室から流体ポケットへの連通路が充分な通
路面積を常に確保することができるので、冷媒ガスの吸
入が常に正常に行われ、吸入圧損が生じることはない。
【0004】後者のスクロール型圧縮機では固定スクロ
ール部材の渦巻部の強度を向上するため、固定側渦巻部
の外端部が拡大されてハウジング内周面に一体形成さ
れ、幅広部が形成されている。すなわち、図1に示す
ように円筒状のハウジング1dと一体に形成された固定
側渦巻部1bの外端部は該ハウジング1dの内壁に連な
るように一体形成され、幅広部1eとなっている。又、
固定側渦巻部1b及び幅広部1eと噛み合う可動スクロ
ール部材9は円板状の基板9aと該基板9aに一体形成
した渦巻部9bとにより構成されている。そして、前記
基板9aが固定側渦巻部1b及び幅広部1eのシール面
S1 に摺接することにより、両渦巻部1b,9bにより
形成される流体ポケットPに閉じ込まれた冷媒ガスがシ
ールされる。
【0005】さらに、可動スクロール部材9の公転位置
によって、すなわち可動スクロール部材9の渦巻部9b
の外端部9eがハウジング1dの内周面S3 に最も接近
した状態では基板9aの外周縁も該内周面S3 に最接近
するので、可動側渦巻部9bの外側に形成された吸入室
12と吸入行程中の流体ポケットPS との連通路が殆ど
無くなり、吸入圧損を生じるという問題があった。この
吸入圧損が生じると、渦巻部1b,9bの外側部には二
つの流体ポケットが形成されるので、両流体ポケットP
S ,PS に圧力差が生じて、可動スクロール部材9に対
し自転させる方向への力が作用する。このため可動スク
ロール部材9の公転動作が円滑に行われず、流体ポケッ
トPのシール性が変動し圧縮効率が低下するとともに、
摺動部の摩耗が促進されて耐久信頼性が低下するという
問題があった。
【0006】本発明の第1の目的は従来の問題点を解消
して吸入室から吸入行程中の流体ポケットへの流体の吸
入動作を常に円滑に行い、吸入圧損を防止して、圧縮効
率及び耐久信頼性を向上することができるスクロール型
圧縮機を提供することにある。
【0007】又、この発明の第2の目的は上記第1の目
的に加えて、ハウジングの外径を大きくすることなく、
吸入室と吸入行程中の流体ポケットとを連通する連通路
の加工を容易に行うことができるスクロール型圧縮機を
提供することにある。
【0008】又、この発明の第3の目的は上記第2の目
的に加えて、固定スクロール部材の渦巻部の外端部に形
成した幅広部の強度低下を抑制し、連通溝の加工をさら
に容易に行うことができるスクロール型圧縮機を提供す
ることにある。
【0009】
【0010】さらに、この発明の第の目的は上記第1
の目的に加えて、固定スクロール部材の幅広部の強度を
低下することなく、かつハウジングの径を大きくするこ
となく、連通路としての凹部の加工をさらに容易に行う
ことができるスクロール型圧縮機を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ハウジングの内部に固定ス
クロール部材の基板を一体形成するとともに、該基板の
表面に固定側渦巻部を一体に形成し、該固定側渦巻部の
外端部をハウジングの内周面に連なるように一体に形成
して幅広部を形成し、可動スクロール基板の表面に可動
側渦巻部を設けた可動スクロール部材及び前記固定スク
ロール部材の両渦巻部を互いに角度をずらせ、かつ両渦
巻部側壁が接触するように配設し、前記可動スクロール
部材を自転を阻止させた状態で円軌道上を公転運動させ
て両渦巻部間に形成される密閉された流体ポケットを渦
巻部の外端部から中心部へ移動させることによって前記
流体ポケット内の容積を縮小変化させるスクロール型圧
縮機において、前記可動スクロール基板及び可動スクロ
ール基板に対向する前記幅広部のうち少なくとも一つの
部材には、前記可動スクロール部材と前記ハウジングと
の内周面との間に形成された吸入室と、吸入行程中の前
記流体ポケットとを連通する連通路が設けられており、
該連通路の一部は前記可動スクロール基板の外周縁にて
常に前記吸入室に開口されていることをその要旨とす
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1において
前記固定側渦巻部の外端部に形成した幅広部に対し、吸
入室と吸入行程中の流体ポケットとを連通する連通溝を
形成している。
【0013】又、請求項3記載の発明は、請求項2にお
いて、前記連通溝を吸入室側ほど浅くなるテーパ状に形
成している
【0014】さらに、請求項記載の発明は、請求項1
において、前記連通路を可動スクロール基板の外周縁に
形成した凹部としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、可動スクロール部材
が公転運動されると、両渦巻部及び基板によって形成さ
れる流体ポケット内に吸入室から流体が取り込まれ、該
流体ポケットは渦巻部の中心部に行くに従い容積減少さ
れ、圧縮された流体は基板に形成した吐出孔から吐出室
に吐出される。
【0016】前記可動スクロール部材の公転位置によっ
て吸入室と吸入行程中の流体ポケットとの流体通路面積
が変化する。この流体通路面積が最小となる状態でも
通路は可動スクロール部材の基板に塞がれることなく常
に吸入室と連通されているので、連通路を介して吸入室
から吸入行程中の流体ポケットに流体が円滑に供給され
る。従って、吸入圧損が生じることはなく、圧縮効率が
向上する。又、流体ポケットは両渦巻部の外周側に二つ
形成され、両流体ポケットが容積減少して中心部で一つ
の流体ポケットとなる。この二つの流体ポケットの圧力
が均等であるため、可動スクロール部材を自転させよう
とする力が生じることはなく、可動スクロール部材の公
転運動が安定する。
【0017】又、請求項2記載の発明では、固定側渦巻
部の外端部に形成した幅広部に連通溝が形成されている
ので、ハウジングの外径を大きくすることなく、吸入室
と吸入行程中の流体ポケットとを連通する連通溝の加工
が容易となる。
【0018】又、請求項3記載の発明では、連通溝が吸
入室側ほど浅くなるテーパ状のため、幅広部の強度低下
が抑制され、連通溝の加工も容易となる
【0019】さらに、請求項記載の発明では、可動ス
クロール基板の外周縁に連通路としての凹部を形成した
ので、幅広部の強度低下は無く、かつハウジングの径を
大きくすることなく、凹部の加工が容易となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図8に基づいて説明する。図2に示すように、センタハ
ウジング1dを兼ねる固定スクロール部材1の前後両端
面にはフロントハウジング2及びリヤハウジング3が接
合固定されている。フロントハウジング2内には回転軸
4がラジアルベアリング5により回転可能に支持されて
おり、回転軸4には偏心軸6が連結されている。
【0021】偏心軸6にはバランスウエイト7及びブッ
シュ8が回動可能に支持されている。前記ブッシュ8の
外周面には可動スクロール部材9の基板9aの背面中心
部に一体形成した円筒状のボス部9cがラジアルベアリ
ング10を介して回転可能に嵌合されている。そして、
図2,4に示すように両スクロール部材1,9の基板1
a,9a及び渦巻部1b,9bにより密閉状の流体ポケ
ットPが形成される。
【0022】図2に示すように可動スクロール部材9に
対向するフロントハウジング2の固定側受圧壁2aと、
可動スクロール基板9aの背面に形成した可動側受圧壁
9dとの間には、公知の自転阻止機構11が介在されて
いる。(例えば特開平2−308990号公報参照)こ
の自転阻止機構11により可動スクロール部材9の自転
を阻止するとともに、公転を許容し、圧縮動作時のスラ
スト方向の圧縮反力を固定側受圧壁2aに伝達する。
【0023】前記両渦巻部1b,9bの外端部側には吸
入室12が形成され、該吸入室12は図示しない吸入フ
ランジを介して冷房装置の外部吸入管路と連通されてい
る。又、前記固定スクロール基板1aの中心部には吐出
孔1cが形成され、前記流体ポケットPとリヤハウジン
グ3に形成した吐出室13とを連通可能である。なお、
吐出室13は図示しない吐出フランジを介して外部吐出
管路と連通されている。14は吐出弁、15はその吐出
弁14の開放位置を規制するリテーナである。
【0024】従って、前記回転軸4の回転による偏心軸
6の公転に伴い、可動スクロール部材9が回転軸4の軸
線の周りを公転し、前記吸入室12内の冷媒ガスが両ス
クロール部材1,9間の流体ポケットPS へ取り込まれ
る。流体ポケットPは図4において可動スクロール部材
9の公転に伴って外端部から容積減少しつつ両渦巻部1
b,9bの中心部に向けて収束して行く。流体ポケット
Pの容積減少によって圧縮された冷媒ガスは図2,4に
示すスクロール基板1aの吐出孔1cから吐出弁14を
押し退けて吐出室13内へ吐出される。
【0025】次に、この発明の要部である吸入室12と
吸入行程中の流体ポケットPS とを常時連通する連通溝
について説明する。図1,4に示すように、固定スクロ
ール部材1の渦巻部1bの外端部は、センタハウジング
1dの内周面S3 と一体化されたシール面S1 を有する
幅広部1eとなっている。この幅広部1eの内周面S4
はハウジング1dの内周面S3 に滑らかに収束するよう
に一体化されている。又、幅広部1eの吸入室12側の
端面S5 は曲率の小さい円弧状壁面となっている。この
幅広部1eのシール面S1 には可動スクロール基板9a
の表面S2 が接触されて、流体ポケットPのシールが行
われる。前記幅広部1eが形成されているため固定側渦
巻部1bの強度が確保されるとともに、渦巻部1bの外
端部の加工が同一幅の渦巻部をハウジング1dの内周面
3 近傍まで形成するのと比較して容易となる。
【0026】図1,4に示すように前記幅広部1eのシ
ール面S1 には吸入室12と吸入行程中の流体ポケット
S とを連通する連通路としての連通溝1fが吸入室1
2側端面S5 から幅広部1eの途中まで円弧状に、かつ
先端へ行くほど浅くなるようにテーパ状(図3参照)に
形成されている。
【0027】図2及び図4は可動スクロール部材9が最
下位置にあって、可動側渦巻部9bの外端部9eがハウ
ジング1dの内周面S3 から離隔しており、両渦巻部1
b,9bの間に吸入行程を開始した小さい流体ポケット
S が形成されている。この状態では可動側渦巻部9b
の外端部9eがハウジング1dの内周面S3 から充分離
隔しているので、両部材間の流体通路Gにより冷媒ガス
の吸入動作が行われる。
【0028】図4の状態から可動スクロール部材9が時
計周り方向に90度公転されて図5に示す位置に移動さ
れると、可動側渦巻部9bの外端部9eが内周面S3
接近する。この状態では前記流体通路Gがやや狭くなる
が、連通溝1fの一部が開口されているので、ここから
も吸入行程中の流体ポケットPS に冷媒ガスが円滑に供
給される。
【0029】さらに、図5において可動スクロール部材
9が45度公転されて図6に示す位置に移動されると、
渦巻部9bの外端部9eがハウジング1dの内周面S3
に最も接近して、前記流体通路Gの面積が最小となる。
この状態でも前記連通溝1fが可動スクロール基板9a
によって塞がれていないので、吸入室12から該連通溝
1fを通して吸入行程中の流体ポケットPS に冷媒ガス
が円滑に吸い込まれる。
【0030】図6において可動スクロール部材9がさら
に45度公転されて図7に示す位置に移動されると、渦
巻部9bの外端部9eよりやや中心寄りの外周面がセン
タハウジング1dの内周面S3 に最も接近して、前記流
体通路Gの面積が最小となる。この状態でも前記連通溝
1fが可動スクロール基板9aによって塞がれていない
ので、吸入室12から該連通溝1fを通して吸入行程中
の流体ポケットPS に冷媒ガスが円滑に吸い込まれる。
【0031】図7において可動スクロール部材9がさら
に90度公転されて図8に示す位置に移動された状態で
は、吸入行程が終了し流体ポケットPS は圧縮行程に移
行する。なお、図8において可動スクロール部材9がさ
らに90度公転されると、図4の状態となる。
【0032】以上のように、可動スクロール部材9の一
公転運動中において、吸入行程中の流体ポケットPS
連通溝1fにより吸入室12と充分な通路面積で常時連
通される。このため吸入圧損が生じるのを防止して、圧
縮機の圧縮効率を向上し、動力損失を低減することがで
きる。
【0033】又、可動側渦巻部9bの外端部9e側に形
成される流体ポケットPS と、幅広部1eの先端部側に
形成される流体ポケットPS との内部圧力が均等になる
ので、可動スクロール部材9を自転させようとする圧縮
反力はなくなり、可動スクロール部材9の公転運動を円
滑に行うことができる。
【0034】又、前記連通溝1fは図3に示すように先
端部ほど浅くなる傾斜状に形成されているので、幅広部
1eの強度低下を抑制することができるとともに、幅広
部1eの破損を考慮することなく連通溝1fの加工を容
易に行うことができる。
【0035】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)図9に示すように連通溝1fの深さを同一とし、
その先端部の形状を円弧状に形成すること。
【0036】(2)図10に示すように前記幅広部1e
の内部に連通路1gを形成すること
【0037】()図1に示すように可動スクロール
基板9aの外周縁に連通路としての凹部9fを切欠形成
すること。この凹部9fの切欠位置は同図に示すように
可動側渦巻部9bの外端部9eがセンタハウジング1d
の内周面に最も接近する位置において、吸入行程中の流
体ポケットPS と吸入室12を連通する位置に設定され
ている。
【0038】この別例の場合には幅広部1eへの連通溝
1fの加工に代えて、基板9aに単に凹部9fを形成す
るのみのため、凹部9fを切り欠くという簡単な作業で
連通路を加工することができる
【0039】()前述した連通溝1f、凹部9fを併
用すること。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は特許請
求の範囲に記載した構成をとったので、次のような効果
がある。
【0041】請求項1記載の発明は吸入室から吸入行程
中の流体ポケットへの流体の吸入動作を常に円滑に行
い、吸入圧損を防止して、圧縮効率を向上することがで
きるとともに、可動スクロール部材の公転運動を円滑に
行い、耐久信頼性を向上することができる。
【0042】請求項2記載の発明は、ハウジングの外径
を大きくすることなく、吸入室と吸入行程中の流体ポケ
ットとを連通する連通溝の加工を容易に行うことができ
る。又、請求項3記載の発明は、固定スクロール部材の
幅広部の強度を低下することなく、連通路の加工をさら
に容易に行うことができる。
【0043】請求項4記載の発明は、固定スクロール部
材の幅広部の強度を低下したり、ハウジングの径を大き
くしたりすることなく、連通路としての凹部の加工をさ
らに容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化したスクロール型圧縮機の固定
スクロール部材及び可動スクロール部材の分解斜視図で
ある。
【図2】スクロール型圧縮機の中央部縦断面図である。
【図3】幅広部に形成した連通溝の断面図である。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】可動スクロール部材の公転位置を変化させた図
4相当の断面図である。
【図6】可動スクロール部材の公転位置を変化させた図
4相当の断面図である。
【図7】可動スクロール部材の公転位置を変化させた図
4相当の断面図である。
【図8】可動スクロール部材の公転位置を変化させた図
4相当の断面図である。
【図9】連通溝の別例を示す部分断面図である。
【図10】連通路の別例を示す部分断面図である。
【図11】この発明の別例を示すスクロール型圧縮機の
横断面図である。
【図12】従来のスクロール型圧縮機の横断面図であ
る。
【符号の説明】
1…固定スクロール部材、1a…基板、1b…固定側渦
巻部、1d…センタハウジング、1e…幅広部、1f…
連通路としての連通溝、1g…連通路、2…フロントハ
ウジング、4…回転軸、6…偏心軸、9…可動スクロー
ル部材、9a…基板、9b…可動側渦巻部、9f…連通
路としての凹部、12…吸入室、PS …吸入行程中の流
体ポケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 清宏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (72)発明者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (72)発明者 久永 滋 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 永作 英一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (72)発明者 岩波 重樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装 株式会社 内 (56)参考文献 特開 平5−231356(JP,A) 実開 平2−101092(JP,U) 実開 昭59−102991(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部に固定スクロール部材
    の基板を一体形成するとともに、該基板の表面に固定側
    渦巻部を一体に形成し、該固定側渦巻部の外端部をハウ
    ジングの内周面に連なるように一体に形成して幅広部を
    形成し、可動スクロール基板の表面に可動側渦巻部を設
    けた可動スクロール部材及び前記固定スクロール部材の
    両渦巻部を互いに角度をずらせ、かつ両渦巻部側壁が接
    触するように配設し、前記可動スクロール部材を自転を
    阻止させた状態で円軌道上を公転運動させて両渦巻部間
    に形成される密閉された流体ポケットを渦巻部の外端部
    から中心部へ移動させることによって前記流体ポケット
    内の容積を縮小変化させるスクロール型圧縮機におい
    て、 前記可動スクロール基板及び可動スクロール基板に対向
    する前記幅広部のうち少なくとも一つの部材には、前記
    可動スクロール部材と前記ハウジングとの内周面との間
    に形成された吸入室と、吸入行程中の前記流体ポケット
    とを連通する連通路が設けられており、該連通路の一部
    は前記可動スクロール基板の外周縁にて常に前記吸入室
    に開口されているスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記固定側渦巻部の
    外端部に形成した幅広部に対し、吸入室と吸入行程中の
    流体ポケットとを連通する連通溝を形成したスクロール
    型圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記連通溝は吸入室
    側ほど浅くなるテーパ状に形成されているスクロール型
    圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記連通路は可動ス
    クロール基板の外周縁に形成した凹部であるスクロール
    型圧縮機。
JP25869293A 1993-10-15 1993-10-15 スクロール型圧縮機 Expired - Fee Related JP3144611B2 (ja)

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