JP3106743B2 - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP3106743B2
JP3106743B2 JP04317101A JP31710192A JP3106743B2 JP 3106743 B2 JP3106743 B2 JP 3106743B2 JP 04317101 A JP04317101 A JP 04317101A JP 31710192 A JP31710192 A JP 31710192A JP 3106743 B2 JP3106743 B2 JP 3106743B2
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真也 山本
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
    • F04C29/005Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • F04C29/0057Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール型圧縮機に
関し、詳しくは駆動軸に突設するスライドキーの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール型圧縮機(以下、単に
圧縮機という。)として、特開平4−50489号公報
記載にものが知られている。この圧縮機では、ハウジン
グ内に固定側板及び固定渦巻体からなる固定スクロール
が固定され、この固定スクロールには可動側板及び可動
渦巻体からなる可動スクロールが互いに180°位相を
ずらして噛合されている。また、ハウジングにはモータ
が内蔵されており、このモータの駆動軸は軸受を介して
回転自在に支承され、駆動軸の上端にはスライドキーが
突設されている。このスライドキーには摺動可能に駆動
ブッシュが嵌合され、この駆動ブッシュはオルダム継手
からなる自転防止機構との協働により軸受を介して可動
スクロールを公転のみ可能に支承している。スライドキ
ーは、図10に示すように、駆動軸の軸心をOs、駆動
ブッシュの軸心をObとした場合、駆動軸の回転方向M
にα°傾斜するキー軸線Sを有し、キー軸線S上に中心
Opが位置している。
【0003】この圧縮機では、駆動軸がモータにより軸
心Osを中心として方向Mで回転されれば、駆動ブッシ
ュはスライドキーにより駆動されて軸心Obを中心とし
て、つまり設定運転時に距離OsObを公転半径Rとす
る公転円rcに沿って回転する。駆動ブッシュの回転は
軸受を介して可動スクロールに伝達され、可動スクロー
ルがオルダム継手により自転が防止されていることか
ら、可動スクロールは公転運動のみ実行される。これに
よって固定スクロールと可動スクロールとの噛合により
形成される圧縮室が順次容積を縮小させながら中心方向
へ移動されるため、冷媒を流体吸入口から圧縮室内に吸
入し、圧縮室内の冷媒を順次圧縮して吐出室へ吐出す
る。
【0004】このとき、偏心方向にy軸、偏心方向と直
角にx軸をとり、公転円rcに駆動ブッシュの軸心Ob
で接する接線lを引けば、スライドキーには、駆動軸か
らキー軸線Sに直角かつ回転方向M側に駆動力Fが作用
するとともに、駆動ブッシュの自転運動及び可動スクロ
ールの公転運動を行なうべく遠心力Fcがy軸のプラス
方向に作用している。これにより、駆動ブッシュは、ス
ライドキーとの嵌合によりキー軸線Sに沿った限られた
調整直線摺動が許容されている。
【0005】つまり、駆動力Fをx軸(接線l)に平行
な分力Ftと、接線lに垂直な分力Fnとに分解すれ
ば、分力Ftは、ほぼ接線l上に作用する駆動ブッシュ
が可動スクロールから受ける圧縮反力と釣り合う。ま
た、遠心力Fcと分力Fnとの差、つまり駆動力Fと遠
心力Fcとの合力Fpのy軸成分Fpnにより、駆動ブ
ッシュは偏心量Rを増加する方向(y軸のプラス側)へ
調整直線摺動する。このため、可動スクロールの可動渦
巻体92が固定スクロールの固定渦巻体91へ押し付け
られ、圧縮室の径方向のシールが確保されている。同時
に、駆動ブッシュは、偏心量Rを減少する方向(y軸の
マイナス側)へも調整摺動可能であるため、両渦巻体9
1、92の相対位置関係に生じる微差を吸収するととも
に、圧縮機の停止時や異物混入等における可動スクロー
ルの逆転に起因する両渦巻体91、92の衝突を回避す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧
縮機では、図11に示すように、駆動軸の回転数が低い
ことにより遠心力Fcが小さければ、駆動力Fと遠心力
Fcとの合力Fpがy軸のマイナス側に傾斜し、合力F
pのy軸成分Fpnは可動スクロールの可動渦巻体92
を固定スクロールの固定渦巻体91から引き離すように
作用してしまう。このため、駆動軸が低回転時には圧縮
室を気密に維持することができなくなってしまう。
【0007】かかる課題は、図12に示すように、スラ
イドキーが駆動軸の反回転方向にα°傾斜するキー軸線
Sを有することにより解決される。特開平2−1761
79号公報にはかかる圧縮機が開示されており、この圧
縮機では、遠心力Fcが小さくても、駆動力Fと遠心力
Fcとの合力Fpは必ずy軸のプラス側に傾斜し、合力
Fpのy軸成分Fpnは可動スクロールの可動渦巻体9
2を固定スクロールの固定渦巻体91に押し付けるよう
に作用するため、両渦巻体91、92の衝突を回避しつ
つ、駆動軸の低回転時にも圧縮室を気密に維持すること
が可能となる。
【0008】しかしながら、スライドキーが駆動軸の反
回転方向にα°傾斜するキー軸線Sを有するとしても、
図13に示すように、キー軸線Sが駆動ブッシュの軸心
Obを通るものであるならば、キー軸線S上に位置する
スライドキーの中心Opを駆動軸の軸心Osから直接的
に計測することができず、中心Opの位置決めが困難で
ある。そして、かかる困難性の下でスライドキーの中心
Opに基づき偏心方向(y軸方向)から駆動軸の反回転
方向にα°傾斜するキー軸線Sを仮定し、キー軸線Sか
ら摺動面を形成しなければならない。
【0009】このため、この場合にはスライドキーの形
成が困難であることから、圧縮機の量産化に多大なコス
トを要してしまう。本発明は、両渦巻体の衝突を回避し
つつ、駆動軸の低回転時にも圧縮室を気密に維持するこ
とが可能であるとともに、製造コストの低廉化を実現す
ることを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮機では、上
記課題を解決するため、固定スクロールと、該固定スク
ロールと噛合することにより圧縮室を形成する可動スク
ロールと、軸受を介して回転自在に支承された駆動軸
と、該駆動軸の大径部内端に突設されたスライドキー
と、該スライドキーに摺動可能に嵌合され、自転防止機
構との協働により軸受を介して該可動スクロールを公転
のみ可能に支承する駆動ブッシュとを含み、該可動スク
ロールの公転運動によって該圧縮室が冷媒ガスを吸入す
るとともに該冷媒ガスの圧力を高めて吐出するスクロー
ル型圧縮機において、前記スライドキーは、前記駆動軸
の軸心から前記駆動ブッシュの軸心までの距離を公転半
径とする公転円とし、該公転円に該駆動ブッシュの軸心
で接する接線と、該駆動軸の軸心から該駆動軸の反回転
方向に傾斜するキー軸線とを引き、該接線と該キー軸線
との交点を軸心とする凸部を形成し、該凸部に該キー軸
線と平行に二面幅を設けることにより形成されていると
いう新規な手段を講じている。
【0011】
【作用】本発明の圧縮機では、スライドキーのキー軸線
が駆動軸の反回転方向に傾斜しているため、駆動軸の回
転数の高低にかかわらず、駆動力は必ず偏心方向側に傾
斜して作用する。このため、駆動力の偏心方向成分は可
動スクロールの可動渦巻体を固定スクロールの固定渦巻
体に押し付けるように作用し、両渦巻体の衝突を回避し
つつ、圧縮室を気密に維持することが可能となる。
【0012】また、駆動軸の軸心から設定角度でキー軸
線を引き、公転円に駆動ブッシュの軸心で接する接線と
キー軸線との交点を求めれば、その交点がスライドキー
の軸心となるため、このスライドキーの軸心を駆動軸の
軸心から直接的に計測することが可能である。そして、
この軸心の位置決めが容易であることから凸部が容易に
形成され、この凸部にキー軸線と平行に二面幅を設ける
ことにより摺動面が得られ、スライドキーは容易に形成
される。このため、圧縮機の量産化にもさほどのコスト
を要しない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。この圧縮機は、図1に示すように、
固定側板21と、この固定側板21と一体に形成され外
郭を形成するシェル部22と、固定側板21の内側にイ
ンボリュート曲線等により形成された固定渦巻体23と
からなる固定スクロール2が、可動側板41と、この可
動側板41の内側にインボリュート曲線等により形成さ
れた可動渦巻体42とからなる可動スクロール4と噛合
することにより、圧縮室39を形成している。
【0014】固定スクロール2のシェル部22と締結手
段により結合されたフロントハウジング30内には、軸
封装置31及び主軸受32を介し、図2に示すように、
駆動軸33がOs線を軸心として回転自在に支承されて
おり、駆動軸33の大径部内端33aにはスライドキー
34が突設されている。このスライドキー34にはカウ
ンタウェイト35及び駆動ブッシュ36が嵌合されてい
る。この圧縮機はかかるスライドキー34に最も特徴を
有している。
【0015】すなわち、図3に駆動軸33の大径部33
aを示すように、まず駆動軸33の軸心Osから駆動ブ
ッシュ36の軸心Obまでの距離を設定公転半径Rとす
る公転円rcとし、この公転円rcに駆動ブッシュ36
の軸心Obで接する接線lを引く。また、偏心方向にy
軸、偏心方向と直角にx軸をとる。そして、駆動軸33
の軸心Osから設定角度α°でキー軸線Sを引き、接線
lとキー軸線Sとの交点を求めれば、その交点がスライ
ドキーの軸心Opとなる。このため、このスライドキー
34の軸心Opは、駆動軸33の軸心Osから直接的に
計測され、容易に位置決めされる。
【0016】そして、スライドキー34を形成するた
め、かかる軸心Opを基準として精密鍛造により円柱状
凸部34aを形成する。かかる円柱状凸部34aにキー
軸線Sと平行に切削加工により二面幅を設け、これによ
り互いに対向する摺動面34bを形成する。こうして、
スライドキー34が容易に得られる。このため、この圧
縮機では量産化にもさほどのコストを要しない。
【0017】カウンタウェイト35には、図4に示すよ
うに、キー軸線Sに延在するスライド穴35aが貫設さ
れ、駆動軸33の大径部33a側に中心線Osの座ぐり
35bが形成されている。そして、図2に示すように、
スライド穴35aにはスライドキー34が挿入され、座
ぐり35bが大径部33a内端と遊嵌されている。こう
して、このカウンタウェイト35は、図6に示すよう
に、スライド穴35aにスライドキー34が嵌合される
ことにより調整直線摺動が許容されているが、座ぐり3
5bと大径部33a内端とはキー軸線Sに沿って間隔±
Δで当接し、スライド穴35aとスライドキー34とは
かかる間隔±Δでも当接しないようにされており、カウ
ンタウェイト35の調整直線摺動は座ぐり35bと大径
部33a内端との当接により制限されている。さらに、
図4に示すように、カウンタウェイト35の駆動ブッシ
ュ36側にはキー軸線Sと直交する凸部35cが突設さ
れている。
【0018】駆動ブッシュ36は、図5に示すように、
Ob線を中心線とする円柱状に形成され、図1に示すよ
うに、自転防止機構37との協働により、軸受38を介
して可動スクロール4を公転のみ可能に支承している。
この駆動ブッシュ36には、図5に示すように、スライ
ド穴35aと同形のスライド穴36aが貫設され、図2
に示すように、このスライド穴35aにもスライドキー
34が挿入されている。また、駆動ブッシュ36には、
図5に示すように、カウンタウェイト35側にキー軸線
Sと直交する凹部36bが凹設され、図2に示すよう
に、凹部36bにカウンタウェイト35の凸部35cが
係合されている。こうして、この駆動ブッシュ36はカ
ウンタウェイト35とともに調整直線摺動可能になさ
れ、駆動ブッシュ36の調整直線摺動は前記座ぐり35
bと大径部33a内端との当接により制限されている。
【0019】スライド穴35a及びスライド穴36aに
挿入されたスライドキー34は突出端にサークリップ5
1が係止され、これによりカウンタウェイト35及び駆
動ブッシュ36の抜き止めがなされている。また、図1
に示すように、フロントハウジング30にはカウンタウ
ェイト34の周面と対向して冷凍回路と通じる冷媒吸入
口8が貫設されている。この冷媒吸入口8には、フロン
トハウジング30及び自転防止機構37の一部を貫通す
ることにより、カウンタウェイト35を回避して圧縮室
39と直接通じる吸入路9が連通している。また、固定
スクロール2の固定側板21の中央部分には吐出段階の
圧縮室39と連通する吐出口11が貫設されている。固
定スクロール2にはリアハウジング10が固定されてお
り、吐出口11は逆止弁12を介してリアハウジング1
0の内部に形成された吐出室13と連通し、吐出室13
は図示しない冷媒吐出口で冷凍回路と連通している。
【0020】この圧縮機では、図1に示す駆動軸33が
車両用エンジンから電磁クラッチ等を介して回転され
る。これにより、図2に示すスライドキー34が軸心O
sを中心として駆動され、駆動ブッシュ36が自転防止
機構37との協働により可動スクロール4を軸心Osを
中心として設定偏心量Rで公転させる。そして、図1に
示す固定側板21、固定渦巻体23、可動側板41及び
可動渦巻体42により形成される圧縮室39は順次容積
を縮小させながら中心方向へ移動されるため、冷凍回路
より冷媒が冷媒吸入口8から吸入路9を経て圧縮室39
に吸入される。その後、圧縮室39の移動によって圧縮
された冷媒は、逆止弁12を押し開いて吐出口11から
吐出室13へ吐出される。
【0021】ここで、図7に示すように、スライドキー
34には、駆動軸33からキー軸線Sに直角かつ回転方
向M側に駆動力Fが作用する。このとき、カウンタウェ
イト35は、可動スクロール4の動的不均衡を吸収して
振動防止を図るべく、駆動ブッシュ36が可動スクロー
ル4から受ける偏心モーメントをほぼ相殺するため、ス
ライドキー34には遠心力Fcは作用しない。これによ
り、駆動ブッシュ36はカウンタウェイト35とともに
キー軸線Sに沿った限られた調整直線摺動が行われる。
【0022】つまり、駆動力Fをx軸(接線l)に平行
な分力Ftと、接線lに垂直な分力Fnとに分解すれ
ば、分力Ft(Ft=F・cosα)は、ほぼ接線l上
に作用する駆動ブッシュ36が可動スクロール4から受
ける圧縮反力と釣り合う。また、カウンタウェイト35
により遠心力が相殺されても、駆動軸33の回転数の高
低にかかわらず、駆動力Fは必ず偏心方向側に傾斜して
作用する。このため、駆動ブッシュ36は、図8に示す
ように、分力Fnにより設定偏心量Rを偏心量R+Δま
で増加する方向(y軸のプラス側)へ調整直線摺動す
る。よって、可動スクロール4の可動渦巻体42が固定
スクロール2の固定渦巻体23へ押し付けられ、圧縮室
39の径方向のシールが確保されている。なお、圧縮反
力をFgとすれば、キー軸線Sに沿ってFgs=Fg・
sinθなる力が作用し、この力Fgsにより、駆動ブ
ッシュ36及びカウンタウェイト35はキー軸線Sに沿
って偏心量R+Δまで摺動する。そして、この力Fgs
のうちy軸方向にはFgy(Fn)=Fg・sinθ・
cosθなる力が作用するため、この力Fgyにより、
可動渦巻体42は固定渦巻体22に好適に押し付けられ
る。
【0023】同時に、駆動ブッシュ36は、図9に示す
ように、分力Fnに反して設定偏心量Rを偏心量R−Δ
まで減少する方向(y軸のマイナス側)へも調整摺動可
能であるため、両渦巻体23、42の相対位置関係に生
じる微差を吸収するとともに、圧縮機の停止時や異物混
入等における可動スクロール4の逆転に起因する両渦巻
体23、42の衝突を回避することができる。
【0024】したがって、この圧縮機では、両渦巻体2
3、42の衝突を回避しつつ、駆動軸33の低回転時に
も圧縮室39を気密に維持することが可能であるととも
に、製造コストの低廉化を実現することができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮機で
は、特許請求の範囲記載の構成を採用しているため、両
渦巻体の衝突を回避しつつ、駆動軸の低回転時にも圧縮
室を気密に維持することが可能であるとともに、製造コ
ストの低廉化を実現することができる。
【0026】したがって、この圧縮機では、安価な製造
コストの下、両渦巻体の偏摩耗や微差の衝突等による摩
耗を防止して優れた耐久性を発揮することができるとと
もに、両渦巻体のシールを好適に行なうことにより優れ
た圧縮効率を発揮し、かつ優れた静粛性も実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施例の圧縮機における要部断面図である。
【図3】実施例の圧縮機に係り、駆動軸の正面図であ
る。
【図4】実施例の圧縮機に係り、カウンタウェイトの正
面図である。
【図5】実施例の圧縮機に係り、駆動ブッシュの正面図
である。
【図6】実施例の圧縮機に係り、図2のA−A矢視断面
図である。
【図7】実施例の圧縮機における要部模式図である。
【図8】実施例の圧縮機に係り、図7の状態から偏心量
を増加する方向に調整直線摺動した状態を示す要部模式
図である。
【図9】実施例の圧縮機に係り、図7の状態から偏心量
を減少する方向に調整直線摺動した状態を示す要部模式
図である。
【図10】従来の圧縮機における要部模式図である。
【図11】従来の圧縮機における要部模式図である。
【図12】従来の圧縮機における要部模式図である。
【図13】従来の圧縮機に係り、駆動軸の正面図であ
る。
【符号の説明】
2…固定スクロール 4…可動スクロール 39…
圧縮室 32…主軸受 34…スライドキー 33…
駆動軸 33a…大径部内端 37…自転防止機構 38…
軸受 36…駆動ブッシュ 35…カウンタウェイト Os…駆動軸の軸心 Ob…駆動ブッシュの軸心 R…公転半径 Rc…公転円 l…接
線 M…駆動軸の回転方向 S…キー軸線 Op…
スライドキーの軸心 34a…円柱状凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社豊田自動織機製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定スクロールと、該固定スクロールと噛
    合することにより圧縮室を形成する可動スクロールと、
    軸受を介して回転自在に支承された駆動軸と、該駆動軸
    の大径部内端に突設されたスライドキーと、該スライド
    キーに摺動可能に嵌合され、自転防止機構との協働によ
    り軸受を介して該可動スクロールを公転のみ可能に支承
    する駆動ブッシュとを含み、該可動スクロールの公転運
    動によって該圧縮室が冷媒ガスを吸入するとともに該冷
    媒ガスの圧力を高めて吐出するスクロール型圧縮機にお
    いて、 前記スライドキーは、前記駆動軸の軸心から前記駆動ブ
    ッシュの軸心までの距離を公転半径とする公転円とし、
    該公転円に該駆動ブッシュの軸心で接する接線と、該駆
    動軸の軸心から該駆動軸の反回転方向に傾斜するキー軸
    線とを引き、該接線と該キー軸線との交点を軸心とする
    凸部を形成し、該凸部に該キー軸線と平行に二面幅を設
    けることにより形成されていることを特徴とするスクロ
    ール型圧縮機。
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