JP3016536B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP3016536B2
JP3016536B2 JP6044025A JP4402594A JP3016536B2 JP 3016536 B2 JP3016536 B2 JP 3016536B2 JP 6044025 A JP6044025 A JP 6044025A JP 4402594 A JP4402594 A JP 4402594A JP 3016536 B2 JP3016536 B2 JP 3016536B2
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    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
    • F04C18/0269Details concerning the involute wraps

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール型圧縮機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機(以下、単に
圧縮機という。)として、特開昭60−85285号公
報記載のものが知られている。この圧縮機では、ハウジ
ング内に固定側板及び固定渦巻体からなる固定スクロー
ルが固定され、この固定スクロールには可動側板及び可
動渦巻体を有する可動スクロールが互いに180°位相
をずらして噛合されている。また、ハウジングには駆動
軸が軸受を介して回転自在に支承され、駆動軸の後端に
は駆動ピンが突設されている。この駆動ピンは可動渦巻
体と背向して可動側板から突出されたボス部内にラジア
ル軸受を介して嵌合されている。そして、固定スクロー
ルと可動側板との間には可動スクロールの自転を防止す
る自転防止機構が装備されている。
【0003】この圧縮機では、駆動軸が回転されれば駆
動ピンが回転し、駆動ピンの回転は軸受を介して可動ス
クロールに伝達され、可動スクロールが自転防止機構に
より自転を防止されていることから、可動スクロールは
公転運動のみ実行される。これによって固定スクロール
と可動スクロールとの噛合により形成される圧縮室が順
次容積を縮小させながら渦巻き中心方向へ移動されるた
め、冷媒ガスを吸入口から圧縮室内に吸入し、圧縮室内
の冷媒ガスを順次圧縮して吐出室、ひいては吐出口から
吐出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の圧縮
機はいづれも、図10及び図11に示すように、可動側
板90における可動渦巻体91側の底面90aと可動側
板90の周面90bとがなす外縁92と、固定渦巻体8
0の先端面80aと固定渦巻体80の最外内周面(内周
面のうち最外の一周分をいう。以下、同様。)80bと
がなす内縁82とは角張って形成されている。このた
め、可動スクロールが矢印の方向に移動すれば、固定ス
クロールとハウジング又は固定スクロールとの間でかし
りや凝着を生じるおそれがあった。
【0005】すなわち、この種の圧縮機では、可動スク
ロールが軸心を中心とする公転運動を行う間、可動スク
ロールには、公転運動による遠心力と、圧縮室内の冷媒
ガスによる圧縮反力とが作用する。これら遠心力及び圧
縮反力は、この圧縮機では、ボス部が駆動軸に対して偏
心して支持され、かつ可動スクロールが固定スクロール
に対していわゆる片持ちで支承されていることから、可
動スクロールの重心を中心として可動スクロールを固定
スクロールに対して傾斜させるように作用する。そし
て、固定及び可動スクロールの組付上の寸法公差、つま
り固定及び可動スクロール間の軸方向の間隙や、可動ス
クロールを駆動ピンとの間で支承するラジアル軸受等の
間隙が不可避であることから、運転中は可動スクロール
が軸心に対して微傾動しやすい。また、起動直後に生じ
やすい液圧縮の際にも可動スクロールが固定スクロール
に対して傾斜されやすい。
【0006】こうして、図10に示すように、例えば可
動渦巻体91が図中右下がりに微傾動すれば、固定スク
ロールの内縁82が可動スクロールの底面90aと干渉
しやすい。また、図11に示すように、例えば可動渦巻
体91が図中右上がりに微傾動すれば、可動スクロール
の外縁92が固定スクロールの先端面80aと干渉しや
すい。さらに、いづれの場合も、可動スクロールの外縁
92が固定スクロールの内縁82と干渉しやすい。こう
して、内縁82と底面90a、外縁92と先端面80a
又は外縁92と内縁82とに局部的な押圧関係を生じて
かしりや凝着を生じるおそれがあった。
【0007】固定スクロールがハウジング内に固定され
る形式の圧縮機では、可動スクロールが微傾動すれば、
可動スクロールの外縁がハウジングの内壁と干渉しやす
く、やはりここでかしりや凝着を生じるおそれがあっ
た。そして、高圧縮比条件にて長期間運転を継続すれ
ば、圧縮反力が大きいため、可動スクロールとハウジン
グ又は固定スクロールに損傷を生じる虞れがある。
【0008】特に、この種の圧縮機においては、軽量性
と摺動性とを考慮し、例えば固定及び可動スクロールを
アルミニウム系合金で形成し、いずれか一方の表面に硬
質アルマイト処理を施す等、可動スクロールと固定スク
ロールのいずれか一方を硬質材、他方を軟質材とする場
合がある(例えば、特公昭63−32992号公報、特
開平2−146201号公報)。こうして、例えば、可
動スクロールに硬質アルマイト層からなる硬質層を施し
たとすれば、この可動スクロールが微傾動することによ
り、ハウジング又は固定スクロールがよりかしられやす
くなる。
【0009】本発明は、可動スクロールが微傾動した場
合においても、可動スクロール及びハウジング又は固定
スクロールの損傷を確実に防止することを解決すべき課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の圧縮機は、上記課題を解決するため、
固定側板及び固定渦巻体を有し、ハウジングに固定され
る固定スクロールと、該固定スクロールと噛合して圧縮
室を形成する可動側板及び可動渦巻体を有し、自転不能
かつ軸心に対して公転可能に支承された可動スクロール
とを備え、該可動スクロールの公転運動により該圧縮室
が渦巻き中心方向に移動されて容積を縮小する圧縮機に
おいて、前記可動側板における前記可動渦巻体側の底面
と該可動側板の周面とがなす外縁には、面取りが施され
ていることを特徴とする。
【0011】面取りとしては、丸面取り、テーパ面取り
を採用することができる。丸面取りを施すことが角張っ
た部分をもたないため、好ましい。また、テーパ面取り
を施す場合でも、底面側が可及的に鈍角になるようにす
ることが好ましい。かかる面取りは、可動スクロールの
鍛造により、又は可動渦巻体の切削後等にプレス加工す
ることにより施すことができる。
【0012】(2)請求項2の圧縮機は、上記課題を解
決するため、固定側板及び固定渦巻体を有し、ハウジン
グに固定される固定スクロールと、該固定スクロールと
噛合して圧縮室を形成する可動側板及び可動渦巻体を有
し、自転不能かつ軸心に対して公転可能に支承された可
動スクロールとを備え、該可動スクロールの公転運動に
より該圧縮室が渦巻き中心方向に移動されて容積を縮小
する圧縮機において、前記固定渦巻体の先端面と該固定
渦巻体の最外内周面とがなす内縁には、面取りが施され
ていることを特徴とする。
【0013】この面取りとしても、丸面取り、テーパ面
取りを採用することができる。丸面取りを施すことが角
張った部分をもたないため、好ましい。また、テーパ面
取りを施す場合でも、先端面側が可及的に鈍角になるよ
うにすることが好ましい。かかる面取りは、固定スクロ
ールの鍛造により、又は固定渦巻体の切削後等にプレス
加工することにより施すことができる。
【0014】(3)請求項3の圧縮機では、請求項1又
は2記載の圧縮機において、固定スクロール及び可動ス
クロールはアルミニウム系合金により形成され、該固定
スクロール及び該可動スクロールのうち面取りが施され
たものの表面には硬質層が形成されていることを特徴と
する。硬質層としては、硬質アルマイト層、無電解Ni
−Pメッキ層を採用することができる。但し、硬質層と
して硬質アルマイト層を採用するのであれば、固定スク
ロール及び可動スクロールに面取りを施す場合、固定ス
クロール又は可動スクロールに硬質アルマイト層を形成
することが摺動性向上のために好ましい。
【0015】
【作用】
(1)請求項1の圧縮機では、可動側板における可動渦
巻体側の底面と可動側板の周面とがなす外縁に面取りが
施されているため、遠心力、圧縮反力及び液圧縮により
可動スクロールが微傾動しても、可動スクロールの外縁
と、固定渦巻体の先端面とは、相互の干渉が緩和され
る。また、可動スクロールの外縁と、固定渦巻体の先端
面と固定渦巻体の最外内周面とがなす内縁とも、相互の
干渉が緩和される。固定スクロールがハウジング内に固
定される形式の圧縮機であっても、可動スクロールの外
縁がハウジングの内壁とは、相互の干渉が緩和される。
このため、接触部の面圧は軽減され、カシリや凝着が防
止される。
【0016】(2)請求項2の圧縮機では、固定渦巻体
の先端面と固定渦巻体の最外内周面とがなす内縁に面取
りが施されているため、可動スクロールが微傾動して
も、極端な場合に可動スクロールがうねりを伴う微傾動
を生じても、固定スクロールの内縁と、可動側板におけ
る可動渦巻体側の底面とは、相互の干渉が緩和される。
また、固定スクロールの内縁と、可動側板における可動
渦巻体側の底面と可動側板の周面とがなす外縁とも、相
互の干渉が緩和される。このため、接触部の面圧は軽減
され、カシリや凝着が防止される。
【0017】(3)請求項3の圧縮機では、固定スクロ
ール及び可動スクロールはアルミニウム系合金により形
成され、軽量化が実現されている。こうして、固定及び
可動スクロールをアルミニウム系合金で形成した場合、
外縁及び内縁が角張って形成されているならば、例え硬
質層を形成したとしても、摺動性が阻害される。しか
し、請求項3の圧縮機では、固定スクロール及び可動ス
クロールのうち面取りが施されたものの表面に硬質層が
形成されているため、硬質層が低い面圧で相手材と摺動
し、高い摺動性が確保される。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、請求項1、2を具体化した実施例を
図1〜5を参照しつつ説明する。この圧縮機は、図1に
示すように、固定側板21と、この固定側板21と一体
に形成され外郭を形成するシェル部22と、固定側板2
1の内側にインボリュート曲線等により形成された固定
渦巻体23とからなる固定スクロール2が、可動側板4
1と、この可動側板41の内側にインボリュート曲線等
により形成された可動渦巻体42とを有する可動スクロ
ール4と噛合することにより、圧縮室1を形成してい
る。
【0019】可動スクロール4はアルミニウム系合金に
より形成され、図2、図4及び図6に示すように、可動
側板41における可動渦巻体42側の底面41aと可動
側板41の周面41bとがなす外縁44には、丸面取り
1 が施されている。この丸面取りR1 は可動渦巻体4
2の切削後にプレス加工することにより施したものであ
る。
【0020】また、固定スクロール2もアルミニウム系
合金により形成され、図3、図5及び図6に示すよう
に、固定渦巻体23の先端面23aと固定渦巻体23の
最外内周面23bとがなす内縁24にも、丸面取りR2
が施されている。この丸面取りR2 は固定渦巻体23の
切削後にプレス加工することにより施したものである。
なお、固定渦巻体23及び可動渦巻体42の先端にはP
TFE製のチップシールが嵌合されている。
【0021】図1に示すように、固定スクロール2のシ
ェル部22と締結手段により結合されたフロントハウジ
ング30内には、軸封装置31及び主軸受32を介して
駆動軸33が回転自在に支承されており、駆動軸33の
大径部内端にはスライドキー34が突設されている。こ
のスライドキー34にはカウンタウェイト35及び駆動
ブッシュ36が嵌合され、駆動ブッシュ36に軸受37
を介して可動側板41のボス部43が支承されている。
【0022】フロントハウジング30と可動側板41と
の間には軸方向に延在する所定数の自転防止ピン51a
をもつ可動リング51が介在され、自転防止ピン51a
はフロントハウジング30に凹設された規制孔30aと
可動側板41に凹設された規制孔41aとにライナーを
介して係合され、これにより駆動軸33及び可動側板4
1より作用するラジアル方向の力を受承して可動側板4
1の自転を防止している。また、自転防止ピン51aが
設けられていない可動リング51の前後面はフロントハ
ウジング30及び可動側板41と当接されており、これ
により可動側板41より作用するスラスト方向の力が受
承されている。
【0023】また、フロントハウジング30には冷凍回
路と通じる図示しない吸入口が貫設され、吸入口は可動
リング51の開口により吸入段階の圧縮室1内に連通さ
れている。固定スクロール2の固定側板21と締結手段
により結合されたリアハウジング38内には吐出室39
が形成されており、この吐出室39は固定側板21の中
央部分に貫設された吐出ポート2と吐出弁39a及びリ
テーナ39bを介して連通され、図示しない吐出口で冷
凍回路と連通されている。
【0024】以上のように構成されたこの圧縮機では、
駆動軸33が車両用エンジンから電磁クラッチ等を介し
て回転される。これにより、スライドキー34が駆動さ
れ、駆動ブッシュ36が可動リング51、自転防止ピン
51a及び規制孔30a、41aとの協働により可動ス
クロール4を公転円に沿って公転させる。そして、固定
側板21、固定渦巻体23、可動側板41及び可動渦巻
体42により形成される圧縮室1は順次容積を縮小させ
ながら渦巻き中心方向へ移動されるため、冷凍回路より
冷媒ガスが吸入口から吸入段階の圧縮室1に吸入され
る。その後、圧縮室1の移動によって圧縮された冷媒ガ
スは、吐出口2、吐出弁39aを介して吐出室39へ吐
出される。
【0025】このとき、この圧縮機では、図6に示すよ
うに、可動スクロール4の外縁44に丸面取りR1 が施
され、かつ固定スクロール2の内縁24にも丸面取りR
2 が施されているため、遠心力、圧縮反力及び液圧縮に
より可動スクロール4が微傾動しても、極端な場合に可
動スクロール2がうねりを伴う微傾動を生じても、可動
スクロール4が矢印の方向に移動した場合に、固定スク
ロール2の内縁24と可動側板41における可動渦巻体
42側の底面41aとは、相互の干渉が緩和される。ま
た、図6とは逆に可動スクロール4が傾動した場合で
も、可動スクロール4の外縁44と固定渦巻体23の先
端面23aとも、相互の干渉が緩和される。さらに、可
動スクロール4の外縁44と固定スクロール2の内縁2
4とも、相互の干渉が緩和される。このため、接触部の
面圧は軽減され、カシリや凝着が防止される。
【0026】したがって、この圧縮機では、固定スクロ
ール2及び可動スクロール4がアルミニウム系合金によ
り形成されていることにより軽量化が実現されていると
同時に、可動スクロール4及び固定スクロール2の損傷
を確実に防止することができるため、比較的簡易な手段
によって、高回転時及び高圧縮比条件下において長期間
運転を継続したとしても優れた耐久性を発揮することが
できる。 (実施例2)請求項1の他の実施例として、図7に示す
ものがある。この圧縮機では、可動側板41における可
動渦巻体42側の底面41aと可動側板41の周面41
bとがなす外縁44にテーパ面取りT1 を施している。
このテーパ面取りT1 は、底面41a側が可及的に鈍角
になるように、可動スクロール4の鍛造により施したも
のである。なお、テーパ面取りT1 をプレス加工により
施してもよい。固定渦巻体23の先端面23aと固定渦
巻体23の最外内周面23bとがなす内縁24には、面
取りを施していない。他の構成は実施例1と同一であ
る。
【0027】この圧縮機においても実施例1と同様の作
用及び効果を奏することができる。 (実施例3)請求項1、3の実施例として、図8に示す
ものがある。この圧縮機では、可動スクロール4の表面
に硬質アルマイト層からなる硬質層C1 が形成され、か
つ可動側板41における可動渦巻体42側の底面41a
と可動側板41の周面41bとがなす外縁44に丸面取
りR1 を施している。また、固定スクロール2の表面は
アルミニウム系合金のままであり、固定渦巻体23の先
端面23aと固定渦巻体23の最外内周面23bとがな
す内縁24には、面取りを施していない。他の構成は実
施例1と同一である。
【0028】この圧縮機では、丸面取りR1 が施された
可動スクロール4の表面に硬質層C 1 が形成されている
ため、硬質層C1 が低い面圧で固定スクロール2と摺動
し、高い摺動性が確保される。 (実施例4)請求項1、3の他の実施例として、図8に
示すものがある。この圧縮機では、可動スクロール4の
表面に無電解Ni−Pメッキ層からなる硬質層C2 が形
成され、固定スクロール2の内表面にも無電解Ni−P
メッキ層からなる図示しない硬質層が形成されている。
また、可動側板41における可動渦巻体42側の底面4
1aと可動側板41の周面41bとがなす外縁44にテ
ーパ面取りT1 を施し、固定渦巻体23の先端面23a
と固定渦巻体23の最外内周面23bとがなす内縁24
にも図示しないテーパ面取りを施している。このテーパ
面取りは、先端面23a側が可及的に鈍角になるよう
に、固定スクロール2の鍛造により施したものである。
なお、テーパ面取りをプレス加工により施してもよい。
他の構成は実施例1と同一である。
【0029】この圧縮機においても、実施例1又は実施
例3と同様の作用及び効果を奏することができる。な
お、上記実施例1〜4では、可動側板41の周面41b
が可動渦巻体42の外周面と一部連続しているが、可動
側板41の周面41bが可動渦巻体42の外周面と連続
しない場合であっても、同様である。
【0030】また、上記実施例1〜4では固定スクロー
ル2のシェル部22が圧縮機の外郭を形成しているが、
固定スクロールがハウジング内に固定される形式の圧縮
機であっても、実施例1〜4と同様の構成を採用するこ
とにより、可動スクロールの外縁とハウジングの内壁と
の相互の干渉を緩和することができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3の圧
縮機では、各請求項記載の構成を採用しているため、次
のような優れた効果を奏することができる。 (1)請求項1の圧縮機では、可動スクロールの外縁に
面取りが施されているため、この可動スクロールが微傾
動した場合においても、可動スクロール及びハウジング
又は固定スクロールの損傷を確実に防止することができ
る。
【0032】したがって、この圧縮機では、比較的簡易
な手段によって、高回転時及び高圧縮比条件下において
長期間運転を継続したとしても優れた耐久性を発揮する
ことができる。 (2)請求項2の圧縮機では、固定スクロールの内縁に
面取りが施されているため、可動スクロールがねじりを
伴う微傾動を生じた場合においても、可動スクロール及
び固定スクロールの損傷を確実に防止することができ
る。
【0033】したがって、この圧縮機においても、比較
的簡易な手段によって、高回転時及び高圧縮比条件下に
おいて長期間運転を継続したとしても優れた耐久性を発
揮することができる。 (3)請求項3の圧縮機では、固定スクロール及び可動
スクロールがアルミニウム系合金により形成され、軽量
化が実現されている。また、この圧縮機では、固定スク
ロール及び可動スクロールのうち面取りが施されたもの
の表面に硬質層が形成されているため、高い摺動性を確
保することができ、請求項1又は2の効果を一層発揮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施例1の圧縮機に係り、可動スクロールの平
面図である。
【図3】実施例1の圧縮機に係り、固定スクロールの平
面図である。
【図4】実施例1の圧縮機に係り、可動スクロールの断
面図である。
【図5】実施例1の圧縮機に係り、固定スクロールの断
面図である。
【図6】実施例1の圧縮機に係り、可動スクロールの外
縁及び固定スクロールの内縁を示す拡大断面図である。
【図7】実施例2の圧縮機に係り、可動スクロールの断
面図である。
【図8】実施例3の圧縮機に係り、可動スクロールの一
部拡大断面図である。
【図9】実施例4の圧縮機に係り、可動スクロールの一
部拡大断面図である。
【図10】従来の圧縮機に係り、可動スクロールの外縁
及び固定スクロールの内縁を示す拡大断面図である。
【図11】従来の圧縮機に係り、可動スクロールの外縁
及び固定スクロールの内縁を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
2…固定スクロール 21…固定側板 23…
固定渦巻体 4…可動スクロール 41…可動側板 42…
可動渦巻体 30…フロントハウジング 38…リアハウジン
グ 1…圧縮室 41a…底面 41b
…周面 44…外縁 23a…先端面 23b
…最外内周面 24…内縁 R1 、R2 、T1 …面取り C1
2 …硬質層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 吉田 哲夫 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定側板及び固定渦巻体を有し、ハウジン
    グに固定される固定スクロールと、該固定スクロールと
    噛合して圧縮室を形成する可動側板及び可動渦巻体を有
    し、自転不能かつ軸心に対して公転可能に支承された可
    動スクロールとを備え、該可動スクロールの公転運動に
    より該圧縮室が渦巻き中心方向に移動されて容積を縮小
    するスクロール型圧縮機において、 前記可動側板における前記可動渦巻体側の底面と該可動
    側板の周面とがなす外縁には、面取りが施されているこ
    とを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】固定側板及び固定渦巻体を有し、ハウジン
    グに固定される固定スクロールと、該固定スクロールと
    噛合して圧縮室を形成する可動側板及び可動渦巻体を有
    し、自転不能かつ軸心に対して公転可能に支承された可
    動スクロールとを備え、該可動スクロールの公転運動に
    より該圧縮室が渦巻き中心方向に移動されて容積を縮小
    するスクロール型圧縮機において、 前記固定渦巻体の先端面と該固定渦巻体の最外内周面と
    がなす内縁には、面取りが施されていることを特徴とす
    るスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】固定スクロール及び可動スクロールはアル
    ミニウム系合金により形成され、該固定スクロール及び
    該可動スクロールのうち面取りが施されたものの表面に
    は硬質層が形成されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載のスクロール型圧縮機。
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