JPH09310689A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH09310689A
JPH09310689A JP12716696A JP12716696A JPH09310689A JP H09310689 A JPH09310689 A JP H09310689A JP 12716696 A JP12716696 A JP 12716696A JP 12716696 A JP12716696 A JP 12716696A JP H09310689 A JPH09310689 A JP H09310689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップシールを有するスクロール型圧縮機に
おいて、運転条件に即応して、摩擦力や摩耗が最も少な
く、しかも高い体積効率が得られるように、チップシー
ルを押しつける力の大きさを自動的に調整する。 【解決手段】 吐出圧が吐出室44から弁21を経てチ
ップシール31の背圧室を形成する溝30へ導かれる。
弁21にはクランクシャフト4の回転数に応じた大きさ
の遠心力が作用するから、バネ22の付勢力等との関係
で、高回転域においては弁21の開度が小さくなり、背
圧室へ供給される吐出圧が減圧されて、チップシール3
1を相手方の面に押しつける力が減少して、摩擦力が小
さくなり、摩耗も減少する。これに対して低回転域では
弁21の開度が大きくなって、背圧室の圧力が高くな
り、チップシール31を押しつける力が増大して高い体
積効率が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にスクロー
ル型圧縮機に係り、特に燃料電池用の空気圧縮機として
使用するのに適したスクロール型圧縮機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭60−30493号公報
に記載されているように、流体圧縮機の一種であるスク
ロール型圧縮機において、固定スクロールと可動スクロ
ールの間に形成される作動室から圧縮された冷媒のよう
な流体が低圧側へ洩れるのを防止するために、各スクロ
ールの渦巻状の歯の先端面の溝の中に出没可能にチップ
シールを設けると共に、チップシールをスプリングのよ
うな付勢手段によって相手方の摺動面に押しつける構成
が、以前からカーエアコン用のスクロール型圧縮機等に
おいて行われている。一般にチップシールが設けられた
スクロール型圧縮機においては、チップシールの摺動に
よる摩擦力やチップシールの摩耗を軽減するために、チ
ップシールと相手方との摺動面に対して冷凍機油のよう
な潤滑油を供給することが必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
スクロール型圧縮機を使用している燃料電池のシステム
のように、圧縮機から吐出される圧縮空気中に潤滑油が
混入するのを避ける必要があるという理由から、チップ
シールに潤滑油を供給することができない場合がある。
このように潤滑油を供給することができない場合のスク
ロール型圧縮機のチップシールにおいては、チップシー
ルに加える押しつけ力と摺動速度との積として表される
チップシールの使用限界値が低くなる。従って、スクロ
ール型圧縮機の体積効率を向上させようとしてチップシ
ールの押しつけ力を増加させると、高回転域におけるチ
ップシールの摩耗による耐久性の低下が問題になる。そ
れと反対にチップシールの押しつけ力を減少させると、
高回転域における耐久性は向上するものの、主として低
回転域においてスクロール型圧縮機の体積効率が低下す
るという別の問題が生じる。
【0004】本発明は、従来技術における前述のような
同時に解決することが難しい問題に対処して、チップシ
ールを設けたスクロール型圧縮機において、チップシー
ルに潤滑油を全く供給しないか、或いは潤滑油の供給量
を少量に抑えた運転条件で、高回転域における十分な耐
久性を保持しながら、運転範囲の全域にわたって高い体
積効率を得ることができるような、改良されたスクロー
ル型圧縮機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスクロー
ル型圧縮機においては、可動スクロールと固定スクロー
ルのうちの少なくとも一方の渦巻状の歯の端面上に形成
された溝にチップシールが嵌入されており、溝とチップ
シールとの間に背圧室が形成されていて、その背圧室に
は、クランクシャフトの回転数の変化に応じて圧力を制
御する手段によって、変化する制御圧力が供給されてい
る。従って、クランクシャフトの回転数が増大する高回
転域においては背圧室の圧力が低下して、チップシール
を相手方のスクロールの壁面に押しつける力が減少する
ように設定することが可能になるので、高回転域におい
てはチップシールの摩擦力とそれによって発生する摩耗
が共に減少して、チップシールの耐久性が向上するだけ
でなく、チップシールに作用する摩擦力や摩耗があまり
問題にならない低回転域においては、チップシールを相
手方のスクロールの壁面に押しつける力が自動的に増大
するので、チップシールのシール能力が向上して高い体
積効率が得られる。
【0006】より具体的に、クランクシャフトの回転数
の変化に応じて圧力を制御する手段としては、請求項2
に記載されているように、圧縮された吐出圧の空気があ
る吐出室とチップシールの背圧室とを結ぶ流路に設けら
れて、遠心力の作用によって流路を開閉する手段を使用
することができる。この手段は、請求項3記載のもので
は更に具体的に、クランクシャフトの回転数の変化に応
じて遠心力の大きさが変化する位置に設けられた弁を使
用する。この場合は、弁に作用する遠心力とバネ及び吐
出圧による力の釣合によって弁を開閉させるので、クラ
ンクシャフトの回転数の変化に応じて弁手段に作用する
遠心力の大きさが変化し、それによって弁手段の開度が
変化して、吐出圧が一定であっても背圧室に供給される
制御圧力の大きさが変化する。その結果、前述のように
チップシールの摩擦力の大きさを運転状態に即して変化
させることができる。
【0007】請求項4記載のスクロール型圧縮機におい
ては、クランクシャフトの回転数の変化に応じて圧力を
制御する手段として、吐出室とチップシールの背圧室と
を結ぶ流路の連通時間を制御する手段を使用する。つま
り、流路の有効径を絞るのではなく、連通している1回
当たりの時間の長さを変化させることによって背圧室へ
供給される吐出圧の減圧の程度を調整し、背圧室の圧力
を変化させて、チップシールを相手方に押しつける力の
大きさを変化させる。より具体的に、請求項5記載のも
のによれば、この手段として、クランクシャフトの回転
位置によってクランクシャフト内の流路に対して連通又
は遮断される扇形に加工された溝を用いる。高回転域に
おいては流路と溝が連通する1回当たりの時間が短くな
るので、空気の粘性によって通過する空気の量が減少
し、チップシールの背圧室の圧力が低下して、チップシ
ールを相手方の摺動面に押しつける力が小さくなる。こ
れと反対に低回転域では、チップシールの背圧室の圧力
が高くなってチップシールを押しつける力が大きくな
る。
【0008】このようにして、いずれの場合であって
も、クランクシャフトの回転数の変化に応じてチップシ
ールの背圧室の圧力を自動的に調整して、摩擦力や摩耗
が最も少なく、且つ十分なシール性によって高い体積効
率が得られるように調整することが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示す本発明の第1の実施形
態としてのスクロール型圧縮機において、クランクシャ
フト4は軸受7,14を介して回転自在にリアハウジン
グ2側に支持されている。バランサ11およびバランサ
12はクランクシャフト4と共に回転するようにシャフ
ト4に支持される。クランクシャフト4の中心線に対し
て平行に所定量だけ偏心している軸線を中心とするクラ
ンク部15には、可動スクロール3が軸受け6を介して
回転自在に組み付けられている。可動スクロール3の端
板3aの両側には渦巻状の歯(スクロール歯)3b,3
cが形成されている。また、リアハウジング2とクラン
クシャフト4の間にはシャフトシール13が配置され
て、圧縮された空気の漏洩を防止している。可動スクロ
ール3は、クランクシャフト4が回転するとクランク部
15を公転中心として、クランクシャフト4の中心線と
クランク部15の中心線の距離を半径とした円軌跡を描
く公転運動を行う。この時に可動スクロール3は、後に
説明する自転防止機構によってフロントハウジング1に
対する自転運動を規制される。即ち、可動スクロール3
は自転運動を伴わないシャフト4中心の公転運動のみを
行うように構成されている。
【0010】フロントハウジング1とリアハウジング2
の半径方向の内壁面には、固定スクロールを構成する渦
巻状の歯1a及び2aが軸方向に突出するように形成さ
れている。フロントハウジング1に形成される渦巻状の
歯1aと、可動スクロール3に形成される渦巻状の歯3
bは、中心をずらせると共に位相を180°ずらせて相
互に噛み合うことによって、それらの間に複数個の作動
室群16を構成する。また、同様に、リアハウジング2
に形成される渦巻状の歯2aと可動スクロール3に形成
される渦巻状の歯3cとの間にも複数個の作動室群17
が構成される。一体化されたフロントハウジング1及び
リアハウジング2の外周部には吸入室43が形成される
と共に、中心部には吐出室44が形成され、それぞれ所
定の位相において外周部及び中心部に近い作動室16,
17と連通し得る。
【0011】次に自転防止機構の構成について説明す
る。フロントハウジング1に保持された軸受け8,9に
よって、クランクシャフト4のクランク部15と同量だ
け偏心した補助クランク部5aを有する補助クランクシ
ャフト5の回転軸部5bが回転自在に支持されている。
補助クランクシャフト5はクランクシャフト4の周囲に
複数本配置されており、それぞれの補助クランク部5a
は軸受け10を介して可動スクロール3を回転自在に支
持している。なお、本発明のスクロール型圧縮機に使用
される自転防止機構としては、上記のような機能が達成
されるものであれば他の形式のものを用いてもよい。
【0012】次に本発明において特徴とする構成に対応
する構造部分について説明する。バランサ11内に穿孔
して形成される圧力室24の内部には、シャフト4の回
転軸部4aに対して半径方向に伸縮可能なバネ22が設
置されている。バネ22は、シャフト4の回転に伴う遠
心力を受けるように回転軸部4aから半径方向に離れた
位置に配設された弁21を、弁止め板23に向って押圧
している。弁21は、弁止め板23に形成された流路3
2と圧力室24との連通、遮断を制御する。圧力室24
は流路25により圧力室28と連通している。また、可
動スクロール3に設置された軸シール26,27によ
り、圧力室28への吐出空気の侵入を防止する。圧力室
28は可動スクロール3内に配置された流路29を通じ
てスクロール歯3b,3cの歯先端面に渦巻状に設けら
れた溝30に連通している。溝30には溝と同じ形状の
チップシール31が嵌入されて、それらの間に背圧室を
形成しており、チップシール31は溝30内の背圧室の
圧力によってハウジング1,2の端面にそれぞれ押圧さ
れる。また、チップシール31の押しつけ力を補うため
に、例えば渦巻状に形成された板バネ33を溝30の底
面とチップシール31との間に配置している。
【0013】上記実施形態の構成において、まず一般的
なスクロール型圧縮機としての作動を説明する。例え
ば、リアハウジング2に直結されたステータ18と、そ
の中でクランクシャフト4と共に回転可能に支持された
ロータ19と、クランクシャフト4の端部を軸受け14
を介して支持するエンドキャップ42とからなり、三相
交流の電力によって駆動される電動機部20によりシャ
フト4が回転力を受ける結果、可動スクロール3は自転
防止機構の作用により自転を規制されながら公転運動を
行う。可動スクロール3の公転運動により吸入室43か
ら作動室16,17内に吸入された空気は、作動室がス
クロールの中心に向って移動するのにつれて、徐々に圧
縮されて吐出室44に吐出され、更に吐出口45を通し
て排出される。
【0014】次に、本発明の特徴に対応する部分の作用
について説明する。弁21にはクランクシャフト4の回
転軸部4aに対して図3(1)に示す様に、半径方向に
バネ22による押しつけ力Fsと、シャフトの回転数に
応じた遠心力Frと、流路32内の圧力、すなわち吐出
室44内にある圧縮された空気の吐出圧Pdと、圧力室
24内の圧力Pとの差圧に比例した力(Pd−P)・S
(但しSは弁21と弁止め板23との接触面積)が、そ
れぞれ働いている。そして図3(2)に示す様に、 (Pd−P)・S>Fr+Fs の時は、弁21は弁止め板23から離れて、流路32と
圧力室24が連通し、圧力室24内の圧力Pは上昇す
る。
【0015】圧力Pが上昇して、 (Pd−P)・S<Fr+Fs となった時に、図3(1)に示す様に弁21が弁止め板
23に押し付けられ、流路32と圧力室24との間は遮
断される。つまり圧力室24内の圧力Pは、 P=Pd−(Fr+Fs)/S となるように制御され、回転数が上がるに従って遠心力
Frが増加し、圧力Pは徐々に小さくなる。
【0016】圧力室24内において制御された圧力P
は、連通穴(流路)25と、圧力室28と、連通穴(流
路)29とを通じて、可動スクロール3のスクロール歯
3b,3cの歯先端面に形成された溝30即ち背圧室内
に導かれ、バネ33の押しつけ力と背圧の合力により、
図4に示す様に、チップシール31をハウジングの壁面
に向って押圧する。
【0017】上記のような制御を行った場合に、溝30
内の背圧室においてチップシール31に作用する押しつ
け圧力の、クランクシャフト4の回転数に対する変化の
一例を図5に従来例と対比して示す。従来は図5の破線
によって示すように、バネ等により一定圧力でチップシ
ール31を押圧しており、最高使用回転数においてチッ
プシールの限界PV値を越えないように、チップシール
押しつけ圧力の値を設定していたため、低回転における
チップシールの押しつけ圧力を有効に設定することがで
きなかった。これに対して本発明では遠心力を利用して
弁21を作動させることにより、シャフト4の回転数が
上昇するに従ってチップシール押しつけ圧力が小さくな
るように制御するので、高回転においてチップシール3
1の信頼性を損なうことがなく、また、低回転において
チップシール31の隙間からの漏れを低減することが可
能になる。
【0018】図6に本発明の第2の実施形態を示す。第
1の実施形態では圧力室24内の制御された圧力が流路
25、圧力室28と、流路29を通じて溝30内の背圧
室に導かれ、それによって可動スクロール3に嵌入され
ているチップシール31がハウジング1及び2の壁面に
押圧される構成とした。これに対して、第2の実施形態
では、圧力室24内の制御された圧力は、バランサ11
内に設けられた流路34を通じて圧力室37に導かれ
る。圧力室37は、ハウジング2に設置された軸シール
35,36により吐出空気の進入及び漏洩を防止されて
いる。そして圧力室37は、流路38を通じハウジング
1,2のスクロール歯1a及び2aの歯先端面に形成さ
れた溝39に連通している。
【0019】第2実施形態の構成においては第1の実施
形態と同様に、制御された圧力室24内の圧力がハウジ
ング1,2に形成された固定スクロールの渦巻状の歯1
a,2aの歯先端面に設けられる溝39(背圧室)に導
かれ、溝39に嵌入されたチップシールを可動スクロー
ル3の端面3aに押しつけて、第1の実施形態の場合と
同様の効果を得ることができる。なお、第1実施形態と
第2実施形態を組み合わせて、可動スクロールと固定ス
クロールの双方の渦巻形の歯の先端面に、チップシール
を押圧する背圧室を設けてもよいことは言うまでもな
い。
【0020】図7に本発明の第3の実施形態を示す。第
1の実施形態では弁21の受ける遠心力を利用して溝3
0に導かれる圧力を制御する構成とした。これに対し
て、第3の実施形態では図8に示す様に、可動スクロー
ル3のボス部3d内に扇状に溝41を形成し、シャフト
4の回転位置によって流路40に対して連通または遮断
される構成としている。溝41は、流路29を通じて、
可動スクロール3の渦巻状の歯3b,3cの端面に形成
された溝30に連通している。
【0021】次に、上記のような構成を有する第3実施
形態の作用について説明する。溝41内の圧力は流路4
0との連通時間によって制御される。流路40に導かれ
た吐出圧が溝41に伝わるとき、流路40内の空気の慣
性および粘性により図9に示す様に、溝41内の圧力上
昇には時間遅れが伴う。従って、流路40と溝41の連
通時間が長い低回転時には、流路40内の吐出圧力は十
分に伝達されて溝41内の圧力が高くなるが、回転数が
上昇して行くにつれて、溝41と流路40との連通時間
が徐々に短くなるので、伝達される圧力は低くなって行
く。溝41に伝達された圧力は流路39を通じて溝30
に伝達され、回転数の増大に従ってチップシール31の
押し付け圧力が徐々に低下するため、第1の実施形態の
場合と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】弁の構成を示すための図1におけるA−A断面
図である。
【図3】(1)及び(2)は、第1実施形態の異なる作
動状態を示すA−A断面における一部拡大断面図であ
る。
【図4】チップシール部の拡大断面図である。
【図5】第1実施形態の効果を説明する線図である。
【図6】第2実施形態の全体構成を示す縦断面図であ
る。
【図7】第3実施形態の全体構成を示す縦断面図であ
る。
【図8】(1)及び(2)は、第3実施形態の異なる作
動状態を示す図7のB−B断面における一部拡大断面図
である。
【図9】第3実施形態における溝内の圧力変化を示す線
図である。
【符号の説明】
1,2…ハウジング 1a,2a…渦巻状の歯(固定スクロール) 3…可動スクロール 3a…端板 3b,3c…渦巻状の歯 4…クランクシャフト 11,12…バランサ 15…クランク部 16,17…作動室群 20…電動機部 21…弁 22…バネ 23…弁止め板 24,28…圧力室 30…溝(背圧室) 31…チップシール 33…板ばね 37…圧力室 39…溝(背圧室) 41…扇状の溝 43…吸入室 44…吐出室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入室と吐出室を形成するハウジング
    と、前記ハウジングの内壁面上に形成された渦巻状の歯
    からなる固定スクロールと、可動の端板上に形成された
    渦巻状の歯からなり、前記固定スクロールに対して中心
    及び位相をずらして噛み合うように組み込まれた可動ス
    クロールと、噛み合った前記固定スクロールと前記可動
    スクロールとの間に形成される複数の作動室と、前記ハ
    ウジングに回転自在に支持されると共に、軸心に対して
    所定量偏心したクランク部を備えていて、それによって
    前記可動スクロールに公転運動を与えるクランクシャフ
    トと、前記可動スクロールの公転のみを許容すると共に
    自転を阻止する自転防止機構と、前記可動スクロール及
    び前記固定スクロールのうちの少なくとも一方の渦巻状
    の歯の端面上に形成された溝に嵌入されたチップシール
    と、前記チップシールと前記渦巻状の歯の端面上に形成
    された溝によって形成される背圧室と、前記背圧室の圧
    力を、前記クランクシャフトの回転数の変化に応じて制
    御する手段を有することを特徴とするスクロール型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 前記背圧室の圧力を前記クランクシャフ
    トの回転数の変化に応じて制御する手段として、前記吐
    出室と前記背圧室とを結ぶ流路の開閉を遠心力により制
    御する手段を有することを特徴とする請求項1記載のス
    クロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記吐出室と前記背圧室とを結ぶ流路の
    開閉を遠心力により制御する手段として、前記クランク
    シャフトの回転数に応じた大きさの遠心力を受ける位置
    に配設され、遠心力とバネ及び吐出空気の押圧力の力の
    釣合により開閉する弁を有することを特徴とする請求項
    2記載のスクロール型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記背圧室の圧力を前記クランクシャフ
    トの回転数の変化に応じて制御する手段として、前記吐
    出室と前記背圧室とを結ぶ流路の連通時間を制御する手
    段を有することを特徴とする請求項1記載のスクロール
    型圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記吐出室と前記背圧室とを結ぶ流路の
    連通時間を制御する手段として、前記クランクシャフト
    内に設けられた流路と、前記クランクシャフトの回転位
    置により前記流路と連通または遮断する扇状に加工され
    た溝を用いることを特徴とする請求項4記載のスクロー
    ル型圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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