JP2000220585A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP2000220585A
JP2000220585A JP11019586A JP1958699A JP2000220585A JP 2000220585 A JP2000220585 A JP 2000220585A JP 11019586 A JP11019586 A JP 11019586A JP 1958699 A JP1958699 A JP 1958699A JP 2000220585 A JP2000220585 A JP 2000220585A
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movable scroll
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JP11019586A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Nakane
芳之 中根
Toshiro Fujii
俊郎 藤井
Kazuro Murakami
和朗 村上
Hisaya Yokomachi
尚也 横町
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C27/00Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C27/005Axial sealings for working fluid

Abstract

(57)【要約】 【課題】スクロール型圧縮機における信頼性を向上す
る。 【解決手段】可動スクロール20の可動渦巻壁34の内
終端部342には受圧面積減少用通路39が先端面34
1側から可動渦巻壁34及び可動スクロール基板33を
貫通するように形成されている。受圧面積減少用通路3
9は、先端面341上に開口391を持つ。先端面34
1上の渦巻形状の溝36の内終端部361は環状になっ
ており、シール部材38の内終端部381は溝36の内
終端部361に嵌合する環状形状になっている。シール
部材38の環状の内終端部381は開口391を包囲し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定スクロール基
板上に固定渦巻壁を形成した固定スクロールと、可動ス
クロール基板上に可動渦巻壁を形成した可動スクロール
とが対向しており、自転不能に公転する前記可動スクロ
ール側の可動渦巻壁と前記固定渦巻壁との間に前記可動
スクロールの公転に基づいて容積減少する密閉空間を形
成するスクロール型圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前記密閉空間は、可動スクロールの公転
に基づいて固定スクロール及び可動スクロールの渦巻壁
の内終端部間に収束してゆく。密閉空間内の圧縮ガスの
圧力は、可動スクロールに対して可動スクロールを固定
スクロールから離間する方向へ作用する力(スラスト荷
重)として働く。このスラスト荷重が過大であると可動
スクロールがスラスト荷重受け部に強く押し付けられ
る。そのため、可動スクロールを公転させるための力が
可動スクロールを公転させるための公転機構に対して過
負荷となって作用し、公転機構の信頼性が低下する。
【0003】特開平6−74164号公報に開示される
スクロール型圧縮機では、可動スクロール基板の背面に
背圧が掛けられており、この背圧は前記スラスト荷重に
対抗している。前記背圧と前記スラスト荷重との対抗
は、可動スクロールとスラスト荷重受け部との間の強い
押し付けを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した背圧
の強さの設定は難しく、背圧が強すぎると可動渦巻壁の
先端面が固定スクロール基板に強く押し付けられてしま
う。可動渦巻壁の先端面と固定スクロール基板との間の
強い押し付けは、可動スクロールを公転させるための力
を公転機構に対して過負荷として作用させることにな
る。
【0005】本発明は、スクロール型圧縮機における信
頼性を向上することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発
明では、可動スクロールの可動渦巻壁の先端面から前記
可動渦巻壁及び前記可動スクロール基板を貫通する少な
くとも1つの受圧面積減少用通路を設けたスクロール型
圧縮機を構成した。
【0007】可動渦巻壁の先端面にも圧縮気体の圧力が
掛かっているが、受圧面積減少用通路の前記先端面にお
ける開口は圧縮気体の圧力の掛からない領域となる。受
圧面積減少用通路は圧縮気体の圧力によるスラスト荷重
を低減する。
【0008】請求項2の発明では、請求項1において、
前記可動渦巻壁の先端面と前記固定スクロール基板との
間に介在されると共に、前記可動スクロールと一体的に
公転する渦巻状のシール部材を備えたスクロール型圧縮
機を構成し、前記シール部材は前記可動渦巻壁の先端面
における前記受圧面積減少用通路の開口を包囲するよう
にした。
【0009】密閉空間から受圧面積減少用通路への圧縮
気体の流出が抑制される。請求項3の発明では、請求項
1及び請求項2のいずれか1項において、前記受圧面積
減少用通路は前記可動渦巻壁の内終端部の先端面上に開
口するようにした。
【0010】圧縮気体の圧力は可動渦巻壁の内終端部側
ほど高く、可動渦巻壁の先端面に掛かる圧縮圧力は前記
内終端部側ほど高くなる。受圧面積減少用通路の開口を
内終端部の先端面に設けた構成は、効率の良いスラスト
荷重低減作用をもたらす。
【0011】請求項4の発明では、請求項3において、
前記可動渦巻壁の内終端部の厚みは他部位の厚みよりも
大きくした。高圧の圧縮圧力が作用する渦巻壁の内終端
部の壁面形状は、内終端部の厚みを他部位の厚みよりも
大きくするように設計するのがよい。内終端部の厚みが
大きくなるほど内終端部の先端面の面積が大きくなり、
可動スクロールに対する圧縮気体の圧力によるスラスト
荷重が大きくなる。このような部位に受圧面積減少用通
路の開口を設けた構成は、効率の良いスラスト荷重低減
作用をもたらす。
【0012】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
4のいずれか1項において、前記受圧面積減少用通路は
吸入圧領域に通じており、前記固定スクロールを貫通す
る油通路を前記可動渦巻壁の先端面上における前記受圧
面積減少用通路の開口に連なるように設けた。
【0013】油通路から受圧面積減少用通路へ送られる
油は吸入圧領域へ流入する。吸入圧領域へ流入した油は
吸入圧領域から吐出圧領域へ移動する気体と共に流動
し、気体の移動領域における潤滑必要部位が前記油によ
って潤滑される。
【0014】請求項6の発明では、請求項1乃至請求項
5のいずれか1項において、圧縮気体は二酸化炭素とし
た。冷凍回路の冷媒として使用可能な二酸化炭素はフロ
ン冷媒に比べて高圧となる。このような高圧気体の使用
は前記スラスト荷重の抑制を特に必要とし、受圧面積減
少用通路を設ける構成は高圧気体使用のスクロール型圧
縮機において特に有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0016】図1に示すように、固定スクロール11に
はセンターハウジング12が接合されており、センター
ハウジング12にはモータハウジング13が接合されて
いる。センターハウジング12とモータハウジング13
とには回転軸14がラジアルベアリング15,16を介
して回転可能に支持されており、回転軸14には偏心軸
17が一体形成されている。
【0017】偏心軸17にはバランスウエイト18及び
ブッシュ19が支持されている。ブッシュ19には可動
スクロール20が固定スクロール11と対向するように
ニードルベアリング21を介して相対回転可能に支持さ
れている。固定スクロール11の固定スクロール基板3
1及び固定渦巻壁32、可動スクロール20の可動スク
ロール基板33及び可動渦巻壁34は図2及び図3に示
すように密閉空間So,S1を形成する。可動スクロー
ル20は偏心軸17の回転に伴って公転し、バランスウ
ェイト18は可動スクロール20の公転運動に伴う遠心
力を相殺する。可動スクロール基板33とセンターハウ
ジング12との間には旋回リング22が介在されてい
る。旋回リング22には円柱形状の複数本(本実施の形
態では4本)の自転阻止ピン23が貫通して止着されて
いる。センターハウジング12と旋回リング22との間
には環状の受圧プレート24が介在されている。図4に
示すように受圧プレート24には自転阻止ピン23と同
数の自転阻止孔241が周方向に配列されている。可動
スクロール基板33には自転阻止ピン23と同数の自転
阻止孔331が周方向に配列されている。自転阻止孔2
41,331はいずれも等間隔角度位置に配置されてい
る。自転阻止孔241,331には自転阻止ピン23の
端部が挿入されている。
【0018】モータハウジング13の内周面にはステー
タ27が止着されており、回転軸14にはロータ28が
支持されている。ステータ27への通電によりロータ2
8及び回転軸14が一体的に回転する。
【0019】回転軸14に一体形成された偏心軸17の
回転に伴い、可動スクロール20が公転し、入口111
から導入された冷媒ガスが両スクロール11,20の周
縁側から固定スクロール基板31と可動スクロール基板
33との間へ流入する。冷媒としては例えば二酸化炭素
が使用される。可動スクロール20の公転に伴い、自転
阻止ピン23の周面が自転阻止孔331,241の周面
に沿って摺接する。自転阻止孔331,241の径D、
自転阻止ピン23の径d及びブッシュ19の公転半径r
の間にはD=d+rの関係が設定されている。この関係
によって可動スクロール20の公転半径がrに規定さ
れ、旋回リング22は可動スクロール20の公転半径r
の1/2の半径で公転する。
【0020】旋回リング22は自転しようとする。しか
し、3本以上の自転阻止ピン23が固定配置された自転
阻止孔241の内周面に接しているため、旋回リング2
2が自転することはない。可動スクロール20はブッシ
ュ19の中心軸線の周りで自転しようとする。しかし、
可動スクロール基板33側の自転阻止孔331の内周面
が自転しない旋回リング22上の3本以上の自転阻止ピ
ン23に接しているため、可動スクロール20がブッシ
ュ19の中心軸線の周りに自転することはない。即ち、
可動スクロール20及び旋回リング22は自転すること
なく公転する。図2及び図3に示す密閉空間S1,So
は可動スクロール20の公転に伴って容積減少しつつ両
スクロール11,20の渦巻壁32,34の内終端部3
22,342間に向けて収束して行く。密閉空間S1,
Soの容積減少によって圧縮された冷媒ガスは固定スク
ロール基板31の吐出ポート112から吐出弁26を押
し退けて吐出室25へ吐出される。吐出弁26の開度は
リテーナ30によって規制される。可動スクロール20
に対する密閉空間S1,So内の圧縮反力は旋回リング
22を介して受圧プレート24で受け止められる。
【0021】図1に示すように、モータハウジング13
内と吐出室25とは吐出通路29によって連通されてい
る。吐出室25内の冷媒ガスは吐出通路29を介してモ
ータハウジング13内に吐出する。モータハウジング1
3内は吐出圧領域Pdとなり、可動スクロール20とセ
ンターハウジング12との間の空間は吸入圧領域Psと
なる。モータハウジング13内の冷媒ガスは回転軸14
内の通路141及びモータハウジング13の端壁上の出
口131を経由して外部冷媒回路40へ出てゆく。
【0022】固定渦巻壁32の先端面321及び可動渦
巻壁34の先端面341には渦巻状の溝35,36が形
成されており、溝35,36には合成樹脂製の渦巻形状
のシール部材37,38が嵌入支持されている。密閉空
間So,S1における各圧力は異なり、隣合う密閉空間
So,S1の圧力差がシール部材37を可動スクロール
基板33に押接すると共に、シール部材38を固定スク
ロール基板31に押接する。このような押接作用が密閉
空間So,S1のシール性を高める。
【0023】図2及び図3に示すように、固定渦巻壁3
2の内終端部322は固定渦巻壁32の他部位の厚みよ
りも厚くしてあり、可動渦巻壁34の内終端部342は
可動渦巻壁34の他部位の厚みよりも厚くしてある。内
終端部322,342の厚み形状は、内終端部322,
342ほど高くなる圧縮圧力に耐えうる形状となってい
る。
【0024】可動渦巻壁34の内終端部342には受圧
面積減少用通路39が先端面341側から可動渦巻壁3
4及び可動スクロール基板33を貫通するように形成さ
れている。図1に示すように、受圧面積減少用通路39
は、先端面341上に開口391を持ち、可動スクロー
ル基板33の背面上に開口392を持つ。図2に示すよ
うに、渦巻形状の溝36の内終端部361は環状になっ
ており、シール部材38の内終端部381は溝36の内
終端部361に嵌合する環状形状になっている。シール
部材38の環状の内終端部381は開口391を包囲し
ている。
【0025】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)可動スクロール20と固定スクロール11との
間の圧縮気体の圧力は、固定スクロール11から可動ス
クロール20を離間する方向に可動スクロール20に作
用するスラスト荷重として働く。可動渦巻壁34の先端
面341にも圧縮気体の圧力が掛かっており、先端面3
41に掛かる圧縮気体の圧力も前記スラスト荷重の一部
となる。可動渦巻壁34の先端面341から可動スクロ
ール基板33の背面まで貫通する受圧面積減少用通路3
9の開口391は、先端面341における圧縮気体の圧
力に対する受圧面積を減らす。従って、受圧面積減少用
通路39は可動スクロール20に対する圧縮気体の圧力
によるスラスト荷重を低減する。このようなスラスト荷
重の低減は、公転機構を構成するブッシュ19及びニー
ドルベアリング21における負荷を軽減する。その結
果、公転機構の信頼性が向上し、圧縮機の信頼性が向上
する。
【0026】(1-2)受圧面積減少用通路39は可動ス
クロール基板33を貫通して吸入圧領域Psに通じてお
り、密閉空間Soの圧縮気体が受圧面積減少用通路39
へ流出すると圧縮効率が低下する。渦巻状のシール部材
38は受圧面積減少用通路39の開口391を包囲して
おり、密閉空間Soから受圧面積減少用通路39への圧
縮気体の流出が抑制される。
【0027】(1-3)固定スクロール11と可動スクロ
ール20との間の圧縮気体の圧力は、固定スクロール1
1及び可動スクロール20の内終端部322,342側
に近い密閉空間ほど高い。即ち、可動渦巻壁34の先端
面341に掛かる圧縮圧力は内終端部342側ほど高く
なる。最も高い圧力を受ける内終端部342の先端面3
41に受圧面積減少用通路39の開口391を設けた構
成は、効率の良いスラスト荷重低減作用をもたらす。
【0028】(1-4)高圧の圧縮圧力が作用する可動渦
巻壁34の内終端部342の壁面形状は、内終端部34
2の厚みを可動渦巻壁34の他部位の厚みよりも大きく
するように設計されている。体積効率を高めるように内
終端部342の厚みを大きくするほど内終端部342の
先端面341の面積が大きくなる。この面積が大きくな
るほど可動スクロール20に対する圧縮気体の圧力によ
るスラスト荷重が大きくなる。従って、内終端部342
の先端面341における受圧面積を減らすことは、圧縮
気体の圧力によるスラスト荷重を効果的に低減できる。
このような部位に受圧面積減少用通路39の開口391
を設けた構成は、前記受圧面積を減らして効率の良いス
ラスト荷重低減作用をもたらす。
【0029】(1-5)冷凍回路の冷媒として使用可能な
二酸化炭素はフロン冷媒に比べて高圧となる。このよう
な高圧気体の使用は前記スラスト荷重の抑制を特に必要
とする。受圧面積減少用通路39を設ける構成は高圧気
体使用のスクロール型圧縮機において特に有効である。
【0030】次に、図5の第2の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、外部冷媒回路40の途中
にオイルセパレータ41が介在されており、冷媒と共に
流動する油がオイルセパレータ41で分離される。固定
スクロール11の固定スクロール基板31には油通路3
11が貫設されている。油通路311は、可動スクロー
ル20の公転に伴って旋回する受圧面積減少用通路39
の開口391に常に対向する固定スクロール基板31の
前面部位に開口している。オイルセパレータ41で分離
された油は、吐出圧相当の圧力でチューブ42を介して
油通路311へ送られる。油通路311へ送られた油は
受圧面積減少用通路39を経由して吸入圧領域Psへ入
る。吸入圧領域Psへ流入した油は吸入圧領域Psから
密閉空間S1,Soを経由して吐出圧領域Pdへ移動す
る冷媒ガスと共に流動し、冷媒ガスの移動領域における
潤滑必要部位が前記油によって潤滑される。受圧面積減
少用通路39を油供給通路の一部とした構成は簡便であ
る。
【0031】次に、図6の第3の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態における受圧面積減少用通路4
3の断面形状は円である。断面円形状の受圧面積減少用
通路43は、内終端部342の強度を確保する上で好適
である。又、断面円形状の受圧面積減少用通路43は形
成容易である。
【0032】次に、図7の第4の実施の形態を説明す
る。第3の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、断面円形状の複数の受圧
面積減少用通路43,44が形成されている。複数の受
圧面積減少用通路43,44は、内終端部342の強度
を確保しながら先端面341における受圧面積を減らす
上で有効である。
【0033】次に、図8の第5の実施の形態を説明す
る。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、可動スクロール基板33
の背面とブッシュ19との間にシールリング45が介在
されており、ブッシュ19と可動スクロール基板33と
の間の空間が背圧室46となっている。受圧面積減少用
通路39は背圧室46に連通しており、背圧室46内の
圧力は最小容積となる密閉空間Soの圧力程度となる。
背圧室46内の圧力は可動スクロール20に作用するス
ラスト荷重に対抗し、公転機構における負荷が軽減す
る。
【0034】次に、図9の第6の実施の形態を説明す
る。第5の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、偏心軸17の端面に受圧
孔171が凹設されており、受圧孔171内には受圧筒
47がスライド可能に収容されている。又、受圧孔17
1内には受圧ばね48が収容されている。受圧ばね48
は受圧筒47を背圧室46側へ付勢している。受圧孔1
71は通路172を介して吸入圧領域Psに繋がってい
る。受圧筒47には通口471が形成されており、通口
471と通路172とが繋がると、背圧室46と吸入圧
領域Psとが連通する。受圧ばね48のばね特性は、背
圧室46内の圧力が所定圧になると通口471と通路1
72とが繋がるように設定されており、背圧室46内の
圧力は前記所定圧程度に維持される。圧縮機の運転中は
通口471と通路172とが常には繋がるように受圧ば
ね48のばね特性が設定されている。油通路311から
受圧面積減少用通路39へ供給される油は、背圧室4
6、受圧孔171、通口471及び通路172を経由し
て吸入圧領域Psへ流れる。
【0035】この実施の形態では、第2の実施の形態及
び第5の実施の形態における効果が共に得られる。本発
明では以下のような実施の形態も可能である。 (1)可動渦巻壁の内終端部の厚みが他部位の厚みと同
じ圧縮機に本発明を適用すること。 (2)可動渦巻壁の内終端部以外の部位の先端面上に開
口を持つように受圧面積減少用通路を形成すること。 (3)3つ以上の受圧面積減少用通路を形成すること。 (4)可動渦巻壁34の先端面341から可動スクロー
ル基板33側へ向かうほど断面積の大きくなる受圧面積
減少用通路を採用すること。 (5)回転軸の軸線に対して傾く受圧面積減少用通路を
採用すること。
【0036】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)請求項1乃至請求項6のいずれか1項において、
前記可動スクロール基板の背面側には背圧室が設けられ
ており、前記受圧面積減少用通路は前記背圧室に連通し
ているスクロール型圧縮機。
【0037】スラスト荷重に対する対抗力が増え、スク
ロール型圧縮機の信頼性が向上する。 (2)請求項1乃至請求項6のいずれか1項において、
前記受圧面積減少用通路の断面形状は円形状であるスク
ロール型圧縮機。
【0038】可動渦巻壁34の耐圧強度を確保しながら
先端面341における受圧面積を減らすことができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、可動渦
巻壁の先端面から前記可動渦巻壁及び前記可動スクロー
ル基板を貫通する少なくとも1つの受圧面積減少用通路
を設けたので、スクロール型圧縮機における信頼性を向
上し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を説明する圧縮機全体の側断
面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】図1のC−C線断面図。
【図5】第2の実施の形態を示す要部側断面図。
【図6】第3の実施の形態を示す縦断面図。
【図7】第4の実施の形態を示す縦断面図。
【図8】第5の実施の形態を示す要部側断面図。
【図9】第6の実施の形態を示す要部側断面図。
【符号の説明】
20…可動スクロール、31…固定スクロール基板、3
11…油通路、33…可動スクロール基板、34…可動
渦巻壁、341…先端面、342…内終端部、38…シ
ール部材、39,43,44…受圧面積減少用通路、3
91…開口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 和朗 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 横町 尚也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H039 AA02 AA04 AA12 BB05 CC02 CC03 CC07 CC22 CC27 CC31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定スクロール基板上に固定渦巻壁を形成
    した固定スクロールと、可動スクロール基板上に可動渦
    巻壁を形成した可動スクロールとが対向しており、自転
    不能に公転する前記可動スクロール側の可動渦巻壁と前
    記固定渦巻壁との間に前記可動スクロールの公転に基づ
    いて容積減少する密閉空間を形成するスクロール型圧縮
    機において、 前記可動渦巻壁の先端面から前記可動渦巻壁及び前記可
    動スクロール基板を貫通する少なくとも1つの受圧面積
    減少用通路を設けたスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】前記可動渦巻壁の先端面と前記固定スクロ
    ール基板との間に介在されると共に、前記可動スクロー
    ルと一体的に公転する渦巻状のシール部材を備え、前記
    シール部材は前記可動渦巻壁の先端面における前記受圧
    面積減少用通路の開口を包囲している請求項1に記載の
    スクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】前記受圧面積減少用通路は前記可動渦巻壁
    の内終端部の先端面上に開口している請求項1及び請求
    項2のいずれか1項に記載のスクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】前記可動渦巻壁の内終端部の厚みは他部位
    の厚みよりも大きくしてある請求項3に記載のスクロー
    ル型圧縮機。
  5. 【請求項5】前記受圧面積減少用通路は吸入圧領域に通
    じており、前記可動渦巻壁の先端面上における前記受圧
    面積減少用通路の開口に連なる油通路が前記固定スクロ
    ールを貫通して設けられている請求項1乃至請求項4の
    いずれか1項に記載のスクロール型圧縮機。
  6. 【請求項6】圧縮される気体は二酸化炭素である請求項
    1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスクロール型圧
    縮機。
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