JPH0311181A - スクロール式圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、第１の翼板と第２の翼板との対向される而に
それぞれ設けられた渦巻状のラップ間でガスを圧縮する
スクロール式圧縮機に関する。

（従来の技術） 冷蔵庫やエアコンの冷凍サイクルに使用される圧縮機は
ピストンが往復動する往復動式のものや、シリンダに対
して偏心状態のロータを回転駆動するロータリ式のもの
等がある。

近年において上述の圧縮機に加えスクロール式の圧縮機
が実用化されている。このスクロール式圧縮機は固定側
の鏡板と駆動側の鏡板とを有する圧縮機構部を備え、上
記鏡板の対向される面にはそれぞれ渦巻形状のラップが
形成されている。そして、上記固定側の鏡板に対して駆
動側の鏡板を自転せずに所定の半径で公転させることで
、上記ラップ間で形成される三日月形状の圧縮室が固定
側鏡板の中心を旋回しながら、次第に圧縮されながら内
周部に移動し、やがて中央部にたどりつくようになって
いる。

こうした圧縮機は気体が吸い込まれてから吐出されるま
での工程が長いので、気体の圧縮がきわめて円滑であり
、隣接する圧縮室の間での圧力差が小さく、ガスリーク
が少なく、効率の高いガス圧縮ができるという性質をも
っている。

本出願人は先に特願平１−４７２６８号明細書または図
面（未公開）等において、２枚の鏡板の一方が駆動する
ことで、他方の鏡板が従動するスクロール式圧縮機を開
示している。

この出願においてスクロール式の圧縮機部は主回転翼と
従回転翼とにそれぞれ軸が形成され、電動機部により自
転状態で駆動される主回転翼に対して、オルダム継手で
接続された従回転翼が自転および公転駆動されるように
なっている。

従来構造を含み上述のスクロール式圧縮機は図中に示さ
れるように、鏡板（回転翼）に形成されたラップの先端
にはシール性を高める構造が設けられていない。こうし
た構造は製造工程を簡素化でき、部品点数を減少できる
ので、安価な製品を提供できるが、静粛で効率の高い圧
縮機を提供できなかった。

（発明が解決しようとする課題） 一般に知られるスクロール式圧縮機および本出願人によ
って先に出願された特願平１−４７２６８号明ｍ書（未
公開）等に示されるものにおいても、互いに対向される
鏡板に形成されたラップ先端のシール性を高める構造と
して有効なものが、あまり提案されていなかった。

本発明は上記課題に着目してなされたものであり、ラッ
プ先端のシール性を高めガスリークを低減して効率の高
い圧縮ができるスクロール式圧縮機を提供することを目
的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明はスクロール圧縮機構部で圧縮されたガスを密閉
容器内に吐出するスクロール式圧縮機の上記スクロール
圧縮機構部を、第１の翼板と第２の翼板とを対向して形
成し、上記第１および第２の翼板の一方もしくは双方の
ラップ先端には凹状挿着部を形成し、これら凹状挿着部
にチップシールを凹状挿着部の深さ方向に進退自在に挿
着し、上記第１および第２の翼板の一方もしくは双方の
背面に上記密閉容器内の吐出ガス圧により加圧された潤
滑油を収容する油収容部を形成し、この油収容部と上記
凹状挿着部のチップシールの背面に対向する底部とを連
通ずる給油路を設けたスクロール式圧縮機にある。

（作　用） 密閉容器内が加圧状態となるのを利用して、この圧力に
より潤滑油を油収容部に圧送し、上記給油路を通じて、
チップシールの背面を押圧する。

このようにチップシールの背面側から密閉容器内の圧力
により、潤滑油を供給することで、シール性を向上でき
る。

（実施例） 本発明の一実施例を説明するが、その基本的構成は本出
願人によって先に出願された、ｎ願平１−４７２６８号
明細書または図面（未公開）と同様なので改良点につい
て第１図ないし第４図を７照して説明する。図中に示さ
れる密閉容器２０内の下部にはスクロール圧縮機構部２
１が設けられ、この密閉容器２０の上部には上記スクロ
ール圧縮機構部２１を駆動する駆動モータ部２２が設け
られている。上記スクロール圧縮機構部２１は第１の翼
板２３と、第２の翼板２４とを備えている。上記第１の
翼板２３は第１の１を板２３ａとこの第１の鏡板２３ａ
と下面に形成された渦巻形状のラップ２３ｂとによって
形成されている。

第２の翼板２４は第１の鏡板２４ａとこの第１の鏡板２
４ａの上面に形成された渦巻形状のラップ２４ｂとから
形成されている。

そして、上記第１の翼板２３の中央部上面には上記駆動
モータ部２２から延出された回転軸に接続されている。

さらに、上記第２の翼板２４の下而には、上記ラップ２
４ｂの中心に対して偏心して設けられた回転軸が設けら
れている。

これら第１の翼板２３と第２の翼板２４とは互いに主回
転翼と従回転翼との関係であり、図示しないオルダム継
手によって互いが相対的に偏心回転するように駆動され
る。さらに、これら第１および第２の翼体２３，２４は
ラップ２３ｂ。

２４ｂか設けられた側面を対向して位置し、互いのラッ
プ２３ｂ、２４ｂとの間で三日月形状の圧縮室を形成し
ている。この圧縮室はスクロール圧縮機構部２１の駆動
により、外周部から次第にその８積を縮小しながら内周
部に移動し、中心部で吐出されるようになっている。こ
の吐出ガスは上記回転軸を通じて駆動モータ部２２の中
心部を抜けて、密閉容器２０内に吐出される。

また、上記スクロール圧縮機構部２１は、上記密閉容器
２０の内側壁面に結合されたフレーム２５に固定されて
いる。このフレーム２５は上部フレーム２５ａと下部フ
レーム２５ｂとからなり、上部フレーム２５ａの中央部
には上記駆動モータ部２２から延長された回転軸が挿通
される軸受部２６が形成され、この軸受部２６の外周部
には凹字状断面で１じ成される環状のスラスト溝２７が
形成されている。このスラスト溝２７には複数の鋼球２
８ａを挾んでスラスト受２８ｂが挿入されている。この
スラスト受２８ｂのスラスト’ｔ：Ａ　２７から露出さ
れた一面に上記第１の翼板２３の上面が当接され、この
第１の翼板２３の背面を支持している。

ここで、上記軸受部２６の内周面には潤滑油が供給され
るための給油隙間２９が形成されている。

そして、この給油隙間２９下端は上記スラスト受２８の
内側面まで延長された油収容部３０に連通している。こ
の油収容部３０は上記上部フレーム２５ａと第１の翼板
２３との間に形成され、外周部は上記スラスト受２８が
隔壁を形成している。

上記第１の翼板２３の下面に形成されたラップ２３ｂの
先端部には、このラップ２３ｂの渦巻形状に沿って凹字
状断面の凹状挿着部３１が形成されている。この凹状挿
着部３１には渦巻形状のチップシール３２が挿入されて
いる。このチップシール３２は上記凹状挿着部３１内に
収容される寸法でＩＩ、５成されており、凹状挿着部３
１の深さ方向に突没自在になっている。

このように形成された凹状挿着部３１の上記チップシー
ル３２の背面に対向される底面３１ａには上、；ピ浦収
容部３０に連通ずる給油路３３が形成されている。この
給油路３３は１つに限らず、上記チップシール３２の渦
巻の長平方向に沿って所定の（４Ｉ隔で複数設けること
もできる。

−）ｊ　、下部フレーム２５ｂには上記第２の翼板２４
に形成された回転軸に対応する位置に軸受部３４が形成
されている。

この軸受部３４の内周面には回転軸との間に給油隙間３
５が形成されている。この給油隙間３５の上端部には後
述する油収容部３６が連通されている。

上記下部フレーム２５ｂの上面には上記回転軸を囲むよ
うにスラスト溝３７が形成されている。

このスラスト溝３７は断面が凹字状に形成されており、
このスラスト溝３７に対して鋼球３８ａを介してスラス
ト受３８ｂが挿入されている。そして、このスラスト受
３８ｂ上には上記第２の翼板２４が重合されている。

そして、上記油収容部３６はこのスラスト受３８ｂによ
って囲まれた範囲に形成され、下部フレーム２５ｂと第
２の翼板２４との間に形成されている。

また、第２の翼板２４の上面に形成されたラップ２４ｂ
の先端部には、このラップ２４ｂの渦巻形状に沿って凹
字状断面の凹状挿着部３９が形成されている。この凹状
挿着部３９には渦巻形状のチップシール４０が挿入され
ている。このチップシール４０は上記凹状挿着部３９内
に収容される寸法で形成されており、凹状挿着部３９の
深さ方向に突没自在になっている。

このように形成された凹状挿着部３９の上記チップシー
ル４０の背面に対向される底面３９ａには上記油収容部
３６に連通する給油路４２が形成されている。この給油
路４２は１つに限らず、上記チップンール４０の渦巻の
長手方向に沿って所定の間隔で複数設けることもできる
。

上述したように形成されたスクロール圧縮機構部２１は
上記密閉容器２０の下部に設けられており、密閉容器２
０の下部に収容された潤滑油中に浸漬されている。

そして、上記フレーム２５は上記軸受部２６゜３４の給
油隙間２９．３５に浦が流入するように例えば貫通孔２
６ａ、３４ａが穿設されている。

つまり、図中にして示される油面に加わる圧力により、
潤滑油が上記給油隙間２９．３５を通過して油収容部３
０．３６に侵入して行く。

ここで、上記軸受部２６．３４と回転軸のそれぞれに、
溝を形成してポンプ構造を形成することも潤滑油の供給
に有効である。

以下、ラップ２４ｂの先端に設けられたチップシール４
０の作動について説明する。なお、ここでラップ２３ｂ
のチップシール３２の作動も同様なので説明を省略する
。

まず、圧縮機が作動していない状態では第２図に示され
るようにチップシール４０は凹状挿着部３９内に没入し
た状態となっている。そして、圧縮機が作動を開始して
密閉容器２０内の圧力が上昇することにより、ｌ責ｍ油
は第３図中の矢印方向に圧送される。そして、この潤滑
油の圧力により、上記チップシール４０が突出され、第
１の鏡板２３Ｂの下面に当接される。そして、このチッ
プシール４０の縁部から漏れ出した潤滑油は可動部に侵
入して潤滑し、ガスリークを防止する。

このように構成されることで、インバータ等による圧縮
機の運転状、聾の変更があっても、密閉容器２０内の圧
力により、安定したシールを行うことかできる。

なお、本発明は上記一実施例にのみ限定されるものでは
ない。例えば上記一実施例は、第１の翼板２３が主回転
翼であり、第２の翼板２３が従回転翼であるが、これに
限定されず、一方が固定翼で他方が回転翼であっても、
それぞれの翼板の背面側に油収容部を形成し、この油収
容部と凹状挿着部との間に給油路を形成することにより
、チップシールを対向する鏡板に圧接するように＋ｇ成
されていれば、シール性を高めることができる。

Ｅ発明の効果］ スクロール圧縮機構部のチップシールの背面に対向する
凹状挿着部の底面と、ｇ板の背面に形成された油収容部
とを連通ずる給油路を形成することにより、密閉容器内
で加圧された潤滑油により、チップシールを対向する鏡
板に圧接することができる。これにより、シール性を向
上しガスリークを低減して、効率の高い圧縮ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明における一実施例であり、
第１図はスクロール圧縮機構部を示す断面図、第２図は
圧縮機が停止状態にある場合のラップを示す断面図、第
３図は圧縮機が作動状態にある場合のラップを示す断面
図、第４図は圧縮機の断面図である。 ２０・・・密閉容器、２１・・・スクロール圧縮機構部
、２２・・・駆動モータ部、２３・・・第１の翼板、２
３ａ・・・ｍｌの鏡板、２３ｂ・・・ラップ、２４・・
・第２のｇ板、２４ａ・・第２の鏡板、２４ｂ・・・ラ
ンプ、３１、・・・凹状挿着部、３９・・・凹状挿着部
、３２・・・チップシール、４０・・・チップシール、
３６・・・油収容部、３０・・・油収容部、３３・・・
給油路、４２・・・給油路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 密閉容器と、この密閉容器内に設けられ圧縮ガスを密閉
   容器内に吐出するスクロール圧縮機構部と、上記密閉容
   器内に設けられ上記スクロール圧縮機構部を駆動する駆
   動モータ部とを備えたスクロール式圧縮機において、上
   記スクロール圧縮機構部は第１の鏡板の一面に渦巻状の
   ラップを形成した第１の翼板と第２の鏡板の一面に渦巻
   状のラップを形成した第２の翼板を上記第１の翼板に対
   向して設け互いのラップ間に圧縮室を形成してなり、上
   記一方もしくは双方のラップの先端に沿って凹字状断面
   の凹状挿着部を形成し、この凹状挿着部に沿って挿着さ
   れこの凹状挿着部の深さ方向に進退自在にチップシール
   を設け、上記第１および第２の翼板の一方もしくは双方
   の対向されない背面側に密閉容器内の吐出ガス圧によっ
   て加圧された潤滑油を収容する油収容部を設け、この油
   収容部と上記チップシールの背面に対向する凹状挿着部
   の底面とを連通する給油路を形成したことを特徴とする
   スクロール式圧縮機。