JP2001207976A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

Info

Publication number
JP2001207976A
JP2001207976A JP2000019041A JP2000019041A JP2001207976A JP 2001207976 A JP2001207976 A JP 2001207976A JP 2000019041 A JP2000019041 A JP 2000019041A JP 2000019041 A JP2000019041 A JP 2000019041A JP 2001207976 A JP2001207976 A JP 2001207976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt insertion
scroll
cover
fixed scroll
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000019041A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayuki Kimata
央幸 木全
Katsumi Hirooka
勝実 広岡
Susumu Matsuda
進 松田
Tomoji Kinoshita
智司 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000019041A priority Critical patent/JP2001207976A/ja
Publication of JP2001207976A publication Critical patent/JP2001207976A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧室のシール性を安定的に維持すると共に
スクロール型圧縮機の組立性の向上を図る。 【解決手段】 カバー15のボルト挿通係合受け座15
0が固定スクロール9のボルト挿通部91と係合してい
ることにより、固定スクロール9とカバー15間のシー
ル代が増大するので、高圧室HRのシール性をよりいっ
そう安定して得ることができる。しかも、カバー15を
鋳造により形成すると、それ自体の剛性を上げることが
でき、高圧ガスがカバー15を押し上げるような作用が
生じても、それに耐えることができ、カバーが浮き上が
りがなくなり、高圧室HRのシール性を安定した状態で
維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば冷凍装置
や空気調和装置などに使用されるスクロール型圧縮機に
係り、特に固定スクロールとその上に取付けられるカバ
ーとで高圧室を形成するのに好適なスクロール型圧縮機
に関するものである。
【0002 】
【従来の技術】一般に、スクロール型圧縮機などのスク
ロール型流体機械には、固定スクロール,旋回スクロー
ル及び自転阻止機構を具備するスクロール圧縮機構が設
けられている。このようなスクロール圧縮機構におい
て、固定スクロールは、吸入管及び吐出管をそれぞれ接
続したハウジング内に固定支持された不動のスクロール
である。旋回スクロールは、固定スクロールと上下ある
いは左右方向に噛み合わされた状態で配置され、自転阻
止機構により自転を阻止されると共に、電動モータなど
の駆動源により、固定スクロールに対し公転旋回運動を
行うものである。また旋回スクロールは、固定スクロー
ルと複数の接触箇所で接触して三日月状の圧縮室を形成
し、該圧縮室が外周側から容積を減少させながら内側へ
移動することにより、吸入・圧縮・吐出を同時に行うこ
とができる。
【0003 】このようなスクロール型圧縮機の従来技
術を図4及び図5に基づいて説明する。このスクロール
型圧縮機1は、有底筒形状のハウジング2と、該ハウジ
ング2内部の上部にフレーム3で支持されたスクロール
圧縮機構(以下、単に圧縮機構と略称す)4と、該圧縮
機構4の上部に取付けられ、圧縮機構4の固定スクロー
ル9と共に高圧室HRを形成するカバー15と、圧縮機
構4の下部に、即ちハウジング2内の下部にフレーム3
を介し配設された駆動源としてのモータ部5とを備え、
該モータ部5の回転シャフト6が圧縮機構4の下部に連
結されている。
【0004 】前記ハウジング2は、筒部2aの下部及
び上部が底部2b,蓋部2cによってそれぞれ閉塞状態
とされ、また筒部2aの側部には吸入管7が接続されて
いる。圧縮機構4は、フレーム3に取付けられた固定ス
クロール9と、フレーム3と固定スクロール9との間に
スラスト軸受10を介し公転旋回運動が可能となるよう
に支持された旋回スクロール11と、該旋回スクロール
11の外面に設けられた旋回スクロール11の公転旋回
運動を許容しながらその自転を阻止するオルダムリンク
等からなる自転阻止機構12とを備えている。
【0005 】前記固定スクロール9は、固定側板9a
と、該固定側板9aの内面に垂下して形成された渦巻き
状の固定側渦巻体9bと、固定側板9aの周縁部に形成
された円筒状の周壁部9cとを有し、該固定側渦巻体9
bの先端面にはチップシール13が嵌装されている。
【0006 】前記固定側板9aには、その中央部に吐
出通路14が軸方向に沿い貫通して形成されると共に、
その上面に吐出通路14を開閉する吐出弁17が取付け
られている。また固定側板9aの上面には、カバー15
がボルト16,図示しないシール部材等を介し取付けら
れ、カバー15と固定側板9aとで高圧室HRが形成さ
れている。このカバー15の内部には、ハウジング2の
蓋部2cを貫通した吐出管8の下端が接続されている。
【0007 】また、フレーム3の外周部には、吸入管
7からハウジング7内に取り込んでこれから圧縮しよう
とする流体(以下、圧縮流体と呼ぶ)を固定スクロール
9の固定側板9a及び周壁部9cの内面側に導く吸入口
18が形成されている。この吸入口18は、吸入管7と
連絡すると共に、固定スクロール9と旋回スクロール1
1との間に形成される吸入室19と連絡している。従っ
て、吸入管7からハウジング2内に導入された圧縮流体
は、吸入口18を通って吸入室19から圧縮機構4へと
吸入されることとなる。
【0008 】前記旋回スクロール11は、前記固定側
板9aに対向して配置された旋回側板11aと、該旋回
側板11aの上面に立設され、かつ固定側渦巻体9bと
噛み合わされた渦巻き状の旋回側渦巻体11bとを有
し、該旋回側渦巻体11bの先端面にはチップシール1
3が嵌装されている。
【0009 】旋回側板11aには、その底面に円筒形
状のボス20が軸方向に沿って突設され、該ボス20の
内部には、ブッシュ21が旋回軸受22を介し回転可能
に嵌装されている。また、ブッシュ21の内部には軸線
から偏心した貫通孔21aが形成されている。
【0010 】固定スクロール9と旋回スクロール11
とは、互いに所定の距離だけ偏心した状態で、固定側渦
巻体9bと旋回側渦巻体11bとの互いの側面が複数箇
所で線接触できるように180度の位相差をもって噛み
合わされている。また、この状態で、固定側渦巻体9b
及び旋回側渦巻体11bのチップシール13がそれぞれ
旋回側板11a,固定側板9aの内面に密接し、図5に
示すように、固定側渦巻体9bと旋回側渦巻体11bの
中心に対し点対称の位置関係となる複数箇所に密閉空間
となる圧縮室Pが形成される。なお、旋回スクロール1
1は、周知のオルダムリンクを有する自転阻止機構12
により、フレーム3及び固定スクロール9に対し自転が
阻止された状態で公転旋回運動可能となるようにしてい
る。
【0011 】前記モータ部5の回転シャフト6は、フ
レーム3の内周面に装着された上部軸受23及び下部軸
受24によって軸支され、その上端には偏心ピン25が
軸線から所定量偏心した状態で突設されている。偏心ピ
ン25は、ブッシュ21の貫通孔21aに挿入され、ブ
ッシュ21を回転可能に支持している。下部軸受24は
ハウジング2内の下部に固定された支持体29に取付け
られている。なお、回転シャフト6にはバランスウエイ
トが設けられている。
【0012 】偏心ピン25及び回転シャフト6には、
これらを上下に貫通する油通路26が形成されると共
に、回転シャフト6の下端には潤滑油ポンプ機構27が
設けられ、該ポンプ機構27がモータ部5の回転時、ハ
ウジング2下部に貯留している潤滑油28が油通路26
を経て回転シャフト6上部の偏心ピン25の上端面から
各摺動部に供給されるようにしている。
【0013 】上記構成のスクロール型圧縮機1は、モ
ータ部5によって回転シャフト6が駆動されると、その
偏心ピン25,ブッシュ21,旋回軸受22及びボス2
0を介して旋回スクロール11に伝達されると共に、旋
回スクロール11が自転阻止機構12によって自転が阻
止されたままで固定スクロール9に対し公転旋回運動動
作する。このとき、圧縮流体は、吸入管7からハウジン
グ2内に供給されることによってモータ部5を冷却する
一方、吸入口18及び吸入管19を経て圧縮室Pに供給
される。
【0014 】そして、圧縮室P内の圧縮流体は、旋回
スクロール11の上記公転旋回運動による圧縮室Pの容
積縮小に伴い、圧縮されながら中央部に移送される。こ
のようにして圧縮された圧縮流体は、吐出通路14から
吐出弁17を押し開いて高圧室HR内に排出され、該高
圧室HRから吐出管8により圧縮機の外部へと導かれる
こととなる。
【0015 】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
従来のスクロール型圧縮機1は、固定スクロール9に取
付けられているカバー15が薄肉部材によって形成さ
れ、しかも固定スクロール9の上面において周囲複数箇
所でボルト16の締結により取付けられていることか
ら、以下のような問題があった。即ち、高圧の圧縮流体
が固定側板9から高圧室HRに排出されるが、その際、
圧縮流体の高圧ガスが、高圧室HRを形成するカバー1
5を上方に押し上げるように作用するので、カバー15
が固定側板9から浮き上がってしまい、高圧室HRのシ
ール性が低下して高圧ガスが低圧側のガスとリークした
り騒音を発生したりする可能性があった。
【0016 】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑
み、高圧室のシール性を安定的に維持すると共にスクロ
ール型圧縮機の組立性の向上を図ることを目的としてい
る。
【0017 】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては以下の手段を採用する。即ち、請
求項1記載のスクロール型圧縮機は、吸入管を有するハ
ウジングと、該ハウジング内に固定されて吸入管と連絡
する吸入口を有するフレームと、該フレームに取付けら
れた固定スクロールと、該固定スクロールと噛み合うと
共に固定スクロールに対し自転阻止された状態で公転旋
回する旋回スクロールと、前記固定スクロールに取付け
られて固定スクロールと共に高圧室を形成すると共に該
高圧室内の高圧ガスを外部に排出させる吐出管を有する
カバーとを備えるスクロール型圧縮機であって、前記カ
バー及び固定スクロールの双方を前記フレームに対し共
締めにより一体的に取付けることを特徴とする。
【0018 】本発明においては、カバー及び固定スク
ロールの双方がフレームに対しボルトによって一体的に
共締めされるので、従来技術のようにフレームに固定ス
クロールを、かつ該固定スクロールにカバーをそれぞれ
順次取付けることが不要になり、従って、カバーと固定
スクロールを一体的に組み立てればよいので、組立作業
の向上を図ることもでき、それだけ廉価にすることも可
能となる。
【0019 】請求項2記載のスクロール型圧縮機は、
請求項1記載のスクロール型圧縮機において、前記カバ
ーの外周部に、前記固定スクロールの外周部に設けられ
ているボルト挿通部と係合可能であってかつボルトを挿
通し得るボルト挿通係合受け座を形成し、該ボルト挿通
係合受け座と前記ボルト挿通部との係合により高圧室の
シール代を増大させることを特徴とする。
【0020 】これによると、カバーに設けたボルト挿
通係合受け座が固定スクロールに設けたボルト挿通部と
係合することにより、固定スクロールとカバー間のシー
ル代が増大するので、高圧室のシール性をよりいっそう
安定して得ることができる。
【0021 】請求項3記載のスクロール型圧縮機は、
請求項2記載のスクロール型圧縮機において、前記ボル
ト挿通係合受け座は、前記カバーの外周部に軸方向に沿
い下方に延長形成されて前記ボルト挿通部に載置される
と共に該ボルト挿通部のボルト挿通孔と対応する位置に
ボルト挿通孔を設けられた載置部と、該載置部の外周部
に形成されて前記固定スクロールの頭部外周部と係合す
る係合凹部とを有して構成されていることを特徴とす
る。
【0022 】これによると、ボルト挿通係合受け座
が、載置部と、係合凹部とを有して構成されるので、固
定スクロールとカバー間のシール代が大幅に増大し、高
圧室のシール性をよりいっそう安定して得ることができ
る。
【0023 】請求項4記載のスクロール型圧縮機は、
請求項2記載のスクロール型圧縮機において、前記ボル
ト挿通係合受け座は、カバーの外周部に軸方向に沿い下
方に延長形成されて前記ボルト挿通部に載置されると共
に該ボルト挿通部のボルト挿通孔と対応する位置にボル
ト挿通孔を設けられた載置部と、該載置部の底面に形成
されて前記ボルト挿通部に突設された突条部と係合する
係合溝とを有して構成されていることを特徴とする。
【0024 】これによると、ボルト挿通係合受け座
が、載置部と、係合溝とを有して構成されるので、固定
スクロールとカバー間のシール代が大幅に増大し、高圧
室のシール性をよりいっそう安定して得ることができ
る。
【0025 】請求項5記載のスクロール型圧縮機は、
請求項1、2、3または4スクロール型圧縮機におい
て、前記カバーが鋳鋼品で形成されていることを特徴と
する。
【0026 】これによると、ハウジング,フレーム,
固定スクロール,旋回スクロール,カバーを備え、かつ
該カバーを鋳鋼品で形成しているので、カバー自体の剛
性を上げることができる。そのため、高圧ガスが固定ス
クロールの吐出通路から高圧室に送られ、カバーを押し
上げるような作用が生じても、それに耐えることがで
き、カバーが浮き上がることがなくなり、高圧室のシー
ル性を安定した状態で維持することができる。
【0027 】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を、
図1乃至図3に基づいて説明する。図1及び図2は本発
明の第一の実施形態に係るスクロール型圧縮機を示し、
これらの図において従来技術と同一符号のもの若しくは
相当するものはそれぞれ同一符号を付している。このス
クロール型圧縮機は、大別すると、吸入管7を有するハ
ウジング2と、該ハウジング2内に取付けられ、かつ吸
入管7と連絡する吸入口18を有するフレーム3と、該
フレーム3に取付けられた固定スクロール9と、固定ス
クロールと噛み合わされ、かつ該固定スクロールに対し
自転阻止された状態で公転旋回運動を行う旋回スクロー
ル11と、固定スクロール9に取付けられ、かつ該固定
スクロール9と共に高圧室HRを形成すると共に、その
高圧室内の高圧ガスを外部に排出させる吐出管8を有す
るカバー15とを備えて構成されている。なお、この点
は従来技術と同様である。
【0028 】本実施形態においては、カバー15が所
望の剛性を得るようにするため鋳造によって形成されて
いる。また、このカバー15は、固定スクロール9に対
しボルト締めにより取付けられており、フレーム3に対
し固定スクロール9と共に一体的にボルト締めにより取
付けられている。即ち、カバー15は図1及び図2に示
すように、その外周部に固定スクロール9のボルト挿通
部91と係合するよう、ボルト挿通受け座150が一体
的に形成されている。
【0029 】具体的に述べると、前記ボルト挿通係合
受け座150は、図2に示すように、カバー15の外周
部に軸方向に沿い下方に延長して形成され、固定スクロ
ール9のボルト挿通部91の上面に載置する載置部15
aと、その載置部15aの内面に凹んで形成され、固定
スクロール9の頭部外周部92と係合する係合凹部15
bとを有して構成されてている。
【0030 】載置部15aには固定スクロール9のボ
ルト挿通部91に設けられているボルト挿通孔と対応す
るボルト挿通孔15cが穿設されている。また固定スク
ロール9の頭部外周部92の周囲には溝93が形成さ
れ、ここにOリング94が装着されるようにしている。
【0031 】従って、カバー15の取付けに際して
は、フレーム3に対し、Oリング94を装着した固定ス
クロール9を位置決めすると共に、その固定スクロール
9のボルト挿通部91にカバー15のボルト挿通係合受
け座150を位置決めした後、ボルト16の先端部を、
ボルト挿通係合受け座150のボルト挿通孔15c及び
ボルト挿通部91のボルト挿通孔に通してフレーム3に
締め付けることにより、固定スクロール9とカバー15
とを一体的に取付けるようにしている。
【0032 】このように、カバー15を鋳造により形
成すると、カバー自体の剛性を上げることができるの
で、高圧ガスが固定スクロール9の吐出通路14から高
圧室HRに送られ、カバー15を押し上げるような作用
が生じても、それに耐えることができ、カバーが浮き上
がることがなくなり、高圧室HRのシール性を安定した
状態で維持することができる。
【0033 】しかも、カバー15のボルト挿通係合受
け座150が固定スクロール9のボルト挿通部91と係
合していることにより、固定スクロール9とカバー15
間のシール代が大幅に増大するので、高圧室HRのシー
ル性をよりいっそう安定して得ることができる。
【0034 】また、カバー15及び固定スクロール9
の双方がフレーム3に対しボルトによって一体的に共締
めされるので、従来技術のようにフレーム3に固定スク
ロール9を、かつ該固定スクロール9にカバー15をそ
れぞれ順次取付けることが不要になり、従って、カバー
15と固定スクロール9を一体的に組み立てればよいの
で、組立作業の向上を図ることもでき、それだけ廉価に
することも可能となる。
【0035 】図3は本発明に係る他の実施形態として
スクロール型圧縮機の要部を示している。本実施形態の
場合、カバー15は所望の剛性が得られるよう鋳物によ
って形成されている。また、このカバー15の外周部に
は前記実施例と同様、固定スクロール9の外周部に設け
られているボルト91と係合するボルト挿通係合受け座
150が形成されている。
【0036 】ボルト挿通係合受け座150は、カバー
15の外周部に軸方向に沿い下方に延長して形成され、
固定スクロール9のボルト挿通部91に載置する載置部
15aと、この載置部15aの底面に凹んで形成された
係合溝15dとを有している。載置部15aにはボルト
挿通部91のボルト挿通孔と対応するボルト挿通孔15
cが穿設されている。係合溝15dは、ボルト挿通受け
座150の底面にその周囲に沿い適宜の幅及び深さをも
って形成され、固定スクロール9のボルト挿通部91に
突設された突条部95と係合するようにしている。
【0037 】突条部95は、ボルト挿通部91の上面
において、ボルト挿通孔より内側位置にその周囲に沿い
上方に向かうよう突設されている。この突条部95の内
周部にはOリング用の溝が93が設けられ、該溝93に
Oリング94が装着される。
【0038 】従って、固定スクロール9のボルト挿通
部91にカバー15のボルト挿通係合受け座105を載
置し、その際、ボルト挿通係合受け座150の係合溝1
5dにボルト挿通部91の突条部95を係合させ、その
状態でボルト16により共締めすることにより、カバー
15及び固定スクロール9の双方をフレーム3に対し取
付けるようにしているので、カバー15及び固定スクロ
ール9間のシール代を増大させることができ、先に説明
した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0039 】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る請求項
1記載のスクロール型圧縮機によれば、カバー及び固定
スクロールの双方がフレームに対しボルトによって一体
的に共締めされるので、従来技術のようにそれぞれ順次
取付けることが不要になり、組立作業の向上を図ること
もでき、それだけ廉価にすることも可能である。
【0040 】請求項2記載のスクロール型圧縮機によ
れば、前記カバーの外周部に形成されたボルト挿通係合
受け座が、固定スクロールのボルト挿通部と係合するよ
うに構成したので、固定スクロールとカバー間のシール
代が増大し、その結果として高圧室のシール性を安定し
て得ることができる。
【0041 】請求項3記載のスクロール型圧縮機によ
れば、カバーのボルト挿通係合受け座が載置部と係合凹
部とを有して構成されるので、固定スクロールとカバー
間のシール代が大幅に増大し、高圧室のシール性をより
安定して得ることができる。
【0042 】請求項4記載のスクロール型圧縮機によ
れば、ボルト挿通係合受け座が載置部と係合溝とを有し
て構成されるので、固定スクロールとカバー間のシール
代が大幅に増大し、高圧室のシール性をより安定して得
ることができる。
【0043 】請求項5記載のスクロール型圧縮機によ
れば、ハウジングとフレームと固定スクロールと旋回ス
クロールとカバーとを備え、かつ該カバーを鋳鋼品で構
成するようにしたので、カバー自体の剛性を上げること
ができ、高圧ガスによってカバーが浮き上がることがな
くなり、高圧室のシール性を安定した状態で維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスクロール型圧縮機の実施の形
態を示す断面図である。本発明の第一の実施形態に係る
スクロール型圧縮機を示す要部断面図である。
【図2】 同じく図1におけるカバーと固定スクロール
との取付部分の拡大断面図である。
【図3】 本発明に係るスクロール型圧縮機の他の実施
形態を示す要部断面図である。
【図4】 従来のスクロール型圧縮機を示す断面図であ
る。
【図5】 固定スクロールの固定側渦巻体と旋回スクロ
ールの旋回側渦巻体との噛み合い状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 スクロール型圧縮機 2 ハウジング 3 フレーム 7 吸入管 8 吐出管 9 固定スクロール 91 ボルト挿通部 92 頭部外周部 11 旋回スクロール 15 カバー 150 ボルト挿通係合受け座 15a 載置部 15b 係合凹部 15c ボルト挿通孔 15d 係合溝 16 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 進 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 木下 智司 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3H039 AA03 AA04 AA12 BB05 BB08 BB15 CC03 CC08 CC33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入管を有するハウジングと、該ハウジ
    ング内に固定されて吸入管と連絡する吸入口を有するフ
    レームと、該フレームに取付けられた固定スクロール
    と、該固定スクロールと噛み合うと共に固定スクロール
    に対し自転阻止された状態で公転旋回する旋回スクロー
    ルと、前記固定スクロールに取付けられて固定スクロー
    ルと共に高圧室を形成すると共に該高圧室内の高圧ガス
    を外部に排出させる吐出管を有するカバーとを備えるス
    クロール型圧縮機であって、 前記カバー及び固定スクロールの双方を前記フレームに
    対し共締めにより一体的に取付けることを特徴とするス
    クロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記カバーの外周部に、前記固定スクロ
    ールの外周部に設けられているボルト挿通部と係合可能
    であってかつボルトを挿通し得るボルト挿通係合受け座
    を形成し、該ボルト挿通係合受け座と前記ボルト挿通部
    との係合により高圧室のシール代を増大させることを特
    徴とする請求項1記載のスクロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記ボルト挿通係合受け座は、前記カバ
    ーの外周部に軸方向に沿い下方に延長形成されて前記ボ
    ルト挿通部に載置されると共に該ボルト挿通部のボルト
    挿通孔と対応する位置にボルト挿通孔を設けられた載置
    部と、該載置部の外周部に形成されて前記固定スクロー
    ルの頭部外周部と係合する係合凹部とを有して構成され
    ていることを特徴とする請求項2記載のスクロール型圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 前記ボルト挿通係合受け座は、カバーの
    外周部に軸方向に沿い下方に延長形成されて前記ボルト
    挿通部に載置されると共に該ボルト挿通部のボルト挿通
    孔と対応する位置にボルト挿通孔を設けられた載置部
    と、該載置部の底面に形成されて前記ボルト挿通部に突
    設された突条部と係合する係合溝とを有して構成されて
    いることを特徴とする請求項2記載のスクロール型圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 前記カバーが鋳鋼品で形成されているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4スクロール型
    圧縮機。
JP2000019041A 2000-01-27 2000-01-27 スクロール型圧縮機 Withdrawn JP2001207976A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000019041A JP2001207976A (ja) 2000-01-27 2000-01-27 スクロール型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000019041A JP2001207976A (ja) 2000-01-27 2000-01-27 スクロール型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001207976A true JP2001207976A (ja) 2001-08-03

Family

ID=18545810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000019041A Withdrawn JP2001207976A (ja) 2000-01-27 2000-01-27 スクロール型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001207976A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100343524C (zh) * 2002-12-25 2007-10-17 乐金电子(天津)电器有限公司 涡旋压缩机的排出管连接结构
EP3584445A1 (en) * 2018-06-18 2019-12-25 LG Electronics Inc. Compressor
KR20190142568A (ko) * 2018-06-18 2019-12-27 엘지전자 주식회사 압축기
JP2020020291A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社デンソー 圧縮機
CN111794961A (zh) * 2016-01-28 2020-10-20 特灵国际有限公司 扭锁式无螺栓的固定涡旋体至框架接头

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100343524C (zh) * 2002-12-25 2007-10-17 乐金电子(天津)电器有限公司 涡旋压缩机的排出管连接结构
CN111794961A (zh) * 2016-01-28 2020-10-20 特灵国际有限公司 扭锁式无螺栓的固定涡旋体至框架接头
CN111794961B (zh) * 2016-01-28 2022-10-11 特灵国际有限公司 扭锁式无螺栓的固定涡旋体至框架接头
EP3584445A1 (en) * 2018-06-18 2019-12-25 LG Electronics Inc. Compressor
KR20190142568A (ko) * 2018-06-18 2019-12-27 엘지전자 주식회사 압축기
CN110617215A (zh) * 2018-06-18 2019-12-27 Lg电子株式会社 压缩机
KR102083965B1 (ko) * 2018-06-18 2020-04-23 엘지전자 주식회사 압축기
US11306719B2 (en) 2018-06-18 2022-04-19 Lg Electronics Inc. Compressor
JP2020020291A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 株式会社デンソー 圧縮機
JP7119721B2 (ja) 2018-07-31 2022-08-17 株式会社デンソー 圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020189603A1 (ja) スクロール圧縮機
JP2000087878A (ja) スクロール型圧縮機、及びその組立方法
JPH0874753A (ja) スクロール型圧縮機
JP2001207976A (ja) スクロール型圧縮機
JP2007332850A (ja) 流体機械
JP4875346B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP2001207980A (ja) スクロール型圧縮機
JP3016536B2 (ja) スクロール型圧縮機
JPWO2002061284A1 (ja) スクロール圧縮機
JP3249256B2 (ja) 密閉型圧縮機の油ポンプ
JP4790757B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2005155577A (ja) スクロール型流体機械
JP2007170227A (ja) 流体機械
JPH0842474A (ja) ロータリ圧縮機
JP2713652B2 (ja) スクロール型流体機械及びその組立方法
JPH0727061A (ja) スクロール圧縮機
JP3958057B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP3422744B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP4301122B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2007177674A (ja) 圧縮機
JP2003343455A (ja) スクロール圧縮機
JP2001207964A (ja) 密閉型圧縮機
JP2005171882A (ja) スクロール型流体機械
JP3244881B2 (ja) 密閉型圧縮機の油ポンプ
JP4199135B2 (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070403