JPH031516B2 - - Google Patents

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JPH031516B2
JPH031516B2 JP5961683A JP5961683A JPH031516B2 JP H031516 B2 JPH031516 B2 JP H031516B2 JP 5961683 A JP5961683 A JP 5961683A JP 5961683 A JP5961683 A JP 5961683A JP H031516 B2 JPH031516 B2 JP H031516B2
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JP
Japan
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scroll member
compression chamber
guide passage
spiral
oil guide
Prior art date
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Expired
Application number
JP5961683A
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English (en)
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JPS59185892A (ja
Inventor
Kazuhiro Nomura
Takashi Michihashi
Mitsukane Inagaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK filed Critical Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Priority to JP5961683A priority Critical patent/JPS59185892A/ja
Publication of JPS59185892A publication Critical patent/JPS59185892A/ja
Publication of JPH031516B2 publication Critical patent/JPH031516B2/ja
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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は固定スクロール部材のうず巻部と可動
スクロール部材のうず巻部とを偏心してかみ合わ
せ、可動スクロール部材のうず巻部を公転させて
両うず巻部間に形成される密閉状の圧縮室を中心
方向へ移動させながら容積を減縮して中心部から
圧縮流体を吐出させるようにしたスクロール型圧
縮機に関するものである。
従来技術 一般に、スクロール型圧縮機においては、可動
スクロール部材と固定スクロール部材との摺接部
における潤滑及びシール性が問題となるが、これ
を解決する手段として従来第7図に示すように可
動スクロール部材21の基板21a及びうず巻部
21bに対し該うず巻部21bの端面に開口する
導油通路21cを設け、吐出室の油貯留部から前
記導油通路21cに油を供給してうず巻部21b
端面の潤滑及びシール性を向上するようにしたも
のがあつた。又、第8図に示すように固定スクロ
ール部材22の基板22a及びうず巻部22b対
し前記導油通路21cと同様にして導油通路22
cを形成し、該うず巻部22bの端面における潤
滑及びシール性を向上するようにしたものがあつ
た。(特開昭56−143386号公報参照) ところが、この従来の潤滑構造は導油通路21
c,22cの開口部が相手側スクロール部材の基
板により常時塞がれているため、給油量が少なく
潤滑及びシール性が不十分であるばかりでなく、
うず巻部21b,22bどうしの接触部(先行す
る圧縮室との境界部)におけるシール性を向上さ
せるという点でも不十分であり、体積効率を高め
ることができないという欠陥があつた。
目 的 本発明は上記従来技術に存する欠陥を解消する
ためになされたものであつて、その目的はスクロ
ール部材のうず巻部端面と基板との接触部及びう
ず巻部同志の接触部の潤滑性及びシール性を向上
することができるとともに、体積効率を高めるこ
とができるスクロール型圧縮機を提供することに
ある。
発明の構成 本発明は固定及び可動スクロール部材の少なく
ともいずれか一方のスクロール部材のうず巻部に
対し、吐出室の油貯留部と連通しかつ該うず巻部
端面に開口する導油通路を形成し、他方のスクロ
ール部材の基板には可動スクロール部材の公転運
動に同期して前記導油通路と圧縮室とを間欠的に
連通するための凹部を設けたことを要旨とするも
のである。
実施例 以下、本発明を具体化した一実施例を第1図〜
第5図について説明すると、センタハウジング1
の左端部にはフロントハウジング2が図示しない
複数本の締付ボルトにより固定され、センタハウ
ジング1の右端部にはリヤハウジング3が一体的
に設けられている。
フロントハウジング2の中央部には円筒状のボ
ス部4が一体に形成され、その中心孔4aには左
右一対のラジアルボールベアリング5により回転
軸が支承され、外端部において駆動源に接続され
る。又、回転軸6とボス部4の間にはシヤフトシ
ール機構7が介装されている。
前記回転軸6の内端部には偏心軸8が連結され
ており、この偏心軸8上には可動スクロール部材
9を構成する円形状をなす基板9aの背面中心部
に一体的に形成したボス部9bがラジアルニード
ルベアリング10又はプレーンベアリングを介し
て相対回転可能に支承されている。前記可動スク
ロール部材9の前面には第2図に示すようにうず
巻部9cが一体的に形成されている。
一方、センタハウジング1とフロントハウジン
グ2の接合部に形成された環状の係止段部には可
動スクロール部材9の自転防止を行なう固定リン
グ11の外周縁がキー12により回動不能に係合
されている。この固定リング11を境としてフロ
ントハウジング2側には吸入室Aが形成され、セ
ンタハウジング1側には作動室Bが形成されてお
り、吸入室Aにはフロントハウジング2の外周上
部に貫設した吸入孔2aにより外部回路から冷媒
ガスが導入される。さらに、固定リング11の外
側部には吸入通路(図示略)が複数箇所に設けら
れ、吸入室Aから作動室Bへ冷媒ガスが導入され
る。
前記可動スクロール部材9の基板9a背面と前
記固定リング11の前面との間には、可動スクロ
ール部材の自転を防止するための自転防止機構1
3が設けられている。
前記回転軸6の内端部には、可動スクロール部
材9の公転運動を円滑に行なうためのバランスウ
エイト14が固着されている。
前記リヤハウジング3の内底部には複数のボス
部3aが一体に形成され、これらのボス部3aに
対し固定スクロール部材15を構成する円板状の
基板15aの背面に一体的に形成したボス部15
eが接合されボルト16により締付固定されてい
る。この基板15aの前面には第2図に示すよう
にうず巻部15bが前記可動スクロール部材のう
ず巻部9cと常時2箇所以上で局部的に接触する
ように一体的に固着されている。又、前記基板1
5aのほぼ中心部には該基板15aとリヤハウジ
ング3とにより形成された吐出室Dへ圧縮された
冷媒ガスを吐出し得る吐出通路15cが透設され
ている。この吐出通路15cは吐出室D内におい
てリテーナ17によつて位置規制される吐出弁1
8により閉鎖されている。前記吐出室Dの底部に
は吐出孔3bが透設されている。
従つて、前記偏心軸8により可動スクロール部
材9のうず巻部9cが固定スクロール部材15の
うず巻部15bに局部的に接触しながら第2図時
計回り方向に公転されると、両うず巻部9c,1
5bの接触部(以下シール部Sという)がうず巻
部15bの内周面上を中心へ向かつて移動し、こ
のため2つのシール部Sによつて形成される密閉
状の圧縮室Cが徐々に取込んだ冷媒ガスを圧縮し
ながら中心部へ移動され、吐出通路15cから吐
出室Dへ吐出されて吐出孔3bから外部回路へ圧
送される。
次に、本発明の要部である可動及び固定のスク
ロール部材9,15の潤滑構造について説明する
と、前記固定スクロール部材15の基板15aに
は、圧縮室Dの下部に形成される油貯留部Eと連
通する導油通路15dが第2図に示すようにほぼ
十字状に形成され、この導油通路15dはうず巻
部15b内を通つて該うず巻部15bの端面に開
口されている。この開口部は第2図に示すように
複数箇所(本実施例では7箇所)に設けられてい
る。
一方、前記可動スクロール部材9の基板9a前
面にはうず巻部15bの肉厚と同じかそれよりも
小さい径の円形状をなす凹部9dが複数箇所(こ
の実施例では第2図に示すように12箇所で、深さ
は0.2〜2mm程度である)に形成されている。回
転軸6の中心軸線を01とし偏心軸8の中心軸線
02とすると、可動スクロール部材9の公転軌跡
は第2図に符号Gで示すようになつており、前記
各凹部9dはそれぞれ前記公転軌跡Gと同様の公
転軌跡を描いて運動するが、これらの1回の公転
運動中において凹部9dと導油通路15dが互い
に連通され、かつこの連通状態において凹部9d
と圧縮室Cとが連通されるように、しかも前記凹
部9dと圧縮室Cとの連通が該圧縮室Cと後続の
圧縮室Cとの境界部つまりシール部Sの近傍にお
いて行なわれるように、前記凹部9d及び導油通
路15dの位置を設定している。
従つて、圧縮動作が行なわれているとき、第3
図に示すようにうず巻部15bの端面が凹部9d
と対応せず基板9aによつて閉鎖されている状態
においては、吐出圧により油貯留部Eから導油通
路内15dへ圧送されたオイルは同図の矢印で示
すようにうず巻部15bの端面と基板9aとの細
隙を通つて圧縮室Cへ流れ、このときにうず巻部
15bの端面の潤滑及びシールが行なわれる。
又、第4図に示すようにうず巻部15bの端面と
凹部9dが対応して該凹部9dと導油通路15d
が連通されかつ凹部9dと圧縮室Cが連通された
状態では、導油通路15d内のオイルが凹部9d
を通つて圧縮室C内へ流れ、このオイルは第5図
に示すように該圧縮室Cと後続の圧縮室Cとのシ
ール部Sへ供給され、該シール部Sの潤滑及びシ
ールが行なわれる。
なお、本発明は次のような実施例で具体化する
ことも可能である。
(1) 第6図に示すように固定スクロール部材15
側のうず巻部15b端面に対し、前記導油通路
15dと連通する油溝15fを設けることによ
り、うず巻部15b端面の潤滑が良好に行なわ
れるようにすること。
(2) 可動スクロール部材9のうず巻部9cに対し
導油通路(図示略)を設けるとともに、固定ス
クロール部材15の基板15a側に凹部(図示
略)を設けること。
(3) 前記実施例では凹部9dを円形にしたが、こ
れを楕円、矩形等任意の形状にすること。
効 果 以上詳述したように、本発明はスクロール部材
の基板に対し可動スクロール部材の公転運動に同
期して導油通路と圧縮室とを間欠的に連通するた
めの凹部を設けたことにより、うず巻部端面と基
板との潤滑、シール性及び先行する圧縮室と後続
の圧縮室とのシール部の潤滑、シール性を向上し
て体積効率を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるスクロール型圧縮機の
中央部縦断面図、第2図は第1図のX−X線断面
図、第3図〜第5図はそれぞれ本発明の要部の作
用状態を示す部分拡大断面図、第6図は本発明の
別の実施例を示す横断面図、第7図及び第8図は
それぞれ従来の可動スクロール部材及び固定スク
ロール部材を示す断面図である。 9……可動スクロール部材、9a……基板、9
c……うず巻部、9d……凹部、15……固定ス
クロール部材、15a……基板、15b……うず
巻部、15d……導油通路、15f……油溝、C
……圧縮室、D……吐出室、E……油貯留部、S
……シール部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固定スクロール部材のうず巻部と可動スクロ
    ール部材のうず巻部とを偏心してかみ合わせ、可
    動スクロール部材のうず巻部を公転させて両うず
    巻部間に形成される密閉状の圧縮室を中心方向へ
    移動させながら容積を減縮して中心部から圧縮流
    体を吐出させるように構成したスクロール型圧縮
    機において、前記固定及び可動のスクロール部材
    の少なくともいずれか一方のスクロール部材のう
    ず巻部に対し、吐出室の油貯留部と連通しかつう
    ず巻部端面に開口する導油通路を形成し、他方の
    スクロール部材の基板には可動スクロール部材の
    公転運動に同期して前記導油通路と圧縮室とを間
    欠的に連通するための凹部を設けたことを特徴と
    するスクロール型圧縮機。 2 前記凹部の形成位置は、導油通路が該凹部を
    介して圧縮室と連通されたとき、その直後に該圧
    縮室と次の圧縮室とのシール部が存在するように
    設定されている特許請求の範囲第1項記載のスク
    ロール型圧縮機。
JP5961683A 1983-04-05 1983-04-05 スクロ−ル型圧縮機 Granted JPS59185892A (ja)

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JPS59185892A JPS59185892A (ja) 1984-10-22
JPH031516B2 true JPH031516B2 (ja) 1991-01-10

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