JPH09507548A - 高い固有容積比を有するスクロール型流体排出装置およびセミ・コンプライアント・バイアス機構 - Google Patents

高い固有容積比を有するスクロール型流体排出装置およびセミ・コンプライアント・バイアス機構

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JPH09507548A JP7511059A JP51105995A JPH09507548A JP H09507548 A JPH09507548 A JP H09507548A JP 7511059 A JP7511059 A JP 7511059A JP 51105995 A JP51105995 A JP 51105995A JP H09507548 A JPH09507548 A JP H09507548A
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    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

Abstract

(57)【要約】 スクロール型流体排出装置は、所定の幾何学的形状を有する二つの相互に嵌合する螺旋形スクロール部材(50,60)を有している。新規な設計は、所望の排出量と高い固有容積比を提供し、同時に、最適ターン数を達成する。二つのスクロール部材は、同じ(第8図)でも、同じでなく(第9図)でもよい。一方のスクロール部材(60)は、非旋回であり、また、その中心軸線(S2)に沿って可動である。非旋回スクロール部材は、機械的(70)または油圧(496)の力によって、他方のスクロール部材に向けて付勢され、位置決め機構(24)により停止され、一方のスクロール部材のチップと他方のスクロール部材のベース(51,61)との間にギャップ(65)を維持する。安定化機構(162,20,261,362,466)は、スクロール部材が傾くのを防止する。異常動作状態が発生したとき、たとえば、悪影響を及ぼす液体や非圧縮液体がスクロール部材間で動くとき、あるいは、スクロール部材のチップおよびベース間が異常な熱膨張により接触するとき、非旋回スクロール部材は、付勢される力に抗して、その中心軸線の方向に沿って移動する。したがって、摩損を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 高い固有容積比を有するスクロール型流体排出装置およびセミ・コンプライアン ト・バイアス機構 発明の背景 技術分野 本発明は、一般に、流体排出装置に関するものである。より詳細には、本発明 は、他の最適な設計パラメータを無理に変えることなく、高い固有の容積比を達 成することのできるスクロール型流体排出装置に関するものである。本発明はま た、スクロール型流体排出装置のスクロール部材間に、所望の動作関係を維持す るための「セミ・コンプライアント」機構に関するものである。背景技術の説明 スクロール型流体排出装置は知られている。たとえば、クロイクスに付与され た米国特許第801,182号明細書は、それぞれが、円形端板と渦巻き状ない し螺旋状のスクロール要素を有する2つのスクロール部材を備えたスクロール型 流体排出装置を開示している。これらのスクロール要素は、同じ螺旋形状を有し ており、角度をもって、半径方向にオフセットするように、相互嵌合され、螺旋 状に曲がった表面の間に、複数の線接触部を形成している。したがって、相互嵌 合されたスクロール要素は、少なくとも1つの流体ポケット対をシールし、画定 している。一方のスクロール要素を他方のスクロール要素に対して、旋回させる ことにより、線接触部は、螺旋状に曲がった表面に沿って、移動させられ、その 結果、流体ポケットの容積が変化する。この容積は、スクロール要素の相対的旋 回運動の方向によって、増大し、あるいは、減少するので、装置を、流体を圧縮 し、あるいは、膨張させるのに、使用することができる。 第1a図ないし第1d図を参照すると、従来のスクロールコンプレッサの一般 的な動作が示されている。第1a図ないし第1d図は、流体を圧縮するため、相 互嵌合された螺旋状スクロール要素1、2の相対動作を示している。螺旋状スク ロール要素1、2は、角度をもって、半径方向にオフセットされ、互いに相互嵌 合している。第1a図は、各スクロール要素の外端部が、他のスクロール要素に 接触している状態、すなわち、吸引がまさに完了し、対象的な流体ポケットA1 、A2が形成されたばかりの状態を示している。 第1b図ないし第1d図は、それぞれ、前の図に示された角度から進角する特 定の駆動軸クランク角度におけるスクロール要素の位置を示している。クランク 角度が進角するにつれて、流体ポケットA1、A2は、相互嵌合しているスクロ ール要素の中心に向かって、角度を変えながら、半径方向に移動され、同時に、 各流体ポケットA1、A2の容積が次第に減少する。クランク角度が、第1c図 に示される状態から第1d図に示される状態に移行するにつれて、流体ポケット A1、A2は、中心部Aで合流する。連通されて1つになったポケットの容積は 、さらに駆動軸が回転することにより、さらに減少する。スクロール要素の相対 的旋回運動の間、第1b図および第1d図において、開放されているように示さ れている外側の空間は変化して、次に圧縮されるべき流体の容積が囲まれるシー ルされた新たな流体ポケットを形成する。 第2図は、流体ポケットA1、A2が中心部Aに近づくにつれて、一方の流体 ポケットA1、A2内で生ずる圧縮サイクルを模式的に示したものである。第2 図はまた、流体ポケット内の流体圧力と容積との関係を示している。 圧縮サイクルは、流体ポケットがシールされると、開始される(第1a図)。 第1a図においては、吸引段階は完了したばかりである。吸引段階においては、 一方の流体ポケット内の流体圧力は、第2図において、点Hで示されている。 点Hにおけるポケットの容積は、排出量VHである。スクロール要素があるク ランク角度に回転するにしたがって、ポケットの容積は連続的に減少し、流体は 連続的に圧縮される。この状態は、第2図において、点Lで示されている。状態 Lにおけるポケットの容積VLは、最終的な圧縮ポケット容積として、定義され る。点Lを過ぎるとすぐに、流体ポケットA1、A2は互いに連通し、同時に、 排出されない高圧流体で満たされた中央容積Aと連通する。 吸引ポケット容積VHの最終的な圧縮ポケット容積VLに対する比は、固有の容 積比RVとして、定義される。状態Lにおける圧力PLの状態Hにおける圧力PH の比は、圧力比として、定義される。 再び、第2図を参照すると、クランク角度が状態Lを過ぎるにつれて、連通し た流体ポケット、すなわち、中央容積A内の流体は、以下の3つのプロセスのう ちの1つを受ける。 1)理想的圧縮 理想的圧縮プロセスは、中央容積A内の流体圧力Pd1が最終的な圧縮圧力PL に等しくなったときに起こる。第2図において、線L−Lで示される圧力変化が 生ずることなく、流体は排出する。このプロセスにおいては、スクロール部材の 固有容積比は、動作条件に完全にマッチするので、圧縮プロセスにおいて、高い エネルギ効率が達成される。 2)過圧縮 この場合は、最終的な圧縮ポケット内の点Lにおける流体圧力PLは、中央容 積A内の圧力Pd2よりも高い。クランク角度が点Lを過ぎると、最終的な圧縮ポ ケット内の流体は、急激に、中央容積内に膨張し、第2図において、点Mで示さ れるPd2に等しくなるまで、圧力が低下する。斜線を付けた三角形LMOは、過 圧縮によるエネルギ損失を示している。 3)過小圧縮 この場合は、PLは、排出圧力Pd3よりも低い。クランク角度が点Lを過ぎる と、中央容積内の流体は、急激に、最終的な圧縮ポケット内に膨張し、最終的な 圧縮ポケット内の流体圧力は、第2図において、点Nで示されたPd3に、すぐに 上昇する。最終的な圧縮ポケット内の流体は、次いで、線L−Lで排出する。斜 線を付けた三角形LNTは、過小圧縮によるエネルギ損失を示している。 高いエネルギ効率を実現するためには、固有の容積比を、可能なかぎり、理想 的圧縮プロセスに近くなるように設計することが非常に重要である。場合によっ て、理想的圧縮プロセスを実現するため、異なった固有の容積比が要求される。 たとえば、加熱ポンプでは約4の比が、エアコンプレッサでは約5の比が要求さ れ、低温冷凍システムでは、約10あるいはずっと高い比が要求される。しかし ながら、多くの従来のスクロール装置においては、このような比を実現すること はできない。たとえば、米国特許第3,884,599号明細書においては、ス クロール部材の螺旋状要素は、2ターン以上であるが、3ターン未満しか伸びな い。したがって、この種の設計では、固有容積比は約2.5にすぎない。 米国特許第4,477,238号明細書は、スクロール型流体排出装置におい て、固有容積比はそのままで、排出ポートに、排出バルブ、たとえば、リードバ ルブを設けることにより、高い圧力比を実現する一つの方法を開示している。こ のアプローチは、エネルギ損失を減少させることはできるが、バルブが損傷し、 壊れやすく、したがって、故障率が実質的に増大することになる。それはまた、 バルブの振動や衝撃動作に起因するノイズレベルを大きくしてしまう。 この問題に対する別のアプローチは、螺旋状のスクロール要素のターン数を増 大させることである。米国特許第801,182号の第15図および第16図は 、このアプローチの1つの例を開示している。スクロール要素約4ターン伸び、 固有容積比を3よりも高くすることができる。しかしながら、ターン数をさらに 増大させることは、機械的仕上げのためのコストを増大させ、より高い機械的精 度が要求させることになる。また、ターン数を増大させることは、排出要求ある いはスペースの制限から、全く現実的でない。 スクロール要素の最適なターン数は、2以上、3未満である。最適なターン数 の場合には、吸引領域と排出領域とは、少なくとも1つのシールされたポケット によって、必ず分離される。このことは、2つの領域の間で、マスおよび熱の流 望ましくない漏れ流を減少させる上で重要である。 米国特許第3,989,422号明細書は、高い固有の容積比と最適なターン 数を有する螺旋状のスクロール要素を作る方法を開示している。この方法によれ ば、スクロール要素の第1のターンは、通常の方法により設計される。最終的な 圧縮ポケットの容積を減少させ、それにより、固有の容積比を高くするために、 スクロール要素は、それが生成する円の中心が一方の側に動かされて、急激に、 かつ、劇的に、曲率半径が減少される。この方法は深刻な欠点を有している。ス クロール要素の中心部が、その端板の一方の側に動かされにつれて、圧縮力が加 わる場所と端板の中心との間の距離が、旋回運動中に増大することに起因して、 大きな力とモーメントが生成される。これらの力とモーメントをバランスさせる ため、’422号特許は、多数対のスクロール要素を備え、その中で、力とモー メントが互いにキャンセルされるような構造を提案している。しかしながら、こ の構造は、複雑で、多数のスクロール要素が必要であるため、機械的仕上げのた めの時間がかかり、高い機械的精度が要求され、材料コストを増大させることに なる。さらに、複雑な多くのスクロールを有する構造は、大きなスペースが必要 で、場所的に、現実的でない。 現在、(スクロール要素の中心軸線に沿って、線形に測った)「軸」方向のス クロール部材の動作関係を維持するアプローチは3つある。これらのアプローチ は、「コンスタント・ギャップ」、「軸方向コンプライアント」、「セミ・コン プライアント」と呼ぶことたできる。 コンスタント・ギャップ・アプローチは、クロイクスに付与された米国特許第 801,182号明細書に示されるように、かつての装置において用いられてい た。このアプローチにおいては、装置の組立後に、軸方向のスクロール部材の関 係は変化しない。通常の動作中においては、いずれかのスクロール部材のチップ は、対向するスクロール部材のベースに接触しない。スクロール部材間に、適当 なギャップを維持し、同時に、高い効率を達成するためには、精度のよい機械仕 上げが必要になる。このアプローチの他のより深刻な欠点は、異常な状況では操 作できないことである。スクロール部材間に、汚染物質あるいは圧縮できない流 体があったり、過剰な熱のため、スクロール部材間が互いに接触したりすると、 スクロール部材は、焼付きにより、損傷されるおそれがある。 コンスタント・ギャップ・アプローチのこれらの欠点を解消するため、種々の 軸方向コンプライアント法が開発された。これらの方法は、「チップ・シール」 と「完全軸方向コンプライアント」との2つのカテゴリーに分類することができ る。 チップ・シール法は、第10図に示され、さらに、マックロー法に付与された 米国特許第3,994,636号明細書に、その例が開示されている。第10図 に示されているように、溝501が、2つのスクロール部材502、503のチ ップの中央に作られる。シール要素504が溝501内に緩く嵌合され、機械的 な力および/または油圧力によって、他のスクロール部材のベース505に接触 させられて、流体が、螺旋状スクロール部材502、503を横切って、半径方 向に漏れることが防止される。しかしながら、第10図の線A−Aおよび線B− Bにより示されるように、チップ・シール法は、本来的に、接線方向の漏れ通路 を備えており、そのため、圧縮効率が低くなる。チップ・シール法の他の欠点は 、摩擦動力損失があることと、シール要素の摩耗により、シールの有効性が徐々 に劣化するということである。 完全軸方向コンプライアント法においては、スクロール部材は、機械的な力ま たは油圧力によって、チップとベースの接触を維持し、それにより、スクロール 装置中の圧力のいかんにかかわらず、流体ポケットがシールされる。デボラック 他に付与された米国特許第3,600,114号明細書は、スクロール部材の少 なくとも一方が軸方向の機械的な力または油圧力を受け、スクロール部材をシー ル接触状態に保持するスクロール装置を開示している。この’114特許におい ては、排出圧力にある流体が導入されて、スクロール部材の端板の背部にバイア ス力が作用される。ヤング法に付与された米国特許第3,884,599号明細 書は、旋回するスクロールが、排出圧力にある油圧強制力を、軸方向に受ける完 全軸方向コンプライアント法を開示している。コウソカベに付与された米国特許 第4,357,132号明細書は、中間圧力にある流体を用いて、旋回するスク ロール部材を、固定されたスクロール部材に押しつけるスクロール装置を開示し ている。トウジョウに付与された米国特許第4,216,661号明細書は、装 置外の流体が旋回するスクロール部材の背部に作用し、軸方向のバイアスを与え る完全軸方向コンプライアント法を開示している。ブレインに付与された米国特 許第4,611,975号明細書は、スクロール部材の界面に形成された環状チ ャンバが、相対的に低い圧力源に接続され、2つのスクロール部材を共に「吸引」 する完全軸方向コンプライアント法を開示している。アライに付与された米国特 許第4,496,296号明細書は、旋回するスクロール部材の背部に、2つの 圧力チャンバが形成された完全軸方向コンプライアント法を開示している。これ らの圧力チャンバは、中間圧力にある圧縮ポケットおよび排出圧力にある中央容 積に接続されている。この方法は、広い動作範囲にわたって、スクロール部材の 半径方向のシール保持するものである。いずれもカイラット他に付与された米国 特許第4,767,293号および同第4,877,382号明細書は、弾性取 付け手段を備えた旋回しないスクロール部材を、中間圧力および/または排出圧 力にあるガスにより、旋回するスクロール部材に強制的に向ける完全軸方向コン プライアント法を開示している。 完全軸方向コンプライアント法は、いくつかの欠点を有している。たとえば、 この方法では、しばしば、圧縮ポケットおよび/または排出チャンバからのガス 圧力が使用されるため、ガス圧力が、動作条件、すなわち、吸引圧力および排出 圧力の変化にしたがって、変動してしまう。しかしながら、これらの変化は、必 ずしも、スクロール部材のチップおよびベースに作用する分離力に比例してはい ない。したがって、設計上の妥協として、バイアス力が、ある点まわりの動作条 件の範囲に対して、十分なときは、低い吸引圧力および低い排出圧力では、安定 な動作を維持するのに十分ではなくなる。他方、同じバイアス力が、高い吸引圧 力および高い排出圧力における動作条件に対しては、過大となってしまう。 完全軸方向コンプライアント法の他の欠点は、接触する表面の間の摩擦に起因 する動力損失を無視できないことである。高い吸引圧力および高い排出圧力にお ける動作条件に対して、過大な油圧強制力が、大きな摩擦動力損失および深刻な 摩耗を招き、あるときは、チップとベースの焼付きにより、損傷さえ生じさせて しまう。 完全軸方向コンプライアント法のさらに他の欠点は、チップとベースとが接触 することにより、振動とノイズが生ずることである。 フジオに付与された米国特許第4,958,993号明細書は、スクロール部 材の間にギャップを保持するための第三のアプローチを開示している。このアプ ローチは、スクロール部材の間の軸方向のギャップが、スクロール部材の一方を 他方から移動させることにより拡大されるため、「セミ・コンプライアント」と 呼ばれている。 ’993号特許は、旋回しないスクロール部材ではなく、旋回するスクロール 部材を軸方向に可動であるように作るべきであることを教示している。旋回する スクロール部材はすでに可動であり、旋回しないスクロール部材はすでに静止し ているため、これをおこなっても、可動のパーツを最小にすることができる。可 動のパーツは、望ましくない振動およびノイズの原因となる。また、旋回するス クロール部材は、普通、旋回しないスクロール部材よりも軽く、したがって、慣 性が小さいため、旋回するスクロール部材の応答時間は速くなる。 ’993号特許により教示されたセミ・コンプライアント法には、いくつかの 問題がある。たとえば、旋回するスクロール部材を、軸方向に可動に作ることに より、それを傾けるためのポテンシャルが著しく増大する。この出願の第3図に 示されるように、旋回するスクロール部材は、駆動ピンボス53の中央部に作用 する駆動力Fd および圧縮ガスから羽根51の中央部に作用する反作用力Fg を 受ける。これら2つの力は、軸線S1−S1に垂直であり、旋回するスクロール 部材50を傾け、旋回中にぐらつかせるモーメントを生成する。’993号特許 は、これらの力とスクロール部材に作用するモーメントをバランスさせることを 著しく困難にし、スクロール部材が傾くことを防止する旋回スクロール部材の運 動(旋回および軸方向)の範囲を教示している。’993号特許の旋回スクロー ル部材が傾くと、’993号特許の設計が避けようと意図していたのと同じ望ま しくないノイズ振動および漏れが生じてしまう。 本発明は、スクロール型流体排出装置のスクロール要素を設計するための新規 な方法を提供するものである。本発明によれば、変位に対する設計要求、高い固 有容積比および最適なターン数のすべてが満足される。本発明はまた、傾けるた めのポテンシャルをなくして、望ましくないノイズ、振動および漏れの量を大幅 に減少させることのできる改良されたセミ・コンプライアント・バイアス法を提 供するものである。 発明の概要 したがって、本発明の目的は、典型的には、圧縮不能な流体、汚染物質の詰ま り、あるいは、スクロール要素の異常もしくは過大な変形に起因して生じたチッ プとベースとの接触により生ずる異常な負荷の下で、旋回しない、すなわち、固 定されたスクロール部材が、装置を保護するために、撓むように構成されたスク ロール型流体排出装置を提供することを目的とするものである。さらに、通常動 作時に、スクロール部材のチップとベースとの間に、軸方向ギャップが保持され て、流体力学的にシールされる。したがって、本発明は、スクロール部材のチッ プとベースとが摩擦接触することに起因する摩擦動力損失、振動、ノイズおよび 摩耗という有害な効果を除去することができる。 本発明はまた、前述した従来の設計の欠点および限界なしに、高い固有の容積 比、最適なターン数および必要な排出量を与えるスクロール型流体排出装置を設 計するための新規な方法を提供することを目的とするものである。 他のより具体的な本発明の目的は、著しく不均衡な力やモーメントを生じさせ ることなく、あるいは、スクロール要素を劇的に複雑さなものとすることなく、 所望の固有容積比、排出量およびターン数を有するスクロール型流体排出装置の スクロール要素についての新規な構造を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、スクロール要素が同じか同じでない基本幾何学的 形状を有しているスクロール型流体排出装置についての新規な構造を提供するこ とにある。 これらのそして他の目的を達成するため、開示された本発明の実施態様は、流 体入口ポートおよび流体出口ポートを有するハウジングを備えたスクロール型流 体排出装置を提供する。第1のスクロール部材は、端板を有し、端板から、第1 のスクロール要素が、軸方向に、ハウジングの内部に延びている。第2のスクロ ール部材もまた、端板を有し、端板から、第2のスクロール要素が、軸方向に延 びている。第2のスクロール部材は、第1のスクロール部材に対して非回転旋回 運動をするために、移動可能に配置されている。 第1および第2のスクロール要素は、角度をもって、半径方向にオフセットし て、相互嵌合し、少なくとも一対のシールされた流体ポケットを画定する複数の 線接触部を生成している。駆動手段は、作用的に、スクロール部材に接続され、 スクロール部材の相対的な回転を防止しつつ、相対的に旋回運動させ、流体ポケ ットの容積を変えさせる。 開示された本発明の実施態様は、所望の排出量、固有容積比およびターン数が 実現されるように、両スクロール部材の内表面および外表面の形状を設計する新 規な方法を提供する。この方法の原理は、以下のとおりである。 1)第1のスクロール要素の外側部の曲率は、所望の排出量が満足されるように、 従来の方法と同様に設計される。 2)第1のスクロール要素の内側部の曲率もまた、所望の固有容積比が満足される ように、従来の方法と同様に設計される。 3)第1のスクロール要素の外側部および内側部は、所望のターン数を満足させる ように選ばれた曲率を有する中間部と、滑らかにつながれている。 4)第2のスクロール要素は、第1のスクロール要素の数学的共役を微分すること によって設計される。第2のスクロール要素は、第1のスクロール要素に、角度 をもって、半径方向にオフセットされて、相互嵌合される。 本発明は、スクロール要素の外側部および内側部の双方の羽根の厚さならびに 螺旋母円が同じエアコンプレッサにより開示されている。スクロール要素の外側 部および内側部は、所定の排出量および固有容積比を満足するように、通常の方 法で形成される。次いで、それらは、中間部によって接合され、中間部は、接合 部における外側部および内側部の導関数と等しいゼロ次導関数および1次導関数 を有している。中間部の幾何学的形状は、最適なターン数が実現できるように選 ばれる。したがって、螺旋状の連続した滑らかな壁が、外側部、中間部および内 側部によって、それぞれ、形成され、所望の排出量、所望の固有容積比および最 適なターン数を与える。 従来のスクロールコンプレッサにおいては、スクロール要素は、螺旋曲線によ り作られている。一対のスクロール要素に対しては、螺旋曲線は、幾何学的に同 一であり、同じ母円から展開される。しかしながら、本発明の第1の実施態様に おいては、各スクロール要素は、異なった母円から展開された螺旋曲線のいくつ かの部分を含んでいるが、それでも、2つのスクロール要素は、幾何学的形状に おいては同一であり、端板の中心に実質的に収束している。第2の実施態様にお いては、2つのスクロール要素は、幾何学的に、互いに異なっている。第1およ び第2の実施態様は、「同じ」および「同じでない」として、以下に特定されて いる。 本発明の別の実施態様においては、スクロール型流体排出装置は、2つのスク ロール部材を、強制的に軸方向の作動関係にする機械的な力を提供する手段を備 えている。同時に、スクロール部材を傾けるためのポテンシャルがなくなり、一 定のギャップが、一方のスクロール部材の先端部すなわちチップと他方のスクロ ール部材のベースとの間に維持される。 本発明の他の実施態様においては、スクロール型流体排出装置は、2つのスク ロール部材を、強制的に軸方向の作動関係にする油圧力を提供する手段を備えて いる。同時に、スクロール部材を傾けるためのポテンシャルがなくなり、一定の ギャップが、一方のスクロール部材のチップと他方のスクロール部材のベースと の間に維持される。 本発明の他の実施態様においては、スクロール型流体排出装置は、軸方向に可 動な比旋回スクロール部材を備えている。第2のスクロール部材は、軸線まわり を旋回するが、この軸線に沿って、線形に固定されている。第1および第2のス クロール部材は、相互嵌合され、第1のスクロール部材が、十分な力の下で、軸 方向に撓むように、第2のスクロール部材に対して、可動にバイアスされている 。 本発明のさらに他の実施態様においては、上述のスクロール型流体排出装置は 、第1のスクロール部材を、そのスクロール要素の軸線と垂直であるが、この軸 線に沿って、後方向に可動に保持する安定化機構を備えている。同時に、一定の ギャップが、一方のスクロール部材の先端部すなわちチップと他方のスクロール 部材のベースとの間に維持される。 図面の簡単な説明 本発明は、添付図面を参照する以下の詳細な説明を検討するとより理解される であろう。 第1a図〜第1d図は、従来のスクロールコンプレッサにおけるスクロール要 素の相対的軌道運動を示す概略図である。 第2図は、理想的な圧縮、低圧縮、及び過圧縮を含む圧縮サイクルを示す圧縮 −容量グラフである。 第3図は、軌道スクロール要素に作用する力及びモーメントを示している。 第4図は、本発明のとおりに構成されたスクロール型エアコンプレッサの断面 図を示している。 第5図は、スクロール要素が実質的に同一である本発明の第1実施例の頂部断 面図を示している。 第6a図及び第6b図は、スクロール要素が実質的に不同一である本発明の第 2実施例の頂部断面図を示している。 第7図は、従来のスクロール要素を示しており、本発明の第1及び第2の実施 例は、このスクロール要素から発展したものである。 第8図は、第1実施例の相互嵌合スクロール要素を示している。 第9図は、第2実施例の相互嵌合スクロール要素を示している。 第10図は、一般的な頂部密閉部の典型的な構造を示している。 第11a図及び第11b図は、本発明の軸方向セミコンプライアント機構の第 1実施例の断面図及び平面図を示している。 第12a図及び第12b図は、本発明の軸方向セミコンプライアント機構の第 2実施例の断面図及び平面図を示している。 第13a図及び第13b図は、本発明の軸方向セミコンプライアント機構の第 3実施例の断面図及び平面図を示している。 第14図は、排出圧力で、ガスが第1スクロール部材の後部に作用して軸方向 バイアス力を発生するセミコンプライアント組織を備えたスクロール型エアコン プレッサの断面図及び正面図を示している。 発明を実施するための最良の態様 第4図には、本発明に従って設計されたスクロール型エアコンプレッサが示さ れている。コンプレッサユニット10はメインハウジング20と、前面板22を 有するコンプレッサシェル21と、カップ形ケーシング23とを有する。前面板 22は、コンプレッサシェル21に公知の手段(たとえば、溶接)により取り付 けられる。シェル21およびケーシング23は、メインハウジング20に従来の 手段(たとえば、溶接やボルト止め)により取り付けられる。メインハウジング 20は、メインジャーナル軸受け30を保持している。メインシャフト40は、 軸受け30により転可能に支持され、電気モータまたはエンジン(図示せず)に よって駆動されると、その軸線S1−S1に沿って、回転する。シール要素41 はシャフト40をシールし、シェル内の潤滑油および空気が漏れることを防止す る。駆動ピン42はメインシャフト40の後端から延び、駆動ピンの中心軸S2 −S2は、第2スクロール要素の旋回半径Rorに等しい距離だけメインシャフト の軸線S1−S1からオフセットされている。旋回半径は、第2スクロール部材 50が第1スクロール部材60に対して旋回した時に、第2スクロール部材によ って横方に移動される旋回円の半径である。 第1スクロール部材60は端板61を有し、この端板61からスクロール要素 62が延びている。第1スクロール部材60は、「セミ・コンプライアント」と 呼ばれる方法によって、メインハウジング20に取り付けられる。この取付方法 を使用すると、第1スクロール部材60は、軸線S1−S1と、メインハウジン グ20の表面に対する(スプリング70による)スプリングバイアスに対して垂 直になる。これにより、一方のスクロール部材のスクロール要素のチップと、他 方のスクロール部材の端板のベースとの間に適当なギャップ65が維持されるこ とが保障される。 これらのギャップは、生産公差および通常動作時のスクロール要素の熱膨張を 考慮して、スクロール部材のチップおよびベースが、相互に接触するのを防止す るのに十分な幅にされるべきである。他方、これらのギャップは、通常動作時に 潤滑膜によって流動力学的にシールされるのに十分な小ささである必要がある。 汚染された液体や非圧縮液体がスクロール部材間に存在するなどの異常状態が生 じたとき、あるいは、スクロール要素が異常な熱膨張をしたとき、第1スクロー ル要素は損傷を防止するためにスプリング70のバイアス力に抗して(スクロー ル要素の中心軸線に沿って直線状に)軸方向に移動する。この機構は「セミ・コ ンプライアント」と呼ばれ、後でより詳細に説明される。 第1スクロール部材60は、円形端板61およびスクロール要素62の他に、 補強スリーブ63およびリブ64を備えている。第1スクロール部材60は、軸 方向に後退可能である。スクロール要素62は、端板61の前端面に取り付けら れ、その前端面から延びており、また、補強スリーブ63およびリブ64は、端 板61の後面から延びている。 第2スクロール部材50は、環状端板51、環状端板51の後面に取り付けら れ、そこから延びているスクロール要素52、および、環状端板51の後面に取 り付けられ、そこから延びている旋回軸受けボス53を備えている。 スクロール要素52および62は相互に嵌合され、角度が180度オフセット され、旋回半径Rorだけ半径方向にオフセットされている。それにより、少なく とも一組のシール流体ポケットが、スクロール要素52,62および端板51、 61間に画定される。第2スクロール部材50は、(駆動ピンベアリング43を 貫通する)駆動ピン42と回転防止オルダムリング80に連結される。第2スク ロール部材50は、駆動軸40の回転によって、旋回半径Rorの旋回運動で駆動 され、流体を圧縮する。動作流体は、吸込口91からコンプレッサ10に入り込 み、その後、スクロール部材によって圧縮され、排出孔92、通路93、チャン バ94および排出口95を介して排出される。排出ガスは、ピン軸受け43とピ ン軸受けボス53との間の軸受け面54および密閉要素44によって、チャンバ 96から密閉される。排出ガスはボス53の底面45上に作用して、動作中の圧 縮ポケットにおける圧縮流体からの軸方向のスラスト力を減少させる。カウンタ ーウェイト97および98は、第2スクロール部材50の旋回運動に起因して第 2スクロール部材50上に作用する遠心力を相殺する。 第5図、第6a図および第6b図を参照して、スクロール要素の幾何学的形状 を説明する。 本発明の第1の実施態様においては、二つのスクロール部材のスクロール要素 は、実質的に同一の構造を有している。このようなスクロール要素の一例を第5 図に示す。第1の実施態様の設計パラメータは次の通りである: 排出量 VH= 133インチ/1回転/吸込ポケット; 固有容積比 RV= 5.6; 基本母円の半径(スクロール要素の内部と外部のインボリュート表面のもとと なる円) Rg= 0.14324; 螺旋状要素の高さ h =2.0インチ; 旋回半径 Ror=0.2インチ 第1の実施態様のスクロール要素の壁面は以下のように設計されている。 1)前記した設計パラメータを用いた一般的な螺旋形スクロール要素の設計 この設計の結果、得られるスクロール要素は、第7図に示すように、ほぼ完全 な4ターンからなり、上記した排出量と固有容積比の条件を充足する。スクロー ル要素の外壁面の初期螺旋角度および最終螺旋角度は、それぞれ、224°およ び1663°である。母円の中心は0点である。このスクロール要素は基礎螺旋 状要素として定義され、その母円は基礎母円として定義される。 2)第7図に示された基礎螺旋状要素からの弧状表面EF12、IG11、E3 24およびI223の選択 これらの弧は、所望の排出量と容積比を満たすために選択される。第1の実施 態様では、外側の外面EF12は、540°の螺旋角度に伸びる。内側の外面E324は、179°の螺旋角度に伸びる。外側の内面IG11と内側の内面I2 23は、各々360°及び359°の螺旋角度に伸びる。第7図に示した螺旋 状要素の外部分の完全な1ターンが、第1の実施態様における両方のスクロール 要素に選択されているので、第1の実施態様の排出量は、第7図に示された設計 と同一になる。しかし、スクロール要素の内部に対して選択された外面は完全な 1ターンに満たない。したがって、最終シール圧縮ポケットの容積、すなわち、 第1の実施態様における固有容積比は、第7図に示した基本設計と多少異なる。 これは後で解決される。 3)スクロール要素の内部及び外部の外面と内面との接合 中間の螺旋弧状面は、E2からE3までの360°のインボリュート角度に伸び 、母円の半径は以下のように計算される。 Rg1=(E23)/(2π)=2×Rg (1) ここで、Rg及びRg1は、第5図に示されているように各々、0及び01を中心 とした母円の半径である。母円0と01は、各々外面にある終点E2及びE3の位 置で同じ接線を有する。同様に、第1の実施態様の螺旋状要素の内部および外部 の内面を接合するために、中間の螺旋弧状面はI1からI2までの360°の螺旋 角度に伸び、この母円の半径は以下のように計算される。 Rg2=(I12)/(2π)=2×Rg (2) ここで、Rg及びRg2は、第5図に示されているように、それぞれ、0および 02を中心とした母円の半径である。母円0と02は、それぞれ、外面にある終点 I2及びI3の位置で同じ接線を有する。スクロール要素の中間部の導入のた めに、第7図に示したスクロール要素に対する最終シール圧縮ポケットの容積が 、第5図に示したスクロール要素に対する最終シール圧縮ポケットの容積よりわ ずかに大きくなる。この差を補正するために、第1の実施態様のスクロール要素 の内部の最初の旋回角度を増加させることができ、また、最終シール圧縮ポケッ トの容積を増加させるように排出口を移動させることができる。しかし、容積比 の差は、通常、きわめて小さく、したがって、改良は必要ない。 4)第5図に示したスクロール要素につり合った共役であるスクロール要素の設 計 湾曲面の共役を微分することは周知の操作であるので、ここでこの方法を詳細 に列挙する必要はない。「つり合った共役」という用語は、どのような共役が微 分されても、スクロール要素が相互嵌合され、相対的に旋回されるときに、必ず 、要求された線状接触(およびシールポケット)が確立され、スクロール要素が 相互嵌合されることを示すために使用される。第1の実施態様においては、共役 は、もとのスクロール要素と同一である。二つの「同じ」のスクロール要素が第 8図に示されている。 本発明の第2の実施態様は、ここでは「同じでない」として説明され、第6a 図および第6b図に示される。大体の設計仕様は第1の実施態様と同じである。 しかしながら、第2の実施態様では、第2スクロール要素が、第6a図に示すよ うに一定の厚さの壁を有している。第1の実施態様と比較すると、その第2スク ロール要素は軽量であり、したがって、旋回運動中の遠心力を減少させる。 第6a図に示したスクロール要素は、三つの螺旋状部分からなっている。内側 部分および外側部分は両方とも、第7図に示した一般的なスクロール要素から直 接採用したほぼ完全な1ターンの螺旋状壁である。より特徴的には、第6a図で は、内側部分の外面K223は、初期の螺旋角度224°から最終螺旋角度5 83°まで伸び、半径0.14324インチの母円を有する。外側部分の外面K LK1は、初期の螺旋角度1303°から最終螺旋角度1663°まで伸び、同 じ半径の母円を有する。中間部の外面、すなわち、螺旋表面K211の母円の 半径は次式の通りであり、 Rg3=(K1K2)/(2π)=2×Rg (3) この螺旋表面K211は、螺旋状壁の外面の内側部分および外側部分を滑らか に連続的に接続している。第6a図に示されたスクロール要素の内面は、その外 面と平行であり、壁厚(t)は約0.2インチである。第6b図に示されたスク ロール要素は、第6a図に示されたスクロール要素のつり合った共役であるが、 これらは同一ではない。 第6b図に示された第2スクロール要素の外面は、MPM2、M213、及び M324の三カ所の螺旋状湾曲部からなっている。外面MPM2および内面M3 44は、半径Rg=0.14324インチの母円を有する螺旋である。これら の表面は、内側部分に対しては、初期螺旋角度224°から最終螺旋角度403 °まで伸び、また、外側部分に対しては、初期螺旋角度1123°から最終螺旋 角度1663°まで伸びる。中間部M213は、次式で表される母円半径の螺 旋である。 Rg4= M23/(2×π)=2×Rg (4) 第6b図に示されるスクロール要素の内面もまた、NQN1、N112、および N224の三つの部分からなっている。内側部分および外側部分は、それぞれ 、内側部分に対しては、初期螺旋角度224°から最終螺旋角度763°まで伸 び、また外側部分に対しては、初期螺旋角度1483°から最終螺旋角度166 3°まで伸びる。内面N112の中間部は、内側部分および外側部分を滑らか に連続的に接続し、また、外面の中間部と同じ母円を有する。 第9図は、作動中に相互に嵌合する二つの同じでないスクロール要素を示して る。中間部のために、吸引ポケットおよび最終シール圧縮ポケットの容積は、仕 様とは多少異なる。これは、スクロール要素の内面および外面の外側部分および /または内側部分の螺旋角度を多少変えることによって簡単に調節することがで きる。二つのスクロール要素が同じでないため、第9図に示すように、一対の圧 縮ポケットA1およびA2の容積が多少異なるが、この差は、ほとんどの用途で 影響しない。最終圧縮ポケットおよび固有容積比にも同様の事態が生じる。これ らの差を補正するために、スクロール要素の内側部分の初期螺旋角度を調節する ことができる。通常、固有容積比の基本仕様からのずれはきわめて小さく、調節 する必要はない。 第11図ないし第13図を参照して、本発明にしたがって構成されたセミ・コ ンプライアント機構の三つの実施態様について説明する。 第1の実施態様の場合、第11a図および第11b図に示すように、第1スク ロール部材60の端板61の外周面160は、同じ間隔で離間された三つの平坦 縁161を有している。三つの位置決めブロック162が安定化機構を形成し、 第1スクロール部材が「傾く」のを防止する。ブロック162は、メインハウジ ング20にボルト163によって取り付けられている。ブロック162は、端板 61の平坦縁161にきつく接触し、それによって、スクロール部材60が軸線 S1−S1に対して垂直に維持され、かつ、ブロック162によりガイドされ、 スクロール部材60は軸方向に後退可能になっている。 「軸方向」という用語は、ここでは、軸線に沿った直線状の運動を表すために用 いられ、軸線を中心とした回転運動ではない。第1スクロール部材60は、それ が、メインハウジング20の表面24によって停止されるまで、スプリング70 によって、第2スクロール部材50に向けて付勢されている。これにより、一方 のスクロール部材のチップと他方のスクロール部材のベースとの間に適当なギャ ップ165が確保される。 第2スクロール部材50も、傾き防止のために安定化される。第2スクロール 部材50に対する安定化機構は、端板の一側でスラスト軸受けとして作用するハ ウジング20と、スクロール部材50および60の間の空間内の高いガス圧力と によって与えられる。 ギャップ165は、通常の動作中のチップとベースとの非接触を確保するため に、十分に大きくする必要がある。他方、ギャップ165は、ギャップを通過す る動作流体の漏れが、排出される流体に比べてきわめて小さいものになるか、ま たは、通常の動作中に、スクロール部材のチップとベースとの間に形成される潤 滑油膜によって全体的にシールすることができるように、十分に小さい必要があ る。たとえば、軸方向の高さが2インチである鋳鉄スクロールコンプレッサは、 この開示された設計に基づくと、冷間状態の下で0.0030インチのギャップ 165を必要とする。特に、異常な作動状態が原因で、第1スクロール部材60 の前面に作用する分離力がスプリングのバイアス力を越えると、第1スクロール 部材60は、それが位置決めブロック162の制限唇状部164によって停止さ れるまで、軸方向に後退する。 第12a図および第12b図は、本発明の第2の実施態様を示している。第1 スクロール部材60は、三つの安定化ピン261によって安定化され、メインハ ウジング20に取り付けられる。これら安定化ピン261は、第1スクロール部 材60の回転または「傾き」を防止する。第1スクロール部材60は、それが、 メインハウジング20の表面24によって停止されるまで、スプリング70によ り付勢されている。これにより、一方のスクロール部材のチップと他方のスクロ ール部材のベースとの間に適当なギャップ265が確保される。第1スクロール 部材60の前面に作用する分離力がスプリングのバイアス力を越えると、第1ス クロール部材60は、それが位置決めブロック262の制限唇状部264によっ て停止されるまで、軸方向に後退する。ブロック262は、ボルト263によっ て、メインハウジング20に取り付けられる。 第13a図および第13b図は、本発明の第3の実施態様を示している。三つ の弾性位置決め板361が、ボルト363によって、安定化ブロック362に取 り付けられる。ブロック362は、ボルト366によって、メインハウジング2 0に取り付けられる。位置決め板361は、溝367を有している。これらの溝 367は、第1スクロール部材60のリブ64を堅固に保持し、それにより、第 1スクロール部材60を安定化させ、かつ、第1スクロール部材60が回転し、 また、軸線S1−S1に対して垂直な面で傾斜するのを防止するが、位置決め板 361が弾性を有しているため、第1スクロール部材60が軸方向に後退するこ とを可能にする。安定化ブロック362は、縁部367の位置で、第1スクロー ル部材60を堅固に保持し、第1スクロール部材60の「傾き」を防止する。第 1スクロール部材60は、それが、メインハウジング20の表面24によって停 止されるまで、スプリング70により、第2スクロール部材50に向けて付勢さ れている。これにより、一方のスクロール部材のチップと他方のスクロール部材 のベースとの間に適当なギャップ365が確保される。第1スクロール部材60 の前面に作用する分離力がスプリングのバイアス力を越えると、第1スクロール 部材60は、それが安定ブロック362の制限唇状部364によって停止される まで、軸方向に後退する。 第14図は、本発明の第4の実施態様の断面図を示している。この実施態様の 基本動作原理は、第4図に示した装置の動作原理と同じである。しかし、この実 施態様では、排出ガスが軸方向バイアス力を生じさせるために用いられる。した がって、第14図は第4図に示したコンプレッサの改良型を示しており、これら の改良部分について、以下に説明する。 第14図に示すように、空気は、吸引口491を通過して、コンプレッサ10 に入り、その後、スクロール部材50および60により圧縮され、排出孔493 および排出口495を介して排出される。排出ガスは、Oリング497を使用す ることによって、また、スリーブ63と蓋498との間の公差を塞ぐことによっ て、排出チャンバ496内にシールされる。スリーブ63および蓋498も、ス クロール部材50および60に対して、付加的な安定化機構を提供する。排出口 495は、ケーシング23にボルト止めされる蓋498に溶接される。排出ガス は、スリーブ63の内面499にバイアス力を与える。この内面499の一部は 、バイアス力が、通常の動作中に、第1スクロール部材60の前面に作用する分 離力をわずかに越えるように選択される。したがって、第1スクロール部材60 は、第2スクロール部材50に向けて付勢され、メインハウジング20の表面2 4によって停止され、二つのスクロール部材50および60のチップとベースと の間に適当なギャップ465を確保する。安定化ピン466は、第1スクロール 部材60が軸線Si−Siに対して、垂直な平面で回転するのを防止し、また、そ れが「傾く」のを防止する。前述したような異常な作動状態が発生したとき、第 1スクロール部材60は、それが唇状部464によって停止されるまで、バイア ス力に抗して、軸方向に後退する。 以上、説明した実施態様は、本発明の好ましい実施態様ではあるが、この技術 分野の当業者は、本発明の本来の範囲から外れることのない構造、配置および構 成などの変更を認識できるであろう。本発明は、添付した請求の範囲によって定 義され、この請求の範囲の定義内で解釈できる文字どおり、または、均等な全て の装置および/または方法が、本発明に包含される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,HU,JP,KP,KR,KZ,LK,LU,MG ,MN,MW,NL,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SK,UA,VN 【要約の続き】 その中心軸線の方向に沿って移動する。したがって、摩 損を防止することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1スクロール要素を有する第1スクロール部材と、前記第1スクロール要 素に共役な第2スクロール要素を有する第2スクロール部材と、前記第1及び第 2スクロール部材の間に軸方向のギャップを画定するバイアス機構を有し、前記 第1スクロール要素が曲率を有する外側部分を有し、前記外側部分の曲率が外側 部分を中心点に収束させて、前記外側部分が前記中心点と連続している場合に、 前記外側部分が初期ターン数を与えるようにし、 前記第1スクロール要素が中間部分を有し、中間部分が、前記第1スクロー ル要素が前記初期ターン数より少ない実際のターン数を持つように選択された所 定の曲率を有することを特徴とするスクロール型排出装置。 2.前記バイアス機構が、異常作動状態によって生じる分離力の下で、第1スク ロール部材を第2スクロール部材から離れさせることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の装置。 3.さらに、前記第1スクロール部材が傾くのを防止する第1安定機構および前 記第2スクロール部材が傾くのを防止する第2安定機構をさらに有することを特 徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 4.一つ以上の湾曲部を有し、前記湾曲部の少なくとも一つの母円の中心に向け て収束する第1スクロール要素と、前記第1スクロール要素と共役な曲率を有し 、前記母円の中心に向けて収束する第2スクロール要素とを有し、前記第1スク ロール要素が曲率を有する外側部分を備え、前記外側部分の曲率が、前記外側部 分を前記母円の中心に向けて収束して、前記外側部分が前記母円の中心に連続し ている場合に、前記外側部分が初期ターン数を与えるようにし、前記第1スクロ ール要素が中間部分を有し、前記中間部分が前記第1スクロール要素が前記初期 ターン数より少ない実際のターン数を有するように選択された所定の曲率を有す ることを特徴とするスクロール型排出装置。 5.固有容積比が2.5より大きいことを特徴とする請求の範囲第4項に記載の 装置。 6.前記外側部分の所定の曲率が、所望の装置の排出量を満たすように選択され ることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の装置。 7.さらに、所望の装置の固有容積比を満たすように選択された所定の曲率を有 する内側部分を備えていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の装置。 8.所望の容積比が2.5より大きいことを特徴とする請求の範囲第7項に記載 の装置。 9.前記実際のターン数が4より少ないことを特徴とする請求の範囲第4項に記 載の装置。 10.前記湾曲部がインボリュート螺旋状であることを特徴とする請求の範囲第 4項に記載の装置。 11.前記第1スクロール要素および第2スクロール要素が、実質的に異なる幾 何学的形状を有することを特徴とする請求の範囲第4項に記載の装置。 12.前記第1スクロール要素および第2スクロール要素が、実質的に同じ幾何 学的形状を有することを特徴とする請求の範囲第4項に記載の装置。 13. a)外側部分および中間部分を有する第1スクロール要素を設計し、 b)前記外側部分を、前記外側部分が中心点と連続している場合に、前記外側 部分が初期ターン数を与えるような曲率を有するように設計し、 c)前記中間部分を、第1スクロール要素が前記初期ターン数より少ない実際 のターン数を有するように選択された曲率を有するように設計する工程を含むこ とを特徴とするスクロール型流体排出装置のスクロール要素設計方法。 14.さらに、 a)前記第1スクロール要素の前記外側部分を、その所定の曲率が所望の装置 の排出量を満たすよう選択されるように設計する工程を含むことを特徴とする請 求の範囲第13項に記載の方法。 15.さらに、 a)前記第1スクロール要素の内側部分を、所望の装置の固有容積比を満たす ように選択された所定の曲率で設計する工程をさらに含むことを特徴とする請求 の範囲第13項に記載の方法。 16.所望の容積比が2.5より大きいことを特徴とする請求の範囲第15項に 記載の方法。 17.前記実際のターン数が4より少ないことを特徴とする請求の範囲第13項 に記載の方法。 18.前記曲率が、インボリュート螺旋状であることを特徴とする請求の範囲第 13項に記載の方法。 19.前記第1および第2スクロール要素が、実質的に異なる幾何学的形状を有 することを特徴とする請求の範囲第13項に記載の方法。 20.前記第1および第2スクロール要素が、実質的に同じ幾何学的形状を有す ることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の方法。 21.前記中間部分が前記内側部分と前記外側部分とを滑らかに接合することを 特徴とする請求の範囲第6項に記載の装置。 22. a)外側部分、中間部分および内側部分を有する第1スクロール要素を設計し 、 b)前記外側部分が中心点と連続している場合に、初期ターン数を与えるよう な曲率を有するように、前記外側部分を設計し、 c)第1スクロール要素が前記初期ターン数より少ない実際のターン数を有す るように選択された曲率を有するように、前記中間部分を設計し、 d)前記第1スクロール要素の前記外側部分を、装置の所望の排出量を満たす ように、その所定の曲率が選択されるように設計し、 e)前記第1スクロール要素の前記内側部分を、装置の所望の固有容積比を満 たすように、その所定の曲率が選択するように設計する工程を含むことを特徴と するスクロール型流体排出装置のスクロール要素設計方法。 23.さらに、前記中間部分を、前記内側部分および前記外側部分に滑らかに接 合する工程を有することを特徴とする請求の範囲第14項に記載の方法。 24.さらに、前記第1スクロール要素につり合った共役である第2スクロール 要素を設計する工程を有することを特徴とする請求の範囲第13項に記載の方法 。
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