JP3028756B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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    • F04C29/005Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール圧縮機の可
動スクロールの自転防止機構に関するものであり、車両
用空調装置の圧縮機に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、可動スクロールの自転防止機構と
して、特開昭62−199983号公報に記載のものが
提案されている。具体的には、可動スクロールの端板の
端部に設けられたスクロール側のピンと、これに対向す
るようにハウジングの端面に設けられたハウジング側の
ピンと、これらのピンと交わるように結合したリングと
から構成されており、そして、両ピンがリングの内壁に
接触することによって、可動スクロールの自転を防止す
る機構を構成している。
【0003】また、組付け時または自転量が0の時は、
両ピンがリングの内壁に接触するより先に、可動スクロ
ールの歯部と固定スクロールの歯部とが接触して、スク
ロールの歯部の漏れによる性能低下を防止できるよう
に、両ピンとリングとの間に、僅かに隙間が設けられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、両ピンとリングとの間に、僅かに隙間が設けられて
いるので、圧縮に伴う圧縮反力によって、可動スクロー
ルに自転モーメントが作用したとき、この自転モーメン
トによって、可動スクロールが固定スクロールに対して
自転してしまう。そして、可動スクロールが自転する
と、両歯部が正しく接触できなくなり、両歯部の複数の
接触部のうち隙間が生じる箇所が発生し、圧縮室のシー
ル性が低下し、圧縮性能が低下するという問題が生じて
いた。したがって、両歯部の接触を十分なものとするに
は、可動スクロールの自転量を小さくする必要がある。
【0005】また、可動スクロールの自転量は、可動ス
クロールに作用する自転モーメントに応じて増減するの
で、可動スクロールの自転量を小さくするには、自転モ
ーメントが最大のときに、自転量を小さくするように自
転防止機構を構成することが設計上必要である。ところ
で、自転モーメントは、図7に示すように、360度周
期で最大値となり、例えば、吸入圧力を4kgf/cm
2 、吐出圧力を30kgf/cm2 とした場合では、圧
縮室容積が、媒質吸入完了時の圧縮室容積の16%とな
った(容積比16%)ときに、最大自転モーメントが発
生する。そこで、発明者等は、種々の圧力条件で研究調
査をしたところ、容積比が10%〜22%の間で最大自
転モーメントが発生することを発見した。
【0006】本発明は、上記点に鑑み、自転モーメント
が最大となったときに、可動スクロールの自転量が小さ
くなるように構成されたスクロール型圧縮機を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【発明の概要】上記目的を達成するため、以下の技術的
手段を用いる。請求項1に記載の発明によれば、スクロ
ール側ピン部材(19)、ハウジング側ピン部材(2
1)およびリング部材(22)からなる可動スクロール
(6)の自転防止機構において、可動スクロール(6)
と固定スクロール(9)とによって形成される圧縮室容
積が、媒質吸入完了時の圧縮室容積の10%〜22%に
なったときに、複数個のスクロール側ピン部材(19)
のうち少なくとも1本が、クランク軸(3)の回転軸方
向からみて、可動スクロール(6)の自転中心(O R
を通り、かつ可動スクロール(6)の自転中心(OR
と可動スクロール(6)の公転中心(OS )とを通る直
線(L1 )に直角な直線(L2 )上に位置するように配
置されている。
【0008】そしてさらに、このスクロール側ピン部材
(A)は、このスクロール側ピン部材(A)と対をなす
ハウジング側ピン部材(21)に対して、可動スクロー
ル(6)の自転方向側に位置するように構成されている
ことを特徴とする。したがって、後述するように、可動
スクロール(6)の自転量(dθ)を小さくすることが
できる。延いては、両スクロールの歯部(6a、9a)
が確実に接触することができ、両歯部(6a、9a)に
よって形成される圧縮室のシールが完全なものとなり、
確実に圧縮することができる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、 スクロ
ール側ピン部材(19)およびハウジング側ピン部材
(21)からなる可動スクロール(6)の自転防止機構
において、可動スクロール(6)と固定スクロール
(9)とによって形成される圧縮室容積が、媒質吸入完
了時の圧縮室容積の10%〜22%になったときに、複
数個のスクロール側ピン部材(19)のうち少なくとも
1本が、クランク軸(3)の回転軸方向からみて、可動
スクロール(6)の自転中心(OR )を通り、かつ可動
スクロール(6)の自転中心(OR )と可動スクロール
(6)の公転中心(O S )とを通る直線(L1 )に直角
な直線(L2 )上に配置されている。
【0010】そしてさらに、このスクロール側ピン部材
(B)と対をなす前記ハウジング側ピン部材(21)
は、このスクロール側ピン部材(B)に対して、前記可
動スクロール(6)の自転方向側に位置するように構成
されていることを特徴とする。したがって、後述するよ
うに、可動スクロール(6)の自転量(dθ)を小さく
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)図1に示す圧縮機1は、渦巻き状の可
動スクロールと固定スクロールとからなる周知のスクロ
ール型圧縮機である。
【0012】2は、圧縮機1のフロントハウジング(ハ
ウジング)で、このフロントハウジング2のほぼ中心部
に、クランク軸3を回転可能に支持するため軸受4が配
置されている。このクランク軸3の軸方紙面右側には、
その軸中心から偏心した位置にクランク軸3と一体に駆
動キー5aが形成されている。また、駆動キー5a側の
フロントハウジング2端部には、渦巻き状の歯部6aを
有する可動スクロール6が配置されている。そして、可
動スクロール6の中心に設けられたボス部6cには、軸
受7が圧入されており、この軸受7のインナーレース側
には、ブッシュ8が挿入されている。ブッシュ8には、
駆動キー5aが挿入されるキー溝8aが設けられてお
り、駆動キー5aおよびキー溝8aの断面形状は、図2
に示すように、略長方形に形成されている。
【0013】そして、キー溝8aの断面長手方向寸法
は、駆動キー5aの断面長手方向寸法に比べて僅かに大
きく、駆動キー5aはキー溝8aに対して、断面長手方
向寸法に移動可能に挿入されている。また、駆動キー5
aおよびキー溝8aの断面長手方向は、図2に示すよう
に、可動スクロール6の公転方向とは逆向きに傾いて
(図2のw)いる。以上に述べた駆動キー5a、ブッシ
ュ8およびキー溝8aにより、クランク部5が構成され
ている。
【0014】また図1において、9は、渦巻き状の歯部
9aを有する固定スクロールで、固定スクロール9は、
図示されていないボルトによって、フロントハウジング
2に組付けられている。この固定スクロール9とフロン
トハウジング2とによって閉じた空間10が形成され、
可動スクロール6は、この空間10内でクランク軸3の
回転軸周りに公転している。
【0015】固定スクロール9の端板9bのほぼ中央部
には、圧縮された媒質を吐出する吐出口11が設けられ
ており、この吐出口11は、固定スクロール9の端板9
bとリヤハウジング12とによって形成される空間に連
通している、この空間は、圧縮媒質の脈動を平滑化する
吐出マフラー13をなしている。また、吐出口11の吐
出マフラー13側の開口部には、圧縮室への逆流を防止
するばね鋼鋼材製の逆止弁14が、固定スクロール9の
端板9bに組付けられている。なお、15は、逆止弁1
4の開度を制限するストッパである。
【0016】また、可動スクロール6の歯部6aおよび
固定スクロール9の歯部9aの先端部には、圧縮室の密
閉性を保つための樹脂(本実施例の形態では、テフロ
ン)製のチップシール16、17が配置されている。そ
して、可動スクロール6の端板6bの外縁部近傍には、
円形の穴18が設けられ、この穴18には、複数個(本
実施例の形態では、図3に示すように4個である。)の
円柱状のスクロール側ピン部材19が圧入されている。
また、端板6bに対向するフロントハウジング2の面に
は、スクロール側ピン部材19にオフセットして、スク
ロール側ピン部材19と対をなすように、円形の穴20
が設けられている。この穴20には、円柱状のハウジン
グ側ピン部材21が圧入されている。なお、両ピン部材
は、耐磨耗性に優れ、強度の高い材質の金属(本実施例
の形態では、高炭素クロム軸受鋼鋼材)製である。
【0017】22は、高炭素クロム軸受鋼鋼材製の環状
のリング部材で、図3に示すように、両ピン部材19、
21は、リング部材22を貫通して配置されている。な
お、図3では、対をなす両ピン部材19、21とリング
部材22の相対位置関係のみを示しており、ボス部6
c、軸受7およびクランク部5は省略してある。次に、
スクロール側ピン部材19、ハウジング側ピン部材21
およびリング部材22からなる可動スクロール6の自転
防止機構について、図4、5を用いて述べる。なお、図
4、5におけるリング部材22は、その内径のみを示し
ており、外径は省略してある。
【0018】可動スクロール6の自転モーメントMは、
軸受7の回転軸(図4、5の点OR)周りに作用し、そ
の向きは、本実施例の形態では、時計周りの向きであ
る。図4は、可動スクロール6に自転モーメントMが作
用する前の一対の自転防止機構(両ピン部材19、21
とリング部材22)を示している。この状態で、可動ス
クロール6に自転モーメントMが作用すると、図5に示
すように、スクロール側ピン部材19は、19aに示す
自転モーメントMの方向に移動し、リング部材22も同
様に、22aに示す自転モーメントMの方向に移動す
る。これにより、両ピン部材が、リング部材22の内壁
に接触するので、自転モーメントMに対向する力が発生
し、可動スクロール6の自転が防止される。
【0019】そして、両ピン部材19、21とリング部
材は、以下に述べるような相対位置関係となっている。
すなわち、可動スクロール6と固定スクロール9とによ
って形成される圧縮室容積が、媒質吸入完了時の圧縮室
容積の10%〜22%になったときに、スクロール側ピ
ン部材19のうち少なくとも1本(本実施例の形態で
は、図3に示すAの部分のスクロール側ピン部材19)
が、クランク軸3の回転軸方向からみて、可動スクロー
ル6の自転中心OR を通り、かつ可動スクロール6の自
転中心OR と可動スクロール6の公転中心OS とを通る
直線に直角L1 な直線L2 上に配置されている。さら
に、このスクロール側ピン部材19は、このスクロール
側ピン部材19と対をなすハウジング側ピン部材21に
対して、可動スクロール6の自転方向側に配置されてい
る。
【0020】次に、可動スクロール6の自転量とスクロ
ール側ピン部材19の配置位置について、図5を用いて
詳細に述べる。先ず、以下の説明に必要な記号について
説明する。 d1 :スクロール側ピン部材19の直径を示す。 d2 :ハウジング側ピン部材21の直径を示す。
【0021】D :リング部材22の内径を示す。 ε :公転半径(可動スクロール6の自転中心OR と可
動スクロール6の公転中心OS との距離)を示す。 R :スクロール側ピン部材19の中心から自転中心O
R までの距離を示す。 L1 :自転中心OR と公転中心OS とを通る直線を示
す。
【0022】L2 :自転中心OR を通り、直線L1 と直
交する直線を示す。 θ :スクロール側ピン部材19の中心および自転中心
R を通る直線と直線L2 とのなす角度(rad)を示
す。(0≦θ≦π/2) dθ:可動スクロール6の自転量(rad)を示す。 z :スクロール側ピン部材19の移動量を示す。
【0023】x :移動後のスクロール側ピン部材19
aの中心からハウジング側ピン部材21中心までの距離
を示す。 スクロール側ピン部材19およびハウジング側ピン部材
21とリング部材22の内径との隙間は僅かなので、可
動スクロール6の自転量dθは微小で、これに伴うスク
ロール側ピン部材19の移動量zは、図5に示すよう
に、直線移動するものとみなしてよい。
【0024】そこで、斜線部の三角形に余弦定理を適用
すれば、数式1となる。
【0025】
【数1】x2 =z2 +ε2 +2・z・ε・cosθ 次に、上記数式1よりzを求めれば、数式2となる。
【0026】
【数2】z=−ε・cosθ+(x2 −ε2 ・sin2
θ)1/2 (z≧0) 次に、移動量zの最小値を求めるために、数式2をθで
偏微分すれば、数式3となる。
【0027】
【数3】∂z/∂θ=(ε・sinθ・(−ε・cos
θ+(x2 −ε2 ・sin2 θ)1/2 )/(x2 −ε2
・sin2 θ)1/2 さらに、数式3を変形すれば、
【0028】
【数4】∂z/∂θ=(ε・sinθ・z)/(x2
ε2 ・sin2 θ)1/2 ≧0 となる。したがって、θが0(rad)からπ/2(r
ad)の範囲では、スクロール側ピン部材19の移動量
zの変化率は0以上なので、移動量zは、θ=0で最小
値をとる。また、前述のように、移動量zは微小量なの
で、可動スクロール6の自転量dθは、z/Rとなり、
自転量dθもθ=0で最小値をとなる。
【0029】ここで、x=(D−d1 / 2−d2 / 2)
であることを考慮して最小移動量zを求めれば、
【0030】
【数5】z=(D−d1 / 2−d2 / 2)−ε となる。以上の説明から明らかなように、可動スクロー
ル6の自転中心OR を通り、かつ可動スクロール6の自
転中心OR と可動スクロール6の公転中心OS とを通る
直線L1 に直角な直線L2 上(θ=0)に、スクロール
側ピン部材19を配置することによって、可動スクロー
ル6の自転量を小さくすることができる。延いては、両
スクロールの歯部6a、9aが確実に接触することがで
き、両歯部6a、9aによって形成される圧縮室のシー
ルが完全なものとなり、確実に圧縮することができる。
【0031】(第2実施形態)上述の発明の第1実施形
態実施は、ピン部材19、21とリング部材22とから
なる可動スクロール6の自転防止機構について述べたも
のであるが、リング部材22を必要としない構造の自転
防止機構においても、実施することができる。具体的に
は、図5に示すように、リング部材22を省いた以外同
様な構造を有するスクロール型圧縮機のスクロール側ピ
ン部材19を、可動スクロール6の自転中心OR を通
り、かつ可動スクロール6の自転中心OR と可動スクロ
ール6の公転中心OS とを通る直線L1 に直角な直線L
2 上(θ=0)に、スクロール側ピン部材19を配置す
る。なお、図6では、対をなす両ピン部材19、21の
相対位置関係のみを示しており、ボス部6c、軸受7お
よびクランク部5は省略してある。
【0032】さらに、このスクロール側ピン部材19と
対をなすハウジング側ピン部材21を、このスクロール
側ピン部材19に対して、可動スクロール6の自転方向
側に位置するように配置構成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスクロール型圧縮
機の断面図である。
【図2】本実施の形態に係るクランク部5を示す断面図
である。
【図3】本実施の形態に係るスクロール側ピン部材、ハ
ウジング側ピン部材およびリング部材の配置のみを示す
断面図である。
【図4】可動スクロールに自転モーメントが作用する前
のスクロール側ピン部材、ハウジング側ピン部材および
リング部材の状態を示す説明図である。
【図5】可動スクロールに自転モーメントが作用後のス
クロール側ピン部材、ハウジング側ピン部材およびリン
グ部材の状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るスクロール側ピン
部材およびハウジング側ピン部材の配置のみを示す断面
図である。
【図7】可動スクロールに作用する自転モーメントとク
ランク軸角度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2…フロントハウジング(ハウジング)、3…クランク
軸、6…可動スクロール、5…クランク部、5a…駆動
キー、6a…歯部、6b…端板部、7…軸受、8…ブッ
シュ、8a…キー溝、9…固定スクロール、9a…歯
部、9b…端板部、10…空間、11…吐出口、12…
リヤハウジング、13…吐出マフラー、14…逆止弁、
15…ストッパ、16、17…チップシール、19…ス
クロール側ピン部材、21…ハウジング側ピン部材、2
2…リング部材、OR …自転中心、OS …公転中心、ε
…公転半径。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−199983(JP,A) 特開 平1−267379(JP,A) 特開 平2−204692(JP,A) 特開 平9−42171(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(2)と、 前記ハウジング(2)内に回転可能に支持されたクラン
    ク軸(3)と、 前記ハウジング(2)に組付けられ、前記ハウジング
    (2)と共に閉じた空間(10)を形成する固定スクロ
    ール(9)と、 前記クランク軸(3)のクランク部(5)に軸受(7)
    を介して回転可能に結合し、前記閉じた空間(10)内
    で、前記クランク軸(3)の回転軸周りに公転する可動
    スクロール(6)と、 前記可動スクロール(6)の端板部(6b)に設けら
    れ、前記ハウジング(2)側に突出した複数個のスクロ
    ール側ピン部材(19)と、 前記スクロール側ピン部材(19)と対をなすように、
    前記スクロール側ピン部材(19)と対向して前記ハウ
    ジング(2)に設けられ、前記可動スクロール(6)側
    に突出したハウジング側ピン部材(21)と、 前記対をなす両ピン部材(19、21)が貫通するよう
    に配置された環状のリング部材(22)とを有し、 前記対をなす両ピン部材(19、21)の側壁が、前記
    リング部材(22)の内壁に接触することにより、前記
    軸受(7)の回転軸周りの前記可動スクロール(6)の
    自転を防止するように構成されているスクロール型圧縮
    機において、 前記可動スクロール(6)と前記固定スクロール(9)
    とによって形成される圧縮室容積が、媒質吸入完了時の
    圧縮室容積の10%〜22%になったとき、 前記複数個のスクロール側ピン部材(19)のうち少な
    くとも1本が、前記クランク軸(3)の回転軸方向から
    みて、前記可動スクロール(6)の自転中心(OR )を
    通り、かつ前記可動スクロール(6)の自転中心
    (OR )と前記可動スクロール(6)の公転中心
    (OS )とを通る直線(L1 )に直角な直線(L2 )上
    に配置され、 このスクロール側ピン部材(A)は、このスクロール側
    ピン部材(A)と対をなす前記ハウジング側ピン部材
    (21)に対して、前記可動スクロール(6)の自転方
    向側に位置するように構成されていることを特徴とする
    スクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 ハウジング(2)と、 前記ハウジング(2)内に回転可能に支持されたクラン
    ク軸(3)と、 前記ハウジング(2)に組付けられ、前記ハウジング
    (2)と共に閉じた空間(10)を形成する固定スクロ
    ール(9)と、 前記クランク軸(3)のクランク部(5)に軸受(7)
    を介して回転可能に結合し、前記閉じた空間(10)内
    で、前記クランク軸(3)の回転軸周りに公転する可動
    スクロール(6)と、 前記可動スクロール(6)の端板部(6b)に設けら
    れ、前記ハウジング(2)側に突出した複数個のスクロ
    ール側ピン部材(19)と、 前記スクロール側ピン部材(19)と対をなすように、
    前記スクロール側ピン部材(19)と対向して前記ハウ
    ジング(2)に設けられ、前記可動スクロール(6)側
    に突出したハウジング側ピン部材(21)とを有し、 前記両ピン部材(19、21)の円柱側面が互いに接触
    することにより、前記軸受(7)の回転軸周りに発生す
    る前記可動スクロール(6)の自転を防止するように構
    成されているスクロール型圧縮機において、 前記可動スクロール(6)と前記固定スクロール(9)
    とによって形成される圧縮室容積が、媒質吸入完了時の
    圧縮室容積の10%〜22%になったとき、 前記複数個のスクロール側ピン部材(19)のうち少な
    くとも1本が、前記クランク軸(3)の回転軸方向から
    みて、前記可動スクロール(6)の自転中心(OR )を
    通り、かつ前記可動スクロール(6)の自転中心
    (OR )と前記可動スクロール(6)の公転中心
    (OS )とを通る直線(L1 )に直角な直線(L2 )上
    に配置され、 このスクロール側ピン部材(B)と対をなす前記ハウジ
    ング側ピン部材(21)は、このスクロール側ピン部材
    (B)に対して、前記可動スクロール(6)の自転方向
    側に位置するように構成されていることを特徴とするス
    クロール型圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1また2に記載のスクロール型圧
    縮機において、 前記クランク部(5)は、前記クランク軸の回転軸に対
    して偏心した位置に前記クランク軸と一体に設けられた
    駆動キー(5a)と、 前記駆動キー(5a)が、前記クランク軸(3)の略径
    方向に移動可能に挿入されるキー溝(8a)を有するブ
    ッシュ(8)とから構成されていることを特徴とするス
    クロール型圧縮器。
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